JPH09136107A - 熱間圧延機における搬送テーブルローラの速度制御方法 - Google Patents
熱間圧延機における搬送テーブルローラの速度制御方法Info
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- JPH09136107A JPH09136107A JP7294375A JP29437595A JPH09136107A JP H09136107 A JPH09136107 A JP H09136107A JP 7294375 A JP7294375 A JP 7294375A JP 29437595 A JP29437595 A JP 29437595A JP H09136107 A JPH09136107 A JP H09136107A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の熱間圧延機における搬送テーブルロー
ラの速度制御方法においては、圧延の際の後進率と先進
率から速度指令値を得ると共に補正定数を用いていた
が、操業条件が変化した時にこの補正定数では間に合わ
ず、表面疵を生成させていた。 【解決手段】 本発明による熱間圧延機における搬送テ
ーブルローラの速度制御方法は、目標電流値と実績電流
値を比較して得た電流値から速度補正量を求め、入側搬
送テーブルローラの速度指令値に積分処理した速度補正
量を加減算し、最終の速度指令値ＳR としてサイリスタ
回路の制御信号とする構成である。
ラの速度制御方法においては、圧延の際の後進率と先進
率から速度指令値を得ると共に補正定数を用いていた
が、操業条件が変化した時にこの補正定数では間に合わ
ず、表面疵を生成させていた。 【解決手段】 本発明による熱間圧延機における搬送テ
ーブルローラの速度制御方法は、目標電流値と実績電流
値を比較して得た電流値から速度補正量を求め、入側搬
送テーブルローラの速度指令値に積分処理した速度補正
量を加減算し、最終の速度指令値ＳR としてサイリスタ
回路の制御信号とする構成である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延機におけ
る搬送テーブルローラの速度制御方法に関するものであ
る。
る搬送テーブルローラの速度制御方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の熱間圧延機における搬送テーブル
ローラの速度制御は圧延の際の圧下率から後進率と先進
率を計算で求め、これらの後進率と先進率から圧延機の
圧延速度を指令する速度指令値ＶM （ｍｐｍ）として、
搬送テーブルローラの入側テーブルローラの速度指令値
Ｖ1 を下記の（１）式で求めていた。 Ｖ1 ＝ＶM ×α （ｍｐｍ） (1)式 また、搬送テーブルローラの出側テーブルローラ速度指
令値Ｖ0 を下記の（２）式で求めていた。 Ｖ0 ＝ＶM ×（１＋β） （ｍｐｍ） (2)式 また、これら搬送テーブルローラの入側及び出側テーブ
ルローラの速度指令値Ｖ1 、Ｖ0 を用いて、実際に適用
する熱間圧延機にてホットランテストを行い、速度制御
が最適となるように入側及び出側の搬送テーブルローラ
の速度指令を行う速度指令値を求める定数を定め速度指
令値を（３）式及び（４）式で求めていた。 Ｖ1 ＝ＶM ×α×ｋ1 （ｍｐｍ） (3)式 Ｖ0 ＝ＶM ×（１＋β）×ｋ0 （ｍｐｍ） (4)式
ローラの速度制御は圧延の際の圧下率から後進率と先進
率を計算で求め、これらの後進率と先進率から圧延機の
圧延速度を指令する速度指令値ＶM （ｍｐｍ）として、
搬送テーブルローラの入側テーブルローラの速度指令値
Ｖ1 を下記の（１）式で求めていた。 Ｖ1 ＝ＶM ×α （ｍｐｍ） (1)式 また、搬送テーブルローラの出側テーブルローラ速度指
令値Ｖ0 を下記の（２）式で求めていた。 Ｖ0 ＝ＶM ×（１＋β） （ｍｐｍ） (2)式 また、これら搬送テーブルローラの入側及び出側テーブ
ルローラの速度指令値Ｖ1 、Ｖ0 を用いて、実際に適用
する熱間圧延機にてホットランテストを行い、速度制御
が最適となるように入側及び出側の搬送テーブルローラ
の速度指令を行う速度指令値を求める定数を定め速度指
令値を（３）式及び（４）式で求めていた。 Ｖ1 ＝ＶM ×α×ｋ1 （ｍｐｍ） (3)式 Ｖ0 ＝ＶM ×（１＋β）×ｋ0 （ｍｐｍ） (4)式
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
に、圧下率から先進率等を計算して、圧延速度に前記の
先進率等の値を考慮に入れて圧延機入側及び出側の搬送
テーブルローラの速度を制御する速度指令値を与えて制
御を行っているため、搬送テーブルローラの速度制御を
