JP2005124715A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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【課題】 回転槽内のアンバランス状態を効率良く、また確実に解消する。
【解決手段】 本発明のドラム式洗濯機では、脱水運転時にモータの回転数が最高回転数まで上昇される過程における前記モータの回転変動に基づいて回転槽内のアンバランス状態が判定され、そのアンバランス状態に応じた布ほぐし制御が行われる。例えば、回転槽内の左右部にアンバランスが発生していると判定されたときは、モータの駆動を一旦停止した後、回転槽の回転数が50rpm程度になるようにモータを5秒間低速回転させ、回転槽内の中央付近にアンバランスが発生していると判定されたときは、モータの駆動を一旦停止した後、回転槽の回転数が50rpm程度となるようにモータを20秒間低速回転させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、略水平軸を回転中心軸とする回転槽を備えたドラム式洗濯機に関する。
ドラム式洗濯機では、脱水運転時に回転槽内における洗濯物が偏った状態で前記回転槽が高速回転されると、大きな振動や騒音が発生する。このため、従来のドラム式洗濯機では、洗濯物に作用する重力と遠心力とが略釣り合う程度の回転数(約50〜70rpm)で前記回転槽を回転させて洗濯物をできるだけ均等に回転槽内に張り付かせた後、最高回転数に向けて回転槽の回転数を上昇させる方法が採用されている。
そして、回転槽の回転数が上昇する過程におけるモータのトルク変動に基づいて回転槽内における洗濯物のアンバランス状態を判定し、アンバランスが大きいと判定された場合には、回転槽を一旦、停止させ、低速で回転させることにより洗濯物の配置を変更してアンバランス解消させる布ほぐし制御を実行する。布ほぐし制御の後、回転槽の回転数が再び最高回転数に向けて上昇するようモータの駆動が制御される。
特開平9−38373号公報
ところが、従来のドラム式洗濯機では、アンバランス状態に関係なく同じ時限で布ほぐし制御が行われていた。このため、布ほぐし制御の実行時間が不必要に長かったり、また、布ほぐし制御が行われてもアンバランス状態を十分に解消できなかったりするという問題があった。
そこで、本発明の目的は、回転槽内のアンバランス状態を効率良く、また確実に解消することができるドラム式洗濯機を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載のドラム式洗濯機は、略水平な回転軸を有する回転槽と、前記回転槽を回転させるモータと、脱水運転時における前記モータの駆動を制御する制御手段と、脱水運転時にモータの回転数が最高回転数まで上昇される過程における前記モータの回転変動に基づいて前記回転槽内の洗濯物のアンバランス状態を判定するアンバランス判定手段と、前記アンバランス判定手段によりアンバランスが発生していると判定されたときに前記モータを低速回転させて前記回転槽内の洗濯物の配置を変更させる布ほぐし制御を行う布ほぐし制御手段とを備え、前記布ほぐし制御手段を、前記アンバランス判定手段によりアンバランスが発生していると判定されたときの前記モータの回転変動の大きさに応じた布ほぐし制御を行うように構成したことを特徴とする。
モータの回転変動の大きさは回転槽内のアンバランス状態によって異なる。つまり、モータの回転変動が大きいときは回転槽内に大きなアンバランスが存在すると考えられ、モータの回転変動が小さいときは回転槽内に小さなアンバランスが存在すると考えられる。上記構成によれば、モータの回転変動の大きさに応じて回転槽内のアンバランスの程度を推定し、そのアンバランス状態に応じた布ほぐし制御が可能となる。
また、本発明の請求項2記載のドラム式洗濯機は、略水平な回転軸を有する回転槽と、
前記回転槽を回転させるモータと、脱水運転時における前記モータの駆動を制御する制御手段と、脱水運転時にモータの回転数が最高回転数まで上昇される過程における前記モータの回転変動に基づいて前記回転槽内の洗濯物のアンバランス状態を判定するアンバランス判定手段と、前記アンバランス判定手段によりアンバランスが発生していると判定されたときに前記モータを低速回転させて前記回転槽内の洗濯物の配置を変更させる布ほぐし制御を行う布ほぐし制御手段とを備え、前記布ほぐし制御手段を、前記アンバランス判定手段によりアンバランスが発生していると判定されたときの前記モータの回転数に応じた布ほぐし制御を行うように構成したことを特徴とする。
