JPH09119657A - 冷凍・空調装置 - Google Patents

冷凍・空調装置

Info

Publication number
JPH09119657A
JPH09119657A JP7277784A JP27778495A JPH09119657A JP H09119657 A JPH09119657 A JP H09119657A JP 7277784 A JP7277784 A JP 7277784A JP 27778495 A JP27778495 A JP 27778495A JP H09119657 A JPH09119657 A JP H09119657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
ozone
refrigeration
heat exchanger
blower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7277784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3477950B2 (ja
Inventor
Takeshi Sugimoto
猛 杉本
Masao Kawasaki
雅夫 川崎
Hirohide Hirayama
大秀 平山
Yasuhiro Tanimura
泰宏 谷村
Koji Ota
幸治 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP27778495A priority Critical patent/JP3477950B2/ja
Publication of JPH09119657A publication Critical patent/JPH09119657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3477950B2 publication Critical patent/JP3477950B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負イオンにより微生物の繁殖を十分に防止で
きる冷却装置を得る。 【解決手段】 風路と、この風路内に設置され、電子を
電離することにより空気中の気体をイオン化する電離室
と、上記風路内に電気的に絶縁して設置され、上記電離
室によりイオン化された気体に含まれるオゾンを分解
し、その気体からオゾンを除去するオゾン分解室とから
構成される微生物繁殖防止装置と、冷媒と被熱交換空気
とを熱交換させる冷却器と被熱交換空気を供給する送風
機とを備えた冷却ユニットにおいて、上記冷却ユニット
の送風機の吹出口の位置に、上記微生物繁殖防止装置の
通気路が位置するように配置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、微生物の繁殖防
止、脱臭等の機能を有する冷凍・空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図37は例えばテック社カタログ記載の
従来の微生物繁殖防止装置の断面図であり、図におい
て、1は空気または酸素、50はシリコンコーティング
を施した電極板、3は上記電極板に高電圧(約12,0
00V)を印加する高圧電源である。次に動作について
説明する。シリコンコーティングした電極板50に、高
電圧が印加され、電極板50空間に放電を起こさせる。
その際、放電空間に発生する無数の放電(コロナ放電)
のエネルギーにより、酸素1(空気中)が変化して(3
2 →203 )、オゾンが発生する。
【0003】図38を説明する。図はオゾンを含む気体
を冷蔵庫内に格納された食品に供給することによって、
その食品に発生する微生物の繁殖を防止するものであ
る。図において、7は冷蔵庫、8は冷蔵庫7内に格納さ
れた食品、9は冷蔵庫7の冷却器、10は冷蔵庫7内の
気体、11は気体10を取り込むファン、12は放電に
よりオゾンを発生するオゾン発生器、13は気体10に
含まれる細菌や黴などの微生物及び悪臭成分をオゾンで
殺菌、脱臭するオゾン殺菌・脱臭室、15は殺菌・脱臭
されたクリーンな気体である。
【0004】次に動作について説明する。冷蔵庫7内に
設けた冷却器9により冷蔵庫7内が冷却され、食品8が
保存される。一方、ファン11により取り込まれた黴、
細菌または悪臭成分を含んだ気体10に対して、オゾン
発生器12が気体10中のオゾン濃度が数ppm〜数十
ppmとなるように、オゾンを注入する。このようにし
てオゾンが注入された気体10はオゾン殺菌・脱臭室1
3に導かれ、気体10中に含まれる黴、細菌または悪臭
成分が殺菌または脱臭される。
【0005】しかしながら、オゾン殺菌・脱臭室13内
の気体10中には数ppm〜数十ppmのオゾンが含ま
れているので、このまま放出すると一般的には人体に有
害であるといわれており、また、熱交換器やファン11
などの機材を腐食する恐れがある(具体的には、冷蔵庫
7内のオゾン濃度を0.1ppm以上に高めると、食品
の種類によっては変色・変質したり、冷却器9の熱交換
器9、ファン11などの機材が腐食する)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】オゾンを利用して微生
物の繁殖を防止する場合、人体等への影響を考慮すると
気体10のオゾン濃度を0.1ppm以下に抑えなけれ
ばならず、このオゾン濃度では微生物の繁殖を十分に防
止できない問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、人体に影響を与えないイオンを
供給することにより微生物の繁殖防止、或いは被空調空
間の浄化能力の高い冷凍・空調装置を得るものである。
また、イオンによる上記微生物の繁殖防止、或いは被空
調空間の浄化作用をより効果的に行うことができるよう
にするため、イオン発生量を制御し得る冷凍・空調装置
を得るものである。
【0008】また、食品等の微生物繁殖物体を格納する
空間、或いは被空調空間の絶対湿度が変動すると上記空
間内のイオン量も変動するが、絶対湿度が変動しても上
記空間内のイオン量を所定の値に制御して微生物の繁殖
防止・空調空間の浄化能力を良好な状態に維持し得る冷
凍・空調装置を得るものである。
【0009】また、オゾンの発生量を所定の範囲内に制
御してオゾンによる短所を抑え、オゾンとイオンとの相
乗効果により微生物の繁殖防止・被空調空間の浄化作用
を更に向上させた冷凍・空調装置を得るものである。
【0010】さらに、オゾン分解室をオゾン分解触媒で
構成した場合、その触媒寿命を容易に識り得る冷凍・空
調装置を得るものである。
【0011】そして、オゾン濃度を低濃度にし、イオン
も供給することにより微生物の繁殖防止、或いは被空調
空間の浄化能力の高い冷凍・空調装置を得るものであ
る。
【0012】また、収容物により、イオンを供給するも
のと、イオンとオゾンを両方供給できるようにし、微生
物の繁殖防止・空調空間の浄化能力を良好な状態に維持
し得る冷凍・空調装置を得るものである。
【0013】また、人が作業しない時にイオンとオゾン
を供給し、人が作業中はイオンのみもしくはオゾン濃度
を下げるようにし、微生物の繁殖防止・空調空間の浄化
能力を良好な状態に維持し得る冷凍・空調装置を得るも
のである。
【0014】また、熱交換器ユニットの送風機と連動し
て微生物繁殖防止装置を作動させて、無駄な電力を使わ
ない冷凍・空調装置を得るものである。
【0015】また、冷蔵庫内の庫内温度を検出し、庫内
温度に基づきイオンを供給するものと、イオンとオゾン
を両方供給できるようにし、微生物の繁殖防止・空調空
間の浄化能力を良好な状態に維持し得る冷凍・空調装置
を得るものである。
【0016】さらに、微生物繁殖防止装置の上流側にフ
ィルタを設け、集塵を可能にしたので、微生物の繁殖防
止・空調空間の浄化能力を良好な状態に維持し得る冷凍
・空調装置を得るものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明においては、熱
媒体と被熱交換空気とを熱交換させる熱交換器と、この
熱交換器に被熱交換空気を供給する送風機と、上記熱交
換器を通る風路内に位置し、かつ送風機の下流側に設け
られ、通過する空気に対して電子を電離することにより
空気中の気体をイオン化する電離室、及び上記風路に対
し電気的に絶縁され、上記電離室にてイオン化した気体
に含まれるオゾンを分解・除去するオゾン分解室により
構成される微生物繁殖防止装置とを設けることにより冷
凍・空調装置を構成するものである。
【0018】また、熱交換器を微生物繁殖防止装置の空
気流上流側に配設する。
【0019】また、送風機は熱交換器の空気流下流側に
配設する。
【0020】また、空気吸込口部及び空気吹出口部を有
し、風路を形成する外箱と、この外箱内に配設され、熱
媒体と被熱交換空気とを熱交換させる熱交換器と、電気
絶縁材料で形成された送風機羽根を有し、上記熱交換器
の下流側に位置して上記熱交換器に被熱交換空気を供給
する送風機とを備えた冷凍・空調装置において、通過す
る空気に対して電子を電離することにより空気中の気体
をイオン化する電離室と、上記風路に対して電気的に絶
縁され、イオン化された上記気体中に含まれるオゾンを
分解・除去するオゾン分解室により構成された微生物繁
殖防止装置を上記熱交換器と上記送風機間に位置する風
路内に配設したものである。
【0021】また、微生物繁殖防止装置の上流側風路内
にフィルタを配設する。
【0022】また、微生物繁殖防止装置から発生するイ
オン量を検出するイオン検出手段と、このイオン検出手
段で検出されたイオン検出量と予め設定された供給イオ
ン目標値とを比較する比較手段と、この比較手段からの
出力信号に基づき微生物繁殖防止装置から発生するイオ
ン量を制御するイオン発生量制御手段とを設けたもので
ある。
【0023】また、イオン発生量制御手段は、送風機の
回転数を制御することによりイオン発生量を制御する。
【0024】また、イオン発生量制御手段は、電離室の
イオン発生手段に印加する電圧を制御することによりイ
オン発生量を制御する。
【0025】また、微生物が繁殖する物体を格納する空
間、或いは被空調空間の温度を検出する温度検出手段
と、上記空間内の相対湿度を検出する湿度検出手段、上
記温度検出器で検出された温度と、上記湿度検出器で検
出された相対湿度に基づき絶対湿度を算出する算出部
と、この算出部で算出された絶対湿度に基づき微生物繁
殖防止装置から発生するイオン量を制御するイオン発生
量制御手段とを設ける。
【0026】また、オゾン分解室は、電気絶縁材料で被
覆された発熱体で構成する。
【0027】また、発熱体は、発熱抵抗体で構成し、こ
の発熱抵抗体への電流の供給を制御する供給電流制御部
を設ける。
【0028】また、オゾン分解室は、二酸化マンガンな
