JP2008284188A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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裕一 大山
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Abstract

【課題】洗濯物の量、材質に関する判定精度を向上させることができ、最適な乾燥運転制御を実行できる洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】乾燥工程開始直後には、洗濯物はドラム内に貼り付いていることがあり、この状態では正確に洗濯物の容量、布質を判定することはできない。洗濯物が貼り付いていないことを判定し、その後に洗濯物の容量、布質を再判定することで判定精度を向上させる。このことにより、布種に応じた熱量での乾燥による傷み防止、乾燥運転時間の短縮化、除湿用冷水の節約、より良い乾燥仕上がりを実現する。
【選択図】図7B

Description

本発明は、例えばドラム式洗濯乾燥機や全自動洗濯機等の洗濯乾燥機に関する。
近年、生活の合理化が進む中、消費者のニーズに答える商品として、洗濯から乾燥までを自動に運転できるドラム式洗濯乾燥機が普及し始めている。しかし、乾燥性能の向上に向けて、克服すべき課題として、乾燥ムラを無くし、過乾燥による布傷みを解消することがあげられる。
図9は従来のドラム式洗濯乾燥機の概略構成図である(特開平8−80396号公報参照)。
上記ドラム式洗濯乾燥機は、主として、外箱201の内側にバネ203で吊り下げられた水槽202と、この水槽202の内側で水平軸を中心に回転するように配置したドラム205との二重構造となっている。
上記水槽202は、運転中の振動を吸収するためにバネ203で吊り下げられているものであり、また、洗濯液や脱水液を貯え、且つ排出する機能を有している。上記ドラム205の周壁全体には小孔(図示せず)が複数設けられている。また、上記水槽202の上部には乾燥用ヒータ228が取り付けられており、さらに、乾燥運転時に温風を循環させるための送風機225が設けられている。
上記小孔は、水槽202とドラム205との間の空間と、ドラム205内の空間との間で、洗濯液、脱水液および温風を流通させるためのものである。
なお、図9において、218は洗濯液等を機外に排出するための排水ポンプ、217aは水槽202と排水ポンプ218との間の配管経路に設けられた糸屑フィルタ、217は糸屑フィルタ217aを収容する接続ケースである。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機においては、制御回路の制御動作により、通常はドラム205内に洗濯物を収容したままの状態で、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程および乾燥工程をこの順で連続的に実行することができ、また、それぞれの工程を独立して実行することも可能である。
以下、図10,図11のフローチャートを用いて、上記洗い工程、すすぎ工程、脱水工程および乾燥工程をこの順で連続的に実行する運転について説明する。
まず、使用者がドラム205内に洗濯物を入れ、電源スイッチをON(ステップS201)し、コース選定を行なう。
次に、使用者がスタート・一時停止スイッチをONし(ステップS202)すると、ドラム205が回転し、ドラム205内の洗濯物の量がモータートルクの変動値によって検知され(ステップS203)、検知された洗濯物の量がマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略称する。)に記憶される。
次に、上記給水弁112(図9参照)が開かれて、水槽202内への給水が行われ(ステップS204)、水槽202内の水位が所定水位に達したことが水位センサ(図示せず)にて検知されると、短時間のタンブリングが行われ、その結果、洗濯物が水を含む。上記洗濯物が水を含むことで、水槽202内の水が所定水位よりも減水するため、ドラム式洗濯乾燥機は、その減水した水位を上記水位センサにて検知して、所定水位から減水した水位までの水位変化量をマイコンに記憶させ、再び短時間のタンブリングを行い、さらに減水した水位を水位センサにて検知して、1回目にタンブリングを行って減水した水位から2回目にタンブリングを行って減水した水位までの水位変化量をマイコンに記憶させる。そして、上記ドラム式洗濯乾燥機は、2回の水位変化量と、洗濯物の量の検知結果とから、洗濯物の布質の判定を行い(ステップS205)、洗い工程へと移行する。
上記洗い工程では、ドラム205が低速回転する(ステップS206)。その後、上記排水ポンプ218がONされて、水槽202内の洗剤を含む洗濯液が機外に排水される(ステップS207)。その後、上記給水弁212が再び開かれて、水槽202内への給水が行われ(ステップS208)、洗剤を含まない洗濯水を洗濯物が含み、すすぎ工程が行われる(ステップS209)。
上記すすぎ工程では、ドラム205が低速回転し、ドラム205内の洗濯物がタンブリングする。その後、上記排水ポンプ218がONされて、洗濯水が機外へ排水され(ステップS210)、洗濯物の脱水工程が行われる(ステップS211)。
上記脱水工程では、ドラム205が700rpm以上で高速回転して、洗濯物に含まれていた水がドラム205の小孔から飛ばされ、水槽202の内面を伝ってその下部に導かれ、排水ポンプ218により機外に強制的に排水される。
