JPH063997U - ブーム作業車の安全装置 - Google Patents
ブーム作業車の安全装置Info
- Publication number
- JPH063997U JPH063997U JP4758792U JP4758792U JPH063997U JP H063997 U JPH063997 U JP H063997U JP 4758792 U JP4758792 U JP 4758792U JP 4758792 U JP4758792 U JP 4758792U JP H063997 U JPH063997 U JP H063997U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- load
- vehicle body
- jacks
- boom
- jack
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Jib Cranes (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブーム作業車において、車体の安定性を確実
に維持できる一方、ブームの作動範囲をできるだけ広く
確保できる安全装置を提供する。 【構成】 安全装置33では、各ジャッキJ1〜J4が
受ける車体荷重が第1規制値未満になったか否かを検出
する第1荷重検出手段Saと、各ジャッキJ1〜J4が
受ける車体荷重が第1規制値よりも小さな第2規制値未
満になったか否かを検出する第2荷重検出手段Sbと
を、4つのジャッキJ1〜J4のそれぞれに取り付けて
いる。そして、4つのジャッキJ1〜J4のうち互いに
隣合う2つのジャッキ間において、それら2つのジャッ
キに取り付けられた上記第1荷重検出手段Saおよび第
2荷重検出手段Sbにより、一方のジャッキが受ける車
体荷重が第1規制値未満第2規制値以上にあり、かつ他
方のジャッキが受ける車体荷重が第2規制値未満にある
と検出される範囲で、ブーム13の作動を規制する。
に維持できる一方、ブームの作動範囲をできるだけ広く
確保できる安全装置を提供する。 【構成】 安全装置33では、各ジャッキJ1〜J4が
受ける車体荷重が第1規制値未満になったか否かを検出
する第1荷重検出手段Saと、各ジャッキJ1〜J4が
受ける車体荷重が第1規制値よりも小さな第2規制値未
満になったか否かを検出する第2荷重検出手段Sbと
を、4つのジャッキJ1〜J4のそれぞれに取り付けて
いる。そして、4つのジャッキJ1〜J4のうち互いに
隣合う2つのジャッキ間において、それら2つのジャッ
キに取り付けられた上記第1荷重検出手段Saおよび第
2荷重検出手段Sbにより、一方のジャッキが受ける車
体荷重が第1規制値未満第2規制値以上にあり、かつ他
方のジャッキが受ける車体荷重が第2規制値未満にある
と検出される範囲で、ブーム13の作動を規制する。
Description
【0001】
本考案は、高所作業車等のようにブームを備えたブーム作業車に関し、さらに は、このブーム作業車の車体を安定に維持するための安全装置に関する。
【0002】
高所作業車の車体には、起伏・伸縮および旋回が自在なブームが備えられてお り、このブームの先端に取り付けられた作業台に搭乗した作業者は、ブームの作 動を通じて任意の高所に移動できる。そして、このような高所作業車の車体の前 後左右の4箇所には、ブームに車体を転倒させる方向に作用するモーメント(転 倒方向モーメント)によって車体が不安定にならないように車体を地面に対して 支持するジャッキがそれぞれ取り付けられる。
【0003】 さらに、高所作業車には、転倒方向モーメントを含む車体荷重がそれらジャッ キにより支持可能な範囲を超えないようにする安全装置が取り付けられる。この 安全装置は、各ジャッキに作用する(残る)車体荷重が所定の規制値を下回った か否かを検出する荷重検出手段を有している。なお、安全装置を簡単に構成する ため、上記荷重検出手段としてはリミットスイッチが用いられることが多い。
