JP2000158493A - 射出成形装置および方法 - Google Patents

射出成形装置および方法

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JP2000158493A
JP2000158493A JP34169798A JP34169798A JP2000158493A JP 2000158493 A JP2000158493 A JP 2000158493A JP 34169798 A JP34169798 A JP 34169798A JP 34169798 A JP34169798 A JP 34169798A JP 2000158493 A JP2000158493 A JP 2000158493A
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JP
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block
pot
cavity
runner
mold
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JP34169798A
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English (en)
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Hitoshi Maeda
仁 前田
Kenzo Tanaka
憲三 田中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な生産形態に対応可能としてコストの削
減などを図る。 【解決手段】 下金型6のポットブロック本体132に
は溶融樹脂を注入するポット120が配列されている。
ポットブロック本体132の両側にはランナーブロック
136、140が合体され各ランナーブロックには樹脂
を両側端部に導くランナー溝122が形成されている。
各ランナーブロックの両側にはキャビティブロック1
0、118が合体され各キャビティブロックにはランナ
ー溝122に連通する異なる形状寸法の凹部16、12
4が形成されている。上金型の各キャビティブロックに
も同様に凹部が形成されており、したがってポットブロ
ック両側のキャビティブロックにより同時に2種類の半
導体装置パッケージを作製できる。また一方のランナー
ブロックをランナー溝が形成されていないランナーブロ
ックに置き換えて片側のキャビティブロックのみでパッ
ケージを作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同時に複数の同一
形状、同一寸法の射出成形品を作製する射出成形装置お
よび射出成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の射出成形装置を構成する下
金型の一例を示す平面図、図5は図4の下金型と上金型
とを合体させた状態を示す断面側面図である。図4、図
5に示した射出成形装置102は、一例として半導体装
置のパッケージを作製するためのものであり、上金型1
04と上金型104に合体される下金型106とを含
み、各金型はそれぞれポットブロック108、110と
その両側にそれぞれ配置されてポットブロックに合体さ
れる2つのキャビティブロック112、114、11
6、118とから成る。
【0003】下金型106のポットブロック110には
溶融体を外部から注入するための複数のポット120が
間隔をおいて配列され、下金型106のポットブロック
110のポットブロック108との対向面には各ポット
120ごとに各ポット120に注入された溶融体をそれ
ぞれ両側端部に導くランナー溝122が延設されてい
る。なお、ランナー溝122の深さは、ポット120に
近い箇所では深く、各キャビティブロックに近い箇所で
は浅く形成されている。また、前記上下の金型のキャビ
ティブロック112、114、116、118には複数
の凹部124が間隔をおいて配列され各凹部124は上
下の金型においてほぼ同じ位置に配置されて上下の金型
合体時に複数のキャビティ126を形成し、ポットブロ
ックとキャビティブロックとの合体時にはランナー溝1
22がキャビティ126に連通する。なお、ポットブロ
ック108の、ポットブロック110側の面には、各ポ
ット120に対応する位置に凹部128が形成され、ポ
ットブロック108、110合体時には、ポット120
は凹部128を通じて両側のランナー溝122に連通す
る。
【0004】また、この射出成形装置102では、ポッ