上記高速回転を実行する前に、予備脱水として、ドラム205が回転数400〜500rpmで短時間中速回転する。こうすることにより、上記洗濯物がドラム205の内壁に貼り付く力を緩和することができる。
引き続いて、上記ステップS205において判定された洗濯物の布質が呼び出され(ステップS212)、乾燥設定が行われる(ステップS213)。この乾燥設定では、洗濯物の布質は親水性繊維かそれとも疎水性繊維か否かがマイコンにて判定され(ステップS214)、布質に応じた設定(ステップS215,S216)にて乾燥工程(ステップS217)が行なわれる。
上記乾燥工程では、乾燥用ヒータ228にて加熱されて高温になった空気が送風機225によりドラム205内に吹き込まれ、ドラム205が低速回転する。こうして、上記洗濯物を加熱し、洗濯物から蒸発した水分は、縦方向に配設された冷却器233(図9参照)の内部で冷却水と接触することにより除去される。この水分が除去された空気は乾燥用ヒータ228で加熱されて送風機225により再びドラム205内に吹き込まれる。上記冷却水は、ドラム205から排出される温風と接触し、温風内に含まれる細かな糸屑を捕集して、水槽202の下部で接続される排水経路を経て排水ポンプ218にて機外へ排水される。
上記乾燥工程が始まったら、ドラム205内に吹き込まれる空気の温度を検出する給気温度センサ226a(図9参照)やドラム205から排出される空気の温度を検出する排気温度センサ226bの検出値を監視する。これらの温度、温度上昇率、温度差等から、洗濯物の量、布質を推定し、そのデータから乾燥工程の残時間を予測して、操作パネルに表示する。
上記乾燥工程が進み、洗濯物の乾燥度が90%を超えてくると、排気温度センサ226bの検出値が再び上昇を始める。この状況を利用して、上記ドラム式洗濯乾燥機は、先に推定した洗濯物の量や布質に基づいて乾燥終了検知を行い、その判定によって乾燥運転を終了させる。
ところが、前述したような構成では、乾燥工程が開始してからしばらくの間、洗濯物がドラム205の内壁に貼り付いていることが多い。この状態では正確に洗濯物の量、布質を判定することはできない。
そこで、従来においては、特開平9−253377号公報のように、脱水工程中にほぐし工程を入れたり、特開平10―201995号公報のように、脱水終了後に低速左右回転させて洗濯物をほぐしているが、近年乾燥時間短縮のため、脱水工程での1500rpmのような高速脱水化が進んでおり、短時間で洗濯物をはがすことは実現困難であると考える。
したがって、上記高速脱水が行われた場合、上記洗濯物がドラム205の内壁に貼り付いたまま乾燥工程が進んでしまうと考える。
上記洗濯物がドラム205の内壁に貼り付いたまま乾燥工程が始まったら、給気温度センサ226aや排気温度センサ226bの検出値の温度、温度上昇率、温度差等から洗濯物の量、布質を推定し、さらにそのデータから乾燥工程の残時間予測や乾燥終了検知を行うが、洗濯物がドラム205の内壁に貼り付いた状態では乾燥用ヒータ228で加熱された空気が洗濯物との接触が少なく、高温のままドラム205外に排出されてしまうために給気温度センサ226aや排気温度センサ226bの検出値は洗濯物が貼り付いていない状態よりも高くなる。
その結果、推定する洗濯物の量、布質が少量・疎水性寄り、すなわち、洗濯物が含んでいる水量が少ないと判定されるので、乾燥工程の残時間表示、乾燥運転時間は本来必要な時間よりも短くなってしまう。
特開平8−80396号公報 特開平9−253377号公報 特開平10―201995号公報
そこで、本発明の課題は、洗濯物の量、材質に関する判定精度を向上させることができ、最適な乾燥運転制御を実行できる洗濯乾燥機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の洗濯乾燥機は、
内部に洗濯物を収容するドラムと、
上記ドラム内へ空気を送風する送風機、および、上記空気を加熱する加熱手段を有する温風供給装置と、
上記温風供給装置を制御して乾燥運転を実行する乾燥運転制御装置と
を備え、
上記乾燥運転制御装置は、
上記ドラムの内壁に洗濯物が貼り付いている否かを判定する貼り付き判定手段と、
上記貼り付き判定手段によって上記ドラムの内壁に洗濯物が貼り付いていないと判定された後、上記洗濯物に関する情報の検出を行って、この情報に基づいて上記乾燥運転の制御を設定する乾燥運転制御設定手段と
を有することを特徴としている。
上記構成の洗濯乾燥機によれば、上記貼り付き判定手段は、ドラムの内壁に洗濯物が貼り付いている否かを判定する。そして、上記乾燥運転制御設定手段は、貼り付き判定手段によってドラムの内壁に洗濯物が貼り付いていないと判定された後、洗濯物に関する情報の検出を行って、この情報に基づいて乾燥運転の制御の設定を行う。
このように、上記洗濯物に関する情報は、ドラムの内壁に洗濯物が貼り付いていないと判定された以降に取得されたものである。
したがって、上記情報に基づくことにより、洗濯物の量、材質に関する判定精度を向上させることができる。
また、上記情報に基づいて乾燥運転の制御の設定を行うことにより、最適な乾燥運転制御を実行できるので、良い乾燥仕上がりが期待できる。
なお、上記情報は、乾燥工程が開始してから初めて「洗濯物が貼り付いていない」と判定された直後に取得するのが好ましい。
一実施形態の洗濯乾燥機では、
上記乾燥運転制御装置は、上記ドラム内の洗濯物の量を検出する量検出手段を有し、
