JPH09124279A - 車椅子用段差解消機 - Google Patents

車椅子用段差解消機

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JPH09124279A
JPH09124279A JP28206995A JP28206995A JPH09124279A JP H09124279 A JPH09124279 A JP H09124279A JP 28206995 A JP28206995 A JP 28206995A JP 28206995 A JP28206995 A JP 28206995A JP H09124279 A JPH09124279 A JP H09124279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
valve
bellows cylinder
supply
discharge port
Prior art date
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Pending
Application number
JP28206995A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Ozeki
忠 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Publication of JPH09124279A publication Critical patent/JPH09124279A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構造ときめ細かい速度制御を両立でき、
天板を地面の水準まで下ろすことができ、安価で使用・
維持コストも低く、感電や油漏れの危険を伴わない、一
般家庭への導入が容易な車椅子用段差解消機の提供。 【解決手段】可とう性の蛇腹シリンダ4を給水により駆
動して天板1を昇降させるため、簡素な構造ときめ細か
い速度制御を両立でき、天板1を地面の水準まで下ろす
ことができ、安価で使用・維持コストも低く、感電や油
漏れの危険を伴わない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、福祉介護機器とし
て利用される車椅子用の段差解消機に関する。
【0002】
【従来の技術】車椅子用段差解消機は、ビルディングや
一般の家屋において、玄関や縁側などの段差を超えて車
椅子で建物に出入りする際に用いられる。
【0003】車椅子用段差解消機の一例として、車椅子
を載せるための天板と、長方形の天板の対向する2辺に
配された2組のX脚と、X脚を部分的に固定する土台と
をジャッキ状に組み合わせ、天板と土台の間に垂直駆動
手段を設置して天板を車椅子ごと垂直方向に昇降させる
ものが用いられている。
【0004】従来、垂直駆動手段としては、車椅子を載
せる天板にねじ杆を組み付けて減速機付原動機で駆動す
る電動式のものや、天板と土台の間に設けられた金属製
シリンダにポンプユニットから圧油を送って伸縮させる
油圧式のものが用いられてきた。天板の昇降速度の調整
は、電動式はインバータで電動機の回転を制御すること
により、油圧式は流量制御弁の使用により行なってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電動式垂直
駆動手段は、昇降速度制御にコストがかかり、感電に対
する安全対策が必要であり、一般家庭で使用するには問
題があった。
【0006】いっぽう、油圧式垂直駆動手段は、昇降速
度制御は弁の操作で比較的簡単にできるが、装置が高価
で、油圧ポンプユニットが場所をとり、油漏れ・感電の
恐れがあり、一般家庭での使用には不向きであった。特
に、油圧システムが極めて高い圧力で作動するため万一
破損したばあいの油の飛散が重大な事故につながりやす
いという問題があった。また、金属製シリンダは最も収
縮したときにもシリンダ自体の大きさ以下には収縮し得
ないため、天板と土台とシリンダを含めた全体の高さを
シリンダ自体の大きさ以下にできず、段差がどうしても
残り天板を地面の水準まで下ろせないという問題があっ
た。
【0007】本発明は、このような従来技術に鑑み、簡
素な構造ときめ細かい速度制御を両立でき、天板を地面
の水準まで下ろすことができ、安価で使用・維持コスト
も低く、感電や油漏れの危険を伴わない、一般家庭への
