JP2005279309A - 洗濯機 - Google Patents

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Hitoshi Kawaguchi
仁 川口
Mamoru Kawakubo
守 川久保
Yosuke Sasamoto
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Abstract

【課題】排水能力を低下させず、かつ、全自動洗濯の全工程に要する時間を長くすることなく、脱水槽内における洗濯物の偏りを排し、振動、騒音を低減させる。
【解決手段】商用電源の一端に接続され、主巻線と補助巻線を有するモータに対する通電量を可変するための正転用トライアックおよび逆転用トライアックを制御するトライアック制御手段を備えた洗濯機において、脱水槽内における洗濯物量を検出する洗濯物量検出手段が具備され、トライアック制御手段は、洗濯物量検出手段により検出された洗濯物量に応じた所定の脱水時間だけ脱水槽を一定の低速脱水回転数で回転させた後、高速脱水回転数で回転させるように正転用トライアックまたは逆転用トライアックを制御する。
【選択図】 図6


Description

この発明は、洗濯運転と脱水運転を同一の槽において実行する全自動の洗濯機に関し、特に、脱水運転時における脱水槽の回転制御に関するものである。
洗濯機における脱水運転は、周知の如く脱水槽を高速で回転させ、その回転に伴う遠心力を利用して洗濯物に含まれる水分を除去することにより行うものであるが、脱水槽内において洗濯物が偏ると、脱水槽の回転が偏心した不規則なものとなり振動、騒音が大きくなる。
そこで、脱水槽が規則的に回転することができるように脱水槽の上端開口縁にバランサを設けたり、あるいは、脱水槽内における洗濯物の片寄りをできる限り抑えることができるように、脱水運転起動時に、まず低速で脱水槽を回転(いわゆる、バランス回転)させて偏心の関数となる洗濯物の含水量をある程度軽減させるようにしていた。ところで、従来における上記低速回転(バランス回転)による洗濯時間は、洗濯物の量や布の質などに関係なく定格負荷量にて一定時間をあらかじめ設定するのが一般的であった。
特開平04−138198号公報
しかしながら、上記従来における脱水運転にあっては、脱水槽内において洗濯物が偏るのを防止するために、高速脱水に至るまでの低速回転(バランス回転)に長時間をかけていたので脱水運転時間が長くなり、結果的に全自動洗濯の全工程に要する時間が長くなってしまうという問題点があった。また、いきなり高速回転での脱水運転を行うと洗濯物の量が多い場合には特に排水量が多くなり、洗濯機の排水ホースの能力を越えてしまうことや、排水において洗剤による泡が発生し、排水穴の空気抜きを塞ぐことにより、排水能力を極端に低下させてしまうという問題点もあった。加えて、近年、脱水運転における回転数が高速化しており、高速脱水時におけるアンバランスによる振動、騒音は以前に比べて大きなものとなっている。
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、洗濯機の排水能力、アンバランス耐量、洗濯物の量に応じて脱水槽の回転数を制御して、排水能力を低下させず、かつ、全自動洗濯の全工程に要する時間を長くすることなく、脱水槽内における洗濯物の偏りを排し、振動、騒音を低減させることができる洗濯機を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明に係る洗濯機は、脱水槽内における洗濯物量を検出する洗濯物量検出手段を有し、トライアック制御手段が、前記洗濯物量検出手段により検出された洗濯物量に応じた所定の脱水時間だけ脱水槽を一定の低速脱水回転数で回転させた後、高速脱水回転数で回転させるようにトライアックを制御するものである。
次の発明に係る洗濯機は、脱水槽内における洗濯物量を検出する洗濯物量検出手段を有し、トライアック制御手段が、前記洗濯物量検出手段により検出された洗濯物量に応じて前記脱水槽の脱水回転数の立ち上げ時間および高速脱水時間を変化させるようにトライアックを制御するものである。
次の発明に係る洗濯機は、モータに流れる電流を検出する電流検出手段を有し、トライアック制御手段が、脱水運転始動後、位相制御により一定の低速脱水回転数で前記モータを回転させ、前記電流検出手段により検出された電流値に基づいて、前記モータの負荷電流平均値の変化率が一定値以下であると判断した場合に高速脱水回転数へ切り替えるようにトライアックを制御するものである。
次の発明に係る洗濯機は、トライアック制御手段が、脱水運転始動後、位相制御により一定の低速脱水回転数でモータを回転させ、位相制御の通電角における変化率が一定値以下であると判断した場合に高速脱水回転数へ切り替えるようにトライアックを制御するものである。
