JPH09131610A - 薄肉リブ加工法 - Google Patents
薄肉リブ加工法Info
- Publication number
- JPH09131610A JPH09131610A JP28767595A JP28767595A JPH09131610A JP H09131610 A JPH09131610 A JP H09131610A JP 28767595 A JP28767595 A JP 28767595A JP 28767595 A JP28767595 A JP 28767595A JP H09131610 A JPH09131610 A JP H09131610A
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- Japan
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- rib
- wall surface
- rotary tool
- cut
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リブと回転工具との喰い込み現象を防止し
て、リブをより高くより薄く加工する。 【構成】 予め荒削りされたリブ１を薄肉に加工する際
に、（Ａ）に示す工程で、回転工具２によりリブ１の一
方の壁面を所定高さまで切削する。（Ｂ）に示す工程
で、回転工具２によりリブ１の他方の壁面を前工程より
低い位置まで切削し、一方の壁面の基端に未加工部分３
を残す。（Ａ）工程及び（Ｂ）工程を（Ｃ）に示す番号
順でリブ１が所要高さになるまで交互に繰り返す。
て、リブをより高くより薄く加工する。 【構成】 予め荒削りされたリブ１を薄肉に加工する際
に、（Ａ）に示す工程で、回転工具２によりリブ１の一
方の壁面を所定高さまで切削する。（Ｂ）に示す工程
で、回転工具２によりリブ１の他方の壁面を前工程より
低い位置まで切削し、一方の壁面の基端に未加工部分３
を残す。（Ａ）工程及び（Ｂ）工程を（Ｃ）に示す番号
順でリブ１が所要高さになるまで交互に繰り返す。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械におい
て、エンドミル等の回転工具によりワークのリブを薄肉
に加工する方法に関するものである。
て、エンドミル等の回転工具によりワークのリブを薄肉
に加工する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】マシニングセンタ等の工作機械におい
て、アルミニウム製のワークに薄肉リブを削り出す場
合、一般に、目的とするリブの荒削りを作製したのち、
これを正規の厚みに仕上げる加工法が採られている。従
来の仕上加工は、図４の（Ａ）に示すリブ１の一方の壁
面を回転工具２で所定高さまで切削する工程と、（Ｂ）
に示すリブ１の他方の壁面を回転工具２で同じ高さ位置
まで切削する工程とを、（Ｃ）に示す番号順で、リブ１
が所要高さになるまで交互に繰り返すようになってい
る。
て、アルミニウム製のワークに薄肉リブを削り出す場
合、一般に、目的とするリブの荒削りを作製したのち、
これを正規の厚みに仕上げる加工法が採られている。従
来の仕上加工は、図４の（Ａ）に示すリブ１の一方の壁
面を回転工具２で所定高さまで切削する工程と、（Ｂ）
に示すリブ１の他方の壁面を回転工具２で同じ高さ位置
まで切削する工程とを、（Ｃ）に示す番号順で、リブ１
が所要高さになるまで交互に繰り返すようになってい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の加工
法によると、（Ａ）工程と（Ｂ）工程とではリブ１の根
元の厚みが異なるため、（Ｂ）工程のときは（Ａ）工程
に比べリブ１の加工済み部分が振動しやすくなる。リブ
１が僅かでも振動すると、リブ１が回転工具２に引き込
まれ、喰い込み現象が発生する。その結果、従来の加工
法によっては、高さが２０ｍｍを越え、厚さが２ｍｍよ
り薄いリブ１の場合、その薄肉加工が非常に困難であっ
た。
法によると、（Ａ）工程と（Ｂ）工程とではリブ１の根
元の厚みが異なるため、（Ｂ）工程のときは（Ａ）工程
に比べリブ１の加工済み部分が振動しやすくなる。リブ
１が僅かでも振動すると、リブ１が回転工具２に引き込
まれ、喰い込み現象が発生する。その結果、従来の加工
法によっては、高さが２０ｍｍを越え、厚さが２ｍｍよ
り薄いリブ１の場合、その薄肉加工が非常に困難であっ
た。
【０００４】そこで、本発明の課題は、喰い込み現象を
防止して、リブをより高くより薄く加工できる新規な方
法を提供することにある。
防止して、リブをより高くより薄く加工できる新規な方
法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のリブ加工法は、工作機械において、回転
工具によりワークのリブを薄肉に加工する方法であっ
て、リブの一方の壁面を所定高さまで切削する工程と、
リブの他方の壁面を一方の壁面の基端に未加工部分が残
るように前工程より低い位置まで切削する工程とを含
み、各工程をリブが所要高さになるまで交互に繰り返す
ことを特徴とする。
めに、本発明のリブ加工法は、工作機械において、回転
工具によりワークのリブを薄肉に加工する方法であっ
て、リブの一方の壁面を所定高さまで切削する工程と、
リブの他方の壁面を一方の壁面の基端に未加工部分が残
るように前工程より低い位置まで切削する工程とを含
み、各工程をリブが所要高さになるまで交互に繰り返す
ことを特徴とする。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。図１はマシニングセンタ
におけるリブ加工法の一実施形態を示すもので、薄肉加
工に先立ちワークＷにはリブ１の荒削りが作製されてい
る。この荒削りリブ１を薄肉に加工する際には、まず、
（Ａ）に示す工程において、回転工具２でリブ１の一方
の壁面が所定高さまで切削される。次いで、（Ｂ）に示
す工程において、回転工具２でリブ１の他方の壁面が前
工程より低い位置まで切削され、これにより、一方の壁
面の基端に未加工部分３が残る。続いて、（Ａ）工程及
び（Ｂ）工程が、（Ｃ）に示す番号順で、リブ１が所要
高さになるまで交互に繰り返される。
態を図面に基づいて説明する。図１はマシニングセンタ