行うと、前記した速度指令値を算出する工程で、実際の
圧延機にマッチさせるために補正定数ｋ1 、ｋ0 を用い
ているが、操業条件が変わってもこの補正定数が固定さ
れ、圧延機の速度と搬送テーブルローラの速度とが旨く
マッチングしなくなることがあり、このアンマッチング
が生ずると、圧延機への圧延材の噛み込み不良や、圧延
材の表面疵を生成させる一因となっていた。
に、圧下率から先進率等を計算して、圧延速度に前記の
先進率等の値を考慮に入れて圧延機入側及び出側の搬送
テーブルローラの速度を制御する速度指令値を与えて制
御を行っているため、搬送テーブルローラの速度制御を
行うと、前記した速度指令値を算出する工程で、実際の
圧延機にマッチさせるために補正定数ｋ1 、ｋ0 を用い
ているが、操業条件が変わってもこの補正定数が固定さ
れ、圧延機の速度と搬送テーブルローラの速度とが旨く
マッチングしなくなることがあり、このアンマッチング
が生ずると、圧延機への圧延材の噛み込み不良や、圧延
材の表面疵を生成させる一因となっていた。
【０００４】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、圧延機の速度と搬送テーブ
ルローラの速度のマッチング精度を向上させるために、
実際に圧延されている圧延材が圧延機入側の搬送テーブ
ルローラに乗っていることを検出して搬送テーブルロー
ラを駆動する電動機の速度演算制御を精度良く行い圧延
機の圧延速度と圧延機入側の搬送テーブルローラの速度
をマッチングさせる方法を提供することを第１の目的と
し、第２の目的は圧延機に圧延材が噛み込まれた後の搬
送テーブルローラの速度のマッチング精度を向上を図る
と共に、第３の目的として前述の各目的を組合わせてマ
ッチング精度の向上を図るようにした熱間圧延機におけ
る搬送テーブルローラの速度制御方法を提供することを
目的とする。
めになされたもので、特に、圧延機の速度と搬送テーブ
ルローラの速度のマッチング精度を向上させるために、
実際に圧延されている圧延材が圧延機入側の搬送テーブ
ルローラに乗っていることを検出して搬送テーブルロー
ラを駆動する電動機の速度演算制御を精度良く行い圧延
機の圧延速度と圧延機入側の搬送テーブルローラの速度
をマッチングさせる方法を提供することを第１の目的と
し、第２の目的は圧延機に圧延材が噛み込まれた後の搬
送テーブルローラの速度のマッチング精度を向上を図る
と共に、第３の目的として前述の各目的を組合わせてマ
ッチング精度の向上を図るようにした熱間圧延機におけ
る搬送テーブルローラの速度制御方法を提供することを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による熱間圧延機
における搬送テーブルローラの速度制御方法は、熱間圧
延機の圧延材が搬送される搬送テーブルローラの速度を
制御する熱間圧延機における搬送テーブルローラの速度
制御方法において、前記圧延材が熱間圧延機に噛み込む
以前の圧延機入側搬送テーブルローラの速度の制御を行
う際、前記熱間圧延機入側に設けたＨＭＤで入側の搬送
テーブルローラ上に圧延材が全て乗っていることを検出
すると同時に入側の搬送テーブルローラを駆動する電動
機の電流値Ｉを記憶し、これをＩFとする第１工程と、
前記入側の搬送テーブルローラを駆動する電動機の電流
値ＩF からＩR＝ＩF×ａとし目標電流値ＩR を設定する
第２工程と、前記目標電流値ＩR から当該電動機の実績
電流値Ｉを比較演算する第３工程と、比較演算して得ら
れた電流値△Ｉａから所定の補正特性を有する補正量演
算部を速度補正量εを求め、該速度補正量εを積分して
速度補正部にて、前回までの入側搬送テーブルローラの
速度指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫εを加減算
し、入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR として複数
の入側の搬送テーブルローラのサイリスタ回路の制御信
号として取り込む第４工程と、よりなる方法である。
における搬送テーブルローラの速度制御方法は、熱間圧
延機の圧延材が搬送される搬送テーブルローラの速度を
制御する熱間圧延機における搬送テーブルローラの速度
制御方法において、前記圧延材が熱間圧延機に噛み込む
以前の圧延機入側搬送テーブルローラの速度の制御を行
う際、前記熱間圧延機入側に設けたＨＭＤで入側の搬送
テーブルローラ上に圧延材が全て乗っていることを検出
すると同時に入側の搬送テーブルローラを駆動する電動
機の電流値Ｉを記憶し、これをＩFとする第１工程と、
前記入側の搬送テーブルローラを駆動する電動機の電流
値ＩF からＩR＝ＩF×ａとし目標電流値ＩR を設定する
