JP2001029684A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

Info

Publication number
JP2001029684A
JP2001029684A JP11208828A JP20882899A JP2001029684A JP 2001029684 A JP2001029684 A JP 2001029684A JP 11208828 A JP11208828 A JP 11208828A JP 20882899 A JP20882899 A JP 20882899A JP 2001029684 A JP2001029684 A JP 2001029684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
motor
dewatering tub
time
washing machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11208828A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaji Kukino
政次 久木野
Yoshio Yoshida
義雄 吉田
Shinichi Nakamura
新一 中村
Shinsuke Ise
伸介 伊勢
Kazuhiko Mantani
和彦 萬谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP11208828A priority Critical patent/JP2001029684A/ja
Publication of JP2001029684A publication Critical patent/JP2001029684A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯物に付着している汚れ物質を効率良く除
去する洗濯機を得る。 【解決手段】 第1の制御装置16は回転速度検出器1
5からの検出量に基づきモータ4の慣性回転時間を検出
する慣性回転時間検出手段16aと、その回転時間検出
手段16aからの検出量に基づいてモータ4の駆動時間
を決定する第1の駆動時間決定手段16bと、その決定
手段16bからの出力に基づきモータ4を所定時間だけ
駆動させる第1の駆動手段16cとから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗濯物に付着し
ている汚れ物質を効率良く除去する洗濯機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図13は、回転翼を回転して洗濯物を洗
う行程を有する一般的な洗濯機の構成図である。図13
おいて、1は外箱、2は外箱1の上方に配置されるトッ
プカバー、3は外箱1内に設けられる水受槽、4は水受
槽3の外底部に配設されるモータ、5はモータ4の回転
駆動をモータプーリ6から主軸プーリ7へ伝達するベル
ト、8は主軸プーリ7の回転駆動を洗濯行程時に減速機
9へ伝達するか又は脱水行程時に後述する洗濯兼脱水槽
へ伝達するかを切り替えるクラッチ、10は水受槽3内
に設けられる回転自在の洗濯兼脱水槽、11は洗濯兼脱
水槽10の上部周縁に設けられるバランサー、12は洗
濯兼脱水槽10の壁面に形成される脱水孔、13は洗濯
兼脱水槽10内に洗濯液と一緒になって収容される洗濯
物、14は洗濯兼脱水槽10の内底部に配設される回転
翼であって減速機9を介して回転駆動される。
【0003】こうした構成において、洗濯行程時にはモ
ータ4の正/逆方向の回転駆動が減速機9を介して回転
翼14へ伝達される。これにより、洗濯兼脱水槽10内
に回転翼14の正/逆方向の回転に伴う水流形態が生じ
て洗濯物13は洗浄される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の洗濯機は、前述
のように回転翼を正/逆方向に回転させ、それに伴う水
流の洗浄力によって洗濯物が洗われる。しかし、こうし
た水流の洗浄力では洗濯物に付着している汚れ物質を十
分に除去することは困難であるという問題点があった。
【0005】この発明は、前述のような問題点を解決す
るためになされたもので、洗濯行程時に洗濯兼脱水槽と
