JP4794524B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Description
本発明において、中間脱水の回転数が設定の回転数に達しない場合には、中間脱水の時間延長により、節水を図りつつ効率よくすすぎを行い、回転数低下に起因してすすぎ性能が低下するのを防止することができる。
また、本発明において、中間脱水の回転数が設定の回転数に達しない場合には、シャワーすすぎ回数を増やすことにより、節水を図りつつ効率よくすすぎを行い、回転数低下に起因してすすぎ性能が低下するのを防止することができる。
水位センサ33は、コイルおよび磁性体を内部に有し、エアトラップ31内の空気圧の変化に応じて磁性体がコイル内を移動する。水位センサ33はコイル内の磁性体の位置により生じるコイルのインダクタンスを発振周波数として検出し、その発振周波数に基づいて水槽2内の水位を検知する。また、水位センサ33の位置は水槽2の位置より高くなっている。
送風機52は、水槽2の後面下部に取り付けられている。また、送風機52は、冷却板51で冷却されて除湿された空気を吸い込み、その空気を温風ユニット53へ向けて吹き出す。送風機52は、洗濯水が内部に流入するように配置されている。これにより、送風機52内の図示しないファンなどを洗濯水で洗浄することができる。
乾燥用ヒータ54は、冷却板51の側方に位置するように、水槽2の下部とドラム3の下部との間に設置されて、送風機52の吹き出し空気を加熱する。つまり、冷却板51で除湿された空気が、送風機52によって乾燥用ヒータ54に送られ、この乾燥用ヒータ54で加熱される。また、乾燥用ヒータ54は洗濯水に浸かるようなっている。これにより、乾燥用ヒータ54で温水を生成して、この温水で洗濯物を洗ったり、すすいだりすることができる。
シャワーノズル22の噴射口46は部分的に蓋部材45により塞がれている。より詳しくは、蓋部材45がシャワーノズル22の噴射口46の下部を塞いで、シャワーノズル22の噴射口46の斜め上方のみが開放されている。これにより、シャワーノズル22による洗濯水の水流WSはドラム3の回転軸L2に向かう。また、シャワーノズル22が噴射した水は扇状に広がって、ドラム3の内周面においてドラム3の回転軸L2に垂直な面と重なる部分の略全部に降りかかると共に、ドラム3の内周面において回転ドラム3の回転軸L2方向の一端から回転ドラム3の回転軸L2方向の他端まで降りかかる。
冷却板51は、水槽2の下部とドラム3の下部と間に配置されている。そして、冷却板51は乾燥システム50の稼働時、つまり乾燥運転時に給水ホース57からの冷却水で冷却される。冷却された冷却板51に、洗濯物から蒸発した水分を含む空気を接触させて、上記空気の水分を凝縮させ、空気の除湿を行うようになっている。このように除湿された空気が送風機52に吸い込まれる。
送風ケース56の吹出口は、水槽開口部15の下縁とドラム開口部26の下縁との間に位置している。これにより、吹出口から吹き出した空気を、ドラム3内の下側の洗濯物に直接当てることができる。
制御装置5はマイクロコンピュータ101を有している。マイクロコンピュータ101は、CPU(中央処理装置)104、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)107、ROM(リード・オンリー・メモリ)108、カウンタ部118、タイマー119、システムバス109および複数のI/Oポート110から成っている。マイクロコンピュータ101は、電源回路102から電源端子Vdd、Vssに定電圧が供給されることにより動作し、リセット回路103からの信号をRESET端子で受けるようになっている。
状態検知回路113は、図示しないが、水位センサ33に接続されており、水位センサ33の出力を受ける。また、状態検知回路113には、ドラム3の回転速度を検知する回転速度センサや、ドラム3内の温度を検知する温度センサも接続されている。これにより、状態検知回路113は回転角度センサおよび温度センサの出力を受ける。
負荷駆動回路116は、風呂水ポンプ37、冷却水用給水弁58、送風機52、乾燥用ヒータ54、循環ポンプ23、給水弁38、排水用モータ25等を駆動する。
冷却水用給水弁58は給水ホース57に設けられている。冷却水用給水弁58を開くと、水道水給水口40または風呂水給水口39からの水が給水ホース57を介して冷却板30に冷却水として供給される。つまり、冷却水用給水弁58の開閉により、冷却板51へ冷却水の供給が開始したり、停止したりする。