におけるリブ加工法の一実施形態を示すもので、薄肉加
工に先立ちワークＷにはリブ１の荒削りが作製されてい
る。この荒削りリブ１を薄肉に加工する際には、まず、
（Ａ）に示す工程において、回転工具２でリブ１の一方
の壁面が所定高さまで切削される。次いで、（Ｂ）に示
す工程において、回転工具２でリブ１の他方の壁面が前
工程より低い位置まで切削され、これにより、一方の壁
面の基端に未加工部分３が残る。続いて、（Ａ）工程及
び（Ｂ）工程が、（Ｃ）に示す番号順で、リブ１が所要
高さになるまで交互に繰り返される。
【０００７】上記加工法によれば、（Ａ）工程及び
（Ｂ）工程におけるリブ１の基端部の形状が常に等しく
なるため、何れの工程においても未加工部分３によりリ
ブ１を根元で補強でき、加工済み部分の振動を抑制した
状態で深く切り進むことができる。従って、喰い込み現
象を防止して、リブ１を高さ３０ｍｍ以上、厚さ０．３
ｍｍ以下と、従来と比較しより高くより薄く加工するこ
とが可能となる。なお、未加工部分３の高さｈは、０．
５〜５ｍｍが望ましい。
（Ｂ）工程におけるリブ１の基端部の形状が常に等しく
なるため、何れの工程においても未加工部分３によりリ
ブ１を根元で補強でき、加工済み部分の振動を抑制した
状態で深く切り進むことができる。従って、喰い込み現
象を防止して、リブ１を高さ３０ｍｍ以上、厚さ０．３
ｍｍ以下と、従来と比較しより高くより薄く加工するこ
とが可能となる。なお、未加工部分３の高さｈは、０．
５〜５ｍｍが望ましい。
【０００８】図２は本発明によるリブ加工法の別の実施
形態を示すものである。ここでは、リブ１の両壁面が未
加工部分を交互に残した状態で切削されるが、リブ１を
高さ方向（Ｚ方向）へ切り進むに従い、回転工具２の軸
線位置がリブ１から離れる方向へ順次変位される。こう
すれば、回転工具２の先端を除く部分がリブ１の加工済
み壁面に接触しないため、アルミニウム等の振動しやす
いワークの場合でも、喰い込み現象を確実に防止するこ
とができる。なお、回転工具２の変位量δは、０．０１
〜０．０５ｍｍが好ましい。
形態を示すものである。ここでは、リブ１の両壁面が未
加工部分を交互に残した状態で切削されるが、リブ１を
高さ方向（Ｚ方向）へ切り進むに従い、回転工具２の軸
線位置がリブ１から離れる方向へ順次変位される。こう
すれば、回転工具２の先端を除く部分がリブ１の加工済
み壁面に接触しないため、アルミニウム等の振動しやす
いワークの場合でも、喰い込み現象を確実に防止するこ
とができる。なお、回転工具２の変位量δは、０．０１
〜０．０５ｍｍが好ましい。
【０００９】図３は本発明によるリブ加工法のさらに別
の実施形態を示すものである。ここでは、バックテーパ
付の回転工具２の先端部のみにより、リブ１の両壁面が
未加工部分を交互に残した状態で切削される。この場合
も、回転工具２の先端を除く部分がリブ１の加工済み壁
面に接触しないため、喰い込み現象を確実に防止するこ
とができる。なお、バックテーパの角度は、０．０１〜
０．５°が望ましい。
の実施形態を示すものである。ここでは、バックテーパ
付の回転工具２の先端部のみにより、リブ１の両壁面が
未加工部分を交互に残した状態で切削される。この場合
も、回転工具２の先端を除く部分がリブ１の加工済み壁
面に接触しないため、喰い込み現象を確実に防止するこ
とができる。なお、バックテーパの角度は、０．０１〜
０．５°が望ましい。
【００１０】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
リブの両壁面が未加工部分を交互に残した状態で切削さ
れるので、喰い込み現象を防止して、リブをより高くよ
り薄く加工できるという優れた効果を奏する。
リブの両壁面が未加工部分を交互に残した状態で切削さ
れるので、喰い込み現象を防止して、リブをより高くよ
り薄く加工できるという優れた効果を奏する。
【図１】本発明の一実施形態を示すリブ加工法の概略図
である。
である。
【図２】本発明の別の実施形態を示すリブ加工法の概略
図である。
図である。
【図３】本発明のさらに別の実施形態を示すリブ加工法
の概略図である。
の概略図である。
【図４】従来のリブ加工法を示す概略図である。
【符号の説明】 １・・リブ、２・・回転工具、３・・未加工部分、Ｗ・
・ワーク。
・ワーク。
Claims (1)
- 【請求項１】 工作機械において、回転工具によりワー
クのリブを薄肉に加工する方法であって、リブの一方の
壁面を所定高さまで切削する工程と、リブの他方の壁面
を一方の壁面の基端に未加工部分が残るように前工程よ
り低い位置まで切削する工程とを含み、各工程をリブが
所要高さになるまで交互に繰り返すことを特徴とする薄
肉リブ加工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28767595A JP3376405B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 薄肉リブ加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28767595A JP3376405B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 薄肉リブ加工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09131610A true JPH09131610A (ja) | 1997-05-20 |
| JP3376405B2 JP3376405B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=17720269
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28767595A Expired - Fee Related JP3376405B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 薄肉リブ加工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3376405B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002036020A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-05 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 大型インペラの加工方法 |
