JP2796907B2 - ミーリング加工用カッタ装置 - Google Patents
ミーリング加工用カッタ装置Info
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Description
のようなワークをミーリング加工するためのカッタ装置
に関する。
シャフトは、クランクシャフトミラーによりピンジャー
ナルを加工した後、ピンジャーナル両端の溝加工(アン
ダカット)を切削している。また例えば実開昭59−5
216号公報のようにピンジャーナルを加工するカッタ
溝加工用チップを設けて、ピンジャーナル加工時、同時
に溝加工を行うようにしたカッタ装置も提案されてい
る。
め、用語の説明をすると、カッタの振れとは、クランク
シャフトミラーに取付けられたカッタ本体の軸心にずれ
があって、カッタ本体が回転した際、、カッタ本体が振
れることをいう。またチップの振れとは、カッタ本体に
取付けられた多数のチップの切刃の位置が、チップの取
付け精度に影響されて、カッタ本体が回転したときに一
定せず、カッタ本体の軸方向へ振れることをいう。
面の面粗さの度合を示すもので、面粗度が高いほど表面
が滑らかとなる。またさらい刃とは、側面加工用チップ
が切削した加工面をさらうことにより凹凸を除いて、仕
上げ面粗さを向上させるチップで、平坦面または径の大
きなR形状の切刃を有する。
ーナル加工後切削により溝加工を行うものでは、位相の
異なるピンジャーナルを順次割出しながら加工を行う必
要があることから、施削用チャックの構造が複雑になる
と共に、位相やストロークの違いにより使用するチャッ
クが異なるため、チャックに汎用性がないなどの不具合
があった。一方後者のピンジャーナル加工時、同時に溝
加工を行うものでは、カッタに振れがあると、各チップ
でピンジャーナルの側面を加工した際、図6の(イ)に
示すように、カッタの振れ(大きな波)が面粗さとなっ
て、面粗度の高い加工ができない。
図6の(ロ)に示すように、カッタの振れによる大きな
波はなくなるが各チップによるノーズRが面粗さとな
る。
た複数のチップでピンジャーナルの側面や溝をミーリン
グ加工するカッタ装置においては、チップ当りの切削面
積が大き過ぎると、チップに過大な切削抵抗が作用して
チップが欠損したり、加工中に振動などが発生して精度
の高い加工が困難となる。
を極力小さくするため、チップの先端を小R(ノーズ
R)に形成して、多数のチップで少しづつピンジャーナ
ルの側面や溝を切削しており、その結果切削加工後の側
面は図6の(ロ)に示すように、各チップのノーズRが
波形に連続した形状となり、加工面の面粗さは粗いもの
となって、面粗度の高い加工ができない不具合がある。
この発明は上記従来の不具合を改善するためになされた
もので、カッタ軸方向の振れを、他のチップのカッタ軸
方向の振れに対し最大となるようにセットして、このチ
ップをさらい刃としたミーリング加工用カッタ装置を提
供して、ミーリング加工時の側面の加工面粗さを向上さ
せることを目的とするものである。
請求項1記載の発明はリング状をなすカッタ本体の内外
周部の一方に、クランクシャフトのピンジャーナル側面
と溝を同時に加工する複数のチップを円周方向に間隔を
存して設け、かつこれらチップの1枚または2枚のカッ
タ本体の軸方向の振れを、他のチップのカッタ軸方向の
振れに対し最大となるようセットして、このチップを側
面加工用のさらい刃とすると共に、上記さらい刃のピン
ジャーナル側面を加工する部分の刃形状を、平坦面また
は径の大きいR形状としたものである。
の発明は、リング状をなすカッタ本体の内外周の一方
に、クランクシャフトのピンジャーナル側面と溝を同時
に加工する複数のチップを円周方向に間隔を存して設
け、かつこれらチップと別に、カッタ本体の軸方向の振
れが上記各チップのカッタ軸方向の振れに対し最大とな
るようセットした1枚または2枚の側面加工用さらい刃
を設けると共に、上記さらい刃のピンジャーナル側面を
加工する部分の刃形状を、平坦面または径の大きいR形
状としたものである。
ンジャーナル側面を、さらにさらい刃がさらって平坦面
に均すため、側面の面粗度を大幅に向上させることがで
きる。
る。図において1はリング状をなすカッタ本体で、内周
面に円周方向に等間隔に複数のチップ2が取付けられて
いる。これらチップ2はワーク3のピンジャーナル3a
両端に連設するジャーナルスラスト3bの側面と同時に
溝3cをアンダカットするためのもので、図3に示すよ
うに溝3cを加工する部分2aがR形状に形成されてい
ると共に、これらチップ2の少なくとも1枚は、ワーク
3の側面を加工する部分2bが平坦面に形成されたさら
い刃となっており、各チップ2は固着具4によりカッタ
本体1に着脱自在に取付けられている。
は、他のチップ2のカッタ軸方向の振れに対し、カッタ
軸方向に最大振れとなるように予めセットされている。
なお側面加工及び溝加工を行うチップ2と別に図4に示
すように側面加工を行う部分6aが平坦面となったさら
い刃6を、側面加工のみを行うものとして、カッタ本体
1の図1の矢印Aに示す部分に1個所設けるようにして
もよく、勿論このさらい刃6は他のチップ2のカッタ軸
方向の振れに対し軸方向に最大振れとなるようにセット
する。
明すると、加工すべきワーク3をカッタ本体1内に挿通
して加工するピンジャーナル3aを位置決めしたら、ピ
ンジャーナル3aを中心にカッタ本体1を矢印B方向へ
回転させて図2に示すようにピンジャーナル3a両端の
溝3cとジャーナルスラスト3bの側面を同時にミーリ
ング加工する。またジャーナルスラスト3bの側面はチ
ップ2が通過する前に図5に示すように切削されるた
め、加工面の面粗度は図6の(ハ)の破線に示すように
なる。
チップ2のノーズRをr、仕上げ面粗さをHthとする
と
2には必ず刃振れがあることから、刃振れの影響を少な
くするために、チップ2の1枚の他のチップカッタ軸方
向の振れに対し、カッタの軸方向に最大振れになるよう
にセットして、このチップ2を側面加工用のさらい刃と
する。そしてこのさらい刃2のノーズRを下記の式によ
り決定することにより、カッタ1回転当りの送りfZ
(Zは有効刃数)を最大振れにセットしたさらい刃2を
基準に設定しても所定の面粗さが確保できる。