第２工程と、前記目標電流値ＩR から当該電動機の実績
電流値Ｉを比較演算する第３工程と、比較演算して得ら
れた電流値△Ｉａから所定の補正特性を有する補正量演
算部を速度補正量εを求め、該速度補正量εを積分して
速度補正部にて、前回までの入側搬送テーブルローラの
速度指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫εを加減算
し、入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR として複数
の入側の搬送テーブルローラのサイリスタ回路の制御信
号として取り込む第４工程と、よりなる方法である。
【０００６】本発明による熱間圧延機における搬送テー
ブルローラの速度制御方法は、熱間圧延機の圧延材が搬
送される搬送テーブルローラの速度を制御する熱間圧延
機における搬送テーブルローラの速度制御方法におい
て、前記圧延材が熱間圧延機に噛み込んだ後の圧延機入
側の搬送テーブルローラの速度の制御を行う際、前記熱
間圧延機に圧延材が噛み込んだ時の入側の搬送テーブル
ローラを駆動する電動機の負荷電流値Ｉと目標とする目
標電流値ＩFとを比較演算して△Ｉｂを求める第１工程
と、前記△Ｉｂから所定の補正特性を有する補正量演算
部で速度補正量εを求め、該速度補正量εを積分して速
度補正部にて、前回までの入側の搬送テーブルローラの
速度指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫εを加減算
し、入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR として複数
の前記入側搬送テーブルローラのサイリスタ回路の制御
信号として取り込む第２工程と、よりなる方法である。
ブルローラの速度制御方法は、熱間圧延機の圧延材が搬
送される搬送テーブルローラの速度を制御する熱間圧延
機における搬送テーブルローラの速度制御方法におい
て、前記圧延材が熱間圧延機に噛み込んだ後の圧延機入
側の搬送テーブルローラの速度の制御を行う際、前記熱
間圧延機に圧延材が噛み込んだ時の入側の搬送テーブル
ローラを駆動する電動機の負荷電流値Ｉと目標とする目
標電流値ＩFとを比較演算して△Ｉｂを求める第１工程
と、前記△Ｉｂから所定の補正特性を有する補正量演算
部で速度補正量εを求め、該速度補正量εを積分して速
度補正部にて、前回までの入側の搬送テーブルローラの
速度指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫εを加減算
し、入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR として複数
の前記入側搬送テーブルローラのサイリスタ回路の制御
信号として取り込む第２工程と、よりなる方法である。
【０００７】本発明による熱間圧延機における搬送テー
ブルローラの速度制御方法は、前記請求項１記載の第１
〜第４工程と、前記請求項２記載の第１〜第２工程とを
用いて搬送テーブルローラの速度を制御する方法であ
る。
ブルローラの速度制御方法は、前記請求項１記載の第１
〜第４工程と、前記請求項２記載の第１〜第２工程とを
用いて搬送テーブルローラの速度を制御する方法であ
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による熱
間圧延機における搬送テーブルローラの速度制御方法の
好適な実施の形態について説明する。図１は熱間圧延機
の圧延ラインを示すもので、熱間圧延機１の入側には圧
延材２を搬送する複数の入側搬送テーブルローラ４ａ，
４ｂ，４ｃ，４ｄが設けられ、前記圧延材２は矢印Ａの
方向へ搬送され、圧延材２の位置を検出する熱塊検出器
として複数のＨＭＤ３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄが設けられ
ている。また、圧延機１の出側にも前記した圧延材２を
搬送するための複数の出側搬送テーブルローラ４ｅ，４
ｆが設けられている。前記圧延材２を搬送する搬送テー
ブルローラ４ａ〜４ｆはそれぞれローラを駆動する駆動
用の電動機１３がブロック毎に独立して設けられ、回転
数を制御するために各電動機１３ａ〜１３ｆの速度制御
がそれぞれの制御系に入力されて減速機１４を介してロ
ーラを回転させている。
間圧延機における搬送テーブルローラの速度制御方法の
好適な実施の形態について説明する。図１は熱間圧延機
の圧延ラインを示すもので、熱間圧延機１の入側には圧
延材２を搬送する複数の入側搬送テーブルローラ４ａ，
４ｂ，４ｃ，４ｄが設けられ、前記圧延材２は矢印Ａの
方向へ搬送され、圧延材２の位置を検出する熱塊検出器
