JPH09132726A - テトラキスアゾ化合物およびそれの偏光膜への利用 - Google Patents
テトラキスアゾ化合物およびそれの偏光膜への利用Info
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- JPH09132726A JPH09132726A JP23377395A JP23377395A JPH09132726A JP H09132726 A JPH09132726 A JP H09132726A JP 23377395 A JP23377395 A JP 23377395A JP 23377395 A JP23377395 A JP 23377395A JP H09132726 A JPH09132726 A JP H09132726A
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Abstract
を用いて偏光性能および耐久性に優れる偏光膜を製造す
る。 【解決手段】 遊離酸の形で式(I) (式中、Q1 は無置換のもしくは置換されたフェニルま
たはナフチル基、Q2 はヒドロキシおよび無置換のもし
くは置換されたアミノから選ばれる置換基を少なくとも
1個有するフェニル、R1 、 R2 、R3 およびR4 は各
々独立に、水素、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アル
コキシまたは無置換のもしくは置換されたアミノを表
す)で示されるテトラキスアゾ化合物、または上記式中
のR4 とOHの間で−O−Cu−O−なる銅錯体を形成し
た化合物、およびこれらの化合物の少なくとも1種を含
有する偏光膜。
Description
合物およびそれを含有してなる偏光膜に関するものであ
る。
コールまたはその誘導体のフィルムあるいは、ポリ塩化
ビニルフィルムの脱塩酸またはポリビニルアルコール系
フィルムの脱水によりポリエンを生成して配向せしめた
ポリエン系のフィルムなどの偏光膜基材に、偏光素子と
してヨウ素や二色性染料を含有せしめて製造される。
光性能には優れるものの、水および熱に対する耐久性が
劣るため、高温・高湿の状態ではその性能が低下すると
いう問題がある。耐久性を向上させるために、ホルマリ
ンまたはホウ酸を含む水溶液で処理したり、また透湿度
の低い高分子フィルムを保護膜として用いる方法などが
考えられているが、未だ十分とはいえない。
染料系偏光膜は、ヨウ素系偏光膜に比べて水および熱に
対する耐久性に優れるものの、一般に初期偏光性能が十
分でない。特開昭 59-145255号公報には、遊離酸として
例えば下記構造を有するジスアゾ染料を含有してなる偏
光膜に関する記載があるが、需要家のニーズを十分に満
足させるに至っていない。
料を吸着・配向させてなる中性色の偏光膜において、2
枚の偏光膜をその配向方向が直交するように重ね合わせ
た状態(直交位)で、可視領域、特に400 〜700 nmの波
長領域における特定波長の光もれ(色もれ)があると、
偏光膜を液晶パネルに装着したとき、暗状態において液
晶表示の色相が変わってしまうことがある。そこで、偏
光膜を液晶表示装置に装着したとき、暗状態において特
定波長の色もれによる液晶表示の変色を防止するために
は、高分子フィルムに二種類以上の二色性染料を吸着・
配向させてなる中性色の偏光膜において、可視領域、特
に400 〜700 nmの波長領域における直交位の透過率(直
交透過率)を一様に低くしなければならない。
は、偏光性能に優れ、しかも水および熱に対する耐久性
にも優れる染料系偏光膜を提供することにある。本発明
の別の目的は、かかる偏光膜を製造するのに適した新規
な化合物を提供することにある。
ルムに二種類以上の二色性染料を吸着・配向させてなる
中性色の偏光膜であって、可視領域、特に400 〜700 nm
の波長領域における直交位の色もれがなく、偏光性能に
優れ、しかも水および熱に対する耐久性にも優れる染料
系偏光膜を提供することにある。
的を達成すべく鋭意研究を進めた結果、新規なテトラキ
スアゾ化合物を見いだし、当該化合物を偏光膜基材に含
有させると偏光性能及び耐久性に優れる偏光膜が得られ
ること、さらに、かかる特定のテトラキスアゾ化合物と
ともに中性色を有する偏光膜とするための有機染料を含
有させると優れた性能を有するとともに可視領域におけ
る色もれも少ない偏光膜が得られることを見出して、本
発明を完成した。即ち、本発明は、遊離酸の形で下式
(I)または(II)
たフェニルまたは無置換のもしくは置換されたナフチル
を表し、Q2 はヒドロキシおよび無置換のもしくは置換
されたアミノから選ばれる置換基を少なくとも1個有
し、さらに置換されていてもよいフェニルを表し、
R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立に、水素、
ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシまたは無置