導入が容易な車椅子用段差解消機の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するための車椅子用段差解消機であって、車椅
子を載せるための天板と、前記天板を水平に支持する支
持手段と、前記天板を車椅子ごと地面に垂直方向に上下
動させるための垂直駆動手段とからなり、前記垂直駆動
手段が、流体の供給により駆動する可とう性のチューブ
と、このチューブへの流体の供給量を制御する昇降速度
制御弁と、前記昇降速度制御弁を操作する手段とを備え
ていることを特徴とする。
【0009】このような構成により、チューブの直径す
なわち天板の受圧面積を適当な値に設定すれば、一般家
庭に備わっている圧力源、たとえば水道水のようにさほ
ど圧力が高くない流体を動力源に利用して垂直駆動手段
を駆動することが可能となる。動力源を別に用意するこ
とが必ずしも必要でないため、安価で場所をとらず、光
熱費や修理費などの維持費も安くてすむ。電動機や油圧
モータを使用しなければ感電や油漏れの危険が避けら
れ、垂直駆動手段を駆動する流体として水を用いれば修
理も油汚れを気にせず行なえる。
【0010】さらに、可とう性のチューブである前記垂
直駆動手段の変位量は、略平面状に畳まれた最小の収縮
状態から最大伸張状態まで、内部に供給する水の量によ
り自由に調節できる。すなわち天板の位置を、最高位置
からほぼ地面の水準に近い低さまで、自由に選択するこ
とができ、従来技術にあった段差の問題が解消される。
天板上下速度の制御も流量の制御によって簡単にかつき
め細かに行なえる。
【0011】このようにして本発明により、簡素な構造
ときめ細かい速度制御を両立でき、天板を地面の水準ま
で下ろすことができ、安価で使用・維持コストも低く、
感電や油漏れの危険を伴わない、一般家庭への導入が容
易な車椅子用段差解消機が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
車椅子用段差解消機Aを図1〜図6を参照して説明す
る。
【0013】図1に示す車椅子用段差解消機Aは、車椅
子を載せるための長方形の天板1と、天板1を水平に支
持する支持手段Bと、天板1を車椅子ごと地面に垂直方
向に上下動させるための垂直駆動手段Cとからなり、垂
直駆動手段Cは、消防用ホースと同様の可とう性の素材
で作られたチューブであり流体の供給により駆動する風
船状蛇腹シリンダ4(以下、蛇腹シリンダ4とする)
と、蛇腹シリンダ4への流体の供給量を制御する昇降速
度制御弁であるロータリーバルブ6(以下、バルブ6と
する)と、バルブ6を操作する手段である操作レバー6
aとを備えている。
【0014】支持手段Bは、天板1とほぼ同じ形のやや
厚い長方形の板である土台2と2組のX脚3とからな
る。土台2を天板1の真上に配置し、天板1と土台2と
を上面および底面とする直方体の対向する2側面に、回
転自在の交点を持つX脚3が配され、土台2と天板1を
連結する。X脚の、真上から見たときの長方形の片側に
あたる上下の端は、固定端3aとして土台2および天板
1に枢支され、反対側の上下の端は、可動端3bとし
て、土台2および天板1の固定端と反対の端に遊動可能
に係合する。可動端3bを遊動可能に係合する方法は、
X脚に設けられたローラを土台2および天板1の側面に
設けられた長孔に係合する、対向するX脚の可動端3b
同士を直線の棒または小板で連結しその連結した部材を
土台2および天板1の側面に設けられた溝に摺動可能に
係合する方法などが可能である。X脚3の可動端3bに
ストッパ(図示せず)を設けることができる。土台2に
は給水口2aと排水口2bが設けられ、それぞれ後述の
バルブ6に接続する。昇降者を天板の中央に誘導するよ
う鎖8が設けられる。
【0015】土台2と天板1との間の、上から見てほぼ
中央位置に、下端および上端をそれぞれ土台2および天
板1に剥離しないように貼着して、水により駆動し天板
1を上下させる蛇腹シリンダ4が設けられる。蛇腹シリ
ンダ4はその蛇腹の連続する方向に膨縮自在な中空体
で、内部全体に給排口1から水がゆきわたるようになっ
ている。蛇腹シリンダ4は、内部に水が供給されない状
態では略平面状に畳まれ、下部の給排口4aから水が供
給されると水の供給量に応じて上方に膨張し、給排口4
aからの水の供給が停止すると停止時の状態にとどま
り、給排口4aから水が排出されると下方に収縮する。
すなわち、蛇腹シリンダ4への給水および排水は、どち
らも給排口4aを経て行なわれる。給排口4aは次に説
明するバルブ6に接続する。
