JPH0912744A - 液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム及びその製造方法 - Google Patents
液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム及びその製造方法Info
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- JPH0912744A JPH0912744A JP7273696A JP7273696A JPH0912744A JP H0912744 A JPH0912744 A JP H0912744A JP 7273696 A JP7273696 A JP 7273696A JP 7273696 A JP7273696 A JP 7273696A JP H0912744 A JPH0912744 A JP H0912744A
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Abstract
性を有し、しかも安価で成膜も容易な液晶ポリエステル
樹脂組成物フィルムとその製造方法を提供する。 【解決手段】(A)液晶ポリエステルおよび(B)熱可
塑性樹脂を含有し、液晶ポリエステルが連続相で熱可塑
性樹脂が分散相であり、4℃/分の昇温速度で加熱され
た樹脂を荷重100Kgf/cm2 のもとで内径1mm
長さ10mmのノズルから押し出すときに溶融粘度が4
8000ポイズを示す温度(単位:℃)として定義され
る流動開始温度において、せん断速度100sec-1も
しくは1000sec-1の少なくとも一方のせん断速度
で測定した溶融粘度(粘度1)と、該流動開始温度より
20℃高い温度において、流動開始温度での測定と同じ
せん断速度で測定した溶融粘度(粘度2)との比(粘度
2/粘度1)の値が0.1〜0.7であり、該流動開始
温度(FT1)と液晶ポリエステル(A)の流動開始温
度(FT2)とが、下記の式(1)を満足する液晶ポリ
エステル樹脂組成物を、インフレーション成形して得ら
れる液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム、及び、該液
晶ポリエステル樹脂組成物と、(C)液晶ポリエステル
及び液晶ポリエステル樹脂組成物を除く熱可塑性樹脂と
を、積層インフレーション成形して得られる液晶ポリエ
ステル樹脂組成物フィルム、並びに、ブロー比が1.5
〜15、MD延伸倍率が1.5〜40でインフレーショ
ン成形する上記の液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム
の製造方法。 FT1 > FT2 − 10 (1)
Description
リア性に優れ、しかも高強度の液晶ポリエステル樹脂組
成物フィルムとその製造方法に関するものである。
晶(サーモトロピック液晶)ポリマーと呼ばれ、強い分
子間相互作用によって溶融状態で分子が配向することを
特徴とするポリエステルである。その強い分子間相互作
用、分子配向のために、液晶ポリエステルについてよく
知られる高強度、高弾性率、高耐熱性といった性能に加
えて、ガスバリア性等の機能を持ったフィルム材料とし
ての工業化が期待されてきた。
テレフタレートやポリブチレンテレフタレートのような
芳香族ポリエステルと異なって分子が剛直なために溶融
状態でも絡み合いを起こさず、分子鎖が流れ方向に著し
く配向するので、わずかなせん断によっても溶融粘度が
急に低下する挙動を示したり、温度上昇によって急激に
溶融粘度が低下し、溶融時のメルトテンションが極端に
低いといった挙動を示す。そのため、溶融状態で形状を
保つのが非常に難しく、さらに、分子が配向しているこ
とで縦横の性能バランスが取りにくくて極端な場合には
分子配向方向に裂けてしまうことから、フィルム成形、
ブロー成形などの分野での実用性に乏しいという大きな
問題があった。そのため、液晶ポリエステルの機能を生
かした液晶ポリエステルからなるフィルムは充分実用化
されるには至っていなかった。
開昭52−109578号公報や特開昭58−3171
8号公報には、一軸に配向した液晶ポリエステルフィル
ムを、強度の異方性を打ち消す方向に張り合わせた積層
体が開示されているが、生産性が悪く、さらにフィルム
剥離の問題がある。
015706号公報などにはリングダイを回転させる方
法で液晶ポリエステルの異方性を打ち消す工夫が、また
特開昭62−25513号公報、特開昭63−9593
0号公、特開昭63−24251号公報には、Tダイ法
における特殊な工夫が提案されている。しかしこれらは
いずれも非常に特殊な成形法によって分子配向による異
方性を緩和する方法を示したものであり、コスト高で薄
膜化に限界があり、実用性に乏しいという欠点がある。
特開昭64−69323号公報、特開平2−17801
6号公報、特開平2−253919号公報、特開平2−
253920号公報、特開平2−253949号公報、