次の発明に係る洗濯機は、前記一定の低速脱水回転数から高速脱水回転数に切り替える時間に応じて前記高速脱水回転数の運転時間を決定するものである。
(作用)
この発明に係る洗濯機は、検出された洗濯物量に基づいて低速回転脱水時間を洗濯物量が少ない場合には短く、洗濯物量が多い場合には長く設定するので、脱水運転において回転数のフィードバックによる回転数制御が不要となる。
次の発明に係る洗濯機は、検出された洗濯物量に応じて脱水回転数の立ち上げ時間と高速脱水時間を変化させるようにしたので、洗濯物量に応じた最適な脱水運転ができる。
次の発明に係る洗濯機は、モータの負荷電流が減少していって変化がなくなった時点(変化率が所定値以下)で、ほぼその回転数での脱水運転の限界値に達していると判断し、その後、高速脱水運転に移行させるので、洗濯物量を検出することなく、低速度脱水運転の時間を最適化することができる。
次の発明に係る洗濯機は、位相制御におけるこの通電角の減少がなくなった時点(変化率が所定値以下)で、ほぼその回転数での脱水運転の限界値に達していると判断し、その後、高速脱水運転に移行させるので、洗濯物量を検出することなく、低速脱水運転の時間を最適化することができる。
次の発明に係る洗濯機は、一定の低速脱水回転数から高速脱水回転数に切り替える時間に応じて高速脱水回転数の運転時間を決定するので、洗濯物量に応じて脱水時間を最適化することが可能となる。
この発明に係る洗濯機は、検出された洗濯物量に基づいて低速回転脱水時間を洗濯物量が少ない場合には短く、洗濯物量が多い場合には長く設定するため、脱水運転において回転数のフィードバックによる回転数制御が不要となり、低速脱水時間の短縮ができる。
次の発明に係る洗濯機は、検出された洗濯物量に応じて脱水回転数の立ち上げ時間と高速脱水時間を変化させるようにしたため、洗濯物量に応じた最適な脱水運転ができ、脱水時間を短縮することができる。
次の発明に係る洗濯機は、モータの負荷電流が減少していって変化がなくなった時点(変化率が所定値以下)で、ほぼその回転数での脱水運転の限界値に達していると判断し、その後、高速脱水運転に移行させるため、洗濯物量を検出することなく、低速度脱水運転の時間を最適化することができ、全体的な脱水時間を短縮することができる。
次の発明に係る洗濯機は、位相制御におけるこの通電角の減少がなくなった時点(変化率が所定値以下)で、ほぼその回転数での脱水運転の限界値に達していると判断し、その後、高速脱水運転に移行させるため、洗濯物量を検出することなく、低速脱水運転の時間を最適化することができ、全体的な脱水時間を短縮することができる。
次の発明に係る洗濯機は、一定の低速脱水回転数から高速脱水回転数に切り替える時間に応じて高速脱水回転数の運転時間を決定するため、洗濯物量に応じて脱水時間を最適化することが可能となり、全体的な脱水時間を短縮することができる。
以下に、本発明にかかる洗濯機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
(実施例1の構成)
以下、この発明に係る洗濯機の実施例を図について説明する。図1は、実施例1に係る洗濯機の構成を示し、図において、1は商用電源、2はモータを正転駆動させるために、モータに対する通電を制御する正転用トライアック、3はモータを逆転駆動させるために、モータに対する通電を制御する逆転用トライアック、4はコイルに対して進相電流を供給するための進相コンデンサ、5はモータを構成するMコイル(主巻線)、6は同様にモータを構成するSコイル(補助巻線)、7はMコイル5およびSコイル6から構成されるモータ、7aはモータ7の主力軸もしくは脱水槽の駆動軸(以下、シャフトという)、8はシャフト7aに接続されている洗濯機の脱水槽、9はモータ7のシャフト7aに接続され、その回転速度を検出する回転速度検出手段、10は回転速度検出手段9により検出され、出力された回転速度検出信号、11は正転用トライアック2および逆転用トライアック3を制御するトライアック制御回路、12は正転用トライアック2のゲートを制御するゲート制御信号、13は逆転用トライアック3のゲートを制御するゲート制御信号、14は商用電源1のゼロクロスを検出するゼロクロス検出回路、15はゼロクロス検出回路14により検出され、出力されるゼロクロス検出信号である。
(単相誘導モータの駆動原理)
次に、単相誘導モータの駆動原理について説明する。図1において、正転用トライアック2をゲート制御信号12によりONさせると商用電源1がモータ7に印加され、Mコイル5に同位相の電流、Sコイル6に進相コンデンサ4を介して90度位相の進んだ進相電流が流れ、ステータ(図示せず)より正回転磁界(商用電源の周波数)が発生し、ロータ(図示せず)が正方向に回転駆動される。これは一般的な単相誘導モータの駆動原理である。その結果、モータ7のシャフト7aは正方向に回転し、それに伴い脱水槽8も回転駆動される。