上記洗濯物に関する情報は、上記量検出手段によって検出された洗濯物の量である。
上記実施形態の洗濯乾燥機によれば、上記洗濯物に関する情報は、量検出手段によって検出された洗濯物の量であるので、洗濯物の量に関する判定精度を確実に向上させることができる。
一実施形態の洗濯乾燥機では、
上記乾燥運転制御装置は、上記ドラム内の洗濯物の材質を検出する材質検出手段を有し、
上記洗濯物に関する情報は、上記材質検出手段によって検出された洗濯物の材質である。
上記実施形態の洗濯乾燥機によれば、上記洗濯物に関する情報は、材質検出手段によって検出された洗濯物の材質であるので、洗濯物の材質に関する判定精度を確実に向上させることができる。
また、上記材質検出手段による洗濯物の材質の検出は、例えば、ドラムの回転速度に基づいて行うことができる。
一実施形態の洗濯乾燥機では、
上記乾燥運転制御装置は、上記乾燥運転の終了を検知する乾燥終了検知手段を有し、
上記乾燥運転に対する上記乾燥運転制御設定手段の設定は、上記乾燥終了検知手段の判定しきい値の設定である。
上記実施形態の洗濯乾燥機によれば、上記乾燥運転に対する乾燥運転制御設定手段の設定は、乾燥終了検知手段の判定しきい値の設定であるので、乾燥運転を適切な時点で終了させることができる。
したがって、上記洗濯物が生乾きであるのにもかかわらず、乾燥運転が終了するのを防ぐことができる。
また、上記乾燥終了検知手段による乾燥運転の終了の検知は、例えば、乾燥運転時にドラム内から排気される空気の温度に基づいて行うことができる。
一実施形態の洗濯乾燥機では、
上記乾燥運転に対する上記乾燥運転制御設定手段の設定は、上記乾燥運転の残時間表示の設定である。
上記実施形態の洗濯乾燥機によれば、上記乾燥運転に対する乾燥運転制御設定手段の設定は、乾燥運転の残時間表示の設定であるので、使用者は乾燥運転が終了する時間を正確に知ることができる。
一実施形態の洗濯乾燥機では、
上記乾燥運転に対する上記乾燥運転制御設定手段の設定は、上記ヒータの出力の設定である。
上記実施形態の洗濯乾燥機によれば、上記乾燥運転に対する乾燥運転制御設定手段の設定は、ヒータの出力の設定であるので、洗濯物が含む水分の量が比較的多いなら、ヒータの出力を増加させて、乾燥運転に要する時間を短くすることができる。
また、上記洗濯物が含む水分の量が比較的少ないなら、ヒータの出力を減少させて、過剰加熱による傷みが洗濯物に生じるのを防ぐことができる。
本発明の洗濯乾燥機によれば、乾燥運転制御装置が、ドラムの内壁に洗濯物が貼り付いている否かを判定する貼り付き判定手段と、貼り付き判定手段によってドラムの内壁に洗濯物が貼り付いていないと判定された後、洗濯物に関する情報の検出を行って、この情報に基づいて乾燥運転の制御を設定する乾燥運転制御設定手段とを有することによって、ドラムの内壁に洗濯物が貼り付いていない状態での洗濯物に関する情報を取得することができる。
したがって、上記情報に基づくことにより、洗濯物の量、材質に関する判定精度を向上させることができる。
また、上記情報に基づいて乾燥運転の制御を設定することにより、最適な乾燥運転制御を実行できる。
以下、本発明の洗濯乾燥機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態のドラム式洗濯乾燥機の概略斜視図である。
上記ドラム式洗濯乾燥機は、前面に洗濯物投入口1aが設けられた外箱1を備えている。この外箱1は化粧鋼板を折曲して形成されている。また、上記外箱1の上部には、圧縮ボード等から成る天板32がネジ止めされている。そして、上記外箱1の前面には、洗濯物投入口1aを開閉するための開閉扉8が回動自在に取り付けられている。なお、図1において、1bは底台であり、17は接続ケースである。
上記外箱1の前面上部には、使用者が操作する操作パネル11が取付けられている。この操作パネル11は、図2に示すように、表示部11aと操作キーKとを有する。また上記操作パネル11の背面には制御回路31(図3参照)が設けられている。上記表示部11aは液晶表示装置から成り、入力情報等を表示する。一方、上記操作キーKは、電源キー111、スタートキー112、ドアロック解除キー113、コース切替キー114、乾燥キー115、洗濯キー116、洗いキー117、すすぎキー118および脱水キー119から成っている。これらのキーは、ドラム式洗濯乾燥機の運転条件を設定するためのものである。
上記電源キー111は、ドラム式洗濯乾燥機の電源をON/OFFするためのものである。より詳しくは、使用者が電源キー111をONすると、表示部11aには「標準コース」の洗濯乾燥条件が表示される。この標準コースは木綿や化繊等の洗濯物の場合に洗濯工程および乾燥工程を最適に行なう条件が予め設定されている。そして、使用者がコース切替キー114を押下すると、後述する「ドライコース」「毛布コース」等の運転条件を選択することができる。
また、使用者は洗濯キー116することにより、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程から成る洗濯工程のみを行なって、乾燥工程を行なわないように設定することができる。
また、使用者は乾燥キー115を押下することにより、乾燥工程のみを行なうように設定することができる。
また、使用者は洗いキー117、すすぎキー118または脱水キー119を押下することにより、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程のうちの1つのみを行なうように設定することができる。
