JPH09120882A - 点火栓用中心電極の製造方法 - Google Patents

点火栓用中心電極の製造方法

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JPH09120882A
JPH09120882A JP27819995A JP27819995A JPH09120882A JP H09120882 A JPH09120882 A JP H09120882A JP 27819995 A JP27819995 A JP 27819995A JP 27819995 A JP27819995 A JP 27819995A JP H09120882 A JPH09120882 A JP H09120882A
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JP
Japan
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diameter portion
tip
center electrode
small diameter
shaped
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JP27819995A
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English (en)
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Minoru Ando
実 安藤
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削加工が不要であり、製造コストが低減で
きるとともに、小径部の先端のエッジにばりが発生する
ことを確実に防止できる中心電極の製造方法の提供。 【解決手段】 成形後に外被となる耐熱金属製でカップ
状の外被材15に、成形後に芯となる良熱伝導金属製で
柱状の芯材21を嵌合し、押し出し成形して製造される
とともに、先端に円柱状小径部14を有する点火栓用中
心電極10の製造方法において、カップ状の外被材15
の先端に予め円柱状小径部14を設けることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、先端に着火性向
上のための小径部を設けた内燃機関用点火栓の中心電極
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】点火栓の中心電極は、円柱状を呈すると
ともに、耐熱ニッケル合金など耐熱金属製の外被と、
銅、銀など良熱伝導性金属で形成された芯との複合材で
形成されている。中心電極の先端は、着火性を向上させ
るため小径部が設けられ、耐火花消耗性を向上させるた
め小径部の先端に貴金属チップが溶接される。
【0003】この中心電極は、一般には鍛造によりカッ
プ状に成形した耐熱金属材に、柱状に成形した芯材をは
め込み、この嵌着体を押し出し工程により小径に成形し
て製造される。中心電極の先端の小径部は、押し出し成
形後に切削加工により形成され、貴金属チップの溶接
は、電気抵抗溶接、レーザー溶接などが採用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】中心電極の先端の小径
部の切削加工には、つぎの問題が生じる。 イ)小径部の直径は1〜1.5mm程度と小さいため、
切削速度をあまり大きくできない。この結果、加工に時
間がかかり、生産性が悪いため製造コストが増大する。
【0005】ロ)小径部の先端のエッジにばりが残り易
い。このばりは、適正な火花放電間隙の形成、および貴
金属チップの溶接に邪魔となるため、除去する作業が必
要となる。この発明の目的は、切削加工が不要であり、
製造コストが低減できるとともに、小径部の先端のエッ
ジにばりが発生することを確実に防止できる中心電極の
製造方法の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、成形後に外
被となる耐熱金属製でカップ状の外被材に、成形後に芯
となる良熱伝導金属製で柱状の芯材を嵌合し、押し出し
成形して製造されるとともに、先端に小径部を有する点
火栓用中心電極の製造方法において、前記カップ状の外
被材の先端に予め小径部を設けることを特徴とする。
【0007】上記以外に、成形後に外被となる耐熱金属
製で円板状の外被材に、成形後に芯となる良熱伝導金属
製で円板状の芯材を固着し、押し出し成形して製造され
るとともに、先端に小径部を有する点火栓用中心電極の
製造方法において、前記円板状の外被材の先端に予め小
径部を設けてもよい。
【0008】前記小径部は、冷間鍛造により形成する
と、生産性が向上できるとともに、小径部が加工硬化し
て強度が増大する。また、耐久性を要求される中心電極
には、小径部の先端に貴金属チップを溶接することが望
ましい。
【0009】
【発明の作用、効果】この発明では、中心電極の先端の
小径部を鍛造して形成しているため、切削加工が不要と
なる。このため、切削加工に伴う生産性の低下が防止で
きるとともに、小径部の先端のばりの発生がなく、ばり
の除去作業が不要になる。この結果、製造コストの低減
が可能になり、また、貴金属チップの溶接も円滑にでき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明の第
1実施例にかかる点火栓用中心電極の製造工程を示す。
図1に示す如く、インコネル600、Ni−Si−Mn
合金、Ni−Si−Mn−Cr合金等の耐熱ニッケル合
金製線材を所定長さに切断し、切断した線材の両端面を
打撃して平面に成形し、円柱状外被材11を製造する。
つぎに、この円柱状外被材11を図2の(イ)に示すダ
イスD1 、パンチP1 からなる鍛造装置により冷間鍛造
し、上端面に浅い凹み、下端面の外周に丸みを有する中
間外被材12に成形する。
【0011】さらに中間外被材12を図2の(ロ)に示
すダイスD2 、パンチP2 および押し出しピンpからな
る鍛造装置により冷間鍛造する。これにより、上方から
パンチP2 による深い凹み13を形成するとともに、下
端面の中央に直径1.0〜1.5mmの円柱状小径部1
4を突設させ、カップ状外被材15を製造する。
【0012】これとともに、銅、銀、又はこれら金属を
主成分とする合金など、熱伝導性に優れた金属製線材を
所定長さに切断し、切断した線材の両端面を打撃して平
面に成形して柱状芯材21を製造する。つぎに、この柱
状芯材21を冷間鍛造して、頭部22付き円柱芯材23
を形成する。つぎに図2の(ハ)に示す如く、プランジ
ャーP3 によりカップ状外被材15に円柱芯材23をは
め込み、嵌着体3を製造する。
【0013】この嵌着体3を図2の(ニ)に示す如く、
小径穴30を有するダイスD3 を用いて押し出し成形
し、径小化と伸長とを行う。この押し出し成形により、
径小化されて外被1と芯2とからなる脚長部31と、径
大のまま残った頭部32とからなる押し出し成形体33
が製造される。
【0014】つぎに、押し出し成形体33の脚長部31
を残し、押し残しの頭部32を切断して除去し、図2の
(ホ)に示す複合中軸材4を形成する。つぎに、図2の
(ヘ)に示す如く、ダイスD4 、パンチP4 とにより、
複合中軸材4の先端に中径部41を形成するとともに、
後端に偏平球型部42を形成する。つぎに、偏平球型部
42を十字形頭部43に成形して、円柱状小径部14の
先端面に貴金属チップ5をレーザー溶接、抵抗溶接など
により溶接して中心電極10を製造する。
【0015】円柱状小径部14は1.0〜1.5mmと
径小であり、従来の切削時に適正な加工速度で加工でき
にくい。このため加工に手間がかかり、生産性が低下し
て加工コストが増大する。また、切削加工が不要である
ため、円柱状小径部14にばりが発生することを防止で
きる。
【0016】この発明の如く、円柱状小径部14は、円
柱状外被材11を鍛造する際に形成してあるので、後工
程で切削して形成する必要はない。鍛造で円柱状小径部
14を形成する場合は、加工が迅速で製造コストが低減
できるとともに、円柱状小径部14が加工硬化して強度
が増大できる利点がある。また、ばりが生じないので、
火花放電間隙を適性に設定できるとともに、貴金属チッ
プ5を溶接する際にばりが邪魔になる不都合が防止でき
る。
【0017】図3は第2実施例を示す。この実施例で
は、円柱状芯材21をそのままカップ状外被材15に圧
入している。この実施例では、円柱状芯材21の加工工
程が低減できるとともに、第1実施例と同様の作用、効
果を有する。
【0018】図4は第3実施例を示す。この実施例で
は、インコネル600等の耐熱ニッケル合金製線材を所
定長さに切断し、切断した線材の両端面を打撃して平面
に成形して円板状外被材(図示せず)を製造する。つぎ
に、この円柱状外被材を図4の(イ)に示すダイスD5
、パンチP5 および押し出しピンpからなる鍛造装置
により冷間鍛造する。これにより、下端面の中央に直径
1.0〜1.5mmの円柱状小径部14が突設した円板
状外被材61が製造される。
【0019】これとともに、銅、銀、又はこれら金属を
主成分とする合金など、熱伝導性に優れた金属製線材を
所定長さに切断し、切断した線材の両端面を打撃して平
面に成形して円板状芯材62を製造する。つぎに、円板
状外被材61の上面に円板状芯材62を重ねて、接合面
をろう付け、溶着、拡散、溶接などの固着手段により固
着し、固着体63を製造する。
【0020】つぎに、図4の(ロ)に示す如く、ダイス
D6 、パンチP6 を有する鍛造装置により押し出し成形
する。これにより、上記実施例と同様に、径小化されて
外被1と芯材2とからなる脚長部31と、径大のまま残
った頭部32とからなる押し出し成形体33を製造す
る。以下第1実施例と同様に(ハ)〜(ヘ)に示す工程
で中心電極10を製造する。
【0021】この実施例では、円板状外被材61および
円板状芯材62の製造が容易になり、図4の(ロ)の押
し出し成形に大きな荷重が必要になる他は、第1実施例
と同様の作用、効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】中心電極の製造工程図である。
【図2】中心電極の製造工程図である。
【図3】第3実施例にかかる中心電極の製造工程図であ
る。
【図4】第4実施例にかかる中心電極の製造工程図であ
る。
【符号の説明】
1 外被 2 芯 3 嵌着体 4 複合中軸材 5 貴金属チップ 10 中心電極 11 円柱状外被材 12 中間外被材 13 凹み 14 円柱状小径部 15 カップ状外被材 21 柱状芯材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形後に外被となる耐熱金属製でカップ
    状の外被材に、成形後に芯となる良熱伝導金属製で柱状
    の芯材を嵌合し、押し出し成形して製造されるととも
    に、先端に小径部を有する点火栓用中心電極の製造方法
    において、前記カップ状の外被材の先端に予め小径部を
    設けることを特徴とする点火栓用中心電極の製造方法。
  2. 【請求項2】 成形後に外被となる耐熱金属製で円板状
    の外被材に、成形後に芯となる良熱伝導金属製で円板状
    の芯材を固着し、押し出し成形して製造されるととも
    に、先端に小径部を有する点火栓用中心電極の製造方法
    において、前記円板状の外被材の先端に予め小径部を設
    けることを特徴とする点火栓用中心電極の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記小径部
    は、冷間鍛造により形成することを特徴とする点火栓用
    中心電極の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    小径部の先端に貴金属チップを溶接することを特徴とす
    る点火栓用中心電極の製造方法。
JP27819995A 1995-10-26 1995-10-26 点火栓用中心電極の製造方法 Pending JPH09120882A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7073256B2 (en) 2002-10-25 2006-07-11 Denso Corporation Method of manufacturing center electrode for spark plug
JP2013254569A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグの製造方法

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