JP2011245087A - 衣類処理装置 - Google Patents

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武年 佐藤
Tomohiro Fujii
友弘 藤井
Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Koji Kameda
晃史 亀田
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Abstract

【課題】動力伝達手段の異常を報知して洗濯物の仕上がりミスを防止する。
【解決手段】モータ5を駆動するモータ駆動手段50と、モータ5の回転動力を回転ドラムに伝達する動力伝達手段と、モータ5の電流を検知するモータ電流検知手段57と、モータ5のトルク電流を設定するトルク電流設定手段59と、モータ5の回転数を検知する回転数検知手段8と、モータ電流検知手段57の出力を磁束成分の磁化電流とトルク成分のトルク電流に分ける電流分配手段54と、設定されたトルク電流と実際のトルク電流の誤差と、設定された磁化電流と実際の磁化電流の誤差からモータ駆動手段50に入力する電圧を生成する電流電圧変換手段53と、トルク電流が設定されたトルク電流の最大値を超えるか、もしくは、設定されたトルク電流の最小値を下回った場合、動力伝達手段が異常であると判断する動力伝達異常判断手段63を設けたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、衣類の洗濯、乾燥等をおこなう衣類処理装置に関するものである。
従来、この種の洗濯、乾燥等をおこなう洗濯乾燥機は、洗濯槽と脱水槽を兼ねた回転ドラムを回転可能に内包した水槽を本体ケース内に設け、駆動モータの回転動力を回転ドラムに伝達し、回転ドラムを駆動するようにしたものが一般的であり、駆動モータの回転動力を回転ドラムに伝達する回転動力伝達手段が設けられている。回転動力伝達手段は、駆動モータの回転動力を減速する減速歯車機構からの減速回転動力を、洗濯、乾燥運転時にのみ回転ドラムに伝達するモータクラッチと、脱水運転時に上記駆動モータからの回転動力を回転ドラムに切換伝達する遠心クラッチとからなり、モータクラッチによる切換ミスが発生した場合は、表示等により報知し、使用者は動作不良を認識することができ、動作不良による仕上がりミスを防止することが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−173679号公報
しかしながら、前記従来の構成では、可変速モータからなる駆動モータと、この駆動モータの回転動力を回転動力伝達手段によって回転ドラムに伝達するものであり、この動力伝達手段の伝達特性が著しく悪くなると、回転ドラムの回転が悪くなり、洗濯や脱水等の動作不良を確実に認識することができず、仕上がりミスが生じるという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、動力伝達手段の異常を検知して洗濯物の仕上がりミスが防止できる衣類処理装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の衣類処理装置は、モータの回転動力を回転ドラムに伝達する動力伝達手段と、前記モータを制御し衣類処理装置の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記モータを制御するモータ制御手段を備え、前記モータ制御手段は、前記モータを駆動するモータ駆動手段と、前記モータの電流を検知するモータ電流検知手段と、前記モータのトルク電流を設定するトルク電流設定手段と、前記モータの回転数を検知する回転数検知手段または回転子の固定子の角度差を検知する角度検知手段と、前記モータ電流検知手段の出力を磁束成分の磁化電流とトルク成分のトルク電流に分ける電流分配手段と、設定されたトルク電流と実際のトルク電流の誤差と、設定された磁化電流と実際の磁化電流の誤差から前記モータ駆動手段に入力する電圧を生成する電流電圧変換手段と、トルク電流が設定されたトルク電流の最大値を超えるか、もしくは、設定されたトルク電流の最小値を下回った場合、前記動力伝達手段が異常であると判断する動力伝達異常判断手段を有し、前記動力伝達異常判断手段により前記動力伝達手段の異常を検知し報知するようにしたものである。