特開平2−253950号公報には液晶ポリエステルと
熱可塑性樹脂との多層(積層)シート、多層(積層)フ
ィルムが提案されているが、層間に接着層が介在するこ
とにより剥がれが生じたり、液晶ポリエステルの本来持
つガスバリア性、耐熱性などの性能の低下や薄いフィル
ムの製造が困難であるという問題がある。
かも高強度の液晶ポリエステルフィルムを得るためにイ
ンフレーション成膜が試みられている。インフレーショ
ン成膜とは、押出機内で溶融混練された樹脂を、環状の
スリットをもつダイを用いて筒状溶融体を押出し、その
中へ一定量の空気を送入し、膨張させ、フィルムの円周
を冷却させながら筒状のフィルムを作る方法をいう。
620号公報、特開平3−288623号公報、特開平
4−4126号公報、特開平4−50233号公報また
は特開平4−49026号公報などには、液晶ポリエス
テルをインフレーション成膜する方法が記載されている
が、いずれも特殊な成膜装置を使用したインフレーショ
ン成膜であったり、構造が限定された液晶ポリエステル
を対象とするものであったり、または極めて限定された
条件下でのインフレーション成膜であり、汎用性のある
成膜方法ではなかった。
度で、異方性が少なく、優れたガスバリア性を有し、し
かも安価で成膜も容易な液晶ポリエステル樹脂組成物フ
ィルムとその製造方法を提供することにある。
な問題を解決すべく鋭意検討を続け、本発明に到達し
た。即ち本発明は、(A)液晶ポリエステルおよび
(B)熱可塑性樹脂を含有し、液晶ポリエステルが連続
相で熱可塑性樹脂が分散相であり、4℃/分の昇温速度
で加熱された樹脂を荷重100Kgf/cm2 のもとで
内径1mm長さ10mmのノズルから押し出すときに溶
融粘度が48000ポイズを示す温度(単位:℃)とし
て定義される流動開始温度において、せん断速度100
sec-1もしくは1000sec-1の少なくとも一方の
せん断速度で測定した溶融粘度(粘度1)と、該流動開
始温度より20℃高い温度において、流動開始温度での
測定と同じせん断速度で測定した溶融粘度(粘度2)と
の比(粘度2/粘度1)の値が0.1〜0.7であり、
該流動開始温度(FT1)と液晶ポリエステル(A)の
流動開始温度(FT2)とが、下記の式(1)を満足す
る液晶ポリエステル樹脂組成物を、インフレーション成
形して得られる液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム、
及び、該液晶ポリエステル樹脂組成物と、(C)液晶ポ
リエステル及び液晶ポリエステル樹脂組成物を除く熱可
塑性樹脂とを、積層インフレーション成形して得られる
液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム、並びに、ブロー
比が1.5〜15、MD延伸倍率が1.5〜40でイン
フレーション成形する上記の液晶ポリエステル樹脂組成
物フィルムの製造方法に係るものである。 FT1 > FT2 − 10 (1) 次に、本発明を詳細に説明する。
樹脂組成物の成分(A)の液晶ポリエステルは、サーモ
トロピック液晶ポリマーと呼ばれるポリエステルであ
る。具体的には、
ルと芳香族ヒドロキシカルボン酸との組み合わせからな
るもの、(2)異種の芳香族ヒドロキシカルボン酸の組
み合わせからなるもの、(3)芳香族ジカルボン酸と核
置換芳香族ジオールとの組み合わせからなるもの、
(4)ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル
に芳香族ヒドロキシカルボン酸を反応させて得られるも
の
方性溶融体を形成するものである。なお、これらの芳香
族ジカルボン酸、芳香族ジオールおよび芳香族ヒドロキ
シカルボン酸の代わりに、それらのエステル形成性誘導
体が使用されることもある。該液晶ポリエステルの繰返
し構造単位としては下記のものを例示することができる
が、これらに限定されるものではない。
造単位:
位:
返し構造単位:
ら特に好ましい液晶ポリエステルは
含むものであり、具体的には繰り返し構造単位の組み合
わせが下記(I)〜(VI)のものである。
については、例えば特公昭47−47870号公報、特
公昭63−3888号公報、特公昭63−3891号公
報、特公昭56−18016号公報、特公平2−515
23号公報などに記載されている。これらの中で好まし
くは(I)、(II)、(IV)の組合せであり、さらに好
ましくは(I)、(II)の組み合せである。
物において、高い耐熱性が要求される分野には成分
(A)の液晶ポリエステルが、下記の繰り返し単位
(a’)が30〜80モル%、繰り返し単位(b’)が
0〜10モル%、繰り返し単位(c’)が10〜25モ
ル%、繰り返し単位(d’)が10〜35モル%からな
る液晶ポリエステルが好ましく使用される。
組成物の成分(B)は熱可塑性樹脂である。該液晶ポリ
エステル樹脂組成物では、液晶ポリエステルが連続相を
熱可塑性樹脂が分散相を形成している。また、本発明で
用いられる液晶ポリエステル樹脂組成物は、異方性溶融