として複数のＨＭＤ３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄが設けられ
ている。また、圧延機１の出側にも前記した圧延材２を
搬送するための複数の出側搬送テーブルローラ４ｅ，４
ｆが設けられている。前記圧延材２を搬送する搬送テー
ブルローラ４ａ〜４ｆはそれぞれローラを駆動する駆動
用の電動機１３がブロック毎に独立して設けられ、回転
数を制御するために各電動機１３ａ〜１３ｆの速度制御
がそれぞれの制御系に入力されて減速機１４を介してロ
ーラを回転させている。
【０００９】さらに、各入側の搬送テーブルローラ４
ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄは同一の速度指令値で駆動され、
各々搬送テーブルローラは電動機特性が揃えられている
から無負荷状態においても、速度は同一で、しかも、圧
延材２が圧延機１に噛み込んだ時の各電動機のドループ
量（垂下特性）は等しいように構成されている。前記搬
送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動する電流時間変化特
性は図５のように、起動すると起動電流が流れ、その後
無負荷電流となって安定し、例えば、圧延材２が当該搬
送テーブルローラ４ｃに乗ると負荷電流は漸増してい
く。さらに、圧延材２が当該搬送テーブルローラ４ｃに
て搬送されると圧延機１に噛み込み電動機１３ｃの電流
値は速度マッチングの状態により増加または減少する。
ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄは同一の速度指令値で駆動され、
各々搬送テーブルローラは電動機特性が揃えられている
から無負荷状態においても、速度は同一で、しかも、圧
延材２が圧延機１に噛み込んだ時の各電動機のドループ
量（垂下特性）は等しいように構成されている。前記搬
送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動する電流時間変化特
性は図５のように、起動すると起動電流が流れ、その後
無負荷電流となって安定し、例えば、圧延材２が当該搬
送テーブルローラ４ｃに乗ると負荷電流は漸増してい
く。さらに、圧延材２が当該搬送テーブルローラ４ｃに
て搬送されると圧延機１に噛み込み電動機１３ｃの電流
値は速度マッチングの状態により増加または減少する。
【００１０】熱間圧延機の制御はＣＰＵ５と搬送テーブ
ルローラ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄを駆動する電動機１３
ａ〜１３ｄの各速度制御系等で構成され、まず、圧延材
２が圧延機１に噛み込む以前の圧延機入側の搬送テーブ
ルローラ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄの速度の制御を行う
際、圧延機１の入側に設けたＨＭＤ３ａ，３ｂ，３ｃ，
３ｄで入側の搬送テーブルローラ４ａ，４ｂ，４ｃ，４
ｄ上に圧延材２が全て乗ったことを検出すると同時に、
該入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動する電動
機１３ａ〜１３ｄの電流値ＩをＩFとして記憶する。前
記入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動する電動
機１３ａ〜１３ｄの電流値ＩF からＩR＝ＩF×ａとし目
標電流値ＩR を決定する。ここでのａは１．０より若干
小さい値とする。さらに、前記目標電流値ＩR から当該
電動機の実績電流Ｉを比較演算する。この比較部７で比
較演算して得られた電流値△Ｉａから補正量演算部８で
速度補正量εを求めるが、速度補正量εは不感帯である
デッドバンドＤＢが設けられて、このデッドバンドＤＢ
の幅は電動機１３ａ〜１３ｄの定格電流の±５〜１０％
である。なお、この補正量演算部８は、図３で示す所定
の補正特性を有する。該速度補正量εを積分して速度補
正部９にて、前回までの入側の搬送テーブルローラ４ａ
〜４ｄの速度指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫ε
を加減算し、入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR と
して複数の入側搬送テーブルローラの周知のサイリスタ
回路６の速度指令信号として取り込み速度制御がなさ
れ、圧延機１の圧延速度に対して入側の搬送テーブルロ
ーラ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄの速度は遅くなり、次の噛
み込み時の衝撃を小さくすることができる。
