JP3600000B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は洗濯機に関し、更に詳しくは、洗濯機において洗濯槽に収容された洗濯物の量つまり負荷量を自動的に検知する負荷量検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のドラム式洗濯機における負荷量検知方法は次の通りである。ドラム(洗濯槽)内に洗濯物が収容されると、まず規定水位まで給水を行なう。次いで、ドラムを所定時間反転動作させて洗濯物を攪拌し、該洗濯物に充分に水を吸収させる。その後、ドラムの回転を停止させ、ドラム内の水面の波立ちが収まった後に水位を検知し、上記規定水位からの水位低下量を求める。洗濯物の量が多いほど水位低下量は大きいから、該水位低下量を判定することにより洗濯物の量を判断している。
【0003】
この負荷量検知方法では、始めにドラムに給水された水の全て又は大部分が洗濯物に吸収されてしまうと水位の検知が行なえないので、必然的に負荷量の検知も行なえなくなる。そこで、多量の洗濯物がドラムに収容された場合でも全ての水が吸収されることがないようにするために、基準水位は比較的高い位置に設定される。そして、予め調べておいた図8に示すような負荷量と水位低下量との関係を参照して、水位低下量から負荷量を判定する。
【0004】
ところが、負荷量が少ないときには水位低下量が小さいため、負荷量検知の精度が悪くなる。このようなことから、従来の上記負荷量検知方法では、図8に示したように、負荷が少量負荷、中負荷又は高負荷のいずれであるかといった程度の大まかな判断しか行なえず、それ以上の精緻な負荷量検知は困難であった。更に上記負荷量検知方法では、負荷量を検知するための基準水位の位置が高いため、負荷量が少量であると該基準水位よりも低い水位が洗濯に適しているという場合もあり、最適な水位で洗濯が行なえないか、或いは、最適水位まで水を減少させるために水を無駄に排出しなければならなかった。
【0005】
後者の課題を解決するものとして、より低い水位において負荷量を検知する方法が特開平4−338491号公報に記載のドラム式洗濯機において提案されている。このドラム式洗濯機では、ドラム内に洗濯物が収容された後、所定水位まで給水を行ない、所定時間ドラムを回転させて洗濯物の吸水を促進させる。その後、水位を検知し、上記所定水位よりも低い位置に設定された判定用基準水位以下に低下している場合には、所定水位までの追加給水を行なう。そして、再びドラムを所定時間回転させ、水位低下を判定する。このように追加給水と水位低下の判定とを繰り返し行ない、判定用基準水位までの水位低下が生じなくなるまでの追加給水の回数を計数する。そして、その給水回数を基に負荷量を判定する。また、最終追加給水後の検知水位(判定用基準水位より上に位置)と所定水位との差を検出し、これにより給水回数に基づく負荷量を補正すれば、より高精度に負荷量が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この負荷量検知方法によれば、給水の目標水位である所定水位を低い位置に設定することができる。従って、給水の無駄がなく、また最少負荷量に対しても最適な洗い運転が行なえるという利点がある。しかしながら、上記負荷量検知方法では次のような問題点がある。すなわち、洗濯物が吸水した後に水位の判定を行なうに際し、判定用水位基準水位以下のどの位置に水位があっても1回の追加給水としてカウントされる。従って、給水回数と洗濯物による吸水量とは正確に対応しておらず、場合によっては負荷量の検知誤差が大きくなる。また、1回の追加給水量は少ないので、特に負荷量が多い場合には追加給水の回数が格段に多くなり、負荷量検知の所要時間が非常に長くなってしまう。更には、上記負荷量の補正を行なう場合、最終追加給水後に水位低下量を求めるには、少なくとも判定用基準水位と所定水位との間のあらゆる(又は微小ステップ毎の)水位を検知できるような構成としておかなければならず、制御が複雑になる。
【0007】
本発明は上記課題を解決するために成されたもので、その主たる目的とするところは、適切な洗濯水位よりも低い位置に設定された水位において、負荷量をより精度よく検知することができる負荷量検知装置を備えた洗濯機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明は、洗濯物を収容するための洗濯槽と、該洗濯槽内に給水を行なう給水手段と、洗濯槽内に溜まっている水の水位を検知する水位検知手段とを具備する洗濯機において、