相を形成し始める温度(流動開始温度)において、せん
断速度100sec-1、もしくは1000sec-1の少
なくとも一方のせん断速度で測定した溶融粘度(粘度
1)と、流動開始温度より20℃高い温度において流動
開始温度での測定と同じせん断速度で測定した溶融粘度
(粘度2)との比(粘度2/粘度1)の値が0.1〜
0.7であり、該流動開始温度(FT1)と成分(A)
の液晶ポリエステルの流動開始温度(FT2)とが下記
の式(1)を満足する液晶ポリエステル樹脂組成物であ
る。 FT1 > FT2 − 10 (1) 成分(B)としての熱可塑性樹脂は、このような要件を
満足し得る熱可塑性樹脂であれば、その種類は特に限定
されない。
ポキシ基を有する熱可塑性樹脂を挙げることができる。
そして、エポキシ基を有する官能基としては、グリシジ
ル基が好ましく例示できる。
飽和カルボン酸グリシジルエステル、不飽和グリシジル
エーテルなどが好ましく用いられる。好ましくは熱可塑
性樹脂(B)は、不飽和カルボン酸グリシジルエステル
単位および/または不飽和グリシジルエーテル単位を
0.1〜30重量%含有する共重合体である。
(B)の好ましい具体例としては、(a)エチレン単位
が50〜99.9重量%、好ましくは60〜98重量
%、(b)不飽和カルボン酸グリシジルエステル単位お
よび/または不飽和グリシジルエーテル単位が0.1〜
30重量%、好ましくは1〜30重量%、(c)エチレ
ン系不飽和エステル化合物単位が0〜50重量%、好ま
しくは1〜40重量%からなるエポキシ基含有エチレン
共重合体が挙げられる。
成分(a)、(b)および(c)が上記の範囲内である
と得られる液晶ポリエステル樹脂組成物の耐熱性や成形
加工性などが優れており、好ましい。
および不飽和グリシジルエーテル単位を与える化合物
は、それぞれ下記一般式化19、化20で表される。
炭化水素基である。)
炭化水素基であり、Xは−CH2 −O−または
エステルとしては、例えばグリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、イタコン酸ジグリシジルエス
テル、ブテントリカルボン酸トリグリシジルエステル、
p−スチレンカルボン酸グリシジルエステルなどを挙げ
ることができる。不飽和グリシジルエーテルとしては、
ビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、2−メチルアリルグリシジルエーテル、メタクリル
グリシジルエーテル、スチレン−p−グリシジルエーテ
ルなどを挙げることができる。
合体には、不飽和カルボン酸グリシジルエステルまたは
不飽和グリシジルエーテルとエチレンおよび(c)エチ
レン系不飽和エステル化合物の3元以上の多元共重合体
を使用することもできる。
(c)としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル等のカルボン酸ビニルエステル、α、β−
不飽和カルボン酸アルキルエステル等が挙げられる。特
に酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルが
好ましい。
は、上記モノマーに加え、さらにこれらと共重合可能な
他の単量体を含有するものであってもよい。該単量体と
しては、たとえばイソブチレン、スチレン及びその誘導
体、テトラフルオロエチレン及びヘキサフルオロプロピ
レンなどのハロゲン化オレフィンなどを挙げることがで
きる。
具体例としては、たとえばエチレン単位とグリシジルメ
タクリレート単位からなる共重合体、エチレン単位とグ
リシジルメタクリレート単位およびアクリル酸メチル単
位からなる共重合体、エチレン単位とグリシジルメタク
リレート単位およびアクリル酸エチル単位からなる共重
合体、エチレン単位とグリシジルメタクリレート単位お
よび酢酸ビニル単位からなる共重合体等が挙げられる。
のメルトインデックス(以下、MFRということがあ
る。JIS K6760、190℃、2.16kg荷
重)は、好ましくは0.5〜100g/10分、更に好
ましくは2〜50g/10分である。メルトインデック
スはこの範囲外であってもよいが、メルトインデックス
が100g/10分を越えると組成物にした時の機械的
物性の点で好ましくなく、0.5g/10分未満では成
分(A)の液晶ポリエステルとの相溶性が劣り好ましく
ない。
げ剛性率が好ましくは10〜1300kg/cm2 、さ
らに好ましくは20〜1100kg/cm2 のものが用
いられる。曲げ剛性率がこの範囲外であると、組成物の
成膜加工性が不十分であったり、フィルムの機械的性質
が不十分となる場合があり好ましくない。
常不飽和エポキシ化合物とエチレンをラジカル発生剤の
存在下、500〜4000気圧、100〜300℃で適
当な溶媒や連鎖移動剤の存在下または不存在下に共重合
させる高圧ラジカル重合法により製造される。また、ポ
リエチレンに不飽和エポキシ化合物およびラジカル発生
剤を混合し、押出機の中で溶融グラフト共重合させる方
法によっても作られる。
ける成分(A)と成分(B)の比率は、成分(A)は5