換のもしくは置換されたアミノを表す)で示されるテト
ラキスアゾ化合物を提供するものである。また、本発明
は、偏光膜基材に、遊離酸の形で上記式(I)または
(II)で示されるテトラキスアゾ化合物を含有せしめて
なる偏光膜を提供する。上記式(I)もしくは(II)で
示されるテトラキスアゾ化合物またはその塩を1種また
は2種以上含有してなる偏光膜は、偏光性能に優れ、し
かも水および熱に対する耐久性にも優れる特徴を有す
る。上で定義した本発明の染料系偏光膜は、さらに別の
有機染料を含有することができ、とりわけ、以下の
〔A〕及び〔B〕の群から選ばれる染料を少なくとも二
種含有するのが好ましい。 〔A〕 遊離酸の形で下式(IIIa)及び(IIIb)
のもしくは置換されたフェニル又は無置換のもしくは置
換されたナフチルを表し、RA 1 は水素、低級アルキ
ル、低級アルコキシ、スルホ又は無置換のもしくは置換
されたアミノを表し、RA 2 は水素、ヒドロキシ又は低
級アルコキシを表し、そしてmは0又は1を表す。)で
示されるトリスアゾ染料からなる群 〔B〕 シー・アイ・ダイレクト・イエロー 12 、シー
・アイ・ダイレクト・イエロー 28 、シー・アイ・ダイ
レクト・イエロー 44 、シー・アイ・ダイレクト・オレ
ンジ 26 、シー・アイ・ダイレクト・オレンジ 39 、シ
ー・アイ・ダイレクト・オレンジ 107、シー・アイ・ダ
イレクト・レッド 2、シー・アイ・ダイレクト・レッド
31 、シー・アイ・ダイレクト・レッド 79 、シー・ア
イ・ダイレクト・レッド 81 及びシー・アイ・ダイレク
ト・レッド 247からなる群
の形で上記式(I)または(II)で示されるテトラキス
アゾ化合物から選ばれる少なくとも一種と、上記〔A〕
及び〔B〕の群から選ばれる有機染料の少なくとも二種
とを含有せしめてなる染料系偏光膜をも提供する。
ェニルまたはナフチルであり、それぞれ無置換であって
も、また置換されていてもよい。フェニルの置換基とし
ては、例えばニトロ、スルホ、スルファモイル、アルキ
ル、アルコキシ、ヒドロキシ、無置換のもしくは置換さ
れたアミノ、カルボキシおよびハロゲノなどが挙げら
れ、ここでアミノの置換基としては、例えばメチル、エ
チル、アセチル、β−ヒドロキシエチルなどが挙げられ
る。またナフチルの置換基としては、ヒドロキシやスル
ホなどが挙げられる。Q1 で表されるフェニルとして好
ましいものは、無置換フェニルのほか、ニトロ、スル
ホ、スルファモイル、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4
アルコキシ、ヒドロキシ、無置換のもしくは置換された
アミノ、カルボキシおよびハロゲノから選ばれる1もし
くは2個の置換基で置換されたフェニルである。このよ
うな好ましいフェニルは、下式で示される。
水素、ニトロ、スルホ、スルファモイル、C1 〜C4 ア
ルキル、C1 〜C4 アルコキシ、ヒドロキシ、無置換の
もしくは置換されたアミノ、カルボキシまたはハロゲノ
を表す。なかでも、ニトロ、スルホ、スルファモイル、
メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、カルボキシまた
はクロロで置換されたフェニルが好ましい。
ルが好ましく、無置換の2−ナフチルのほか、ヒドロキ
シおよびスルホから選ばれる1〜3個の置換基で置換さ
れた2−ナフチルが挙げられる。このような好ましいナ
フチルは下式で示される。
立に、水素、ヒドロキシまたはスルホを表す。なかで
も、スルホで1または2回置換されたナフチルが好まし
い。
ドロキシおよび無置換のもしくは置換されたアミノから
選ばれる置換基を少なくとも1個有し、さらに置換され
ていてもよいフェニルであり、ここでアミノの置換基と
しては、例えばメチル、エチル、β−ヒドロキシエチ
ル、β−シアノエチル、アセチル、カルバモイル、メチ
ルスルホニルなどが挙げられる。また、ヒドロキシおよ
びアミノ以外に、Q2 で表されるフェニルに置換しても
よい基としては、スルホ、C1 〜C4 アルキル、C1 〜
C4 アルコキシ、カルボキシなどが挙げられる。Q2 で
表されるフェニルは、次のいずれかが好ましい。
り、さらに無置換のもしくは置換されたアミノ、スル
ホ、アルキル、アルコキシまたはカルボキシで置換され
ていてもよいフェニル、あるいは、 無置換のもしくは置換されたアミノで1または2回
置換されており、さらにヒドロキシ、スルホ、アルキ
ル、アルコキシまたはカルボキシで置換されていてもよ
いフェニル。
ニルである場合が、好ましいものとして例示される。
2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立に、水素、ヒドロキ
シ、低級アルキル、低級アルコキシまたは無置換のもし
くは置換されたアミノであり、ここで低級アルキルおよ
び低級アルコキシは、それぞれ炭素数1〜4程度である