a)前記水位検知手段により水位を検知しつつ洗濯槽内に多段階に設定された所定の規定水位までの給水を行なうべく前記給水手段を制御する給水制御手段と、
b)前記所定の規定水位までの給水終了後に洗濯物の吸水による水位低下量を検知する水位低下量検知手段と、
c) 水位低下量が所定値以下であるときには、所定の規定水位毎に定められた負荷量であると判定する負荷判定手段と、を備え、
所定の規定水位毎に定められた負荷量は、より高い規定水位に対してより大きな値に設定され、
まず、最も低い規定水位で水位低下量を検知して、該水位低下量が所定値以下であるときは、この規定水位に対して定められた負荷量であると判定し、該水位低下量が所定値より大きいときには、この規定水位よりも一段階高い規定水位まで給水して再度負荷量判定を行い、こうした所定の規定水位での水位低下量に基づく負荷量判定とその規定水位よりも一段高い規定水位までの給水の繰り返しによって、負荷量を確定する
ことを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係る洗濯機において、外槽内に洗濯槽として回転自在のドラムを配設したドラム式洗濯機では、該ドラムを回転駆動する回転駆動手段と、前記規定水位まで給水が行なわれる毎に該回転駆動手段により所定時間ドラムを回転させる回転制御手段とを備える構成とすることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る洗濯機では、まず給水制御手段は、水位検知手段により洗濯槽内の水位を検知しながら、給水手段により最も低い位置の第一規定水位まで洗濯槽内に給水を行なう。洗濯槽内に収容されている洗濯物が水を吸収すると、その分だけ水位が低下する。負荷量が極めて少ないと水位低下量は小さいので、負荷判定手段は、その水位低下量が或る所定値以下である場合、負荷量が極めて少ない第一の負荷量であると判断する。一方、水位低下量が該所定値よりも大きい場合、給水制御手段は、給水手段により第一規定水位よりも一段階高い位置に設定された第二規定水位まで追加給水を行なう。
【0012】
洗濯槽内の洗濯物は既に水を吸収しており、その吸水の程度がほぼ飽和した状態にあると追加給水された水は殆ど吸収されず、第二規定水位からの水位低下は小さい。一方、洗濯物の量が更に多く、未だ吸水する余力があると水位低下は大きい。そこで、負荷判定手段は、その水位低下量が或る所定値以下である場合、負荷量が第一の負荷量よりも大きい第二の負荷量であると判断する。一方、水位低下量が該所定値より大きい場合、給水制御手段は、給水手段により第二規定水位よりも一段階高い位置に設定された第三規定水位まで追加給水を行なう。このような給水と負荷判定との繰り返しによって、最終的に負荷量が確定する。
【0013】
更に、外槽内に配設したドラムを回転駆動する回転駆動手段と、前記規定水位まで給水が行なわれる毎に該回転駆動手段により所定時間ドラムを回転させる回転制御手段とを備える構成とすれば、ドラムが回転し洗濯物が攪拌されるので洗濯物の吸水が促進される。このため、給水後に洗濯物の自発的な吸水を待たずに正確な負荷判定が行なえる。
【0014】
【発明の効果】
本発明に係る洗濯機によれば、負荷量に応じた水位又は水量でもって負荷量を判断しているので、負荷量が少ない場合でも正確な負荷判定が行なえる。このため、従来よりもより精緻に負荷を検知できるので、負荷に応じた適切な洗濯コース、例えば水位設定、洗い、すすぎ又は脱水時間の設定、脱水時の回転速度の設定等の選択が行なえる。また、低い位置の規定水位でもってより少ない負荷量を判定しているので、その負荷量に最適な洗濯が行なえる洗濯水位よりも低い位置に設定した規定水位において負荷量検知を行なうことができる。このため、一旦給水した水を排出することなしに、負荷量に応じた最適な洗濯水位にすることができる。
【0015】
また、本発明に係る洗濯機によれば、多段階に設定された規定水位までの給水の度に負荷量を判定しているので、負荷量が多い場合であっても給水回数はあまり多くなくて済み、それにより負荷量検知の所要時間が長引くことを回避できる。更に、適切な洗濯水位に近い位置に設定された水位において負荷量が検知されるので、負荷量検知終了後に洗濯水位まで給水するのに要する時間が短くて済むという効果もある。
【0016】
