JP2550362Y2 - ブーム作業車の安全装置 - Google Patents

ブーム作業車の安全装置

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JP2550362Y2 JP4758792U JP4758792U JP2550362Y2 JP 2550362 Y2 JP2550362 Y2 JP 2550362Y2 JP 4758792 U JP4758792 U JP 4758792U JP 4758792 U JP4758792 U JP 4758792U JP 2550362 Y2 JP2550362 Y2 JP 2550362Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高所作業車等のように
ブームを備えたブーム作業車に関し、さらには、このブ
ーム作業車の車体を安定に維持するための安全装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車の車体には、起伏・伸縮およ
び旋回が自在なブームが備えられており、このブームの
先端に取り付けられた作業台に搭乗した作業者は、ブー
ムの作動を通じて任意の高所に移動できる。そして、こ
のような高所作業車の車体の前後左右の4箇所には、ブ
ームに車体を転倒させる方向に作用するモーメント(転
倒方向モーメント)によって車体が不安定にならないよ
うに車体を地面に対して支持するジャッキがそれぞれ取
り付けられる。
【0003】さらに、高所作業車には、転倒方向モーメ
ントを含む車体荷重がそれらジャッキにより支持可能な
範囲を超えないようにする安全装置が取り付けられる。
この安全装置は、各ジャッキに作用する(残る)車体荷
重が所定の規制値を下回ったか否かを検出する荷重検出
手段を有している。なお、安全装置を簡単に構成するた
め、上記荷重検出手段としてはリミットスイッチが用い
られることが多い。
【0004】そして、図6に示すように、従来の安全装
置60では、リミットスイッチたる荷重検出手段61〜
64を用いて電気回路を組んでいる。なお、図中のソレ
ノイド68が励磁されているときはブームの作動が許容
され、ソレノイド68の励磁が解除されたときはブーム
の作動が規制される。この安全装置60では、4つのジ
ャッキのうち、ブームが延びる方向(例えば、車体の左
側遠方に延びるとする。)とは反対側に配置された隣合
う2つのジャッキ(車体の右側前・後部に取り付けられ
た2つのジャッキ)間において、それら2つのジャッキ
に取り付けられた荷重検出手段61,63により、いず
れか一方のジャッキに所定規制値以上の車体荷重が残っ
ている場合(例えば、荷重検出手段61がオンの場合)
は、たとえ他方のジャッキに全く車体荷重が残っていな
い状態(荷重検出手段63がオフの場合)でも車体は安
定しているものとしてブームの作動を規制しない。そし
て、そのように他方のジャッキに全く車体荷重が残って
いない状態で一方のジャッキに残った車体荷重が所定規
制値を下回ったとき(荷重検出手段61もオフになった
とき)は、ブームの作動を規制し車体の安定を確保する
ことができるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな安全装置では、双方のジャッキに残った車体荷重が
いずれも所定規制値を若干下回っただけの状態、即ち、
実際にはまだ十分車体が安定している状態でもブームが
規制されてしまうことになるという問題がある。このよ
うに車体が安定状態にあるにもかかわらずブームを規制
してしまうのでは、ブームの作動範囲を不必要に狭める
ことにつながり、作業を行う上でかえって支障をきたす
おそれがある。
【0006】本考案は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、車体の安定性を確実に維持できる一方、
ブームの作動範囲をできるだけ広く確保できるようにし
たブーム作業車の安全装置を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の安全装置では、各ジャッキが受ける車体