上記操作キーKにより運転条件が設定された後、使用者がスタートキー112を押下(ON)すると、ドラム式洗濯乾燥機の運転が開始する。このドラム式洗濯乾燥機の運転中に、使用者がスタートキー112を押下すると、その運転が一時停止し、使用者がスタートキー112を再度押下すると、その運転が再開する。また、上記ドラム式洗濯乾燥機の運転の一時停止中に、使用者がドアロック解除キー113を押下すると、開閉扉8のロック状態が解除される。これにより、使用者は開閉扉8を開けて、洗濯物の追加投入を行える。
図3は、上記ドラム式洗濯乾燥機を側方から見た概略断面図である。
上記制御回路31は、ドラム式洗濯乾燥機の運転を制御する制御プログラムが格納され、操作キー111〜119により運転条件が設定されると、この設定された運転条件に基づいてドラム式洗濯乾燥機の運転が行なわれる。
上記外箱1内には、水槽2が後方へ行くほど下がるように傾斜して配置されている。上記水槽2は開口部2aを前部に有し、この開口部2aが洗濯物投入口1aに対向している。
上記水槽2内には、開口部5aを有して回転するドラム5が水槽2と同軸に傾斜して配置されている。この傾斜によって、前面側からのドラム5内の見通しをよくしている。なお、上記ドラム5と水槽2とが同軸であるとは、ドラム5の回転軸が水槽2の中心軸と一致することを意味する。ここで、上記水槽2の中心軸は、水槽2の周壁に垂直な面で水槽2を切ったときの断面における重心を通る軸を指す。
上記水槽2の後部の外面には駆動装置6が取付けられている。この駆動装置6のケース6a内には、ロータ6bとステータ6cとから成るモータを内装している。上記ステータ6cはケース6aに固定され、ロータ6bはドラム5の槽軸5dに固定されている。上記槽軸5dは、ケース6aに固定されたベアリング6dによって支持され、一端がドラム5に固定されているためドラム5が回転自在になっている。これにより、上記ドラム5に直結された駆動装置6が構成され、ロータ6bの回転がドラム5の槽軸5dに直接伝わる。また、上記ロータ6bの回転数を検知する回転検知装置53(図6参照)が設けられており、駆動装置6は、回転検知装置53の検知結果に基づいて回転速度が制御されるインバータモータになっている。
上記ドラム5の周壁全域には複数の小孔5b(図3では一部の図示を省略)が設けられている。この小孔5bは、水槽2と回転ドラム5との間の空間と、回転ドラム5内の空間との間で洗濯水(水道水や風呂水などの水、または、洗剤などを含む水)や空気を流通させる。
また、上記ドラム5の内壁面にはバッフル5cが突出して形成され、ドラム5の回転により洗濯物を引っかけて持上げ、洗濯液中に落下させることにより洗浄が行なわれるようになっている。このバッフル5cはドラム5の内壁に固定されるか、あるいはドラム5と一体に形成される。
上記ドラム5の開口部5aの外周縁には液体バランサ5eが設けられている。流体バランサ5eは塩水等の比重の大きい液体が封入されており、ドラム5の回転時に上記流体が移動して洗濯物および洗濯水の片寄りによる重心移動を打消すようになっている。なお、上記液体バランサ5eはドラム5の内周縁に設けてもよい。
上記洗濯物投入口1aと水槽2の開口部2aとの周縁にはゴムや軟質樹脂等の弾性体から成るパッキン9が取付けられ、洗濯物を出し入れするアクセス路を形成する。また、上記開閉扉8には、パッキン9と密着する窓部8aが突設されている。そして、上記開閉扉8の前面の一部および窓部8aはドラム5内を視認できるようにガラス等に透明部材で形成されている。
上記パッキン9は開閉扉8を閉じたときに内周縁9aが窓部8aの周縁に密着してアクセス路を閉口する。これにより、水槽2内の洗濯水が外部へ漏水しないようになっている。また、上記パッキン9には蛇腹等が設けられ、水槽2の揺動に応じてたわみを生じて追従するようになっている。
上記外箱1内の上部には洗剤を収容する洗剤ケース15が配置されている。この洗剤ケース15内には、洗剤の収納部を通る通路と、洗剤の収納部を通らない通路とが設けられている。そして、上記洗剤ケース15に流入する水道水は、切り替えにより、洗剤の収納部を通る通路、または、洗剤の収納部を通らない通路を流れるようになっている。
また、上記洗剤ケース15の後部は、給水パイプ13を介して給水弁12に接続されている。そして、上記洗剤ケース15の下部から水槽2へ向かって給水ノズル15aが延びており、給水ノズル15aの水槽2側の端部がパッキン9に接続している。これにより、上記給水弁12を通過した水道水が、給水パイプ13、洗剤ケース15および給水ノズル15aを順次流れて、開口部2aから水槽2内に流入できるようになっている。
上記水槽2の底面には流出口2cが設けられていて、この流出口2cには排水ダクト16が接続されている。
上記排水ダクト16は、流出口4cから接続ケース17まで延びる第1排水ダクト16aと、接続ケース17から排水ポンプ18まで延びる第2排水ダクト16bと、排水ポンプ18から外箱1外へ向って延びる第3排水ダクト16cとから成っている。その排水ポンプ18を駆動させることによって、水槽4内の液体を外箱1外へ排水できるようになっている。
上記接続ケース17は糸屑フィルタ17aを内装している。この糸屑フィルタ17aは、例えば、格子状に形成された樹脂、または、袋状に形成された目の細かい繊維等から成っている。上記水槽2から外箱1外へ向かう液体が糸屑フィルタ17aを通過することによって、その液体中の糸屑等が糸屑フィルタ17aに捕集される。また、上記糸屑フィルタ17aは接続ケース17に着脱自在に装着され、外箱1の前面下部からキャップ17bと共に取り外して容易に清掃できるようになっている。