【0004】 そして、図6に示すように、従来の安全装置60では、リミットスイッチたる 荷重検出手段61〜64を用いて電気回路を組んでいる。なお、図中のソレノイ ド68が励磁されているときはブームの作動が許容され、ソレノイド68の励磁 が解除されたときはブームの作動が規制される。 この安全装置60では、4つのジャッキのうち、ブームが延びる方向(例えば 、車体の左側遠方に延びるとする。)とは反対側に配置された隣合う2つのジャ ッキ(車体の右側前・後部に取り付けられた2つのジャッキ)間において、それ ら2つのジャッキに取り付けられた荷重検出手段61,63により、いずれか一 方のジャッキに所定規制値以上の車体荷重が残っている場合(例えば、荷重検出 手段61がオンの場合)は、たとえ他方のジャッキに全く車体荷重が残っていな い状態(荷重検出手段63がオフの場合)でも車体は安定しているものとしてブ ームの作動を規制しない。そして、そのように他方のジャッキに全く車体荷重が 残っていない状態で一方のジャッキに残った車体荷重が所定規制値を下回ったと き(荷重検出手段61もオフになったとき)は、ブームの作動を規制し車体の安 定を確保することができるようになっている。
【0005】
しかしながら、このような安全装置では、双方のジャッキに残った車体荷重が いずれも所定規制値を若干下回っただけの状態、即ち、実際にはまだ十分車体が 安定している状態でもブームが規制されてしまうことになるという問題がある。 このように車体が安定状態にあるにもかかわらずブームを規制してしまうのでは 、ブームの作動範囲を不必要に狭めることにつながり、作業を行う上でかえって 支障をきたすおそれがある。
【0006】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、車体の安定性を確実 に維持できる一方、ブームの作動範囲をできるだけ広く確保できるようにしたブ ーム作業車の安全装置を提供することを目的としている。
【0007】
上記の目的を達成するために、本考案の安全装置では、各ジャッキが受ける車 体荷重が第1規制値未満になったか否かを検出する第1荷重検出手段と、各ジャ ッキが受ける車体荷重が第1規制値よりも小さな第2規制値未満になったか否か を検出する第2荷重検出手段とを4つのジャッキのそれぞれに取り付けている。 そして、これら4つのジャッキのうち互いに隣合う2つのジャッキ間において、 それら2つのジャッキに取り付けられた上記第1荷重検出手段および第2荷重検 出手段により、一方のジャッキが受ける車体荷重が第1規制値未満第2規制値以 上にあり、かつ他方のジャッキが受ける車体荷重が第2規制値未満にあると検出 される範囲で、規制手段によりブームの作動を規制するようにしている。
【0008】
このような安全装置では、ブームが延びる側とは反対側において互いに隣合う 2つのジャッキ間で、一方のジャッキが受ける車体荷重が第1規制値(従来にお ける所定規制値に相当する。)未満になっていても、その車体荷重が第2規制値 以上であり、かつ他方のジャッキが受ける車体荷重が第2規制値以上となってい る限り、規制手段によるブームの作動は規制されない。このため、従来のものよ りも広い範囲でブームを作動させることができることになる。その一方で、上記 他方のジャッキが受ける車体荷重が第2規制値未満となった状態では、直ちにブ ームの作動が規制されるため、車体の安定は確保される。
【0009】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 まず、図1には、本考案に係る安全装置を備えた高所作業車10を示している 。この高所作業車10の車体11の後部には、車体11に対して水平旋回作動が 自在な旋回台12が取り付けられている。この旋回台12の上部には、テレスコ ープ状に伸縮作動自在に構成されたブーム13が起伏作動自在に取り付けられて いる。ブーム13の先端には作業台14が水平に取り付けられており、この作業 台14に搭乗した作業者は、旋回台12やブーム13の各作動を通じて任意の高 所に移動することができる。なお、旋回台12およびブーム13の作動は、油圧 を用いて行われる。
【0010】 また、そのように作業台14を移動させると、ブーム13には車体11を転倒 させる方向にモーメント(以下、転倒方向モーメントという。)Bが作用する。 このため、車体11の前後左右の4箇所にはジャッキ(J1〜J4)が取り付け られている。
【0011】 各ジャッキ(J1〜J4)は、車体11に対して側方に張り出し自在に取り付 けられたアウタポスト21と、このアウタポスト21に下方に向かって伸縮自在 に挿入されたインナポスト22と、インナポスト22の下端部に取り付けられた 接地板23とから構成される。アウタポスト21およびインナポスト22内には 、油圧により作動するジャッキシリンダ24が取り付けられており、このジャッ キシリンダ24の伸縮作動によってインナポスト22をアウタポスト21に対し て伸縮させ、接地板23を昇降させることができる。 そして、これらジャッキ(J1〜J4)の接地板23を下降させて接地させ、 車体11を若干浮き上がらせることにより、各ジャッキは、転倒方向モーメント Bを含む車体11の荷重(以下、まとめて車体荷重という。)を支持して車体1 1を安定させることができる。
