以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態)
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、横または斜めに配置されたドラム内に投入された洗濯物の、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥を行うことができる洗濯機(いわゆる、ドラム式の洗濯乾燥機)を例に挙げて説明するが、縦に配置された洗濯槽内に投入された洗濯物の、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥を行うことができる洗濯機(縦型の洗濯乾燥機)や、縦型の全自動洗濯機など各種様々な洗濯機に適用することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る洗濯機を利用した家電システムSを示す構成図である。
図1に示すように、洗濯システムである家電システムSは、インターネット200上に、サービスを提供するサーバ(商用サーバ)201、サーバ201に連携して能動的に情報を取得してユーザの携帯端末であるスマートホン300に通知するPush通知サーバ202を有する。サーバ201およびPush通知サーバ202は、LTE/3G網などの通信キャリア網(固定網)203を経由して宅外の携帯端末であるスマートホン300に接続する。
家電システムSは、宅内ネットワークの橋渡しを行うHGW(Home Gate Way)である無線LAN(Local Area Network)ルータ204を介し、宅内ネットワークに接続された家電製品Hを有している。家電製品Hは、洗濯乾燥機,ロボット掃除機などの白物家電や照明・セキュリティ機器などの屋内設備機器のほか、PC,AV機器,タブレット,電話機などのいわゆる情報機器がある。本実施形態では、家電製品Hとして洗濯機であるドラム式洗濯機100を例に採る。なお、家電製品Hと無線LANルータ204とを繋ぐネットワークは、有線LANのほか、無線LAN、Bluetooth(登録商標)などの特定近距離無線でもよい。
図1に示すように、ドラム式洗濯機100は、無線LANルータ204を介してインターネット200上のサーバ201に接続して、サーバ201のサービス(例えばダウンロードサービス)が提供される。ドラム式洗濯機100は、宅内では無線LANルータ204を介してスマートホン300に繋ぐことができる。スマートホン300のデータ(例えばダウンロードデータ)はドラム式洗濯機100の本体に転送可能である。
ドラム式洗濯機100は、制御部110、記憶部120、操作部130、表示部140、および通信ユニット150を備える。制御部110、記憶部120、操作部130および表示部140は、主にドラム式洗濯機100の制御基板上に実装される。通信ユニット150は、無線通信機能を有し、例えばUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)を用いて制御基板に接続される。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、ドラム式洗濯機100全体を制御するとともに、制御プログラムを実行して、家電システムSの宅内システムとして機能させる。
記憶部120は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性メモリからなり、制御部110が用いる各種データおよびプログラムなどを記憶する。
記憶部120の不揮発領域(例えばEEPROM)は、例えばサーバ201からダウンロードした運転コースを複数記憶する。
操作部130は、操作表示部10a(後記)の各操作ボタンの押圧操作、マイクなど、ドラム式洗濯機100のユーザ音声指示などを入力するための入力機器である。
表示部140は、ドラム式洗濯機100の動作状況を、操作表示部10aの各種LED、7セグメントディスプレイなどの発光状態により表示する。