【実施例】
以下、本発明に係る洗濯機の一実施例を図面を参照して説明する。図1は、本実施例によるドラム式洗濯機の側面断面図である。まず、図1により、このドラム式洗濯機の全体構成を説明する。
【0017】
外箱1の内部には略円筒形状の外槽2がバネ3及びダンパ4に吊支され、外槽2内部には外槽2よりも一回り小さな径の円筒形状のドラム5が主軸8に軸支されている。外箱1の前面には外槽2の前端面開口を開閉するドア7が設けられ、洗濯物はこのドア7を開放してドラム5内部へと収容される。外槽2後壁に接続された給水管15は、給水バルブ16を介して外部の図示せぬ水道栓等に連結されている。給水バルブ16が開放されると、給水管15を通して外槽2内に水が供給され、この水はドラム5周壁に多数穿孔されている通水孔6を通してドラム5内へ流入する。また、外槽2底部に連結された排水管17には排水ポンプ18が設けられており、外槽2内に溜まった水は排水ポンプ18が駆動されることにより外部に排出される。
【0018】
ドラム5を支持する主軸8は外槽2に装着された軸受10により保持されており、その先端には主プーリ11が取り付けられている。外槽2の下面にはモータ12が配置され、モータ12の回転駆動力はモータプーリ13、Vベルト14を介して主プーリ11に伝達される。また、外槽2の底部には突出してエアトラップ19が形成されており、エアトラップ19に接続された圧力ホース20の先端に水位センサ21が設けられている。水位センサ21は発振回路を備えており、圧力ホース20内の空気圧に応じた発振周波数を有する信号を生成して水位検知信号として出力する。
【0019】
図2は、上記洗濯機の要部の電気系構成図である。全体の制御を司る制御部30はCPUを中心とするマイクロコンピュータ等から構成されており、制御部30に含まれる図示せぬROMには、洗い、すすぎ及び脱水等の各洗濯行程を進めるための運転プログラムが予め記憶されている。この制御部30には、操作部22からキー入力信号が、水位センサ21から水位検知信号が入力されており、一方、表示部23に表示制御信号を、モータ駆動部24及び負荷駆動部25にそれぞれ回転制御信号及び負荷駆動信号を送出する。制御部30は機能的に周波数測定部31を含んでおり、水位センサ21により取得した水位検知信号の発振周波数を測定することにより外槽2内の水位を検知し、その検知結果を利用して後述のような負荷量検知処理を実行する。
【0020】
次に、上記構成の洗濯機における負荷量検知処理の手順を図3及び図4〜図6のフローチャートに沿って説明する。図3は、負荷量検知のために外槽2に多段階に設定される水位を示す外槽2の模式図である。外槽2の底部より、負荷量検知のための第1〜第4なる4段階の規定水位H1〜H4が設定され、第3及び第4規定水位H3、H4の間に洗いのための低洗濯水位Haが、また第4規定水位H4より更に高い位置に洗いのための高洗濯水位Hbが設定されている。ドラム5径が460mm、外槽2の径が505mmである場合、各水位の外槽2最底部からのおおよその高さは、H1:95mm、H2:120mm、H3:150mm、H4:180mm、Ha:165mm、Hb:195mmとしておくと適当である。このときの第1〜第4規定水位H1〜H4に対する水位検知信号の発振周波数は、それぞれf1:26.0kHz、f2:25.5kHz、f3:25.0kHz、f4:24.5kHzとなっている。
【0021】
使用者がドラム5内に洗濯物を収容し、操作部22を介して洗濯開始のキー操作を行なうと、制御部30は該操作を受けて、負荷駆動部25を介して給水バルブ16を開放する(ステップS1)。これにより、給水管15を通して外槽2に水が供給され、通水孔6を通ってドラム5内に水が流れ込む。制御部30は水位が第1規定水位H1に到達したか否かを繰り返し判定する(ステップS2)。具体的には、制御部30は周波数測定部31により水位検知信号の周波数fを測定し、第1規定水位H1に相当する発振周波数f1になったか否かを判定する。外槽2内の水位が低いとき発振周波数fは高く、水位が上昇すると該周波数fは下がってゆく。そこで、周波数fがf1:26.0kHz以下になったときに第1規定水位H1に到達したと判断する。
【0022】