【0012】 なお、以下、車体11の右側前部に取り付けられたジャッキを右前ジャッキJ 1と、右側後部に取り付けられたジャッキを右後ジャッキJ2と、左側前部に取 り付けられたジャッキを左前ジャッキJ3と、左側後部に取り付けられたジャッ キを左後ジャッキJ4という。
【0013】 ただし、旋回台12やブーム13の作動状態により、各ジャッキ(J1〜J4 )が受ける支持荷重が変動する。即ち、ブーム13が延びる側に配置されたジャ ッキには車体荷重が集中して作用する一方、反対側に配置されたジャッキが受け る車体荷重は減少する。そして、上記反対側のいずれかのジャッキが受ける車体 荷重が零になってしまうと車体11の安定性を損なう可能性が高くなる。このた め、ジャッキが受ける車体荷重がある程度残っている状態で、それ以上その車体 荷重が小さくならないようにブーム13等の作動を規制する必要がある。その一 方、あまり大きな車体荷重が残った状態でブーム13等の作動を規制してしまう と、それだけ作業台14の移動範囲が狭まり、作業上好ましくない。 そこで、この高所作業車10には、本考案に係る安全装置が取り付けられてい るのである。以下、図2〜図4を用いてこの安全装置30について説明する。
【0014】 この安全装置30には、図2に示すように各ジャッキ(J1〜J4)に取り付 けられた第1荷重検出器Saおよび第2荷重検出器Sbが用いられる。第1荷重 検出器Saは、リミットスイッチからなり、アウタポスト21の上部内側壁に取 り付けられている。また、第2荷重検出器Sbもリミットスイッチからなるが、 これはアウタポスト21の内側壁における第1荷重検出器Saよりも下方に取り 付けられている。
【0015】 ここで、ジャッキシリンダ24の上端部は、アウタポスト21の上端部内壁と の間にスプリング31を介して取り付けられている。このため、アウタポスト2 1は、車体荷重のかかり具合いに応じてジャッキシリンダ24に対し上下移動が 許容される。そして、ジャッキシリンダ24の上端部には、上下方向に延びるカ ム32,33が取り付けられている。アウタポスト21にかかる車体荷重が、所 定の車体荷重(以下、第1規制荷重という)以上であり、アウタポスト21が下 方に押し付けられているときは、両荷重検出器Sa,Sbはそのスイッチレバー がそれぞれ第1カム32,第2カム33に当接して押動され、オンになる。
【0016】 一方、アウタポスト21にかかる車体荷重が、第1規制荷重を下回るものの、 その第1荷重よりも小さく設定された荷重(以下、第2規制荷重という)以上あ り、アウタポスト21が若干上方に浮き上がった状態に留まっているときは、第 1荷重検出器Saはそのスイッチレバーが第1カム32から離脱することにより オフになるが、第2荷重検出器Sbはオンになったまま保持される。さらに、ア ウタポスト21にかかる車体荷重が、第2規制荷重を下回ってアウタポスト21 が上方に大きく浮き上がった状態になると、第2荷重検出器Sbもそのスイッチ レバーが第2カム33から離脱してオフになる。
【0017】 このようにジャッキごとに取り付けられた第1荷重検出器Sa(以下、右前ジ ャッキJ1に取り付けられたものを右前第1荷重検出器Sa1 と、右後ジャッキ J2に取り付けられたものを右後第1荷重検出器Sa2 と、左前ジャッキJ3に 取り付けられたものを左前第1荷重検出器Sa3 と、左後ジャッキJ4に取り付 けられたものを左後第1荷重検出器Sa4 という。)および第2荷重検出器Sb (上記と同様にそれぞれ、右前第2荷重検出器Sb1 、右後第2荷重検出器Sb 2 、左前第2荷重検出器Sb3 、左後第2荷重検出器Sb4 という。)は、図3 に示す電気回路33に組み込まれる。
【0018】 電気回路33は、2つの並列回路(第1並列回路34,第2並列回路35)が 直列に連結されて構成されている。第1並列回路34は、右前第1荷重検出器S a1 および左後第1荷重検出器Sa4 が直列に接続されてなる第1直列ライン3 4aと、右後第2荷重検出器Sb2 および左前第2荷重検出器Sb3 が直列に接 続されてなる第2直列ライン34bとが並列接続されて構成されている。一方、 第2並列回路35は、右後第1荷重検出器Sa2 および左前第1荷重検出器Sa 3 が直列に接続されてなる第3直列ライン35aと、右前第2荷重検出器Sb1 および左後第2荷重検出器Sb4 が直列に接続されてなる第4直列ライン35b とが並列接続されて構成されている。また、第1並列回路34には、バッテリ3 6から電源電力が供給される。一方、第2並列回路35は、図4に示すアンロー ドバルブ(電磁切換バルブ)38のソレノイド38aに接続されている。