回転翼とを回転して洗濯物の洗浄効率の向上を図った洗
濯機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる洗濯機
は、 水受槽内に回転自在に配設する洗濯兼脱水槽と、
洗濯兼脱水槽内に設けられる回転翼と、モータの回転駆
動を洗濯兼脱水槽と回転翼へ伝達する伝達機構部とを備
えた洗濯機において、洗濯行程時には回転翼を正逆回転
させると共に洗濯兼脱水槽をモータと切り離して自由回
転状態とし、自由回転状態を回転翼の回転開始から所定
時間だけ拘束するようにしたものである。
【0007】また、水受槽内に回転自在に配設する洗濯
兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽内に設けられる回転翼と、モ
ータの回転駆動を洗濯兼脱水槽と回転翼へ伝達する伝達
機構部とを備えた洗濯機において、洗濯行程時には回転
翼を正逆回転させると共に洗濯兼脱水槽をモータと切り
離して自由回転状態とし、回転翼を洗濯兼脱水槽が回転
翼と同一方向に回転を始める時間を超えて回転駆動する
ようにしたものである。
【0008】また、伝達機構部はモータの回転駆動を回
転翼に伝達する減速機の遊星ギヤから成るようにしたも
のである。
【0009】また、モータの洗濯行程時の回転駆動時間
を洗濯物の重量を検出する重量検出手段を設け、重量検
出手段からの検出量に基づいて決定するようにしたもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の洗濯機における洗濯運転制御の実施の形態を示す構成
図である。図1において、従来例と同一の符号は同一ま
たは相当部分を示す。15はモータ4の回転軸に固着さ
れて回転速度を検出する回転速度検出器、16はトップ
カバー2内に収納されて回転速度検出器15からの検出
量に基づきモータ4の断電時における慣性回転時間を検
出する慣性回転時間検出手段16a及びその回転時間検
出手段16aからの検出量に基づいてモータ4の駆動時
間即ち通電時間を決定する第1の駆動時間決定手段16
bさらにその決定手段16bからの出力に基づきモータ
4を所定時間だけ駆動させる第1の駆動手段16cを含
む第1の制御装置である。ここで、慣性回転時間検出手
段16aは洗濯物の重量を検出する検出器として具備さ
れたものである。
【0011】次に、前述のように構成された洗濯機の動
作を図1に示す構成図及び図2に示すフローチャート図
を併用して説明する。洗濯機の運転動作を開始し(ステ
ップS100)、この後に洗い行程へと進む。洗い行程
ではモータ4を所定時間だけ通電させて回転駆動し(ス
テップS101)、この後にモータ4の断電時における
慣性回転時間を回転検出器15からの出力に基づいて慣
性回転時間検出手段16aで検出する(ステップS10
2)。そして、この検出量に基づいて第1の駆動時間決
定手段16bからモータ4の正/逆方向の駆動時間が決
定される(ステップS103)。
【0012】ここで、モータ4の慣性回転時間に応じた
駆動時間を表す特性図を図3に示す。図3において、慣
性回転時間が例えばTa(秒)の場合は駆動時間がTA
(秒)、Tb(秒)の場合はTB(秒)、Tc(秒)の
場合はTC(秒)を示しており、その回転時間の長さに
応じて駆動時間を短く設定している。これは、モータ4
の慣性回転時間が短い程洗濯物13の重量が大と予測判
断されるため、駆動時間を長くして即ち洗濯物13の洗
い時間を長くして洗浄効率の向上を図ることを配慮した
ものである。
【0013】次に、モータ4は再び通電状態となって正
方向に回転駆動し(ステップS104)、その駆動時間
が第1の駆動時間決定手段16bで決定された所定時間
T1に至ったかどうかが第1の駆動手段16cにより判
断される(ステップ105)。もし、ここで仮にその駆
動時間が所定時間T1に至らない場合は“NO”と判定
されてモータ4が正方向の回転駆動を続行する(ステッ
プS104)。また、その駆動時間が仮に所定時間T1
に至った場合は“YES”と判定されてモータ4が断電
状態となり回転駆動が停止する(ステップS106)。
ここで、所定時間T1は減速機9を構成する遊星ギヤの
特質上、後述するタイミングチャート図に示すように洗
濯兼脱水槽10と回転翼14とが互いに反対方向に回転
する状態から同一方向に回転する状態へと移行するのに
必要なモータ4の駆動時間である。