【0016】バルブ6は天板1上に設置された台6eの
上端に内設される。台6eの高さは操作レバー6aが昇
降者の手元位置に来るように構成されている。バルブ6
は給水口6bと排水口6cと給排口6dをもち、土台2
の給水口2aは給水ホース5Pによりバルブ6の給水口
6bに、土台2の排出口2bは排出ホース5Dによりバ
ルブ6の排水口6cに、それぞれ接続する。バルブ6の
給排口6dはシリンダホース7により蛇腹シリンダ4の
給排口4aに接続する。バルブ6は操作レバー6aによ
り図5および図6に示すように切り替えられる。すなわ
ち、このバルブ6は給排口6dを、中立位置で給水口6
bと排水口6cとの両方から遮断し、一方の切替位置で
給水口6bにのみ連通させ、他方の切替位置で排水口6
cにのみ連通させる。したがって、車椅子用段差解消機
A全体について、バルブの切替に応じ、「土台2の給水
口2aーバルブ6ー蛇腹シリンダ4の給排口4a」とい
う流路の連通、「蛇腹シリンダの給排口4aーバルブ6
ー土台2の排水口2b」という流路の連通、またはすべ
ての流路のブロックという3つの状態が形成される。操
作レバー6aの倒し角度により給水量および排水量を調
節することができる。
【0017】この車椅子用段差解消機Aの作用を、土台
2の給水口2aが水圧源に接続されていることを前提と
して説明する。
【0018】車椅子用段差解消機Aを上昇に使用するに
は、蛇腹シリンダ4に水が入っていない状態であってほ
ぼ地面に近い高さにある天板1に乗り、手元位置の操作
レバー6aを上げの位置にすると、バルブ6が切り替え
られ、「土台2の給水口2aーバルブ6ー蛇腹シリンダ
4の給排口4a」という通路が連通し「蛇腹シリンダの
給排口4aーバルブ6ー土台2の排水口2b」という通
路はブロックされるため、蛇腹シリンダ4に水道水が供
給され、蛇腹シリンダ4が膨張し、X脚3に支持された
天板1が水平に上昇する。水圧は通常の水道水でも1k
g/平方cm程度はあるため、蛇腹シリンダ4の直径を
20cmとすると約314kgの荷重を天板1に載せて
持ち上げることができる。上昇の速度は操作レバー6a
でバルブ6の開口の程度を操作することにより乗降者の
意のままに制御できる。最大上昇速度は土台2の給水口
2aの直径とそれに接続される水源に左右されるが、一
般家庭の水道水による給水でも、給水ホース5P、排出
ホース5Dおよびシリンダホース7の直径が充分であれ
ば、約10秒で天板1を最低位置から最高位置に上昇さ
せることができる。
【0019】希望位置で天板1の上昇を停止させるとき
はX脚の可動側に設けたストッパに当たるまで待つか、
または任意の位置で操作レバー6aを停止位置にする。
停止位置の保持は蛇腹シリンダ4が単独で行なうか、ま
たは蛇腹シリンダ4とストッパが行なう。
【0020】車椅子用段差解消機Aを下降に使用するに
は、蛇腹シリンダ4により段差の高さに保持された天板
1に乗り、操作レバー6aを下げの位置にすると、バル
ブ6が切り替えられ、「土台2の給水口2aーバルブ6
ー蛇腹シリンダ4の給排口4a」という通路がブロック
され「蛇腹シリンダの給排口4aーバルブ6ー土台2の
排水口2b」という通路が連通するため、蛇腹シリンダ
4内の水が自重により排出され、蛇腹シリンダ4が収縮
し、X脚3に支持された天板1が水平に下降する。下降
の速度も上昇時と同様に操作レバー6aでバルブ6の開
口の程度を操作することにより乗降者の意のままに制御
できる。
【0021】このような構成のものであれば、一般家庭
に備わっている圧力源、たとえば水道水を動力源に利用
して蛇腹シリンダ4を駆動でき、動力源を別に用意する
必要がない。このため安価で場所をとらず、光熱費や修
理費などの維持費も安くてすむ。また、蛇腹シリンダ4
に対する給水および排水をシリンダホース1本により行
なうことも、構成の簡素化ひいてはコストダウン・省ス
ペース・使い勝手の良さをもたらす。電動機や油圧モー
タを使用しなくてもよいため感電や油漏れの危険が避け
られ、垂直駆動手段を駆動する流体として水を用いてい
るため修理も油汚れを気にせず行なえる。
【0022】さらに、蛇腹シリンダ4の伸縮量は、略平
面状に畳まれた最小の収縮状態から最大伸張状態まで、
内部に供給する水の量により自由に調節できる。すなわ
ち天板1の位置を、最高位置からほぼ地面の水準に近い
低さまで、自由に選択することができ、従来技術にあっ
た段差の問題が解消される。天板1の上下速度制御も操
作レバー6aを通じた水量の制御によって簡単にかつき
め細かに行なえる。
【0023】またさらに、バルブ6の操作レバー6aが
