JP2531313Y2 - 高所作業車のブ−ム起伏シリンダの制御装置 - Google Patents

高所作業車のブ−ム起伏シリンダの制御装置

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JP2531313Y2
JP2531313Y2 JP5570791U JP5570791U JP2531313Y2 JP 2531313 Y2 JP2531313 Y2 JP 2531313Y2 JP 5570791 U JP5570791 U JP 5570791U JP 5570791 U JP5570791 U JP 5570791U JP 2531313 Y2 JP2531313 Y2 JP 2531313Y2
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boom
pressure
cylinder
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control device
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修一 増田
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Tadano Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高所作業車のブーム起
伏シリンダの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は、図1および図2に示す如
く、先端に作業者搭乗用の作業台1を備え基台2に起伏
自在に取り付けたブーム3と、前記基台2の適所間に複
動型の起伏シリンダ4を介装して構成している。起伏シ
リンダ4の制御装置は、起伏シリンダ4の両油室4a,
4bを四方向三位置型の切換弁5を介してポンプ油路6
およびタンク油路7に接続し、切換弁5を操作すること
で前記起伏シリンダ4を伸縮制御して前記ブーム3を起
伏駆動するよう構成している。8は、ポンプ油路6に取
り付けられ当該ポンプ油路6の最高圧を規定するリリー
フ弁である。このリリーフ弁8のリリーフ圧は、ブーム
3のあらゆる稼働範囲(全起伏範囲、ブームが伸縮式で
ある場合には全起伏並びに伸縮範囲)でブーム3を起仰
させるに足る圧力に設定されている。尚、9は、起伏シ
リンダ4の起仰時供給油路に介装された周知のカウンタ
バランス弁である。
【0003】このように構成した従来の起伏シリンダの
制御装置は、切換弁5を操作して起伏シリンダ4を伸縮
制御してブーム3を起伏駆動するものであるが、起伏シ
リンダ4をブーム3の起仰終端位置まで駆動したとき起
伏シリンダ4の起仰側圧油室内に前記リリーフ弁8の設
定圧に相当する綴じ込み圧が生じる。
【0004】一方、この種の高所作業車は、ブーム3の
起仰終端近傍位置ではブーム3を起仰させるに必要な起
伏シリンダ4の出力は、それ以外の位置で必要な起伏シ
リンダ4の出力に対して少ないものである。従って、上
記起仰終端近傍位置での綴じ込み圧は、起伏シリンダ4
がブーム3を起仰させる必要圧力を大きく凌駕すること
になる。起伏シリンダ4のストロークエンド状態で負荷
保持側の油室(起仰側圧油室)内に負荷支持に必要な圧
力以上の圧力が閉じ込められた場合、切換弁5をブーム
倒伏側に切換えても当該切換えに即応してブーム3が倒
伏動しないという問題が発生する。何故ならば、作動油
の圧縮性および起伏シリンダ4の膨張性に起因して起伏
シリンダ4の負荷保持側の油室(起仰側圧油室)内の圧
力がブームを倒伏させる圧力まで降下するのに時間がか
かるためである。
【0005】このため、上記従来のブーム起伏シリンダ
の制御装置は、ブーム3を起仰終端位置まで起仰させた
状態からブームを倒伏させる際の操作応答性が悪いとい
う問題があった。なお、この様な問題に対処するため、
起伏シリンダ4がブーム起仰終端近傍位置に達したとき
作動(ブーム起仰終端位置に達する前に作動)し、当該
起伏シリンダ4のピストンに起仰側圧油室内の作動油を
倒伏側圧油室側に逃がす逃圧弁(図示せず)を取り付け
ることが考えられる。しかしながら、このようにすると