荷重が第1規制値未満になったか否かを検出する第1荷
重検出手段と、各ジャッキが受ける車体荷重が第1規制
値よりも小さな第2規制値未満になったか否かを検出す
る第2荷重検出手段とを4つのジャッキのそれぞれに取
り付けている。そして、これら4つのジャッキのうち互
いに隣合う2つのジャッキ間において、それら2つのジ
ャッキに取り付けられた上記第1荷重検出手段および第
2荷重検出手段により、一方のジャッキが受ける車体荷
重が第1規制値未満第2規制値以上にあり、かつ他方の
ジャッキが受ける車体荷重が第2規制値未満にあると検
出される範囲で、規制手段によりブームの作動を規制す
るようにしている。
【0008】
【作用】このような安全装置では、ブームが延びる側と
は反対側において互いに隣合う2つのジャッキ間で、一
方のジャッキが受ける車体荷重が第1規制値(従来にお
ける所定規制値に相当する。)未満になっていても、そ
の車体荷重が第2規制値以上であり、かつ他方のジャッ
キが受ける車体荷重が第2規制値以上となっている限
り、規制手段によるブームの作動は規制されない。この
ため、従来のものよりも広い範囲でブームを作動させる
ことができることになる。その一方で、上記他方のジャ
ッキが受ける車体荷重が第2規制値未満となった状態で
は、直ちにブームの作動が規制されるため、車体の安定
は確保される。
【0009】
【実施例】以下、本考案の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。まず、図1には、本考案に係
る安全装置を備えた高所作業車10を示している。この
高所作業車10の車体11の後部には、車体11に対し
て水平旋回作動が自在な旋回台12が取り付けられてい
る。この旋回台12の上部には、テレスコープ状に伸縮
作動自在に構成されたブーム13が起伏作動自在に取り
付けられている。ブーム13の先端には作業台14が水
平に取り付けられており、この作業台14に搭乗した作
業者は、旋回台12やブーム13の各作動を通じて任意
の高所に移動することができる。なお、旋回台12およ
びブーム13の作動は、油圧を用いて行われる。
【0010】また、そのように作業台14を移動させる
と、ブーム13には車体11を転倒させる方向にモーメ
ント(以下、転倒方向モーメントという。)Bが作用す
る。このため、車体11の前後左右の4箇所にはジャッ
キ(J1〜J4)が取り付けられている。
【0011】各ジャッキ(J1〜J4)は、車体11に
対して側方に張り出し自在に取り付けられたアウタポス
ト21と、このアウタポスト21に下方に向かって伸縮
自在に挿入されたインナポスト22と、インナポスト2
2の下端部に取り付けられた接地板23とから構成され
る。アウタポスト21およびインナポスト22内には、
油圧により作動するジャッキシリンダ24が取り付けら
れており、このジャッキシリンダ24の伸縮作動によっ
てインナポスト22をアウタポスト21に対して伸縮さ
せ、接地板23を昇降させることができる。そして、こ
れらジャッキ(J1〜J4)の接地板23を下降させて
接地させ、車体11を若干浮き上がらせることにより、
各ジャッキは、転倒方向モーメントBを含む車体11の
荷重(以下、まとめて車体荷重という。)を支持して車
体11を安定させることができる。
【0012】なお、以下、車体11の右側前部に取り付
けられたジャッキを右前ジャッキJ1と、右側後部に取
り付けられたジャッキを右後ジャッキJ2と、左側前部
に取り付けられたジャッキを左前ジャッキJ3と、左側
後部に取り付けられたジャッキを左後ジャッキJ4とい
う。
【0013】ただし、旋回台12やブーム13の作動状
態により、各ジャッキ(J1〜J4)が受ける支持荷重
が変動する。即ち、ブーム13が延びる側に配置された
ジャッキには車体荷重が集中して作用する一方、反対側
に配置されたジャッキが受ける車体荷重は減少する。そ
して、上記反対側のいずれかのジャッキが受ける車体荷
重が零になってしまうと車体11の安定性を損なう可能
性が高くなる。このため、ジャッキが受ける車体荷重が