【0014】そして、モータ4の断電時間が第1の制御
装置16に予め設定された所定時間T2に至ったかどう
かが第1の駆動手段16cにより判断される(ステップ
S106)。もし、ここでその断電時間が所定時間T2
に至らない場合は“NO”と判定されてモータ4が断電
状態を続行する(ステップS106)。また、仮にその
断電時間が所定時間T2に至った場合は“YES”と判
定されてモータ4が通電状態となって逆方向に回転駆動
する(ステップS108)。ここで、所定時間T2は洗
濯物13の重量によって異なるモータ4の慣性回転がほ
ぼ完全に停止するのに必要な時間設定値である。なお、
この所定時間T2即ちモータ4の断電時間は洗い行程に
要する時間をできる限り短かくするために零に設定して
も良い。
【0015】次に、モータ4は逆方向に回転駆動して、
その駆動時間が第1の駆動時間決定手段16bで決定さ
れた所定時間T1に至ったかどうかが第1の駆動手段1
6cにより判断される(ステップ109)。もし、ここ
で仮にその駆動時間が所定時間T1に至らない場合は
“NO”と判定されて、モータ4が逆方向の回転駆動を
続行する(ステップS108)。また、仮にその駆動時
間が所定時間T1に至った場合は“YES”と判定され
てモータ4が断電状態となり回転駆動が停止する(ステ
ップS110)。ここで、所定時間T1はモータ4の正
方向の回転駆動と同様に、洗濯兼脱水槽10と回転翼1
4とが互いに反対方向に回転する状態から同一方向に回
転する状態へと移行するのに必要なモータ4の駆動時間
である。
【0016】そして、モータ4の断電時間が第1の制御
装置16に予め設定された所定時間T2に至ったかどう
かが第1の駆動手段16cにより判断される(ステップ
S111)。もし、ここで仮にその断電時間が所定時間
T2に至らない場合は“NO”と判定されてモータ4が
断電状態を続行する(ステップS110)。また、仮に
その断電時間が所定時間T2に至った場合は“YES”
と判定されてモータ4の正/逆回転の回数がカウント処
理される(ステップS112)。そして、カウント処理
されたその回数が所定回数nに至ったかどうかが判断さ
れる(ステップS113)。ここで、仮にその回数が所
定回数nに至らない場合は“NO”と判定されてモータ
4が再び正方向に回転駆動する(ステップS104)。
これ以降の動作内容は、前述と同様であるために説明を
省略する。また、仮にその回数が所定回数nに至った場
合は洗い行程の一連の動作が終了する(ステップS11
4)。
【0017】また、モータ4の正/逆回転駆動パターン
に対する洗濯兼脱水槽10や回転翼14の回転速度パタ
ーンの関係を表したタイミングチャート図を、図4
(a),(b)に示す。図4(a)はモータ4の通電
(ON)/断電(OFF)パターンであり、図4(b)
はそれに対しての洗濯兼脱水槽10や回転翼14の回転
速度パターンを示す。図4(a)中のT1領域即ちモー
タ4の通電時の最初の領域では、図4(b)中のAパタ
ーンに示すように回転翼14が正方向側に回転してその
回転速度が徐々に上昇している。
【0018】一方、洗濯兼脱水槽10の場合は減速機9
を構成する遊星ギヤの特質上、図4(b)中のBパター
ンに示すように逆方向側に回転して回転速度がある時点
まで上昇し、その時点以降は正方向側に回転して回転速
度が徐々に上昇している。そして、図4(a)中のT2
領域即ちモータ4の通電時の最初の領域以降では図4
(b)中のA,Bパターンに示すように洗濯兼脱水槽1
0と回転翼14とは同一方向であって、かつ双方間にお
いて回転速度差を有していることが分かる。
【0019】なお、洗濯兼脱水槽10が回転翼14とは
反対方向に回転した後で同一方向に回転する理由は、回
転翼14が所定時間まで一方向に回転する過程では減速
機9を構成する遊星ギヤの特質上そのギヤの反力によっ
て洗濯兼脱水槽10が他方向に回転する。そして、回転
翼14が所定時間以上回転した場合に洗濯兼脱水槽10
内の洗濯液や洗濯物13の負荷の回転力がアップし、そ
の回転力が遊星ギヤによる反力を打ち勝つためである。
【0020】次に、モータ4の断電時では洗濯兼脱水槽
10及び回転翼14が慣性回転して徐々に回転速度を緩
めながら停止する状態となる。そして、モータ4が再び
通電状態になると回転翼14及び洗濯兼脱水槽10は前
述の回転方向とは反対方向に回転して、同様の動作を繰
り返すことになる。