起伏シリンダ4のブーム起仰終端位置において当該起伏
シリンダ4の起仰側圧油室内に綴じ込み圧が生じないよ
うにすることができるものの、当該逃圧弁が起伏シリン
ダ4がブーム起仰終端位置に達する前に作動するのでブ
ーム3を起仰終端位置まで起仰させることができないと
いう問題があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、逃圧弁を用
いることなく起伏シリンダ4のブーム起仰終端位置での
綴じ込み圧を必要最小限度に抑えることのできる新規な
ブーム起伏シリンダの制御装置を提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の高所作業車のブーム起伏シリンダの制御装
置は次の如く構成する。先端に作業者搭乗用の作業台を
備え基台に起伏自在に取り付けたブームと、当該ブーム
前記基台の適所間に複動型の起伏シリンダを介装して
なる高所作業車に用いられる起伏シリンダの制御装置で
あって、起伏シリンダの両油室を四方向三位置型の切換
弁を介してポンプ油路およびタンク油路に接続し、切換
弁を操作することで前記起伏シリンダを伸縮制御して前
記ブームを起伏駆動するよう構成したものにおいて、前
記ポンプ油路にそのリリーフ圧を高低二様に切換可能な
リリーフ弁を取り付け、前記起伏シリンダがブーム起仰
終端近傍まで伸長したときに作動する起仰終端検出器を
取り付け、起仰終端検出器が作動したときは前記リリー
フ弁が低圧設定され、起仰終端検出器が非作動のときは
前記リリーフ弁が高圧設定されるよう起仰終端検出器の
検出結果で前記リリーフ弁を制御するよう構成すると共
に、前記リリーフ弁は、それが低圧設定されたときその
リリーフ圧が起仰終端近傍にあるブームを起仰させるに
必要な最小限度の圧に設定されるよう構成してあること
を特徴とする高所作業車のブーム起伏シリンダの制御装
置。
【0008】
【作用】以上の如く構成した本考案の高所作業車のブー
ム起伏シリンダの制御装置は、起伏シリンダ4がブーム
起仰終端近傍(まだブーム起仰終端位置に達していない
位置)まで伸長したときに、起仰終端検出器が作動して
リリーフ弁が低圧に設定されるのである。そして、この
場合の低圧設定に係るリリーフ圧は、起伏シリンダ4が
ブーム起仰終端近傍位置にあるブームを起仰させるに必
要な最小限度の圧となっている。このため、リリーフ弁
がブーム起仰終端近傍位置で低圧設定された後もブーム
の起仰動が可能となる。起伏シリンダ4がブーム起仰終
端位置まで伸長した場合起伏シリンダ4に綴じ込み圧が
発生するが、この綴じ込み圧は、前記低圧設定に係るリ
リーフ弁のリリーフ圧(起伏シリンダ4がブーム起仰終
端近傍にあるブームを起仰させるに必要な最小限度の
圧)に規制されるので、その綴じ込み圧は従来のものに
比して極めて小さいものである。従って、起伏シリンダ
4をブーム起仰終端位置まで伸長した後に当該起伏シリ
ンダ4を縮小駆動してブーム3を倒伏させる場合の応答
性が改善されるのである。
【0009】
【実施例】以下、本考案の高所作業車のブーム起伏シリ
ンダの制御装置の実施例を、図3に基づいて説明する。
本考案の高所作業車のブーム起伏シリンダの制御装置
は、図1および図2に示し、上述した従来の高所作業車
のブーム起伏シリンダの制御装置に、起伏シリンダ4が
ブーム起仰終端近傍まで伸長した時に作動する起仰終端
検出器を付加して設けると共に、リリーフ弁7を、その
リリーフ圧を高低二様に変更できるリリーフ弁に変更
し、且つそのリリーフ圧の変更制御を前記起仰終端検出
器の検出結果で行うようにしたものであるから、この点
を除き上述した符号は以下の説明においても同義のもの
として援用する。
【0010】図3は本考案の高所作業車の起伏シリンダ
の制御装置を示し、図において、10は、前記ポンプ油路
6に取り付けられそのリリーフ圧を高低二様に切換可能
なリリーフ弁である。この実施例ではリリーフ弁10は、
バランスピストン型の主リリーフ弁10aと、この主リリ
ーフ弁10aのベント回路に介装した電磁操作式のパイロ
ットリリーフ弁10bで構成されており、そのバイロット
リリーフ弁10bのソレノイドに通電していない状態では
リリーフ圧が高圧に設定され、ソレノイドに通電した状
態ではリリーフ圧が低圧に設定されるようになってい