上記第1排水ダクト16aと連通するエアートラップ21には、導圧パイプ22が接続されている。このエアートラップ21および導圧パイプ22を介して、水槽4内の水圧が水位センサ23に伝わるようになっている。
上記水位センサ23はコイルと磁性体とを内部に有している。この磁性体は水槽4内の水位による圧力変化に応じてコイル内を移動する。これにより、上記水位センサ23は、コイル内における磁性体の位置により生じるコイルのインダクタンスを発振周波数として検出し、この発振周波数に基づいて水槽4内の水位を検出することができる。上記水位センサ23は水槽4内の空間に直接または間接的に連なっていればどの位置に設けてもよい。
図4は上記給水弁12の概略構成図である。
上記給水弁12は、吐出口12a,12bと流入口12cとを有している。上記流入口12cは、図示しないホースを介して水道の蛇口(図示せず)に接続されている。また、上記吐出口12aは、給水パイプ13に接続され、給水弁12の駆動により水道水を吐出し、水道水が水槽2内に供給される。そして、上記吐出口12bは、後述するように、水槽2から排出された高温多湿の空気が流れる乾燥用ダクト27(図5参照)に接続され、給水弁12の駆動により水道水を吐出し、水道水が乾燥用ダクト27内に供給される。
図5は、上記ドラム式洗濯乾燥機を側方から見た他の概略断面図である。つまり、図5は、上記ドラム式洗濯乾燥機の一部を図3とは異なる面で切った概略断面図である。
上記水槽2の上方には、温風供給装置の一例としての温風ユニット24が設けられている。より詳しくは、上記水槽2の下部に設けられた循環口2dから、水槽2の開口部2aに臨む吹出し口2bへ空気を搬送する乾燥用ダクト27の経路の途中に、温風ユニット24が配置されている。この温風ユニット24は、送風機25およびヒータ28から構成されている。なお、上記ヒータ28は加熱手段の一例である。
上記乾燥用ダクト27は、水槽2の外側において、水槽2内の空気を循環口2d、冷却室33、送風機25およびヒータ28を経て吹出し口2bに案内する経路を形成している。このような乾燥用ダクト27と水槽2との間で温風が次のように循環する。
上記送風機25が乾燥運転時に稼働し、ヒータ28で加熱された空気が吹出し口2bを介してドラム5内に吹き込まれる。これにより、上記ドラム5内の洗濯物の水分が蒸発する。その水分を含んだ空気、つまり、高温多湿の空気は、小孔5c、循環口2dを順次通って乾燥用ダクト27内に流入し、冷却室33内を流れる。この冷却室33では、吐出口13bから噴霧された冷却水(水道水)が高温多湿の空気と接触する。これにより、上記高温多湿の空気は、冷却水で冷却され、その空気中の水分が凝縮して、低温低湿の空気となって、ヒータ28に送られる。このヒータ28が低温低湿の空気を加熱する結果、高温低湿の空気が吹出し口2bを介してドラム5内に再び流入する。このような空気の循環により、洗濯物が乾燥する。
上記ヒータ28は、給気温度センサ26Aおよび排気温度センサ26Bの検出温度に応じて出力が制御され、所定の温度の空気をドラム5内に供給するようになっている。上記給気温度センサ26Aは乾燥用ダクト27の下流側の端部に取り付けられている。また、上記排気温度センサ26Bは乾燥用ダクト27の上流側の端部に取り付けられている。
図6は、上記ドラム式洗濯乾燥機の制御ブロック図である。
上記ドラム式洗濯乾燥機は、制御動作の中心となるマイクロコンピュータ50(以下、「マイコン」と略称する。)を備えている。なお、上記マイコン50が乾燥運転制御装置の一例である。
上記マイコン50には、操作キーK、水位センサ23、電源回路51、リセット回路52、回転検知装置53、給気温度センサ26Aおよび排気温度センサ26Bからの信号が入力される。
また、上記マイコン50は、ドラム5内の洗濯物の量を判定する量判定手段55と、洗濯物の材質を判定する材質判定手段56と、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程および乾燥工程の各工程の運転制御を行う運転制御手段57と、洗濯物の量に基づいて決定した工程時間を見張るタイマー58と、乾燥工程の運転終了を検知する乾燥終了検知手段59と、ドラム5内の洗濯物の貼り付きを判定する貼り付き判定手段60とを含んでいる。なお、上記量判定手段55は量検出手段の一例である。また、上記材質判定手段56は材質検出手段の一例である。また、上記運転制御手段57は乾燥運転制御設定手段の一例である。
上記量判定手段55は、例えば、駆動装置6が有するモータの立ち上げが開始してから、そのモータの回転数が所定値に達するまでの時間に基づいて、ドラム5内の洗濯物の量を判定する。上記時間は、洗濯物の量が少ないと短くなる一方、洗濯物の量が多いと長くなる。
上記材質判定手段56は、洗濯工程、乾燥工程において、洗濯物の材質を次のように判定する。
上記洗濯工程においては、洗濯物の吸水による水位変化に基づいて、洗濯物の材質を判定する。例えば、洗い工程開始前に洗濯物の量を判定し、この洗濯物の量に応じた設定水位を決定する。その後、上記水槽2内に上記設定水位まで給水を行う。次に、上記洗濯物全体に吸水させることを目的として、なじませ攪拌を行う。このなじませ攪拌はドラム5を低速で左右に回転することであり、例えば、45rpmで右回転20秒、3秒休止、45rpmで左回転20秒、3秒休止のサイクルを3回繰り返すものである。上記なじませ攪拌の終了後、水位センサ23により水位を検出し、上記設定水位からの変化量を算出する。上記洗濯物が綿等吸水性が高ければ水位変化量が大きくなり、また、ポリエステル混紡の化学繊維等吸水性が低ければ水位変化量が小さい。これにより、上記ドラム5内の洗濯物の材質を判定することができる。