ルローラ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄを駆動する電動機１３
ａ〜１３ｄの各速度制御系等で構成され、まず、圧延材
２が圧延機１に噛み込む以前の圧延機入側の搬送テーブ
ルローラ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄの速度の制御を行う
際、圧延機１の入側に設けたＨＭＤ３ａ，３ｂ，３ｃ，
３ｄで入側の搬送テーブルローラ４ａ，４ｂ，４ｃ，４
ｄ上に圧延材２が全て乗ったことを検出すると同時に、
該入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動する電動
機１３ａ〜１３ｄの電流値ＩをＩFとして記憶する。前
記入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動する電動
機１３ａ〜１３ｄの電流値ＩF からＩR＝ＩF×ａとし目
標電流値ＩR を決定する。ここでのａは１．０より若干
小さい値とする。さらに、前記目標電流値ＩR から当該
電動機の実績電流Ｉを比較演算する。この比較部７で比
較演算して得られた電流値△Ｉａから補正量演算部８で
速度補正量εを求めるが、速度補正量εは不感帯である
デッドバンドＤＢが設けられて、このデッドバンドＤＢ
の幅は電動機１３ａ〜１３ｄの定格電流の±５〜１０％
である。なお、この補正量演算部８は、図３で示す所定
の補正特性を有する。該速度補正量εを積分して速度補
正部９にて、前回までの入側の搬送テーブルローラ４ａ
〜４ｄの速度指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫ε
を加減算し、入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR と
して複数の入側搬送テーブルローラの周知のサイリスタ
回路６の速度指令信号として取り込み速度制御がなさ
れ、圧延機１の圧延速度に対して入側の搬送テーブルロ
ーラ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄの速度は遅くなり、次の噛
み込み時の衝撃を小さくすることができる。
【００１１】また、圧延材２が圧延機１に噛み込んだ後
の圧延機入側の搬送テーブルローラ４ａ，４ｂ，４ｃ，
４ｄの速度の制御を行う際、圧延機１に圧延材２が噛み
込んだ時の入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動
する電動機１３ａ〜１３ｄの負荷電流値Ｉと目標とする
目標電流値ＩD 〜ＩF （つまり図３のＩF と同じ）とを
比較演算部１０で比較演算して電流値△Ｉｂを求める。
前記電流値△Ｉｂから補正量演算部１１で速度補正量ε
を求めるが、この速度補正量εは図３と同様にデッドバ
ンドＤＢが設けられて、このデッドバンドＤＢの幅は電
動機の定格電流の±５〜１０％である。該速度補正量ε
を積分して速度補正部１２にて、前回までの入側の搬送
テーブルローラ４ａ〜４ｄの速度指令値ＳRNに前記積分
した速度補正量∫εを加減算し、入側搬送テーブルロー
ラ速度指令値ＳR として複数の入側搬送テーブルローラ
４ａ〜４ｄのサイリスタ回路６の速度指令信号として取
り込み速度制御がなされ、圧延機１の圧延速度と入側の
搬送テーブルローラ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄの速度マッ
チングが成される。すなわち、噛み込み後の搬送テーブ
ルローラの速度は、当初の目標速度にすることができ
る。なお、前述の速度制御は圧延機１の噛み込み前と噛
み込み後の制御について述べたが、これらの制御は各々
独立して用いることもできるが、両者を連続させて用い
ることもできる。従って、前述の圧延材２が圧延機１に
噛み込む前及び後の速度制御をまとめて述べると、次の
ようになる。圧延材２が熱間圧延機１に噛み込む以前の
圧延機入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄの速度の制
御を行う際、前記熱間圧延機１入側に設けたＨＭＤで入
側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄ上に圧延材２の全て
が乗ったことを検出すると同時に入側の搬送テーブルロ
ーラ４ａ〜４ｄを駆動する電動機１３ａ〜１３ｄの電流
値Ｉを記憶し、これをＩFとする第１工程と、前記入側
の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動する電動機１３
ａ〜１３ｄの電流値ＩF からＩR＝ＩF×ａとし目標電流
値ＩR を設定する第２工程と、前記目標電流値ＩR から