ある程度残っている状態で、それ以上その車体荷重が小
さくならないようにブーム13等の作動を規制する必要
がある。その一方、あまり大きな車体荷重が残った状態
でブーム13等の作動を規制してしまうと、それだけ作
業台14の移動範囲が狭まり、作業上好ましくない。そ
こで、この高所作業車10には、本考案に係る安全装置
が取り付けられているのである。以下、図2〜図4を用
いてこの安全装置30について説明する。
【0014】この安全装置30には、図2に示すように
各ジャッキ(J1〜J4)に取り付けられた第1荷重検
出器Saおよび第2荷重検出器Sbが用いられる。第1
荷重検出器Saは、リミットスイッチからなり、アウタ
ポスト21の上部内側壁に取り付けられている。また、
第2荷重検出器Sbもリミットスイッチからなるが、こ
れはアウタポスト21の内側壁における第1荷重検出器
Saよりも下方に取り付けられている。
【0015】ここで、ジャッキシリンダ24の上端部
は、アウタポスト21の上端部内壁との間にスプリング
31を介して取り付けられている。このため、アウタポ
スト21は、車体荷重のかかり具合いに応じてジャッキ
シリンダ24に対し上下移動が許容される。そして、ジ
ャッキシリンダ24の上端部には、上下方向に延びるカ
ム32,33が取り付けられている。アウタポスト21
にかかる車体荷重が、所定の車体荷重(以下、第1規制
荷重という)以上であり、アウタポスト21が下方に押
し付けられているときは、両荷重検出器Sa,Sbはそ
のスイッチレバーがそれぞれ第1カム32,第2カム3
3に当接して押動され、オンになる。
【0016】一方、アウタポスト21にかかる車体荷重
が、第1規制荷重を下回るものの、その第1荷重よりも
小さく設定された荷重(以下、第2規制荷重という)以
上あり、アウタポスト21が若干上方に浮き上がった状
態に留まっているときは、第1荷重検出器Saはそのス
イッチレバーが第1カム32から離脱することによりオ
フになるが、第2荷重検出器Sbはオンになったまま保
持される。さらに、アウタポスト21にかかる車体荷重
が、第2規制荷重を下回ってアウタポスト21が上方に
大きく浮き上がった状態になると、第2荷重検出器Sb
もそのスイッチレバーが第2カム33から離脱してオフ
になる。
【0017】このようにジャッキごとに取り付けられた
第1荷重検出器Sa(以下、右前ジャッキJ1に取り付
けられたものを右前第1荷重検出器Sa1 と、右後ジャ
ッキJ2に取り付けられたものを右後第1荷重検出器S
a2 と、左前ジャッキJ3に取り付られたものを左前
第1荷重検出器Sa3 と、左後ジャッキJ4に取り付け
られたものを左後第1荷重検出器Sa4 という。)およ
び第2荷重検出器Sb(上記と同様にそれぞれ、右前第
2荷重検出器Sb1 、右後第2荷重検出器Sb2 、左前
第2荷重検出器Sb3 、左後第2荷重検出器Sb4 とい
う。)は、図3に示す電気回路33に組み込まれる。
【0018】電気回路33は、2つの並列回路(第1並
列回路34,第2並列回路35)が直列に連結されて構
成されている。第1並列回路34は、右前第1荷重検出
器Sa1 および左後第1荷重検出器Sa4 が直列に接続
されてなる第1直列ライン34aと、右後第2荷重検出
器Sb2 および左前第2荷重検出器Sb3 が直列に接続
されなる第2直列ライン34bとが並列接続されて構
成されている。一方、第2並列回路35は、右後第1荷
重検出器Sa2 および左前第1荷重検出器Sa3 が直列
に接続されてなる第3直列ライン35aと、右前第2荷
重検出器Sb1および左後第2荷重検出器Sb4 が直列
に接続されてなる第4直列ライン35bとが並列接続さ
れて構成されている。また、第1並列回路34には、バ
ッテリ36から電源電力が供給される。一方、第2並列
回路35は、図4に示すアンロードバルブ(電磁切換バ
ルブ)38のソレノイド38aに接続されている。
【0019】ここで、図4には、旋回台12,ブーム1
3およびジャッキ(J1〜J4)を作動させる作動油の
供給回路(油圧供給回路)40を示している。この油圧
供給回路40には、2連ポンプ41a,41bが備えら