昇降者の手元に設けられるため、昇降者が意のままに速
度制御を行なえ、操作性が向上する。
【0024】このようにして本発明により、簡素な構造
ときめ細かい速度制御を両立でき、天板を地面の水準ま
で下ろすことができ、安価で使用・維持コストも低く、
感電や油漏れの危険を伴わない、一般家庭への導入が容
易な車椅子用段差解消機が提供される。
【0025】なお、本発明は以上に説明した実施形態に
限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形
が可能である。たとえば動力源に水道水などの水圧源で
なく、0.1 MPa程度の低い圧力の水ポンプまたは空気
圧ポンプを用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の斜視図。
【図2】本発明の一実施形態の側面図。
【図3】本発明の一実施形態の正面図。
【図4】本発明の一実施形態の平面図。
【図5】本発明の一実施形態の水圧回路図。
【図6】本発明の一実施形態のバルブの切替機能を示す
図。
【符号の説明】
1…天板 2…土台 3…X脚 4…可とう性のチューブ(蛇腹シリンダ) 6…昇降速度制御弁(バルブ) 6a…昇降速度制御弁を操作する手段(操作レバー) A…車椅子用段差解消機 B…支持手段 C…垂直駆動手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車椅子を載せるための天板と、前記天板を
    水平に支持する支持手段と、前記天板を車椅子ごと地面
    に垂直方向に上下動させるための垂直駆動手段とからな
    り、前記垂直駆動手段が、流体の供給により駆動する可
    とう性のチューブと、このチューブへの流体の供給量を
    制御する昇降速度制御弁と、前記昇降速度制御弁を操作
    する手段とを備えていることを特徴とする車椅子用段差
    解消機。
JP28206995A 1995-10-30 1995-10-30 車椅子用段差解消機 Pending JPH09124279A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28206995A JPH09124279A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 車椅子用段差解消機

Applications Claiming Priority (1)

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JP28206995A JPH09124279A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 車椅子用段差解消機

Publications (1)

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JPH09124279A true JPH09124279A (ja) 1997-05-13

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ID=17647740

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JP28206995A Pending JPH09124279A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 車椅子用段差解消機

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JP (1) JPH09124279A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105081963A (zh) * 2015-02-09 2015-11-25 山东黑旋风锯业有限公司 一种磨床加工件升降输送机构
CN108584771A (zh) * 2018-05-20 2018-09-28 刘志坤 一种石油管道输送装置

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CN105081963A (zh) * 2015-02-09 2015-11-25 山东黑旋风锯业有限公司 一种磨床加工件升降输送机构
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