図2は、本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機100を斜め前上方から見た斜視図である。なお、以下ではドラム式洗濯機100の向かって右側を右側と称し、向かって左側を左側と称す。
図2に示すように、ドラム式洗濯機100は、筐体1と、筐体1内に弾性支持された外槽2と、外槽2内に回転自在に支持された内槽である回転ドラム3と、を備える。
筐体1は、鋼板と樹脂成型品とが組み合わされ、ベースBの上に取り付けられ形成されている。筐体1は、左右の側板1a、前面カバー1b、背面カバー1c、上面カバー1d、下部前面カバー1eで構成されている。左右の側板1aは、コの字型の図示しない上補強材、前補強材、後補強材で結合されている。これにより、ベースBを含めた箱状の筐体1が構成され、筐体として十分な強度を有している。
筐体1の前面カバー1bの略中央には、衣類などの洗濯物を出し入れする投入口を開閉するドア4が、前補強材に設けられたヒンジ4hで開閉可能に支持されている。ドア4の右側近傍の前面カバー1b又はドア4には、把持することでドア4のロック機構(図示せず)を解除するドア取っ手4tが設けられている。
ドア取っ手4tを把持することで、ロック機構が解除されてドア4が開放できる一方、ドア4を前面カバー1bに押し付けることでドア4が閉じてロックされる。前補強材は、外槽2の開口部とほぼ同心に、洗濯物を出し入れする円形の開口部を有している。
筐体1の上面カバー1dの手前右側部には、操作部、表示部などを有する操作パネル10が設けられ、手前左側部には、洗剤や柔軟剤などを投入する上開き式の洗剤投入部5が設けられている。操作パネル10の詳細については後記する。
操作パネル10の後側には、乾燥フィルタ6が設けられている。乾燥フィルタ6は、メッシュ式のフィルタを備えており、乾燥運転時に糸くずや埃などを除去する。上面カバー1dには、風呂の残り湯を汲み上げるホースが接続される吸水ホース接続口7と水道栓と接続される給水ホース接続口8が設けられている。下部前面カバー1eの平坦部には、図示しない糸くずフィルタのフィルタ部材を出し入れするためのフタ1fが取り付けられている。
[操作パネル10]
図3は、全点灯状態の操作パネル10を示す平面図である。
操作パネル10は、ドラム式洗濯機100の使用に際して、使用者が操作するとともに運転状態を表示する機能を有する。
操作パネル10は、カバー部材50、印字シート60、発光素子のLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)、7セグメントディスプレイなどで構成されている。操作パネル10は、LEDなどの発光素子、7セグメントディスプレイで、文字や数字などを発光させ表示する。
カバー部材50は、合成樹脂製の材料で略矩形状に形成され、筐体1の上面カバー1d、洗剤投入部5の各表面と面一になるように形成されている。
カバー部材50は、印字部と光透過印字部とが形成された印字シート60を、透明な樹脂で形成されたカバー部材50の表面に一体成型することなどによって構成されている。
印字シート60は、カバー部材50の表面に一体に成型されている。印字シート60は、合成樹脂製で光透過性を有するシート材に印刷処理を施して形成したものである。印字シート60は、黒く印刷されたベタ面61の中に、文字が抜かれていて、グレースモークで着色されており、LEDが消えているときは黒く見え目立たず、LEDが光ると文字が見える構成になっている。LEDで光る文字部分以外は、同様に着色加工されて、裏側に位置する部材が見えないように構成されている。
<操作表示部10a>
操作パネル10は、操作表示部10aを備える。
操作表示部10aは、電源ボタン10vと、基本設定部11と、ダウンロードコース部12と、詳細設定・状態表示部13と、リモート部14と、を有する。
基本設定部11は、平面視で凸凹(出っ張り)がない、まとまった島状の形状、例えば略矩形状に形成されている。
ダウンロードコース部12は、基本設定部11の拡張機能としての位置づけから、基本設定部11の操作ボタン(11a~11f)と並ぶように配置している。