一方、上記乾燥工程においては、給気温度センサ26Aおよび排気温度センサ26Bの温度、この温度の上昇率、給気温度センサ26Aと排気温度センサ26Bとの温度差等によって、洗濯物の材質を判定する。例えば、上記乾燥工程の初期段階では、温風ユニット24からドラム5内に吹き込まれた温風はその熱量の大部分が洗濯物および洗濯物が含む水分との熱交換に消費される。洗濯物の量が多い場合や、水分を含みやすい親水性の洗濯物の場合は、洗濯物が温風の熱量をより多く奪うため、ドラム5から排気された空気の温度(排気温度)が比較的低くなる。この現象を排気温度センサ26Bで捉えることにより、洗濯物の材質の判定が可能となる。このとき、上記量判定手段55による洗濯物の量の検出値を利用すれば、さらに、洗濯物の材質の判定精度を上げることができる。
上記乾燥終了検知手段59は洗濯物の乾燥度を検出し、乾燥運転制御を終了させるか否かを判定する手段である。例えば、上記排気温度センサ26Bの検出値により、予め設定されたしきい値を超えたときに、乾燥運転制御を終了させる方法がある。上記乾燥工程が進むと、排気温度センサ26Bの検出値が安定するが、洗濯物の乾燥度が約90%を超えてくると排気温度センサ26Bの検出値が再び上昇するようになる。これは温風ユニット24からの熱量供給と洗濯物からの水分蒸発との熱交換バランスがとれている状態から、洗濯物の水分減少により熱量供給過多の状態に遷移したことを意味する。この後も排気温度は上昇を続けるので、予め設定されたしきい値を超えたときに乾燥終了検知手段59は終了判定を出力する。このとき、上記排気温度の温度上昇度は、洗濯物の量や材質によって異なるので、実験等で細かく設定するのが一般的である。
上記貼り付き判定手段60は、脱水工程後においてドラム5の内壁に洗濯物が貼り付いているか否かを判定するものである。例えば、上記ドラム5の回転時の駆動装置6の電流値によって、ドラム5の内壁に洗濯物が貼り付いているか否かを判定する。乾燥工程の初期においては、前工程である脱水工程で洗濯物をバランスよく配置した状態でドラム5を高速回転するので洗濯物がドラム5の内壁に貼り付いている。このようにバランスがとれた状態では比較的小さな電流で駆動することができ、乾燥工程による洗濯物の水分減少が進めば、駆動装置6の負荷が軽くなり、電流値は減少していく。しかし、洗濯物がドラム5の内壁からはがれ始めると、ドラム5内のバランスが崩れるため、電流値は増加し始める。洗濯物のはがれが進み、洗濯物がドラム5の内壁に貼り付いていない状態になると、下方にのみ洗濯物が集中するアンバランスな状態となり、駆動装置6は乾燥初期に対して大きな電流を供給する必要がある。このように、上記ドラム5の内壁に洗濯物が貼り付いているか否かによって、駆動装置6の電流値に差が生じるので、あらかじめ実験に基づいて設定したしきい値を利用して洗濯物の貼り付き状態を判定することができる。
上記マイコン50の出力側には、マイコン50で判定された状態により、負荷駆動回路61にて各負荷の動作を行い、駆動装置6、給水弁12、ヒータ28、送風機25、排水ポンプ18等を動作させ、例えば、洗濯工程、すすぎ工程、脱水工程および乾燥工程を順次行うことができる。また、上記洗濯工程、すすぎ工程、脱水工程および乾燥工程の運転内容を表示する表示部11aや、運転終了およびエラー等を使用者に知らせるためにブザー62を制御する。
以下、図7A,図7B,図8のフローチャートを用いて、上記ドラム式洗濯乾燥機の動作制御を説明する。
図7Aに示すように、使用者が洗濯物投入口1aより洗濯物をドラム5内に投入して開閉扉8を閉じると、開閉扉8の窓部8aの周縁にパッキン9の内周縁9aが密着して水槽2が封止される。そして、操作キーの電源入/切111を押し(ステップS1)、スタート/一時停止112を押すと(ステップS2)、量判定手段55により、洗濯物の量を判定するための量センシングがスタートする(ステップS3)。
上記量センシングにより、洗濯物の量を判定すると、その量にあった水位を設定し、運転時間を表示部11aに表示する。
次に、上記水槽2内への給水を開始して(ステップS4)、材質判定手段56により、給水するのに要した時間つまり給水時間を算出し、この給水時間に基づいて、洗濯物の材質を判定する(ステップS5)。
上記洗濯物が材質が、例えば、綿などの吸水性に優れた布である場合、給水時間が長くなる。一方、上記洗濯物の材質が、例えば、化繊などの吸水性に優れていない布である場合、給水時間が短くなる。
次に、上記ドラム5を低速回転させることにより、洗い工程を行う(ステップS6)。
次に、上記排水ポンプ18をONし、洗剤を含む洗濯水を機外へ排水した(ステップS7)後、再び、槽内4に給水を行って(ステップS8)、すすぎ工程を行う(ステップS9)。
上記すすぎ工程では、洗剤を含まない洗濯水を洗濯物に含ませ、駆動装置6にてドラム5を低速回転させて、ドラム5内の洗濯物をタンブリングさせる。
次に、上記排水ポンプ18をONし、洗剤を含まない洗濯水を機外へ排水した(ステップS10)後、洗濯物の脱水工程を行う(ステップS11)。
