JP2011056040A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品共振点の異常振動を製品共振点前の回転ドラムの回転速度上昇中に精度よく推測し、異常振動に的確に対応する。
【解決手段】有底円筒形に形成された回転ドラム2を、回転軸方向2aが水平または背部に向け水平方向から下向き傾斜として、弾性支持した水槽3内に設置し水槽背部のモータ5で駆動する条件にて、制御手段が脱水動作での回転ドラム2の回転上昇過程で、所定の第1の回転速度における前左右方向、前上下方向の振動成分に係る出力信号と前前後方向の振動成分に係る出力信号の大小関係と前左右方向、前上下方向、前前後方向の振動成分に係る出力信号の総和を用いて、製品共振時の異常振動への対応に供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、有底円筒形に形成された回転ドラムを、開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして、弾性支持した水槽内に設置し、水槽の背部に固定したモータで駆動するようにしたドラム式洗濯機に関するものである。
従来のドラム式洗濯機について、本発明の実施の形態を示す図1を参照してその構成を説明する。
洗濯機筐体6内にサスペンション構造としての防振ダンパー70によって弾性支持された水槽3内に、多数の孔が形成された回転ドラム2が開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして配設され、回転ドラム4は水槽3の背部に固定したモータ5によって回転駆動するようにした水槽ユニット7をなし、洗濯機筐体1の正面側に開閉自在に設けられた扉9を開くことにより水槽3の正面開口部及び回転ドラム2の正面開口部を通して洗濯物を回転ドラム4内から出し入れできるように構成されている。
このように、回転ドラムが前記のように水平または傾斜しているため、回転ドラム内に洗濯物を収納して回転させると、洗濯物や水が下方に偏りがちになるため振動が発生しやすくなる。特に、回転ドラムを高速回転させて洗濯物の脱水を行う脱水工程を実施するとき、洗濯またはすすぎ行程の終了後は、水を含んだ洗濯物が回転ドラム内に収納されており、洗濯物の種類や生地あるいは形状によっては脱水工程の回転時に回転ドラムの偏った位置に集まりやすい状態がある。洗濯物に偏りが生じると回転ドラムを収容する水槽に大きな振動が生じ、洗濯機に異常振動や異常騒音を発生させる。
特許文献1は、この種のドラム式洗濯機において、脱水工程で回転ドラムの回転速度が低速から高速までの広い回転速度の範囲にわたって運転させ、その際に回転軸に沿った前後方向に洗濯物のアンバランスがあると、回転速度によっては回転ドラムに大きな振れ回りが生じて、水槽に衝突して騒音を発生するなどの不具合が生じることがあるとし、特に、回転軸に沿って前側に大きなアンバランスがあると、後側にアンバランスがある場合よりも振れ回りが生じやすいとしている。
これに対応する技術として、特許文献1では、水槽の複数方向の振動成分を検知可能な振動検知手段が出力する複数方向の振動成分の出力信号に基づいて、洗濯物のアンバランス位置を検知し前側のアンバランス異常に対応できるようにしている。
特開2006−311884号公報
特許文献1が開示しているように、振動検知手段が水槽上部に搭載されているので、回転ドラムの振動源に対し水槽も共振対象となるドラム式洗濯機では、相当程度の精度で水槽の振動を検知し、水槽の共振点に対して回転ドラムの回転制御を実行することが可能である。ところが、水槽だけでなく洗濯機筐体自身にも共振点(製品共振点と呼ぶ)が存在
し、洗濯機筐体全体の振動が大きくなるため、製品共振点を精度よく検知して対応することが重要となる。
本発明の目的は、製品共振点の振動を事前で検知して推測し、回転ドラムの回転を上昇させるかどうかを判断して、製品共振点を通過する際に振動の少ないドラム式洗濯機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係るドラム式洗濯機は、有底円筒形に形成された回転ドラムを、開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして、弾性支持した水槽内に設置し、水槽の背部に固定したモータで駆動するようにしたドラム式洗濯機において、前記モータの回転を制御する制御手段と、前記水槽の前部に複数方向の振動成分を検知する振動検知手段とを備え、前記制御手段は、洗濯、すすぎ工程後の脱水動作における回転の上昇過程において、製品共振点に到達する前の所定の第1の回転速度において前記振動検知手段が出力する前記複数方向の振動成分の出力信号に基づき回転ドラムを制御することを特徴としている。