ことができ、またアミノの置換基としては、例えばメチ
ル、エチル、アセチル、カルバモイル、メチルスルホニ
ルなどが挙げられる。好ましいR1 、R2 、R3 および
R4 は、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシ、メチル、
エチル、メトキシ、エトキシ、アセチルアミノ、メチル
スルホニルアミノ、ウレイドまたはメチルアミノであ
る。式(II)のテトラキスアゾ化合物は、式(I)の化
合物において、R4 がヒドロキシであり、そのヒドロキ
シと、1−ヒドロキシ−3−スルホ−2,6−ナフチレ
ンのヒドロキシとの間で銅錯体を形成したものである。
は、例えば以下に述べる方法によって製造することがで
きる。
れる芳香族アミンをジアゾ化し、下式(V)
す)
−メタンスルホン化物とカップリングさせる。次いでカ
ップリング生成物を必要に応じて加水分解したのち、常
法によりジアゾ化し、下式(VI)
す)で示されるアニリン系化合物またはそのω−メタン
スルホン化物とカップリングさせる。さらに、このカッ
プリング生成物を必要に応じて加水分解したのち、常法
によりジアゾ化し、下式(VII)
6−スルホン酸またはその塩とカップリングさせる。引
き続きこのカップリング生成物を常法によりジアゾ化
し、下式(VIII) Q2−H (VIII) (式中、Q2 は前記の意味を表す)で示されるベンゼン
系化合物とカップリングさせることにより、式(I)で
示されるテトラキスアゾ化合物を得ることができる。
る3−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸または
その塩とのカップリング、さらに式(VIII)で示されるベ
ンゼン系化合物とのカップリングという工程を経る代わ
りに、式(VII)の化合物またはその塩とカップリングさ
せる段階で、予め公知の方法により式(VII)の化合物ま
たはその塩をジアゾ化し、式(VIII)で示されるベンゼン
系化合物とカップリングさせたカップリング生成物を用
いることによっても、式(I)で示されるテトラキスア
ゾ化合物を得ることができる。
は、例えば、上記式(VI)で示されるアニリン系化合物
の代わりに、下式(VIa )
3 は前記の意味を表す)で示されるアニリン系化合物ま
たはそのω−メタンスルホン化物を用いて、上記と同様
の方法によりテトラキスアゾ化合物を得たのち、公知の
方法で錯銅化することにより、製造することができる。
化合物(銅錯塩)を、常法による脱金属化反応、例え
ば、強酸性水性媒体中での処理に供したり、あるいはエ
チレンジアミン四酢酸のようなキレート化剤を用いた脱
金属化反応に供することによって、式(I)で示される
テトラキスアゾ化合物のうち、R4 がヒドロキシである
ものを得ることもできる。
例えば次のようなものが挙げられる。アニリン、2−、
3−または4−ニトロアニリン、2−、3−または4−
アミノベンゼンスルホン酸、5−アミノベンゼン−1,
3−ジスルホン酸、2−アミノベンゼン−1,4−ジス
ルホン酸、4−アミノベンゼン−1,2−ジスルホン
酸、2−、3−または4−スルファモイルアニリン、2
−、3−または4−アミノ安息香酸、2−、3−または
4−クロロアニリン、2,5−ジクロロアニリン、2
−、3−または4−ブロモアニリン、2−、3−または
4−メチルアニリン、2−、3−または4−エチルアニ
リン、2−、3−または4−メトキシアニリン、2−、
3−または4−エトキシアニリン、2−、3−または4
−ヒドロキシアニリン、4−ジ(β−ヒドロキシエチ
ル)アミノアニリン、1−アミノナフタレン−4−、5
−、6−、7−または8−スルホン酸、2−アミノナフ
タレン−1−、5−、6−、7−または8−スルホン
酸、1−アミノナフタレン−4,7−、4,6−、3,
7−、3,8−または3,6−ジスルホン酸、2−アミ
ノナフタレン−4,8−、6,8−、3,6−、1,5
−または5,7−ジスルホン酸、1−アミノナフタレン
−3,6,8−トリスルホン酸、2−アミノナフタレン
−3,6,8−または4,6,8−トリスルホン酸、2
−アミノ−5−ヒドロキシナフタレン−7−スルホン
酸、2−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スル
ホン酸など。
系化合物としては、例えば次のようなものが挙げられ
る。アニリン、2−または3−メチルアニリン、2−ま
たは3−エチルアニリン、2−または3−メトキシアニ
リン、2−または3−エトキシアニリン、2−または3
−ヒドロキシアニリン、3−アセチルアミノアニリン、
3−カルバモイルアミノアニリン、2−メトキシ−5−
メチルアニリン、2−メトキシ−5−エトキシアニリ
ン、2,5−ジメトキシアニリン、2,5−ジエトキシ
アニリン、2−メトキシ−5−カルバモイルアミノアニ
リン、2−メトキシ−5−(メチルスルホニルアミノ)
アニリンなど。
式(V)または(VI)の化合物として上に例示したもの