トブロック108、110は中央部のポットブロック本
体130、132とポットブロック本体の両側に配置さ
れてポットブロック本体に合体されるランナーブロック
134、136、138、140とから成り、ポット1
20はポットブロック本体132に形成され、ランナー
溝122はポットブロック本体132およびランナーブ
ロック138、140に形成されている。さらに、キャ
ビティブロック114、118の、キャビティブロック
112、116との対向面、およびランナーブロック1
36、140の、ランナーブロック134、138との
対向面には、リードフレーム142を収容するための第
2の凹部としての凹部144が凹部124の周囲に形成
されている。なお、図4では図面が必要以上に煩雑にな
ることを避けるため凹部144は省略されている。
【0005】このように構成された射出成形装置102
により半導体装置のパッケージを作製する場合について
説明する。図5に示したように、まず下金型106を形
成すべく、ポットブロック本体132、ランナーブロッ
ク136、140、キャビティブロック114、118
を合体させ、その状態で、図6の平面図に示したように
キャビティブロック116、118の凹部144内にリ
ードフレーム142を配置する。そして、上金型104
についても同様に、ポットブロック本体130、ランナ
ーブロック134、138、キャビティブロック11
2、116を合体させて組み立て、その上で、図5に示
したように、下金型106上に上金型104を配置して
下金型106および上金型104を合体させる。
【0006】次に、下金型106のポット120を通じ
て加熱溶融させた樹脂を注入すると、樹脂はポット12
0から凹部128および各ランナー溝122を通じて各
キャビティ126内に流入し、各キャビティ126は樹
脂により充填される。その後、金型を冷却しキャビティ
126内の樹脂が硬化した段階で、上金型104と下金
型106とを分割し、半導体装置のパッケージをリード
フレーム142と共に取り出す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような射
出成形装置102では、同時に複数のパッケージを射出
成形できるものの、1種類のパッケージしか作製するこ
とができない。したがって、多品種少量生産が必要な場
合には、各パッケージ品種ごとに射出成形装置を用意し
なければならず、多数の金型が必要になるため、金型の
製作費が嵩み、また金型の保管に広いスペースも確保し
なければならない。さらに、作製するパッケージ品種が
変わるごとに金型を交換しなければならず、作業が繁雑
になり、また金型交換に伴う時間的なロスも大きくなっ
ている。そして、キャビティ126の数を多くすると大
量生産に適した金型となるが、一方、少量生産の際には
そのような金型では必要以上に多数のパッケージが作製
されてしまい、無駄になる場合がある。本発明はこのよ
うな問題を解決するためになされたもので、その目的
は、部分的な金型の交換のみで多品種少量生産、大量生
産、少量生産などさまざまな生産形態に対応できるよう
にして、金型製作コストや金型保管スペースを削減する
と共に生産効率を向上させ、さらに必要以上に多数の射
出成形品が作製されてしまうことに伴う無駄を解消する
射出成形装置および射出成形方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、上金型と前記上金型に合体される下金型と
を含み、各金型がそれぞれポットブロックとその両側に
それぞれ配置されて前記ポットブロックに合体される2
つのキャビティブロックとから成り、前記上下の金型の
いずれか一方の前記ポットブロックには溶融体を外部か
ら注入するための複数のポットが間隔をおいて配列さ
れ、前記上下の金型のいずれか一方または両方の前記ポ
ットブロックの相手側ポットブロックとの対向面には各
ポットごとに各ポットに注入された前記溶融体をそれぞ
れ前記ポットブロックの両側端部に導くランナー溝が延
設され、前記上下の金型の前記キャビティブロックには
複数の凹部が間隔をおいて配列され各凹部は上下の金型
においてほぼ同じ位置に配置されて上下の金型合体時に
複数のキャビティを形成し、前記ポットブロックと前記
キャビティブロックとの合体時に前記ランナー溝が前記
キャビティに連通する射出成形装置であって、前記上下
の金型の前記ポットブロックの両側にそれぞれ配置され
る前記2つのキャビティブロックのうちの一方に形成さ
れた前記凹部は、寸法および形状のいずれか一方または
両方が、もう一方の前記キャビティブロックに形成され