詳細設定・状態表示部13は、基本設定部11およびダウンロードコース部12と同様に、凸凹(出っ張り)がない、まとまった島状の形状、例えば略矩形状に形成されている。
基本設定部11およびダウンロードコース部12と、詳細設定・状態表示部13とは、互いに入り組まないまとまった形状に形成されている。
基本設定部11およびダウンロードコース部12と、詳細設定・状態表示部13とは、ダウンロードコース12が基本設定部11の中に入っているものの、全体として、互いに入り組まないまとまった形状に形成されている。
基本設定部11の操作ボタン(11a~11f)とダウンロードコース部12のベース部は、例えばオレンジ色や銀色に着色して目立たせ、詳細設定・状態表示部13は黒くして目立たなくしている。
ドラム式洗濯機100の前部においては、電源ボタン10v、基本設定部11が前後方向に並んでいる。また、操作パネル10の前部においては、ドラム式洗濯機100の右から左に向かって、基本設定部11、詳細設定・状態表示部13、リモート部14の順に、ボタンが配置されている。なお、ダウンロードコース部12は、基本設定部11のボタンの間に配置されている。つまり、電源ボタン10vは、最も操作しやすい部分に、また、基本設定部11、ダウンロードコース部12、および詳細設定・状態表示部13、リモート部部14は、基本的に、使用頻度が高い機能の順に、右から左に向けて配置したものである。これにより、使用者は右手を使って右から左に向かって操作ボタンを押下することで、迅速なボタン操作ができる。
<電源ボタン10v,ドアロックボタン11b,予約ボタン11c>
電源ボタン10vは、操作表示部10aの右上に配置されている。
電源ボタン10vの下には、基本設定部11に含まれるドアロックボタン11bとその押下状態を示すLED11blが配設されている。
ドアロックボタン11bは、運転停止時にドア4をロックするボタンである。ドアロックボタン11bは運転停止時に所定時間押下し続けることで、ドア4がロックされ、またはロックが解除される。ドア4のロック/ロック解除は、LED11blの点灯/非点灯により確認できる。
追加機能ボタンのドアロックボタン11bは、一番目立たない色または彩度が低い色、明度が低い色が背景色に使用される。
電源ボタン10vの左側、かつ、予約時間・残時間・洗剤量表示部15の右側には、基本設定部11の追加機能ボタンである予約ボタン11cが配設されている。
<基本設定部11>
基本設定部11の操作ボタン(11a~11f)は、1機能1操作ボタンとする。
基本設定部11は、右端に、スタート・一時停止ボタン11aとその押下状態を示すLED11alが配設される。なお、基本設定部11において、ドアロックボタン11b,予約ボタン11cは前記して説明しているので、ここでの説明を省略する。
スタート・一時停止ボタン11aは、運転のスタート時または運転中に一時停止する場合に押下されるボタンである。スタート・一時停止ボタン11aは、使用頻度が高いので、基本設定部11の右端に配置されるとともに、そのベース部は、操作パネル10において操作ボタンのうちで一番目立つ色または彩度が一番高い色、例えば赤系の色や青系の色などが使用される。
基本設定部11において、基本設定の運転コースのボタン、すなわち洗濯ボタン11d、洗→乾ボタン11e、および乾燥ボタン11fが横方向に並んで配設されている。洗濯ボタン11d、洗→乾ボタン11e、および乾燥ボタン11fは、それぞれ洗濯工程、洗濯工程後に乾燥工程、乾燥工程を行う際に押下されるボタンである。また、洗濯ボタン11d、洗→乾ボタン11e、および乾燥ボタン11fの上部には、これら洗濯ボタン11d、洗→乾ボタン11e、および乾燥ボタン11fの押下状態を示すLED11dl、LED11el、およびLED11flがそれぞれ配設されている。
操作表示部10aは、「スタート・一時停止ボタン」→「基本設定」→「ダウンロードコース」→「詳細設定」のボタンの順に使用頻度が高くなっている。洗濯ボタン11d、洗→乾ボタン11e、乾燥ボタン11f、およびダウンロードコースボタン12aは、基本設定部11およびダウンロードコース部12において、スタート・一時停止ボタン11aを除いて、一番目立つ色または明度や彩度が高い色、例えば銀色が使用される。
