JPH09122379A - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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JPH09122379A
JPH09122379A JP7282156A JP28215695A JPH09122379A JP H09122379 A JPH09122379 A JP H09122379A JP 7282156 A JP7282156 A JP 7282156A JP 28215695 A JP28215695 A JP 28215695A JP H09122379 A JPH09122379 A JP H09122379A
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JP
Japan
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water
laundry
water level
time
washing
Prior art date
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Application number
JP7282156A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ota
弘 太田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本全自動洗濯機では、洗濯脱水槽5への給
水時に、水位H1に対する給水時間T1と、水位H2に
対する給水時間T2を検知する。(時間T1/時間T
2)を求め、その結果を基準値と比較し、洗濯物量を判
定する(ステップS6〜8)。また、上記給水時間T1
に基づいて、洗濯物の吸水性(布質)を判定する(ステ
ップS40〜42)。 【効果】洗濯物量、布質の検知のために、重量センサ等
が不要であり、構造を簡単にできる。検知時に洗濯物を
攪拌したりせず、安心して使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全自動洗濯機に関
するものである。特に、洗濯物量や布質を検知するため
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、全自動洗濯機には、洗濯物の
量や布質に応じた洗濯をするために、洗濯槽内の洗濯物
量や布質を検知する検知機構を備えているものがある。
例えば、特開平5─146582号公報に示された全
自動洗濯機では、洗濯槽内の重量を検知できる半導体圧
力センサからなる重量センサを備え、洗濯物の収容時の
重量と、無負荷時の重量との比較から、洗濯物量を検知
し、給水水位と給水時の重量とから布質を検知すること
ができる。また、以下のような全自動洗濯機も考えら
れている。まず、洗濯槽内の所定水位にまで給水し、そ
こでモータを回転し、攪拌翼を回転させ、モータの負荷
電流値や、モータ停止後の惰性回転量から洗濯物量を判
断し、またモータ回転時の水位の低下量を測定し、この
水位の低下量と、洗濯物量との関係から布質を判断する
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
の方法では、洗濯物量や布質の判断するための給水水
位は、洗濯時に比べて低く、この状態でモータが回転す
ると、不充分な水位で洗濯が行なわれているのではない
かという不安感を使用者に抱かせる虞がある。また、低
い水位でモータが回転すると、衣類は乾いた状態で回転
することとなり、衣類にとっても好ましくない。
【0004】また、上記のの方法では、上記の方法
のような虞は生じないが、重量センサを必要とするの
で、構造が複雑化する不具合が生じる。そこで、本発明
の目的は、洗濯物量または布質を判別することのできる
新規な全自動洗濯機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の全自動洗濯機は、洗濯物と洗
浄水を収容する洗濯槽と、洗濯槽内に洗浄水を供給する
給水手段とを備えた全自動洗濯機において、洗濯槽内の
洗浄水の水位を検知する水位検知手段と、給水時間を検
知する時間検知手段と、給水手段による給水時におけ
る、上昇する水位と給水時間の関係に基づいて、洗濯物
量及び布質の少なくとも一方を判定する判定手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0006】上記構成によれば、洗濯物を収容した洗濯
槽に給水するときの水位の上昇と、給水開始からその水
位に至るまでの時間(給水時間)との関係を検知するこ
とができる。この関係は洗濯槽内の洗濯物量や布質によ
って異なる。例えば、布質が同じ場合に、洗濯物量が多
くなると、布の吸水量も多くなるので、給水開始時の水
位の上昇は遅くなる。その後、洗濯物の洗濯槽中に占め
る体積が多いので、急速に水位は上昇する。また、洗濯