た前記凹部と異なっていることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、上金型と前記上金型に合
体される下金型とを含み、各金型がそれぞれポットブロ
ックとその両側にそれぞれ配置されて前記ポットブロッ
クに合体される2つのキャビティブロックとから成り、
前記上下の金型のいずれか一方の前記ポットブロックに
は溶融体を外部から注入するための複数のポットが間隔
をおいて配列され、前記上下の金型のいずれか一方また
は両方の前記ポットブロックの相手側ポットブロックと
の対向面には各ポットごとに各ポットに注入された前記
溶融体をそれぞれ前記ポットブロックの両側端部に導く
ランナー溝が延設され、前記上下の金型の前記キャビテ
ィブロックには複数の凹部が間隔をおいて配列され各凹
部は上下の金型においてほぼ同じ位置に配置されて上下
の金型合体時に複数のキャビティを形成し、前記ポット
ブロックと前記キャビティブロックとの合体時に前記ラ
ンナー溝が前記キャビティに連通する射出成形装置を用
いて射出成形品を作製する射出成形方法であって、1種
類の前記射出成形品を作製する場合には、寸法および形
状が共に同一の前記凹部が形成された2つの前記キャビ
ティブロックをそれぞれ上下の金型の前記ポットブロッ
クの両側に配置して前記キャビティブロックに合体さ
せ、2種類の前記射出成形品を作製する場合には、寸法
および形状のいずれか一方または両方が相互に異なる前
記凹部が形成された2つの前記キャビティブロックをそ
れぞれ上下の金型の前記ポットブロックの両側に配置し
て前記キャビティブロックに合体させることを特徴とす
る。
【0010】したがって、本発明では、ポットブロック
両側のキャビティブロックにおいて相互に異なる射出成
形品を同時に作製することができ、多品種少量生産に適
した形態で射出成形品を作製することが可能である。そ
して、同一品種の射出成形品を大量生産する場合には、
従来どうり、ポットブロックの両側に、同一のキャビテ
ィ凹部が形成されたキャビティブロックを合体させれば
よく、これにより同一品種の射出成形品を一度に大量に
作製することができる。このように、本発明では、一方
のキャビティブロックを交換するのみで、大量生産およ
び多品種少量生産のいずれにも対応でき、従来のように
多品種少量生産を行う場合にも、品種ごとに専用の金型
を用意する必要がなく、したがって、金型の製作費を削
減でき、また金型の保管スペースも削減できる。さら
に、例えば多品種少量生産を行う際に、作製する射出成
形品の品種を変更する場合でも、キャビティブロックの
みを交換すればよいので、品種の切り替えに伴う作業は
大幅に簡素化され、また金型交換に伴う時間的なロスも
少なくなり、製造効率が向上する。
【0011】また、本発明は、上金型と前記上金型に合
体される下金型とを含み、各金型がそれぞれポットブロ
ックとその両側にそれぞれ配置されて前記ポットブロッ
クに合体される2つのキャビティブロックとから成り、
前記上下の金型のいずれか一方の前記ポットブロックに
は溶融体を外部から注入するための複数のポットが間隔
をおいて配列され、前記上下の金型のいずれか一方また
は両方の前記ポットブロックの相手側ポットブロックと
の対向面には各ポットごとに各ポットに注入された前記
溶融体をそれぞれ前記ポットブロックの両側端部に導く
ランナー溝が延設され、前記上下の金型の前記キャビテ
ィブロックには複数の凹部が間隔をおいて配列され各凹
部は上下の金型においてほぼ同じ位置に配置されて上下
の金型合体時に複数のキャビティを形成し、前記ポット
ブロックと前記キャビティブロックとの合体時に前記ラ
ンナー溝が前記キャビティに連通し、前記上下の金型の
前記ポットブロックは中央部のポットブロック本体と前
記ポットブロック本体の両側に配置されて前記ポットブ
ロック本体に合体されるランナーブロックとから成り、
前記ポットは前記上下の金型の前記ポットブロック本体
のいずれか一方に形成され、前記ランナー溝は前記ポッ
トブロック本体および前記ランナーブロックに形成され
ている射出成形装置であって、前記ポットブロック本体
の一方の側に配置される前記ランナーブロックに置き換
えて配置し前記ポットブロック本体および前記キャビテ
ィブロックに合体可能な第2のランナーブロックを備
え、前記第2のランナーブロックは前記ポットに注入さ
れた前記溶融体が前記キャビティブロックの前記キャビ
ティ内に流入することを阻止することを特徴とする。
【0012】また、本発明は、上金型と前記上金型に合
体される下金型とを含み、各金型がそれぞれポットブロ
ックとその両側にそれぞれ配置されて前記ポットブロッ
クに合体される2つのキャビティブロックとから成り、