6〜99重量%が好ましく、さらに好ましくは65〜9
8重量%、特に好ましくは70〜98重量%であり、成
分(B)は44〜1重量%が好ましく、さらに好ましく
は35〜2重量%、特に好ましくは30〜2重量%であ
る。成分(A)が56重量%未満であると、該組成物に
より得られるフィルムの耐熱性、ガスバリア性および引
張強度が低下する場合があるので好ましくない。また成
分(A)が99重量%を超えると該組成物により得られ
るフィルムの引張強度の異方性の改良効果が充分でない
場合があり好ましくない。
テル樹脂組成物における成分(A)と(B)は用途によ
ってその組み合わせを上記範囲内で自由に変えられる
が、環境問題の観点から炭素、酸素、水素のみから成る
組み合わせが好ましく用いられる。
組成物においては、液晶ポリエステルが連続相、熱可塑
性樹脂が分散相である。熱可塑性樹脂が連続相であると
ガスバリア性が低下し好ましくない。本発明で用いられ
る液晶ポリエステル樹脂組成物は、異方性溶融相を形成
し始める温度(流動開始温度)において、せん断速度1
00sec-1もしくは1000sec-1の少なくとも一
方のせん断速度で測定した溶融粘度(粘度1)と、流動
開始温度より20℃高い温度において流動開始温度での
測定と同じせん断速度で測定した溶融粘度(粘度2)と
の比(粘度2/粘度1)の値が0.1〜0.7である液
晶ポリエステル樹脂組成物である。
ある液晶ポリエステル樹脂組成物が用いられる。その比
の値が0.1未満であると成膜加工が困難であったり、
得られたフィルムの引張強度の異方性の改良効果が充分
でない場合があり、また、0.7を越えると成膜加工が
困難な場合があり好ましくない。流動開始温度は、4℃
/分の昇温速度で加熱された樹脂を荷重100Kgf/
cm2 のもとで、内径1mm、長さ10mmのノズルか
ら押し出すときに、溶融粘度が48000ポイズを示す
温度として定義される。
組成物の流動開始温度(FT1)は、該組成物の成分
(A)の液晶ポリエステルの流動開始温度(FT2)−
10℃より高い。FT1がFT2より高いことがより好
ましい。FT1がFT2−10℃より高いと、該液晶ポ
リエステル樹脂組成物の機械的性質が優れており、好ま
しい。
物を製造する方法に特に制限はなく、周知の方法を用い
ることができる。たとえば、溶液状態で各成分を混合
し、溶剤を蒸発させるか、溶剤中に沈殿させる方法が挙
げられる。工業的見地からみると溶融状態で各成分を混
練する方法が好ましい。溶融混練には一般に使用されて
いる一軸または二軸の押出機、各種のニーダー等の混練
装置を用いることができる。特に二軸の高混練機が好ま
しい。溶融混練に際しては、混練装置のシリンダー設定
温度は200〜360℃の範囲が好ましく、さらに好ま
しくは230〜340℃である。また、予め混練の過程
を経ず、インフレーション成形時に各成分を混合、溶融
混練し直接フィルムを得ることもできる。
もしくはヘンシェルミキサーのような装置で各成分を均
一に混合してもよいし、必要な場合には混合を省き、混
練装置にそれぞれ別個に定量供給する方法も用いること
ができる。
成物においては、所望により無機充填剤が用いられる。
このような無機充填剤としては、炭酸カルシウム、タル
ク、クレー、シリカ、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、アルミナ、石膏、ガラスフレーク、ガ
ラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊
維、ホウ酸アルミニウムウィスカ、チタン酸カリウム繊
維等が例示される。
成物に、必要に応じて、さらに、有機充填剤、酸化防止
剤、熱安定剤、光安定剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、
無機または有機系着色剤、防錆剤、架橋剤、発泡剤、蛍
光剤、表面平滑剤、表面光沢改良剤、フッ素樹脂などの
離型改良剤などの各種の添加剤を製造工程中あるいはそ
の後の加工工程において添加することができる。
ル樹脂組成物は、インフレーション成形(成膜)法によ
りフィルムを得ることができる。即ち、該液晶ポリエス
テル樹脂組成物は環状スリットのダイを備えた溶融混練
押出機に供給され、シリンダー設定温度200〜360
℃、好ましくは230〜350℃で溶融混練を行って押
出機の環状スリットから筒状フィルムは上方または下方
へ溶融樹脂が押し出される。環状スリット間隔は通常
0.1〜5mm、好ましくは0.2〜2mm、環状スリ
ットの直径は通常20〜1000mm、好ましくは25
〜600mmである。
に、長手方向(MD)にドラフトをかけると共に、この
筒状フィルムの内側から空気または不活性ガス、例えば
窒素ガス等を吹き込むことにより長手方向と直角な横手
方向(TD)にフィルムを膨張延伸させる。
物のインフレーション成膜において、好ましいブロー比
は1.5〜15であり、さらに好ましくはブロー比は
2.5〜15である。また好ましいMD延伸倍率は1.