スタート・一時停止ボタン11aは、基本設定部11において、使用者が操作する頻度が一番高いボタンであり、彩度や明度によって一番目立つ色とされる。また、使用者が操作する頻度が二番目に高い基本の運転コースの洗濯ボタン11d、洗→乾ボタン11e、乾燥ボタン11f、およびダウンロードコースボタン12aが彩度や明度で二番目に目立つ色とされる。
このように、操作ボタン(11a、11b、11c、11d、11e、11f、12a)を使用する順(11a、11d、11e、11f、12a、11b、11c)に目立つ色から目立たない色とされるので、色調の強弱や色の変化が操作の優先度に伴っており、操作性の向上を図ることができる。
基本設定部11およびダウンロードコース部12の上側には、洗濯ボタン11d、洗→乾ボタン11e、および乾燥ボタン11fの何れかが押下された際に、押下された基本運転コースがもつ詳細コースの選択肢が表示される基本設定表示領域11gが配設されている。
基本設定表示領域11gは、洗濯ボタン11d、洗→乾ボタン11e、乾燥ボタン11f、およびダウンロードコースボタン12a(運転コース選択部)の上側に配置され、ダウンロードコースボタン12aを除く各操作ボタン(11d、11e、11f)を操作したときに設定可能なコースがそれぞれまとめて配置される。なお、「手造り」とは、洗い、すすぎ、脱水を使用者の好みの内容に設定できるモードである。
基本設定表示領域11gは、発光素子、例えばLEDを点灯させることで表示される。基本設定表示領域11gには、詳細コースの選択肢が全て点灯表示され、選択された詳細コースのみが点灯表示される。運転開始後は、選択された詳細コースのみ表示される。
<ダウンロードコース部12>
図3に示すように、ダウンロードコース部12は、ダウンロードコース選択スイッチであるダウンロードコースボタン12aと、その上部にダウンロードコースボタン12aの押下(ダウンロードコース選択状態)を示すLED12alと、を備える。
ダウンロードコースボタン12aは、記憶部120の不揮発領域に記憶された複数の前記運転コースのうちいずれかをユーザに選択させる。
本実施形態では、ダウンロードコース部12は、基本設定部11の拡張機能としての位置づけから、基本設定部11の操作ボタン(11d、11e、11f)と並ぶように配置しているが、基本設定部11とは独立する形で配置してもよい。
ダウンロードコースには、例えば、「ジェルボールコース」「泥汚れコース」「カーテンコース」「ペット衣類コース」「しっかりシワ取りコース」「衣替えコース」がある。
<詳細設定・状態表示部13>
詳細設定・状態表示部13の操作ボタン(13a~13h)は、基本設定部11の操作ボタン(11a~11f)と同様に、1機能1操作ボタンとする。
詳細設定・状態表示部13のベースは、使わない時は目立たず、使う時の発光素子、例えばLEDの表示の視認性が良くなるように、操作パネル10のうちの一番目立たない色または一番彩度が低い色、例えば暗色の黒色が使用される。
詳細設定・状態表示部13は、追加機能ボタンのドアロックボタン11bより暗い、さらに目立たない色または彩度が低い色が使用される。
これにより、操作パネル10の操作表示部10a(基本設定部11と詳細設定・状態表示部13とを有する)において、使用者の操作回数が多い基本設定部11が、使用者の作回数が少ない詳細設定・状態表示部13よりも、目立つ色または彩度が高い色とされる。そのため、基本設定部11と詳細設定・状態表示部13とにおいて、使用者が使用する順に目立つ色から目立たない色とされるので色の変化が操作優先度に対応しており、色の変化で操作を円滑にし、操作性の向上を図ることができる。
詳細設定・状態表示部13は、基本設定部11の操作ボタン(11a~11f)の左側に配置され、この操作ボタン(11a~11f)と同列に横方向に配設されている。
詳細設定・状態表示部13は、左から右へ順に、AIおそうじボタン13f、乾燥/乾き具合ボタン13g、お湯取りボタン13h、温水ミストボタン13a、洗いボタン13b、すすぎボタン13c、脱水ボタン13d、乾燥ボタン13eが横方向に配設されている。