分2bの形状で、図7に示すように径の大きなRとする
か、上記実施例のように平坦面(無限大)にしてもよ
い。以上のように、チップ2の1枚または2枚を他のチ
ップのカッタ軸方向の振れに対してカッタ軸方向に最大
となるようセットして、このチップ2を側面加工用のさ
らい刃とすることにより、各チップ2が切削したジャー
ナルスラスト3bの側面をさらい刃がさらって平坦面を
均すため、さらい刃の刃形状が径の大きなRの場合、仕
上げ面は図6の(ハ)の実線で示すようになり、また刃
形状が平坦面の場合は図6の(ニ)の実線で示すように
なって、面粗度のきわめて高い加工面が得られるように
なる。
にチップ2を設けたカッタについて説明したが、勿論カ
ッタ本体1の外周部にチップ2の設けられたカッタ装置
にも適用できるものである。
本体の円周方向に設けられた複数のチップの1枚または
2枚を、他のチップのカッタ軸方向の振れに対してカッ
タ軸方向の振れを最大となるようにセットして、このチ
ップを側面加工用のさらい刃とすると共に、このさらい
刃の側面加工部分の刃形状を、平坦面または径の大きい
R形状としたことから、他のチップが切削した側面をさ
らに上記さらい刃がさらって平坦面に均すため、各チッ
プの振れや、各チップのノーズRに影響されることのな
い面粗度の高い仕上げ面が得られるようになる。
り、仕上げ工程が不要となるため、工程数の低減と、こ
れに伴う生産性の向上が図れるようになる。
である。
れたチップの拡大図である。
示す説明図である。
粗さを示す説明図である。 (ロ)振れのないカッタにより加工された仕上げ面の面
粗さを示す説明図である。(ハ)各チップにより加工された側面を、さらに刃形状
が径の大きいRとなったさらい刃で加工したときの面粗
さを示す説明図である。 (ニ)各チップにより加工された側面を、さらに刃形状
が平坦面となったさらい刃で加工したときの面粗さを示
す説明図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 リング状をなすカッタ本体1の内外周の
一方に、クランクシャフトのピンジャーナル側面と溝を
同時に加工する複数のチップ2を円周方向に間隔を存し
て設け、かつこれらチップ2と別に、カッタ本体1の軸
方向の振れが上記各チップ2のカッタ軸方向の振れに対
し最大となるようにセットした1枚または2枚の側面加
工用さらい刃を設けると共に、上記さらい刃のピンジャ
ーナル側面を加工する部分の刃形状を、平坦面または径
の大きいRとしたことを特徴とするミーリング加工用カ
ッタ装置。 - 【請求項2】 クランクシャフトのピンジャーナル側面
加工を行う部分の刃形状を平坦面または径の大きいR形
状に形成した、請求項1記載のさらい刃。 - 【請求項3】 クランクシャフトのピンジャーナル側面
加工を行う部分の刃形状を、チップ2の1刃当りの送り
をf、カッタ本体1の有効刃数をZ、チップ2のノーズ
Rをr、仕上げ面粗さをHthとした場合、下記のRに
形成した、請求項1記載のさらい刃。 【数1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4084988A JP2796907B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | ミーリング加工用カッタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4084988A JP2796907B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | ミーリング加工用カッタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05253729A JPH05253729A (ja) | 1993-10-05 |
JP2796907B2 true JP2796907B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=13846009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4084988A Expired - Lifetime JP2796907B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | ミーリング加工用カッタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2796907B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10156617A (ja) * | 1996-11-28 | 1998-06-16 | Komatsu Koki Kk | ミーリング加工用カッタ装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5623723A (en) * | 1979-08-01 | 1981-03-06 | Hitachi Ltd | On-load voltage regulating transformer |
JPS588516U (ja) * | 1981-07-03 | 1983-01-20 | 住友電気工業株式会社 | スロ−アウエイ式サイドカツタ− |
JPS5828729U (ja) * | 1981-08-19 | 1983-02-24 | 吉田 桂一郎 | 矯制機用ロ−ル装置 |
JPS61980U (ja) * | 1984-06-08 | 1986-01-07 | 日立マクセル株式会社 | 磁気カ−ド |
JPH02110413U (ja) * | 1989-02-21 | 1990-09-04 |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP4084988A patent/JP2796907B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05253729A (ja) | 1993-10-05 |
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