【0021】ここで、洗濯兼脱水槽10と回転翼14と
を互いに反対方向に回転させた後で、それぞれが同一方
向であってかつ双方間に回転速度差をもたせた場合の洗
濯兼脱水槽10内の洗濯液の流動について説明する。洗
濯兼脱水槽10と回転翼14とが互いに反対方向に回転
する過程では、洗濯兼脱水槽10内の内側と外側とにそ
れぞれ方向性が異なった二つの渦流が形成される。ま
た、洗濯兼脱水槽10と回転翼14とが同一方向であっ
てかつ回転速度差をもつ過程では、図5に示すように洗
濯兼脱水槽10内の下方は洗濯兼脱水槽10による水流
(図5中のA)と回転翼14による水流(図5中のB)
との流体速度差即ち相対速度が大きい。
【0022】一方、洗濯兼脱水槽10内の上方は回転翼
14からの距離が遠くなる関係上、これらの水流(図5
中のA′,B′)の相対速度が小さくなると推測され
る。図6に示すように、その相対速度は例えば洗濯兼脱
水槽10内の下層部の場合S1、上層部の場合S2とい
う具合に相対速度差が生じる。これによって、洗濯液が
一方向に回転しながら上方から下方へと移動するような
渦流が形成する。これらの洗濯液の渦流により、洗濯兼
脱水槽10内の洗濯物13が上下左右に入れ替わりなが
ら洗われて洗濯物13に付着している汚れ物質を効率良
く除去することができる。
【0023】実施の形態2.図7は、この発明の洗濯機
における洗濯運転制御の他の実施の形態を示す構成図で
ある。図7において、実施の形態1と同一の符号は同一
または相当部分を示す。17はトップカバー2内に収納
されて回転速度検出器15からの検出量に基づいてモー
タ4の回転加速度を算出する回転加速度算出手段17a
及び回転加速度算出手段17aからの出力に基づいてモ
ータ4の駆動時間を決定する第2の駆動時間決定手段1
7bさらに第2の駆動時間決定手段17bからの出力に
応じてモータ4を所定時間だけ駆動させる第2の駆動手
段17cとを含む第2の制御装置である。ここで、回転
加速度算出手段17aは洗濯物13の重量を検出する検
出器として具備されたものである。
【0024】次に、前述のように構成された洗濯機の動
作を図7に示す構成図及び図8に示すフローチャート図
を併用して説明する。洗濯機の運転動作を開始し(ステ
ップS100)、この後で洗い行程へと進む。次に、洗
い行程ではモータ4が通電状態となって正方向に回転駆
動し(ステップS101)、このときに回転速度を回転
速度検出器15で検出する(ステップS102)。そし
て、その検出量から回転加速度算出手段17aによりモ
ータ4の回転加速度即ち単位時間当たりの回転速度の変
化量を算出する(ステップS103)。
【0025】次に、モータ4の回転加速度の値が零であ
るかどうかを判断する(ステップS104)。ここで、
仮にその回転加速度が零でない即ち“NO”の場合は回
転速度検出手段15によりモータ4の回転速度を検出し
続ける(ステップS102)。また、仮にその回転加速
度が零である即ち“YES”の場合は回転加速度が零に
達するまでの経過時間に基づいたモータ4の正/逆方向
の駆動時間を第2の駆動時間決定手段17bにより決定
する(ステップS105)。
【0026】ここで、その回転加速度が零に至るまでの
経過時間に応じたモータ4の正/逆方向の駆動時間を表
す特性図を図9に示す。図9において、その経過時間が
例えばTa(秒)の場合はモータ4の駆動時間がTA
(秒)、Tb(秒)の場合はTB(秒)、Tc(秒)の
場合はTC(秒)を示しており、経過時間が長くなるに
応じてその駆動時間が長くなっていることが分かる。こ
れは、モータ4の回転加速度が零に到達するまての経過
時間が長くなるに応じて洗濯物13の重量が大と予測判
断し、駆動時間を長くして洗浄効率の向上を図ることを
配慮したものである。
【0027】そして、モータ4の正方向の駆動時間が第
2の駆動時間決定手段17bにより決定された所定時間
T1に至ったかどうかが第2の駆動手段17cにより判
断される(ステップ106)。もし、ここで仮にその駆
動時間が所定時間T1に至らない場合は“NO”と判定
されてモータ4が正方向の回転駆動を続行する。また、
仮にその駆動時間が所定時間T1に至った場合は“YE
S”と判定されてモータ4が断電状態となり回転駆動が
停止する(ステップS107)。次に、モータ4が所定
時間だけ断電状態(ステップS108)となった後で、
逆方向に回転駆動する状態となる(ステップS10
