JP6263072B2 - 業務用洗濯脱水機 - Google Patents
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- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
- Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
Description
しかしながら、モータを大型化すると、装置全体の大型化、製造コストの増大、そして電源容量の増大等を招くことから、これらの課題を解決するためには、図4に示すように、大型のモータを用いることなく、低速用モータ21と高速用モータ22の2つの小型モータとプーリとクラッチ23を用いて高トルク出力と、高速回転の両方の駆動方法を適宜に切り替える洗濯脱水機が案出された。
この洗濯脱水機は、洗濯時に低速用モータ21でプーリ減速機構により低速・高トルクで洗濯ドラム24を駆動し、脱水時にクラッチ23を切り低速用モータ21を切り離し、高速用モータ22のみで洗濯ドラム24を高速回転させる構造である。
さらに、洗濯から脱水へと切り替える際に、洗濯ドラムは完全に停止せずに慣性で回転していることから、単純なインバータ回路を用いたとしても回転中の洗濯ドラムを好適に制御することができないという問題があった。
本発明によれば、洗濯から脱水へと切り替える際に、低速用モータから高速用モータへの切り替えがスムーズに行うことが可能となり、高速用モータの始動トルクと始動電流が小さくなって、モータのサイズと設定最大電流を小さくすることができる。
これにより、洗濯ドラムの回転駆動が低速用モータから高速用モータにスムーズに切り替えすることができる。
これにより、低速用と高速用とで2つ必要であったインバータを1つにまとめることができ、装置の小型化、簡略化に寄与する。
図1は、本発明の業務用洗濯脱水機の第1の実施例の動力連動を示している。
業務用洗濯脱水機において被洗物を投入して洗濯・脱水する洗濯ドラム1は、減速用にベルトで連結されるプーリ大2とプーリ小3を介して高速用モータ4に連結され、この高速用モータ4は、主に脱水時に用いられ、制御部5の高速用インバータ6によって洗濯ドラム1を高速で回転駆動する。この高速用インバータ6は、高速用モータ4の実際の回転数をモニターしながら適正な回転数に駆動制御することができる。
そして高速用モータ4は、接離自在な2つのクラッチ板から構成されるクラッチ7の一方側に固定的に繋がっている。
そもそも低速用インバータ13と高速用インバータ6とは、同時に動作することなく、別個に動作するものである。したがって、制御部5としてインバータを低速用・高速用の何れかに切り替えることにより、インバータ回路しては低速・高速兼用インバータ14を随時切り替えて使用すればよいものである。その他の部材については、上述した第1の実施例と同様である。
本発明の業務用洗濯脱水機の動作について、上記第1の実施例を例に以下に説明する。まず業務用洗濯脱水機の使用者は、洗濯工程から脱水工程への作業の流れを制御部5に入力し設定する。例えば、被洗物の種類、被洗物の重量、洗濯時間、そして脱水時間等である。
そして、制御部5の低速用インバータ13が低速用モータ12を回転駆動すると、プーリ小11、プーリ大10・プーリ小9、プーリ大8の順にベルト駆動で回転が減速され、その回転が繋がっているクラッチ7を介して非稼動の高速用モータ4、プーリ小3、プーリ大2の順にベルト駆動で回転が伝達され、最終的に洗濯ドラム1を高トルクで回転(回動、揺動)する。
この際、洗濯ドラム1は、それまで低速用モータ12により駆動されていた回転を、クラッチ7が切れても慣性により惰性回転し続けている。そして、この状態で洗濯ドラム1を脱水用の高速回転で高速用モータ4を駆動させるに際して、高速用インバータ6は洗濯ドラム1の回転数(すなわち高速用モータ4の回転数)を検知した上で、洗濯ドラム1の回転にブレーキがかからないよう、かつ始動トルクが過大にならないような適正に制御して高速用モータ4を駆動するものである。
そして、洗濯工程が終了して脱水工程に移行する際に、図3(b)に示すように、脱水時のドラムの回転方向において、低速用インバータ13がその回転駆動性能を最大にして洗濯ドラム1を回転させた状態で、クラッチ7を「切」(空転)にするとともに低速用モータ12を電源断にし、それから高速用インバータ6が高速用モータ4を回転駆動するものである。
この洗濯ドラム1を低速用モータ12により比較的高速で回転させることにより、高速用モータ4での回転始動に繋げやすくするものであり、高速用インバータ6は高速用モータ4を駆動するための始動トルク及び駆動電流が少なくて済み、スムーズにモータ駆動の切り替えが行えるものである。
2:プーリ大
3:プーリ小
4:高速用モータ
5:制御装置
6:高速用インバータ
7:クラッチ
8:プーリ大
9:プーリ小
10:プーリ大
11:プーリ小