のうち、アニリンの2−位にヒドロキシまたはメトキシ
を有するものであることができる。
アニリンおよびその誘導体、フェノールおよびその誘導
体、アミノフェノールおよびその誘導体などであり、例
えば次のようなものが挙げられる。アニリン、1,3−
ジアミノベンゼン、1,3−ジアミノ−4−メチルベン
ゼン、2,4−ジアミノベンゼンスルホン酸、3−アセ
チルアミノアニリン、3−カルバモイルアミノアニリ
ン、2−または3−メチルアニリン、2−または3−エ
チルアニリン、2−または3−メトキシアニリン、2−
または3−エトキシアニリン、2−メトキシ−5−メチ
ルアニリン、2−メトキシ−5−エトキシアニリン、
2,5−ジメトキシアニリン、2,5−ジエトキシアニ
リン、2−メトキシ−5−カルバモイルアミノアニリ
ン、2−メトキシ−5−(メチルスルホニルアミノ)ア
ニリン、1−アセチルアミノ−4−メトキシ−3−ジ
(β−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、フェノー
ル、レゾルシノール、フロログルシノール、2−、3−
または4−メチルフェノール、2−ヒドロキシ安息香
酸、2−または3−アミノフェノール、5−アミノ−2
−メチルフェノール、3−ジエチルアミノフェノール、
3−ジ(β−ヒドロキシエチル)アミノフェノールな
ど。
かでも好ましいものとして、アニリン及びフェノール等
が例示される。
(II)で示されるテトラキスアゾ化合物は、遊離酸の形
でもよいが、通常ナトリウム塩の形で用いるのが好まし
く、またその他の塩、例えばリチウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩、エタノールアミン塩、アルキルアミン
塩などの形で用いることもできる。
スアゾ化合物は、偏光膜用の染料として用いた場合に優
れた効果を発揮し、また他の有機染料と併用することに
よって、色相を補正し、偏光性能を向上させることがで
きる。この場合に用いられる他の有機染料としては、本
発明に用いるテトラキスアゾ化合物の吸収波長領域と異
なる波長領域に吸収特性を有する染料であって二色性の
高いものであれば、いかなる染料でもよく、具体的に
は、カラーインデックス(C.I.)に記載される次のよう
なものが例示される。
シー・アイ・ダイレクト・イエロー 28、シー・アイ・
ダイレクト・イエロー 44、シー・アイ・ダイレクト・
イエロー 142、シー・アイ・ダイレクト・オレンジ
6、シー・アイ・ダイレクト・オレンジ 26、シー・ア
イ・ダイレクト・オレンジ 39、シー・アイ・ダイレク
ト・オレンジ 107、シー・アイ・ダイレクト・ブルー
1、シー・アイ・ダイレクト・ブルー 15、シー・アイ
・ダイレクト・ブルー 71、シー・アイ・ダイレクト・
ブルー 78、シー・アイ・ダイレクト・ブルー 98、シー
・アイ・ダイレクト・ブルー 168 、シー・アイ・ダイ
レクト・ブルー 202 、シー・アイ・ダイレクト・レッ
ド 2、シー・アイ・ダイレクト・レッド 31、シー・ア
イ・ダイレクト・レッド 79、シー・アイ・ダイレクト
・レッド 81、シー・アイ・ダイレクト・レッド 240 、
シー・アイ・ダイレクト・レッド 247 、シー・アイ・
ダイレクト・ブラウン 106 、シー・アイ・ダイレクト
・ブラウン 223 、シー・アイ・ダイレクト・バイオレ
ット 9、シー・アイ・ダイレクト・バイオレット 51、
シー・アイ・ダイレクト・グリーン 85など。
(I)または(II)で示されるテトラキスアゾ化合物
の少なくとも一種を含有し、さらに前記〔A〕及び
〔B〕の群から選ばれる染料を少なくとも二種含有する
染料系偏光膜が挙げられる。このように構成した偏光膜
は中性色を有し、可視領域、特に400 〜700nm の波長領
域において直交位の色もれがなく、偏光性能に優れ、さ
らに高温・高湿状態でも変色や偏光性能の低下を起こさ
ないという特徴を有する。なかでも好ましい偏光膜とし
て、前記式(I)または(II)で示されるテトラキス
アゾ化合物を一種以上含有し、さらに、前記の〔A〕の
群から選ばれる染料を一種以上及び前記の〔B〕の群か
ら選ばれる染料を一種以上含有するものなどが例示され
る。
Ib) において、A1 及びB1 は、それぞれ無置換のもし
くは置換されたフェニル又は無置換のもしくは置換され
たナフチルである。フェニルに置換しうる基は、例えば
スルホ、スルファモイル、ニトロ、炭素数1〜4のアル
キル、炭素数1〜4のアルコキシ、カルボキシ、ヒドロ
キシ、ハロゲン、無置換の又は置換されたアミノなどで
ある。一方、ナフチルに置換しうる基は、例えば、スル
ホ、ヒドロキシ、無置換の又は置換されたアミノなどで
ある。ここでいう置換されたアミノは、モノ−又はジ−
置換であることができ、アミノに置換しうる基は、例え
ば、炭素数1〜4のアルキル、ヒドロキシやシアノなど
で置換された炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4の