第1規定水位H1に到達したと判定されると、制御部30は給水バルブ16を閉鎖し(ステップS3)、モータ駆動部24を介してドラム5を左右に反転回転させる(ステップS4)。ここでは、ドラム5回転速度が55rpmでもって、15秒右回転オン→3秒オフ→15秒左回転オン→3秒オフを一周期としてモータ12が回転するようにモータ駆動部24を制御する。これにより、ドラム5は左右方向に反転し、洗濯物は攪拌されて外槽2内の水を吸収する。制御部30は、ドラム5回転開始後1分が経過したか否かを判定し(ステップS5)、1分経過したと判定された場合、モータ12をオフしてドラム5の回転を停止させ(ステップS6)、その後15秒が経過したか否かを判定する(ステップS7)。15秒間ドラム5が停止されている間に、波立っていた水面が次第に収まる。次に、第1回目の給水であるか否かを判定し(ステップS8)、初めての給水である場合にはステップS1に戻り、ステップS1〜S7までの処理を再度行なう。
【0023】
2回目の給水の後にドラム5が回転され、その回転停止から15秒が経過すると、ステップS8からS9へと進む。ここで、制御部30は周波数測定部31により水位検知信号の発振周波数fを測定し、該周波数fが26.1kHz(発振周波数f1よりも0.1kHzだけ高い周波数)以下であるか否かを判定する。洗濯物が極めて少量である場合、1回目の給水後に洗濯物が充分に吸水すると、2回目の給水後には洗濯物は殆ど吸水量しない。このため、水位低下があったとしてもごく僅かである。そこで、周波数fが26.1kHz以下であるとき(周波数変化量が0.1kHz以下であるとき)には1kg程度以下の極少負荷であると判断し、該判定結果を負荷量判定データとしてメモリに記憶する(ステップS10)。そして、洗いのための洗濯水位を低洗濯水位Haに決定し、該水位までの給水を行なって洗い運転を開始する(ステップS11)。
【0024】
一方、発振周波数fが26.1kHzよりも高い場合には洗濯物の吸水により水位が低下したと判断し、負荷駆動部25を介して給水バルブ16を開放する(ステップS12)。そして、制御部30は水位が第2規定水位H2に到達したか否かを繰り返し判定する(ステップS13)。具体的には、制御部30は周波数測定部31により水位検知信号の周波数fを測定し、周波数f2:25.5kHzになったときに第2規定水位H2に到達したと判断する。
【0025】
第2規定水位H2に到達したと判定されると、制御部30は上記ステップS3〜S7の処理と同様のステップS14〜S18の処理を実行し、洗濯物に水を吸収させる。その後、制御部30は周波数測定部31により水位検知信号の発振周波数fを測定し、該周波数fが25.7kHz(つまり、周波数f2よりも0.2kHzだけ高い周波数)以下であるか否かを判定する(ステップS19)。洗濯物が上記極少負荷よりも多いものの相対的に少ない場合には、それ以前に既に給水された水を吸収することにより洗濯物の吸水がほぼ飽和した状態にあって、上記ステップS12〜S14の処理により給水された水は全く又は殆ど吸収されない。一方、洗濯物の量が相対的に多い場合には、ステップS12〜S14の処理により給水された水も洗濯物に吸収されて、外槽2内の水位が下がる。
【0026】
そこで、発振周波数fが25.7kHz以下であるとき(つまり周波数変化量が0.2kHz以下であるとき)には2kg程度の少量負荷であると判断し、該判定結果を負荷量判定データとしてメモリに記憶する(ステップS20)。そして、洗いのための洗濯水位を低洗濯水位Haと決定し、該水位までの給水を行なって洗い運転を開始する(ステップS21)。一方、発振周波数fが25.7kHzよりも高いときには水位が低下したと判断し、負荷駆動部25を介して給水バルブ16を開放する(ステップS22)。そして、制御部30は水位が第3規定水位H3に到達したか否かを繰り返し判定する(ステップS23)。具体的には、制御部30は周波数測定部31により水位検知信号の周波数fを測定し、周波数f3:25.0kHzになったときに第3規定水位H3に到達したと判断する。
【0027】
第3規定水位H3に到達したと判定されると、制御部30は上記ステップS3〜S7の処理と同様のステップS24〜S28の処理を実行し、洗濯物に水を吸収させる。その後、制御部30は周波数測定部31により水位検知信号の発振周波数fを測定し、該周波数fが25.1kHz(つまり、周波数f3よりも0.1kHzだけ高い周波数)以下であるか否かを判定する(ステップS29)。洗濯物が上記少量負荷よりも多いものの相対的に少ない場合には、それ以前に既に給水された水を吸収することにより洗濯物の吸水がほぼ飽和した状態にあって、上記ステップS22〜S24の処理により給水された水は全く又は殆ど吸収されない。一方、洗濯物の量が更に多い場合には、ステップS22〜S24の処理により給水された水も洗濯物に吸収されて、外槽2内の水位が下がる。
【0028】
そこで、発振周波数fが25.1kHz以下であるとき(つまり周波数変化量が0.1kHz以下であるとき)には3kg程度の低負荷であると判断し、その判定結果を負荷量判定データとしてメモリに記憶する(ステップS30)。そして、洗いのための洗濯水位を低洗濯水位Haと決定し、該水位までの給水を行なって洗い運転を開始する(ステップS31)。一方、発振周波数fが25.1kHzよりも高いときには水位が低下したと判断し、負荷駆動部25を介して給水バルブ16を開放する(ステップS32)。そして、制御部30は水位が第4規定水位H4に到達したか否かを繰り返し判定する(ステップS33)。具体的には、制御部30は周波数測定部31により水位検知信号の周波数fを測定し、周波数f4:24.5kHzになったときに第4規定水位H4に到達したと判断する。
【0029】
第4規定水位H4に到達したと判定されると、制御部30は上記ステップS3〜S7の処理と同様のステップS34〜S38の処理を実行し、洗濯物に水を吸収させる。その後、制御部30は周波数測定部31により水位検知信号の発振周波数fを測定し、周波数fが24.8kHz(つまり周波数f4よりも0.3kHzだけ高い周波数)以下であるか否かを判定する(ステップS39)。洗濯物が上記低負荷よりも多いものの相対的に少ない場合には、それ以前に既に給水された水を吸収することにより洗濯物の吸水がほぼ飽和した状態にあって、上記ステップS32〜S34の処理により給水された水は全く又は殆ど吸収されない。一方、洗濯物の量が更に多い場合には、ステップS32〜S34の処理により給水された水も洗濯物に吸収されて、外槽2内の水位が下がる。
【0030】
そこで、周波数fが24.8kHz以下であるとき(つまり周波数変化量が0.3kHz以下であるとき)には4kg程度の中負荷であると判断し、その判定結果を負荷量判定データとしてメモリに記憶する(ステップS40)。そして、洗いのための洗濯水位を高洗濯水位Hbと決定し、該水位までの給水を行なって洗い運転を開始する(ステップS41)。一方、周波数fが24.8kHzよりも高いときには5kg程度以上の高負荷であると判断し、その判定結果を負荷量判定データとしてメモリに記憶する(ステップS42)。そして、洗いのための洗濯水位を高洗濯水位Hbと決定し、該水位までの給水を行なって洗い運転を開始する(ステップS43)。
【0031】
このようにして、制御部30のメモリには極少負荷、少量負荷、低負荷、中負荷又は高負荷のいずれかの負荷量判定データが記憶されるとともに、極少負荷、少量負荷又は低負荷の場合には低洗濯水位Haまでの給水、中負荷又は高負荷の場合には高洗濯水位Hbまでの追加給水が行なわれて洗い運転が開始される。
【0032】
上記一連の処理において、第1〜第4規定水位H1〜H4、該規定水位に対して負荷量を判定するための基準である発振周波数の変化量等は、予め多数回の実験を行なって洗濯物の繊維の種類や織り方等の相違を考慮した上で適切な判定が行なえるように定めておくようにする。
【0033】
図7は、本願発明者らの実験により取得した測定結果であって、上記負荷量検知処理の各判定段階における発振周波数の変化量を負荷量をパラメータとして示したグラフである。この実験では、洗濯物として日本工業規格(JIS)で規定された試験布を用いている。図7において、第1〜第4判定段階はそれぞれ上述のフローチャート中のステップS9、S19、S29、S39の処理に対応している。また、第0判定段階は、1回目の給水後のステップS7にてYESの判定がなされた時点に対応している。
【0034】
図7に示すように、例えば第1判定段階では、負荷量1kgと負荷量2kg以上とでは周波数変化量に明確な差があるので、変化量0.1kHzを境界として負荷量1kgを検知することができる。また、第2、第3、第4と判定段階が進む毎に、それぞれ変化量0.2kHz、0.1kHz、0.3kHzを境界にして負荷量2kg、3kg、4kgを検知できることがわかる。このような実験に基づいて、最適な判定基準を定めるようにしている。
【0035】
負荷量判定データは洗い行程以降の種々の処理の際に利用することができるが、例えば、遠心脱水時の最高回転速度や脱水時間、遠心脱水回転立上げ時のドラムのバランス調整運転の方法の選択等に用いることができる。
【0036】
また、負荷量判定データを次のように利用することもできる。すなわち、洗濯の後に引き続いて乾燥運転を行なう洗濯乾燥機では、一般に乾燥可能な負荷量は洗濯可能な負荷量よりもかなり少ない。例えば、洗濯容量が5kgであっても乾燥容量は2.5kg程度である。このため、該乾燥容量以上の洗濯物がドラム5に収容されて洗濯開始が指示された場合には、洗濯は正常に行なえるものの乾燥は充分に行なえず、乾燥終了時に洗濯物が生乾きである恐れが高い。そこで、乾燥開始時に負荷量判定データを読み出し、中負荷又は高負荷である場合には表示部23に過負荷警告ランプを点灯させるようにするとよい。
【0037】
また、上記実施例では、負荷量を判定するための基準である規定水位を段階的に上昇させるようにしている。図3に示すように、例えば第3規定水位H3にて低負荷であると判定された後に低洗濯水位Haまで給水を行なう場合、追加給水量は水位差〔Ha−H3〕に相当する水量であるので僅かで済み、その給水に要する時間は短い。このように、より洗濯水位に近い位置に設定された水位を基準として負荷量が判定されるので、洗いのための追加の給水時間が短くて済むという利点がある。
【0038】
なお、上記実施例は水平軸を中心に回転するドラムを用いたドラム式洗濯機について説明したが、縦型の洗濯槽を用いた、いわゆる渦巻式洗濯機について本発明を適用可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるドラム式洗濯機の側面断面図。
【図2】本実施例のドラム式洗濯機の要部の電気系構成図。
【図3】外槽内に設定される水位を示す模式図。
【図4】本実施例における負荷量検知処理の制御を示すフローチャート。
【図5】本実施例における負荷量検知処理の制御を示すフローチャート。
【図6】本実施例における負荷量検知処理の制御を示すフローチャート。
【図7】負荷量検知処理の各判定段階における発振周波数の変化量を負荷量をパラメータとして示したグラフ。
【図8】従来の負荷量検知方法における負荷量と水位低下量との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
2…外槽
5…ドラム
15…給水管
16…給水バルブ
19…エアトラップ
20…圧力ホース
21…水位センサ
24…モータ駆動部
25…負荷駆動部
30…制御部
31…周波数測定部

Claims (2)

  1. 洗濯物を収容するための洗濯槽と、該洗濯槽内に給水を行なう給水手段と、洗濯槽内に溜まっている水の水位を検知する水位検知手段とを具備する洗濯機において、
    a)前記水位検知手段により水位を検知しつつ洗濯槽内に多段階に設定された所定の規定水位までの給水を行なうべく前記給水手段を制御する給水制御手段と、
    b)前記所定の規定水位までの給水終了後に洗濯物の吸水による水位低下量を検知する水位低下量検知手段と、
    c) 水位低下量が所定値以下であるときには、所定の規定水位毎に定められた負荷量であると判定する負荷判定手段と、を備え、
    所定の規定水位毎に定められた負荷量は、より高い規定水位に対してより大きな値に設定され、
    まず、最も低い規定水位で水位低下量を検知して、該水位低下量が所定値以下であるときは、この規定水位に対して定められた負荷量であると判定し、該水位低下量が所定値より大きいときには、この規定水位よりも一段階高い規定水位まで給水して再度負荷量判定を行い、こうした所定の規定水位での水位低下量に基づく負荷量判定とその規定水位よりも一段高い規定水位までの給水の繰り返しによって、負荷量を確定する
    ことを特徴とする洗濯機。
  2. 請求項1に記載の洗濯機であって、外槽内に洗濯槽として回転自在のドラムを配設したドラム式洗濯機において、該ドラムを回転駆動する回転駆動手段と、前記規定水位まで給水が行なわれる毎に該回転駆動手段により所定時間ドラムを回転させる回転制御手段とを備えることを特徴とする洗濯機。
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CN112127091A (zh) * 2019-06-24 2020-12-25 合肥美的洗衣机有限公司 衣物处理设备的控制方法、装置、设备和可读存储介质

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