当該電動機１３ａ〜１３ｄの実績電流値Ｉを比較演算す
る第３工程と、比較演算して得られた電流値△Ｉａから
所定の補正特性を有する補正量演算部８を速度補正量ε
を求め、該速度補正量εを積分して速度補正部９にて、
前回までの入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄの速度
指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫εを加減算し、
入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR として複数の入
側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄのサイリスタ回路６
の制御信号として取り込む第４工程とよりなる熱間圧延
機における搬送テーブルローラの速度制御方法であり、
さらに、圧延材２が熱間圧延機１に噛み込んだ後の圧延
機入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄの速度の制御を
行う際、前記熱間圧延機１に圧延材２が噛み込んだ時の
入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動する電動機
１３ａ〜１３ｄの負荷電流値Ｉと目標とする目標電流値
ＩFとを比較演算して△Ｉｂを求める第１工程と、前記
△Ｉｂから所定の補正特性を有する補正量演算部１１で
速度補正量εを求め、該速度補正量εを積分して速度補
正部１１にて、前回までの入側の搬送テーブルローラ４
ａ〜４ｄの速度指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫
εを加減算し、入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR
として複数の前記入側搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄの
サイリスタ回路６の制御信号として取り込む第２工程と
よりなることを特徴とする熱間圧延機における搬送テー
ブルローラの速度制御方法である。
の圧延機入側の搬送テーブルローラ４ａ，４ｂ，４ｃ，
４ｄの速度の制御を行う際、圧延機１に圧延材２が噛み
込んだ時の入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動
する電動機１３ａ〜１３ｄの負荷電流値Ｉと目標とする
目標電流値ＩD 〜ＩF （つまり図３のＩF と同じ）とを
比較演算部１０で比較演算して電流値△Ｉｂを求める。
前記電流値△Ｉｂから補正量演算部１１で速度補正量ε
を求めるが、この速度補正量εは図３と同様にデッドバ
ンドＤＢが設けられて、このデッドバンドＤＢの幅は電
動機の定格電流の±５〜１０％である。該速度補正量ε
を積分して速度補正部１２にて、前回までの入側の搬送
テーブルローラ４ａ〜４ｄの速度指令値ＳRNに前記積分
した速度補正量∫εを加減算し、入側搬送テーブルロー
ラ速度指令値ＳR として複数の入側搬送テーブルローラ
４ａ〜４ｄのサイリスタ回路６の速度指令信号として取
り込み速度制御がなされ、圧延機１の圧延速度と入側の
搬送テーブルローラ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄの速度マッ
チングが成される。すなわち、噛み込み後の搬送テーブ
ルローラの速度は、当初の目標速度にすることができ
る。なお、前述の速度制御は圧延機１の噛み込み前と噛
み込み後の制御について述べたが、これらの制御は各々
独立して用いることもできるが、両者を連続させて用い
ることもできる。従って、前述の圧延材２が圧延機１に
噛み込む前及び後の速度制御をまとめて述べると、次の
ようになる。圧延材２が熱間圧延機１に噛み込む以前の
圧延機入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄの速度の制
御を行う際、前記熱間圧延機１入側に設けたＨＭＤで入
側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄ上に圧延材２の全て
が乗ったことを検出すると同時に入側の搬送テーブルロ
ーラ４ａ〜４ｄを駆動する電動機１３ａ〜１３ｄの電流
値Ｉを記憶し、これをＩFとする第１工程と、前記入側
の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動する電動機１３
ａ〜１３ｄの電流値ＩF からＩR＝ＩF×ａとし目標電流
値ＩR を設定する第２工程と、前記目標電流値ＩR から
当該電動機１３ａ〜１３ｄの実績電流値Ｉを比較演算す