前記上下の金型のいずれか一方の前記ポットブロックに
は溶融体を外部から注入するための複数のポットが間隔
をおいて配列され、前記上下の金型のいずれか一方また
は両方の前記ポットブロックの相手側ポットブロックと
の対向面には各ポットごとに各ポットに注入された前記
溶融体をそれぞれ前記ポットブロックの両側端部に導く
ランナー溝が延設され、前記上下の金型の前記キャビテ
ィブロックには複数の凹部が間隔をおいて配列され各凹
部は上下の金型においてほぼ同じ位置に配置されて上下
の金型合体時に複数のキャビティを形成し、前記ポット
ブロックと前記キャビティブロックとの合体時に前記ラ
ンナー溝が前記キャビティに連通し、前記上下の金型の
前記ポットブロックは中央部のポットブロック本体と前
記ポットブロック本体の両側に配置されて前記ポットブ
ロック本体に合体されるランナーブロックとから成り、
前記ポットは前記上下の金型の前記ポットブロック本体
のいずれか一方に形成され、前記ランナー溝は前記ポッ
トブロック本体および前記ランナーブロックに形成され
ている射出成形装置を用いて射出成形品を作製する射出
成形方法であって、前記ポットに注入された前記溶融体
が前記キャビティブロックの前記キャビティ内に流入す
ることを阻止する第2のランナーブロックを前記ポット
ブロック本体の一方の側に配置される前記ランナーブロ
ックに置き換えて配置し、前記ポットブロック本体およ
び前記キャビティブロックに合体させることを特徴とす
る。
【0013】したがって、本発明では、より少数の射出
成型品を作製する場合には、第2のランナーブロックを
用いることで、片側のキャビティブロックのみによる少
量生産に適した形態で射出成形品を作製することができ
る。その結果、必要以上に多数のパッケージが作製され
てしまうことを回避し、無駄の発生を防止することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の射出成形装
置を構成する下金型の一例を示す平面図、図2は図1の
下金型と上金型とを合体させた状態を示す断面側面図で
ある。図中、図4ないし図6と同一の要素には同一の符
号が付されている。以下では、本発明による射出成形装
置の一例について説明すると同時に、本発明の射出成形
方法の実施の形態例について説明する。
【0015】図1、図2に示した射出成形装置2は、一
例として半導体装置のパッケージを作製するためのもの
であり、上金型4と上金型4に合体される下金型6とを
含み、各金型はそれぞれポットブロック108、110
とその両側にそれぞれ配置されてポットブロックに合体
される2つのキャビティブロック8、10、116、1
18とから成る。下金型6のポットブロック110に
は、従来と同様、溶融樹脂を外部から注入するための複
数のポット120が間隔をおいて配列され、下金型6の
ポットブロック110のポットブロック108との対向
面には各ポット120ごとに各ポット120に注入され
た溶融樹脂をそれぞれ両側端部に導くランナー溝122
が延設されている。
【0016】また、上下の金型のキャビティブロック
8、116、10、118には複数の凹部16、124
が間隔をおいて配列され各凹部16、124は上下の金
型においてほぼ同じ位置に配置されて上下の金型合体時
に複数のキャビティ18、126を形成し、ポットブロ
ックとキャビティブロックとの合体時にはランナー溝1
22がキャビティ18、126に連通する。そして、本
実施の形態例では、キャビティブロック8、10に形成
された凹部16と、キャビティブロック116、118
に形成された凹部124とは、寸法および形状が相互に
異なっている。
【0017】上記ポットブロック108、110は中央
部のポットブロック本体130、132とポットブロッ
ク本体の両側に配置されてポットブロック本体に合体さ
れるランナーブロック134、138、136、140
とから成り、ポット120はポットブロック本体132
に形成され、ランナー溝122はポットブロック132
およびランナーブロック136、140に形成されてい
る。さらに、キャビティブロック10、118の、キャ
ビティブロック8、116との対向面には、リードフレ
ーム34、142を収容するための第2の凹部として凹
部36、144が凹部16、124の周囲にそれぞれ形
成されている。なお、図1では図面が必要以上に複雑に
なることを避けるため、凹部144は省略されている。
【0018】このように構成された射出成形装置2によ
り半導体装置のパッケージを作製する場合には、図1に
示したように、まず下金型6を形成すべく、ポットブロ
ック本体132、ランナーブロック136、140、キ