回転槽内に発生したアンバランスの位置によりモータの回転変動が現れるモータの回転数が異なる。上記構成によれば、回転槽内のアンバランスが検出された前記モータの回転数に応じて回転槽内のアンバランスの位置を推定し、そのアンバランスの位置に応じた布ほぐし制御が可能となる。
本発明のドラム式洗濯機によれば、回転槽内のアンバランスの程度やアンバランスの位置といったアンバランス状態に応じた布ほぐし制御が行われるため、回転槽内のアンバランスを効率良く、且つ確実に解消することができる。
(第1の実施例)
以下、本発明の第1の実施例について図面を参照しながら説明する。図2は、本実施例に係るドラム式洗濯機を模式的に示す図である。前記ドラム式洗濯機1は、略矩形箱状の外箱2、前記外箱2内に配設された円筒状の水槽3、前記水槽3内に配設された円筒状の回転槽4を有して構成されている。前記水槽3及び回転槽4は、いずれも中心軸が略水平となるように配置されている。
前記水槽3は、ばね及び減衰装置(いずれも図示せず)を有するサスペンション5を介して外箱2の底面に支持されている。前記水槽3の軸方向両端面のうちの一方にはアウタロータ形のブラシレスDCモータ6が固定されている。前記モータ6の回転軸は水槽3の端面を貫通して水槽3内まで延びており、その先端部に回転槽4が連結されている。即ち、モータ6のロータ(図示せず)が回転すると、前記ロータと一体に回転槽4が回転するように構成されている。
図示はしないが、回転槽4の周壁部には通水孔及び通気孔として機能する多数の孔が設けられており、前記周壁部の内部には複数のバッフルが設けられている。また、前記ドラム式洗濯機1はトップイン方式であり、外箱2の上部及び前記水槽3の周壁部の上部には洗濯物を出し入れするための出入口及び前記出入口を開閉する蓋がそれぞれ設けられている。また、回転槽4の周壁部のうち前記回転槽4の停止時に前記水槽3の開口と対向する部分には開口及び前記開口を開閉する蓋が設けられている。
図1は、モータ6の制御系の構成を示す機能ブロック図である。ドラム式洗濯機1の運転全般を制御する制御用マイコン8は、目標速度指令ωrefを出力する。前記モータ6にはロータの磁極位置を検出するためのホールセンサ9が組み込まれている。前記ホールセンサ9は、三相のうちの二相、例えばU相,V相の位置検出信号を位置検知部10に与えるようになっている。位置検知部10は、ホールセンサ9からの位置検出信号に基づいてモータの回転位相角θ及び回転速度ωを演算する。従って、ホールセンサ9及び位置検知部10から回転速度検出手段が構成される。
減算器11は、制御用マイコン8により与えられた目標速度指令ωrefから位置検知部10により与えられたモータ6の回転速度ωを減算する。PI制御部12は、減算器11からの出力に基づいてPI制御を行い、q軸電圧指令値Vq及びd軸電圧指令値Vdを出力する。切換スイッチ13a,13bはPI制御部12から出力される電圧指令値Vq,Vd及びドラム回転パターン出力部14から出力される電圧指令値V´q,V´dのいずれかをUVW変換部15に選択的に与える。
UVW変換部15は、二相−三相変換により電圧指令値を電圧指令値Vu、Vv、Vwに変換して出力する。切換スイッチ16a,16b,16cはUVW変換部15から与えられる電圧指令値Vu、Vv、Vw及びモータ駆動パターン出力部17から与えられる電圧指令値V´u、V´v、V´wのいずれかの指令値をPWM形成部18に選択的に与える。これら切換スイッチ13a,13b及び16a,16b,16cは制御用マイコン8からの切換信号により切り換えられるようになっている。
PWM形成部18は、電圧指令値Vu,Vv,Vwに基づいて各相のPWM信号Vup、Vvp、Vwpをインバータ回路19に出力する。インバータ回路19は例えば6個のIGBT20を三相ブリッジ接続して構成されたものであり、その直流電源線には図示しないコンバータから100Vの交流電源を倍電圧全波整流した直流電圧が印加されるようになっている。
尚、以上の構成のうち制御用マイコン8及びインバータ回路19を除く構成は、主にDSP(Digital Signal Processor)のソフトウェアで実現されている機能である。
また、位置検知部10が出力する回転速度ωは、制御用マイコン8にも与えられるようになっている。制御用マイコン8は、位置検知部10からの回転速度ωに基づいて回転槽4の回転変動を検出し、回転槽4内の洗濯物のアンバランス状態を判定する。つまり、制御用マイコン8は、アンバランス判定手段として機能する。