9)。これ以降の動作内容は(ステップS110乃至ス
テップS116)実施の形態1と同様に、モータ4が所
定回数だけ正/逆方向に回転駆動を実行することにな
る。こうした動作内容のフローチャートをもつ洗濯運転
制御による洗濯兼脱水槽10及び回転翼14の回転パタ
ーンは、実施の形態1で述べた内容(図4に示すタイミ
ングチャート図の説明内容)と同様である。以上の構成
により、洗濯物13に付着している汚れ物質を効率良く
除去することができる。
【0028】実施の形態3.図10(a),(b)は、
この発明の洗濯機における洗濯運転制御の他の実施の形
態に関する各動作のタイミングチャート図である。な
お、洗濯機の構成図及び動作処理の流れを示すフローチ
ヤートの内容は実施の形態1、実施の形態2と殆ど同様
であり、これらと相違する点は洗濯動作時に洗濯兼脱水
槽10が回転しないようにブレーキをかけるブレーキ装
置(図示なし)を設けたことである。
【0029】次に、洗濯機の動作を図10(a),
(b)に示すタイミングチャート図を併用して説明す
る。図10(a)において、洗濯動作開始前にブレーキ
装置の動作が既に実行されている。そして、洗濯動作が
開始するとモータ4は通電状態となり、通電開始から所
定時間tを経過した時点でブレーキ装置の動作が停止す
る。これにより、図10(b)に示すように回転翼14
が正方向側に回転してその回転速度が徐々に上昇(Aパ
ターン)していく。一方、洗濯兼脱水槽10はモータ4
の通電開始から所定時間tだけブレーキ装置の動作が実
行されている関係上、遊星ギヤの反力によって回転駆動
することが制止される。そして、その所定時間tを経過
するとブレーキ装置の動作が停止し、洗濯兼脱水槽10
内の洗濯液や洗濯物13の負荷の回転力によってその脱
水槽10は回転翼14と同一方向に回転(Bパターン)
することになる。また、双方間において回転速度差を有
していることが分かる。なお、所定時間tは洗濯兼脱水
槽10内の負荷の回転力が遊星ギヤの反力よりも大きく
なる時点を、実験上で抽出あるいは予め推測して設定す
ることが肝要である。
【0030】次に、モータ4の断電時では洗濯兼脱水槽
10及び回転翼14が慣性回転して徐々に回転速度を緩
めながら停止する状態となる。そして、モータ4が再び
通電状態になると洗濯兼脱水槽10及び回転翼14は前
述の回転方向とは反対方向に回転して、同様の動作を繰
り返すことになる。以上の構成により、洗濯兼脱水槽1
0と回転翼14とが同一方向であってかつ回転速度差を
もつことによって、洗濯液が一方向に回転しながら上方
から下方へと移動するような渦流が形成する。これらの
洗濯液の渦流により、洗濯兼脱水槽10内の洗濯物13
が上下左右に入れ替わりながら洗われて洗濯物13に付
着している汚れ物質を効率良く除去することができる。
【0031】実施の形態4.図11は、この発明の洗濯
機における洗濯運転制御のさらに他の実施の形態を示す
構成図である。また、図12(a),(b)は各動作の
タイミングチャートを示す図である。11において、実
施の形態1及び実施の形態2と同一の符号は同一又は相
当部分を示す。なお、動作処理の流れを示すフローチャ
ートの内容は実施の形態1、実施の形態2と殆ど同様で
ある。これらと相違する点は、モータ4の回転駆動をク
ラッチ8を介して直に洗濯兼脱水槽10に伝達する方
式、即ちダイレクトドライブ方式を採用している。ま
た、洗濯兼脱水槽10はブレーキがかかっておらず、常
にフリー状態となっている。
【0032】次に、洗濯機の動作を図12(a),
(b)に示すタイミングチャート図を併用して説明す
る。図12(a)において、洗濯動作が開始するとモー
タ4は通電状態となり、これにより図12(b)に示す
ように回転翼14が正方向側に回転してその回転速度が
徐々に上昇(Aパターン)していく。一方、洗濯兼脱水
槽10はその脱水槽10内の洗濯液や洗濯物13の負荷
の回転力によって回転翼14と同一方向に回転(Bパタ
ーン)することになる。また、双方間において回転速度
差を有していることが分かる。
【0033】次に、モータ4の断電時では洗濯兼脱水槽
10及び回転翼14が慣性回転して徐々に回転速度を緩
めながら停止する状態となる。そして、モータ4が再び
通電状態になると洗濯兼脱水槽10及び回転翼14は前
述の回転方向とは反対方向に回転して、同様の動作を繰