どのオゾン分解触媒を収容する透明部材、または網状部
材で構成する。
【0029】また、オゾン分解室を取り付けた風路構成
部材を、風路に対して着脱可能とする。
【0030】また、オゾン分解室を取付けた風路構成部
材を透明部材で構成する。
【0031】また、熱媒体と被熱交換空気とを熱交換さ
せる熱交換器と、この熱交換器に被熱交換空気を供給す
る送風機と、上記熱交換器を通る風路内に位置し、高電
圧を印加することにより空気中の気体をイオン化すると
ともにオゾンを発生させる電離室を有する微生物繁殖防
止装置と、微生物が繁殖する物体を格納する空間、或い
は被空調空間のオゾン量を検出するオゾン検出手段と、
このオゾン検出手段によって検出されたオゾン検出値が
所定の値となるようにオゾン発生量を制御するオゾン発
生量制御手段を設けたことにより冷凍・空調装置を構成
したものである。
【0032】そして、熱媒体と被熱交換空気とを熱交換
させる熱交換器と、この熱交換器に被熱交換空気を供給
する第1の送風機とを備えた熱交換器ユニットと、上記
熱交換器ユニットから吐出された空気を取り込む第2の
送風機と、上記第2の送風機により取り込まれた気体が
通過する通気路と、その通気路内に設置され、通過する
空気に対して電子を電離することにより空気中の気体を
イオン化する電離室、及び上記風路に対し電気的に絶縁
され、上記電離室にてイオン化された気体に含まれるオ
ゾンを分解・除去するオゾン分解室とにより構成される
微生物繁殖防止装置とを設けたことにより冷凍・空調装
置を構成したものである。
【0033】また、オゾン分解室は、電気絶縁材料で被
覆された発熱抵抗体で構成し、発熱抵抗体への電流の供
給を制御する供給電流制御部を設けたものである。
【0034】また、電離室内に位置する高圧発生器の電
源にパルスを使用し、上記パルス周波数を可変にするパ
ルス周波数変換器とにより構成される微生物繁殖防止装
置を設けたものである。
【0035】また、発熱抵抗体への電流の供給を制御す
る供給電流制御部と、タイマ機能部を設け、上記タイマ
機能部からの指令により、上記供給電流制御部が動作す
るようにしたものである。さらにまた、電離室内に位置
する高圧発生器の電源にパルスを使用し、上記パルス周
波数を可変にするパルス周波数変換器、及びタイマ機能
部を設け、上記タイマ機能部からの指令により、上記パ
ルス周波数変換器が動作するようにしたものである。
【0036】また、第1の送風機の運転、停止の信号を
受けて、微生物繁殖防止装置の運転、停止を制御する発
停制御装置を備えたものである。さらにまた、冷蔵庫内
の温度を検出する庫内温度検出装置を設け、上記庫内温
度検出装置の検出値に基づき、発熱抵抗体への電流供給
を制御する供給電流制御、または、高圧発生器の電源パ
ルスの周波数を可変にするパルス周波数変換器を動作さ
せるようにしたものである。
【0037】また、微生物繁殖防止装置の上流側風路内
にフィルタを配設したものである。
【0038】また、オゾン検出手段を設け、オゾン検出
量が所定値以上になると、供給電流制御部またはパルス
周波数変換器が動作するようにしたものである。
【0039】また、微生物繁殖防止装置の下流側風路に
2方向切換可能の吹出ガイドを設けたものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
実施例1.図1はこの発明による冷凍・空調装置の一実
施例である冷却装置を示す構成図であり、図2は微生物
繁殖防止装置の詳細図である。これらの図において、6
5は熱交換器としての冷却器であり、冷媒と被熱交換空
気(この実施例では庫内空気)とを熱交換させるもので
ある。67は上記冷却器65に被熱交換空気を供給する
送風機であり、67aは送風機羽根、67bは上記送風
機羽根67aを駆動する駆動モータである。68は空気
吹出口が設けられたファンカバー、66は上記冷却器6
5に生じた凝縮水を受容し、排水するドレンパン、70
は上記冷却器65、送風機67、ファンカバー68、ド
レンパン66、外箱75等により構成された冷却ユニッ
トであり、取付け板69を介して冷蔵庫71の天井部7
1aに懸架されたものである。22は上記冷却器65で
冷却された空気を後述の電離室23及びオゾン分解室2
8に導く風路22bを形成する風路構成部材である。2
は複数の金属細線(例えば径が0.2mm以下)または
金属針からなる電極、25は上記金属針(または金属細
線)側電極2と対向して配置されたメッシュ状(例えば
10メッシュ程度)の金属接地電極、4は金属針側電極
2と金属接地電極25間に高電圧を印加し、金属針側電
極2からコロナ放電を発生させる高圧発生器である。2
4は絶縁材料からなるブッシングであり、風路構成部材
22に取り付けられたものである。以上のようにこの実
施例においては、金属針側電極2、金属接地電極25、
ブッシング24及び筐体を兼ねる風路構成部材22等に
より電離室23が構成されている。
【0041】27は後述するように電離室23において
イオン化された気体、28は風路22b内に設置され、
電離室23においてイオン化された気体27中に含まれ
るオゾンを分解・除去するオゾン分解室であり、二酸化
マンガン、活性炭、活性アルミナなどのオゾン分解触媒
が充填されている。29は上記オゾン分解室28を風路
構成部材22から電気的に絶縁する絶縁体であり、この
実施例では風路構成部材22の一部、即ちオゾン分解室
28を設置する部分とその周辺部だけを絶縁体で構成し
たものであり、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、アクリル樹脂等の有機絶縁材料、或いはガラス、石
英などの無機絶縁材料からなる。Aは上記電離室23及
びオゾン分解室28等により構成された微生物繁殖防止
装置である。31は上記電離室23とオゾン分解室28
間に位置する風路構成部材22に取付けられた支持部材
であり微生物繁殖防止装置Aを冷蔵庫71の天井部71
aに懸架するものである。30はオゾン分解室28から
吹き出される空気で、オゾンを含まないイオン化された
気体を含む空気である。8は冷蔵庫71内に格納された
食品等の微生物繁殖物体である。
【0042】次に動作について説明する。まず、冷却ユ
ニット70の送風機67が庫内空気72を冷却器65に
供給して冷却し、吹出口を形成したファンカバー68か
ら送出する。送出された空気1を微生物繁殖防止装置A
の供給口22aから取り込み、風路22bを介して電離
室23内に導く。この電離室23内の金属細線(例えば
径が0.2mm以下)または金属針側電極2と、この電
極2と対向して配置されたメッシュ状(例えば10メッ
シュ程度の)金属接地電極25との間隔(ギャップ長)
を10〜20mm程度とし、5〜10kVの負電流電圧
を印加すると、金属針側電極2の先端近傍に、高い電界
がかかり電子の放電が起こる。従って、気体1が放電中
の電離室23内に導かれると、気体1に含まれる酸素分
子等と電子が衝突して酸素分子等がイオン化し、気体1
に負イオンが含まれることになる。
【0043】この際、負イオンが発生すると同時にオゾ
ンが発生し、負イオン化された気体27にはオゾンが含
まれることになる。オゾンは酸化力が強く、オゾン濃度
が一定値以上になると有害であるため、負イオン及びオ
ゾンを含有した気体27を上記オゾン分解室28に導
き、オゾン分解触媒によりオゾンを分解・除去し、オゾ
ンを含まない負イオン化された気体30を冷蔵庫71内
の空間に放出する。なおオゾンがオゾン分解触媒28で
分解する際、強力な酸化力を有する活性種の酸素が発生
し、冷蔵庫71に保存される野菜、花き、果物などから
発生するエチレンはこの活性種の酸素により分解され
る。また、気体1に含有される臭気物質もこの活性種の
酸素により分解される。
【0044】従って、微生物が繁殖する物体等がある空
間等に、負イオン化された気体30を大量に放出するこ
とができ、その物体等に微生物が繁殖するのを抑えるこ
とができる(負イオン化された気体30によって微生物
が繁殖するのを抑えられることを実証した実験例がある
が、この実験例の説明は後述する)。
【0045】ここで、この実施例1における微生物繁殖
防止装置で発生される負イオンがオゾン分解室28でほ
とんど減少しないことを実証するために実施した一実施
例について説明する。この実施例では、径が0.18m
mのタングステンの細線電極2を20mm間隔で3本配
置し、この金属針側電極2と金属接地電極25(10メ
ッシュのステンレス)のギャップ長を10mm、両電極
間に印加される直流電圧を5kV、両電極間を通過する
空気の風速を約2m/sとするとともに、オゾン分解室
28を風路22がアクリル樹脂等の絶縁材料からなる絶
縁体29の部分に設置し、供給する空気の温度を5℃、
湿度を95%とする。
【0046】このような条件下で負イオンを発生させ
て、イオン化された気体27のイオン濃度をイオン濃度
計を用いて測定した結果、電離室23の出口で負イオン
濃度は約106 個/cm3 であり、オゾン分解室28を
通過した直後におけるイオン化された気体30の負イオ
ン濃度は約105 個/cm3 であった。
【0047】このように、オゾン分解室28を風路構成
部材22が絶縁体29からなる部分に設置した場合、オ
ゾン分解室28を通過した負イオン濃度は約1/10に
低下したものの、イオン化された気体30に含まれるイ
オン濃度は通常の空気中に含まれるイオン濃度(800
〜1000個/cm3 )よりも100倍以上高いもので
あるとともに、従来のもののようにオゾン分解室28を
ステンレス等の金属材料からなる風路22bに直接設置
した場合に比べて数10倍高いものであった。
【0048】一方、放電により同時に発生するオゾン
は、オゾン分解室28の上流側のイオン化された気体2
7には約0.2〜0.4ppm含まれていたが、オゾン
分解室28を通過した後では、イオン化された気体30
のオゾン濃度は、0.01ppm以下(JIS規格のヨ
ウ化カリウム法の検出限界以下)であった。以上より、
この実施例1によれば、負イオン化された気体30のイ
オン濃度を十分維持しながら、オゾンを除去できること
が分かる。
【0049】なお、上記実施例では金属細線電極2の細
線の本数を3本としたが、さらに本数を増加させればイ
オンの発生量を増加させることは可能である。しかし、
同時にオゾンの発生量も増加するため、オゾン分解室2
8内のオゾン分解触媒の厚み(重量)を増加させる必要
がある。また、上記実施例では、直流印加電圧を5kV
としたが、図3のように印加電圧をさらに高めれば、イ
オン発生量を増加させることができるが、同時にオゾン
発生量も増加する。ギャップ長が10mmの場合に、電
圧が数kVから10kV程度の範囲において、イオン発
生量は印加電圧の増加に伴って増加した。また、本実験
では直流負電圧を金属細線電極2に印加したが、商用周
波数以上のパルス直流負電圧を印加すると、オゾンの発