詳細設定・状態表示部13の操作ボタン(13a~13h)のうち、操作ボタン(13a~13e)は、詳細設定・状態表示部13のなかでも、基本設定部11の操作ボタンの基本操作に近い機能を有する。このため、この操作ボタン(13a~13e)は、基本設定部11の操作ボタンに近づけて配置している。
温水ミストボタン13a、洗いボタン13b、脱水ボタン13d、乾燥ボタン13eは、それぞれ所要時間を、押下を繰り返し設定するボタンである。温水ミストボタン13a、洗いボタン13b、脱水ボタン13d、乾燥ボタン13eの各所要時間は各ボタンの上の第1設定表示部13ilに、7セグメントディスプレイで選択肢の時間が表示される。さらに、第1設定表示部13ilの上方に、第1設定表示部13ilの7セグメントディスプレイの時間または回数の意味を表示する第2設定表示部13i2を配置する。第2設定表示部13i2には、温水ミストボタン13a、脱水ボタン13d、乾燥ボタン13eの選択肢の“温め自動”、“ナイアガラ注水(登録商標)”、“温風ほぐし”、“自動”が表示される。
すすぎボタン13cは、注水すすぎを何回行うかを、押下を繰り返し設定し、選択されたモードが点灯表示される。
AIおそうじボタン13fは、回転ドラム3などの洗浄を行う際に押下されるボタンである。AIおそうじボタン13fは、繰り返し押下することで、AIモードと自動おそうじモードとを選択する。AIモードと自動おそうじモードとは文字部分がLED13flとの組み合わせで、LED13flを点灯することで表示される。選択されたモードはLED13flが点灯表示される。
乾燥/乾き具合ボタン13gは、洗濯時の脱水回転速度を変更するボタンであり、「ふつう」(消灯)→「しっかり」(点灯)→「弱め」(点灯)の順で繰り返される。“しっかり”または“弱め”の表示は、文字部分がLED13glとの組み合わせで、LED13glを点灯することで表示される。“しっかり”または“弱め”のうち選択されたものが点灯表示される。
お湯取りボタン13hは、風呂の残り湯をポンプで給水するボタンである。お湯取りボタン13hは、“洗い”の洗濯運転中、“すすぎ1”のすすぎ1回、または“すすぎ2”のすすぎ2回のうちの何れかに風呂の残り湯を使用するかを、押下を繰り返し設定する。“洗い”、“すすぎ1”、または“すすぎ2”の表示は、文字部分がLED13hlとの組み合わせで、LED13hlを点灯することで表示される。“洗い”、“すすぎ1”、または“すすぎ2”のうち選択されたものが点灯表示される。
操作表示部10aの上段には、詳細な運転状態を表示する詳細状態表示部13jが配設されている。
詳細状態表示部13jは、“水栓開確認”、“泡消し運転中”などが表示され、警報する必要があるものや所要のものが表示される。詳細状態表示部13jの各表示は、LEDを点灯することで表示される。
<リモート部14>
リモート部14は、リモートボタン14aと、その上部にリモートボタン14aの押下を示すLED14alと、通信状態を示すLED14bと、を備える。通信時には、LED14bが点灯表示される。
リモート部14は、リモートボタン14aの押下により、無線LANルータ204を介してスマートホン300に繋ぐことができ、スマートホン300のデータ(例えばダウンロードコースデータ)を本体に転送できる。
リモートボタン14aの押下により、スマートホン300の複数のダウンロードコース、例えば、dL1,dL2,dL3(図示なし)を、ドラム式洗濯機100本体に転送できる。
<予約時間・残時間・洗剤量表示部15>
予約時間・残時間・洗剤量表示部15(残時間表示部)は、「通常時」表示に加え、さらに「ダウンロードコース時」表示を行う。
(通常時)
基本設定表示領域11gの上側には、予約の時間、洗剤の量、残りの時間が表示される予約時間・残時間・洗剤量表示部15が配置されている。予約時間・残時間・洗剤量表示部15は、7セグメントディスプレイで表示される。