れており、そのうちの一方の油圧ポンプ(第1油圧ポン
プ)41aは、第1油圧ラインL1を介して、旋回台1
2やブーム13に対する作動油の供給制御を行うブーム
用油圧制御回路42に作動油を供給する。また、他方の
第2油圧ポンプ41bは、第2油圧ラインL2を介し
て、ジャッキ(J1〜J4)におけるジャッキシリンダ
24等に対する作動油の供給制御を行うジャッキ用油圧
制御回路43に作動油を供給する。
【0020】そして、第1油圧ラインL1の中間には、
第3油圧ラインL3を介して本安全装置30の一部を構
成するブーム規制油圧回路37が接続されている。この
ブーム規制油圧回路37には前述したアンロードバルブ
38が備えられている。このアンロードバルブ38は、
ソレノイド38aが励磁状態にあるときは、第3油圧ラ
インL3を閉止する。このとき、第1油圧ポンプ41a
から吐出された作動油は、ブーム用油圧制御回路42に
供給される。しかし、ソレノイド38aが非励磁状態に
なると、第3油圧ラインL3をタンク46に開放する。
このとき、第1油圧ポンプ41aから吐出された作動油
は、ブーム用油圧制御回路42に供給されずに、すべて
タンク46にドレンされる。
【0021】次に、以上のように構成された安全装置3
0の作動について説明する。例えば、図3(B)に示す
ように、旋回台12およびブーム13が車体11の左方
に旋回した状態でブーム13を倒伏作動または伸長作動
させた場合、車体荷重は、ブーム13が延びる側にある
左後ジャッキJ4および左前ジャッキJ3に集中して作
用し、その反対側にある右前ジャッキJ1および右後ろ
ジャッキJ2に残る車体荷重(以下、残り荷重という)
は減少していく。この場合、特に右前ジャッキJ1の残
り荷重の減少は顕著である。そしてこのとき、車体11
が、左前ジャッキJ3および左後ジャッキJ4の接地板
23,23間を結んだ転倒支線T1を中心に転倒するお
それが生ずる。このような状況では、安全装置30は、
車体11の右側において隣合う右前ジャッキJ1および
右後ジャッキJ2の残り荷重の関係に応じて作動する。
【0022】図5に残り荷重状態P1,P1′として示
すように、右後ジャッキJ2の残り荷重(グラフの縦
軸)が第1規制荷重Waを上回っている間は、右前ジャ
ッキJ1の残り荷重(同横軸)が第1規制荷重Waまた
は第2規制荷重Wbを下回って右前第1荷重検出器Sa
1 および右前2荷重検出器Sb1 がオフになり、第1,
第3直列ライン34a,35aが遮断されたとしても、
電気回路33は、第2,第4直列ライン34b,35b
を通じて導通状態に維持され、アンロードバルブ38の
ソレノイド38aは励磁される。このため、ブーム13
を自由に倒伏または伸長作動させることができる。
【0023】また、残り荷重状態P2として示すよう
に、右後ジャッキJ2の残り荷重が第1規制荷重Waを
若干下回って右後第1荷重検器Sa2 がオフになり、
第4直列ライン35bが遮断されても、右前ジャッキJ
1の残り荷重が第2規制荷重Wbを上回っており右前第
2荷重検出器Sb1 がオンになっている限り、電気回路
33は、第1並列回路34および第3直列回路35aを
通じて導通状態に維持される。このため、従来のもので
は作動が規制されてしまうこの残り荷重状態P2の状況
下でも、ブーム13を自由に倒伏または伸長作動させる
ことができ、より広い範囲で作業台14を移動させるこ
とができる。
【0024】しかし、残り荷重状態P2からP3への変
化として示すように、右後ジャッキJ2の残り荷重がす
でに第1規制荷重Waを若干下回っていた場合において
右前ジャッキJ1の残り荷重が第2規制荷重Wbを下回
るまでに減少したとき、もしくは残り荷重P1′からP
3への変化として示すように、当初は右前ジャッキJ1
の残り荷重が第2規制荷重Wbを下回っていたが右後ジ
ャッキJ2の残り重が第1規制荷重Waを上回ってい
た場合において、右後ジャッキJ2の残り荷重が第1規
制荷重Waを下回るまで減少したときは、右後第1荷重
検出器Sa2 と右前2荷重検出器Sb1 がオフになる。
このため、第3直列ライン35aおよび第4直列ライン