上記脱水工程では、駆動装置6にてドラム5を高速回転させて、洗濯物に含まれる水を、ドラム5の小孔5bからドラム5外へ飛ばす。これにより、上記洗濯物から離れた水は、水槽2の内面を伝って水槽2の下部に達し、排水ポンプ18により機外に強制的に排水される。
次に、上記ステップS5において算出された材質データを呼び出して(ステップS12)、マイコン50により、乾燥設定を行う(ステップS13)。
上記乾燥設定が開始すると、図8に示すように、洗濯物の量・材質データに基づいて、洗濯物に関する判定を行う(ステップS14)。ここで、上記洗濯物の量が少なく、洗濯物は疎水性衣類だと判定すると、疎水性衣類に適した乾燥設定を行う(ステップS15)。一方、上記洗濯物の量が多く、洗濯物は親水性衣類だと判定すると、親水性衣類に適した乾燥設定を行う(ステップS16)。
上記疎水性衣類に適した乾燥設定、または、親水性衣類に適した乾燥設定では、ヒータ28の熱量、送風機25の回転数、除湿用冷水量、ドラム回転数が設定される。ここで、上記除湿用冷水量とは、吐出口12bから乾燥用ダクト27に流入する水道水の量のことである。
次に、図7に示すように、乾燥工程を行う(ステップS17)。この乾燥工程の開始すると共に、給気温度センサ26Aと排気温度センサ26Bの検出値の監視を開始する。
上記乾燥工程の初期段階において排気温度センサ26Bの検出値は、例えば、洗濯物の量が多い場合、洗濯物が熱吸収するため、比較的温度が低くなる。これは親水性が高い洗濯物についても同様である。これらを利用して、量判定手段55および材質判定手段56が、給気温度センサ26Aおよび排気温度センサ26Bが検出する温度、これらの温度の上昇率、それらの温度の差等から、洗濯物の量・材質を推定する(ステップS18,S19)。
次に、上記ステップS18,S19で推定した洗濯物の量・材質データに基づいて、乾燥設定を行う(ステップS20)。このとき、乾燥終了検知手段59は、乾燥工程の予測残時間を操作パネル11に表示、終了検知条件となる排気温度のしきい値設定、洗濯物に適した乾燥用ヒータの熱量設定を行う。
次に、上記乾燥終了検知手段59により、乾燥運転は終了か否かの判定を行う(ステップS21)。
より詳しくは、上記排気温度センサ26Bが検出する温度が上記しきい値以上であると、乾燥運転は終了と判定して、乾燥運転を終了する。
一方、上記排気温度センサ26Bが検出する温度が上記しきい値未満であると、貼り付き判定手段60により、洗濯物がドラム5の内壁に貼り付いているか否かの判定を行う(ステップS22,S23)。
上記洗濯物が温められ、水分の蒸発が進むと、ドラム5内に貼り付いていた洗濯物がはがれ、ドラム5の回転に合わせてタンブリングが行われる。この状態では、加熱された空気がより多くの洗濯物と接触できるため、水分の蒸発がさかんになる。このとき、加熱された空気は熱を奪われるので、ドラム5内に洗濯物が貼り付いていたときよりも温度上昇が緩やかとなる。上記貼り付き判定手段60はこの状態を検知することができる。
上記ステップS23で、洗濯物がドラム5の内壁に貼り付いていると判定すると、ステップS21に戻る一方、洗濯物がドラム5の内壁に貼り付いないと判定すると、ステップS24に進む。
上記ステップS24に進んだ場合、量判定手段55により、洗濯物の量を判定した後、ステップS25で、材質判定手段56により、洗濯物の材質を判定して、ステップS26で、ステップS13と同様の乾燥設定を行って、ステップS27で、ステップS26の乾燥設定に沿った乾燥工程を行うと、乾燥運転が終了する。
上記乾燥工程の初期段階では、洗濯物がドラム5の内壁に貼り付き、加熱空気と洗濯物との接触が制限され、加熱空気と洗濯物との間の熱交換の効率が低い。よって、初期段階で得られた洗濯物の量・材質データは正確なものとは言い難い。
しかしながら、上記実施の形態では、貼り付き判定手段60によって、洗濯物がドラム5の内壁からはがれていることを検出した後で、再度、量判定手段55、布質判定手段56により、洗濯物の量・材質データを再判定することで、より正確な値に補正することが可能である。
以降、こうして補正された洗濯物の量・材質データを基に、乾燥終了検知手段59のしきい値変更、乾燥工程の残時間表示の設定、乾燥用ヒータ熱量の変更を行うので、その洗濯物に適した乾燥運転を実行できる。
上記乾燥工程が進むと、排気温度センサ26Bの検出値が安定するようになる。これは洗濯物からの水分蒸発が効率よくおこなわれている状態である。やがて、上記洗濯物の乾燥度が約90%を超えてくると、排気温度センサ26Bの検出値が再び上昇を始める。これは洗濯物の水分が減少し、加熱空気が冷やされることなく、排気されることを示している。ここで、上記乾燥終了検知手段59は、ステップS24,S25で補正した洗濯物の量・材質に基づいた乾燥終了検知を行い、その判定によって乾燥運転が終了する。
上記実施の形態では、ドラム式洗濯乾燥機に、温風ユニット24を搭載していたが、温風ユニットの代わりにヒートポンプ式の温風供給装置を搭載してもよい。
上記実施の形態では、ステップS13の乾燥設定を行って、これに基づく乾燥運転を行った後、ステップS22の貼り付き判定を行っていたが、ステップS22の貼り付き判定を行った後、ステップS13の乾燥設定を行うようにしてもよい。
すなわち、上記ステップS11の脱水を行った後、ステップS22の貼り付き判定を行って、この貼り付き判定によってドラム5の内壁に洗濯物が貼り付いていないと判定された後、洗濯物の量,材質のうちの少なくとも一方の検出を行って、この少なくとも一方に基づいて乾燥運転の制御の設定を行った後、この設定に基づいて乾燥運転を行ってもよい。