アルキルカルボニル、フェニル、スルホフェニル、ジス
ルホフェニル、ベンジル、カルバモイルなどである。
スルファモイル、ニトロ、メチル、エチル、メトキシ、
エトキシ、カルボキシ、塩素、及び無置換のもしくは置
換されたアミノから選ばれる1又は2個の置換基で置換
されたものが好ましく、とりわけスルホフェニルが好ま
しい。また、A1 で表されるナフチルは、特に1〜3個
のスルホで置換されたものが好ましく、とりわけモノ−
又はジ−スルホナフチルが好ましい。
れかが好ましい。
1回又は2回置換されており、さらに、ヒドロキシ、ス
ルホ、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコ
キシ又はカルボキシで置換されていてもよいフェニル、
あるいは、 ヒドロキシで1〜3回置換されており、さらに無置
換のもしくは置換されたアミノ、スルホ、炭素数1〜4
のアルキル、炭素数1〜4のアルコキシ又はカルボキシ
で置換されていてもよいフェニル。
のいずれかが好ましい。
り、さらにスルホ、無置換アミノ又は、アセチル、フェ
ニル、スルホフェニル、ジスルホフェニル、ベンゾイル
もしくはメチル置換のアミノで置換されていてもよいナ
フチル、あるいは、 無置換アミノ又は、メチル、エチル、ヒドロキシエ
チル、シアノエチル、アセチルもしくはカルバモイル置
換のアミノで1回又は2回置換されており、さらにヒド
ロキシ又はスルホで置換されていてもよいナフチル。
A 1 は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、スルホ、
又は無置換のもしくは置換されたアミノである。ここで
いう置換アミノは、モノ−又はジ−置換であることがで
き、アミノに置換しうる基としては、例えば、炭素数1
〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルキルカルボニル、
炭素数1〜4のアルキルスルホニル、カルバモイル等が
挙げられる。式(IIIa)におけるRA 2 は、水素、ヒドロ
キシ又は低級アルコキシである。
例えば特開平2−75672 号公報などに記載される公知の
方法に準じ、通常のジアゾ化及びカップリング工程を経
て(必要に応じて、さらに通常の銅錯塩化工程を経て)
製造することができる。
のトリスアゾ染料の好適な具体例としては、それぞれ遊
離酸の形で以下の式(IIIa-1)〜(IIIa-6)及び(IIIb-1)〜
(IIIb-6)で示されるものが挙げられる。これらは、通常
ナトリウム塩の形で用いられるが、勿論遊離酸の形で、
あるいはリチウム塩やカリウム塩のような他のアルカリ
金属塩、アンモニウム塩、さらにはエタノールアミン塩
やアルキルアミン塩のようなアミン塩の形で用いること
も可能である。
であり、カラー・インデックス・ジェネリック・ネーム
(Color Index Generic Name)と商品名で表して、以下の
ものが例示され、各商品名のものは、住友化学工業
(株)から販売されている。
商品名 Chrysophenine) 、シー・アイ・ダイレクト・イ
エロー 28( 商品名 Sumilight Supra Yellow BC conc.)
、シー・アイ・ダイレクト・イエロー 44( 商品名 Dir
ect Fast Yellow GC) 、シー・アイ・ダイレクト・オレ
ンジ 26( 商品名 Direct Fast Orange S ) 、シー・ア
イ・ダイレクト・オレンジ 39( 商品名 Sumilight Supr
a Orange 2GL 125 %)、シー・アイ・ダイレクト・オ
レンジ 107( 商品名 Sumilight Supra Orange GD extra
conc.) 、シー・アイ・ダイレクト・レッド 2( 商品
名 Benzopurpurine 4B) 、シー・アイ・ダイレクト・レ
ッド 31( 商品名 Nippon Fast Red BB conc.)、シー・
アイ・ダイレクト・レッド 79( 商品名 Sumilight Sup
ra Red 4BL 170%)、シー・アイ・ダイレクト・レッド
81( 商品名 Sumilight Red 4B)、シー・アイ・ダイレ
クト・レッド 247( 商品名 Japanol Fast Red FA) 、
は式(II)で示されるテトラキスアゾ化合物からなる、
あるいはさらに他の有機染料からなる二色性染料を、偏
光膜基材である高分子フィルムに公知の方法で含有せし
めることにより、製造することができる。式(I)およ
び/または式(II)で示されるテトラキスアゾ化合物に
加えて、前記〔A〕及び〔B〕の群から選ばれる少なく
とも二種の有機染料を用いる場合、それぞれの配合割合
は特に限定されるものではないが、一般的には、式
(I)および/または式(II)で示されるテトラキスア
ゾ化合物の重量を基準として、前記〔A〕及び〔B〕の
群から選ばれる少なくとも二種の有機染料を合計で0.1
〜5重量倍の範囲で用いるのが好ましい。
ルアルコールまたはその誘導体、これらのいずれかをエ
チレン、プロピレンのようなオレフィンや、クロトン
酸、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸のような不
飽和カルボン酸などで変性したもの、EVA(エチレン
/ビニルアセテート)樹脂、ケン化EVA樹脂、ナイロ
ン樹脂、ポリエステル樹脂などからなるものが利用され
る。なかでも、ポリビニルアルコールまたはその誘導体
からなるフィルムが、染料の吸着性および配向性の点か
ら、好適に用いられる。このような高分子フィルムに二
色性染料を含有せしめるにあたっては、通常、高分子フ
ィルムを染色する方法が採用される。染色は、例えば次
のようにして行うことができる。まず、二色性染料を水
に溶解して染浴を調製する。染浴中の染料濃度は特に制
限されないが、通常は0.0001〜10重量%程度の範
囲から選択される。また、必要により染色助剤を用いて
もよく、例えば芒硝を1〜10重量%程度の濃度で用い
るのが好適である。このようにして調製した染浴に高分
子フィルムを浸漬し、染色を行う。染色温度は、好まし
くは40〜80℃程度である。二色性染料の配向は、高
分子フィルムを延伸することによって行われる。延伸す
る方法としては、例えば湿式法、乾式法など、公知のい
ずれの方法を採用してもよい。高分子フィルムの延伸
は、染色の前に行ってもよい。二色性染料を含有・配向
せしめた高分子フィルムは、必要に応じて公知の方法に
よりホウ酸処理などの後処理が施される。このような後
処理は、偏光膜の光線透過率および偏光度を向上させる
目的で行われる。ホウ酸処理の条件は、用いる高分子フ
ィルムの種類や用いる染料の種類によって異なるが、一
般的にはホウ酸水溶液のホウ酸濃度を1〜15重量%、
好ましくは5〜10重量%の範囲とし、処理は30〜8
0℃、好ましくは50〜75℃の温度範囲で行われる。
さらには必要に応じて、カチオン系高分子化合物を含む
水溶液で、フィックス処理を併せて行ってもよい。この
ようにして得られた染料系偏光膜は、その片面または両
面に、光学的透明性および機械的強度に優れる保護膜を
貼合して、偏光板とすることができる。保護膜を形成す
る材料は、従来から使用されているものでよく、例え
ば、セルロースアセテート系フィルムやアクリル系フィ
ルムのほか、四フッ化エチレン/六フッ化プロピレン系
共重合体のようなフッ素系フィルム、ポリエステル樹
脂、ポリオレフィン樹脂またはポリアミド系樹脂からな
るフィルムなどが用いられる。
つ水及び熱に対する耐久性に優れた偏光膜を得ることが
できる。又、式(I)および/または式(II)で示され
るテトラキスアゾ化合物と他の有機染料を併用すること
によって、水及び熱に対する耐久性に優れた中性色の偏
光膜を得ることができる。この場合、有機染料として前
記〔A〕及び〔B〕の群から選ばれる少なくとも二種を
併用することによって、水及び熱に対する耐久性に優
れ、可視領域における直交位での色もれの少ない偏光膜
を得ることができる。
料、特に偏光膜用の染料として有用である。そしてこの
化合物を含有する偏光膜は、ヨウ素を用いた偏光膜に匹
敵する高い偏光性能を有し、かつ耐久性にも優れるの
で、各種液晶表示体、なかでも高い偏光性能と耐久性を
必要とする車載用途、各種環境で用いられる工業計器類
の表示用途などに好適である。
明するが、これらは例示的なものであって、本発明をな
んら限定するものではない。例中にある%および部は、
特にことわらないかぎり重量基準である。
ち、35%塩酸20.9部を、次に亜硝酸ナトリウム6.9
部を加え、5℃で1時間攪拌する。そこへ2,5−ジメ
トキシアニリン15.3部を加え、5〜10℃で1時間攪
拌したのち、炭酸ナトリウムを加えてpH3とし、さら
に攪拌してカップリング反応を完結させ、濾過してモノ
アゾ化合物を得る。得られたモノアゾ化合物を水300
部に分散させたのち、35%塩酸20.9部を、次に亜硝
酸ナトリウム6.9部を加え、 10〜15℃で撹拌して
ジアゾ化する。そこへ2,5−ジメトキシアニリン1
5.3部を加え、10〜15℃で1時間攪拌したのち、炭
酸ナトリウムを加えてpH3とし、攪拌してカップリン
グ反応を完結させ、濾過してジスアゾ化合物を得る。得
られたジスアゾ化合物を水400部に分散させたのち、
35%塩酸20.9部を、次に亜硝酸ナトリウム6.9部を
加え、10〜15℃で攪拌してジアゾ化する。一方、3
−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸24.0部を
水240部に加え、10〜15℃で炭酸ナトリウムを加
えてpH8とし、このpHで、先に得られたジスアゾ化
合物のジアゾ化物を注入し、攪拌してカップリング反応
を完結させる。塩化ナトリウムで塩析し、濾過してトリ
スアゾ化合物を得る。得られたトリスアゾ化合物を水5
00部に分散させたのち、35%塩酸20.9部を、次に
亜硝酸ナトリウム6.9部を加え、10〜15℃で1時間
攪拌する。そこへフェノール9.4部を加え、さらに10
〜15℃で水酸化ナトリウムを加えてpH9とし、攪拌
してカップリング反応を完結させる。反応液に塩化ナト
リウムを加えて塩析し、濾過して下記構造のテトラキス
アゾ化合物を得た。
nmを示した。
を水200部に分散させたのち、水酸化ナトリウム12
部を加えて溶解液とし、塩化トシル19.1部を加えて3
5〜40℃で1時間攪拌する。この反応液に35%塩酸
41.8部を、次に亜硝酸ナトリウム6.9部を加えて、5
℃で1時間攪拌する。次いでフェノール9.4部を加えた
のち、水酸化ナトリウムを加えてpH9とし、5〜10
℃で攪拌してカップリング反応を完結させる。 この反
応液に水酸化ナトリウム6部を加え、80℃で3時間攪
拌して加水分解させる。20〜30℃に冷却したのち、
35%塩酸を加えてpH7とし、次いで塩化ナトリウム
を加えて塩析し、濾過してモノアゾ化合物を得る。一
方、4−アミノアゾベンゼン−4′−スルホン酸ナトリ
ウム29.9部を水300部に分散させたのち、35%塩
酸20.9部を、次に亜硝酸ナトリウム6.9部を加え、1
0〜15℃で攪拌してジアゾ化する。そこへ2,5−ジ
メトキシアニリン15.3部を加え、10〜15℃で1時
間攪拌したのち、炭酸ナトリウムを加えてpH3とし、
攪拌してカップリング反応を完結させ、濾過してジスア
ゾ化合物を得る。得られたジスアゾ化合物を水400部
に分散させたのち、35%塩酸20.9部を、次に亜硝酸
ナトリウム6.9部を加えて、10〜15℃で攪拌してジ
アゾ化する。このジスアゾジアゾ化物反応液に、先に合
成したモノアゾ化合物を加え、さらに炭酸ナトリウムを
加えてpH9とし、10〜15℃で3時間反応させる。
反応液に塩化ナトリウムを加えて塩析し、濾過して下記
構造のテトラキスアゾ化合物を得た。
nmを示した。
ノナフタレン−6,8−ジスルホン酸30.3部を用い
て、実施例1と同様の方法で反応を行うことにより、下
記構造のテトラキスアゾ化合物を得た。
nmを示した。
に分散させ、無水硫酸銅16.0部およびモノエタノール
アミン3部を加えて95℃に加熱し、12時間反応させ
る。反応液に塩化ナトリウムを加えて塩析し、濾過し
て、下記構造のテトラキスアゾ化合物を得た。
nmを示した。
チレンジアミン四酢酸29.3部を加えたのち、水酸化ナ
トリウムを加えてpH5とし、30〜40℃で3時間攪
拌する。反応液を濾過して、下記構造のテトラキスアゾ
化合物を得た。
nmを示した。
ビニロン#7500、(株)クラレ製品)を縦一軸に4
倍延伸して、偏光膜基材とした。このポリビニルアルコ
ールフィルムを緊張状態に保ったまま、実施例1で得ら
れたテトラキスアゾ化合物を0.025%および染色助剤
である芒硝を2.0%の濃度とした60℃の水溶液に20
分浸漬した。さらに、ホウ酸を7.5%の濃度とした65
℃の水溶液に5分浸漬したのち、取り出して20℃の水
で20秒間洗浄を行い、50℃で乾燥することにより、
偏光膜を得た。得られた偏光膜のλmax は630nmであ
り、高い偏光度を有し、かつ、高温および高湿の状態で
も長時間にわたる耐久性を示した。
実施例2で得られたテトラキスアゾ化合物を用いて、実
施例6と同様の方法により偏光膜を得た。得られた偏光
膜のλmax は610nmであり、幅広い吸収領域を有し、
高い偏光度を示した。
下表第2欄のテトラキスアゾ化合物を用いて、実施例6
と同様の方法により偏光膜を得た。なお、表中のλmax
は偏光膜での値であり、また構造式は遊離酸の形で示さ
れている。得られた偏光膜は、高い偏光度を示し、湿熱
条件下での耐久性に優れていた。
ビニロン#7500、(株)クラレ製品)を縦一軸に4
倍延伸して、偏光膜基材とした。このポリビニルアルコ
ールフィルムを緊張状態に保ったまま、実施例8のNo.2
2 で得られたテトラキスアゾ化合物のナトリウム塩を
0.017%、式(IIIa-1)で示される染料のナトリウム塩
を0.0035%、シー・アイ・ダイレクト・オレンジ39
を0.004 %および染色助剤である芒硝を2.0%の濃度と
した65℃の水溶液に10分浸漬した。さらに、ホウ酸
を7.5%の濃度とした65℃の水溶液に10分浸漬したの
ち、取り出して20℃の水で30秒間洗浄して、偏光膜
を得た。得られた偏光膜は中性色を示し、かつ、高温お
よび高湿の状態でも長時間にわたって変色を示さなかっ
た。
ビニロン#7500、(株)クラレ製品)を縦一軸に4
倍延伸して、偏光膜基材とした。このポリビニルアルコ
ールフィルムを緊張状態に保ったまま、実施例8のNo.2
1 で得られたテトラキスアゾ化合物のナトリウム塩を
0.025%、式(IIIa-1)で示される染料のナトリウム塩
を0.007%、シー・アイ・ダイレクト・オレンジ39を
0.0085%および染色助剤である芒硝を2.0%の濃度とし
た65℃の水溶液に10分浸漬した。さらに、ホウ酸を
7.5%の濃度とした65℃の水溶液に10分浸漬したの
ち、取り出して20℃の水で30秒間洗浄して、偏光膜
を得た。得られた偏光膜は中性色を示し、かつ、高温お
よび高湿の状態でも長時間にわたって変色を示さなかっ
た。
Claims (13)
- 【請求項1】遊離酸の形で下式(I)または(II) (式中、Q1 は無置換のもしくは置換されたフェニルま
たは無置換のもしくは置換されたナフチルを表し、Q2
はヒドロキシおよび無置換のもしくは置換されたアミノ
から選ばれる置換基を少なくとも1個有し、さらに置換
されていてもよいフェニルを表し、R1 、R2 、R3 お
よびR4 はそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシ、低級ア
ルキル、低級アルコキシまたは無置換のもしくは置換さ
れたアミノを表す)で示されるテトラキスアゾ化合物。 - 【請求項2】Q1 が無置換のフェニルであるか、または
ニトロ、スルホ、スルファモイル、C1 〜C4 アルキ
ル、C1 〜C4 アルコキシ、ヒドロキシ、無置換のもし
くは置換されたアミノ、カルボキシおよびハロゲノから
選ばれる1もしくは2個の置換基で置換されたフェニル
である請求項1に記載の化合物。 - 【請求項3】Q1 が無置換の2−ナフチルであるか、ま
たはヒドロキシおよびスルホから選ばれる1〜3個の置
換基で置換された2−ナフチルである請求項1に記載の
化合物。 - 【請求項4】Q2 が、ヒドロキシで1〜3回置換されて
おり、さらに無置換のもしくは置換されたアミノ、スル
ホ、アルキル、アルコキシまたはカルボキシで置換され
ていてもよいフェニルである請求項1〜3のいずれかに
記載の化合物。 - 【請求項5】Q2 が4−ヒドロキシフェニルである請求
項4に記載の化合物。 - 【請求項6】Q2 が、無置換のもしくは置換されたアミ
ノで1または2回置換されており、さらにヒドロキシ、
スルホ、アルキル、アルコキシまたはカルボキシで置換
されていてもよいフェニルである請求項1〜3のいずれ
かに記載の化合物。 - 【請求項7】式(I)で示され、R1 、R2 、R3 およ
びR4 がそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシ、メチル、
エチル、メトキシ、エトキシ、アセチルアミノ、メチル
スルホニルアミノ、ウレイドまたはメチルアミノである
請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。 - 【請求項8】式(II)で示され、R1 、R2 およびR3
がそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシ、メチル、エチ
ル、メトキシ、エトキシ、アセチルアミノ、メチルスル
ホニルアミノ、ウレイドまたはメチルアミノである請求
項1〜6のいずれかに記載の化合物。 - 【請求項9】偏光膜基材に、請求項1〜8のいずれかに
記載のテトラキスアゾ化合物を含有してなる偏光膜。 - 【請求項10】さらに他の有機染料を含有してなる請求
項9に記載の偏光膜。 - 【請求項11】有機染料が、下記〔A〕及び〔B〕の群
から選ばれる少なくとも二種である請求項10に記載の
偏光膜。 〔A〕 遊離酸の形で下式(IIIa)及び(IIIb) (式中、A1及びB1はそれぞれ独立に無置換のもしくは置
換されたフェニル又は無置換のもしくは置換されたナフ
チルを表し、RA 1 は水素、低級アルキル、低級アルコ
キシ、スルホ又は無置換のもしくは置換されたアミノを
表し、RA 2 は水素、ヒドロキシ又は低級アルコキシを
表し、そしてmは0又は1を表す。)で示されるトリス
アゾ染料からなる群 〔B〕 シー・アイ・ダイレクト・イエロー 12 、 シー・アイ・ダイレクト・イエロー 28 、 シー・アイ・ダイレクト・イエロー 44 、 シー・アイ・ダイレクト・オレンジ 26 、 シー・アイ・ダイレクト・オレンジ 39 、 シー・アイ・ダイレクト・オレンジ 107、 シー・アイ・ダイレクト・レッド 2、 シー・アイ・ダイレクト・レッド 31 、 シー・アイ・ダイレクト・レッド 79 、 シー・アイ・ダイレクト・レッド 81 及びシー・アイ・
ダイレクト・レッド 247からなる群 - 【請求項12】〔A〕及び〔B〕の群から選ばれる少な
くとも二種の有機染料が、〔A〕の群から選ばれる染料
の少なくとも一種と〔B〕の群から選ばれる染料の少な
くとも一種である請求項11に記載の偏光膜。 - 【請求項13】偏光膜基材が、ポリビニルアルコールま
たはその誘導体からなるフィルムである請求項9〜12
のいずれかに記載の偏光膜。
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1995
- 1995-09-12 JP JP23377395A patent/JP3661238B2/ja not_active Expired - Fee Related
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