また、負荷駆動回路116には、インバータ117を介してドラム駆動用モータ4が接続されている。インバータ117により、ドラム駆動用モータ4の回転速度を自在に変化させることができる。
したがって、上記洗い能力およびすすぎ能力を向上させて、洗いやすすぎに要する時間を短くすることができる。
図6Aにおいて、すすぎ工程が開始すると、S101で、シャワーすすぎの実行カウンタをクリアする。より詳しくは、カウント部118に記憶されているシャワーすすぎの実行回数を0にする。
次に、S102で、排水用モータ25により排水弁24を開き、水槽2内の水を外箱1外に排水する。
次に、S104で、洗濯物のタンブリングが終了した否かを判定する。このS104で、洗濯物のタンブリングが終了したと判定すると、S105に進む。一方、上記S104で、洗濯物のタンブリングが終了していないと判定すると、S103に戻り、洗濯物のタンブリングが終了したと判定するまで、S103,S104を繰り返す。
タンブリングが終了した否かは、S103のバランスタンブリングが始まってから経過した時間が設定時間に達したか否かで判定する。バランスタンブリングが始まってから経過した時間はタイマ119で計測される。
次に、S105で、アンバランスセンシングを行う。より詳しくは、洗濯物をドラム3の内周面に略均等に張り付けるために、ドラム3を所定方向に回転させつつ、ドラム3の回転速度の変動を検知する。
次に、S106で、アンバランスセンシングがオッケーか否かを判定する。より詳しくは、ドラム3の回転速度の変動に基づいて、ドラム3にアンバランスが生じているか否かを判定する。S106で、ドラム3にアンバランスが生じていないと判定すると、S107に進む。一方、S106で、ドラム3にアンバランスが生じていると判定すると、S103に戻り、ドラム3にアンバランスが生じていないと判定するまで、S103〜S106を繰り返す。
次に、S108で低速脱水1が終了したか否かを判定する。S108で低速脱水1が終了したと判定すると、S109に進む。一方、S108で低速脱水1が終了していないと判定すると、S107に戻り、低速脱水1が終了するまで、S107,S108を繰り返す。
低速脱水1が終了した否かは、S107の低速脱水1が始まってから経過した時間が設定時間に達したか否かで判定する。低速脱水2が始まってから経過した時間はタイマ119で計測される。
次に、S110で、低速脱水2が終了したか否かを判定する。S110で、低速脱水2が終了したと判定するとS111(図6B)に進む。一方、S110で低速脱水2が終了していないと判定すると、S109に戻り、低速脱水2が終了したと判定するまで、S109,S110を繰り返す。
低速脱水2が終了した否かは、例えば、S109の低速脱水2が始まってから経過した時間が設定時間に達したか否かで判定する。低速脱水2が始まってから経過した時間はタイマ119で計測される。
次に、S112で高速脱水が所定回転数(例えば800rpm)以上かを確認し、所定回転数以上であれば、高速脱水を継続する。
S112で高速脱水が所定回転数以下であれば、シャワーすすぎ工程をスキップしS131(図6C)に移行する。
次に、S112で高速脱水が所定回転数以上であれば、S113で高速脱水が終了したか否かを判定する。S113で高速脱水が終了したと判定すると、S114に進む。一方、S113で高速脱水が終了していないと判定すると、S111に戻り、高速脱水が終了したと判定するまで、S111〜S113を繰り返す。
高速脱水が終了した否かは、S111の高速脱水が始まってから経過した時間が設定時間に達したか否かで判定する。高速脱水が始まってから経過した時間はタイマ119で計測される。
次に、S116で、タイマ119を用いて、T1時間経過したか否かを判定する。S116でT1時間経過していないと判定すると、再び、S116を行う。一方、S116でT1時間経過したと判定すると、S117に進む。即ち、S116でT1時間経過したと判定するまで、S116を繰り返す。
次に、S117で、排水用モータ25により排水弁24を閉じ、外箱1外への水の排水を止める。
次に、S124で、タイマ119を用いて、T3時間経過したか否かを判定する。S124でT3時間経過していないと判定すると、再び、S124を行う。一方、S124でT3時間経過したと判定すると、S125に進む。即ち、S124でT3時間経過したと判定するまで、S124を繰り返す。