ャビティブロック10、118を合体させ、その状態
で、従来の場合と同様に(図6)キャビティブロック1
0、118の凹部16、124内にリードフレーム3
4、142を配置する。そして、上金型4についても同
様に、ポットブロック本体130、ランナーブロック1
34、138、キャビティブロック8、116を合体さ
せて組み立て、その上で、図1に示したように、下金型
6上に上金型4を配置して下金型6および上金型4を合
体させる。
【0019】次に、下金型6のポット120を通じて加
熱溶融させた樹脂を注入すると、樹脂はポット120か
ら凹部128および各ランナー溝122を通じて各キャ
ビティ18、126内に流入し、各キャビティ18、1
26は樹脂により充填される。その後、金型を冷却しキ
ャビティ18、126内の樹脂が硬化した段階で、上金
型4と下金型6とを分割し、キャビティ18、126内
に形成された半導体装置のパッケージをリードフレーム
と共に取り出す。ここで、完成した半導体装置のパッケ
ージは、キャビティ18、126の形状、寸法が異なっ
ていることから、左右のキャビティブロックで作製され
たパッケージも相互に形状、寸法が異なっている。すな
わち、本実施の形態例では、2種類のパッケージを同時
に作製することができ、多品種少量生産に適した形態で
パッケージを作製することが可能である。そして、同一
品種のパッケージを大量生産する場合には、キャビティ
ブロック8、10を、従来どうりのキャビティブロック
112、114(図4、図5)に置き換えてポットブロ
ック108、110に合体させればよく、これにより左
右のキャビティブロックには同一のキャビティ126が
形成されるので、この場合には同一のパッケージを一度
に多数作製でき、大量生産に適した形態でパッケージを
作製することが可能となる。
【0020】このように、本実施の形態例では、一方の
キャビティブロックを交換するのみで、大量生産および
多品種少量生産のいずれにも対応でき、多品種少量生産
を行う場合にも、従来のように品種ごとに専用の金型を
用意する必要がなく、したがって、金型の製作費を削減
でき、また金型の保管スペースも削減できる。さらに、
多品種少量生産時、作製するパッケージの品種を変える
場合でも、キャビティブロックのみを交換すればよいの
で、品種の切り替えに伴う作業は大幅に簡素化され、ま
た金型交換に伴う時間的なロスも少なくなり、製造効率
が向上する。
【0021】なお、本実施の形態例では、ポットブロッ
ク108、110は、ポットブロック本体130、13
2とその両側に配置するランナーブロック134、13
8、136、140により構成するとしたが、ポットブ
ロック本体130とランナーブロック134、138、
およびポットブロック本体132とランナーブロック1
36、140がそれぞれ一体化されている場合でも、キ
ャビティブロック8、10を用いたり、あるいは従来の
キャビティブロックに置き換えることが可能であり、し
たがってこの場合にも本発明は有効である。そして、ラ
ンナー溝122は下金型6のポットブロック110にの
み形成されているとしたが、上金型4のポットブロック
108の対応する箇所にもランナー溝が延設されている
構成とすることも無論可能である。また、ポット120
は上金型4のポットブロック108に形成してもよい。
【0022】次に本発明の第2の実施の形態例について
説明する。図3は第2の実施の形態例を構成する下金型
7を示す平面図である。図中、図4、図5と同一の要素
には同一の符号が付されている。第2の実施の形態例の
射出成形装置38が図4、図5に示した射出成形装置1
02と異なるのは、図3に示したように、本発明に係わ
る第2のランナーブロックとしてランナーブロック30
を備えており、ランナーブロック30をランナーブロッ
ク136(図4)に置き換え、ランナーブロック30を
ポットブロック本体132およびキャビティブロック1
14に合体させることができる点である。そして、ラン
ナーブロック30にはランナー溝122が形成されてお
らず、したがって、ポット120に注入された溶融樹脂
は、ランナーブロック30によって、キャビティブロッ
ク114側へ流入することが阻止される。すなわち、ラ
ンナーブロック30はその側面により、ランナー溝12
2の、ポットブロック本体132側面における端部開口
箇所を閉鎖し、溶融樹脂を阻止する。
【0023】したがって、第2の実施の形態例の射出成
形装置38では、必要に応じてランナーブロック136
をランナーブロック30に置き換えることで、キャビテ
ィブロック112、114によるキャビティ126(図
5)は使用せず、キャビティブロック116、118の