生量を抑えかつ、負イオンの発生効率が向上するので望
ましい。
【0050】また、ギャップ長については、電圧を5k
Vとした場合においては、数mm以下では短絡を生じ
た。従って、少なくとも7〜8mm以上が必要である。
また、本実施例では風速が2m/sの空気を両電極間に
流したが、図4のように、負イオン発生量は風速が大き
いほど増加する。従って、微生物繁殖防止装置Aの電離
室23が設置される風路22の断面積は通気圧力損失が
許容される範囲内で、できるだけ小さくして流速を高め
ることが望ましい。上記実施例では絶縁体29としてア
クリル樹脂製の絶縁材料を使用したが、ポリエチレン、
ポリ塩化ビニル、ガラスや石英ガラスなどの絶縁材料を
使用しても同様の効果が得られた。
【0051】次にイオン化された気体30によって微生
物が繁殖するのを抑えられることを実証した実験例を示
す。冷蔵庫71の内部は冷却ユニット70により0℃〜
5℃程度に冷却されている。この状態で、送風機67を
稼働すると、実施例1と同様に、オゾン分解室28から
オゾンを含まない負イオン化された気体30が発生する
ので、このオゾンを含まない負イオン化された気体30
が冷蔵庫71内の食品等の貯蔵空間に供給される。これ
により、冷蔵庫71内のイオン濃度は次第に高くなる
が、発生した負イオンの一部は冷蔵庫71の壁面、冷却
器65などに接触して消費されるので、冷蔵庫71内の
負イオン濃度はほぼ一定の値に維持される。従って、冷
蔵庫71内に格納された食品等の貯蔵物8に対して負イ
オンが継続して供給されることになるので、食品等に微
生物が繁殖されるのが抑えられることになる。
【0052】冷蔵庫71内の適正な負イオン濃度は、食
品の種類または冷蔵庫71内の温度、湿度などの条件に
よって異なるが、実験結果によれば、空気中に通常存在
する負イオン濃度(数10〜100個/cm3 程度)の
数倍程度の極めて低い濃度でも微生物の繁殖防止効果が
認められる。しかし、好ましくはその10倍から1,0
00倍の負イオン濃度、すなわち103 〜105 個/c
3 とするのが効果が大きくかつ経済的である。以下、
負イオンによって微生物の繁殖が抑えられることを実験
例を用いて説明する。図5はこの実験例の実験結果を示
したものであり、実験は食品等の貯蔵物8として鮪刺し
身を用い、これを冷蔵庫71内に温度5℃、湿度80〜
95%の条件で3日間保存し、オゾン分解室28で発生
した負イオンで連続的に処理したものである。なお、電
離室23の電極間に3〜5kVの電圧を印加して、冷蔵
庫71内のイオン濃度は約103 〜104 個/cm3
維持した。また、発明の効果をより明らかにするため
に、無処理の場合及び負イオンを接触させずオゾンを食
品8に接触させて処理した場合との効果の差を比較して
いる。オゾン処理は、冷蔵庫71内のオゾン濃度を約
1.0ppmに維持し、サンプルの鮪刺し身は多数の鮪
刺し身の中から無差別にそれぞれ5切り身づつ抽出し
た。なお、食品8の表面の一般細菌のサンプリングはス
タンプ法により、培地は標準寒天培地を用いたものであ
る。
【0053】実験結果は、図5に示すように、無処理の
場合(負イオン、オゾンを供給しない場合)、鮪刺し身
は保存開始3日目には色が黒みを呈し始め、鮮度が低下
し、また腐敗臭が発生した。このとき、鮪刺し身の表面
の一般細菌数は約200個/cm2 に増殖した。
【0054】また、104 個/cm3 の極めて低濃度の
イオン雰囲気で連続的に処理した場合、鮪刺し身は3日
間初期の鮮度を完全に維持できた。また、腐敗臭はな
く、3日後の表面の生菌数は図5に示すように、約20
個/cm2 で実験開始前とほぼ同数であった。
【0055】さらに、約1ppmの濃度のオゾンで連続
的に処理した場合、負イオン処理とほぼ同様に腐敗臭は
なく、表面の生菌数も負イオン処理とほぼ同様であっ
た。しかし、鮪刺し身の外観はオゾンの強力な酸化作用
により色が赤黒く変色し、品質が著しく低下するという
問題が生じた。
【0056】次に、図6は食品8の代わりに寒天培地に
人工的に植え付けたバクテリア(エアコンディショナの
ファンに付着したほこりから採取した微生物でPseu
domonas属の緑濃菌)を保持したシャーレを冷蔵
庫71内に設置し、負イオン処理の効果を調べたもので
ある。ここで、シャーレが設置された冷蔵庫71内の雰
囲気のイオン濃度は103 〜104 個/cm3 で、かつ
温度及び湿度条件はそれぞれ25℃及び50〜70%と
した。なお、シャーレはこの条件下に3日間静置し、培
地は標準寒天培地を用いた。さらに、電離室23の電極
間に印加する電圧は3〜5kVとし、負イオンを発生さ
せた。
【0057】図6に示すように、無処理の場合、バクテ
リアコロニーは3日後には約370個/シャーレに増殖
し、イオン処理した場合、3日後には約14個/シャー
レと著しく増殖が抑制される効果が得られた。また、
0.01ppm(約3×1011個/cm3 )の濃度のオ
ゾン処理(イオン濃度よりも約107 倍高い)の場合、
バクテリアの繁殖防止効果は認められず、無処理の場合
とほぼ同様に3日後には約350個/シャーレに増殖し
た。
【0058】このように寒天培地に植え付けたバクテリ
アについても極めて低濃度の負イオン処理により繁殖を
防止でき、上記の実験結果によると、負イオンによる微
生物の繁殖防止能力はオゾンの場合の約107 倍高いと
考えられる。なお、図6では、Pseudomonas
属のバクテリアを用いて負イオンの効果を示したが、他
のバクテリア例えば、カビ、大腸菌、サルモネラ菌など
についても同様の効果が得られる。
【0059】また、熱交換器としての冷却器65を微生
物繁殖防止装置Aの空気流上流側に配設すれば、冷却器
65との接触によるイオンの消滅を抑制でき効率よく食
品等の貯蔵物8に供給することができる。すなわち、図
1に示すように風路の上流側から順に、冷却器65、送
風機67、電離室23及びオゾン分解室28を配置する
か、或いは図7のように送風機67、冷却器65、電離
室23、及びオゾン分解室28の順に配置することによ
り電離室23で発生したイオンが冷却器65、送風機6
7を通過することなくオゾン分解室28において、混在
するオゾンを分解・除去した後、直ちに食品等の貯蔵物
8に供給することができる。この結果、冷却器65、送
風機67を構成する金属部材との接触によるイオンの消
滅を防ぐことができ、食品等の貯蔵物における微生物の
繁殖を効率よく抑えることができる。
【0060】ここで、図7に示す冷凍・空調装置の一実
施例について説明する。図1に示す実施例では送風機6
7が庫内の被熱交換空気を冷却器65に供給して熱交換
させ、冷却ユニット70のファンカバー68から吹き出
させる構成とし、その下流側に微生物繁殖防止装置Aを
配置したものであるが、図7のように送風機67、送風
機羽根67aに対応する空気吸込口82aを有し、ドレ
ンパン82bが一体に形成された外箱82、及び冷却器
65等により冷却ユニット70を構成し、上記冷却器6
5を通過して吹き出される空気86を上記微生物繁殖防
止装置Aの風路22bに導くようにしたものであり、庫
内の被熱交換空気72は空気吸込口部82aに位置する
送風機67により吸入され、冷却器65に供給されて冷
却され、さらに風路22bを介して微生物繁殖防止装置
A(電離室23とオゾン分解室28とにより構成され
る)に送出されてイオン化する。この結果イオン化され
た気体は直ちに食品等の貯蔵物8に供給されるため、冷
却器65、送風機67でイオンが消滅することなく、効
率よく、微生物の繁殖を防止する。
【0061】さらにまた、図8はこの発明による冷凍・
空調装置の一実施例を示す断面図、図9(a),(b)
はダクト材を示す斜視図である。この実施例における冷
却ユニット70は冷蔵庫71の上部に設置されたもので
あり、冷却ユニット70の運転により冷蔵庫71の天井
開口部71bを介して庫内の被熱交換空気が冷却器65
に供給され冷却される。さらにダクト材110及び11
1で構成された風路22bを通り食品等の微生物繁殖物
体8が貯蔵された庫内空間に供給される。上記ダクト1
11には電離室23及びオゾン分解室28が取り付けら
れており、イオン化した気体を含む冷気30が庫内空間
に送出され、食品等への微生物の繁殖を防止する。上記
ダクト110及び111は絶縁材料で構成されており、
微生物繁殖防止装置Aをダクト111の中に組込めるた
め天井部71aへの取付工事が容易である。
【0062】実施例2.上記実施例1では微生物繁殖防
止装置Aを冷却ユニット70の空気吹出側に設けたが、
図10のように空気吸込口75aと空気吹出口75bと
を有し、風路22bを形成する外箱75内に配設された
冷却器65と送風機67との間に微生物繁殖防止装置A
を配置する。この微生物繁殖防止装置Aは実施例1と同
様に構成されたものであり、電離室23及びオゾン分解
室28を備え、電離室23で負イオンを発生させ、オゾ
ン分解室28で上記負イオン中に混在するオゾンを分解
・除去する。67は上記外箱75の空気吹出口75b部
に配置された送風機であり、その送風機羽根67aは絶
縁材料で形成し、発生した負イオンが接触しても再結合
しないように構成している。66は上記冷却器65に生
じた凝縮水を受容するドレンパン、68は送風機羽根6
7aに対応する吹出口が形成されたファンカバーであ
る。69は取付け板であり、上記のように構成された冷
却ユニット70を冷蔵庫の天井部71aに懸架するもの
である。
【0063】以上のように構成された冷却装置において
は、発生した負イオンが送風機羽根67aと接触しても
再結合(イオンが中和)しなくなるため、発生した負イ
オンの減少が軽減でき、実施例1と同様な効果が得られ
る。さらに、微生物繁殖防止装置Aが冷却ユニット70
に内蔵されているためコンパクトに構成され、改めて微
生物繁殖防止装置Aの取付け工事をする必要がなく、工
事費用の低減を図ることができる。
【0064】実施例3.ゴミ等が微生物繁殖防止装置A
内に入ると、負イオン発生量が低下するため、図11で
示すフィルタ80を図12で示すように微生物繁殖防止
装置Aの空気流上流側である冷却器65吸込口に配置す
ると、負イオン発生量の低下を防ぐことができる。
【0065】また図11のように、微生物繁殖防止装置
Aの空気流上流側で冷却器の吹出口にフィルタ80を配
置しても同様な効果が得られる。
【0066】また図13、図14のようにゴミ除去用の
フィルタ80を微生物繁殖防止装置Aの空気流上流側で
ある冷却器65の吹出口に配置すれば図12に示す冷却
装置と同様の効果が得られる。
【0067】実施例4.図15は、この発明による冷凍
・空調装置の一実施例である冷却装置を示すもので、図
において、90は上記微生物繁殖防止装置Aから食品等
を貯蔵する空間に供給される負イオンを捕集する負イオ
ン捕集電極、91は上記負イオン発生量を電流変換する
変換装置91であり、上記負イオン捕集電極90と上記
変換装置91とによりイオン検出手段90aを構成す