12:低速用モータ
13:低速用インバータ
14:低速・高速兼用インバータ
Claims (4)
- 洗濯脱水機における洗濯ドラムを洗濯時に回転駆動する低速用モータと、
上記洗濯ドラムを脱水時に回転駆動する高速用モータと、
上記低速用モータの駆動力を上記高速用モータの回転軸に伝達すべく、上記高速用モータに繋がることが可能な第1のプーリ大と、上記第1のプーリ大にベルトにより連結される第1のプーリ小と、上記第1のプーリ小と同軸で一体的に組み合わされる第2のプーリ大と、上記第2のプーリ大にベルトにより連結され上記第1のプーリ大から遠ざかる位置に設けられ上記低速用モータに連結された第2のプーリ小とからなる動力伝達装置と、
上記動力伝達装置と上記高速用モータの回転軸との間に接離自在に介在するクラッチと、
上記低速用モータに備えた該低速用モータを駆動する電源周波数を変化させる低速用インバータと、
上記高速用モータに備えた該高速用モータを駆動する電源周波数を変化させる高速用インバータと、
上記高速用インバータに備えた該高速用モータの1つのみの回転数検知装置と、
上記高速用モータと上記高速用インバータと上記低速用モータと上記低速用インバータと上記クラッチを駆動制御する制御部と、
を有する業務用洗濯脱水機の制御方法であって、
当該業務用洗濯脱水機の使用者が、被洗物の種類、被洗物の重量、洗濯時間、脱水時間の情報を含む作業の流れに関する情報を前記制御部に入力するのを受付けて設定する入力設定工程と、
上記低速用インバータが上記低速用モータを回転駆動して、上記洗濯ドラムを高トルクで回転する洗濯工程と、
上記制御部が、上記低速用インバータから上記低速用モータの駆動電源の供給を止めるとともに、上記クラッチを切るクラッチ工程と、
上記洗濯ドラムが慣性により惰性回転し続ける回転数を上記回転数検知装置により検知するドラム回転数検知工程と、
上記回転数検知装置により上記高速用モータの実際の回転数をモニターしながら、上記洗濯ドラムの回転にブレーキがかからないよう、かつ始動トルクが過大にならないよう上記高速用インバータを制御して上記高速用モータを駆動して上記洗濯ドラムを回転する脱水工程と
を備えることを特徴とする業務用洗濯脱水機の制御方法。 - 上記制御部は、上記クラッチ工程において、洗濯が終了して脱水への切り替えに際し低速用インバータにより低速用モータが洗濯時よりも高い回転数で洗濯ドラムを駆動してからクラッチを切ることを特徴とする請求項1に記載の業務用洗濯脱水機の制御方法。
- 洗濯脱水機における洗濯ドラムを洗濯時に回転駆動する低速用モータと、
上記洗濯ドラムを脱水時に回転駆動する高速用モータと、
上記低速用モータの駆動力を上記高速用モータの回転軸に伝達すべく、上記高速用モータに繋がることが可能な第1のプーリ大と、上記第1のプーリ大にベルトにより連結される第1のプーリ小と、上記第1のプーリ小と同軸で一体的に組み合わされる第2のプーリ大と、上記第2のプーリ大にベルトにより連結され上記第1のプーリ大から遠ざかる位置に設けられ上記低速用モータに連結された第2のプーリ小とからなる動力伝達装置と、
上記動力伝達装置と上記高速用モータの回転軸との間に接離自在に介在するクラッチと、
上記低速用モータと高速用モータを選択的に駆動する電源周波数を変化させる1つのみの低速・高速兼用インバータと、
上記低速・高速兼用インバータに備えた該高速用モータの1つのみの回転数検知装置と、
上記高速用モータと上記低速用モータと上記低速・高速兼用インバータと上記クラッチを駆動制御する制御部と、
を有する業務用洗濯脱水機の制御方法であって、
当該業務用洗濯脱水機の使用者が、被洗物の種類、被洗物の重量、洗濯時間、脱水時間の情報を含む作業の流れに関する情報を前記制御部に入力するのを受付けて設定する入力設定工程と、
上記低速・高速兼用インバータが上記低速用モータを回転駆動して、上記洗濯ドラムを高トルクで回転する洗濯工程と、
上記制御部が、上記低速・高速兼用インバータから上記低速用モータの駆動電源の供給を止めるとともに、上記クラッチを切るクラッチ工程と、
上記洗濯ドラムが慣性により惰性回転し続ける回転数を上記回転数検知装置により検知するドラム回転数検知工程と、
上記回転数検知装置により上記高速用モータの実際の回転数をモニターしながら、上記洗濯ドラムの回転にブレーキがかからないよう、かつ始動トルクが過大にならないよう上記低速・高速兼用インバータを制御して上記高速用モータを駆動して上記洗濯ドラムを回転する脱水工程と
を備えることを特徴とする業務用洗濯脱水機の制御方法。 - 上記制御部は、上記クラッチ工程において、洗濯が終了して脱水への切り替えに際し上記低速・高速兼用インバータにより上記低速用モータが洗濯時よりも高い回転数で上記洗濯ドラムを駆動してから上記クラッチを切ることを特徴とする請求項3に記載の業務用洗濯脱水機の制御方法。
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