JPH09124910A - ポリエステル樹脂用着色剤組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂用着色剤組成物

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JPH09124910A
JPH09124910A JP28116995A JP28116995A JPH09124910A JP H09124910 A JPH09124910 A JP H09124910A JP 28116995 A JP28116995 A JP 28116995A JP 28116995 A JP28116995 A JP 28116995A JP H09124910 A JPH09124910 A JP H09124910A
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JP
Japan
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titanium oxide
polyester resin
colorant composition
methylhydrogenpolysiloxane
polyester
Prior art date
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Pending
Application number
JP28116995A
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English (en)
Inventor
Susumu Miyashita
進 宮下
Kana Sakuma
奏 佐久間
Masayasu Kawamura
昌靖 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication of JPH09124910A publication Critical patent/JPH09124910A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、酸化チタンを高濃度に含有
する着色剤組成物であって、分散性に優れ、ポリエステ
ル樹脂の分子量低下を引き起こさない、ポリエステル樹
脂用着色剤組成物を提供することである。 【解決手段】 メチル水素ポリシロキサンで処理された
酸化チタン及びポリエステル樹脂を含有することを特徴
とするポリエステル樹脂用着色剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル成形
品、特にポリエステルフィルム、シート等、薄膜の着色
に適した着色剤組成物に関する。更に詳しくは本発明は
特定の表面処理を施した酸化チタンを含有し、分散性、
物性に優れた成形品を成し得るポリエステル樹脂用着色
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メチル水素ポリシロキサン以外の
表面処理剤で処理された酸化チタンを含有する着色剤組
成物を用いポリエステル成形品が着色されている。着色
成形方法としては押出成形や射出成形があり、それぞれ
フィルム、シート、ブローボトル、各種成形品が広く一
般に提供されている。特に、近年ポリエステルフィルム
の優れた特性を生かしクレジットカード、テレフォンカ
ード等に利用されその利用範囲は益々広がっていく傾向
にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリエステル樹脂を着
色する際に使用する酸化チタンには、表面処理が施され
ている事が一般的である。この表面処理は無機処理(ア
ルミナ、シリカ、チタニヤ、ジルコニヤ)があり、有機
処理はポリオール系、シリコン系に大別される。ポリエ
ステル樹脂中での酸化チタンの分散性は、通常の有機処
理で分散性の向上は認められるが、酸化チタン等の顔料
中の水分によってポリエステル樹脂が加水分解を起こ
し、分子量が低下し、機械強度が低下する。係るポリエ
ステル樹脂の劣化は、酸化チタン等を高濃度に含有する
着色剤組成物を用いる際に顕著である。本発明の目的
は、酸化チタンを高濃度に含有する着色剤組成物であっ
て、分散性に優れ、ポリエステル樹脂の分子量低下を引
き起こさない、ポリエステル樹脂用着色剤組成物を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、メチル水素ポ
リシロキサンで処理された酸化チタン及びポリエステル
樹脂を含有することを特徴とするポリエステル樹脂用着
色剤組成物である。本発明者は、前記のポリエステル樹
脂に対する高分散性と、ポリエステル樹脂の分子量を維
持する着色剤の処方の研究を重ねた結果、ポリエステル
樹脂をメチル水素ポリシロキサンで処理された酸化チタ
ン顔料にて着色することにより高分散性を確保しつつ、
ポリエステル樹脂の分子量を維持できること見いだし本
発明を完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明を詳細に説明すると本発明
で使用するポリエステル樹脂とは、従来公知の樹脂であ