このような構成により、製品共振点の振動を事前に検知して推測でき、製品共振点を通過する際の振動を精度よく推測することができるので、製品共振時の異常振動に的確に対応することができる。
本発明の特徴はそれ単独で、あるいは可能な範囲で複合して採用することができる。
本発明によれば、製品共振点の振動を事前に検知して推測できる、製品共振点を通過する際の振動を精度よく推測することができるので、製品共振時の異常振動に的確に対応することができる。
本発明の実施の形態1に係るドラム式洗濯機の要部構成を示す断面図 同ドラム式洗濯機の制御回路のブロック図 脱水工程での回転ドラムの回転速度変化を示すアンバランス判定、アンバランス異常判定の説明用グラフ 前アンバラと対角アンバラの洗濯機筐体の振動の大きさと回転速度を示す波形図 図3に示す脱水工程で製品共振点の異常振動を製品共振点前の回転ドラムの回転速度上昇中に行い異常時の対応を含む制御例を示すフローチャート
第1の発明は、有底円筒形に形成された回転ドラムを、開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして、弾性支持した水槽内に設置し、水槽の背部に固定したモータで駆動するようにしたドラム式洗濯機において、前記モータの回転を制御する制御手段と、前記水槽の前部に複数方向の振動成分を検知する振動検知手段とを備え、前記制御手段は、洗濯、すすぎ工程後の脱水動作における回転の上昇過程において、製品共振点に到達する前の所定の第1の回転速度において前記振動検知手段が出力する前記複数方向の振動成分の出力信号に基づき回転ドラムを制御することにより、製品共振点の振動を事前に検知して推測でき、製品共振点を通過する際の振動を精度よく推測することができるので、製品共振時の異常振動に的確に対応することができる。
第2の発明は、第1の発明において、振動検知手段を水槽前方上部に設け、前記振動検知手段は、水槽の前左右方向、前上下方向、前前後方向の複数の方向に係る振動に対応した信号を出力するとともに、制御手段は、所定の第1の回転速度における前左右方向、前上下方向の振動成分に係る出力信号と前前後方向の振動成分に係る出力信号の大小関係と、前左右方向、前上下方向、前前後方向の振動成分に係る出力信号の総和とに基づき回転ドラムを制御することにより、製品共振点の振動を事前に検知して推測でき、製品共振点を通過する際の振動を精度よく推測することができるので、製品共振時の異常振動に的確に対応することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るドラム式洗濯機につき図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載の内容を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1に示す本実施の形態に係るドラム式洗濯機1は、洗濯機筐体6内に水槽ユニット7を収容している。水槽ユニット7は水槽3内に回転ドラム2を収容し、回転ドラム2の回転軸2aは水槽3の背面に設けられた軸受68で支持すると共に回転軸2aにドラム駆動用のモータ5を軸受68上で連結している。回転ドラム2は水槽3と共に、開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸2aの方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして配置している。
水槽ユニット7はその背面側に軸受68やモータ5などの重量の大きな構成要素が取り付けられているため、重心Gの位置は背面寄りになって不安定な状態になる。そこで、水槽ユニット7は防振ダンパー70により重心Gの位置より正面側寄りの下方で支持した上で、槽3の上部に固定された上部支持金具75と洗濯機筐体6の上面との間に架設した第1のコイルバネ71により水槽ユニット7を正面側に向けて付勢し、更に防振ダンパー70による支持高さ位置より下方の背面と、洗濯機筐体6の背面との間に第2のコイルバネ72を架設することにより、重心Gの位置より正面側寄りで防振ダンパー70により支持された水槽ユニット7が背面側に倒れる状態になることを補正し、制振効果の高い支持構造に構成されている。
本実施の形態のドラム式洗濯機1は、図示を省略しているが回転ドラム2内に温風を送風する送風ファンや温風を生成するヒータなどを設けた乾燥機能を備えたドラム式洗濯乾燥機をなし、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥にわたる一連の運転動作を使用者からの指示入力と各部の動作状態監視に基づいて制御するため、図2に示すような制御手段20が設けられている。
制御手段20は、交流電力31を整流器32により整流し、チョークコイル33及び平滑コンデンサ34からなる平滑回路により平滑化された直流電力を駆動電力として、インバータ回路26によりモータ5を回転駆動すると共に、入力設定手段21から入力される運転指示及び各検知手段により検知される運転状態の監視情報に基づいてドラム駆動モータ5の回転を制御し、負荷駆動手段37により給水弁14、排水弁13、送風ファン17、ヒータ18、19などの必要負荷の動作を制御する。
モータ5は、3相巻線5a、5b、5cを有するステータと、2極の永久磁石を有するロータとを備え、3つの位置検出素子24a、24b、24cを設けた直流ブラシレスモータとして構成され、スイッチング素子26a〜26fにより構成されたPWM制御インバータ回路26により回転制御される。位置検出素子24a、24b、24cが検出するロータ位置検出信号は制御手段20に入力され、このロータ位置検出信号に基づいて駆動回路25によりスイッチング素子26a〜26fのオン、オフ状態をPWM制御すること
により、ステータの3相巻線5a、5b、5cに対する通電を制御してロータを所要回転速度で回転させる。
なお、制御手段20は、3つの位置検出手段24a、24b、24cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転速度を内部機能としての回転速度検知手段24によって算出する。
ところで、上記のように弾性支持された水槽ユニット7の回転ドラム2は、既述したように、回転軸2aの方向が水平か傾斜していて、洗濯物を収納して回転するとき洗濯物や水が下方に偏りがちになるため振動が発生しやすく、回転ドラム2を図3に示す目標回転速度1000〜1550r/minといった高速で回転させて洗濯物の脱水を行う脱水工程では、特に、洗濯またはすすぎ行程の終了後で水を含んだ洗濯物が、その種類や生地あるいは形状によっては回転ドラム2の偏った位置に集まりやすい。洗濯物に偏りが生じると回転ドラム2を収容する水槽3に大きな振動が生じ、洗濯機に異常振動や異常騒音を発生させる。
このような状態は、特許文献1が開示しているように、水槽3が回転ドラム2からの共振対象となり水槽の共振点である、120r/min付近での第1共振点、250r/min付近での第2共振点、さらに1000r/min以上での共振点などで共振すると、水槽ユニット7全体の異常振動の原因となり、異常騒音を発生することに対し水槽上に搭載されている振動検知手段40で振動を検知して回転制御を行い、異常騒音へのある程度の対応はできる。
しかしながら、600r/min付近の製品共振点の振動は振動検知手段40の出力値が水槽の共振点での出力値と比較して小さいために、正確に製品共振点の異常振動を検知できないうえ、製品共振点に近づくと製品の振動が大きくなるので、製品共振点付近に到達する前に検知する必要がある。
そこで、本実施の形態では、水槽3の前方上部に前左右方向、前上下方向、前前後方向の複数方向の振動成分を検知する振動検知手段40を備え、制御手段20は、振動検知手段40が出力する例えば、製品共振点前の回転速度が一定またはある瞬間回転時での前左右方向、前上下方向、前前後方向に係る複数方向の振動成分の出力信号の大小関係や総和に基づき、洗濯、すすぎ工程終了後の図3に示すような脱水工程における回転制御を実施し、製品共振点の異常振動への対応に供するようにしている。
このように、振動検知手段40は水槽3の前方上部にあって、水槽3の前左右方向、前上下方向、前前後方向の複数の方向に係る振動に対応した信号を出力するが、製品共振点(600r/min付近)前の所定の回転速度(例えば350r/min)での前前後方向と前左右方向、前上下方向の振動成分の出力信号の大小関係について、前前後方向の出力信号が他の2方向の出力信号より大きい場合に、製品共振点の振動が小さくなるという特徴がある。
図4は、前左右、前上下方向の振動成分の出力信号が前前後方向の振動成分の出力信号より大きい前アンバランス(前アンバラと呼ぶこととする)の状態の回転速度と、前左右、前上下方向の振動成分の出力信号が前前後方向の振動成分の出力信号より小さい対角アンバランス(対角アンバラと呼ぶこととする)の状態の回転速度と、洗濯機筐体6の側面上部の振動との関係を表している。
このような手法によれば、製品共振点(600r/min付近)に到達する前の所定の回転速度(例えば350r/min)での振動検知手段40が出力する前前後方向の振動
成分の出力信号と前左右方向、前上下方向の振動成分の出力信号の大小関係を利用して、600r/min付近の製品共振点の振動状態を予測し、前前後方向の振動成分の出力信号が他の2方向の出力信号より小さい場合は、製品共振点での振動が大きくなると判定して回転ドラム2を停止させ再起動させる。
他方、前前後方向の振動成分の出力信号が他の2方向の出力信号より大きい場合は、製品共振点での振動が小さくなると判定して、そのまま回転ドラム2の回転速度上昇を継続させる。このようにして、製品共振点での異常振動への対応に供するようにする。
なお、いくら前左右、前上下方向の振動成分の出力信号が前前後方向の振動成分の出力信号より大きくても、3方向の出力信号の総和が極端に小さい場合は、製品共振点での異常振動は起こらないので、3方向の出力信号の総和がある所定の値以上の場合という条件をつければ更に精度が高まることは言うまでもない。
ここで、1つの例を示すと、製品共振点に到達する前の第1の所定の回転速度は330〜400r/minとし、前前後方向、前左右方向、前上下方向の振動成分の出力信号の総和を算出する。総和がある所定の値以上であれば、前前後方向の振動成分の出力信号と前左右方向、前上下方向それぞれの振動成分の出力信号の大小関係を比較して、前前後方向の振動成分の出力信号が他の2方向の出力信号より小さい場合は製品共振点での振動が大きくなると判定し、回転ドラム2を停止させて再起動させる。
また、前前後方向の振動成分の出力信号が他の2方向の出力信号より大きい場合は製品共振点での振動が小さくなると判定し、そのまま回転ドラム2の回転速度上昇を継続させる。このようにして、製品共振点での異常振動への対応に供するようにする。
このように、製品共振点の異常振動を推測して製品共振点の異常振動への対応に供する。
ここで、回転ドラム2の回転を上げながら製品共振点の異常振動の判定を行い、異常振動があると、それに対応しながら脱水制御を行う場合の一例を、図5に示すフローチャートを参照しながら具体的に説明する。
ステップ100にて脱水行程がスタートすると、ステップ101にて水槽3内の洗濯水を排水する排水動作を行う。その後、ステップ102にて偏った衣類などの洗濯物をほぐすために回転ドラム2を第2の所定回転速度(例えば約40r/min)で正転、反転動作(ほぐし工程)を行う。
次に、ステップ103にて洗濯物が回転ドラム2の内面に貼り付く程度の第3の所定回転速度(約70r/min)まで緩やかに上昇させる。この後、回転ドラム2の回転速度をさらに上昇させ、ステップ104にて回転ドラム2を1次共振回転速度より低い第4の所定回転速度(例えば約80rpm)にて所定時間維持する制御を行う。このとき、回転ムラ、つまり初期アンバランスの有無を検出するが、以降の高速化でアンバランス異常の原因になる程度以上のアンバランスを検出して対応できればよく、アンバランス度が高く後アンバランスも反映している前左右アンバランスで代表してアンバランス状態を判定すれば十分である。なお、前記検出回転速度検出手段(位置検出手段24a、24b、24c)からの信号が所定間隔で出力されないことによっても判定できる。
ここで、所定以上のアンバランスがあると、回転ムラが大きくバランス状態が悪いと判定し、ステップ105でN=4になったかどうか判定する。N=4でなければ、次のステップ106で回転ドラム2を一旦停止した後、ステップ107にて現時点のNに1を加算
しステップ102に戻る。このステップ102から107の動作を所定回数繰り返すと、すなわち、ステップ105にてN=4になると、ステップ102での解し工程の繰り返しによって選択物の偏りが解消されないと見做せるので、脱水をあきらめ次工程に移行する。回転ムラがない正常の場合はそのまま次のステップ108に移行する。