物量が同じで、吸水性がより良い布質の場合には、給水
開始時の水位の上昇はより遅いが、洗濯槽内の洗濯物量
が同じであれば、洗濯物が洗浄水中に没するまでの給水
時間は、布質によって変わらない。従って、上記の関係
の全体的な特徴、または部分的な特徴に基づいて洗濯物
量及び布質の少なくとも一方を判定することができる。
【0007】請求項2に係る発明の全自動洗濯機は、請
求項1に記載の全自動洗濯機において、判定手段は、洗
濯槽の底面近傍の第1の所定水位、及びその水位までの
第1の給水時間、並びに洗濯槽内の洗濯物が洗浄水に浸
かることのできるような第2の所定水位、及びその水位
までの第2の給水時間に基づいて、洗濯物量を判定する
ことを特徴とするものである。
【0008】上記構成によれば、洗濯物量が少ない場合
には、給水開始時の水位の上昇は速く、第1の給水時間
が短くなる。また、洗濯物量が少ないと、洗濯物の洗濯
槽中に占める体積も少ないので、第2の給水時間は却っ
て長くかかる。従って、第1,第2の給水時間は洗濯物
量によって変化するので、第1及び第2の所定水位と給
水時間に基づいて、洗濯物量を判定することができる。
また、より多くの所定水位及びその水位に対する給水時
間の関係に基づいているので、洗濯物量を精度よく判定
することができる。
【0009】請求項3に係る発明の全自動洗濯機は、請
求項1記載の全自動洗濯機において、判定手段は、洗濯
槽の底面近傍の所定水位、及びその水位までの給水時間
に基づいて洗濯物の布質を判定することを特徴とするも
のである。上記構成によれば、上記の所定水位に対する
給水時間から、給水開始時の水位の上昇速度を判定でき
るので、それに基づき布の吸水性を判定することができ
る。すなわち、給水時間が長いほど、給水開始時の水位
の上昇は遅く、洗濯物量が同じであれば、吸水性が良い
と判定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の全自動洗濯機の実
施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、上記の全自動洗濯機の概略構成の断面側面図で
ある。図1において、この全自動洗濯機は、箱状のハウ
ジング1と、ハウジング1の内部に、洗濯物と洗浄水を
収容可能な洗濯脱水槽5とを備えている。洗濯脱水槽5
は、表面に多数の小孔5aが開けられた回動可能な内槽
5cと、内槽5cを包み込み、内部に洗浄水を貯留可能
な外槽5bとを備えている。外槽5bは、下面の閉塞さ
れ上下に延びる軸線を持つ略円筒形状であり、その外周
面に取り付けられた支持棒3,ばね4によってハウジン
グ1に支持されている。ハウジング1の上面中央部に開
閉自在に設けられた蓋20を開成することによって、洗
濯物は内槽5c内に収容される。
【0011】収容された洗濯物と洗浄水の攪拌手段とし
て、上記内槽5cの内底部に設けられた、円板形状でそ
の上面に凹凸が形成されたパルセータ7と、パルセータ
7及び内槽5cを回動可能に支持するための、外槽5b
底面に取り付けられた軸受部6と、軸受部6を回転駆動
するモータ12と、モータ12の回転を軸受部6に伝達
する動力伝達機構を構成するプーリ11,ベルト15,
プーリ14とが備えられている。軸受部6は、内蔵する
クラッチにより回転の伝達を切り換え、洗い及びすすぎ
時にはパルセータ7のみを回転し、脱水時には内槽5c
及びパルセータ7をともに高速で一方向に回転する。
【0012】またハウジング1内の上部に、洗濯脱水槽
5への洗浄水を供給する給水手段として、外部の水道等
の給水設備(図示せず)に接続され、洗濯脱水槽5の上
部に導入された管21と、管21の途中に電磁弁からな
る給水弁22とが備えられている。給水弁22が開かれ
ると、洗浄水は給水設備から洗濯脱水槽5内に供給され
る。
【0013】またハウジング1内の下部に、洗濯脱水槽
5からの排水手段として、外槽5bの底面の側方部に設
けられている排水口(図示せず)からハウジング1の外
部へと導出されている管17と、管17の途中に電磁弁
からなる排水弁18とが設けられている。排水弁18が
開かれると、洗浄水は、洗濯脱水槽5からハウジング1
の外部へと排出され、排水弁18が閉じられると、洗浄
水は洗濯脱水槽5内に溜められる。
【0014】またハウジング1内の後部には、洗濯脱水
槽5内に溜められた洗浄水の水位を検知する水位検知手
段として、ハウジング1の上部に固定されている水位セ
ンサ9と、水位センサ9から外槽5bの底部一角に設け
られているエアートラップ5dに接続された圧力ホース
8とが備えられている。洗濯脱水槽5内の洗浄水の水位
が上昇すると、エアートラップ5d内の圧力が上昇す
る。この圧力を圧力ホース8を介して水位センサ9で検
出することにより、洗濯脱水槽5内の水位を検知するこ
とができる。
【0015】また、ハウジング1の上部に、使用者が運
転、停止等の指令を与えたり、必要に応じて洗濯物量や
布質を設定することができる操作キー19と、その指令
に応じて制御を行う制御部(図示せず)が設けられてい
る。この制御部では、制御中枢としてのマイクロコンピ