次に、S126で、排水用モータ25により排水弁24を開き、水槽2内の水を外箱1外に排水する。
次に、S127で高速脱水を行う。S127の高速脱水はS111の高速脱水と同じである。つまり、S127では、ドラム3を例えば900rpm回転させて、ドラム3内の洗濯物を脱水する。
次に、S128で、高速脱水が終了したか否かを判定する。S128で、高速脱水が終了したと判定すると、S129に進む。一方、S128で、高速脱水が終了していないと判定すると、S127に戻り、高速脱水が終了したと判定するまで、S127,S128を繰り返す。
次に、S129で、シャワーすすぎの実行カウンタをインクリメントする。より詳しくは、カウント部118に記憶されているシャワーすすぎの実行回数に1を足す。
最後に、S134で、通常(最終)すすぎ、つまり、ためすすぎ処理または注水すすぎ処理を行う。ためすすぎ処理および注水すすぎ処理では、ドラム3が正回転、回転停止および逆回転を順次繰り返すことにより、洗濯物をタンブリングさせて、洗濯物をすすいでいる。このとき、ドラム3の正回転および逆回転の回転速度は、例えば49rpmとなっている。
また、シャワーすすぎにおけるドラム3の回転速度は中間脱水時の回転速度より遅いので、シャワーノズル22による水が洗濯物に弾かれず、その水を洗濯物に十分に染み込ませることができる。
したがって、ドラム式洗濯乾燥機のすすぎ力を向上させて、洗濯物のすすぎに要する時間を短くすることができる。
また、設定水位はドラム3が水槽2内の水に浸からない水位であるから、水槽2内で泡が発生しても、泡とドラム3との接触面積は小さい。
したがって、泡とドラム3との摩擦抵抗を小さくできるので、泡拘束の発生を防ぐことができる。
また、設定水位はドラム3が水槽2内の水に浸からない水位であるので、水槽2内へ給水量は少なく、節水効果が得られる。
また、設定水位がドラム3が水槽2内の水に浸からない水位であっても、水槽2内の水を循環ポンプ23でドラム3内へ戻して循環させるので、洗濯物を十分にすすぐことができる。
また、S112で高速脱水が所定回転数以上を検知すれば、高速脱水を継続することによって、すすぎ性能の低下を防ぐことができ、効率よくすすぐことができる。
図7に示す第2実施例ではS111〜S113のみを示しているが、図6Bに示すS112を変更した例であって、それ以前のS101〜S111まで、及びその後のS113〜S134は第1実施例と同一のため、それら各ステップの図示と説明とを省略する。
高容量(N1):800rpm
中容量(N2):750rpm
低容量(N3):700rpm
この回転数は、高容量の場合に低回転数で、低容量の場合に高回転数でも良い。
S112−1〜S112−3のように、容量判定によって検知の所定回転数を変更することによって、負荷容量に見合った高速脱水を継続し、すすぎ性能の低下を防ぐことができ、効率よくすすぐことができる。
図8に示す第3実施例ではS111〜S113のみを示しているが、図6Bに示すS112を変更した例であって、それ以前のS101〜S111まで、及びその後のS113〜S134は第1実施例と同一のため、それら各ステップの図示と説明とを省略する。
S112−1〜S112−2のように、高速脱水が設定回転数(900rpm)に達していない場合に高速脱水時間を延長することによって、回転数低下による負荷に含まれた洗濯液の排出量低下を防ぎ、すすぎ性能の低下を防ぐことができ、効率よくすすぐことができる。
図9に示す第4実施例ではS111〜S113のみを示しているが、図6Bに示すS112を変更した例であって、それ以前のS101〜S111まで、及びその後のS113〜S134は第1実施例と同一のため、それら各ステップの図示と説明とを省略する。
高容量(N1):3分延長
中容量(N2):2分延長
低容量(N3):1分延長
この延長された時間をマイコンにインプットする。
図10に示す第5実施例ではS111〜S113のみを示しているが、図6Bに示すS112を変更した例であって、それ以前のS101〜S111まで、及びその後のS113〜S134は第1実施例と同一のため、それら各ステップの図示と説明とを省略する。
回転数N1:600〜699rpm、3分延長
回転数N2:700〜799rpm、2分延長
回転数N3:800〜899rpm、1分延長
この延長された時間をマイコンにインプットする。