る。92は上記イオン検出手段90aで検出されたイオ
ン検出量と予め設定された供給イオン目標値(設定装置
92aにより設定する)とを比較する比較手段、93は
上記比較手段92からの出力信号に基づき微生物繁殖防
止装置Aから発生するイオン量を制御するイオン発生量
制御手段であり、この実施例では送風機67の回転数を
制御することによりイオン発生量を制御する。
【0068】次に動作について説明する。一定体積中に
含まれる負イオンを電界の作用で捕集電極90上に捕集
し、変換装置91により電流値に変換する。そして比較
手段92において上記変換装置91で変換された値と予
め設定された供給イオン目標値(目標電流値)とを比較
し、上記比較手段92からの出力信号に基づき目標負イ
オン発生量になるようにイオン発生量制御手段93によ
り送風機67の回転数を制御する。図4のように、送風
機67の回転数を変更し、風速を変更すれば、負イオン
発生量も変化するので、冷蔵庫71内の負イオン量をほ
ぼ一定に保つことができる。なお、送風機67の回転数
を制御することにより冷却器65の熱交換能力も変動す
るので冷却器65と並列にバイパス路を設け、かつこの
バイパス路に風量調節装置を設けて、上記冷却器65へ
の供給風量が変動しないように、上記送風機67の回転
数制御と連動させる構成とするとよい。風量調節装置と
してバイパス路を開閉制御するダンパー方式のものでも
よいし、風量調節用送風機を設け、この送風機の回転数
を制御してもよい。
【0069】上記実施例では、負イオン発生量が目標値
になるように送風機67の回転数を変更したが、図16
のようにイオン発生量制御手段73により負イオンを発
生させるための高圧発生器4の印加電圧を制御しても同
様な効果が得られる。印加電圧と負イオン発生量との関
係は図3に示すとおりである。また、負イオン発生量を
検出し、高圧発生器4の印加電圧を間欠的に印加しても
同様の効果が得られる。以上のように制御し得る構成と
したことにより、貯蔵される微生物繁殖物体8等の種類
に応じて、最適の供給イオン目標値に制御することがで
きるので、微生物の繁殖防止作用、或いはまた、被空調
空間の浄化作用を最適の条件に維持することができる。
なお、上記実施例においては、イオン検出手段90a
で、発生イオン量を検出し、この発生イオン量が目標値
となるように制御するものであるが、食品等の微生物繁
殖物体8を格納する空間等のイオン濃度をイオン濃度検
出手段により検出し、このイオン濃度が所定の値となる
ようにイオン発生量制御手段93により制御しても同様
な効果を得ることができる。
【0070】実施例5.図17、図19はこの発明によ
る冷凍・空調装置である冷却装置を示す構成図であり、
図において1,4,8,22,22a,23,25,2
8〜31,65〜72,67a,71aは上記実施例1
に示すものと同様のものであり、50は冷蔵庫71内の
庫内温度を検出する温度検出手段、51は相対湿度を検
出する湿度検出手段、52は上記温度検出手段50及び
湿度検出手段51から絶対湿度を算出する算出部、93
は上記算出部52で算出された絶対湿度が変動した場合
イオン発生量が目標値に復帰するように補正制御するイ
オン発生量制御手段であり、この実施例においては送風
機67の回転数を補正制御することによりイオン発生量
を目標値に制御する。
【0071】マイナスイオン発生量(個/sec)は、
図18に示すように絶対湿度に応じて変動し、したがっ
て、食品等の微生物繁殖物体8を格納する空間のイオン
濃度も変動する。この変動分を補正して最適なイオン濃
度(個/cm3 )に維持するため、図4に示す特性線
[イオン発生量(個/sec)−風速(cm/se
c)]に基づいてイオン発生量が目標値となるように風
速、したがって送風機67の回転数を補正制御するもの
である。なお、安定した状態における上記格納空間のイ
オン濃度とイオン発生量との間には一定の関係があり、
この実施例では格納する物体の種類に応じ、予め実験
的、或いは経験的に求めておいた最適のイオン濃度が得
られるイオン発生目標値に補正制御する。
【0072】また、上記実施例では送風機67の回転数
を補正制御することによってイオン発生量を目標値に制
御したが、図3に示す特性線[負イオン発生量(個/s
ec)−印加電圧]に基づいて湿度変動による負イオン
発生量の変動分を印加電圧の補正制御によって補っても
よい。
【0073】実施例6.上記実施例1では、オゾン分解
室28に二酸化マンガン、活性炭、活性アルミナなどの
分解触媒を充填したものについて示したが、図20
(a),(b)、図21(a),(b)に示すように、
オゾン分解室28をテフロン樹脂、アクリル樹脂等の有
機絶縁材料やセラミック材等の無機絶縁材料により被覆
された格子状の発熱抵抗体32で構成し、オゾンを熱分
解する構成としてもよい。33は格子状の発熱抵抗体3
2に電流を供給したり、或いは停止させる電流供給部で
ある。
【0074】次に動作について説明する。格子状発熱体
32に通過してオゾンを分解した場合は、負イオン発生
のみとなり、格子状発熱体への通電を停止した場合、オ
ゾンと負イオンの両方が発生するため、収容物によっ
て、オゾンと負イオンの混合気体を供給することも、負
イオンのみを供給することも可能であるため食品等の収
容物に適した制御ができる冷却装置を得ることができ
る。
【0075】実施例6の格子状発熱体32に図20
(b)のように電流を供給及び停止する電流供給部33
を設けるとともにタイマ機能部を有する供給電流制御部
34を設け、上記タイマ機能部の信号により、上記電流
供給部33に指令を出す。
【0076】次に動作について説明する。タイマ機能を
持つ供給電流制御部34により、格子状発熱体32に電
流を供給(負イオンのみ発生)、電流を停止(オゾンと
負イオン発生)できるので、夜間など人のいないとき
に、オゾンと負イオンを発生させ(オゾン濃度を高くす
ると殺菌力が増加する)、昼間など人のいるときに負イ
オンのみ発生させることができるので、時間帯に応じた
制御、或いは収容物に適した制御可能な冷却装置を得る
ことができる。
【0077】上記実施例では、格子状発熱体32への電
流の供給をON・OFF制御する構成のものを示した
が、格子状発熱体32への電流値を制御してオゾン分解
能力を調整し、イオンとオゾンとの混合比率が食品等の
微生物発生物体の種類に応じた最適な混合比率として供
給することもできる。また、上記実施例における発熱体
は電気抵抗によるものを示したが、パイプ、或いは密閉
容器で構成し、高温の熱媒体を供給してもよい。高温の
熱媒体としては、圧縮機から吐出される高温の冷媒ガス
であってもよいし、蒸気、或いは高温水であってもよ
い。なお、上記のように発熱体をパイプ、或いは密閉容
器で構成した場合も前述のように有機絶縁材料や無機絶
縁材料で被覆する。
【0078】実施例7.図22(a)は、この発明によ
る冷凍・空調装置の要部を示す構成図、図22(b)は
オゾン分解室を示す斜視図であり、図において1,2,
4,22,22a,22b,23,25,27,30は
図1に示す実施例1と同様のものであり、その説明を省
略する。28はオゾン分解室、28aは上記オゾン分解
室28の外枠であり、アクリル樹脂等の透明部材、或い
は透視可能な網材等で構成されたものである。28bは
上記外枠28a内を区画し、多数の通風路が形成された
部分であり、二酸化マンガン等のオゾン分解触媒を収容
している。上記のように構成されたオゾン分解室28に
おいて、電離室23から供給されるイオン化された気体
27中に含まれるオゾンが上記通風路28bを通る間
に、上記触媒によって分解・除去され、イオン化された
気体のみがオゾン分解室28から送出される。運転時間
が経過し、オゾン分解触媒が寿命になると例えば二酸化
マンガンは白色化するため、オゾン分解室28を取付け
た風路構成部材22に点検窓22fを取付けておけば上
記外枠28aを通して容易にその交換時期を識ることが
できる。
【0079】また、35はオゾン分解室28が取付けら
れた風路構成部材であり、風路22bに対して着脱可能
に取付けられたものである。この実施例においては、断
面形状がコ字状に形成され、上記オゾン分解室28の上
下両面にそれぞれ取付けられたものであり、上記コ字状
部両端からそれぞれ外側に張り出したフランジ部35a
を備えている。
【0080】一方、風路22bの断面は方形状に形成さ
れており、その前面、及び上、下面部には、上記オゾン
分解室28が挿着できるように切欠き部が設けられてい
る。その挿着時には、上記コ字状の風路構成部材35の
弾性作用を利用して上記風路22bの天板部22c及び
底板部22dに、フランジ部35aを挿入固定し、前面
部を塞ぎ板(図示せず)で塞ぐ。また、オゾン分解触媒
が寿命に達し、交換時期がきた時には、挿着時とは逆の
手順で、塞ぎ板を外し、上記フランジ部35aを内側に
押し変形させて天板部22c及び底板部22dから外
す。
【0081】さらに、上記風路構成部材35を、透明な
樹脂等で形成しておけば、オゾン分解室28の上記外枠
28a、上記風路構成部材35を通して、何時でも外部
から容易にオゾン分解触媒の変化、変色の状態を把握す
ることができ、上記触媒の交換時期を逸することはな
い。
【0082】実施例8.上記実施例4は、食品等の微生
物繁殖物体が貯蔵された空間に供給するイオン量が目標
値となるようにイオン発生量制御手段93によって送風
機67の回転数、或いはイオン発生手段を備えた電離室
23への印加電圧を制御するものであるが、この実施例
においては、イオンの発生に伴って発生するオゾン量を
検出し、このオゾン検出量が所定の値になるように例え
ば送風機67の回転数、或いは電離室23への印加電圧
を制御する。
【0083】図23は、この発明による冷凍・空調装置
である冷却装置を示す構成図である。図においてBは電
離室23を備えた微生物繁殖防止装置であり、送風機6
7により供給される冷気1中にイオンとともにオゾンを
発生させ、食品等の微生物繁殖物体8に冷気30として
供給する。61は、上記冷気30中に含まれるオゾン量
を検出するオゾン検出手段、62は上記オゾン検出手段
61により検出されたオゾン検出値(オゾン発生量)が
所定の値(オゾン濃度が0.1ppm以下、好ましくは
0.03ppm程度)となるように制御するオゾン発生
量制御手段であり、この実施例においては高圧発生器4
の稼働、或いは発生電圧を制御するものである。
【0084】以上のように微生物が繁殖する物体を格納
する空間或いは被空調空間にイオンと所定低濃度のオゾ
ンとを供給することによりイオンだけを単独に供給する
場合よりもオゾンとの相乗効果により微生物の繁殖をよ
り効果的に抑止したり、或いは被空調空間をより効果的
に清浄化するとともに、装置を構成する器材の腐食や、
人体への悪影響を排除することができる。
【0085】上記実施例においては、オゾン発生量制御
手段62によって高圧発生器4の稼働、或いは発生電圧