アンバランス状態の判定は次のように行われる。モータ6のロータの磁極数をn個、ロータが1回転するのに要する時間をT秒とすると、ロータの回転変動が無い場合、つまり、一定の回転速度で回転している場合は、ホールセンサ9はT/n秒毎に位置検出信号を出力する。これに対して、ロータの回転変動があるとロータの回転速度が遅くなったり速くなったりするため、位置検出信号の出力間隔がT/nよりも長くなったり短くなったりする。
図2に示すように、回転槽4内に洗濯物が不均一に存在してアンバランスUBが発生していると、ロータの回転変動がみられる。ロータが1回転する間における位置検出信号の出力間隔が最も長い瞬間(つまり、ロータの回転速度が最も遅い瞬間)をTmax、出力間隔が最も短い瞬間(つまり、ロータの回転速度が最も速い瞬間)をTminとすると、制御用マイコン8は、TmaxとTminとの差「Tmax−Tmin」が予め設定された閾値を超えたときにアンバランスが発生していると判定する。
次に、本実施例の作用について図3ないし図5を参照しながら説明する。尚、以下の説明では、回転槽4の回転軸が延びる方向を左右方向とする。
図3は、脱水運転時において回転槽4の回転数が最高回転数(例えば1000rpm)まで上昇する間に水槽3に発生する振動を示している。このうち、図3の(a)は左右方向の振動、図3の(b)は上下方向の振動を示している。図3の(a)及び(b)に示すように、回転槽4の回転数が1000rpmに上昇するまでの間に複数の共振が現れる。特に左右方向の振動についてみると共振回転数は80rpm付近及び300rpm付近となり、上下方向の振動についてみると共振回転数は170rpm付近及び300rpm付近となる。つまり、回転槽4の回転数が300rpm付近のときは、水槽3は左右及び上下方向に大きく振動する(以下、このような振動を「腰振り」とする)。尚、これら共振回転数はサスペンション5の長さやばね定数、減衰力等、水槽3を支持する振動系によって異なる。
一般に、回転槽4内の中央付近にアンバランスが発生すると左右方向及び上下方向の共振が大きくなる。つまり、回転数が80及び170rpm付近のときに水槽3が大きく振動する。一方、回転槽4内の左部、右部或いは左右部の両方にアンバランスが発生すると左右方向及び上下方向の共振に加えて腰振りの共振が大きくなる。つまり、回転数が80,170,300rpm付近のときに水槽3が大きく振動する。
回転槽4の中央付近に発生したアンバランスは回転槽4内の洗濯物を回転方向に移動させることにより修正できる。一方、回転槽4の左右部に偏って発生したアンバランスを修正するためには、回転槽4内の洗濯物を回転方向及び左右方向に移動させる必要がある。
そこで、本実施例では、制御用マイコン8はアンバランスが発生していると判断したときのモータ6の回転数(共振回転数)に応じた布ほぐし制御を行い、回転槽4内のアンバランスを修正する。従って、制御用マイコン8は布ほぐし制御手段として機能する。
例えば図4は左右方向或いは上下方向の共振回転数付近でアンバランスが発生していると判断されたとき(「NG判定」されたとき)に行われる布ほぐし制御を示している。即ち、回転槽4の回転数が80rpm若しくは170rpm付近で「NG判定」となると、モータ6の駆動が停止され、回転槽4が一旦停止される。その後、モータ6を低速で駆動して回転槽4を約50rpmで5秒間反転させた後、再び回転槽4の回転数が最高回転数まで上昇するようモータ6を駆動する。
一方、図5は腰振りの共振回転数付近でアンバランスが発生していると判断されたときに行われる布ほぐし制御を示している。即ち、回転槽4の回転数が300pm付近のときに「NG判定」されると、モータ6の駆動が停止され、回転槽4が一旦停止される。その後、モータ6を低速で駆動して回転槽4を約50rpmで20秒間反転させた後、再び回転槽4の回転数が最高回転数まで上昇するようモータ6を駆動する。
回転槽4が約50rpmで回転するとき、回転槽4内の洗濯物に作用する遠心力は重力よりも小さくなるため、洗濯物は回転槽4の内面から剥がれ落ちる。この結果、回転槽4内の洗濯物の配置が変更され、アンバランスが低減する。そして、回転槽4内の中央付近にアンバランスが発生している場合には、回転槽4を50rpmで5秒間回転させることによりアンバランス状態をほぼ解消することができる。また、回転槽4内の左部及び右部或いは左右部に分かれたアンバランスが発生している場合には、回転槽4を50rpmで20秒間回転させることによりアンバランス状態をほぼ解消することができる。