る第３工程と、比較演算して得られた電流値△Ｉａから
所定の補正特性を有する補正量演算部８を速度補正量ε
を求め、該速度補正量εを積分して速度補正部９にて、
前回までの入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄの速度
指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫εを加減算し、
入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR として複数の入
側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄのサイリスタ回路６
の制御信号として取り込む第４工程とよりなる熱間圧延
機における搬送テーブルローラの速度制御方法であり、
さらに、圧延材２が熱間圧延機１に噛み込んだ後の圧延
機入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄの速度の制御を
行う際、前記熱間圧延機１に圧延材２が噛み込んだ時の
入側の搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄを駆動する電動機
１３ａ〜１３ｄの負荷電流値Ｉと目標とする目標電流値
ＩFとを比較演算して△Ｉｂを求める第１工程と、前記
△Ｉｂから所定の補正特性を有する補正量演算部１１で
速度補正量εを求め、該速度補正量εを積分して速度補
正部１１にて、前回までの入側の搬送テーブルローラ４
ａ〜４ｄの速度指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫
εを加減算し、入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR
として複数の前記入側搬送テーブルローラ４ａ〜４ｄの
サイリスタ回路６の制御信号として取り込む第２工程と
よりなることを特徴とする熱間圧延機における搬送テー
ブルローラの速度制御方法である。
【図１】熱間圧延設備の概要を説明する構成図である。
【図２】本発明の制御指令のフローの概要を説明する構
成図である。
成図である。
【図３】本発明の搬送テーブルローラの駆動電動機の電
流制御図である、
流制御図である、
【図４】本発明の搬送テーブルローラの駆動電動機の電
流制御図である。
流制御図である。
【図５】搬送テーブルローラの駆動電動機の電流の変位
を説明する特性図である。
を説明する特性図である。
【図６】ドループ量を説明する説明図である。
１ 圧延機 ２ 圧延材 ３ａ〜３ｄ ＨＭＤ ４ａ〜４ｆ 搬送テーブルローラ ６ サイリスタ回路 ７，１０ 比較部 ８，１１ 補正量演算部 ９，１２ 速度補正部 １３ａ〜１３ｆ 電動機
Claims (3)
- 【請求項１】 熱間圧延機(1)の圧延材(2)が搬送される
搬送テーブルローラ(4a〜4d)の速度を制御する熱間圧延
機における搬送テーブルローラの速度制御方法におい
て、前記圧延材(2)が熱間圧延機(1)に噛み込む以前の圧
延機入側の搬送テーブルローラ(4a〜4d)の速度の制御を
行う際、前記熱間圧延機(1)入側に設けたＨＭＤで入側
の搬送テーブルローラ(4a〜4d)上に圧延材(2)が全て乗
ったことを検出すると同時に入側の搬送テーブルローラ
(4a〜4d)を駆動する電動機(13a〜13d)の電流値Ｉを記憶
し、これをＩFとする第１工程と、前記入側の搬送テー
ブルローラ(4a〜4d)を駆動する電動機(13a〜13d)の電流
値ＩF からＩR＝ＩF×ａとし目標電流値ＩR を設定する
第２工程と、前記目標電流値ＩR から当該電動機(13a〜
13d)の実績電流値Ｉを比較演算する第３工程と、比較演
算して得られた電流値△Ｉａから所定の補正特性を有す
る補正量演算部(8)で速度補正量εを求め、該速度補正
量εを積分して速度補正部(9)にて、前回までの入側の
搬送テーブルローラ(4a〜4d)の速度指令値ＳRNに前記積
分した速度補正量∫εを加減算し、入側搬送テーブルロ
ーラ速度指令値ＳR として複数の入側の搬送テーブルロ
ーラ(4a〜4d)のサイリスタ回路(6)の制御信号として取
り込む第４工程と、よりなることを特徴とする熱間圧延
機における搬送テーブルローラの速度制御方法。 - 【請求項２】 熱間圧延機(1)の圧延材(2)が搬送される
搬送テーブルローラ(4a〜4d)の速度を制御する熱間圧延
機における搬送テーブルローラの速度制御方法におい
て、前記圧延材(2)が熱間圧延機(1)に噛み込んだ後の圧
延機入側の搬送テーブルローラ(4a〜4d)の速度の制御を
行う際、前記熱間圧延機(1)に圧延材(2)が噛み込んだ時
の入側の搬送テーブルローラ(4a〜4d)を駆動する電動機