予約時間・残時間・洗剤量表示部15は、予約の時間、洗剤の量、残りの時間を、それぞれ表す“予約”、“洗剤”、“あと約”は、文字部分がLED15l1との組み合わせで、LED15l1を点灯することで表示される。“予約”、“洗剤”、“あと約”のうち予約時間・残時間・洗剤量表示部15で表示しているもののみが、表示される。
予約の時間、洗剤の量、残りの時間は、それぞれ、“時間後”、“杯”、“分”の単位で表される。“時間後”、“杯”、“分”の文字部分は、発光素子のLED15l2との組み合わせで発光する構成である。
予約時間・残時間・洗剤量表示部15は、「0」から「9」までのアラビア数字(算用数字)を7セグメントで表示可能な3連の数字表示部151、152、153と、記号表示部154、155、156とが一体化されて構成されている。
数字表示部151、152、153は、白抜きの8の数字で示すように、左右に並べられて3桁表示としている。
記号表示部154は、左側の数字表示部151と中央の数字表示部152との間に設けられ、残りの運転時間(例えば、「2:30」)を表示する際に点灯するコロン「:」の記号で構成されている。
記号表示部155は、中央の数字表示部152と右側の数字表示部153との間に設けられ、ピリオド(ドット)を表示する際に点灯する「.」の記号で構成されている。
記号表示部156は、数字表示部153の右側に設けられ、ピリオド(ドット)を表示する際に点灯する「.」の記号で構成されている。
(制御部110)
図4は、ドラム式洗濯機100の制御部110の詳細な構成を示す図である。
制御部110は、予約処理部111、運転制御部112、時間設定部113を有する。
予約処理部111は、ドラム式洗濯機100の予約に関する処理を行う。
運転制御部112は、ドラム式洗濯機100における洗濯や、乾燥に関する制御を行う。
時間設定部113は、予約に関する時間の設定に関する処理を行う。
(フローチャート)
図5は、本実施形態に係るドラム式洗濯機100の処理手順を示すフローチャートである
まず、ユーザによって電源が投入(ON)される(S101)。
その後、ユーザによって予約設定が行われる(S102)。予約設定は、操作パネル10をユーザが操作することによって行われる。予約設定は、今から何時間後に洗濯や、乾燥を終了させるかに関する設定である。予約設定で設定される時間を予約時間と称する。つまり、ステップS102では、今から予約時間後に洗濯や、乾燥が終了するよう、設定が行われる。また、ユーザが予約を行わない場合、ステップS102の処理は省略される。なお、予約設定は、スマートホン300で行われてもよい。
次に、予約処理部111は、予約が設定されているか否かを判定する(S103)。
ステップS103の結果、予約の設定がされていない場合(S103→No)、ドラム式洗濯機100の運転制御部112が運転処理を行う(S104)。運転処理は、一般的に行われている洗濯・乾燥運転なので詳細な説明を省略する。
ステップS104の結果、予約の設定がされている場合(S103→Yes)、予約処理部111は、予約設定に乾燥工程が含まれているか否かを判定する(S105)。
ステップS105の結果、予約設定に乾燥工程が含まれていない場合(S105→No)、制御部110はステップS141へ処理を進める。
ステップS105の結果、予約設定に乾燥工程が含まれている場合(S105→Yes)、運転制御部112は布量計測を行う(S111)。
その後、時間設定部113は、布量計測の結果に基づいて第1運転時間(洗濯および乾燥に要する時間)を算出する(S112)。
次に、時間設定部113は、第1運転時間に予め定めたα時間を加えた第2運転時間(第1運転時間+α時間)を算出する(S113)。α時間は、例えば1時間である。なお、αは固定でもよいし、布量や、室温に基づいた可変としてもよい。これにより、実質的に運転時間(より具体的には、後記するしわ抑止処理を含む乾燥運転時間)が長くなるよう、運転時間が修正・再設定される。なお、以降において、乾燥運転とはしわ抑止処理を含まないものとする。