り返すことになる。以上の構成により、洗濯物13に付
着している汚れ物質を効率良く除去する洗浄性の高い洗
濯機を提供することができる。
【0034】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】この発明に係わる洗濯機は、水受槽内に回
転自在に配設する洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽内に設
けられる回転翼と、モータの回転駆動を洗濯兼脱水槽と
回転翼へ伝達する伝達機構部とを備えた洗濯機におい
て、洗濯行程時には回転翼を正逆回転させると共に洗濯
兼脱水槽をモータと切り離して自由回転状態とし、自由
回転状態を回転翼の回転開始から所定時間だけ拘束する
ようにしたので、洗濯兼脱水槽内の洗濯液が一方向に回
転しながら上方から下方へと移動するような渦流が形成
する。これにより、洗濯物はその渦流によって上下左右
に入れ替わりながら洗われ、洗濯物に付着している汚れ
物質が効率良く除去されて洗浄性の高い洗濯機を得るこ
とができる。
【0036】また、水受槽内に回転自在に配設する洗濯
兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽内に設けられる回転翼と、モ
ータの回転駆動を洗濯兼脱水槽と回転翼へ伝達する伝達
機構部とを備えた洗濯機において、洗濯行程時には回転
翼を正逆回転させると共に洗濯兼脱水槽をモータと切り
離して自由回転状態とし、回転翼を洗濯兼脱水槽が回転
翼と同一方向に回転を始める時間を超えて回転駆動する
ようにしたので、洗濯兼脱水槽が回転翼と反対方向に回
転する過程では方向性が異なる二つの洗濯液の渦流が形
成され、双方が互いに同一方向に回転する過程では洗濯
液が一方向に回転しながら上方から下方へと移動するよ
うな渦流が形成する。したがって、洗濯物はこれらの洗
濯液の渦流によって上下左右に入れ替わりながら洗わ
れ、洗濯物に付着している汚れ物質が効率良く除去され
て洗浄性の高い洗濯機を得ることができる。
【0037】また、伝達機構部はモータの回転駆動を回
転翼に伝達する減速機の遊星ギヤから成るようにしたの
で、洗濯行程時の初期段階は洗濯兼脱水槽内の内側と外
側とにそれぞれ方向性が異なる二つの洗濯液の渦流が形
成される。また、初期段階以降では洗濯兼脱水槽内の洗
濯液が一方向に回転しながら上方から下方へと移動する
ような渦流が形成する。したがって、洗濯物はこれらの
洗濯液の渦流によって上下左右に入れ替わりながら洗わ
れ、洗濯物に付着している汚れ物質が効率良く除去され
て洗浄性の高い洗濯機を得ることができる。
【0038】また、モータの回転駆動時間を洗濯物の重
量を検出する重量検出手段を設け、重量検出手段からの
検出量に基づいて決定するようにしたので、洗濯物の重
量に影響されることがなく常に洗濯物に付着している汚
れ物質を効率良く除去して洗浄性の高い洗濯機を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による洗濯機の実施の形態1を示す
構成図である。
【図2】 実施の形態1の動作を示すフローチャート図
である。
【図3】 実施の形態1におけるモータの慣性回転時間
と駆動時間との関係を表す特性図である。
【図4】 実施の形態1におけるモータの通電/断電サ
イクルに対する洗濯兼脱水槽及び回転翼の回転動作パタ
ーンの関係を表すタイミングチャート図である。
【図5】 実施の形態1における洗濯機の要部の斜視図
である。
【図6】 実施の形態1における洗濯兼脱水槽の層位置
と相対速度との関係を表す特性図である。
【図7】 実施の形態2における洗濯機の構成図を示
す。
【図8】 実施の形態2の動作を示すフローチャート図
である。
【図9】 実施の形態2おけるモータの回転加速度と駆
動時間との関係を表す特性図である。
【図10】 実施の形態3における洗濯機の各動作のタ
イミングチャート図である。
【図11】 実施の形態4における洗濯機を示す構成図
である。
【図12】 実施の形態4における洗濯機の各動作のタ
イミングチャート図である。
【図13】 従来における洗濯機を示す構成図である。
【符号の説明】
1 外箱、2 トップパネル、3 水受槽、4 モー
タ、5 ファンベルト、6 モータプーリ、7 主軸プ
ーリ、8 クラッチ、9 減速機、10 洗濯兼脱水
槽、11 バランサー、12 脱水孔、13 洗濯物、