| JP2005319538A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Nachi Fujikoshi Corp | ボールエンドミル |
| CN102581362A (zh) * | 2012-03-22 | 2012-07-18 | 沈阳飞机工业（集团）有限公司 | 薄壁变角度曲面外形零件的加工方法 |
| JP5411137B2 (ja) * | 2008-07-25 | 2014-02-12 | 株式会社Ｉｈｉ | 薄肉部材の切削方法 |
| JP2014184552A (ja) * | 2013-02-20 | 2014-10-02 | Mitsubishi Electric Corp | メタルソー及びそのメタルソーを用いた加工方法 |
| JP5705355B1 (ja) * | 2014-05-23 | 2015-04-22 | 株式会社牧野フライス製作所 | 壁部の加工方法および工具経路生成装置 |
| IT201800007873A1 (it) * | 2018-08-06 | 2020-02-06 | Università degli Studi di Salerno | Metodo per la lavorazione di lamine e giunti elastici sottili, in particolare per la realizzazione di oscillatori meccanici monolitici |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101905343A (zh) * | 2010-08-05 | 2010-12-08 | 西安飞机工业（集团）有限责任公司 | 薄壁t型筋数控加工方法 |
-
1995
- 1995-11-06 JP JP28767595A patent/JP3376405B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002036020A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-05 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 大型インペラの加工方法 |
| JP2005319538A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Nachi Fujikoshi Corp | ボールエンドミル |
| JP5411137B2 (ja) * | 2008-07-25 | 2014-02-12 | 株式会社Ｉｈｉ | 薄肉部材の切削方法 |
| US8701530B2 (en) | 2008-07-25 | 2014-04-22 | Ihi Corporation | Method of cutting thin-walled material |
| EP2305403A4 (en) * | 2008-07-25 | 2018-03-07 | IHI Corporation | Method of cutting thin-walled member |
| CN102581362A (zh) * | 2012-03-22 | 2012-07-18 | 沈阳飞机工业（集团）有限公司 | 薄壁变角度曲面外形零件的加工方法 |
| JP2014184552A (ja) * | 2013-02-20 | 2014-10-02 | Mitsubishi Electric Corp | メタルソー及びそのメタルソーを用いた加工方法 |
| JP5705355B1 (ja) * | 2014-05-23 | 2015-04-22 | 株式会社牧野フライス製作所 | 壁部の加工方法および工具経路生成装置 |
| IT201800007873A1 (it) * | 2018-08-06 | 2020-02-06 | Università degli Studi di Salerno | Metodo per la lavorazione di lamine e giunti elastici sottili, in particolare per la realizzazione di oscillatori meccanici monolitici |
| WO2020031008A1 (en) * | 2018-08-06 | 2020-02-13 | Università degli Studi di Salerno | Method for machining thin plates and elastic joints particularly for monolithic mechanical oscillators |
| JP2021534995A (ja) * | 2018-08-06 | 2021-12-16 | ウニヴェルシタ・デッリ・ストゥーディ・ディ・サレルノUniversita Degli Studi Di Salerno | 薄板及び弾性ジョイント部を機械加工する、特にモノリシック機械式オシレーターの実現のための方法 |
| US11919096B2 (en) | 2018-08-06 | 2024-03-05 | Università degli Studi di Salerno | Method for machining thin plates and elastic joints particularly for monolithic mechanical oscillators |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3376405B2 (ja) | 2003-02-10 |
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Legal Events
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