キャビティ126内にのみ樹脂を充填して、半導体装置
のパッケージを作製できる。そのため、少量生産に適し
た形態でパッケージを作製して、必要以上に多数のパッ
ケージが作製されてしまうことを回避し、無駄の発生を
防止することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ポット
ブロック両側のキャビティブロックにおいて相互に異な
る射出成形品を同時に作製することができ、多品種少量
生産に適した形態で射出成形品を作製することが可能で
ある。そして、同一品種の射出成形品を大量生産する場
合には、従来どうり、ポットブロックの両側に、同一の
キャビティ凹部が形成されたキャビティブロックを合体
させればよく、これにより同一品種の射出成形品を一度
に大量に作製することができる。このように、本発明で
は、一方のキャビティブロックを交換するのみで、大量
生産および多品種少量生産のいずれにも対応でき、従来
のように多品種少量生産を行う場合にも、品種ごとに専
用の金型を用意する必要がなく、したがって、金型の製
作費を削減でき、また金型の保管スペースも削減でき
る。さらに、例えば多品種少量生産を行う際に、作製す
る射出成形品の品種を変更する場合でも、キャビティブ
ロックのみを交換すればよいので、品種の切り替えに伴
う作業は大幅に簡素化され、また金型交換に伴う時間的
なロスも少なくなり、製造効率が向上する。
【0025】また、本発明では、より少数の射出成型品
を作製する場合には、第2のランナーブロックを用いる
ことで、片側のキャビティブロックのみによる少量生産
に適した形態で射出成形品を作製することができる。そ
の結果、必要以上に多数のパッケージが作製されてしま
うことを回避し、無駄の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形装置を構成する下金型の一例
を示す平面図である。
【図2】図1の下金型と上金型とを合体させた状態を示
す断面側面図である。
【図3】第2の実施の形態例を構成する下金型を示す平
面図である。
【図4】従来の射出成形装置を構成する下金型の一例を
示す平面図である。
【図5】図4の下金型と上金型とを合体させた状態を示
す断面側面図である。
【図6】図4の下金型にリードフレームを配置した状態
を示す平面図である。
【符号の説明】
2……射出成形装置、4……上金型、6……下金型、7
……下金型、8……キャビティブロック、10……キャ
ビティブロック、16……凹部、18……キャビティ、
30……ランナーブロック、34……リードフレーム、
36……凹部、38……射出成形装置、40……第2の
ランナーブロック、102……射出成形装置、104…
…上金型、106……下金型、108……ポットブロッ
ク、110……ポットブロック、112……キャビティ
ブロック、114……キャビティブロック、116……
キャビティブロック、118……キャビティブロック、
120……ポット、122……ランナー溝、124……
凹部、126……キャビティ、128……凹部、130
……ポットブロック本体、132……ポットブロック本
体、134……ランナーブロック、136……ランナー
ブロック、138……ランナーブロック、140……ラ
ンナーブロック、142……リードフレーム、144…
…凹部。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上金型と前記上金型に合体される下金型
    とを含み、各金型はそれぞれポットブロックとその両側
    にそれぞれ配置されて前記ポットブロックに合体される
    2つのキャビティブロックとから成り、前記上下の金型
    のいずれか一方の前記ポットブロックには溶融体を外部
    から注入するための複数のポットが間隔をおいて配列さ
    れ、前記上下の金型のいずれか一方または両方の前記ポ
    ットブロックの相手側ポットブロックとの対向面には各
    ポットごとに各ポットに注入された前記溶融体をそれぞ
    れ前記ポットブロックの両側端部に導くランナー溝が延
    設され、前記上下の金型の前記キャビティブロックには
    複数の凹部が間隔をおいて配列され各凹部は上下の金型
    においてほぼ同じ位置に配置されて上下の金型合体時に
    複数のキャビティを形成し、前記ポットブロックと前記
    キャビティブロックとの合体時に前記ランナー溝が前記
    キャビティに連通する射出成形装置であって、 前記上下の金型の前記ポットブロックの両側にそれぞれ
    配置される前記2つのキャビティブロックのうちの一方
    に形成された前記凹部は、寸法および形状のいずれか一