14 回転翼、15回転速度検出器、16 第1の制御
装置、16a 慣性回転時間検出手段、16b 第1の
駆動時間決定手段、16c 第1の駆動手段、17 第
2の制御装置、17a 回転加速度算出手段、17b
第2の駆動時間決定手段、17c第2の駆動手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 新一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 伊勢 伸介 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 萬谷 和彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA01 BB08 CA06 CB06 KA02 LA02 LA11 LB02 LB20 MA01 MA05 MA06 MA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水受槽内に回転自在に配設する洗濯兼脱
    水槽と、この洗濯兼脱水槽内に設けられる回転翼と、モ
    ータの回転駆動を洗濯兼脱水槽と回転翼へ伝達する伝達
    機構部とを備えた洗濯機において、洗濯行程時には前記
    回転翼を正逆回転させると共に前記洗濯兼脱水槽を前記
    モータと切り離して自由回転状態とし、この自由回転状
    態を回転翼の回転開始から所定時間だけ拘束するように
    したことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 水受槽内に回転自在に配設する洗濯兼脱
    水槽と、この洗濯兼脱水槽内に設けられる回転翼と、モ
    ータの回転駆動を洗濯兼脱水槽と回転翼へ伝達する伝達
    機構部とを備えた洗濯機において、洗濯行程時には前記
    回転翼を正逆回転させると共に前記洗濯兼脱水槽を前記
    モータと切り離して自由回転状態とし、回転翼を洗濯兼
    脱水槽が回転翼と同一方向に回転を始める時間を超えて
    回転駆動するようにしたことを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記伝達機構部は、モータの回転駆動を
    回転翼に伝達する減速機の遊星ギヤから成ることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記モータの回転駆動時間を洗濯物の重
    量を検出する重量検出手段を設け、この重量検出手段か
    らの検出量に基づいて決定するようにしたことを特徴と
    する請求項1または請求項2の記載の洗濯機。
JP11208828A 1999-07-23 1999-07-23 洗濯機 Pending JP2001029684A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11208828A JP2001029684A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11208828A JP2001029684A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 洗濯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001029684A true JP2001029684A (ja) 2001-02-06

Family

ID=16562797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11208828A Pending JP2001029684A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001029684A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103409967A (zh) * 2013-07-02 2013-11-27 松下家电研究开发(杭州)有限公司 一种洗衣机搅拌衣物的控制方法
KR101617469B1 (ko) * 2010-09-17 2016-05-03 엘지전자 주식회사 네트워크 시스템