を制御してオゾン発生量を所定の値に維持するものであ
るが、この実施例においては、図24に示すようにオゾ
ン検出手段61により検出されたオゾン検出値が、上記
所定の値となるように、送風機67の回転を制御する構
成としたものであり、同様な効果を奏する。
【0086】実施例9.図25は実施例9の構成図であ
る。実施例9は実施例1から微生物繁殖防止装置Aを別
置きとしたものであり、微生物繁殖防止装置Aには第2
の送風機73が設けられている。図26は微生物繁殖防
止装置Aの詳細図であり、図27はオゾン分解室28の
構成図である。
【0087】次に動作について説明する。まず、冷却ユ
ニット70の送風機67が庫内空気72を冷却器65に
供給して冷却し、吹出口を形成したファンカバー68か
ら送出する。送出された空気1を微生物繁殖防止装置A
の第2の送風機120から取り込み、風路22bを介し
て電離室23内に導く。送風機67から吹き出された空
気を第2の送風機120で取り込み、吐出するので後述
の負イオンが冷蔵庫内に分布よく吐出される。
【0088】その他の動作、効果等は実施例1と同様に
つき省略するが、本実施例によれば微生物繁殖防止装置
Aを別置きすることにより、機種揃えのバリエーション
が少なくてすむという効果もある。つまり、冷却ユニッ
ト70と微生物繁殖防止装置Aとを別々に機種揃えする
ことにより、必要に応じて組合わせることができるから
である。
【0089】また、実施例1でも述べたように負イオン
だけでも十分効果が得られるが、図28のように、黄色
ブドウ球菌に負イオンのみの場合とオゾンのみの場合、
また負イオンとオゾンを組み合わせた試験を実施した
が、この場合は負イオンとオゾンを組み合わせた時に黄
色ブドウ球菌の生存率が0と良好な結果が得られた。こ
のため、格子状発熱体32に図27のように電流を供給
および停止する電流供給部33を設け、格子状発熱体3
2に通過してオゾンを分解した場合は、負イオン発生の
みとなり、格子状発熱体への通電を停止した場合、オゾ
ンと負イオンの両方が発生するため、収容物によって、
オゾンと負イオンの混合気体を供給することも、負イオ
ンのみを供給することも可能であるため食品等の収容物
に適した制御ができる冷却装置を得ることができる。
【0090】実施例10.例えば実施例9では直流負電
圧を金属細線電極2に印加したが、図29のように商用
周波数以上のパルス直流負電圧を印加する。このパルス
周波数を可変にするパルス周波数変換器121を設けた
のが実施例10である。
【0091】次に動作について説明する。図30は負イ
オン発生量及びオゾン発生量に対するパルス周波数の影
響を調べたものである。負イオン発生量は、パルス周波
数が増加するにしたがい増加するが、両電極間の風速が
約0.9m/sの場合、パルス周波数300Hzで負イ
オン発生量は最大となり、その後パルス周波数が増加す
るにしたがい減少する傾向がみられた。一方、オゾン発
生量は、パルス周波数が増加するにしたがい、比例的に
単調増加する傾向がみられた。このように、負イオン及
びオゾン発生に対するパルス周波数特性を調べた結果、
オゾン発生量はパルス周波数が増加するにしたがい増加
する。一方、負イオン発生量はパルス周波数が増加する
にしたがい増加し、300Hz付近でほぼ最大値となる
ことが確認された。このため、パルス周波数変換器12
1で高圧発生器4のパルス周波数を変化させ、オゾンと
負イオンの発生量を変化させることで収容物に適した制
御可能な冷却装置を得ることができる。
【0092】また、実施例9の格子状発熱体32にタイ
マ機能部(図示せず)を設け、タイマ機能部からの信号
により電流供給部33に指令を出すと、実施例6で述べ
たと同様な作用・効果がある。
【0093】さらに、実施例10にタイマ機能部(図示
せず)を設け、タイマ機能部からの信号により、パルス
周波数変換器121に指令を出す。その指令によりパル
ス周波数を変えることにより、負イオンとオゾンの割合
を変えて、時間帯に応じた制御、或いは収容物に適した
制御可能な冷却装置を得ることができる。
【0094】実施例11.図31のように冷却ユニット
70の送風機67の発停の信号を受けて、微生物繁殖防
止装置Aの運転、停止を制御する発停制御装置122を
設ける。そして、冷却ユニット70の送風機67が停止
(除霜中またはサーモ停止中)した時は、微生物繁殖防
止装置Aを停止させる。このようにすれば、冷却ユニッ
ト70の送風機67が運転していない時は、冷蔵庫内の
空気も動かないため、負イオンもうまく運ばれないの
で、この場合は微生物繁殖防止装置Aを停止させて、無
駄な電力を使わないようにさせることができる。
【0095】実施例12.図32のように、冷却ユニッ
ト70が収容される冷蔵庫内の温度を検出する庫内温度
検出装置123を設け、庫内温度検出装置123の検出
値に基づき、格子状発熱体32への電流供給を制御する
電流供給部33、または、高圧発生器4の電源パルスの
周波数を可変にするパルス周波数変換器121が動作す
るようにする。そうすれば、図33のように、冷蔵庫内
の温度が高い時(例えば20℃)には負イオンの抗菌効
果が低下するので、庫内温度に応じて負イオンとオゾン
との割合を変化させる制御可能な冷却装置を得ることが
できる。
【0096】実施例13.ゴミ等が微生物繁殖防止装置
A内に入ると、負イオン発生量が低下するため、図11
で示すフィルタ80を図34で示すように微生物繁殖防
止装置Aの空気流入側である第2の送風機120の吸込
口に配置すると、負イオン発生量の低下を防ぐことがで
きる。つまり、本実施例は実施例3と同様の作用・効果
を持つものである。さらにまた、冷却ユニット70と微
生物繁殖防止装置Aとが別置きになっているため、冷蔵
庫内の塵埃を負イオンで捕集するので、捕集した塵埃を
フィルタ80でとらえれば、冷蔵庫内の塵埃も少なくで
きるので、冷蔵庫内の清浄度を保つことができる。
【0097】実施例14.図35は実施例14を示すも
のである。実施例14は実施例8と同様、空気中に含ま
れるオゾン量を検出するオゾン検出手段61を持つもの
であるが、電流供給部33またはパルス周波数変換器1
21が動作し、オゾン量を所定値以下に抑えるようにす
る。
【0098】以上のように微生物が繁殖する物体を格納
する空間或いは被空調空間にイオンと所定低濃度のオゾ
ンとを供給することによりイオンだけを単独に供給する
場合よりもオゾンとの相乗効果により微生物の繁殖をよ
り効果的に抑止したり、或いは被空調空間をより効果的
に清浄化するとともに、装置を構成する器材の腐食や、
人体への影響を排除することができる。
【0099】実施例15.図36で微生物繁殖防止装置
Aの下流側風路に2方向切換可能の吹出ガイド124を
設け、負イオンは図中B方向に、オゾンは図中C方向に
吹き出す。負イオンは収容物に直接当てたほうが効果が
あるので、負イオンはB方向に吹出し、オゾンは収容物
を変色させるので、収容物に直接当てないようにC方向
に吹き出す。このようにすれば微生物の繁殖をより効果
的に抑止したり、或いは被空調空間をより効果的に清浄
化するとともに、装置を構成する器材の腐食や、人体へ
の影響を排除することができる。
【0100】
【発明の効果】以上のようにこの発明による冷凍・空調
装置においては、熱媒体と被熱交換空気とを熱交換させ
る熱交換器と、この熱交換器に被熱交換空気を供給する
送風機と、上記熱交換器を通る風路内に位置し、かつ送
風機の下流側に設けられ、通過する空気に対して電子を
電離することにより空気中の気体をイオン化する電離室
及び上記風路に対し電気的に絶縁され、上記電離室にて
イオン化された気体中に含まれるオゾンを分解・除去す
るオゾン分解室とからなる微生物繁殖防止装置とを設け
たことにより、イオン化した気体が送風機を通過するこ
となく食品等の微生物繁殖物体に供給できるので、イオ
ンの消滅を減少させることができ、効果的である。ま
た、熱交換用送風機が微生物繁殖防止装置用送風機を共
用できるため安価にして、かつ微生物繁殖防止能力の高
い冷凍・空調装置を得ることができる。
【0101】また、熱交換器を微生物繁殖防止装置の上
流側に配設したことにより、発生したイオンが熱交換
器、送風機等を通過することなく、したがってイオンの
消滅を抑止して、直接微生物が繁殖する物体に供給する
ことができ、効率よく微生物の繁殖を防止することがで
きる。或いはイオンを含む空気を被空調空間に供給する
ことにより上記空間内を清浄に維持することができる。
【0102】また、空気流の上流側から順に熱交換器、
送風機、微生物繁殖防止装置を配置した場合も同様な効
果を得ることができる。
【0103】また、空気吸込口部及び空気吹出口部を有
し、風路を形成する外箱と、この外箱内に配設され、熱
媒体と被熱交換空気とを熱交換させる熱交換器と、電気
絶縁材料で形成された送風機羽根を有し、上記熱交換器
の下流側に位置して上記熱交換器に被熱交換空気を供給
する送風機とを備えた冷凍・空調装置において、通過す
る空気に対して電子を電離することにより空気中の気体
をイオン化する電離室と、上記風路に対して電気的に絶
縁され、イオン化された上記気体中に含まれるオゾンを
分解・除去するオゾン分解室とにより構成された微生物
繁殖防止装置を上記熱交換器と上記送風機間に位置する
風路内に配設したことにより、別途、微生物繁殖防止装
置を設けなくても外箱内に収容された一つのユニットと
してコンパクトにまとまり、工事性の向上、工事費用の
低減を図ることができるとともに、微生物が繁殖する物
体にイオンを効率よく供給することができる。
【0104】また、微生物繁殖防止装置の上流側風路内
にフィルターを設けたことにより、ゴミ等の微生物繁殖
防止装置への侵入が防止できイオン発生量の低下を防止
することができる。
【0105】また、微生物繁殖防止装置から発生するイ
オン量を検出するイオン検出手段と、このイオン検出手
段で検出されたイオン検出量と予め設定された供給イオ
ン目標値とを比較する比較手段と、この比較手段からの
出力信号に基づき微生物繁殖防止装置から発生するイオ
ン量を制御するイオン発生量制御手段とを設けたことに
より微生物が繁殖する物体、或いは被空調空間へのイオ
ン供給量を常に一定に維持することができるため微生物
の繁殖を最小限に抑止することができる。或いは、被空
調空間を清浄に保持することができる。また、微生物が
繁殖する物体の種類に適したイオン量、或いは被空調空
間の要求度合いに応じたイオン量を供給することができ
るため、微生物の繁殖を最小限に抑止したり、被空調空
間の清浄度を効果的に向上させ、より快適な空調空間を
実現することができる。
【0106】また、イオン発生量制御手段は、送風機の
回転数を制御することによりイオン発生量を制御し、上
記同様の効果を発生させることができる。
【0107】また、イオン発生量制御手段は、印加電圧
制御手段により電離室のイオン発生手段に印加する電圧