その後、時間設定部113は予約時間から第2運転時間を減算した第1待機時間を算出する(S114)。なお、予約時間とは、予約設定時に設定された洗濯や、乾燥が終了するまでの時間である。例えば、設定が終了してから8時間後に洗濯や、乾燥が終了するよう予約設定したとすると、「8時間」が予約時間となる。なお、予約時間の代わりに予約時刻が予約設定されるようにしてもよい。例えば、予約設定が行われた日と同日の19:00である。この場合は、19:00に洗濯や、乾燥が終了するよう予約が設定されたことになる。なお、予約時刻が予約で設定される場合、時間設定部113は予約設定が終了した時刻から予約時刻までの時間を予約時間として算出する。
そして、運転制御部112は、予約設定が完了した時刻から第1待機時間が経過したか否かを判定する(S121)。
ステップS121の結果、第1待機時間が経過していない場合(S121→No)、制御部110は、ステップS121へ処理を戻す。
ステップS121の結果、第1待機時間が経過した場合(S121→Yes)、運転制御部112は予約設定された運転(洗濯運転、乾燥運転)を開始する(S122)。ここでの乾燥運転とは、後記するしわ抑止処理を除くものである。
そして、運転制御部112は、予約設定された運転のうち、後記するしわ抑止処理以外の運転が終了したか否かを判定する(S123)。すなわち、運転制御部112は、乾燥運転までが終了したか否かを判定する。ちなみに、乾燥運転の終了は、温風出口側温度と、温風排気口側温度との差や、洗濯槽内の温度と、室温との差により判定される。
ステップS123の結果、予約設定された運転が終了していない場合(S123→No)、制御部110はユーザが設定した予約時間(設定が終了してから8時間後に洗濯や、乾燥が終了するよう予約設定したとすると、「8時間」が予約時間となる)を経過したか否かを判定する(S151)。
ステップS151の結果、ユーザが設定した予約時間を経過していない場合(S151→No)、制御部110はステップS123へ処理を戻す。つまり、運転制御部112は運転を継続する。
図6に示すように、ステップS151の結果、ユーザが設定した予約時間を経過した場合(S151→Yes)、予約設定時間の経過を知らせるPush通知310を発行し、ユーザはスマートフォン300等で予約終了設定時刻を経過したことを受け取る(S152)。つまり、携帯端末であるスマートフォン300へ予約時間を経過したことを通知する通知信号を出力し、スマートフォン300は、その通知信号を受け取る。
ステップS152のPush通知310をユーザがスマートフォン300等で確認すると、アプリ画面320が起動し、ユーザに「(1)このまま運転を継続する(S153)」、「(2)今の運転より強運転で継続する(S154)」、「(3)乾燥運転を終了する(S155)」、「(4)乾燥運転を終了し、しわ防止処理を行う(S156)」といった選択肢を表示することで、以降の運転動作をユーザが選択できる。
しわ抑止処理とは、衣類をほぐすように回転ドラム3をゆっくりと回転させつつ、所定時間ごとに温風の送風を行い、衣類にしわがつくのを防止するものである。強運転とは、例えば今より熱源の出力を上げるや、乾燥の循環風量を上げるなどして早く乾燥を促すものである。
ここに挙げる選択肢は、一例であって、画面の変更により任意に変えることができるものである。また、アプリ画面320で選択肢を表示する際は、乾燥動作を一時的に停止し、一定時間選択がない場合は「(1)このまま運転を継続する」を自動選択して運転を再開することとしているが、乾燥動作を一時停止しないままでも可能であり、一時停止する場合でも再開までの時間は任意に設定できる等としてもよい。
ステップS123の結果、予約設定された運転が終了した場合(S123→Yes)、第1運転時間が経過したか否かを判定する(S124)。
ステップS124の結果、第1運転時間が経過している場合(S124→Yes)でも、S152のPush通知310がない場合は、予約設定時刻とほぼ同時刻に終了したことになるので、運転制御部112は運転を停止する(S131)。
ステップS124の結果、第1運転時間が経過していない場合(S124→No)、予約設定時刻より第2運転時間に設定した時間より早く終了していることになるので、運転制御部112はしわ抑止処理を行い(S125)、制御部110はステップS124へ処理を戻す。