(13a〜13d)の負荷電流値Ｉと目標とする目標電流値ＩF
とを比較演算して△Ｉｂを求める第１工程と、前記△Ｉ
ｂから所定の補正特性を有する補正量演算部(11)で速度
補正量εを求め、該速度補正量εを積分して速度補正部
(11)にて、前回までの入側の搬送テーブルローラ(4a〜4
d)の速度指令値ＳRNに前記積分した速度補正量∫εを加
減算し、入側搬送テーブルローラ速度指令値ＳR として
複数の前記入側搬送テーブルローラ(4a〜4d)のサイリス
タ回路(6)の制御信号として取り込む第２工程と、より
なることを特徴とする熱間圧延機における搬送テーブル
ローラの速度制御方法。 - 【請求項３】 前記請求項１記載の第１〜第４工程と、
前記請求項２記載の第１〜第２工程とを用いて搬送テー
ブルローラの速度を制御することを特徴とする熱間圧延
機における搬送テーブルローラの速度制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7294375A JPH09136107A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 熱間圧延機における搬送テーブルローラの速度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7294375A JPH09136107A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 熱間圧延機における搬送テーブルローラの速度制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09136107A true JPH09136107A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17806913
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7294375A Withdrawn JPH09136107A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 熱間圧延機における搬送テーブルローラの速度制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09136107A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100387369C (zh) * | 2006-05-19 | 2008-05-14 | 唐山钢铁股份有限公司 | 一种棒材生产中热倍尺剪切精度优化方法 |
| JP2013059797A (ja) * | 2011-09-14 | 2013-04-04 | Jfe Steel Corp | 連続熱延鋼板製造ラインにおける搬送制御方法 |
| CN104353676A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-02-18 | 北京金自天正智能控制股份有限公司 | 一种大盘卷夹送辊全自动控制方法 |
| CN105363795A (zh) * | 2015-11-17 | 2016-03-02 | 北京科技大学 | 轧制生产线锥形输送辊道速度动态协同控制系统及其方法 |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP7294375A patent/JPH09136107A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100387369C (zh) * | 2006-05-19 | 2008-05-14 | 唐山钢铁股份有限公司 | 一种棒材生产中热倍尺剪切精度优化方法 |
| JP2013059797A (ja) * | 2011-09-14 | 2013-04-04 | Jfe Steel Corp | 連続熱延鋼板製造ラインにおける搬送制御方法 |
| CN104353676A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-02-18 | 北京金自天正智能控制股份有限公司 | 一种大盘卷夹送辊全自动控制方法 |
| CN105363795A (zh) * | 2015-11-17 | 2016-03-02 | 北京科技大学 | 轧制生产线锥形输送辊道速度动态协同控制系统及其方法 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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