(位相制御方式によるモータの速度制御)
図2は、単相誘導モータを速度制御するための位相制御方式の一例を示す。図2(a)は、商用電源1から出力される電圧波形を示し、この電圧波形において19はゼロクロスポイントである。図2(b)は、ゼロクロス検出回路14より検出されたゼロクロス検出信号15の一例であり、この例においてパルスの立ち上がりがゼロクロスポイントを示す。図2(c)は、図2(b)に示したゼロクロス検出信号15に対してある位相遅れをもった正転用トライアック2に対するゲート制御信号12を示し、該ゲート制御信号12が出力されると正転用トライアック2がONして商用電源1がモータ7に対して印加され、次の商用電源1の電圧のゼロクロスで正転用トライアック2はOFFしてモータ7へは商用電源1が印加されず、図2(d)に示すような印加電圧が発生してモータ7に対して印加される実行電圧が調整されることになる。このような制御を一般に位相制御という。この位相制御において回転速度検出手段9により検出された回転速度検出信号10に基づいてモータ7に対する印加電圧を速度に応じて加減することによってモータ7の回転速度を制御することが可能となる。
(実施例1の動作)
図3(a)は、上記実施例1に係る脱水槽運転制御の動作(ライン20)と従来装置における脱水槽運転制御の動作(ライン21)の違いを示すための、モータ回転数と時間(t)の関係を示すグラフである。実施例1にあっては、上記において説明した位相制御による脱水槽8の回転速度を図3(a)のライン20のように直線的に立ち上げることを特徴とする。ただし、実際の洗濯機の多くは、高速回転数以下において機体の共振周波数を有しているので、該共振周波数に相当する回転数は早く通過するように制御する必要がある。この回転速度の立ち上げの傾きは洗濯物の最大容量時の脱水時における排水量(排水パイプの排水能力以内)や、泡の発生しない加速度を考慮して設定されている。回転速度は、図1に示した回路構成において速度フィードバックによる位相制御がかかっているので洗濯物量に関わらず一定の回転速度の立ち上げが可能となる。なお、図3(b)に、直線的に回転数を立ち上げた場合の脱水流量の変化(ライン22)、従来における脱水方法で回転数を立ち上げた場合の脱水流量の変化(ライン23)を示す。
(実施例1の効果)
従来における脱水回転数の立ち上げは低速度回転で所定の時間回転させ、この時点である程度洗濯物に含まれた水分を低減させ、高速脱水時における急激な脱水により排水能力を越えることがないように、また、高速回転時にバランスをとっていた水分がなくなることでアンバランス状態となり振動・騒音が増大することがないように構成されている。そのため、低速脱水回転数を低く抑えて長時間回転させる必要があったが、上記実施例1によれば、回転数が直線的に徐々に上昇するので、脱水量のピークで長く脱水することができ、短時間に脱水処理が可能となる。また、回転数が徐々に上昇するので、脱水槽8上部円周に設置されているバランサによるアンバランス修正が十分に対応でき、その結果、振動・騒音の発生を抑えることができる。
(実施例2の構成および動作)
次に、実施例2について説明する。図4は、実施例2の構成を示し、図において1〜15は、上記図1にて示したものと同じであるため、その説明を省略する。図において、16は脱水槽8内における洗濯物量を検出する洗濯物量検出手段であり、17は洗濯物量検出手段16により検出された洗濯物量をトライアック制御回路11に伝える洗濯物量検出信号である。図5は、実施例2に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフであり、まず、全自動洗濯機にあっては、洗濯開始直後に洗濯物量検出手段16によって洗濯物量を検出する。その後、検出された洗濯物量に応じて水量、洗濯時間を決定し、全自動洗濯の各工程を行うものであるが、実施例2にあっては、脱水運転開始時に上記洗濯物量に関する情報に応じて、図5に示すように回転数の立ち上げ時間を変化させるように制御することを特徴とする。
(実施例2の効果)
実施例2によれば、洗濯物量が小さい場合にはより早く脱水運転を終了することができる。すなわち、脱水槽8内における洗濯物量に応じてモータ7の回転数の立ち上げ時間を変化させることにより洗濯物量に応じた、それぞれ適切な脱水運転時間を選択することができる。洗濯物量の情報がない場合、上記実施例1では最大の洗濯物量で発生する脱水量を考慮した回転速度立ち上げとなり脱水時間の短縮度合いが小さくなる。
(実施例3の動作)
次に、実施例3について説明する。図6は、実施例3に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフであり、実施例3にあっては、図4に示したハード構成における洗濯物量検出手段16からの洗濯物量検出信号17に基づいてトライアック制御回路11により低速回転脱水時間を洗濯物量が少ない場合には短く、洗濯物量が多い場合には長く設定することを特徴とする。
(実施例3の効果)
実施例3によれば、低速回転脱水運転において回転速度の検出を不要にすることができる利点がある。図2(a)に示した商用電源の波形に対して、図2(e)に示すゲート制御信号を正転用トライアック2に出力すれば、図2(f)に示すような電圧がモータ7に印加され、商用電源の約1/3の周波数をモータ7に印加することになり、モータ7の回転速度も低速となる。この方式にあっては脱水運転において回転数のフィードバックによる回転数制御が不要となる。
(実施例4の動作)
次に、実施例4について説明する。図7は、実施例4に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフであり、実施例4にあっては、図4に示したハード構成における洗濯物量検出手段16により検出された洗濯物量に応じて脱水回転数の立ち上げ時間と高速脱水時間を変化させるようにしたことを特徴とする。
(実施例4の効果)
脱水槽8における洗濯物量が少ない場合には脱水量も少ないので、脱水回転数の立ち上げ時間だけではなく高速脱水運転の時間を短くしてもよい。また、洗濯物量が多い場合にはその逆である。すなわち、実施例4によれば、洗濯物量の検出能力に応じて回転数の立ち上げ時間、高速脱水時間を設定することにより、洗濯物量に応じた最適な脱水運転ができるようにしたものである。
(実施例5の構成)
次に、実施例5について説明する。図8は、実施例5のハード構成を示す説明図であり、図において、1〜15は上記図1で示したものと同じであり、その説明を省略する。また、図において、25はモータ7に流れる電流を検出する電流検出手段、26は電流検出手段25により検出された電流値をトライアック制御回路11に伝える電流検出信号である。
(実施例5の動作)
図9は、実施例5に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフであり、図9(a)に示すように脱水運転における初期は低速度で脱水を実行するとモータ7に流れる電流の実効値は、図9(b)に示すように初期は起動電流も含めて大電流が流れるが、回転数が所定の低速回転になった時点において急速に負荷電流は小さくなる。その後、脱水運転により洗濯物に含まれる水分がなくなることで、さらにモータ7の負荷電流が減少する。すなわち、実施例5にあっては、モータの負荷電流が減少していって変化がなくなった時点(変化率が所定値以下)では、ほぼその回転数での脱水運転の限界値に達していると判断することができ、その後、高速脱水運転に移行させることを特徴とする。
(実施例5の効果)
実施例5によれば、図4に示した洗濯物量検出手段16がなくとも低速度脱水時間を最適化することができる。また、洗濯物量検知は洗濯物の含水量が正確に把握できないが、この方式にあっては、実質的に脱水量を検出していることになるので、より脱水時間を最適化することができ、無駄な脱水運転をなくして短時間脱水を達成することができる。
(通電角の定義)
次に、実施例6について説明する。図11は、実施例6に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフであり、図10は、位相制御における通電角を定義するもので、商用電源のゼロクロスから右側の斜線部分が位相制御によりモータ7に電圧が印加されていることを示し、この斜線部分の長さを通電角という。該通電角は洗濯物量が多くて、結果的にモータの負荷が大きくなる場合には大きく、洗濯物量が少なくてモータの負荷が小さい場合は小さくなる。
(実施例6の動作)
図11(a)に示すように、脱水運転始動後位相制御により低速脱水回転すると、図11(b)に示すように、初期は脱水回転数を低速脱水回転まで立ち上げるため通電角は最大の180°となるが、回転数が低速脱水回転に達するとモータ負荷が軽くなるので通電角が小さくなっていく。その後、脱水処理により洗濯物に含まれていた水分がなくなることで、さらにモータ7の負荷が軽くなるので低速脱水回転を継続するための通電角は、さらに小さくなる。実施例6にあっては、位相制御におけるこの通電角の減少がなくなった時点(変化率が所定値以下)で、ほぼその回転数での脱水運転の限界値に達していると判断することができ、その後、高速脱水運転に移行させることを特徴とする。
(実施例6の効果)
実施例6によれば、図4に示した洗濯物量検出手段16がなくとも低速脱水運転の時間を最適化することができる。また、洗濯物量検知は洗濯物の含水量が正確に把握できないが、この方法にあっては、実質的に脱水量を検出していることになるので、より脱水時間を最適化することができ、無駄な脱水をなくして短時間脱水を達成することができる。
(実施例7の動作)
次に、実施例7について説明する。図12は、実施例7に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフであり、低速脱水から高速脱水に切り替わるまでの時間において、洗濯物量が少ない場合をt1、洗濯物量が多い場合をt2としたとき、t1<t2の関係が成立する。高速脱水時間を、例えば、低速脱水にかかった時間のα倍に設定したもので、洗濯物量が少ない場合にはt1×α、洗濯物量が多い場合はt2×αの時間高速脱水を行うものであり、実施例7にあっては、上記実施例5および6において、一定の低速脱水回転数から高速脱水回転数に切り替える時間に応じて高速脱水回転数の運転時間を決定することを特徴とする。
(実施例7の効果)
実施例7によれば、一定の低速脱水回転数から高速脱水回転数に切り替える時間に応じて高速脱水回転数の運転時間を決定するので、洗濯物量に応じて脱水時間を最適化することが可能となる。
(実施例8の動作)
次に、実施例8について説明する。図13は、実施例8に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフである。脱水運転始動から所定の時間a秒はモータ7に対してフル通電する。モータ7がフル通電により脱水槽8を回転させても所定時間a秒で回転数の立ち上がりに洗濯物量、洗濯物の含む含水量によってイナーシャが変化するので、そこに差が表れる。洗濯物量が多い場合には回転数が小さく、洗濯物量が少ない場合には回転数が大きい。実施例8にあっては、上記a秒後の回転速度b(rpm)を計測して高速脱水立ち上げ時間c秒を、例えば、
c=b×α(秒)(αは所定の係数)
により決定し立ち上げ時間に沿って回転速度を直線的に立ち上げることを特徴とする。そして、高速脱水時間dもa秒後の回転速度bからd=b×β(秒)(βは所定の係数)と決定し、決められた高速脱水時間において脱水運転を行うものである。また、高速脱水立ち上げ時間cや高速脱水時間dはa秒後の回転速度bに対して段階的に時間を設定してもよい。
(実施例8の効果)
実施例8によれば、脱水運転始動時、所定の短時間のみモータにフル通電し、回転速度検出手段により検出されたその間における回転数の上昇値に応じて、その後の高速回転数に達するまでの回転速度を直線的に立ち上げるようにしたので、洗濯物量を検出することなく、洗濯物量と洗濯物の含水量に応じた最適脱水時間を設定でき、無駄な脱水をなくして短時間脱水を実現することができる。
実施例1に係る洗濯機のハード構成を示す説明図である。 単相誘導モータを速度制御するための位相制御方式を示すタイミングチャートである。 実施例1に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフである。 実施例2、実施例3および実施例4に係る洗濯機のハード構成を示す説明図である。 実施例2に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフである。 実施例3に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフである。 実施例4に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフである。 実施例5および実施例6に係る洗濯機のハード構成を示す説明図である。 実施例5に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフである。 位相制御における通電角を示す説明図である。 実施例6に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフである。 実施例7に係る脱水槽運転制御の動作を示すグラフである。 実施例8に係る脱水槽運転制御の動作を示す説明図である。
符号の説明
1 商用電源
2 正転用トライアック
3 逆転用トライアック
4 進相コンデンサ
5 Mコイル(主巻線)
6 Sコイル(補助巻線)
7 モータ
8 脱水槽
9 回転速度検出手段
10 回転速度検出信号
11 トライアック制御回路
12 ゲート制御信号
13 ゲート制御信号
14 ゼロクロス検出回路
15 ゼロクロス検出信号
16 洗濯物量検出手段
17 洗濯物量検出信号
25 電流検出手段
26 電流検出信号

Claims (5)

  1. 商用電源の一端に接続され、主巻線と補助巻線を有するモータに対する通電を制御する正転用トライアックおよび逆転用トライアックと、
    前記正転用トライアックおよび逆転用トライアックを制御するトライアック制御手段と、
    前記正転用トライアックの出力端と前記逆転用トライアックの出力端との間に接続された進相用コンデンサと、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記商用電源のゼロクロスを検出するゼロクロス検出手段と、
    前記正転用トライアックの出力端に前記主巻線の一端を接続し、前記逆転用トライアックの出力端に補助巻線の一端を接続し、前記主巻線および補助巻線の他端に前記商用電源の他端を接続して、前記モータに対する通電を制御する洗濯機において、
    脱水槽内における洗濯物量を検出する洗濯物量検出手段を有し、
    前記トライアック制御手段が、前記洗濯物量検出手段により検出された洗濯物量に応じた所定の脱水時間だけ脱水槽を一定の低速脱水回転数で回転させた後、高速脱水回転数で回転させるように前記トライアックを制御することを特徴とする洗濯機。
  2. 商用電源の一端に接続され、主巻線と補助巻線を有するモータに対する通電を制御する正転用トライアックおよび逆転用トライアックと、
    前記正転用トライアックおよび逆転用トライアックを制御するトライアック制御手段と、
    前記正転用トライアックの出力端と前記逆転用トライアックの出力端との間に接続された進相用コンデンサと、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記商用電源のゼロクロスを検出するゼロクロス検出手段と、
    前記正転用トライアックの出力端に前記主巻線の一端を接続し、前記逆転用トライアックの出力端に補助巻線の一端を接続し、前記主巻線および補助巻線の他端に前記商用電源の他端を接続して、前記モータに対する通電を制御する洗濯機において、
    脱水槽内における洗濯物量を検出する洗濯物量検出手段を有し、
    前記トライアック制御手段が、前記洗濯物量検出手段により検出された洗濯物量に応じて前記脱水槽の脱水回転数の立ち上げ時間および高速脱水時間を変化させるように前記トライアックを制御することを特徴とする洗濯機。
  3. 商用電源の一端に接続され、主巻線と補助巻線を有するモータに対する通電を制御する正転用トライアックおよび逆転用トライアックと、
    前記正転用トライアックおよび逆転用トライアックを制御するトライアック制御手段と、
    前記正転用トライアックの出力端と前記逆転用トライアックの出力端との間に接続された進相用コンデンサと、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記商用電源のゼロクロスを検出するゼロクロス検出手段と、
    前記正転用トライアックの出力端に前記主巻線の一端を接続し、前記逆転用トライアックの出力端に補助巻線の一端を接続し、前記主巻線および補助巻線の他端に前記商用電源の他端を接続して、前記モータに対する通電を制御する洗濯機において、
    前記モータに流れる電流を検出する電流検出手段を有し、
    前記トライアック制御手段が、脱水運転始動後、位相制御により一定の低速脱水回転数で前記モータを回転させ、前記電流検出手段により検出された電流値に基づいて、前記モータの負荷電流平均値の変化率が一定値以下であると判断した場合に高速脱水回転数へ切り替えるように前記トライアックを制御することを特徴とする洗濯機。
  4. 商用電源の一端に接続され、主巻線と補助巻線を有するモータに対する通電を制御する正転用トライアックおよび逆転用トライアックと、
    前記正転用トライアックおよび逆転用トライアックを制御するトライアック制御手段と、
    前記正転用トライアックの出力端と前記逆転用トライアックの出力端との間に接続された進相用コンデンサと、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記商用電源のゼロクロスを検出するゼロクロス検出手段と、
    前記正転用トライアックの出力端に前記主巻線の一端を接続し、前記逆転用トライアックの出力端に補助巻線の一端を接続し、前記主巻線および補助巻線の他端に前記商用電源の他端を接続して、前記モータに対する通電を制御する洗濯機において、
    前記トライアック制御手段が、脱水運転始動後、位相制御により一定の低速脱水回転数でモータを回転させ、位相制御の通電角における変化率が一定値以下であると判断した場合に高速脱水回転数へ切り替えるように前記トライアックを制御することを特徴とする洗濯機。
  5. 前記一定の低速脱水回転数から高速脱水回転数に切り替える時間に応じて前記高速脱水回転数の運転時間を決定することを特徴とする請求項3または4に記載の洗濯機。
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