【0019】 ここで、図4には、旋回台12,ブーム13およびジャッキ(J1〜J4)を 作動させる作動油の供給回路(油圧供給回路)40を示している。この油圧供給 回路40には、2連ポンプ41a,41bが備えられており、そのうちの一方の 油圧ポンプ(第1油圧ポンプ)41aは、第1油圧ラインL1を介して、旋回台 12やブーム13に対する作動油の供給制御を行うブーム用油圧制御回路42に 作動油を供給する。また、他方の第2油圧ポンプ41bは、第2油圧ラインL2 を介して、ジャッキ(J1〜J4)におけるジャッキシリンダ24等に対する作 動油の供給制御を行うジャッキ用油圧制御回路43に作動油を供給する。
【0020】 そして、第1油圧ラインL1の中間には、第3油圧ラインL3を介して本安全 装置30の一部を構成するブーム規制油圧回路37が接続されている。このブー ム規制油圧回路37には前述したアンロードバルブ38が備えられている。この アンロードバルブ38は、ソレノイド38aが励磁状態にあるときは、第3油圧 ラインL3を閉止する。このとき、第1油圧ポンプ41aから吐出された作動油 は、ブーム用油圧制御回路42に供給される。しかし、ソレノイド38aが非励 磁状態になると、第3油圧ラインL3をタンク46に開放する。このとき、第1 油圧ポンプ41aから吐出された作動油は、ブーム用油圧制御回路42に供給さ れずに、すべてタンク46にドレンされる。
【0021】 次に、以上のように構成された安全装置30の作動について説明する。例えば 、図3(B)に示すように、旋回台12およびブーム13が車体11の左方に旋 回した状態でブーム13を倒伏作動または伸長作動させた場合、車体荷重は、ブ ーム13が延びる側にある左後ジャッキJ4および左前ジャッキJ3に集中して 作用し、その反対側にある右前ジャッキJ1および右後ろジャッキJ2に残る車 体荷重(以下、残り荷重という)は減少していく。この場合、特に右前ジャッキ J1の残り荷重の減少は顕著である。そしてこのとき、車体11が、左前ジャッ キJ3および左後ジャッキJ4の接地板23,23間を結んだ転倒支線T1を中 心に転倒するおそれが生ずる。このような状況では、安全装置30は、車体11 の右側において隣合う右前ジャッキJ1および右後ジャッキJ2の残り荷重の関 係に応じて作動する。
【0022】 図5に残り荷重状態P1,P1′として示すように、右後ジャッキJ2の残り 荷重(グラフの縦軸)が第1規制荷重Waを上回っている間は、右前ジャッキJ 1の残り荷重(同横軸)が第1規制荷重Waまたは第2規制荷重Wbを下回って 右前第1荷重検出器Sa1 および右前2荷重検出器Sb1 がオフになり、第1, 第3直列ライン34a,35aが遮断されたとしても、電気回路33は、第2, 第4直列ライン34b,35bを通じて導通状態に維持され、アンロードバルブ 38のソレノイド38aは励磁される。このため、ブーム13を自由に倒伏また は伸長作動させることができる。
【0023】 また、残り荷重状態P2として示すように、右後ジャッキJ2の残り荷重が第 1規制荷重Waを若干下回って右後第1荷重検出器Sa2 がオフになり、第4直 列ライン35bが遮断されても、右前ジャッキJ1の残り荷重が第2規制荷重W bを上回っており右前第2荷重検出器Sb1 がオンになっている限り、電気回路 33は、第1並列回路34および第3直列回路35aを通じて導通状態に維持さ れる。このため、従来のものでは作動が規制されてしまうこの残り荷重状態P2 の状況下でも、ブーム13を自由に倒伏または伸長作動させることができ、より 広い範囲で作業台14を移動させることができる。
【0024】 しかし、残り荷重状態P2からP3への変化として示すように、右後ジャッキ J2の残り荷重がすでに第1規制荷重Waを若干下回っていた場合において右前 ジャッキJ1の残り荷重が第2規制荷重Wbを下回るまでに減少したとき、もし くは残り荷重P1′からP3への変化として示すように、当初は右前ジャッキJ 1の残り荷重が第2規制荷重Wbを下回っていたが右後ジャッキJ2の残り荷重 が第1規制荷重Waを上回っていた場合において、右後ジャッキJ2の残り荷重 が第1規制荷重Waを下回るまで減少したときは、右後第1荷重検出器Sa2 と 右前2荷重検出器Sb1 がオフになる。このため、第3直列ライン35aおよび 第4直列ライン35bがともに遮断され、電気回路33は導通状態を維持できな い。したがって、ソレノイド38aの励磁状態が解除され、ブーム13の倒伏作 動等が規制される。こうして、作業台14の広い移動範囲を確保しつつも車体1 1の安定状態は確実に維持される。