5〜40であり、さらに好ましくは2.5〜30であ
る。ここで、MDの延伸倍率は、(環状スリットの面
積)/(フィルムの断面積)で求め、TDの延伸倍率、
即ちブロー比は(円筒型フィルムの直径)/(ダイスの
直径)から求められる。インフレーション成膜時の設定
条件が上記の範囲外であると厚さが均一でしわのない高
強度の液晶ポリエステル樹脂組成物フィルムを得るのが
困難となり好ましくない。
あるいは水冷させたのち、ニップロールを通過させて引
き取る。
エステル樹脂組成物の組成に応じて、筒状の溶融体フィ
ルムが均一な厚みで表面平滑な状態に膨張するような条
件を選択することができる。
脂組成物フィルムの膜厚は特に制限されないが、好まし
くは1〜500μm、さらに好ましくは1〜200μm
である。
組成物フィルムと、(C)液晶ポリエステル及び液晶ポ
リエステル樹脂組成物を除く熱可塑性樹脂フィルムと
を、積層したインフレーションフィルムも得ることがで
きる。ここでいう熱可塑性樹脂は液晶ポリエステルある
いは液晶ポリエステル樹脂組成物以外であれば、特に限
定するものではないが、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−α−オレフィン共重合体の如きポリオレ
フィン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレ
ンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートの如き
ポリエステル、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェ
ニレンエーテル、ポリエーテルサルホン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリフェニレンサルファイド、フッ素樹脂などが好
ましく用いられる。これらの中でも、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、ポ
リエチレンテレフタレートがさらに好ましい。熱可塑性
樹脂としては1種、または2種以上のものを混合してフ
ィルム化することができる。本発明における熱可塑性樹
脂は、分子鎖に官能基を導入し、変性した熱可塑性樹脂
も含まれる。
は特に限定するものではないが、各構成成分の溶融樹脂
を、ダイ内部で重ね合わせた後、ダイから押し出す方
法、各溶融体樹脂をダイから押し出したのち重ね合わせ
る方法、あるいは各溶融体樹脂をダイの手前で重ね合わ
せたのちダイから押し出す方法などを挙げることがで
き、目的に応じて製造方法を選択することができる。
ルムが、優れたガスバリア性、引張強度、引張強度の異
方性の緩和などを示す理由は必ずしも明らかではない
が、液晶ポリエステルとエポキシ基含有エチレン共重合
体との間で化学反応が生じ、そのため液晶ポリエステル
とエポキシ基含有エチレン共重合体との相溶性が向上し
たためと考えられている。
れらは単なる例示であり、本発明はこれらに限定される
ことはない。
以下の要領で物性測定を行った。
スターCFT−500型で測定した。すなわち、4℃/
分の昇温速度で加熱された樹脂を、荷重100Kgf/
cm 2 のもとで、内径1mm、長さ10mmのノズルか
ら押し出すときに、溶融粘度が48000ポイズを示す
温度を測定した。
ピログラフ1Bで、ダイ径0.5mmで、せん断速度1
00/秒、1000/秒で測定を行った。
積)/(フィルムの断面積)で求めた。 ・TDの延伸倍率(ブロー比):(円筒型フィルムの直
径)/(ダイスの直径)から求めた。
い、2号形試験片を用いてMD方向、TD方向の引張り
物性を測定した。試験速度は毎分20mmで行った。
A法(差圧法)に従って、温度20℃で酸素ガスを用い
て測定した。単位はcc/m2 ・24hr・1atmで
ある。 ・水蒸気透過率:JIS Z0208(カップ法)に従
って、温度40℃、相対湿度90%の条件で測定した。
単位はg/m2 ・24hr・1atmである。なお、酸
素ガス透過率、水蒸気透過率は、該組成物の膜厚みを2
5μmに換算して求めた。
ダンベル試験片の断面を研磨した後、クロロホルムでエ
ッチングし、SEMで観察した。観察の結果は以下のよ
うに分類した。 A:熱可塑性樹脂が液晶ポリエステル中に明確な分散相
を形成している。 B:熱可塑性樹脂が連続的になっていて明確な分散相を
形成していない。
ル)、テレフタル酸2.49kg(15モル)、イソフ
タル酸0.83kg(5モル)および4,4’−ジアセ
トキシジフェニル5.45kg(20.2モル)を櫛型
撹拌翼をもつ重合槽に仕込み、窒素ガス雰囲気下で撹拌
しながら昇温し330℃で1時間重合させた。この間に
副生する酢酸を除去しながら、強力な撹拌下で重合させ
た。その後、系を徐々に冷却し、200℃で得られたポ
リマーを系外へ取出した。この得られたポリマーを細川
ミクロン(株)製のハンマーミルで粉砕し、2.5mm
以下の粒子とした。これを更にロータリーキルン中で窒
素ガス雰囲気下に280℃で3時間処理することによっ
て、流動開始温度が320℃の粒子状の下記の繰り返し
構造単位からなる全芳香族ポリエステルを得た。以下該
液晶ポリエステルをA−1と略記する。このポリマーは
加圧下で340℃以上で光学異方性を示した。液晶ポリ
エステルA−1の繰り返し構造単位は、次の通りであ
る。