    方または両方が、もう一方の前記キャビティブロックに
    形成された前記凹部と異なっていることを特徴とする射
    出成形装置。
  2. 【請求項2】 前記上下の金型の前記ポットブロックは
    中央部のポットブロック本体と前記ポットブロック本体
    の両側に配置されて前記ポットブロック本体に合体され
    るランナーブロックとから成り、前記ポットは前記上下
    の金型の前記ポットブロック本体のいずれか一方に形成
    され、前記ランナー溝は前記ポットブロック本体および
    前記ランナーブロックに形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の射出成形装置。
  3. 【請求項3】 上金型と前記上金型に合体される下金型
    とを含み、各金型はそれぞれポットブロックとその両側
    にそれぞれ配置されて前記ポットブロックに合体される
    2つのキャビティブロックとから成り、前記上下の金型
    のいずれか一方の前記ポットブロックには溶融体を外部
    から注入するための複数のポットが間隔をおいて配列さ
    れ、前記上下の金型のいずれか一方または両方の前記ポ
    ットブロックの相手側ポットブロックとの対向面には各
    ポットごとに各ポットに注入された前記溶融体をそれぞ
    れ前記ポットブロックの両側端部に導くランナー溝が延
    設され、前記上下の金型の前記キャビティブロックには
    複数の凹部が間隔をおいて配列され各凹部は上下の金型
    においてほぼ同じ位置に配置されて上下の金型合体時に
    複数のキャビティを形成し、前記ポットブロックと前記
    キャビティブロックとの合体時に前記ランナー溝が前記
    キャビティに連通し、前記上下の金型の前記ポットブロ
    ックは中央部のポットブロック本体と前記ポットブロッ
    ク本体の両側に配置されて前記ポットブロック本体に合
    体されるランナーブロックとから成り、前記ポットは前
    記上下の金型の前記ポットブロック本体のいずれか一方
    に形成され、前記ランナー溝は前記ポットブロック本体
    および前記ランナーブロックに形成されている射出成形
    装置であって、 前記ポットブロック本体の一方の側に配置される前記ラ
    ンナーブロックに置き換えて配置し前記ポットブロック
    本体および前記キャビティブロックに合体可能な第2の
    ランナーブロックを備え、前記第2のランナーブロック
    は前記ポットに注入された前記溶融体が前記キャビティ
    ブロックの前記キャビティ内に流入することを阻止する
    ことを特徴とする射出成形装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のランナーブロックはその側面
    により、前記ランナー溝の、前記ポットブロック本体側
    面における端部開口箇所を閉鎖することを特徴とする請
    求項3記載の射出成形装置。
  5. 【請求項5】 前記溶融体は加熱溶融した樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1または3に記載の射出成形装
    置。
  6. 【請求項6】 前記キャビティに充填し硬化させた前記
    溶融体により半導体装置のパッケージが形成されること
    を特徴とする請求項1または3に記載の射出成形装置。
  7. 【請求項7】 前記上下の金型のいずれか一方または両
    方の前記キャビティブロックの相手側キャビティブロッ
    クとの対向面には、リードフレームを収容するための第
    2の凹部が前記凹部の周囲に形成されていることを特徴
    とする請求項6記載の射出成形装置。
  8. 【請求項8】 上金型と前記上金型に合体される下金型
    とを含み、各金型はそれぞれポットブロックとその両側
    にそれぞれ配置されて前記ポットブロックに合体される
    2つのキャビティブロックとから成り、前記上下の金型
    のいずれか一方の前記ポットブロックには溶融体を外部
    から注入するための複数のポットが間隔をおいて配列さ
    れ、前記上下の金型のいずれか一方または両方の前記ポ
    ットブロックの相手側ポットブロックとの対向面には各
    ポットごとに各ポットに注入された前記溶融体をそれぞ
    れ前記ポットブロックの両側端部に導くランナー溝が延
    設され、前記上下の金型の前記キャビティブロックには
    複数の凹部が間隔をおいて配列され各凹部は上下の金型