を制御することによりイオン発生量を制御するので、送
風機の回転数制御のような熱交換能力への影響が全くな
く安定した運転を継続することができる。
【0108】また、微生物が繁殖する物体を格納する空
間、或いは被空調空間内の温度を検出する温度検出手段
と、上記空間内の相対湿度を検出する湿度検出手段と、
上記温度検出器及び湿度検出手段で検出された湿度及び
相対湿度に基づき上記空間内の絶対湿度を算出する算出
部、この算出部で算出された絶対湿度に応じて微生物繁
殖防止装置から発生するイオン量を制御するイオン発生
量制御手段とを設けたことにより、上記空間内の絶対湿
度が変動してイオン量が変動しても、この変動量を補う
べくイオン発生量制御手段が応動するのでイオン量を所
定の値に保持することができ、安定した微生物繁殖防止
作用を継続できる。或いはまた、被空調空間の清浄化を
安定して継続できる。
【0109】また、電気絶縁材料で被覆された発熱体で
オゾン分解室を構成したので、オゾンの分解・除去効率
を向上させるとともにイオンの消滅を僅少化することが
できる。
【0110】また、発熱体を発熱抵抗体で構成し、この
発熱抵抗体への電流の供給を制御する供給電流制御部を
設けたことによりイオン量とオゾン量との混合比率を変
化させて供給することができるので、格納された微生物
繁殖物体の種類、被空調空間の要求度合いに応じ最も適
した比率の混合気体を供給して微生物繁殖防止作用をさ
せたり、或いは被空調空間の清浄化作用を行わせること
ができる。また、時間帯に応じてイオンとオゾンの混合
気体、或いはイオンのみを供給することができるので、
例えば人のいない夜間などはイオンとオゾンの混合気体
を、昼間など人のいるときはイオンのみを供給して人体
への影響を配慮しながら最大限に微生物の繁殖防止作用
を行わせることができる。
【0111】また、二酸化マンガンなどのオゾン分解触
媒を収容するオゾン分解室を透明部材、或いは網状部材
で構成したので、容易にその変色等による寿命を識るこ
とができ、触媒の交換時期を識ることができる。
【0112】また、オゾン分解室を取付けた風路構成部
材を、風路に対して着脱可能とすることにより、オゾン
分解室の保守点検を容易にすることができる。また、二
酸化マンガン等のオゾン分解触媒を使用する場合、その
寿命の確認及び取換えが容易になる。
【0113】また、オゾン分解室を取付けた風路構成部
材を透明部材で構成することにより、オゾン分解室の透
明部材、或いは網状部材を介して外部より容易に充填さ
れた二酸化マンガン等の触媒の取換時期(寿命がくると
白く変色する)を識ることができる。
【0114】また、熱媒体と被熱交換空気とを熱交換さ
せる熱交換器と、この熱交換器に被熱交換空気を供給す
る送風機と、上記熱交換器を通る風路内に位置し、高電
圧を印加することにより空気中の気体をイオン化すると
ともにオゾンを発生させる電離室を有する微生物繁殖防
止装置と、微生物が繁殖する物体を格納する空間、或い
は被空調空間のオゾン量を検出するオゾン検出手段、こ
のオゾン検出手段によって検出されたオゾン検出値が所
定の値となるようにオゾン発生量を制御するオゾン発生
量制御手段とを設けたことにより、微生物が繁殖する物
体を格納する空間、或いは被空調空間にイオンと、所定
低濃度のオゾンとを供給する場合以上にオゾンとの相乗
効果により微生物の繁殖をより効果的に抑止したり、或
いは被空調空間をより効果的に清浄化することができ
る。
【0115】そして、この発明による冷凍・空調装置に
おいては、熱媒体と被熱交換空気とを熱交換させる熱交
換器と、この熱交換器に被熱交換空気を供給する第1の
送風機とを備えた熱交換器ユニットと、上記熱交換器ユ
ニットから吐出された空気を取り込む第2の送風機と、
上記第2の送風機により取り込まれた気体が通過する通
気路と、その通気路内に設置され、通過する空気に対し
て電子を電離することにより空気中の気体をイオン化す
る電離室、及び上記風路に対し電気的に絶縁され、上記
電離室にてイオン化された気体に含まれるオゾンを分解
・除去するオゾン分解室とにより構成される微生物繁殖
防止装置とを備えたので、熱交換器ユニットの第1の送
風機から吐出された空気を微生物繁殖防止装置の第2の
送風機で取り込み吐出する。よって第1の送風機で吐出
された気流に沿って負イオンが冷蔵庫内に分布されるの
で、効率よく微生物の繁殖を抑止できる。
【0116】また、オゾン分解室は、電気絶縁材料で被
覆された発熱抵抗体で構成し、発熱抵抗体への電流の供
給を制御する供給電流制御部を設けたので、格子状発熱
体を通過してオゾンを分解した場合は、負イオン発生の
みとなり、格子状発熱体への通電を停止した場合、オゾ
ンと負イオンの両方が発生するため、収容物によって、
オゾンと負イオンの混合気体を供給することも、負イオ
ンのみを供給することも可能であるため食品等の収容物
に適した制御ができる冷却装置を得ることができる。
【0117】また、熱媒体と被熱交換空気とを熱交換さ
せる熱交換器と、この熱交換器に被熱交換空気を供給す
る第1の送風機とを備えた熱交換器ユニットと、上記熱
交換器ユニットから吐出された空気を取り込む第2の送
風機と、上記第2の送風機により取り込まれた気体が通
過する通気路と、その通気路内に設置され、通過する空
気に対して電子を電離することにより空気中の気体をイ
オン化する電離室、及び上記電離室内に位置する高圧発
生器の電源にパルスを使用し、上記パルス周波数を可変
にするパルス周波数変換器とにより構成される微生物繁
殖防止装置とを備えたので、オゾン分解室を設けずにオ
ゾン量と負イオン量とを可変することができる。よって
安価でかつ収容物に適した制御が可能な冷却装置を得る
ことができる。
【0118】また、発熱抵抗体への電流の供給を制御す
る供給電流制御部と、タイマ機能部を設け、上記タイマ
機能部からの指令により、上記供給電流制御部が動作す
るようにしたので、タイマ機能部からの信号により、格
子状発熱体に電流を供給(負イオンのみ発生)、電流を
停止(オゾンと負イオン発生)できるので、夜間など人
のいないときに、オゾンと負イオンを発生させ(オゾン
濃度を高くすると殺菌力が増加する)、昼間など人のい
るときに負イオンのみ発生させることができるので、時
間帯に応じた制御、或いは収容物に適した制御可能な冷
却装置を得ることができる。
【0119】また、電離室内に位置する高圧発生器の電
源にパルスを使用し、上記パルス周波数を可変にするパ
ルス周波数変換器、及びタイマ機能部を設け、上記タイ
マ機能部からの指令により、上記パルス周波数変換器が
動作するようにしたので、負イオンとオゾンの割合を変
えて、時間帯に応じた制御、或いは収容物に適した制御
可能な冷却装置を得ることができる。
【0120】また、第1の送風機の運転、停止の信号を
受けて、微生物繁殖防止装置の運転、停止を制御する発
停制御装置を備えたので、熱交換器ユニットの第1の送
風機が運転していない時は、微生物繁殖防止装置を停止
させた。つまりこの時は冷蔵庫内の空気が動かないた
め、負イオンもうまく運ばれないので、微生物繁殖防止
装置を停止させて無駄な電力を使わなくてすむようにで
きる。
【0121】また、冷蔵庫内の温度が高い時(例えば2
0℃)は負イオンの抗菌効果が低下するので、庫内温度
に応じて、負イオンと、オゾンの割合を変化させれば、
庫内温度に適した制御可能な冷却装置を得ることができ
る。
【0122】また、微生物繁殖防止装置の上流側風路内
にフィルタを配設したので、塵埃による負イオン発生量
の低下を防ぐことができる。さらに、冷蔵庫内の塵埃を
負イオンで捕集するので、捕集した塵埃をフィルタでと
らえれば、冷蔵庫内の塵埃も少なくできる。よって、冷
蔵庫内の清浄度を保つことができる。
【0123】また、オゾン量を所定値以下に抑えるよう
にして人体への影響や装置を構成する機器の腐食や、収
容物の変色を防ぐことができる。
【0124】また、微生物繁殖防止装置の下流側風路に
2方向切換可能の吹出ガイドを設けたので、負イオンは
収容物の方向に吹出し(負イオンは収容物に直接当てた
ほうが効果がある)オゾンは収容物を変色させるので、
収容物に直接当てないように吹き出す。このようにすれ
ば微生物の繁殖をより効果的に抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による冷凍・空調装置の
構成図である。
【図2】 この発明の冷凍・空調装置の微生物繁殖防止
装置の詳細図である。
【図3】 電離室への印加電圧[kV]と、負イオン発
生量[個/sec]との関係を示す特性線図である。
【図4】 電離室に供給する風速[cm/sec]と、
負イオン発生量[個/sec]との関係を示す特性線図
である。
【図5】 イオンによって微生物の繁殖を抑えることを
証明する実験結果を示す表図である。
【図6】 イオンによってバクテリアの繁殖を抑えるこ
とを証明する実験結果を示す表図である。
【図7】 この発明の実施例1による他の冷凍・空調装
置の構成図である。
【図8】 この発明の実施例1によるさらに他の冷凍・
空調装置の断面図である。
【図9】 図8に示す冷凍・空調装置のダクト材を示す
斜視図である。
【図10】 この発明の実施例2による冷凍・空調装置
の構成図である。
【図11】 この発明の実施例3による冷凍・空調装置
のフィルタを示す図である。
【図12】 この発明の実施例3による冷凍・空調装置
の構成図である。
【図13】 この発明の実施例3による他の冷凍・空調
装置の構成図である。
【図14】 この発明の実施例3によるさらに他の冷凍
・空調装置の構成図である。
【図15】 この発明の実施例4による冷凍・空調装置
の構成図である。
【図16】 この発明の実施例4による他の冷凍・空調
装置の構成図である。
【図17】 この発明の実施例5による冷凍・空調装置
の構成図である。
【図18】 供給される空気の絶対湿度[Kg/Kg]
と、電離室のマイナスイオン発生量[個/sec]との
関係を示す特性線図である。
【図19】 この発明の実施例5による他の冷凍・空調
装置の構成図である。
【図20】 図20(a)は実施例6による冷凍・空調
装置の微生物繁殖防止装置の構成図である。図20
(b)はその発熱体である。
【図21】 図21(a)は実施例6による他の冷凍・
空調装置の微生物繁殖防止装置の構成図である。図21
(b)はその発熱体制御構成図である。
【図22】 図22(a)は実施例7による冷凍・空調
装置の構成図である。図22(b)はそのオゾン分解室
を示す斜視図である。
【図23】 この発明の実施例8による冷凍・空調装置
の構成図である。
【図24】 この発明の実施例8による他の冷凍・空調
装置の構成図である。
【図25】 この発明の実施例9による冷凍・空調装置
の構成図である。
【図26】 この発明の実施例9による他の冷凍・空調
装置の微生物繁殖防止装置の詳細図である。
【図27】 図27(a)は実施例9による微生物繁殖
防止装置の構成図である。図27(b)はその発熱体で