ュータ(図示せず)が、ROM、RAM(図示せず)等
に予め記憶されたプログラムやデータ、操作キー19か
らの信号、水位センサ9の検知結果等に基づいて、モー
タ12、給水弁22等を駆動し、制御を実行してゆく。
また、ソフトウェア上に設定したカウンタの計数量によ
って後述する給水時間を計時することができる。
【0016】次に、上記の制御部の制御内容を図2に示
すフローチャートを参照して説明する。本発明の特徴
は、給水時にあるので、その時の制御を中心に説明す
る。予め、洗濯物及び洗剤が洗濯脱水槽5内に投入され
る。そして、操作キー19から運転の開始指令が制御部
に到来すると、運転が開始される。先ず、排水弁18が
閉じられ、給水弁22が開かれて、洗濯脱水槽5内に給
水が開始される(ステップS1)。
【0017】ステップS2では、水位センサ9の検出出
力と、第1の水位H1に対応する値とを比較することに
よって、洗濯脱水槽5内の洗浄水の水位が所定の第1の
水位H1に至ったかを判定する。ここで第1の水位H1
は、洗濯脱水槽5の底面近傍の水位として設定されてい
る。水位が第1の水位H1に至ると、それまでの給水時
間を時間T1として記憶する(ステップS3)。
【0018】ステップS4では、水位センサ9の検出出
力と、第2の水位H2に対応する値とを比較することに
よって、洗濯脱水槽5内の洗浄水の水位が所定の第2の
水位H2に至ったかを判定する。ここで第2の水位H2
は、比較的高い水位、例えば、この全自動洗濯機のほぼ
最大の洗濯物量の洗濯物が、洗濯脱水槽5内で洗浄水に
ほぼ浸かることのできるような水位として設定されてい
る。
【0019】水位が第2の水位H2に至ると、それまで
の給水時間を時間T2として記憶する(ステップS
5)。ステップS6では、(時間T1/時間T2)を求
め、その結果を予め設定した基準値と比較する。(時間
T1/時間T2)>基準値であれば、洗濯物量は多いと
判定する(ステップS7)。一方、(時間T1/時間T
2)≦基準値であれば、洗濯物量は少ないと判定する
(ステップS8)。ここでの基準値は、洗濯脱水槽5に
収容される洗濯物量の範囲で、中間の洗濯物量に対応し
て設定されている。なお、洗濯物の布質が予め操作キー
19より入力されていれば、それに応じて基準値が設定
されてもよい。この場合には、より精度良く洗濯物量の
判定をすることができる。
【0020】ステップS6〜8で判定した洗濯物量に応
じて、水位H3が設定され(ステップS9)、水位H3
にまで給水されると、給水弁22が閉じられて、給水動
作は終了する(ステップS10〜11)。その後、判定
された洗濯物量に応じて洗い、すすぎの条件が設定され
る。そして、洗いが行なわれ、終了後、排水、脱水が行
なわれる(ステップS12)。
【0021】次いで、再度水位H3に給水されて、すす
ぎが行なわれ、終了後、排水、脱水が行なわれ(ステッ
プS13)、全工程が完了する。次に、この全自動洗濯
機の動作について説明する。上記のステップS1〜11
の給水動作の間、洗濯脱水槽5内の水位は、洗濯物が収
容されていない場合には、給水時間に比例して変化す
る。一方、洗濯物が洗濯脱水槽5内にある場合には、上
記の水位は洗濯物量に応じて図3に示すように変化す
る。図3は、水位と給水時間の関係のグラフであり、縦
軸は洗濯脱水槽5の底面からの水位であり、横軸は給水
開始からの時間である。なお、給水手段による単位時間
当たりの給水量は所定値に設定されて一定である。
【0022】洗濯物量がWA(最大)、標準的な吸水
性の布質の場合。図3の実線Aを参照して、給水開始か
ら暫く(時間TA1まで)の間、洗濯物の吸水によって
水位の上昇は遅く、その後、洗濯物が洗浄水中に没する
まで(時間TA2まで)、洗濯槽内で洗濯物が体積を占
めることによって、水位の上昇は速くなり、洗濯物が洗
浄水中に没すると水位の上昇はやや遅くなって、以後一
定速度で上昇する。
【0023】時間TA1は、ステップS2〜3の水位H
1に対する時間T1に比例するので、時間T1を比較す
ることによって給水開始時の水位の上昇速度を比較する
ことができる。また、このの場合の時間TA2は、ス
テップS4〜5の水位H2に対する時間T2となる。 洗濯物量がWB(WB<WA)、標準的な吸水性の布
質の場合。
【0024】洗濯物量が少なくなると、上記の関係は実
線Aから破線Bに示されるように変化する。すなわち、
洗濯物量に応じて吸水量も少ないので、給水開始からす
ぐに水位の上昇が速くなり、時間T1として検知される
時間TB1は、の時間TA1よりも短くなる。また、
洗濯物量に応じて、洗濯槽内での体積もより少なくなる
ので、洗濯物が洗浄水中に没する期間(時間TB4)は
洗濯物量が多い場合の時間TA2に比較して短くなる。
しかし、ステップS4〜5の水位H2に対する時間T2
で比較すると、洗濯物量が少ない場合の時間TB2は、
のTA2よりも逆に長くなる。
【0025】従って、洗濯物量が少ない程、時間T1は
短くなり、且つ時間T2は長くなるので、(時間T1/
時間T2)の値は小さくなる。よって、この値に基づい