図11に示す第6実施例ではS111〜S113のみを示しているが、図6Bに示すS112を変更した例であって、それ以前のS101〜S111まで、及びその後のS113〜S134は第1実施例と同一のため、それら各ステップの図示と説明とを省略する。
また、洗濯機能のみ及び洗濯乾燥機に前記方法が適用できることは言うまでもない。
また、中間脱水の回転数が制御装置におけるマイコンで設定された回転数(中間脱水として行われる高速脱水の設定回転数)まで達しない場合には、回転数が低下していることに起因して洗濯液の排出が低下するので、中間脱水の時間を延長することによって、洗濯液の排出低下を防止し、すすぎ性能の低下を防止することができる。更に、中間脱水の延長時間については、高容量ほど延長時間を長く設定するというように、容量の大きさにより変化させることができる。或いは、中間脱水の延長時間については、中間脱水の回転数が高速ほど延長時間を短くするというように、中間脱水の回転数の大きさによって変化させることもできる。
更にまた、中間脱水の回転数が上記設定回転数まで達しない場合には、シャワーすすぎの回数を増やすことによって、洗濯液の排出低下を防止し、すすぎ性能の低下を防止することができる。
3 ドラム 4 ドラム駆動用モータ
5 制御装置 6 ダンパ
7 外箱開口部 8 ドア
11 操作パネル 15 水槽開口部
16 パッキン 17 排水口
18 排水ダクト 19 フィルタケース
20 排水ホース 21 循環ホース
22 シャワーノズル 23 循環ポンプ
24 排水弁 25 排水用モータ
26 ドラム開口部 27 小孔
28 バッフル 29 液体バランサ
30 リントフィルタ 31 エアトラップ
32 導圧パイプ 33 水位センサ
34 洗剤ケース 35 給水路
36 給水経路 37 風呂水ポンプ
38 給水弁 39 風呂水給水口
40 水道水給水口 41 給水ダクト
45 蓋部材 46 噴射口
50 乾燥システム 51 冷却板5
52 送風機 53 温風ユニット
54 乾燥用ヒータ 55 ヒータケース
56 送風ケース 57 給水ホース
58 冷却水用給水弁
101 マイクロコンピュータ 102 電源回路
103 リセット回路 104 CPU(中央処理装置)
105 制御部 106 演算部
107 RAM(ランダム・アクセス・メモリ)
108 ROM(リード・オンリー・メモリ) 109 システムバス
110 I/Oポート 111 不揮発性メモリ
112 入力キー回路 113 状態検知回路
114 表示装置 115 ブザー
116 負荷駆動回路 117 インバータ
118 カウンタ部 119 タイマー
L1 水平方向 L2 ドラム3の回転軸
WS シャワーノズル22による水流
Claims (6)
- 外箱内に弾性支持されるとともに前面部に洗濯物投入用の開口部が形成されている水槽と、当該水槽内に略水平軸を中心に自在に回転し且つ内部に洗濯物を収容する回転ドラムと、前記外箱に前記開口部を開閉可能に設けられ且つ閉鎖状態で前記開口部との間をドアパッキンを介してシールする開閉ドアと、投入された前記洗濯物の容量判定をするとともに洗い・すすぎ・脱水・乾燥の各工程の順次運転を制御し、前記すすぎ工程ではシャワーすすぎを実施する制御装置とを備えたドラム式洗濯機において、
前記制御装置は、前記脱水工程での中間脱水の回転数の検出を受けて、前記中間脱水の回転数がある一定の回転数以上であることに応答して、前記シャワーすすぎを継続することを特徴とするドラム式洗濯機。 - 前記制御装置は、前記一定の回転数を、前記容量判定の判定結果に応じて変化させることを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
- 前記制御装置は、前記中間脱水の回転数が設定された回転数まで達していないことに応答して、前記中間脱水の時間を延長することを特徴とする請求項1又は2に記載のドラム式洗濯機。
- 前記制御装置は、前記中間脱水において延長される延長時間を、前記容量判定により変化させることを特徴とする請求項3に記載のドラム式洗濯機。
- 前記制御装置は、前記中間脱水において延長される延長時間を、前記中間脱水の回転数に応じて変化させることを特徴とする請求項3に記載のドラム式洗濯機。
- 前記制御装置は、前記中間脱水の回転数が設定された回転数まで達していないことに応答して、前記シャワーすすぎの回数を増やすことを特徴とする請求項1又は2に記載のドラム式洗濯機。
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