ある。
【図28】 オゾン、負イオン、オゾン+負イオンによ
る黄色ブドウ球菌に対する実験結果を示す表図である。
【図29】 この発明の実施例10による微生物繁殖防
止装置の構成図である。
【図30】 パルス周波数と負イオン及びオゾン発生量
との関係を示す特性線図である。
【図31】 この発明の実施例11による冷凍・空調装
置の構成図である。
【図32】 この発明の実施例12による冷凍・空調装
置の構成図である。
【図33】 温度による負イオンの抗菌効果の実験結果
を示す表図である。
【図34】 この発明の実施例13による冷凍・空調装
置の構成図である。
【図35】 この発明の実施例14による冷凍・空調装
置の構成図である。
【図36】 この発明の実施例15による冷凍・空調装
置の構成図である。
【図37】 従来の微生物繁殖防止装置を示す構成図で
ある。
【図38】 従来の冷却装置を示す構成図である。
【符号の説明】
22b 風路、23 電離室、28 オゾン分解室、3
2 発熱体、34 供給電流制御部、35 風路構成部
材、50 温度検出手段、51 湿度検出手段、52
算出部、61 オゾン検出手段、62 オゾン発生量制
御手段、65熱交換器、67 送風機、67a 送風機
羽根、A,B 微生物繁殖防止装置、75 外箱、75
a 空気吸込口部、75b 空気吹出口部、80 フィ
ルタ、90a イオン検出手段、92 比較手段、93
イオン発生量制御手段、120 第2の送風機、12
1 パルス周波数変換器、122 発停制御装置、12
3 庫内温度検出装置、124 吹出ガイド。
フロントページの続き (72)発明者 谷村 泰宏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 太田 幸治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒体と被熱交換空気とを熱交換させる
    熱交換器と、この熱交換器に被熱交換空気を供給する送
    風機と上記熱交換器を通る風路内に位置し、かつ送風機
    の下流側に設けられ、通過する空気に対して電子を電離
    することにより空気中の気体をイオン化する電離室、及
    び上記風路に対し電気的に絶縁され、上記電離室にてイ
    オン化された気体に含まれるオゾンを分解・除去するオ
    ゾン分解室により構成される微生物繁殖防止装置とを備
    えたことを特徴とする冷凍・空調装置。
  2. 【請求項2】 熱交換器は、微生物繁殖防止装置の空気
    流上流側に配設したことを特徴とする請求項1記載の冷
    凍・空調装置。
  3. 【請求項3】 送風機は、熱交換器の空気流下流側に配
    設したことを特徴とする請求項1記載の冷凍・空調装
    置。
  4. 【請求項4】 空気吸い込み口部及び空気吹出し口部を
    有し、風路を形成する外箱と、この外箱内に配設され、
    熱媒体と被熱交換空気とを熱交換させる熱交換器と、電
    気絶縁材料で形成された送風機羽根を有し、上記熱交換
    器の下流側に位置して上記熱交換器に被熱交換空気を供
    給する送風機とを備えたものにおいて、通過する空気に
    対して電子を電離することにより空気中の気体をイオン
    化する電離室と、上記風路に対し電気的に絶縁され、イ
    オン化された上記気体中に含まれるオゾンを分解・除去
    するオゾン分解室とにより構成された微生物繁殖防止装
    置を上記熱交換器と上記送風機間に位置する風路内に配
    設したことを特徴とする冷凍・空調装置。
  5. 【請求項5】 微生物繁殖防止装置の上流側風路内にフ
    ィルタを配設したことを特徴とする請求項1、請求項4
    のいずれかに記載の冷凍・空調装置。
  6. 【請求項6】 微生物繁殖防止装置から発生するイオン
    量を検出するイオン検出手段と、このイオン検出手段で
    検出されたイオン検出量と予め設定された供給イオン目
    標値とを比較する比較手段と、この比較手段からの出力
    信号に基づき微生物繁殖防止装置から発生するイオン量
    を制御するイオン発生量制御手段とを設けたことを特徴
    とする請求項1、請求項4、請求項5のいずれかに記載
    の冷凍・空調装置。
  7. 【請求項7】 イオン発生量制御手段は、送風機の回転
    数を制御することを特徴とする請求項6記載の冷凍・空
    調装置。
  8. 【請求項8】 イオン発生量制御手段は、電離室のイオ
    ン発生手段に印加する電圧を制御する印加電圧制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項6記載の冷凍・空調装
    置。
  9. 【請求項9】 微生物が繁殖する物体を格納する空間、
    或いは被空調空間の温度を検出する温度検出手段、上記
    空間内の相対湿度を検出する湿度検出手段、上記温度検
    出器で検出された温度と、上記湿度検出器で検出された
    相対湿度に基づき絶対湿度を算出する算出部、この算出
    部で算出された絶対湿度に基づき微生物繁殖防止装置か
    ら発生するイオン量を制御するイオン発生量制御手段を
    備えたことを特徴とする請求項1、請求項4、請求項5
    のいずれかに記載の冷凍・空調装置。
  10. 【請求項10】 オゾン分解室は、電気絶縁材料で被覆
    された発熱体で構成したことを特徴とする請求項1、請
    求項4〜請求項6、請求項9のいずれかに記載の冷凍・
    空調装置。
  11. 【請求項11】 発熱体は、発熱抵抗体で構成し、この
    発熱抵抗体への電流の供給を制御する供給電流制御部を
    設けたことを特徴とする請求項10記載の冷凍・空調装
    置。
  12. 【請求項12】 オゾン分解室は、二酸化マンガンなど
    のオゾン分解触媒を収容する透明部材、または網状部材
    で構成したことを特徴とする請求項1、請求項4〜請求
    項6、請求項9のいずれかに記載の冷凍・空調装置。
  13. 【請求項13】 オゾン分解室を取付けた風路構成部材
    を、風路に対して着脱可能としたことを特徴とする請求
    項12記載の冷凍・空調装置。
  14. 【請求項14】 オゾン分解室を取付けた風路構成部材
    を、透明部材で構成したことを特徴とする請求項12記
    載の冷凍・空調装置。
  15. 【請求項15】 熱媒体と被熱交換空気とを熱交換させ
    る熱交換器、この熱交換器に被熱交換空気を供給する送
    風機、上記熱交換器を通る風路内に位置し、高電圧を印
    加することにより空気中の気体をイオン化するとともに
    オゾンを発生させる電離室を有する微生物繁殖防止装
    置、微生物が繁殖する物体を格納する空間、或いは被空
    調空間のオゾン量を検出するオゾン検出手段、このオゾ
    ン検出手段によって検出されたオゾン検出値が所定の値
    となるようにオゾン発生量を制御するオゾン発生量制御
    手段を備えたことを特徴とする冷凍・空調装置。
  16. 【請求項16】 熱媒体と被熱交換空気とを熱交換させ
    る熱交換器と、この熱交換器に被熱交換空気を供給する
    第1の送風機とを備えた熱交換器ユニットと、上記熱交
    換ユニットから吐出された空気を取り込む第2の送風機
    と、上記第2の送風機により取り込まれた気体が通過す
    る通気路と、その通気路内に設置され、通過する空気に
    対して電子を電離することにより空気中の気体をイオン
    化する電離室、及び上記風路に対し電気的に絶縁され、
    上記電離室にてイオン化された気体に含まれるオゾンを
    分解・除去するオゾン分解室とにより構成される微生物
    繁殖防止装置とを備えたことを特徴とする冷凍・空調装
    置。
  17. 【請求項17】 オゾン分解室は、電気絶縁材料で被覆
    された発熱抵抗体で構成し、発熱抵抗体への電流の供給
    を制御する供給電流制御部を設けたことを特徴とする請
    求項16記載の冷凍・空調装置。
  18. 【請求項18】 熱媒体と被熱交換空気とを熱交換させ
    る熱交換器と、この熱交換器に被熱交換空気を供給する
    第1の送風機とを備えた熱交換器ユニットと、上記熱交
    換器ユニットから吐出された空気を取り込む第2の送風
    機と、上記第2の送風機により取り込まれた気体が通過
    する通気路と、その通気路内に設置され通過する空気に
    対して電子を電離することにより空気中の気体をイオン
    化する電離室、及び上記電離室内に位置する高圧発生器
    の電源にパルスを使用し、上記パルス周波数を可変にす
    るパルス周波数変換器とにより構成される微生物繁殖防
    止装置とを備えたことを特徴とする冷凍・空調装置。
  19. 【請求項19】 発熱抵抗体への電流の供給を制御する
    供給電流制御部と、タイマ機能部を設け、上記タイマ機
    能部からの指令により、上記供給電流制御部が動作する
    ことを特徴とする請求項17記載の冷凍・空調装置。
  20. 【請求項20】 電離室内に位置する高圧発生器の電源
    にパルスを使用し、上記パルス周波数を可変にするパル
    ス周波数変換器、及びタイマ機能部を設け、上記タイマ
    機能部からの指令により、上記パルス周波数変換器が動
    作することを特徴とする請求項18記載の冷凍・空調装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項16の冷凍・空調装置におい
    て、第1の送風機の運転、停止の信号を受けて、微生物
    繁殖防止装置の運転、停止を制御する発停制御装置を備
    えたことを特徴とする冷凍・空調装置。
  22. 【請求項22】 請求項17の冷凍・空調装置におい
    て、熱交換器ユニットが収容される冷蔵庫内の温度を検
    出する庫内温度検出装置を設け、上記庫内温度検出装置
    の検出値に基づき、発熱抵抗体への電流供給を制御する
    ことを特徴とする冷凍・空調装置。
  23. 【請求項23】 請求項18の冷凍・空調装置におい
    て、熱交換器ユニットが収容される冷蔵庫内の温度を検
    出する庫内温度検出装置を設け、上記庫内温度検出装置
    の検出値に基づき、パルス周波数変換器を動作させるこ
    とを特徴とする冷凍・空調装置。
  24. 【請求項24】 微生物繁殖防止装置の上流側風路内に
    フィルタを配設したことを特徴とする請求項16、請求
    項17、請求項18のいずれか記載の冷凍・空調装置。
  25. 【請求項25】 請求項17の冷凍・空調装置におい
    て、熱交換器ユニットが収容される冷蔵庫内にオゾン量
    を検出するオゾン検出手段を設け、上記オゾン検出手段