ステップS124の結果、第1運転時間が経過している場合で(S124→Yes)、第2運転時間も経過している場合は、本発明によるとPush通知310によりユーザの意思により動作を継続、または終了を選択していることが可能となる。
なお、ここではしわ抑止処理を行っているが、これに限らない。例えば、乾燥運転において、予約設定された運転が終了し(S123→Yes)、かつ、第1運転時間が終了していない場合(S124→No)、温風の温度を低くし、乾燥運転を継続するようにしてもよい。しかし、しわを抑止することができる点で、余った時間をしわ抑止処理に使用するのが好ましい。
一方、ステップS105が「No」の場合、ステップS141では、運転制御部112は布量計測を行う。
その後、時間設定部113は、布量計測の結果に基づいて第1運転時間(洗濯・乾燥に要する時間)を算出する(S142)。
そして、時間設定部113は予約時間から第1運転時間を減算した第2待機時間を算出する(S143)。
そして、運転制御部112は、第2待機時間が経過したか否かを判定する(S144)。
ステップS144の結果、第2待機時間が経過していない場合(S144→No)、制御部110は、ステップS144へ処理を戻す。
ステップS144の結果、第2待機時間が経過した場合(S144→Yes)、運転制御部112は予約設定された運転(洗濯運転、乾燥運転)を開始する(S145)。
そして、運転制御部112は、予約設定された運転が終了したか否かを判定する(S146)。ちなみに、乾燥運転の終了は、洗濯槽内の温度と、室温との差分により判定される。
ステップS146の結果、予約設定された運転が終了していない場合(S146→No)、制御部110はステップS146へ処理を戻す。
ステップS146の結果、予約設定された運転が終了した場合(S146→Yes)、運転制御部112は運転を停止する(S147)。
本実施形態によれば、終了時間に関する予約設定されている状態で、乾燥工程が含まれている場合、洗濯工程及び乾燥工程に要する第1運転時間に予め定めた所定時間を加算した第2運転時間を算出し、第2運転時間に基づいて終了時間までの待機時間を算出し、算出された前記待機時間に基づいて運転を開始する。つまり衣類の乾燥状態を検知しながら乾燥を行う乾燥運転を含む予約設定がされた場合でも、運転開始を早くすることにより、ユーザ自身の意思に合わせた通り、つまり指定した時刻通りに確実に予約運転を終了することができる。例えば、仕事場に出勤する前に、帰宅時に乾燥運転を含む予約運転が終了するよう予約設定しておくと、帰宅時において(帰宅時にあわせて)確実に洗濯・乾燥が終了するようにすることができる。
また、予約運転が指定時刻より早く終わった場合は、しわ抑止処理が実行されることで、予約設定完了時から予約時間後にあわせて、衣服のしわが抑制された状態で運転を終了することができる。
また、前記した各構成、機能、各部(制御部110、予約処理部111、運転制御部112、時間設定部113)、記憶部120等は、それらの一部またはすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、前記した各構成、機能等は、CPU等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)に格納すること以外に、メモリや、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、予約設定の運転が終了しておらず、且つ、その予約時間を経過している場合、携帯端末へ予約時間を経過したことを通知する通知信号を出力し、携帯端末は、通信信号を受信した際に、複数の運転動作を画面に表示することで、予約設定された終了時刻に予定通り終わらなくなった場合でも、ユーザ自身の意思に合わせた運転動作を選択できるようにすることができる。
また、実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。