本発明は、いわゆる横型洗濯乾燥機は勿論のこと、いわゆる縦型洗濯乾燥機に対しても用いることができる。
図1は本発明の一実施の形態のドラム式洗濯乾燥機の概略斜視図である。 図2は上記ドラム式洗濯乾燥機の操作パネルの概略正面図である。 図3は上記ドラム式洗濯乾燥機の概略断面図である。 図4は上記ドラム式洗濯乾燥機の給水弁12の概略構成図である。 図5は上記ドラム式洗濯乾燥機の他の概略断面図である。 図6は上記ドラム式洗濯乾燥機の制御ブロック図である。 図7Aは上記ドラム式洗濯乾燥機の動作制御のフローチャートである。 図7Bは上記ドラム式洗濯乾燥機の動作制御のフローチャートである。 図8は上記ドラム式洗濯乾燥機の動作制御のフローチャートである。 図9は従来のドラム式洗濯乾燥機の概略構成図である。 図10は上記従来のドラム式洗濯乾燥機の動作制御のフローチャートである。 図11は上記従来のドラム式洗濯乾燥機の動作制御のフローチャートである。
符号の説明
1:外箱
1a:洗濯物投入口
1b:底台
2:水槽
2a:開口部
3:バネ
4:緩衝装置
5:ドラム
5a:開口部
5b:小孔
5c:バッフル
5d:横軸
5e:液体バランサ
6:駆動装置
6a:ケース
6b:ロータ
6c:ステータ
8:開閉扉
8a:窓部
9:ドアパッキン
11:操作パネル
11a:表示部
12:給水弁
13:給水パイプ
15:洗剤ケース
15a:給水ノズル
16:排水ダクト
16a:第1排水ダクト
16b:第2排水ダクト
16c:第3排水ダクト
17:接続ケース
17a:糸屑フィルタ
17b:キャップ
18:排水ポンプ
19:循環ポンプ
21:エアトラップ
22:導圧パイプ
23:水位センサ
24:温風ユニット
25:送風機
26A:給気温度センサ
26B:排気温度センサ
27:乾燥用ダクト
28:ヒータ
31:制御装置
32:天板
50:マイコン
51:電源回路
52:リセット回路
53:回転検知装置
54:温度検知手段
55:量判定手段
56:材質判定手段
57:運転制御手段
58:タイマー
59:乾燥終了検知手段
60:貼り付き判定手段
61:負荷駆動回路
62:ブザー
111:電源キー
112:スタートキー
113:ドアロック解除キー
114:切替キー
115:乾燥キー
116:操作キー
117:洗いキー
118:すすぎキー
119:脱水キー

Claims (6)

  1. 内部に洗濯物を収容するドラムと、
    上記ドラム内へ空気を送風する送風機、および、上記空気を加熱する加熱手段を有する温風供給装置と、
    上記温風供給装置を制御して乾燥運転を実行する乾燥運転制御装置と
    を備え、
    上記乾燥運転制御装置は、
    上記ドラムの内壁に洗濯物が貼り付いている否かを判定する貼り付き判定手段と、
    上記貼り付き判定手段によって上記ドラムの内壁に洗濯物が貼り付いていないと判定された後、上記洗濯物に関する情報の検出を行って、この情報に基づいて上記乾燥運転の制御を設定する乾燥運転制御設定手段と
    を有することを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 請求項1に記載の洗濯乾燥機において、
    上記乾燥運転制御装置は、上記ドラム内の洗濯物の量を検出する量検出手段を有し、
    上記洗濯物に関する情報は、上記量検出手段によって検出された洗濯物の量であることを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 請求項1または2に記載の洗濯乾燥機において、
    上記乾燥運転制御装置は、上記ドラム内の洗濯物の材質を検出する材質検出手段を有し、
    上記洗濯物に関する情報は、上記材質検出手段によって検出された洗濯物の材質であることを特徴とする洗濯乾燥機。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の洗濯乾燥機において、
    上記乾燥運転制御装置は、上記乾燥運転の終了を検知する乾燥終了検知手段を有し、
    上記乾燥運転に対する上記乾燥運転制御設定手段の設定は、上記乾燥終了検知手段の判定しきい値の設定であることを特徴とする洗濯乾燥機。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の洗濯乾燥機において、
    上記乾燥運転に対する上記乾燥運転制御設定手段の設定は、上記乾燥運転の残時間表示の設定であることを特徴とする洗濯乾燥機。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の洗濯乾燥機において、
    上記乾燥運転に対する上記乾燥運転制御設定手段の設定は、上記ヒータの出力の設定であることを特徴とする洗濯乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012143478A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Sharp Corp 洗濯乾燥機
JP2016093414A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 株式会社東芝 衣類乾燥機

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