【0025】 なお、旋回台12およびブーム13が、図3(B)に示すように、車体11の 後方に旋回した場合には、車体11が、右後ジャッキJ2および左後ジャッキJ 4の接地板23,23間を結んだ転倒支線T2を中心に転倒するおそれをも生ず る。この場合は、車体11の前部において隣合う右前ジャッキJ1と左前ジャッ キJ3間における残り荷重の関係に応じても上記と同様に本安全装置30が作動 することになるが、ここでは詳しい説明は省略する。さらに、ブーム13が車体 11の右方に旋回した場合には左前ジャッキJ3および左後ジャッキJ4間にお ける残り荷重の関係に応じて、また、ブーム13が車体11の前方に旋回した場 合には、右後ジャッキJ2および左後ジャッキJ4間の残り荷重の関係に応じて 安全装置30が作動することはいうまでもない。
【0026】
以上のように、本考案の安全装置では、互いに隣合う2つのジャッキの双方が 受ける車体荷重がそれぞれ第1規制値を若干下回っても、いずれか一方のジャッ キが受ける車体荷重が第2規制値以上ある状態では、ブームの作動を規制しない 。このため、双方のジャッキが受ける車体荷重が第1規制値相当の荷重を若干で も下回ると即ブームの作動を規制していた従来のものに比べ、広いブームの作動 範囲を確保することができる。その一方、一方のジャッキが受ける車体荷重が第 1規制荷重未満第2規制値以上であり、かつ他方のジャッキが受ける車体荷重が 第2規制荷重を下回る状態では、ブームの作動を規制するため、車体の安定を確 実に維持することができ、ブーム作業車による作業の安全性を確保することがで きる。
【図1】本考案に係る安全装置を備えた高所作業車の側
面図である。
面図である。
【図2】上記高所作業車のジャッキの側面断面図であ
る。
る。
【図3】(A)は上記安全装置の電気回路図であり、
(B)は上記高所作業車の平面図である。
(B)は上記高所作業車の平面図である。
【図4】上記高所作業車の油圧回路図である。
【図5】上記安全装置によってブームが規制される車体
荷重の範囲を示すグラフ図である。
荷重の範囲を示すグラフ図である。
【図6】従来の安全装置の電気回路図である。
10 高所作業車 13 ブーム J1〜J4 ジャッキ 21 アウタポスト 22 インナポスト 24 ジャッキシリンダ 30 安全装置 31 スプリング 32,33 カム Sa 第1荷重検出器 Sb 第2荷重検出器 37 ブーム規制油圧回路 61〜64 荷重検出手段
Claims (1)
- 【請求項1】 車体上に起伏自在なブームを備えるとと
もに、このブームに作用する転倒方向モーメントを含む
車体荷重を受けて前記車体を支持するジャッキを、前記
車体の前後左右の4箇所にそれぞれ備えてなるブーム作
業車の安全装置であって、 前記4つのジャッキのそれぞれに、各ジャッキが受ける
前記車体荷重が第1規制値未満となったか否かを検出す
る第1荷重検出手段と、各ジャッキが受ける前記車体荷
重が前記第1規制値よりも小さな第2規制値未満となっ
たか否かを検出する第2荷重検出手段とを取り付けてな
り、 前記4つのジャッキのうち互いに隣合う2つのジャッキ
間において、それら2つのジャッキに取り付けられた前
記第1荷重検出手段および前記第2荷重検出手段によ
り、一方のジャッキが受ける前記車体荷重が第1規制値
未満第2規制値以上であり、かつ他方のジャッキが受け
る前記車体荷重が前記第2規制値未満であることが検出
される範囲で、前記ブームの作動を規制する規制手段を
有してなることを特徴としたブーム作業車の安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4758792U JP2550362Y2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | ブーム作業車の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4758792U JP2550362Y2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | ブーム作業車の安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH063997U true JPH063997U (ja) | 1994-01-18 |
