JPH09131767A - 電子部品用樹脂ケースの成形金型 - Google Patents

電子部品用樹脂ケースの成形金型

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JPH09131767A
JPH09131767A JP29008695A JP29008695A JPH09131767A JP H09131767 A JPH09131767 A JP H09131767A JP 29008695 A JP29008695 A JP 29008695A JP 29008695 A JP29008695 A JP 29008695A JP H09131767 A JPH09131767 A JP H09131767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weld line
gate
molding die
cavities
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29008695A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Maruno
謙一 丸野
Yasuhiro Tanaka
康▲廣▼ 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP29008695A priority Critical patent/JPH09131767A/ja
Publication of JPH09131767A publication Critical patent/JPH09131767A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形において、ウェルドラインを所定の
位置に形成でき、製品の特性や強度に支障を生じること
のない略箱形状の電子部品用樹脂ケースを得ること。 【解決手段】ケース7を射出成形するために多数のキャ
ビティを有する成形金型であって、金型の温度分布に基
づいて、各キャビティのゲート13の位置を、ウェルド
ラインWがケース7の長辺部7bに形成されるように配
置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品用樹脂ケ
ースの成形金型、詳しくは、セラミック発振器、ラダー
フィルタ等の電子部品の略箱形状の樹脂ケースを射出成
形するための成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック発振器として、図4に
示したものが提供されている。この発振器は、発振素子
1と、この発振素子1を挟着保持する端子2,3と、発
振素子1及び端子2,3を収容する内ケース5と、この
内ケース5の開口部を閉じる内蓋6と、内ケース5及び
内蓋6を被覆する外ケース7’とを備え、端子2,3が
導出される部分をシール樹脂8で封止したものである。
【0003】前記外ケース7’は、図6に示すように、
一方に開口した箱形状をなし、樹脂材から射出成形によ
って成形される。射出成形は、図5(a)に示す金型1
0’を用いて、スプルー11,ランナー12を通じてゲ
ート13から各キャビティ14に溶融樹脂を充填するこ
とによって行われる。従来の成形金型10’において、
ゲート13は各キャビティ14(外ケース7’)に対し
て一定の位置、即ち、図6に示す中心線C上に配置され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出成形で
は成形品にウェルドラインが発生する。これはゲートか
ら射出された溶融樹脂が左右に分かれてキャビティ内を
進行し、合流する位置に形成される合流痕跡であり、強
度的に(特に、衝撃に対して)は弱い部分である。一
方、成形金型にあっては、中央部にスプルー、ランナー
が位置して高温となり、周辺部分で放熱が生じるため、
内部の温度は一様ではなく、例えば金型10’に関して
中央ラインの温度特性は図5(b)に示すとおりであ
る。そして、温度分布が左右対称なキャビティ14にあ
っては、図7(a)に示すように、ゲート13とは反対
側の短辺の略中央部分にウェルドラインWが発生する。
【0005】キャビティ14の左右に温度差が生じてい
ると、溶融樹脂の流動性は温度に比例するため、図7
(b),(c)に示すように短辺の角部分にウェルドラ
インWが発生する。多数個取りの成形金型においては、
個々のキャビティでの温度分布にばらつきが存在し、そ
れ故ウェルドラインの形成箇所が一定ではなく、しかも
従来ではウェルドラインの形成箇所を何ら考慮していな
かった。
【0006】一方、図4に示したセラミック発振器で
は、端子2,3のばね力によって外ケース7’には矢印
A方向の拡張力が作用することになる。この力は専ら外
ケース7’の短辺部7a’(図6参照)に作用し、応力
が集中する短辺部7a’にウェルドラインが発生する
と、外ケース7’が変形したり破損するおそれが大き
く、完成品の特性のばらつき、歩留まりの低下を招来し
ていた。あるいは、ウェルドラインが製品の目立つ位置
に現れ、美観を損なうという問題点も有していた。
【0007】特に、近年では電子部品の小型化に伴って
ケースも小型化が進行し、薄肉化に対する必要な剛性を
得るため、あるいは耐熱性向上等のため、LCP樹脂
(液晶ポリマー)が用いられている。LCP樹脂の成形
では金型温度が高くなると共に温度分布の差も大きくな
り、かつ、LCP樹脂の流動性は温度に大きく依存す
る。従って、ウェルドラインの形成位置は他の樹脂材料
に比べて大きくばらつき、前述の問題点が顕著に発生す
る。
【0008】
【発明の要旨、効果】そこで、本発明の目的は、ウェル
ドラインを所定の位置に形成でき、製品の特性や強度に
支障を生じることのない略箱形状の樹脂ケースを得るこ
とのできる成形金型を提供することにある。
【0009】以上の目的を達成するため、本発明に係る
成形金型は、成形金型の温度分布に基づいて、各キャビ
ティのゲート位置をウェルドラインが所定の箇所に形成
されるように配置したことを特徴とする。
【0010】ゲート位置を金型温度の高温側あるいは低
温側にシフトすることでウェルドラインの形成位置が変
化する。本発明では、多数個取りの成形金型において、
金型の温度分布に基づく溶融樹脂の流動性の差を考慮
し、各キャビティにおいてゲート位置を変更し、ウェル
ドラインが成形品の弱点部分に形成されないようにす
る。
【0011】従って、本発明によれば、成形品の強度が
要求される部分や美観を損なう部分にウェルドラインが
形成されることはなく、完成品の特性の安定化、歩留ま
りの向上を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る成形金型の実
施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0013】図1は金型10の概略平面を示し、スプル
ー11、ランナー12、複数のキャビティ14a〜14
dを有するものであることは、図5(a)に示した従来
の金型10’と同様である。また、射出成形時における
金型10の温度分布も図5(b)に示したように従来の
金型10’と同様である。異なる点は、ゲート13の配
置であり、この点は以下に詳述する。
【0014】図2は金型10によって成形される外ケー
ス7を示す。この外ケース7は図4に示したセラミック
発振器の外ケース7’と同じものであるが、各キャビテ
ィ14においてゲート13の位置を調整することによ
り、ウェルドラインの形成位置を不具合が発生しない位
置に改善されている。なお、外ケース7において7aは
短辺部、7bは長辺部、7cは開口部、7dはリブであ
る。
【0015】ところで、従来の金型10’ではゲート1
3を外ケースの中心線C上に配置するとウェルドライン
Wが短辺部に形成されてしまうことは図7に示したとお
りである。本実施形態では、図1中左側のキャビティ1
4a,14bに関しては、キャビティ14a,14bの
右側が高温で左側が低温の温度分布にあることを考慮
し、ゲート13を中心線Cよりも高温側にシフトさせて
配置した(図3(a)参照)。これにて、ウェルドライ
ンWが外ケース7の長辺部7bに形成されることにな
る。さらに、図1中右側のキャビティ14c,14dに
関しては、キャビティ14c,14dの右側が低温で左
側が高温の温度分布にあることを考慮し、ゲート13を
中心線Cよりも高温側にシフトさせて配置した(図3
(b)参照)。これにて、ウェルドラインWが外ケース
7の長辺部7bに形成されることになる。
【0016】図3(a),(b)に示すように、金型1
0内での温度分布を考慮してゲート13の配置を調整す
ることにより、この種の外ケース7としては応力が集中
する短辺部7aを避けて長辺部7bにウェルドラインW
を形成することができる。なお、金型の温度分布やキャ
ビティの設置位置によっては、図3(c)に示すよう
に、ゲート13を中心線C上に配置しても短辺部7aを
避けて長辺部7bにウェルドラインWを形成することも
できる。
【0017】また、ゲート13の配置を微妙に調整する
ことでウェルドラインWの形成位置を微妙に変化させる
ことができる。応力の集中具合によっては、ウェルドラ
インWを短辺部7aに形成させても支障ない場合もあり
得る。このような場合であっても、ゲート13の配置を
改善することによってウェルドラインWが避けるべき位
置に形成されることを確実に回避できる。
【0018】また、ゲート13の配置は中心線Cと平行
方向にもシフトしてもよい。また、ゲート13の配置
は、強度上の問題ばかりではなく、外観を損なう位置に
ウェルドラインWが形成されないように考慮することも
必要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である成形金型を示す概略
平面図。
【図2】前記成形金型で成形された外ケースを示し、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図。
【図3】前記成形金型におけるゲートの配置とウェルド
ラインの位置を示す斜視図。
【図4】前記外ケースを用いたセラミック発振器を示す
断面図。
【図5】従来の成形金型を示し、(a)は概略平面図、
(b)は温度分布を示すグラフ。
【図6】従来の成形金型におけるゲート配置と成形品を
示す斜視図。
【図7】従来の成形金型におけるキャビティ内での溶融
樹脂の流れとウェルドラインの形成位置を示す説明図。
【符号の説明】
7…外ケース 10…成形金型 13…ゲート 14a〜14d…キャビティ W…ウェルドライン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略箱形状の電子部品用樹脂ケースを射出
    成形するために多数のキャビティを有する成形金型にお
    いて、 成形金型の温度分布に基づいて、各キャビティのゲート
    位置をウェルドラインが所定の箇所に形成されるように
    配置したこと、 を特徴とする電子部品用樹脂ケースの成形金型。
JP29008695A 1995-11-08 1995-11-08 電子部品用樹脂ケースの成形金型 Pending JPH09131767A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29008695A JPH09131767A (ja) 1995-11-08 1995-11-08 電子部品用樹脂ケースの成形金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29008695A JPH09131767A (ja) 1995-11-08 1995-11-08 電子部品用樹脂ケースの成形金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09131767A true JPH09131767A (ja) 1997-05-20

Family

ID=17751624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29008695A Pending JPH09131767A (ja) 1995-11-08 1995-11-08 電子部品用樹脂ケースの成形金型

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JP (1) JPH09131767A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7510335B1 (en) * 2008-06-09 2009-03-31 Hong Fu Jin Precision Industry (Shenzhen) Co., Ltd. Optical connector
DE102009017416A1 (de) 2008-06-24 2009-12-31 Suzuki Motor Corp., Hamamatsu-Shi Gießform und Verfahren zum Herstellen eines Gießprodukts
JP2012126058A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Mitsubishi Motors Corp バッテリトレイ
JP2015050275A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社ケーヒン 基板収容ケース

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DE102009017416A1 (de) 2008-06-24 2009-12-31 Suzuki Motor Corp., Hamamatsu-Shi Gießform und Verfahren zum Herstellen eines Gießprodukts
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