g(12.1モル)と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸
8.4kg(4.5モル)および無水酢酸18.6kg
(18.2モル)を櫛型撹拌翼付きの重合槽に仕込み、
窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら昇温し、320℃で1
時間、そしてさらに2.0torrの減圧下に320℃
で1時間重合させた。この間に、副生する酢酸を系外へ
留出し続けた。その後、系を除々に冷却し、180℃で
得られたポリマーを系外へ取出した。この得られたポリ
マーを前記の(i)と同様に粉砕したあと、ロータリー
キルン中で窒素ガス雰囲気下に240℃で5時間処理す
ることによって、流動開始温度が263℃の粒子状の下
記の繰り返し単位からなる全芳香族ポリエステルを得
た。以下該液晶ポリエステルをA−2と略記する。この
ポリマーは加圧下で280℃以上で光学異方性を示し
た。液晶ポリエステルA−2の繰り返し構造単位の比率
は次の通りである。
共重合体の略称、共重合体組成(重量比)、メルトフロ
ーインデックス(MFR)、曲げ剛性率は以下の通りで
ある。ここで、MFRはJIS K6760に基づく1
90℃、2.16kg荷重における値(単位:g/10
min)、曲げ剛性率はASTM D747に基づく値
をいう。
ボンドファースト7B E/GMA/VA=83/12/5(重量比)、MFR
=7、曲げ剛性率=400kg/cm2 。
ボンドファースト2C E/GMA=94/6(重量比)、MFR=3、曲げ剛
性率=1000kg/cm2 。
ボンドファースト7M E/GMA/MA=64/ 6/30(重量比)、MF
R=9、曲げ剛性率= 40kg/cm2 。
ボンドファースト7L E/GMA/MA=64/ 3/30(重量比)、MF
R=9、曲げ剛性率= 60kg/cm2 。(ここで、
Eはエチレン、VAは酢酸ビニル、MAはアクリル酸メ
チルをそれぞれ示す。)
本製鋼(株)製TEX−30型二軸押出機を用いてシリ
ンダー設定温度335℃で溶融混練を行って組成物を得
た。該組成物の溶融粘度は表1に示す通りであった。該
組成物を日精樹脂工業(株)製PS40E5ASE型射
出成形機を用い、シリンダー設定温度350℃、金型温
度80℃でダンベル片を成形し、モルフォロジー観察に
供した。実施例1、2、比較例2のモルフォロジー観察
結果は、全てAであった。この組成物のペレットを円筒
ダイを備えた30mmφの単軸押出機を用い、シリンダ
ー設定温度347℃、回転数40rpmで溶融混練し、
直径100mm、リップ間隔1.5mm、ダイ設定温度
351℃の円筒ダイから上方へ溶融樹脂を押出し、この
筒状フィルムの中空部へ乾燥空気を圧入して筒状フィル
ムを膨張させ、次に冷却させたのちニップロールに通し
て引取り、液晶ポリエステル樹脂組成物フィルムを得
た。該液晶ポリエステル樹脂組成物フィルムの引取方向
(MD方向)、引取方向に垂直方向(TD方向)の延伸
倍率は、圧入する乾燥空気量、フィルム引取速度により
制御した。この際、引取速度、MD方向の延伸倍率、T
D方向のブロー比およびフィルム厚さは表2に示す通り
である。得られた液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム
の物性値を表3に示す。
本製鋼(株)製TEX−30型二軸押出機を用いてシリ
ンダー設定温度298℃、スクリュー回転数90rpm
で溶融混練を行って組成物を得た。該組成物の溶融粘度
は表1に示す通りであった。該組成物を、シリンダー設
定温度を300℃にした以外は実施例1と同様にして射
出成形を行ない、モルフォロジー観察に供した。実施例
3、4のモルフォロジー観察結果は、共にAであった。
この組成物のペレットを円筒ダイを備えた30mmφの
単軸押出機を用い、シリンダー設定温度303℃、回転
数40rpmで溶融混練し、直径100mm、リップ間
隔1.5mm、ダイ設定温度303℃の円筒ダイから上
方へ溶融樹脂を押出し、この筒状フィルムの中空部へ乾
燥空気を圧入して筒状フィルムを膨張させ、次に冷却さ
せたのちニップロールに通して液晶ポリエステル樹脂組
成物フィルムを得た。該液晶ポリエステル樹脂組成物フ
ィルムの引取方向(MD方向)、引取方向に垂直方向
(TD方向)の延伸倍率は、圧入する乾燥空気量、フィ
ルム引取速度により制御した。この際、引取速度、MD
方向の延伸倍率、TD方向のブロー比およびフィルム厚
さは表2に示す通りである。得られた液晶ポリエステル
樹脂組成物フィルムの物性値を表3に示す。
し、実施例3と同様に溶融混練を行って液晶ポリエステ
ル樹脂組成物のペレットを得た。該組成物の溶融粘度は
表1に示す通りであった。該組成物を実施例3と同様に
して射出成形を行った。モルフォロジー観察結果はAで
あった。口径50mmφの二層用円筒ダイスを使用し、
シリンダー設定温度298℃、スクリュー回転数90r
pmの条件で45mmφの単軸押出機により上記の液晶
ポリエステル樹脂組成物溶融体を内層用ダイスへ押出
し、一方シリンダー設定恩265℃、スクリュー回転数
60rpm、45mmφ、L/D=28の単軸押出機か
ら住友化学工業(株)製ポリエチレン、スミカセンF2
00(MFR=2、曲げ剛性率=2400kg/c
m2 )を外層用ダイスへ押出し、ダイス中で二層合流さ
せたのち、ダイス設定温度298℃、スリット間隔1.