尚、上記したように「NG判定」に応じた布ほぐし制御が行われた後、回転槽4の回転数を最高回転数まで上昇させる過程においても、制御用マイコン8はアンバランス状態の判定を行う。つまり、布ほぐし制御は、回転槽4内のアンバランス状態が解消されるまで繰り返し行われる。
また、実際は回転槽4の左右部にアンバランスが発生しているにもかかわらず回転槽4内の中央付近にアンバランスが発生していると判定された場合には、5秒間の布ほぐし制御ではアンバランス状態を解消することができない。しかし、この場合は、布ほぐし制御の後に行われるアンバランス判定で再び「NG判定」となり、再度、布ほぐし制御が行われる。従って、布ほぐし制御の合計の実行時間が長くなり、回転槽4内のアンバランス状態を確実に解消することができる。
このように本実施例によれば、アンバランスの発生が検出されたときの回転槽4の回転数によって布ほぐし制御の実行時間を異ならせた。従って、アンバランスの発生部位に応じた時間だけ布ほぐし制御が行われるため、効率良くアンバランス状態を解消することができる。
また、布ほぐし制御が行われた後も継続してアンバランス判定を行い、アンバランスが検出される都度、布ほぐし制御を行うように構成した。従って、回転槽4内に発生したアンバランス状態を確実に解消することができる。
(第2の実施例)
図6は本発明の第2の実施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付している。この第2の実施例は、左右方向或いは上下方向の共振回転数付近でアンバランス判定が「NG判定」となったとき、言い換えると、回転槽4内の中央付近にアンバランスが発生したときの布ほぐし制御の内容が第1の実施例と異なっている。即ち、回転槽4の回転数が80若しくは170rpm付近でアンバランス判定が「NG」となると、制御用マイコン8は回転槽4の回転数を80〜70rpmに低下させた後、0.5〜2rpm/秒の割合で50rpmまで回転数を低下させる。その後、モータ6の駆動を所定時間だけ停止して回転槽4の回転を停止させた後、50rpmで5秒間反転させるという第1の布ほぐし制御を行う。
回転槽4の回転数が70〜80rpmのとき回転槽4内の洗濯物に作用する遠心力と重力とが略釣り合う。従って、回転槽4の回転数を80〜70rpmから50rpmまで低下させると、回転槽4内の中央付近に位置する洗濯物から順に当該回転槽4の内面から剥がれ落ち、回転槽4内を移動し始める。
また、制御用マイコン8は上記した第1の布ほぐし制御と並行してアンバランス判定を行う。そして、回転槽4内のアンバランス状態が解消されてアンバランス判定値(Tmax−Tmin)が閾値以下になると、回転槽4の回転数が最高回転数まで上昇するようモータ6は駆動される。一方、回転槽4の回転数が50rpmまで低下する間に回転槽4内のアンバランスが解消されない(判定値が閾値以下にならない)場合は、制御用マイコン8はモータ6の駆動を停止して回転槽4の回転を一旦停止させる。そして、回転槽4を約50rpmで5秒間反転させる第2の布ほぐし制御を行い、その後、再び回転槽4の回転数が最高回転数まで上昇するようモータ6を駆動する。
尚、回転槽4を50rpmで反転させる第2の布ほぐし制御が行われた後、回転槽4の回転数を最高回転数まで上昇させる過程においても、アンバランス状態の判定が行われる。そして、このアンバランス判定において「NG判定」となった場合には、上記した第1及び第2の布ほぐし制御が順に行われる。
つまり、本実施例では、回転槽4内の中央付近にアンバランスが発生していると判定されたときは、回転槽4を停止させることなく第1の布ほぐし制御が行われる。これは、回転槽4内の中央付近に発生したアンバランスは比較的修正し易いからである。
このように、回転槽4を停止させることなく布ほぐし制御を行うことにより、布ほぐし制御によってアンバランス状態が解消された後、回転槽4の回転数を最高回転数まで上昇させるのに要する時間を短くすることができる。また、第1の布ほぐし制御が行われている途中で回転槽4内のアンバランスが解消されたと判定されたときには、回転槽4の回転数が直ちに最高回転数まで上昇される。従って、アンバランス状態を解消するための動作時間を極力短くすることができる。
更に、第1の布ほぐし制御によってアンバランスを解消できないときには、第2の布ほぐし制御が行われる。従って、回転槽4内に発生したアンバランス状態を確実に解消することができる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が可能である。
第2の実施例では、制御内容が異なる第1の布ほぐし制御と第2の布ほぐし制御を順に行うように構成したが、第1の布ほぐし制御を繰り返し行うように構成しても良い。
布ほぐし制御が行われた後のアンバランス判定では、布ほぐし制御が行われる前の閾値とは異なる閾値を用いるようにしても良い。布ほぐし制御が行われると、回転槽内のアンバランスは軽度なアンバランスから順に解消されると考えられる。従って、前回のアンバランス判定と次回のアンバランス判定とで閾値を異ならせることにより、回転槽内のアンバランス状態をより正確に推定することができる。
アンバランス判定値(Tmax−Tmin)が大きいほど、アンバランスが大きいと考えられる。従って、アンバランス判定値(Tmax−Tmin)の大きさによって布ほぐし制御の内容を異ならせても良い。このような構成においても、回転槽内のアンバランスを効率良く、また、確実に解消することができる。
アンバランス状態の判定は、モータのトルク電流に基づいて行うようにしても良い。
本発明の第1の実施例を示すものであり、ドラム式洗濯機の制御系を示す機能ブロック図 ドラム式洗濯機の概略的な構成を示す図 回転槽の回転数を上昇させたときの水槽の上下方向の振動変位を示す図(a)及び水槽の軸方向の振動変位を示す図(b) 回転槽内の中央付近または左右部にアンバランスが発生したときの布ほぐし制御を説明するための図 回転槽内の中央付近及び左右部にアンバランスが発生したときの布ほぐし制御を説明するための図 本発明の第2の実施例を示す図4相当図
符号の説明
図面中、1はドラム式洗濯機、4は回転槽、6はモータ、8は制御用マイコン(制御手段、布ほぐし制御手段、アンバランス判定手段)、9はホールセンサ(回転速度検出手段)、10は位置検知部(回転速度検出手段)を示す。

Claims (4)

  1. 略水平な回転軸を有する回転槽と、
    前記回転槽を回転させるモータと、
    脱水運転時における前記モータの駆動を制御する制御手段と、
    脱水運転時に前記モータの回転数が最高回転数まで上昇される過程における前記モータの回転変動に基づいて前記回転槽内の洗濯物のアンバランス状態を判定するアンバランス判定手段と、
    前記アンバランス判定手段によりアンバランスが発生していると判定されたときに前記モータを低速回転させて前記回転槽内の洗濯物の配置を変更させる布ほぐし制御を行う布ほぐし制御手段とを備え、
    前記布ほぐし制御手段は、前記アンバランス判定手段によりアンバランスが発生していると判定されたときの前記モータの回転変動の大きさに応じた布ほぐし制御を行うことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 略水平な回転軸を有する回転槽と、
    前記回転槽を回転させるモータと、
    脱水運転時における前記モータの駆動を制御する制御手段と、
    脱水運転時に前記モータの回転数が最高回転数まで上昇される過程における前記モータの回転変動に基づいて前記回転槽内の洗濯物のアンバランス状態を判定するアンバランス判定手段と、
    前記アンバランス判定手段によりアンバランスが発生していると判定されたときに前記モータを低速回転させて前記回転槽内の洗濯物の配置を変更させる布ほぐし制御を行う布ほぐし制御手段とを備え、
    前記布ほぐし制御手段は、前記アンバランス判定手段によりアンバランスが発生していると判定されたときの前記モータの回転数に応じた布ほぐし制御を行うことを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 布ほぐし制御手段は、回転槽内の洗濯物のアンバランスが大きいときは前記回転槽を一旦停止させた後、布ほぐし制御を実行し、前記回転槽内の洗濯物のアンバランスが小さいときは前記回転槽を停止させることなく前記布ほぐし制御を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のドラム式洗濯機。
  4. モータの回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、
    アンバランス判定手段は、前記モータが一回転する間における前記モータの最大回転速度と最小回転速度の差を予め設定された閾値と比較することにより洗濯物のアンバランス状態を判定するように構成され、
    前記閾値は、布ほぐし制御手段により布ほぐし制御が行われた後で変更されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のドラム式洗濯機。

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