る。テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6
−ジカルボン酸の如き芳香族ジカルボン酸、又は、その
エステルとエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール等の如きグリコールとを
縮重合させて得ることのできるポリエステル樹脂であ
り、例えばポリエチレンテレフタレートやポリブチレン
テレフタレートが挙げられる。これらのポリエステル樹
脂は、複数種のカルボン酸成分と複数種のジオール成分
を組み合わせたものであっても良い。
【0006】本発明で使用する酸化チタンは、アナター
ゼ型あるいはルチル型どちらでも良いが、粒度分布0.05
〜0.45μm で平均粒径0.20〜0.30μm のルチル型酸化チ
タンが好ましく、着色剤組成物中に0.001 〜80重量部配
合できる。また、本発明で使用する酸化チタンの表面を
被覆する表面処理剤は、下記式で表されるメチル水素ポ
リシロキサンである。
【0007】
【化1】
【0008】式中nは正の整数を表し、12以下であるこ
とが好ましい。メチル水素ポリシロキサンの酸化チタン
に対する表面処理量は、0.01〜 5重量部であることが好
ましい。特に 0.1〜3 重量部であることが好ましい。表
面処理量が 5重量部以上であると酸化チタンの分散を阻
害し、また0.01重量部以下であると疎水性が低下し酸化
チタン表面に水分が付着しやすくポリエステル樹脂の分
子量低下につながる。
【0009】このメチル水素ポリシロキサンを酸化チタ
ンの粒子表面に被覆するには酸化チタンをマイクロナイ
ザー、ジェットミルなどの流体エネルギー粉砕機で粉砕
する際にメチル水素ポリシロキサンを添加することによ
って行うことができる。また、ヘンシェルミキサー、ス
ーパーミキサーなどの高剪断力混合機を用いて均一に混
合し表面処理を行うこともできる。本発明ではアルミナ
処理を施されたルチル型酸化チタンを市場より入手し酸
化チタン表面にメチル水素ポリシロキサン処理を施し
た。
【0010】
【実施例】
実施例1、比較例1 ポリチレンテレフタレートコポリマー((η) =0.622)40
重量部、ルチル型酸化チタン( メチル水素ポリシロキ
サン含量 0.11%)60重量部をヘンシェルミキサーにてド
ライブレンドさせた後、2軸押出機にてマスターバッチ
を得た。比較例1は、 メチル水素ポリシロキサンによ
る処理を施していない酸化チタンを用いた以外は全て実
施例1と同様にした。その後下記の評価方法にて従っ
て、分散性、ポリエステル樹脂の分子量を粘度によって
評価した。結果を表1に示す。
【0011】(分散性評価方法)下記の実施例及び比較
例で作成した着色剤組成物をラボプラストミル(東洋精
機製)50rpm、スクリーンメッシュ40/80/1
20/500、温度300℃にて高密度ポリエチレン
(比重0.958,MFR 0.4g/10min)を通過後の樹脂圧力(P
1 )、その後着色剤組成物中の酸化チタン200gを通過さ
せた後さらに前記の高密度ポリエチレンを通過させた樹
脂圧力(P2 )、P2 からP1 を引いた樹脂圧力差(Δ
P)にて評価を行った。つまりΔPが小さい値である程
酸化チタンの分散性が良好であるといえる。
【0012】(物性評価方法)着色剤組成物中の極限粘
度(η)の保持率からポリエステル樹脂の劣化、すなわ
ち分子量低下の程度を評価した。極限粘度(η)は、ポ
リエステル樹脂0.3gを含有する着色剤組成物にフェノー
ル/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合
溶媒100ml中を加え、着色剤組成物中のポリエステ
ル樹脂を溶解せしめ、酸化チタンを遠心分離したのち、
30℃で測定したポリエステル樹脂の粘度である。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】以上の様に本発明のポリエステル樹脂用
着色剤組成物を使用することによって、高分散かつ分子
量低下のないポリエステル着色成形物を得ることができ
る。特にフィルム、シートなどの成形品にとっては極め
て高い分散性が要求されると同時に物性維持も要求され
るため本発明によって得られるポリエステル樹脂用着色
剤組成物は有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチル水素ポリシロキサンで処理された
    酸化チタン及びポリエステル樹脂を含有することを特徴
    とするポリエステル樹脂用着色剤組成物。
JP28116995A 1995-10-30 1995-10-30 ポリエステル樹脂用着色剤組成物 Pending JPH09124910A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150316491A1 (en) * 2014-05-02 2015-11-05 Canon Kabushiki Kaisha Simulated biological material for photoacoustic diagnostic apparatus and method for manufacturing the same

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