ステップ108では、回転速度を上昇させていき、81〜329r/minでのアンバランス異常を振動検知手段40からの出力信号にて判定する。アンバランス異常の場合は、ステップ106に戻り、アンバランス異常が発生せず正常の場合はステップ109に移行する。
また、ステップ109では、第1の所定回転速度である330〜400r/minの区間で、前前後方向、前左右方向、前上下方向の振動成分の出力信号の総和と前前後方向の振動成分の出力信号と前左右方向、前上下方向それぞれの振動成分の出力信号の大小関係を利用して、製品共振点(600r/min付近)の異常振動を判定する。製品共振点時異常振動と判定した場合は、ステップ106に戻り、正常振動と判定した場合はステップ110に移行する。
なお、ステップ102での布偏り修正動作を、回転ドラム2の正逆弧回転によって行う場合、回転ドラム2の回転速度は40rpm以上とすることにより、正逆を反転させるための急制動時に回転ドラム2に貼り付いた洗濯物に強い慣性力を与えて、回転ドラム2から剥がし、洗濯物が持ち上がった側と左右反対方向に落下させられるので、洗濯物の貼り付きを効果的に剥がせる。また、剥がした洗濯物は以降の正逆弧回転によって左右に入れ替えながらほぐし、かつ回転ドラム2内に前後、左右に均等に分布させられる利点がある。このような洗濯物の左右入れ替わりは、洗濯物をより高く持ち上げる必要があることから、回転ドラム2の正逆弧回転を例えば90°を超え180°未満の角度で実行するのが好適である。
一方、本実施の形態のドラム式洗濯機1において、さらに、水槽3の回転軸2aの方向の中央位置Sに対し、回転軸2aの方向で見て防振ダンパー70による支持位置Qおよび重心G共に後部側にあり、しかも、中央位置Sと支持位置Qとの間の距離L1が中央位置Sと重心Gとの距離L2よりも大きく、重力方向で見て支持位置Qが重心Gの後方でないにしろ、前方近くに位置する関係から、前、後アンバランス時を問わず、水槽ユニット7の擂粉木運動は水槽3の後部に比し前部に大きく影響する。この結果、水槽3の前部の左右、前後、上下の方向の振動成分に加え、後左右、後上下の振動成分も高い相関性を持って合成している。
これらの相関性を利用して、前振動情報だけで、後アンバランスを含めた各振動成分の必要なアンバランスに対応したアンバランス異常に対応するのに簡単な制御実行できる。
回転ドラムを水平方向または傾斜して設置したドラム式洗濯機での脱水に実用して、製品共振点の異常振動を製品共振点前の回転ドラムの回転速度上昇中に精度よく迅速に行い、異常振動に的確に対応できるので、ドラム式洗濯機等に有用である。
1 ドラム式洗濯機
2 回転ドラム
2a 回転軸
3 水槽
5 モータ
6 洗濯機筐体
7 水槽ユニット
9 扉
20 制御手段
24 回転速度検知手段
30 布量検知手段
40 振動検知手段
70 防振ダンパー

Claims (2)

  1. 有底円筒形に形成された回転ドラムを、開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして、弾性支持した水槽内に設置し、水槽の背部に固定したモータで駆動するようにしたドラム式洗濯機において、前記モータの回転を制御する制御手段と、前記水槽の前部に複数方向の振動成分を検知する振動検知手段とを備え、前記制御手段は、洗濯、すすぎ工程後の脱水動作における回転の上昇過程において、製品共振点に到達する前の所定の第1の回転速度において前記振動検知手段が出力する前記複数方向の振動成分の出力信号に基づき回転ドラムを制御することを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 振動検知手段を水槽前方上部に設け、前記振動検知手段は、水槽の前左右方向、前上下方向、前前後方向の複数の方向に係る振動に対応した信号を出力するとともに、制御手段は、所定の第1の回転速度における前左右方向、前上下方向の振動成分に係る出力信号と前前後方向の振動成分に係る出力信号の大小関係と、前左右方向、前上下方向、前前後方向の振動成分に係る出力信号の総和とに基づき回転ドラムを制御することを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
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