0mmの円筒ダイスから上方へ押出し、この円筒フィル
ムの中空部へ乾燥空気を圧入して筒状フィルムを膨張さ
せ、次に冷却させたのち、ニップロールに通して引取速
度15m/minで引き取り、二層積層フィルムを得
た。その際のMD方向の延伸倍率は6.3、TD方向の
ブロー比は12.3であり、二層の接着性は良好であっ
た。得られた二層積層フィルムは、内層が厚さ14μm
の液晶ポリエステル樹脂組成物フィルムと、外層が厚さ
9μmのポリエチレンフィルムから成るものであった。
該積層フィルムの物性値を表4に示す。
に、液晶ポリエステルA−2を用いた以外は実施例5と
同様にして円筒ダイスからの押し出しを試みたが、内層
の液晶ポリエステル側の成膜性が不良であり、積層フィ
ルムが得られなかった。
ィルムは、高強度で異方性が少なく、優れたガスバリア
性を有し、しかも安価で成膜も容易であるので、食品包
装フィルム、薬品包装フィルム、化粧品包装フィルム、
電子材料包装フィルムなどに幅広く使用することができ
る。
Claims (18)
- 【請求項1】(A)液晶ポリエステルおよび(B)熱可
塑性樹脂を含有し、液晶ポリエステルが連続相で熱可塑
性樹脂が分散相であり、4℃/分の昇温速度で加熱され
た樹脂を荷重100Kgf/cm2 のもとで内径1mm
長さ10mmのノズルから押し出すときに溶融粘度が4
8000ポイズを示す温度(単位:℃)として定義され
る流動開始温度において、せん断速度100sec-1も
しくは1000sec-1の少なくとも一方のせん断速度
で測定した溶融粘度(粘度1)と、該流動開始温度より
20℃高い温度において、流動開始温度での測定と同じ
せん断速度で測定した溶融粘度(粘度2)との比(粘度
2/粘度1)の値が0.1〜0.7であり、該流動開始
温度(FT1)と液晶ポリエステル(A)の流動開始温
度(FT2)とが、下記の式(1)を満足する液晶ポリ
エステル樹脂組成物を、インフレーション成形して得ら
れることを特徴とする液晶ポリエステル樹脂組成物フィ
ルム。 FT1 > FT2 − 10 (1) - 【請求項2】(A)液晶ポリエステルおよび(B)熱可
塑性樹脂を含有し、液晶ポリエステルが連続相で熱可塑
性樹脂が分散相であり、4℃/分の昇温速度で加熱され
た樹脂を荷重100Kgf/cm2 のもとで内径1mm
長さ10mmのノズルから押し出すときに溶融粘度が4
8000ポイズを示す温度(単位:℃)として定義され
る流動開始温度において、せん断速度100sec-1も
しくは1000sec-1の少なくとも一方のせん断速度
で測定した溶融粘度(粘度1)と、該流動開始温度より
20℃高い温度において、流動開始温度での測定と同じ
せん断速度で測定した溶融粘度(粘度2)との比(粘度
2/粘度1)の値が0.1〜0.7であり、該流動開始
温度(FT1)と液晶ポリエステル(A)の流動開始温
度(FT2)とが、下記の式(1)を満足する液晶ポリ
エステル樹脂組成物と、(C)液晶ポリエステル及び液
晶ポリエステル樹脂組成物を除く熱可塑性樹脂とを、積
層インフレーション成形して得られることを特徴とする
液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム。 FT1 > FT2 − 10 (1) - 【請求項3】液晶ポリエステル及び液晶ポリエステル樹
脂組成物を除く熱可塑性樹脂(C)が、ポリオレフィ
ン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンエーテ
ル、ポリエーテルサルホン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェ
ニレンサルファイド、フッ素樹脂から選ばれる少なくと
も一種を含有するものであることを特徴とする請求項2
記載の液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム。 - 【請求項4】ブロー比が1.5〜15、MD延伸倍率が
1.5〜40でインフレーション成形されてなることを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液晶ポリエ
ステル樹脂組成物フィルム。 - 【請求項5】液晶ポリエステル樹脂組成物において、液
晶ポリエステル(A)の含有量が56〜99重量%、熱
可塑性樹脂(B)の含有量が44〜1重量%であること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液晶ポリ
エステル樹脂組成物フィルム。 - 【請求項6】熱可塑性樹脂(B)がエポキシ基を有する
熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のい
ずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム。 - 【請求項7】熱可塑性樹脂(B)が、不飽和カルボン酸
グリシジルエステル単位および/または不飽和グリシジ
ルエーテル単位を0.1〜30重量%含有することを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶ポリエス
テル樹脂組成物フィルム。 - 【請求項8】熱可塑性樹脂(B)が、(a)エチレン単
位が50〜99.9重量%、(b)不飽和カルボン酸グ
リシジルエステル単位および/または不飽和グリシジル
エーテル単位が0.1〜30重量%、(c)エチレン系
不飽和エステル化合物単位が0〜50重量%からなるエ
ポキシ基含有エチレン共重合体であることを特徴とする
請求項1〜5のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂
組成物フィルム。 - 【請求項9】エポキシ基含有エチレン共重合体が、メル
トインデックス〔JIS K6760,190℃,2.
16kg荷重〕が0.5〜100g/10minの範囲
であることを特徴とする請求項8記載の液晶ポリエステ
ル樹脂組成物フィルム。 - 【請求項10】エポキシ基含有エチレン共重合体が、曲
げ剛性率が10〜1300kg/cm 2 の範囲であるこ
と特徴とする請求項8記載の液晶ポリ樹脂組成物フィル
ム。 - 【請求項11】液晶ポリエステル(A)が、下記の繰り
返し構造単位を少なくとも全体の30モル%含むもので
あることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載
の液晶ポリエステル樹脂組成物。 【化1】 - 【請求項12】液晶ポリエステル(A)が、芳香族ジカ
ルボン酸と芳香族ジオールと芳香族ヒドロキシカルボン
酸とを反応させて得られるものであることを特徴とする
請求項1〜10のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹
脂組成物フィルム。 - 【請求項13】液晶ポリエステル(A)が、異種の芳香
族ヒドロキシカルボン酸の組合せを反応させて得られる
ものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか
に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物フィルム。 - 【請求項14】液晶ポリエステル(A)が、下記の繰り
返し単位からなるものであることを特徴とする請求項1
〜10のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物
フィルム。 【化2】 - 【請求項15】液晶ポリエステル(A)が、下記の繰り
返し単位からなるものであることを特徴とする請求項1
〜10のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物
フィルム。 【化3】 - 【請求項16】液晶ポリエステル(A)が、下記の繰り
返し単位からなるものであることを特徴とする請求項1
〜10のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成
物。 【化4】 - 【請求項17】液晶ポリエステル(A)が、下記の繰り
返し単位からなるものであることを特徴とする請求項1
〜10のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成
物。 【化5】 - 【請求項18】ブロー比が1.5〜15、MD延伸倍率
が1.5〜40でインフレーション成形することを特徴
とする請求項1〜17のいずれかに記載の液晶ポリエス
テル樹脂組成物フィルムの製造方法。
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EP19960105733 EP0737707B1 (en) | 1995-04-12 | 1996-04-11 | Liquid crystal polyester resin composition film |
TW085104283A TW370548B (en) | 1995-04-12 | 1996-04-11 | Liquid crystal polyester resin composition film |
DE1996635219 DE69635219T2 (de) | 1995-04-12 | 1996-04-11 | Folie aus einer flüssigkristallinen Polyesterzusammensetzung |
KR1019960010898A KR100437912B1 (ko) | 1995-04-12 | 1996-04-12 | 액정폴리에스테르수지조성물필름 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006046765A1 (ja) | 2004-10-29 | 2006-05-04 | Polyplastics Co., Ltd. | 押出し成形用樹脂組成物及び押出し成形品 |
JP2007326885A (ja) * | 2006-06-06 | 2007-12-20 | Dainippon Plastics Co Ltd | チューブ状成形体およびその製造方法 |
WO2022220204A1 (ja) * | 2021-04-14 | 2022-10-20 | 大倉工業株式会社 | 液晶ポリエステル系樹脂組成物、該組成物を用いた液晶ポリエステル系フィルム、該フィルムを用いた金属ラミネートフィルム、回路基板 |
CN115536879A (zh) * | 2022-09-16 | 2022-12-30 | 珠海万通特种工程塑料有限公司 | 一种lcp树脂组合物的制备方法 |
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1996
- 1996-03-27 JP JP7273696A patent/JP3339296B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006046765A1 (ja) | 2004-10-29 | 2006-05-04 | Polyplastics Co., Ltd. | 押出し成形用樹脂組成物及び押出し成形品 |
US7776410B2 (en) | 2004-10-29 | 2010-08-17 | Polyplastics Co. Ltd. | Resin composition for extrusion molding and extrusion-molded article |
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WO2022220204A1 (ja) * | 2021-04-14 | 2022-10-20 | 大倉工業株式会社 | 液晶ポリエステル系樹脂組成物、該組成物を用いた液晶ポリエステル系フィルム、該フィルムを用いた金属ラミネートフィルム、回路基板 |
CN115536879A (zh) * | 2022-09-16 | 2022-12-30 | 珠海万通特种工程塑料有限公司 | 一种lcp树脂组合物的制备方法 |
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