US20160244905A1 (en) * 2013-10-23 2016-08-25 Haier Group Corporation Washing machine and washing control method of same
US9595831B2 (en) 2010-09-17 2017-03-14 Lg Electronics Inc. Network system
US10753031B2 (en) 2015-07-21 2020-08-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Washing machine motor and washing machine having same

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101617469B1 (ko) * 2010-09-17 2016-05-03 엘지전자 주식회사 네트워크 시스템
US9595831B2 (en) 2010-09-17 2017-03-14 Lg Electronics Inc. Network system
CN103409967A (zh) * 2013-07-02 2013-11-27 松下家电研究开发(杭州)有限公司 一种洗衣机搅拌衣物的控制方法
US20160244905A1 (en) * 2013-10-23 2016-08-25 Haier Group Corporation Washing machine and washing control method of same
JP2017505644A (ja) * 2013-10-23 2017-02-23 海爾集団公司 洗濯機の洗濯方法およびその洗濯機
EP3061861B1 (en) * 2013-10-23 2019-06-19 Haier Group Corporation Washing method of washing machine and washing machine
US10753031B2 (en) 2015-07-21 2020-08-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Washing machine motor and washing machine having same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5335524A (en) Drum type washing machine
EP1561851A8 (en) Washing machine
KR100934652B1 (ko) 세탁기의 제어방법
JPH09192385A (ja) 直結式洗濯機及びその制御方法
JP2001029684A (ja) 洗濯機
US11434596B2 (en) Drum type washing machine and control method thereof
JPH05168786A (ja) ドラム式洗濯機の布量検知方法
JP2006223638A (ja) 洗濯機
JP4073141B2 (ja) ドラム式洗濯機
KR100424302B1 (ko) 세탁기의 세탁행정방법
KR100424305B1 (ko) 세탁기의 세탁행정방법
KR100424304B1 (ko) 세탁기의 세탁행정방법
JP7454765B2 (ja) 洗濯機
JPH0824469A (ja) 洗濯機
KR20030029728A (ko) 세탁기의 세탁행정방법
KR100429634B1 (ko) 세탁기의 세탁행정방법
JPH0738917B2 (ja) 全自動洗濯機の制御方法
KR100424303B1 (ko) 세탁기의 세탁행정방법
JPH09239187A (ja) 洗濯機
JPH07308481A (ja) 全自動洗濯機
JPS62240095A (ja) 洗濯機
JP2005124715A (ja) ドラム式洗濯機
JPH05154274A (ja) ドラム式洗濯乾燥機
KR101025649B1 (ko) 드럼 세탁기의 감속 제어 장치 및 그 방법
KR100688159B1 (ko) 세탁기의 포량감지방법

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040624