て、ステップS6〜8で用いた基準値に対応する洗濯物
量との大小を判定することができる。上記のように本実
施の形態によれば、ステップS6〜8の洗濯物量の判定
は、水位H1、H2及びその水位に対する時間T1、T
2の複数の関係に基づいているので、何れか一方の関係
だけに基づく場合に比較して、精度よく行なうことがで
きる。よって、水位センサ9の検出精度が十分でない場
合でも、実用的な判定をすることができる。
【0026】また、水位及びその給水時間の測定は、給
水動作と同時に行なえるので、洗濯に要する時間が長引
くこともない。また、洗濯物量の判定には、給水のため
に設けられている水位センサ9を兼用することができ、
重量センサ等のセンサを別途設ける必要がないので、全
自動洗濯機の構造を簡単にすることができる。
【0027】また、洗濯物量の判定時には、給水動作が
行なわれるだけで、パルセータ7の回転等の洗濯動作と
紛らわしい動作は行なわれないので、安心感を持って使
用することができる。なお、上記の説明では、(時間T
1/時間T2)の値に基づいて量を判定してしたが、こ
れには限定されない。例えば、時間T1または時間T2
に基づいてもよく、この場合には、より簡単に洗濯物量
を判定することができる。
【0028】具体的に、時間T2に基づく場合には、上
記のステップS2〜3は行なわれず、ステップS6〜9
に代えて、図4のステップS20〜22が行なわれる。
すなわち、ステップS20では、時間T2を予め設定し
た基準値と比較する。時間T2>基準値であれば、洗濯
物量は少ないと判定し(ステップS21)。時間T2≦
基準値であれば、洗濯物量は多いと判定する(ステップ
S22)。この場合には、洗濯物量が少ないと、時間T
2は長くなることから、時間T2に基づき洗濯物量を判
定することができる。
【0029】また、時間T1に基づく場合には、ステッ
プS4〜5は行なわれず、ステップS6〜9に代えて、
図5のステップS30〜32が行なわれる。すなわち、
ステップS30では、時間T1を予め設定した基準値と
比較する。時間T1<基準値であれば、洗濯物量は少な
いと判定し(ステップS31)。時間T1≧基準値であ
れば、洗濯物量は多いと判定する(ステップS32)。
この場合には、洗濯物量が少ないと、時間T1は短くな
ることから、時間T1に基づき洗濯物量を判定すること
ができる。
【0030】次に、本発明の第2の実施の形態の全自動
洗濯機について説明する。本実施の形態は、第1の実施
の形態と制御の内容が異なっており、布質を判定するこ
とができる。本実施の形態では、第1の実施の形態で説
明した図2のフローチャートのステップS4〜5は行な
われず、ステップS6〜9に代えて、図6のステップS
40〜42が行なわれる。すなわち、ステップS40で
は、時間T1を予め設定した基準値と比較する。時間T
1>基準値であれば、吸水性の良い布質であると判定し
(ステップS41)。時間T1≦基準値であれば、吸水
性のあまり良くない布質であると判定する(ステップS
42)。ここで、洗濯物量に応じて、上記の基準値が設
定されていれば、より精度よく、布質を判定することが
できる。例えば、洗濯物量が多い程、基準値も大きく設
定されることとなる。
【0031】次に、この全自動洗濯機の動作を説明す
る。第1の実施の形態の動作で説明したように、給水時
の水位と給水時間の関係は、図3に示すようになる。上
記のに比較して、布質の異なる場合を説明する。 洗濯物量がWA(最大)、標準よりも良い吸水性の布
質の場合。吸水性がより良い場合には、上記の関係は図
3の実線Aから一点鎖線Cに示されるように変化する。
すなわち、吸水量に応じて、給水開始時の水位上昇は遅
く、時間T1として検知される時間TC1は、の時間
TA1よりも長くなる。一方、洗濯物量はWAで同じで
あるので、洗濯物が洗浄水中に没するまでの給水時間T
C2は、布質によらず変わらない。ここでは、洗濯物量
は最大であるので、時間TA2=時間TC2=時間T2
となる。
【0032】上記のように本実施の形態によれば、吸水
量に応じて変化する時間T1に基づいて、簡単に洗濯物
の布質を判定することができる。なお、本発明の上記の
各実施の形態では、布質と洗濯物量は、別々に判定され
ていたが、同時に判定されても良い。例えば、第1の実
施の形態と、第2の実施の形態を組み合わせることによ
って、布質と洗濯物量を判定することができる。すなわ
ち、図3のステップS6〜8に代えて、図4のステップ
S20〜22、その後に、図6のステップS40〜42
が行なわれる。ステップS40の基準値は、ステップS
20〜22で判定された洗濯物量に基づいて設定されれ
ば、より精度よく布質を判定することができる。この場
合には、より洗濯物に応じた洗い、すすぎを行なうこと
ができて、より使い勝手の良い全自動洗濯機とすること
ができる。なお、この場合には、検出精度の高い水位セ
ンサ9を用いたり、より多くの検出結果から判定するこ
とが、洗濯物量及び布質の判定精度を高く維持する上で
好ましい。
【0033】また、上記の第1及び第2の実施の形態に