    においてほぼ同じ位置に配置されて上下の金型合体時に
    複数のキャビティを形成し、前記ポットブロックと前記
    キャビティブロックとの合体時に前記ランナー溝が前記
    キャビティに連通する射出成形装置を用いて射出成形品
    を作製する射出成形方法であって、 1種類の前記射出成形品を作製する場合には、寸法およ
    び形状が共に同一の前記凹部が形成された2つの前記キ
    ャビティブロックをそれぞれ上下の金型の前記ポットブ
    ロックの両側に配置して前記キャビティブロックに合体
    させ、 2種類の前記射出成形品を作製する場合には、寸法およ
    び形状のいずれか一方または両方が相互に異なる前記凹
    部が形成された2つの前記キャビティブロックをそれぞ
    れ上下の金型の前記ポットブロックの両側に配置して前
    記キャビティブロックに合体させることを特徴とする射
    出成形方法。
  9. 【請求項9】 上金型と前記上金型に合体される下金型
    とを含み、各金型はそれぞれポットブロックとその両側
    にそれぞれ配置されて前記ポットブロックに合体される
    2つのキャビティブロックとから成り、前記上下の金型
    のいずれか一方の前記ポットブロックには溶融体を外部
    から注入するための複数のポットが間隔をおいて配列さ
    れ、前記上下の金型のいずれか一方または両方の前記ポ
    ットブロックの相手側ポットブロックとの対向面には各
    ポットごとに各ポットに注入された前記溶融体をそれぞ
    れ前記ポットブロックの両側端部に導くランナー溝が延
    設され、前記上下の金型の前記キャビティブロックには
    複数の凹部が間隔をおいて配列され各凹部は上下の金型
    においてほぼ同じ位置に配置されて上下の金型合体時に
    複数のキャビティを形成し、前記ポットブロックと前記
    キャビティブロックとの合体時に前記ランナー溝が前記
    キャビティに連通し、前記上下の金型の前記ポットブロ
    ックは中央部のポットブロック本体と前記ポットブロッ
    ク本体の両側に配置されて前記ポットブロック本体に合
    体されるランナーブロックとから成り、前記ポットは前
    記上下の金型の前記ポットブロック本体のいずれか一方
    に形成され、前記ランナー溝は前記ポットブロック本体
    および前記ランナーブロックに形成されている射出成形
    装置を用いて射出成形品を作製する射出成形方法であっ
    て、 前記ポットに注入された前記溶融体が前記キャビティブ
    ロックの前記キャビティ内に流入することを阻止する第
    2のランナーブロックを前記ポットブロック本体の一方
    の側に配置される前記ランナーブロックに置き換えて配
    置し、前記ポットブロック本体および前記キャビティブ
    ロックに合体させることを特徴とする射出成形方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のランナーブロックはその側
    面により、前記ランナー溝の、前記ポットブロック本体
    側面における端部開口箇所を閉鎖することを特徴とする
    請求項9記載の射出成形方法。
  11. 【請求項11】 前記溶融体は加熱溶融した樹脂である
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の射出成形方
    法。
  12. 【請求項12】 前記キャビティに充填し硬化させた前
    記溶融体により半導体装置のパッケージを形成すること
    を特徴とする請求項8または9に記載の射出成形方法。
  13. 【請求項13】 前記上下の金型のいずれか一方または
    両方の前記キャビティブロックの相手側キャビティブロ
    ックとの対向面には、第2の凹部が前記凹部の周囲に形
    成され、前記第2の凹部にリードフレームを収容するこ
    とを特徴とする請求項12記載の射出成形方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6457963B1 (en) * 1999-08-09 2002-10-01 Sony Corporation Resin-sealing apparatus
JP2016213239A (ja) * 2015-04-30 2016-12-15 アピックヤマダ株式会社 半導体装置の製造方法、樹脂モールド金型、およびリードフレーム

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