る。リリーフ弁10の高圧設定状態ではそのリリーフ圧
が、ブーム3のあらゆる稼働範囲(全起伏範囲、ブーム
が伸縮式である場合には全起伏並びに伸縮範囲)でブー
ム3を起仰させるに足る圧に設定されている。またリリ
ーフ弁10の低圧設定状態ではそのリリーフ圧が、起仰終
端近傍位置にあるブーム3を起仰させるに必要な最小限
度の圧に設定されるようになっている。
【0011】11は、前記起伏シリンダ4がブーム起仰終
端近傍位置まで伸長したときに作動する起仰終端検出器
であって、この実施例では基台2とブーム3間に取り付
けられブーム3の起仰終端近傍位置で接続されるリミッ
トスイッチで構成している。前記リミットスイッチ11
は、リリーフ弁10におけるパイロットリリーフ弁10bの
ソレノイドと電源12を結ぶ電気回路に介装されている。
【0012】次に作用を説明する。本考案の高所作業車
の起伏シリンダの制御装置は、従来のものと同様に切換
弁5を操作してブーム3を起伏駆動するものであるが、
起仰終端検出器11が作動したとき、即ち起伏シリンダ4
がブーム起仰終端近傍位置まで伸長したときには、リリ
ーフ弁10が低圧設定されるのである。そしてこの低圧設
定状態のリリーフ圧が、起仰終端近傍位置にあるブーム
3を起仰させるに必要な最小限度の圧になるのである。
この状態では、更にブーム3を起仰終端位置まで起仰す
ることができるものである。さらに起伏シリンダ4のブ
ーム起仰終端位置での綴じ込み圧は、ブーム3を支持す
るに要する圧よりもやや高い程度に規制されるものであ
る。このため、起伏シリンダ4をブーム起仰終端位置ま
で伸長した後に当該起伏シリンダ4を縮小駆動してブー
ム3を倒伏させる場合の応答性が改善されるのである。
なお、起仰終端検出器11が作動していないとき、即ちブ
ーム3が起仰終端近傍位置に達していない状態では、リ
リーフ弁10が高圧設定されるので従来の制御装置同様に
ブーム3を起伏駆動することができるのである。
【0013】
【考案の効果】以上の如く構成し作用する本考案の高所
作業車の起伏シリンダの制御装置は、ブーム3を起仰終
端位置まで起仰駆動できるものでありながら、ブーム起
仰終端位置における起伏シリンダ4の綴じ込み圧を低減
して、その後ブームを倒伏させる場合の応答性を改善で
きるものであり、その実用上の効果は大きいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の高所作業車の説明用側面図。
【図2】従来の高所作業車の起伏シリンダの制御装置の
説明図。
【図3】本考案にかかる高所作業車の起伏シリンダの制
御装置の説明図。
【符号の説明】
1 作業台 2 基台 3 ブーム 4 起伏シリンダ 5 切換弁 6 ポンプ油路 10 リリーフ弁 11 起仰終端検出器

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に作業者搭乗用の作業台を備え基台
    に起伏自在に取り付けたブームと、当該ブームと前記
    台の適所間に複動型の起伏シリンダを介装してなる高所
    作業車に用いられる起伏シリンダの制御装置であって、
    起伏シリンダの両油室を四方向三位置型の切換弁を介し
    てポンプ油路およびタンク油路に接続し、切換弁を操作
    することで前記起伏シリンダを伸縮制御して前記ブーム
    を起伏駆動するよう構成したものにおいて、 前記ポンプ油路にそのリリーフ圧を高低二様に切換可能
    なリリーフ弁を取り付け、前記起伏シリンダがブーム起
    仰終端近傍まで伸長したときに作動する起仰終端検出器
    を取り付け、起仰終端検出器が作動したときは前記リリ
    ーフ弁が低圧設定され、起仰終端検出器が非作動のとき
    は前記リリーフ弁が高圧設定されるよう起仰終端検出器
    の検出結果で前記リリーフ弁を制御するよう構成すると
    共に、前記リリーフ弁は、それが低圧設定されたときそ
    のリリーフ圧が起仰終端近傍にあるブームを起仰させる
    に必要な最小限度の圧に設定されるよう構成してあるこ
    とを特徴とする高所作業車のブーム起伏シリンダの制御
    装置。
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