35bがともに遮断され、電気回路33は導通状態を維
持できない。したがって、ソレノイド38aの励磁状態
が解除され、ブーム13の倒伏作動等が規制される。こ
うして、作業台14の広い移動範囲を確保しつつも車体
11の安定状態は確実に維持される。
【0025】なお、旋回台12およびブーム13が、図
3(B)に示すように、車体11の後方に旋回した場合
には、車体11が、右後ジャッキJ2および左後ジャッ
キJ4の接地板23,23間を結んだ転倒支線T2を中
心に転倒するおそれをも生ずる。この場合は、車体11
の前部において隣合う右前ジャッキJ1と左前ジャッキ
J3間における残り荷重の関係に応じても上記と同様に
本安全装置30が作動することになるが、ここでは詳し
い説明は省略する。さらに、ブーム13が車体11の右
方に旋回した場合には左前ジャッキJ3および左後ジャ
ッキJ4間における残り荷重の関係に応じて、また、ブ
ーム13が車体11の前方に旋回した場合には、右後ジ
ャッキJ2および左後ジャッキJ4間の残り荷重の関係
に応じて安全装置30が作動することはいうまでもな
い。
【0026】
【考案の効果】以上のように、本考案の安全装置では、
互いに隣合う2つのジャッキの双方が受ける車体荷重が
それぞれ第1規制値を若干下回っても、いずれか一方の
ジャッキが受ける車体荷重が第2規制値以上ある状態で
は、ブームの作動を規制しない。このため、双方のジャ
ッキが受ける車体荷重が第1規制値相当の荷重を若干で
も下回ると即ブームの作動を規制していた従来のものに
比べ、広いブームの作動範囲を確保することができる。
その一方、一方のジャッキが受ける車体荷重が第1規制
荷重未満第2規制値以上であり、かつ他方のジャッキが
受ける車体荷重が第2規制荷重を下回る状態では、ブー
ムの作動を規制するため、車体の安定を確実に維持する
ことができ、ブーム作業車による作業の安全性を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る安全装置を備えた高所作業車の側
面図である。
【図2】上記高所作業車のジャッキの側面断面図であ
る。
【図3】(A)は上記安全装置の電気回路図であり、
(B)は上記高所作業車の平面図である。
【図4】上記高所作業車の油圧回路図である。
【図5】上記安全装置によってブームが規制される車体
荷重の範囲を示すグラフ図である。
【図6】従来の安全装置の電気回路図である。
【符号の説明】 10 高所作業車 13 ブーム J1〜J4 ジャッキ 21 アウタポスト 22 インナポスト 24 ジャッキシリンダ 30 安全装置 31 スプリング 32,33 カム Sa 第1荷重検出器 Sb 第2荷重検出器 37 ブーム規制油圧回路 61〜64 荷重検出手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に起伏自在なブームを備えるとと
    もに、このブームに作用する転倒方向モーメントを含む
    車体荷重を受けて前記車体を支持するジャッキを、前記
    車体の前後左右の4箇所にそれぞれ備えてなるブーム作
    業車の安全装置であって、 前記4つのジャッキのそれぞれに、各ジャッキが受ける
    前記車体荷重が第1規制値未満となったか否かを検出す
    る第1荷重検出手段と、各ジャッキが受ける前記車体荷
    重が前記第1規制値よりも小さな第2規制値未満となっ
    たか否かを検出する第2荷重検出手段とを取り付けてな
    り、 前記4つのジャッキのうち互いに隣合う2つのジャッキ
    間において、それら2つのジャッキに取り付けられた前
    記第1荷重検出手段および前記第2荷重検出手段によ
    り、一方のジャッキが受ける前記車体荷重が第1規制値
    未満第2規制値以上であり、かつ他方のジャッキが受け
    る前記車体荷重が前記第2規制値未満であることが検出
    される範囲で、前記ブームの作動を規制する規制手段を
    有してなることを特徴としたブーム作業車の安全装置。
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