JP2550362Y2 JP2550362Y2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=12779393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4758792U Expired - Lifetime JP2550362Y2 (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | ブーム作業車の安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550362Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60127388U (ja) * | 1984-01-31 | 1985-08-27 | 大島テ−プ株式会社 | 化粧紐 |
JP2011168342A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Maeda Seisakusho Co Ltd | 自走式クレーンのアウトリガ接地検出装置 |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP4758792U patent/JP2550362Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60127388U (ja) * | 1984-01-31 | 1985-08-27 | 大島テ−プ株式会社 | 化粧紐 |
JP2011168342A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Maeda Seisakusho Co Ltd | 自走式クレーンのアウトリガ接地検出装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2550362Y2 (ja) | 1997-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7740323B2 (en) | Hydraulic drive device for vertical pivoting movement of load carrying platform | |
GB2078197A (en) | Load limiting device | |
JPH0868078A (ja) | 油圧ショベルのブームシリンダ用油圧回路 | |
JPH063997U (ja) | ブーム作業車の安全装置 | |
US3315942A (en) | Jack means for a camper unit | |
JP2523909Y2 (ja) | 車両のダイナミックダンパー | |
JP2009067578A (ja) | 移動式クレーン | |
JPS6147799B2 (ja) | ||
JP2000072395A (ja) | 高所作業車の過積載防止装置 | |
US7422410B1 (en) | Lift attachment for use with a three-point hitch of a tractor | |
JPH0742385U (ja) | 作業車両のダイナミックダンパーの切換装置 | |
KR200389671Y1 (ko) | 휠로더의 붐하강 충격저감장치 | |
JPH0724391Y2 (ja) | 作業装置の作動規制装置 | |
JP2704166B2 (ja) | 特殊車両におけるアウトリガの伸長防止装置 | |
JPH0738317Y2 (ja) | 高所作業車 | |
JP2508428Y2 (ja) | 屈伸ブ―ム付き作業装置の安全油圧回路 | |
JPH058199Y2 (ja) | ||
GB2163585A (en) | Vehicle anti-rollover devices | |
JPS5943390B2 (ja) | 自走式クレ−ンの転倒防止装置 | |
JPH036638Y2 (ja) | ||
JPH0628554Y2 (ja) | 高所作業車における吊上装置の安全装置 | |
JPH0610838U (ja) | 油圧検出装置 | |
JPS6322810Y2 (ja) | ||
JPS6141502Y2 (ja) | ||
JP2563285Y2 (ja) | 作業車の揺動支持アーム制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |