JP3067923B2 - ドラム式洗濯乾燥機の制御方法 - Google Patents

ドラム式洗濯乾燥機の制御方法

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JP3067923B2
JP3067923B2 JP5043520A JP4352093A JP3067923B2 JP 3067923 B2 JP3067923 B2 JP 3067923B2 JP 5043520 A JP5043520 A JP 5043520A JP 4352093 A JP4352093 A JP 4352093A JP 3067923 B2 JP3067923 B2 JP 3067923B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は洗濯から乾燥までを1
つのドラムで行うドラム式洗濯乾燥機の制御方法に係
り、さらに詳しくは終了予約が設定された場合の運転時
間の演算、および運転開始時刻の決定、補正等の制御方
法の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドラム式洗濯乾燥機は、ドラムが水槽内
で水平軸を中心に回転する構造となっており、洗濯から
乾燥までを同一のドラムで行えるため洗濯・脱水から乾
燥までの機能を兼ね備えた洗濯乾燥機の代表的なものと
なっている。以下、図5に示す従来のドラム式洗濯乾燥
機の概略断面図に従って構造・動作の概略を説明する。
このドラム式洗濯乾燥機は外箱1の内側にバネ4で吊り
下げられた水槽2と、この水槽2の内側で水平軸を中心
に回転するように配されたドラム3との二重構造となっ
ている。水槽2は運転中の振動を吸収するためバネ4で
吊り下げられており、洗濯液や脱水液を貯えかつ排出す
る機能を有している。ドラム3はその周壁全体に洗濯時
の給水、脱水時の排水および乾燥時の温風を通過させる
ために多数の小孔5が設けられている。
【0003】水槽2の上部には乾燥用ヒータ6が取り付
けられている。また、乾燥時に温風を循環させるための
送風機7および循環用ダクト8が設けられている。本体
の正面には洗濯物を出し入れするためのドア9が設けら
れており、このドア9と水槽2の間のパッキン10によ
り密閉する構造となっている。11はドラム3を回転さ
せるための駆動モータであり、12は洗濯液等を機外に
排出するための給水ポンプである。水槽2の下部には洗
濯液を加温するための温水加熱用ヒータ13が配されて
いる。
【0004】洗い行程はドラム3内に洗濯物を入れ、洗
剤を溶かした洗濯液を上方から流し込んで洗濯物に含ま
せ、ドラム3を低速回転させることにより行なわれる。
ドラム3内の洗濯物はドラム3の回転による遠心力とバ
ッフル(図示せず)とでドラム3内の頂上付近まで持ち
上げられた後、自重により落下する(タンブリングとい
う)。このタンブリングを繰り返すことにより、洗濯物
は落下時の衝撃力でタタキ洗いされる。すすぎも同よう
にして行なわれる。洗濯液の水位は水位センサー14に
より検知される。脱水行程はドラム3を高速回転させ、
その遠心力を利用して洗濯物をドラム3の周壁内面に押
し付けるような形で行う。この時、水はドラム3の小孔
5から飛ばされ、水槽2の内面を伝ってその下部に導か
れ、排水ポンプ12により機外に排出される。
【0005】乾燥行程は乾燥用ヒータ6により加熱され
高温となった空気を送風機7でドラム3内に吹き込みな
がら、ドラム3を低速回転させて実行される。乾燥用ヒ
ータ6により加熱され高温となった水槽2内の空気は、
ドラム3の回転により撹拌され、洗濯物を含む水槽2内
部全体の温度を上昇させて、洗濯物に含まれる水分を蒸
発させる。この高温多湿状態の空気は水槽2に接続され
た温風循環用ダクト8の水槽2側の出口から乾燥用ヒー
タ6までの距離を通過する間に冷却水と直接接触して水
分が凝縮され、その水分を機外に排出することで除湿が
行われる。除湿後の空気は再び乾燥用ヒータ6により加
熱されるというサイクルを繰り返すことにより洗濯物は
乾燥される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、全自動洗濯機で
は終了予約タイマを持つものが製品化されているが、温
水洗濯をする場合は標準的な所要時間で運転開始時刻を
決めるという程度である。また、衣類乾燥機ではスター
ト時に乾燥時間を表示するものがあるが、洗濯物の脱水
度、周囲温度、投入された洗濯物の量による誤差が大き
く、運転の途中で表示を補正・変更するという程度の精
度の悪いものであった。一方、日本国内においてドラム
式洗濯乾燥機はヨーロッパを中心とした海外からの輸入
品が大半を占めており、一般的に機械的な制御となって
いる。従って、終了予約機能を持つものは現時点で市場
には出ていない。また、ドラム式洗濯乾燥機は温水洗
濯、乾燥という機能が付加されているため、初期に設定
された運転条件や給水温度、洗濯物の量、周囲温度、ヒ
ータ入力等運転時間に大きな影響を与える因子が多く、
トータルの運転時間の推測、把握が困難な状況となって
いる。
【0007】そのため、洗濯・脱水から乾燥までの全行
程を連続して行うというドラム式洗濯乾燥機の利点を生
かし、夜間を利用して洗濯、乾燥を行うための終了予約
の機能を付加するというレベルには達していなかった。
運転時間の推測、終了予約、およびその改善のための提
案等も以下に説明するように種々なされている。しかし
ながら、各々不十分な処や単独では十分な効果が期待出
来ないものとなっている。たとえば、特開平3−168
184号公報は全自動洗濯機の終了予約に関するもので
あり、洗濯物センサが洗濯物の有無を検知、洗濯物が有
る場合のみ開始予定時刻に運転を開始するという制御を
行うだけで、終了予約運転そのものの改善にはつながら
ない。
【0008】また、実開昭63−150697号公報は
衣類乾燥機の乾燥時間の表示に関し、モータの立ち上が
り回転速度から負荷量を推定し所要時間を予測するとい
うもので、周囲温度の影響に関する検討も不足してお
り、終了予約運転への応用には不十分なものとなってい
る。一方、実開平3−49078号公報は全自動洗濯機
の洗濯水量と洗濯時間の演算を行う内容であり、容量セ
ンシング、水温等により上記値の設定を行うようになっ
てはいるものの温水洗濯への対応には不十分である。ま
た、特開平4−105696号公報は水温センサにより
水温と気温(給水前の一定時間内に検知したデータを気
温データとして扱う)を測定し運転を制御するものでド
ラム式洗濯乾燥機の終了予約の改善には効果が小さい。
【0009】さらに、特開平3−49799号公報は洗
濯機の終了時間予測の精度向上に関するもので、初回の
給水所要時間、排水所要時間を記憶して運転全体の給排
水に必要な時間を演算するというものであり、洗濯水の
加熱時間、乾燥時間等のより大きな影響の有る誤差要因
を解決するには至っていない。従って本発明の目的は、
洗濯、脱水から乾燥までの全行程を連続して行なうドラ
ム式洗濯乾燥機を運転するに当り、その利点を生かして
終了時間の予約を行なって連続運転の実施を試みるに際
し、運転時間の演算、運転開始時刻の決定、さらには各
種補正等を実施することにより、精度の良い制御を行な
うことを可能とするドラム式洗濯乾燥機の制御方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためになされたものであって、その第1の要旨と
するところは、外箱内に配された水槽と、この水槽内で
回転可能に支持された洗濯物収納用のドラムと、洗濯物
の容量センシング機能及び洗濯・脱水から乾燥までの運
転の終了時間の予約機能を備え、洗濯・脱水から乾燥ま
でを行うことができるドラム式洗濯乾燥機の制御方法で
あって、終了予約時間が設定された場合に、給水前に容
量センシングを行い、容量センシングの結果に基づいて
乾燥時間を演算し、少なくとも、その結果と初期に設定
された条件で決定される運転時間とに基づいて運転開始
時刻を決定するドラム式洗濯乾燥機の制御方法にある。
【0011】なお、この場合、洗濯から脱水までの行程
を前記終了予約運転する場合に、演算された運転開始時
刻より所定値だけ早く開始し、最終のすすぎ行程終了時
点で排水せずに一時停止して終了時刻の調節を行うよう
に制御すること、または、終了予約時間が設定された場
合に、給水前に容量センシングを行い、容量センシング
の結果に基づいて洗濯水の加温時間をも演算してその結
果をも用いて運転開始時刻を決定するに際し、最初の給
水温度を測定し、その結果で洗濯水の加温時間の演算値
を補正し、運転開始時刻を設定するように制御するこ
と、もしくは、設置された場所の周囲温度を検知する温
度検知装置を設け、その検知結果に基づいて洗濯水の加
温時間、および乾燥時間の演算値を補正し、運転開始時
刻を設定すること、はいずれも有効である。
【0012】また、上記第1の要旨において、洗濯・脱
水から乾燥までの行程を連続して運転する前記終了予約
を行う場合に、演算された運転開始時刻より所定値だけ
早く開始し、乾燥終了後に間欠的に乾燥用ヒータの通電
とドラムの回転を行うしわ防止行程の時間で終了時刻の
調節を行うように制御することは有効である。
【0013】次に、本発明のさらに他の要旨とするとこ
ろは、外箱内に配された水槽と、この水槽内で回転可能
に支持された洗濯物用のドラムと、洗濯物の容量センシ
ング機能及び洗濯・脱水から乾燥までの運転の終了時間
の予約機能を備え、洗濯・脱水から乾燥までを行うこと
ができるドラム式洗濯乾燥機の制御方法であって、終了
予約時間が設定された場合に容量センシングの結果に基
づいて洗濯水の加温時間、および乾燥時間を演算し、少
なくとも、その結果と初期に設定された条件で決定され
る運転時間とに基づいて運転開始時刻を決定するに際
し、前回の洗濯時に記憶した給水温度データを用いて、
洗濯水の加熱時間を補正し運転時間の総合的な演算を行
って、終了予約時間と現在時刻の差との比較から給水前
の容量センシング時点で終了予約時刻の設定可否を判定
し、上記により終了予約時刻の設定が不適切な場合は、
容量センシング時点で表示、および/または警報ブザー
で報知するように制御するドラム式洗濯乾燥機の制御方
法にある。
【0014】さらに、上記第1の要旨において、乾燥時
間の予測精度を向上させるため、初期に設定された運転
条件で決定される脱水回転数、脱水時間及びヒータ入力
と容量センシング結果、周囲温度の各データから乾燥所
要時間を演算し運転開始時刻を決定するように制御する
ドラム式洗濯乾燥機の制御方法にある。
【0015】
【作用】以下のように、温水洗濯や乾燥までの運転を行
うドラム式洗濯乾燥機において困難とされていた終了予
約機能の付加と終了予約時の運転開始時刻の設定精度の
向上が図られ、終了時間までの行程の調節も容易とな
る。 設定された運転コースの中で、条件により所要時間
が大きく変動する洗濯水の加熱時間と乾燥時間を容量セ
ンシング結果に基づいて演算、推測するため所要時間推
定の精度が向上し、終了予約運転時の終了時間の誤差が
少なくなる。 上記所要時間の演算においても、ある程度の誤差は
出るため終了予約時刻に確実に運転が終了するように予
め余裕時間を見ておく。最終的な時間調節は洗濯、すす
ぎから脱水までのコースを選択した場合は、一時的に運
転を停止しても洗濯物に悪い影響がないようにすすぎ終
了後に一旦停止し時間調整を行うようにしている。従っ
て、洗剤の影響やしわの問題を心配する必要がない。
【0016】 乾燥までの連続運転を選択した場合
は、上記と同様に余裕時間を見て、最も時間調整がしや
すく布傷み等の害のない「しわ防止」行程で調節する。 更に、検知された初期水温で洗濯水の加熱時間を補
正するため所要時間の予測精度が向上する。 温度検知装置により検出された周囲温度で洗濯水の
加熱時間、及び乾燥時間の補正を行うため、設定された
全行程を処理するのに必要な時間の予測精度が更に向上
する。特に、乾燥時間は周囲温度の影響を大きく受ける
ため、周囲温度による補正は精度向上に効果的である。
【0017】 終了時間予約をする際、選択されたコ
ースによっては所要時間が長く、設定された終了時刻に
運転が完了しない場合がある。この場合、その可否を最
初に判定出来る容量センシング時点で、何らかの報知を
する必要が出て来る。容量センシング直後に報知を行う
ための一つのデータとして前回の洗濯時の水温データを
用いる事により、短時間での可否判断が可能となる。 影響因子が多く、予測が最も困難な乾燥時間の演算
精度を上げ運転終了時刻の誤差を最小限に押さえるた
め、脱水回転数、脱水時間、乾燥用ヒータの入力と容量
センシング効果、周囲温度、給水温度のデータから総合
的に推測する。即ち、センシングされた容量の洗濯物の
脱水度が把握できるため、水温・周囲温度のデータを加
えることにより所定の乾燥度を得るために必要となるエ
ネルギーが精度良く計算できる事になる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。本実施例におけるドラム式洗濯乾燥機の基本
構造は従来例に示すドラム式洗濯乾燥機とほぼ類似した
ものとなっている。以下、主要な部分および発明にかか
わる部分を中心に説明を行う。図1は本発明の対象とす
るドラム式洗濯乾燥機の外観を示す斜視図で、1が外
箱、9がドア、15が操作・表示部、16が制御回路と
なっている。図2は図1の内部を示す概略断面図であ
る。まず図2に基づき、その構造を説明する。水槽2は
外箱1からバネ4で吊り下げられており、洗い・すすぎ
・脱水・乾燥時に発生する振動が吸収出来る構造となっ
ている。水槽2の内部には、ドラム3が水平軸を中心に
回転するように配されている。このドラム3の周壁には
洗濯水を供給あるいは排出するための小孔5が多数設け
られている。
【0019】水槽2の上部には乾燥用ヒータ6が取り付
けられている。また、乾燥用ヒータ6により加熱される
温風を循環させるため送風機7および循環用ダクト8が
設けられる。また、13は洗濯水を加熱するためのヒー
タであり、洗濯水温はサーミスタ17により検出され
る。一方、18はドラム式洗濯乾燥機が設置されている
場所の温度を測定するためのサーミスタである。また、
ドラム3内に投入された洗濯物の量を測定するための容
量センシングはスタートキーが押されてから、給水開始
までの間に水槽2内部に水がない状態で行う。洗濯物が
ドラム3内に投入された状態でドラム3を回転させ、駆
動用モータ11の回転数が所定の回転数に達するまでの
時間で容量を判定する。
【0020】図3に示す駆動用モータ11の立ち上がり
時の回転数の変化データから分かるように投入された洗
濯物の量が多くなる程、所定回転数に到達する時間が長
くなる。短時間で容量センシングを行うには駆動用モー
タ11の回転数の立ち上がりカーブの傾きを演算すれば
良い。すなわち、図3は横軸に時間(sec)を、また縦
軸に駆動用モータ11の立ち上がり時の回転数(rpm)
を夫々とった場合の投入される洗濯物の量(kg)との関
係を示したグラフであって、前記の通り、洗濯物の増加
に伴って、同じ回転数に達するまでに余分に時間がかか
ることがわかる。
【0021】以下、図4に示す制御フローチャートの一
例に基づき、スタートから洗い行程、すすぎ行程、脱水
行程、そして乾燥行程終了までの動作を代表例として本
発明制御方法を説明する。まずステップ1(S1)で電
源スイッチをONすると、電源が入りステップ2(S
2)で表示が初期設定される。同時にサーミスタ18で
検知された周囲温度がステップ3(S3)で読み込まれ
る。次に、メモリに記憶された前回の洗濯時の初期給水
温度のデータがステップ4(S4)で呼び出される。洗
濯乾燥機を初めて使う場合や電源コンセントが一度抜か
れた後の再使用時は前回のデータがないため、20℃を
初期値として自動的に設定される。その後、ユーザーが
表示・操作部よりステップ5(S5)で運転条件、ステ
ップ6(S6)で終了予約時間等をキーで設定、入力す
る。以上が終わりステップ7(S7)でスタートキーが
ONされると運転が開始される。
【0022】次に、給水前の水槽2内に水のない状態で
ステップ11(S11)で容量センシングを行うが、そ
の前に、ドア9の開閉確認をステップ8(S8)で行
い、開(NO)であれば、ステップ9(S9)で異常報
知を行い、閉(YES)であれば、ステップ10(S1
0)でドアロックを行ってから、前記のステップ11
(S11)に進むものである。この時点でステップ12
(S12)において終了予約の有無を確認し、予約があ
る(YES)場合はそれまでに得られている前回の給水
温度、周囲温度、容量、運転条件(乾燥用ヒータ強、ま
たは弱等)から設定された運転コースの所要時間をステ
ップ13(S13)において演算し予約された終了時間
内に運転が完了するか判断する。
【0023】予約時間が短く、運転が完了しない(N
O)と判断した場合は、次のステップには進まずステッ
プ15(S15)の表示の点滅やステップ16(S1
6)の報知ブザーで異常を知らせる。予約時間に問題が
ない(YES)場合は、得られた所要時間に所定の余裕
時間を加えてステップ17(S17)で運転開始時刻を
決定し、ステップ18(S18)でその時刻がくるまで
待機する。運転開始時刻が来る(YES)と、ステップ
19(S19)で給水を開始し洗濯、すずきの各行程へ
と進める。この給水時に検知された水温データでステッ
プ20(S20)においてメモリを更新し、次回の運転
に備えると共に、最初に読み出した前回の水温データと
の差がある場合は運転時間の追加補正用データとしてス
テップ21(S21)において使用する。
【0024】以上が終わると、乾燥運転が設定されいる
かどうかの確認をステップ22(S22)で行い、脱水
行程で運転を終了する(NO)場合はステップ23(S
23)の洗い、ステップ24(S24)の排水、ステッ
プ25(S25)の給水、ステップ26(S26)のす
すぎが終わった時点でステップ27(S27)で残時間
と残りの行程を処理するのに必要な時間の比較を行い、
時間に余裕がある場合(YES)は排水せずにステップ
28(S28)の如く一時停止し、運転を再開する時刻
が来るまで待機する。運転再開時刻が来ると運転を再開
し、残りの行程をステップ29(S29)の排水、ステ
ップ30(S30)の脱水、ステップ31(S31)の
ドアロック解除のプログラムに従って順次処理、ステッ
プ32(S32)で運転を完了する。
【0025】一方、乾燥が設定されている場合は乾燥行
程まではプログラム通りに処理し、乾燥終了時点で残り
時間と所要時間との比較をステップ34(S34)で行
い、残時間がなければ(NO)、ステップ35(S3
5)のクールダウン行程に進み、あとはプログラムに従
って、ステップ37(S37)のドアロック解除を行
い、ステップ38(S38)で行程終了する。一方、残
り時間がある(YES)場合には、乾燥終了時点でクー
ルダウン行程(S35)に入らず、ステップ36(S3
6)のしわ防止行程に入る。しわ防止行程では間欠的に
ドラム3と乾燥用ヒータ6、送風機8をONし「しわ」
の発生を防止しながら運転終了(S38)時刻までこの
動作を継続する。
【0026】一方、先に述べたステップ12(S12)
において、終了予約がない(NO)場合は、設定された
行程を順次処理し、最適な条件で洗濯等を完了する。す
なわち、乾燥が設定されていない行程においては、ステ
ップ39(S39)の給水、ステップ40(S40)の
給水温度記憶、ステップ41(S41)の洗い、ステッ
プ42(S42)の排水、ステップ43(S43)の再
給水、ステップ44(S44)のすすぎ、ステップ45
(S45)の再排水、ステップ46(S46)の脱水を
行ったのち、ステップ47(S47)で乾燥が設定され
ていない(NO)ことが判定されたのち、ステップ48
(S48)においてドアロック解除を行い、ステップ4
8(S49)において全行程を終了する。一方、ステッ
プ47(S47)で乾燥が設定されている(YES)と
判定された場合は、ステップ50(S50)において乾
燥を実施したのちステップ51(S51)でクールダウ
ンを行い、しかるのちステップ52(S52)において
ドアロック解除を行い、ステップ53(S53)におい
て全行程を終了する。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上記説明のように構成、制御
されるため終了時間予約の場合の運転開始時刻の設定精
度が向上し、また時間調節も最小限で済むため予約され
た終了時刻と実際の終了時刻との差がなくなる。ドラム
式洗濯乾燥機は、終了予約機能が採用されることの多い
全自動洗濯機とは異なり、温水加熱や乾燥機能という時
間のかかる行程を持ち、設定される運転条件も多岐に亙
ることが多いため、運転にかかる時間の予測が難しく、
これまで終了予約機能を持つものの商品化は困難とされ
て来た。本発明により上記のように、構造的には大きな
変更をすることなく、高精度で終了予約機能の制御が可
能となる。特に、容量センシングを給水前に行うことに
よって、給水後に行う場合に比べ、洗濯物に含まれる水
分の影響を受けることが無いので、洗濯物自体の容量セ
ンシングを精度良く行え、誤差の生じ易い乾燥時間をよ
り精度良く演算することができる。したがって、運転開
始時刻を正確に決定することができる。
【0028】また、運転所要時間の予測精度が向上する
ことにより時間の調節が少なくて済み、調節を行ったと
しても、すすぎ終了後に洗濯物を水の中に浸けて置く時
間が多少伸びる程度で洗濯物を傷める恐れがない。乾燥
運転が入る場合も同様に「しわ防止行程」での調節とな
っており、洗濯物に悪い影響が出ないよう配慮されてい
る。以上の如く、本発明に係るドラム式洗濯乾燥機の制
御方法は種々の利点を有するものであり、その効果はは
かり知れないものが有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とするドラム式洗濯乾燥機の外観
斜視図である。
【図2】図1のドラム式洗濯乾燥機の構造を示す概略断
面図である。
【図3】横軸に時間、縦軸にモータの立ち上がり時回転
数をとった場合、投入される洗濯物の量との関係を示す
グラフである。
【図4】本発明のドラム式洗濯乾燥機の制御方法の制御
行程を示すフローチャートである。
【図5】従来のドラム式洗濯乾燥機の構造を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
1 外箱 2 水槽 3 ドラム 4 バネ 5 小孔 6 乾燥用モータ 7 送風機 8 温風ダクト 9 ドア 10 ドアパッキン 11 駆動用モータ 12 排水ポンプ 13 温水加熱用ヒータ 14 水位センサ 15 表示・操作部 16 制御回路 17 洗濯水温測定用サーミスタ 18 周囲温度測定サーミスタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−148594(JP,A) 特開 昭59−37988(JP,A) 特開 平1−192395(JP,A) 特開 平1−218494(JP,A) 特開 平2−49691(JP,A) 特開 平2−274287(JP,A) 特開 平2−114995(JP,A) 特開 平4−105696(JP,A) 実開 昭63−150697(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02 D06F 49/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱内に配された水槽と、この水槽内で
    回転可能に支持された洗濯収納用のドラムと、洗濯物の
    容量センシング機能及び洗濯・脱水から乾燥までの運転
    の終了時間の予約機能を備え、洗濯・脱水から乾燥まで
    を行うことができるドラム式洗濯乾燥機の制御方法であ
    って、 終了予約時間が設定された場合に、給水前に容量センシ
    ングを行ない、該容量センシングの結果に基づいて乾燥
    時間を演算し、少なくとも、その結果と初期に設定され
    た条件で決定される運転時間とに基づいて運転開始時刻
    を決定することを特徴とするドラム式洗濯乾燥機の制御
    方法。
  2. 【請求項2】 洗濯から脱水までの行程を前記終了予
    約運転する場合に、演算された運転開始時刻より所定値
    だけ早く開始し、最終のすすぎ行程終了時点で排水せず
    に一時停止して終了時刻の調節を行うように制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機の制
    御方法。
  3. 【請求項3】 濯・脱水から乾燥までの行程を連続し
    て運転する前記終了予約を行う場合に、演算された運転
    開始時刻より所定値だけ早く開始し、乾燥終了後に間欠
    的に乾燥用ヒータの通電とドラムの回転を行うしわ防止
    行程の時間で終了時刻の調節を行うように制御すること
    を特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機の制御
    方法。
  4. 【請求項4】 終了予約時間が設定された場合に容量セ
    ンシングの結果に基づいて洗濯水の加温時間、および乾
    燥時間を演算し、少なくとも、その結果と初期に設定さ
    れた条件で決定される運転時間とに基づいて運転開始時
    刻を決定するに際し、最初の給水温度を測定し、その結
    果で洗濯水の加温時間の演算値を補正し、運転開始時刻
    を設定するように制御することを特徴とする請求項1記
    載のドラム式洗濯乾燥機の制御方法。
  5. 【請求項5】 設置された場所の周囲温度を検知する
    温度検知装置を設け、その検知結果に基づいて洗濯水の
    加温時間、および乾燥時間の演算値を補正し、運転開始
    時刻を設定することを特徴とする請求項記載のドラム
    式洗濯乾燥機の制御方法。
  6. 【請求項6】 外箱内に配された水槽と、この水槽内で
    回転可能に支持された洗濯物用のドラムと、洗濯物の
    量センシング機能及び洗濯・脱水から乾燥までの運転の
    終了時間の予約機能を備え、洗濯・脱水から乾燥までを
    行うことができるドラム式洗濯乾燥機の制御方法であっ
    て、 終了予約時間が設定された場合に容量センシングの結果
    に基づいて洗濯水の加温時間、および乾燥時間を演算
    、少なくとも、その結果と初期に設定された条件で決
    定される運転時間とに基づいて運転開始時刻を決定する
    に際し、 前回の洗濯時に記憶した給水温度データを用いて、洗濯
    水の加熱時間を補正し運転時間の総合的な演算を行っ
    て、終了予約時間と現在時刻の差との比較から給水前の
    容量センシング時点で終了予約時刻の設定可否を判定
    し、 上記により終了予約時刻の設定が不適切な場合は、容量
    センシング時点で表示、および/または警報ブザーで報
    知するように制御することを特徴とするドラム式洗濯乾
    燥機の制御方法。
  7. 【請求項7】 燥時間の予測精度を向上させるため、
    初期に設定された運転条件で決定される脱水回転数、脱
    水時間及びヒータ入力と容量センシング結果、周囲温度
    の各データから乾燥所要時間を演算し運転開始時刻を決
    定するように制御することを特徴とする請求項1記載の
    ドラム式洗濯乾燥機の制御方法。
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