これによって、モータのトルク変化が電流分配手段で得られるトルク電流の変化として瞬時に検知できるので、モータのベルトの断線や、回転ドラムのロックによるモータのロックなどのベルトやプーリなどの動力伝達手段に異常が発生した場合、動力伝達異常判断手段は、トルク電流が設定されたトルク電流の最大電流を超えるか、設定されたトルク電
流の最小電流を下回ると動力伝達が異常であることを検知し、表示手段により報知するので、使用者は洗濯、脱水等の動作不良を確実に認識することができ、洗濯物の仕上がりミスを防止することができる。
本発明の衣類処理装置は、動力伝達手段の異常を動力伝達異常判断手段により的確に検知することができ、報知して洗濯物の仕上がりミスを防止することができる。
本発明の実施の形態1における衣類処理装置の構成図 同衣類処理装置の制御手段のブロック図 同衣類処理装置の誘導モータ制御手段のブロック図 同衣類処理装置の電流分配手段によるトルク電流と磁化電流の分配の仕方の模式図 同衣類処理装置のベルトが切れた場合のモータトルクとトルク電流と磁化電流の関係図 同衣類処理装置の回転ドラムがひっかかり動き出した時のモータトルクとトルク電流と磁化電流の関係図 同衣類処理装置のモータのトルク電流を第1のトルク電流と第2のトルク電流に切り換えたときのモータのトルクと磁化電流の関係図 本発明の実施の形態2における衣類処理装置の制御手段のブロック図 同衣類処理装置の永久磁石同期モータ制御手段のブロック図
第1の発明は、外装体内に配設された水槽と、前記水槽内に回転可能に設けた回転ドラムと、前記回転ドラムを回転させるモータと、前記モータの回転動力を前記回転ドラムに伝達する動力伝達手段と、前記モータを制御し衣類処理装置の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、中央制御手段と、前記モータを制御するモータ制御手段と、操作入力手段と、動作状態を表示する表示手段を備え、前記モータ制御手段は、前記モータを駆動するモータ駆動手段と、前記モータの電流を検知するモータ電流検知手段と、前記モータのトルク電流を設定するトルク電流設定手段と、前記モータの回転数を検知する回転数検知手段または回転子の固定子の角度差を検知する角度検知手段と、前記モータ電流検知手段の出力を磁束成分の磁化電流とトルク成分のトルク電流に分ける電流分配手段と、設定されたトルク電流と実際のトルク電流の誤差と、設定された磁化電流と実際の磁化電流の誤差から前記モータ駆動手段に入力する電圧を生成する電流電圧変換手段と、トルク電流が設定されたトルク電流の最大値を超えるか、もしくは、設定されたトルク電流の最小値を下回った場合、前記動力伝達手段が異常であると判断する動力伝達異常判断手段を有し、前記動力伝達異常判断手段により前記動力伝達手段の異常を検知し報知するようにしたことにより、モータのトルク変化が電流分配手段で得られるトルク電流の変化として瞬時に検知できるので、モータのベルトの断線や、回転ドラムのロックによるモータのロックなどの、ベルトやプーリなどの動力伝達手段に異常が発生した場合、動力伝達異常判断手段は、トルク電流が設定されたトルク電流の最大電流を超えるか、設定されたトルク電流の最小電流を下回ると動力伝達が異常であることを検知し、表示手段により報知するので、使用者は洗濯、脱水等の動作不良を確実に認識することができ、洗濯物の仕上がりミスを防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のモータ制御手段にトルク電流設定切換手段を設け、前記トルク電流設定切換手段は、洗濯時と脱水時でトルク電流の設定を切り換えるようにしたことにより、洗濯時と脱水時で回転ドラムを駆動するために必要なトルクが異なり、各々の動作モード毎にトルク電流を設定することができ、的確に動力伝達手段の異常を検
知することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の動力伝達異常判断手段は、所定時間継続して異常を検知すると、動力伝達異常と判断するようにしたことにより、洗濯物が瞬間的にひっかかり回転ドラムの動きが遅くなりすぐに動き出したような場合等、一時的な状態の変化による報知をなくすことができ、的確に動力伝達手段の異常を報知することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における衣類処理装置の構成図、図2は、制御手段のブロック図、図3は、誘導モータ制御手段のブロック図である。
図1〜図3において、1は外装体、2は外装体1内に弾性支持された洗濯水を溜める水槽、3は水槽2内に回転可能に設けた有底円筒状の回転ドラムで、前面側に衣類等の洗濯物を出し入れする投入口(図示せず)を有し、周側面に洗濯水が通る多数の開口孔(図示せず)設けて洗濯槽と脱水槽を兼ねた構成としている。
回転ドラム3はドラム軸4aによって前上がりに傾斜した状態で支持されている。4はドラム軸4aに固着されたドラムプーリ、5は誘導モータ(モータ)、6は誘導モータ5の回転軸5aに固着されたモータプーリ、7は誘導モータ5の動力をモータプーリ6を介してドラムプーリ4に伝達するベルトであり、上記モータプーリ6、ベルト7、ドラムプーリ4により、誘導モータ5の動力を回転ドラム3に伝える動力伝達手段12を構成している。
8は誘導モータ5の回転数を検知する回転数検知手段、9は水槽2内の水を排水する排水弁、10は洗濯物の出し入れをする衣類処理装置の前面側に設けられたドア、11は誘導モータ5等を制御し、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥等の動作を行う衣類処理装置の制御手段である。
制御手段11は、衣類処理装置のシーケンスなど衣類処理装置を制御する中央制御手段21を有している。22は衣類処理装置に指示を出す操作入力手段で、出力は中央制御手段21に入力される。23は中央制御手段21かられ出力された内容が表示される表示手段、24は中央制御手段21からの入出力で操作される誘導モータ5を制御する誘導モータ制御手段、25は排水弁9や図示されていない給水弁等のアクチュエータを制御するアクチュエータ制御手段である。
図3において、50は誘導モータ5を駆動する3相6石型のモータ駆動手段、8は誘導モータ5の回転数を検知する回転数検知手段、51は誘導モータ5のスベリ周波数fsを設定するスベリ周波数設定手段で、その出力は回転数検知手段8の出力と加算され、積分器52に入力される。積分器52は、積分することにより固定子と回転子の角度ズレである回転角度θを算出する。その出力は電流を電圧に変換する電流電圧変換手段53と、モータ電流をトルク電流と磁化電流に分配する電流分配手段54に入力される。
電流電圧変換手段53の入力には、磁化電流誤差増幅手段55の出力と、トルク電流誤差増幅手段62の出力と、積分器52の出力である回転角度θが入力され、出力には誘導モータ5を駆動する3相6石型のモータ駆動手段50が接続されている。
誘導モータ電流検知手段(モータ電流検知手段)57は、誘導モータ5に流れるモータ電流Iaを計測し、誘導モータ電流検知手段57の入力はモータ駆動手段50が接続され、誘導モータ電流検知手段57の出力は、モータ電流Iaをトルク電流Itと磁化電流Imに分配する電流分配手段54に接続されている。電流分配手段54の入力は、積分器52の出力と誘導モータ電流検知手段57の出力に接続されている。
磁化電流設定手段58は、磁化電流をIm1に設定し、電流分配手段54で分配された磁化電流Imとの差を取り、その差分を増幅する磁化電流誤差増幅手段55に入力する。第1のトルク電流設定手段59は第1のトルク電流It1を設定し、第2のトルク電流設定手段60は第2のトルク電流It2を設定するものである。
トルク電流設定切換手段61は、トルク電流の設定を第1のトルク電流It1か、第2のトルク電流It2かに切り換えるものであり、第1のトルク電流設定手段59はトルク電流設定切換手段の端子61aに、第2のトルク電流設定手段60はトルク電流設定切換手段の端子61bに、トルク電流設定切換手段61の共通端子61cは、電流分配手段54からの出力であるトルク電流との差を取り、その差分を増幅するトルク電流誤差増幅手段62に入力される。
動力伝達異常判断手段63は、電流分配手段54で分配されたトルク電流Itが入力され、トルク電流Itの大小により動力伝達の異常を判断するものであり、この動力伝達異常判断手段63の出力は制御手段11の中央制御手段21に接続されている。
以上のように構成された本発明の衣類処理装置について、動作を説明する。図2において、衣類処理装置の制御手段11の操作入力手段22で洗濯シーケンスがオンされると、中央制御手段21は誘導モータ制御手段24に信号を送り、誘導モータ5の制御を行う。
誘導モータ制御手段24の動作を図3に基づいて詳しく説明する。制御手段11の中央制御手段21からの信号を受けて、誘導モータ制御手段24のトルク電流設定切換手段61を動かし、トルク電流誤差増幅手段62に接続されたトルク電流設定切換手段61の共通端子61cが、第1のトルク電流設定手段59に接続された端子61aに接続され、トルク電流は第1のトルク電流It1に設定される。
最初は、誘導モータ5は静止しているので、モータ電流検知手段57のモータ電流Iaはゼロとなり、電流分配手段54のトルク電流Itの出力もゼロである。トルク電流誤差増幅手段62は、第1のトルク電流設定手段59の第1のトルク電流It1と比較し、It1の方が大きいのでItの電流をもっと流すように出力を電流電圧変換手段53に出力する。
磁化電流Imは磁化電流設定手段58のIm1と差を取り、磁化電流誤差増幅手段55に入力され、その出力は電流電圧変換手段53に出力する。電流電圧変換手段53は、積分器52の出力である回転子の回転角度θを取り込み、磁化電流誤差増幅手段55の出力とトルク電流誤差増幅手段62の出力から、モータ駆動手段50を電圧で駆動し、誘導モータ5のモータ電流Iaを増加させる。同時に、誘導モータ5の回転数は誘導モータ5の中に組み込まれたタコジェネの回転数検知手段8により検知される。スベリ周波数設定手段51で設定されたスベリ周波数fsと加算され、積分器52に入力され、誘導モータ5の固定子に対する回転子の回転角度θが算出され、電流分配手段54に入力される。
一方、モータ駆動手段50の出力として誘導モータ5の瞬時のモータ電流Iaが誘導モータ電流検知手段57で検知され、電流分配手段54に入力される。電流分配手段54は、回転角度θとモータ電流Iaにより、モータ電流Iaをトルク電流Itと磁化電流Im
に分配し出力する。
電流分配手段54の動作について、図4を用いてさらに詳しく説明する。図4の(a)は、3相の誘導モータ5が、あるトルクで回転子と固定子の角度ズレがθある状態で安定している。その時のモータ電流をa軸、b軸、c軸の電流の電流ベクトルを回転子と固定子の電流を用いて模式化したものである。図4の(b)は、固定子と回転子の角度ズレが回転角度θで、a軸、b軸、c軸の電流を、数式変換により90度ずれたα軸とβ軸の2軸の電流として模式化したものである。図4の(c)は、(b)の90度ずれたα軸とβ軸の2軸の電流を、さらに数式変換により固定子と回転子の角度ズレの回転角度θをなくし、q軸のトルク電流とd軸の磁束電流に数式変換し模式化したものである。
つまり、誘導モータ5の回転子のトルクにより、固定子と回転子が角度ズレがθ生じた状態で安定する。この状態のa軸、b軸、c軸の電流をモータ電流Iaとすれば、図4の(a)(b)(c)の順番で数式変換すれば、固定子と回転子が角度ズレをなくしたトルク電流Itと磁束電流Idに分配することができる。電流分配手段54は、高速のマイクロコンピュータやデジタルシグナルプロセッサと呼ばれる高速度演算処理回路を採用して、図4の(a)(b)(c)の順番の数式変化に掛かる時間を短くすることにより、モータ電流Iaをトルク電流Itと磁束電流Idに瞬時に分配している。
しかも、モータではこのトルク電流ItとモータのトルクTは比例関係にあり、かつ、モータのトルクTが増減すれば、トルク電流Itも増減するという可逆性も成り立つ。これにより、モータのトルクTの増減は、トルク電流Itの増減となり、電流分配手段54の高速マイクロコンピュータの数値演算処理により、トルク電流Itの増減がトルクTに対して比例的に増減する事がわかる。
次に、本発明の、動力伝達手段12の一つであるベルト7が切れた場合(A)について、図5で詳細に説明する。ベルト7が切れて(a)のように誘導モータ5のトルク負荷が減少する。すると、モータ電流Iaも減少する。図3において、このモータ電流Iaの瞬時的な変化は、誘導モータ電流検知手段57で検知される。また、このときの瞬時的な回転の変化は回転数検知手段8で検知されて、積分器52に入力される。電流分配手段54は、瞬時に誘導モータ5の電流変化と回転数変化を検知し、図4で述べたように、モータ電流Iaを磁化電流Imとトルク電流Itに分配する。
図5の(b)に示すように誘導モータ5のトルク電流Itも減少して、動力伝達異常判断手段63は、時刻t1で設定された第1の最小トルク電流It1minを下回ると、動力伝達の異常と判断する。すると、図3に示したように、動力伝達異常判断手段63の出力は、中央制御手段21に伝達し、中央制御手段21は表示手段23で動力伝達の異常を報知する。
次に、回転ドラム3がひっかかり動き出した場合について、図6で説明する。図6(a)に示すように、時刻t2で回転ドラム3が何かに引っかかると、誘導モータ5のトルク負荷が増加し、モータ電流Iaも増加する。
このモータ電流Iaの瞬時的な変化は、図3の誘導モータ電流検知手段57で検知される。このときの瞬時的な回転の変化は回転数検知手段8で検知されて積分器52に入力される。電流分配手段54は、瞬時に誘導モータ5の電流変化と回転数変化を検知し、モータ電流Iaを磁化電流Imとトルク電流Itに分配する。つまり、図6の(b)に示すように、誘導モータ5のトルク電流Itも誘導モータ5のトルクと同じ変化をし、t2で第1の最大トルク電流It1maxを上回ると、動力伝達異常判断手段63は動力伝達手段12の異常と判断し、中央制御手段21に伝達し、中央制御手段21は表示手段23で異
常を報知する。
時刻t3で、何らかの原因で回転ドラム3のひっかかりが取れて動き出し、トルクも減少すると同時にトルク電流Itも減少し、第1の最大トルク電流It1maxより小さくなると、動力伝達異常判断手段63は異常でないと判断し、報知を停止する。つまり、時刻t2から時刻t3までの時間Δtの期間報知する。使用者にとっては報知がΔtの短時間起こると、洗濯を続行すべきか、停止すべきか判断に迷う。そこで、中央制御手段21はこの時間Δtが、ある特定の時間Δt1以上を超えた場合を異常状態として報知し、Δt1以下であれば、回転ドラム3がひっかかった程度と判断して報知しない様にし、使用者が判断しやすい様にすることができる。
また、図3において、第1のトルク電流設定手段59で、洗濯時に100rpmの回転で20N/mのトルクを出す第1のトルク電流It1に設定し、第2のトルク電流設定手段60で、脱水時には1000rpmの回転で2N/mのトルクを出す第2のトルク電流It2に設定しておけば、制御手段11の中央制御手段21は操作入力手段22の操作により、脱水時には中央制御手段21から、誘導モータ制御手段24からトルク電流設定切換手段61に切換指令を送り、トルク電流設定切換手段61の共通端子61cは、第1のトルク電流設定手段59に接続された端子61aから、第2のトルク電流設定手段60に接続された端子61bに切り替わる。
図7の(a)に、モータのトルクを示し、第1のトルクt1と第2のトルクt2の関係を、(b)にモータのトルク電流の、第1のトルク電流It1と第2のトルク電流It2の関係を示し、トルクt1とt2とトルク電流It1とIt2にはそれぞれ最大と最小が有り、(c)はモータの磁化電流の関係を示す。
洗濯時と脱水時のトルクの異なる状態で、洗濯時は第1のトルクt1でトルク電流を第1のトルク電流に、脱水時は第2のトルクt2で第2のトルク電流とすれば、洗濯時と脱水時でベルト7の断線等の動力伝達手段12の動力伝達に問題が発生した場合も、動力伝達異常判断手段63を備えているので、洗濯時や脱水時のベルト7の断線などの不良を確実に認識することができ、報知することにより洗濯物の仕上がりミスを確実に防止することができる。
なお、洗濯乾燥機においては、洗濯と脱水と乾燥の3つの場合があり、その3つの場合も、トルク電流設定切換手段61を3つにすれば、トルク電流の設定値を同様に切り変えることができる。
以上のように、本実施の形態においては、衣類処理装置のベルト7、ドラムプーリ4、モータプーリ6の動力伝達手段12の動力伝達に問題が発生した場合、動力伝達異常判断手段63を備えているので、動力伝達手段12の不良を報知することにより洗濯物の仕上がりミスを確実に防止することができる。
なお、衣類処理装置に誘導モータ5とベルト7を使用した場合について述べたが、乾燥機や洗濯乾燥機に誘導モータ5とベルト7を使用した場合もこれと同様のことができる。また、動力伝達用のベルトやプーリを使わないモータ異常の場合も検知し報知することができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の第2の実施の形態における衣類処理装置の制御手段のブロック図、図9は、制御手段の永久磁石同期モータ制御手段のブロック図である。本実施の形態の特徴は、モータに永久磁石同期モータを使ったものである。
モータを永久磁石同期モータとすることにともない、実施の形態1の誘導モータ5が永久磁石同期モータ71に変わる。また、回転数検知手段8が角度検知手段72に変わり、角度検知手段72の出力を、電流電圧変換手段53と電流分配手段54に入力する構成となる。さらに、誘導モータ制御手段24の構成が永久磁石同期モータ制御手段70に変わる。そして、実施の形態1のスベリ周波数設定手段51と積分器52がなくなる。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
上記構成において、永久磁石同期モータ制御手段70の動作を図9に基づいて詳しく説明する。制御手段11の中央制御手段21からの信号を受けて、永久磁石同期モータ制御手段70のトルク電流設定切換手段61を動かし、トルク電流誤差増幅手段62に接続されたトルク電流設定切換手段61の共通端子61cが、第1のトルク電流設定手段59に接続された端子61aに接続され、トルク電流を第1のトルク電流It1に設定する。
最初は、永久磁石同期モータ71は静止しているので、モータ電流検知手段57のモータ電流Iaはゼロとなり、電流分配手段54のトルク電流Itの出力もゼロである。トルク電流誤差増幅手段62は、第1のトルク電流設定手段59のIt1と比較し、It1の方が大きいのでItの電流をもっと流すように出力を電流電圧変換手段53に出力する。磁化電流Imは磁化電流設定手段58のIm1と差を取り、磁化電流誤差増幅手段55に入力され、その出力は電流電圧変換手段53に出力する。
電流電圧変換手段53は、角度検知手段72の出力である角度θを取り込み、磁化電流誤差増幅手段55の出力とトルク電流誤差増幅手段62の出力から、モータ駆動手段50を電圧で駆動し、永久磁石同期モータ71のモータ電流を増加させる。同時に、角度検知手段72により、永久磁石同期モータ71の固定子に対する回転子の回転角度θが算出され、電流分配手段54に入力される。
一方、モータ駆動手段50の出力として永久磁石同期モータ71の瞬時のモータ電流Iaがモータ電流検知手段57で検知され、電流分配手段54に入力される。このように、永久磁石同期モータ制御手段70の電流分配手段54は、回転角度θとモータ電流Iaにより、永久磁石同期モータのモータ電流Iaをトルク電流Itと磁化電流Imに分配し出力する。
永久磁石同期モータ71のモータ電流Iaをトルク電流Itと磁化電流Imに分配できれば、図5の「ベルトが切れた場合」と、図6の「回転ドラムがひっかかり動き出した場合」も、誘導モータ5で述べたときと同様に説明することができ、同様の作用効果を得ることができる。
以上のように、本発明かかる衣類処理装置は、動力伝達手段の異常を動力伝達異常判断手段により的確に検知することができ、報知して洗濯物の仕上がりミスを防止することができるので、衣類処理装置として有用である。
1 外装体
2 水槽
3 回転ドラム
5 誘導モータ(モータ)
8 回転数検知手段
11 制御手段
12 動力伝達手段
21 中央制御手段
22 操作入力手段
23 表示手段
24 誘導モータ制御手段(モータ制御手段)
50 モータ駆動手段
53 電流電圧変換手段
54 電流分配手段
57 誘導モータ電流検知手段(モータ電流検知手段)
59 第1のトルク電流設定手段(トルク電流設定手段)
60 第2のトルク電流設定手段(トルク電流設定手段)
61 トルク電流設定切換手段
62 トルク電流誤差増幅手段
63 動力伝達異常判断手段
72 角度検知手段

Claims (3)

  1. 外装体内に配設された水槽と、前記水槽内に回転可能に設けた回転ドラムと、前記回転ドラムを回転させるモータと、前記モータの回転動力を前記回転ドラムに伝達する動力伝達手段と、前記モータを制御し衣類処理装置の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、中央制御手段と、前記モータを制御するモータ制御手段と、操作入力手段と、動作状態を表示する表示手段を備え、前記モータ制御手段は、前記モータを駆動するモータ駆動手段と、前記モータの電流を検知するモータ電流検知手段と、前記モータのトルク電流を設定するトルク電流設定手段と、前記モータの回転数を検知する回転数検知手段または回転子の固定子の角度差を検知する角度検知手段と、前記モータ電流検知手段の出力を磁束成分の磁化電流とトルク成分のトルク電流に分ける電流分配手段と、設定されたトルク電流と実際のトルク電流の誤差と、設定された磁化電流と実際の磁化電流の誤差から前記モータ駆動手段に入力する電圧を生成する電流電圧変換手段と、トルク電流が設定されたトルク電流の最大値を超えるか、もしくは、設定されたトルク電流の最小値を下回った場合、前記動力伝達手段が異常であると判断する動力伝達異常判断手段を有し、前記動力伝達異常判断手段により前記動力伝達手段の異常を検知し報知するようにした衣類処理装置。
  2. モータ制御手段にトルク電流設定切換手段を設け、前記トルク電流設定切換手段は、洗濯時と脱水時でトルク電流の設定を切り換えるようにした請求項1記載の衣類処理装置。
  3. 動力伝達異常判断手段は、所定時間継続して異常を検知すると、動力伝達異常と判断するようにした請求項1または2記載の衣類処理装置。
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