おける、水位H2は、最大洗濯物量に対応して設定され
たがこれには限定されない。例えば、水位H2は、より
少ない洗濯物量に対応して設定されてもよいし、複数の
洗濯物量に対応して複数を設定されてもよい。また、上
記の実施の形態では、水位と給水時間の関係として時間
を用いて比較していたがこれには限定されない。例え
ば、所定時間に到達する水位を用いてもよい。
【0034】また、上記の第1の実施の形態では、洗濯
物量は(時間T1/時間T2)の値から求めたが、この
値には限定されない。例えば、(時間T2−時間T1)
の値、(時間T2/時間T1)の値でも構わない。要
は、時間T1と時間T2の値に基づいていることであ
る。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設
計変更を施すことが可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、洗濯物を
収容した洗濯槽に給水するときの水位の上昇と、そのと
きの給水時間との関係の全体的な特徴、または部分的な
特徴に基づいて洗濯物量及び布質の少なくとも一方を判
定することができる。請求項2に係る発明によれば、第
1,第2の給水時間は洗濯物量によって変化するので、
第1及び第2の所定水位と給水時間に基づいて、洗濯物
量を判定することができる。また、より多くの所定水位
及びその水位に対する給水時間の関係に基づいているの
で、洗濯物量を精度よく判定することができる。
【0036】請求項3に係る発明によれば、洗濯槽の底
面近傍の所定水位に対する給水時間に基づき布の吸水性
を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全自動洗濯機の概
略構成の断面正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る制御内容のフ
ローチャートである。
【図3】洗濯物の入った洗濯脱水槽への給水時の、水位
と給水時間の関係のグラフであり、縦軸に水位、横軸に
給水時間を示す。
【図4】上記の制御内容の他のフローチャートである。
【図5】上記の制御内容の別のフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る制御内容のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
5 洗濯脱水槽(洗濯槽) 9 水位センサ(水位検知手段) 21 管(給水手段) 22 給水弁(給水手段) ステップS6〜8、20〜22、30〜32、40〜4
2 判定手段 H1 水位(第1の所定水位) H2 水位(第2の所定水位)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯物と洗浄水を収容する洗濯槽と、 洗濯槽内に洗浄水を供給する給水手段と、を備えた全自
    動洗濯機において、 洗濯槽内の洗浄水の水位を検知する水位検知手段と、 給水時間を検知する時間検知手段と、 給水手段による給水時における、上昇する水位と給水時
    間の関係に基づいて、洗濯物量及び布質の少なくとも一
    方を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする全自
    動洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の全自動洗濯機において、 上記判定手段は、洗濯槽の底面近傍の第1の所定水位、
    及びその水位までの第1の給水時間、並びに洗濯槽内の
    洗濯物が洗浄水に浸かることのできるような第2の所定
    水位、及びその水位までの第2の給水時間に基づいて、
    洗濯物量を判定することを特徴とする全自動洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項1記載の全自動洗濯機において、 上記判定手段は、洗濯槽の底面近傍の所定水位、及びそ
    の水位までの給水時間に基づいて洗濯物の布質を判定す
    ることを特徴とする全自動洗濯機。
JP7282156A 1995-10-30 1995-10-30 全自動洗濯機 Pending JPH09122379A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017176807A (ja) * 2015-12-25 2017-10-05 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 洗濯機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017176807A (ja) * 2015-12-25 2017-10-05 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 洗濯機

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