    で得たオゾン検出量が所定値以上になると、発熱抵抗体
    への電流供給を制御することを特徴とする冷凍・空調装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項18の冷凍・空調装置におい
    て、熱交換器ユニットが収容される冷蔵庫内にオゾン量
    を検出するオゾン検出手段を設け、上記オゾン検出手段
    で得たオゾン検出量が所定値以上になると、パルス周波
    数変換器を動作させることを特徴とする冷凍・空調装
    置。
  27. 【請求項27】 微生物繁殖防止装置の下流側風路に2
    方向切換可能の吹出ガイドを設けたことを特徴とする請
    求項16、請求項17、請求項18のいずれか記載の冷
    凍・空調装置。
JP27778495A 1995-10-25 1995-10-25 冷凍・空調装置 Expired - Fee Related JP3477950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27778495A JP3477950B2 (ja) 1995-10-25 1995-10-25 冷凍・空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27778495A JP3477950B2 (ja) 1995-10-25 1995-10-25 冷凍・空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09119657A true JPH09119657A (ja) 1997-05-06
JP3477950B2 JP3477950B2 (ja) 2003-12-10

Family

ID=17588261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27778495A Expired - Fee Related JP3477950B2 (ja) 1995-10-25 1995-10-25 冷凍・空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3477950B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000227273A (ja) * 1999-02-02 2000-08-15 Mitsubishi Electric Corp 貯蔵庫、ファン装置
JP2002243198A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Sharp Corp 除湿機
JP2003024730A (ja) * 2001-07-11 2003-01-28 Mitsubishi Electric Corp 空気清浄フィルタ−及び空調冷凍装置
JP2003042645A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
WO2004010063A1 (ja) * 2002-07-22 2004-01-29 Yanmar Co., Ltd. 定温コンテナ、および定温コンテナの衛生管理・鮮度保持システム
JP2006153382A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
CN100443808C (zh) * 2004-10-22 2008-12-17 维尼亚万都株式会社 具有独立制冷和净化路径的空调器
JP2011002227A (ja) * 2010-10-01 2011-01-06 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2011047585A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Sharp Corp 冷蔵庫
JP2011115791A (ja) * 1998-11-05 2011-06-16 Tessera Inc 動電空気搬送調節装置
JP2012215379A (ja) * 2000-12-27 2012-11-08 Sharp Corp 貯蔵庫及び冷蔵庫
JP2013015268A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Sharp Corp 冷蔵庫
KR101276473B1 (ko) * 2009-06-09 2013-06-19 샤프 가부시키가이샤 송풍 장치 및 이온 발생 장치

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188897A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空調装置のカビ生長抑制方法
CN106871251A (zh) * 2016-12-30 2017-06-20 芜湖顺景自动化设备有限公司 一种高效环保安全的空气净化处理设备
CN112944764A (zh) * 2019-12-11 2021-06-11 博西华电器(江苏)有限公司 气体净化装置、通过其进行净化的方法、及冰箱

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011115791A (ja) * 1998-11-05 2011-06-16 Tessera Inc 動電空気搬送調節装置
JP2000227273A (ja) * 1999-02-02 2000-08-15 Mitsubishi Electric Corp 貯蔵庫、ファン装置
JP2015092133A (ja) * 2000-12-27 2015-05-14 シャープ株式会社 貯蔵庫及び冷蔵庫
JP2014081197A (ja) * 2000-12-27 2014-05-08 Sharp Corp 貯蔵庫及び冷蔵庫
JP2012215379A (ja) * 2000-12-27 2012-11-08 Sharp Corp 貯蔵庫及び冷蔵庫
JP2002243198A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Sharp Corp 除湿機
JP4598319B2 (ja) * 2001-07-11 2010-12-15 三菱電機株式会社 空気清浄フィルタ−及び空調冷凍装置
JP2003024730A (ja) * 2001-07-11 2003-01-28 Mitsubishi Electric Corp 空気清浄フィルタ−及び空調冷凍装置
JP2003042645A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
CN1330912C (zh) * 2002-07-22 2007-08-08 洋马株式会社 恒温集装箱
WO2004010063A1 (ja) * 2002-07-22 2004-01-29 Yanmar Co., Ltd. 定温コンテナ、および定温コンテナの衛生管理・鮮度保持システム
CN100443808C (zh) * 2004-10-22 2008-12-17 维尼亚万都株式会社 具有独立制冷和净化路径的空调器
JP2006153382A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置
KR101276473B1 (ko) * 2009-06-09 2013-06-19 샤프 가부시키가이샤 송풍 장치 및 이온 발생 장치
US8797704B2 (en) 2009-06-09 2014-08-05 Sharp Kabushiki Kaisha Air blowing device and ion generating apparatus
JP2011047585A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Sharp Corp 冷蔵庫
JP2011002227A (ja) * 2010-10-01 2011-01-06 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2013015268A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Sharp Corp 冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP3477950B2 (ja) 2003-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3477950B2 (ja) 冷凍・空調装置
JP2904328B2 (ja) 微生物繁殖防止装置
JP2637693B2 (ja) 冷蔵庫の多機能付加装置
CA2631499A1 (en) Apparatus and method for sanitizing air and spaces
US20070154344A1 (en) Sterilizer and method for controlling the same
JP2002095731A (ja) 殺菌方法、イオン発生装置及び空気調節装置
WO2002053994A1 (fr) Unite de stockage et refrigerateur
JP2002333265A (ja) 貯蔵庫及び冷蔵庫
JP4668649B2 (ja) イオン発生装置を備えた電気機器
CN205619677U (zh) 杀菌除味装置及冰箱
JP5386827B2 (ja) 冷蔵庫
JP2002372365A (ja) 冷蔵庫
JPH07301482A (ja) 冷凍・空調装置
JP4944230B2 (ja) イオン発生装置を備えた電気機器
JP3676158B2 (ja) 冷蔵庫
JP3781038B2 (ja) 冷凍・空調装置
JP2004000606A (ja) 殺菌方法、イオン発生装置及び空気調節装置
JP2008089301A (ja) 給気口構造及び換気システム及びこれを用いた建物
JP2002303481A (ja) 冷蔵庫
JP2013174391A (ja) 空調装置および空調装置の運転方法
JP2004077002A (ja) 空調機
CN111649392A (zh) 一种等离子体发生器空调
JP2004065614A (ja) 生産施設の除菌方法及び装置
JP2000028258A (ja) 微生物繁殖防止装置及びその方法
JP2003135040A (ja) 微生物繁殖防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101003

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees