JP2002095731A - 殺菌方法、イオン発生装置及び空気調節装置 - Google Patents

殺菌方法、イオン発生装置及び空気調節装置

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JP2002095731A JP2001148809A JP2001148809A JP2002095731A JP 2002095731 A JP2002095731 A JP 2002095731A JP 2001148809 A JP2001148809 A JP 2001148809A JP 2001148809 A JP2001148809 A JP 2001148809A JP 2002095731 A JP2002095731 A JP 2002095731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気中の浮遊細菌を除去できる殺菌方法、
イオン発生装置及び空気調整機を提供する。 【解決手段】 筒状の誘電体21を挟んで対向するメッ
シュ状の電極22,23を設け、これらの電極22,2
3間に交流電圧を印加することにより正イオンと負イオ
ンを同時に発生させるイオン発生装置11を、空気清浄
機の送風経路の空気吹出口15の上流側に設ける。そし
て、電極22,23間に交流電圧を印加してイオンを発
生させ、正イオン及び負イオンの化学反応によって生じ
た除菌効果のある活性種を空間の隅々にまで行き届かせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中に浮遊する
浮遊細菌を殺菌する殺菌方法に関する。また本発明は、
浮遊細菌の殺菌のためにイオンを発生するイオン発生装
置及び空気の物性を変化させて所望の雰囲気状態を作り
出す空気調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住環境の高気密化に伴い、人体に
有害な空気中の浮遊細菌を取り除き、健康で快適な生活
を送りたいという要望が強くなっている。この要望に応
えるため、屋内や貯蔵室内等の汚染物質を各種のフィル
タにより除去する空気清浄機、空気調和機、冷蔵庫等の
空気調節装置が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の空気調節装置によると、空間の空気を汚染物質と
ともに吸引してフィルタにより汚染物質を吸着若しくは
分解して除去する。このため、長期の使用によりフィル
タの交換等のメンテナンスが不可欠である。しかも、フ
ィルタの特性が充分でないため、満足のいく性能が得ら
れていない。
【0004】これに対し、イオン発生装置を用いて、空
気中のイオン濃度を増加させる空気調節装置も開発され
ている。しかし、現在市販されている空気調節装置は負
イオンのみを発生させるものである。このため、負イオ
ンによって人間をリラックスさせる効果はある程度期待
できるものの、空気中の浮遊細菌の積極的な除去につい
てはほとんど効果が認められていない。
【0005】また、直流高電圧方式やパルス高電圧方式
により負イオンを放電針からイオンを発生させているの
で、印加電圧として5kV以上の高電圧を必要とする。
このため、製品や周辺の機器等にホコリが多く付着する
問題がある。更に、高電圧を使用するために機器の安全
性に課題があり、安全回路を設置する等の対策が必要で
あった。
【0006】本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、空気中の浮遊細菌を効果的に除去するこ
とのできる殺菌方法、イオン発生装置及び空気調節装置
を提供することを目的とする。また本発明は、安全性を
向上することができるイオン発生装置及び空気調節装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の殺菌方法は、正イオンと負イオンとを放出し
て空気中に浮遊する浮遊細菌を殺菌することを特徴とし
ている。この構成によると、例えば、電極間に交流高電
圧を印加することにより、大気中で放電等による電離現
象が起こり、正イオン及び負イオンが発生する。このと
き発生する正イオンとして例えばH+(H2O)n、負イオ
ンとして例えばO2 -(H2O)nが生成される。これらの正
イオン及び負イオンは、単独では空気中の浮遊細菌に対
して格別な効果はない。しかし、これらのイオンが同時
に発生すると、化学反応によって活性種が生成され、活
性種により空気中の浮遊細菌を取り囲んで除去すること
ができる。
【0008】また本発明は、上記構成の殺菌方法におい
て、前記正イオンはH+(H2O)m(mは任意の自然数)
から成ることを特徴としている。
【0009】また本発明は、上記各構成の殺菌方法にお
いて、前記負イオンはO2 -(H2O)n(nは任意の自然
数)から成ることを特徴としている。
【0010】また本発明の殺菌方法は、H+(H2O)
m(mは任意の自然数)から成る正イオンと、O2 -(H2
O)n(nは任意の自然数)から成る負イオンとを発生し
て、空気中に浮遊する浮遊細菌に付着させ、該H+(H2
O)m及び該O2 -(H2O)nが反応して生成するH22(過
酸化水素)または・OH(水酸基ラジカル)により前記
浮遊細菌を殺菌することを特徴としている。
【0011】この構成によると、例えば、電極間に交流
高電圧を印加することにより、大気中で放電等による電
離現象が起こり、正イオンであるH+(H2O)n及び負イ
オンであるO2 -(H2O)nが最も安定して生成される。H
+(H2O)n及びO2 -(H2O)nは、細菌の表面に付着し、
化学反応して活性種であるH22または・OHを生成す
る。H22または・OHは、極めて強力な活性を示すた
め、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで除去
することができる。ここで、・OHは活性種の1種であ
り、ラジカルのOHを示している。
【0012】また本発明は、上記各構成の殺菌方法にお
いて、前記正イオン及び前記負イオンの発生点から10
cm離れた位置のそれぞれのイオン濃度を10,000
個/cm3以上にしたことを特徴としている。
【0013】また本発明のイオン発生装置は、正イオン
と負イオンとを発生して空気中に浮遊する浮遊細菌を殺
菌することを特徴としている。この構成によると、空気
中に放出される正イオンと負イオンとにより空気中に浮
遊する浮遊細菌が殺菌される。
【0014】また本発明は、上記構成のイオン発生装置
において、前記正イオンはH+(H2O)m(mは任意の自
然数)から成ることを特徴としている。
【0015】また本発明は、上記各構成のイオン発生装
置において、前記負イオンはO2 -(H2O)n(nは任意の
自然数)から成ることを特徴としている。
【0016】また本発明のイオン発生装置は、H+(H2
O)m(mは任意の自然数)から成る正イオンと、O
2 -(H2O)n(nは任意の自然数)から成る負イオンとを
発生して、空気中に浮遊する浮遊細菌に付着させ、該H
+(H2O)m及び該O2 -(H2O)nが反応して生成するH2
2または・OHにより前記浮遊細菌を殺菌することを特
徴としている。
【0017】また本発明は、上記各構成のイオン発生装
置において、誘電体を挟んで対向する電極間に交流電圧
を印加することにより前記正イオンと前記負イオンとを
発生したことを特徴としている。この構成によると、電
極に交流電圧を印加することにより大気中で放電等によ
る電離現象が起こり、正イオン及び負イオンが発生す
る。
【0018】また本発明は、上記各構成のイオン発生装
置において、前記交流電圧の実効値を1.1kV〜1.
4kVにしたことを特徴としている。この構成による
と、従来よりも低い印加電圧でイオンを発生することが
できるため安全性が向上するとともに、高電圧を印加す
る際に必要となる安全装置を省くことができ、コストダ
ウンが図られる。
【0019】また本発明は、上記各構成のイオン発生装
置において、前記誘電体は平板から成ることを特徴とし
ている。この構成によると、誘電体を挟む電極の形成及
びメンテナンスが容易になる。
【0020】また本発明は、上記各構成のイオン発生装
置において、前記正イオン及び前記負イオンの発生点か
ら10cm離れた位置のそれぞれのイオン濃度を10,
000個/cm3以上にしたことを特徴としている。
【0021】また本発明の空気調節装置は、上記各構成
のイオン発生装置を備え、前記正イオンと前記負イオン
とを空気中に送出することを特徴としている。
【0022】また本発明は、上記構成の空気調節装置に
おいて、空気の送風経路内に前記イオン発生装置を配置
したことを特徴としている。この構成によると、電極が
露出することなく手指等の接触の危険を回避できる。
【0023】また本発明は、上記各構成の空気調節装置
において、前記送風経路の空気吹出口の内部近傍に前記
イオン発生装置を配置したことを特徴としている。空気
吹出口から送出される前のイオンの減少を抑制すること
ができる。
【0024】また本発明は、上記各構成の空気調節装置
において、オゾンの濃度を検知するオゾンセンサを前記
イオン発生装置の近傍に設け、前記オゾンセンサの検知
結果に基づいてオゾンの濃度が一定値以下になるように
前記イオン発生装置に印加する交流電圧の実効値または
空気の送出量の少なくとも一方を可変したことを特徴と
している。この構成によると、イオン発生装置によって
発生する人体に有害なオゾンの発生量が基準値以下に抑
えられる。
【0025】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下に本発明の
実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形
態のイオン発生装置を備えた空気清浄機の側面断面図で
ある。空気清浄機は、前面側に空気吸込口12を有し、
空気吸込口12の後方にフィルタ13及び送風ファン1
4を備えている。送風ファン14の上方には、空気吹出
口15が設けられ、送風ファン14と空気吹出口15と
の間にイオン発生装置11が配されている。
【0026】送風ファン14が駆動されると、空気吸込
口12から室内の空気が取り入れられ、フィルタ14に
より塵埃等が除去される。塵埃等が除去された清浄な空
気は空気吹出し口15から室内に送出される。この時、
イオン発生装置11により発生した正イオンと負イオン
とが空気とともに室内に放出されるようになっている。
【0027】図2はイオン発生装置11を示す断面図で
ある。イオン発生装置11は一方の端部が閉じられた円
筒形の誘電体であるガラス管21の外周面に沿って接地
電極23が配され、ガラス管21の内周面に沿って印加
電極22が配されている。印加電極22には高周波回路
4が接続されている。本実施形態のガラス管21は厚さ
1mmのパイレックスから成っている。接地電極23及
び印加電極22は、多数の透穴を有する電極材料が望ま
しく、メッシュ状のSUS304を用いている。
【0028】接地電極23を接地電位として印加電極2
2には高周波回路4により交流電圧が印加される。印加
電極22に交流高電圧を印加すると、メッシュ状の接地
電極23の端面が強電界になる。このため、接地電極2
3からプラズマ放電が起こり、空気中の酸素や水蒸気を
電離してイオンが発生する。
【0029】図3(a)、(b)は、イオン発生装置1
1から発生するイオンの濃度を測定した結果を示す図で
ある。図3(a)、(b)の縦軸はそれぞれ負イオンの
濃度及び正イオンの濃度(単位:個/cm3)を示して
おり、横軸はガラス管21の周面からの距離(単位:c
m)を示している。
【0030】印加する交流電圧は、周波数を15kH
z、実効値を1.1kV及び1.4kVにしている。イ
オン濃度の測定装置には、(株)ダン科学製空気イオン
カウンタ(型番83-1001B)を用い、移動度1cm2/Vs
ec以上の小イオンについて、イオン発生装置11のガ
ラス管21の周面から距離を可変して検出している。
【0031】これらの図によると、イオン発生装置11
からの距離が遠ざかると正イオン、負イオンともに濃度
が減少し、ガラス管21の周面から20cmの位置で、
約200,000〜400,000個/cm3の正イオ
ンと負イオンが同時に測定された。
【0032】図4(a)、(b)はプラズマ放電によっ
て発生する正イオン及び負イオンの組成図である。プラ
ズマ放電により空気中の水分子が電離して水素イオン
(H+)が生成され、溶媒和エネルギーにより空気中の
水分子が水素イオンとクラスタリングして正イオンH
+(H2O)mが形成されている。また、プラズマ放電によ
り空気中の酸素分子または水分子が電離して酸素イオン
(O2 -)が生成され、溶媒和エネルギーにより空気中の
水分子が酸素イオンとクラスタリングして負イオンO2 -
(H2O)nが形成されている。
【0033】図5に示すように、居住空間に送出された
正負イオンは空気中に浮遊している浮遊細菌を取り囲
む。正負のイオンは浮遊細菌の表面で式(1)〜式
(3)に示すように化学反応して、活性種である過酸化
水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)を生成
する。ここで、式(1)〜式(3)において、m、
m’、n、n’は任意の自然数である。これにより、活
性種の分解作用によって浮遊細菌が破壊して殺菌され
る。従って、効率的に空気中の浮遊細菌を殺菌除去する
ことができる。
【0034】 H+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1) H+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n' → 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2) H+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n' → H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
【0035】上記のイオン発生装置11を、前述の図1
に示すように、空気清浄機の送風経路内の空気吹出口1
5の上流側に設け、空気中の浮遊細菌の除去性能を評価
した。まず、縦2.0m、横2.5m、高さ2.7m
(容積13.5m3)の対象区域に空気清浄機を設置
し、予め培地上で培養した一般生菌と真菌を容器内に散
布する。そして、イオン発生装置11を動作させるとと
もに、空気清浄機の運転を開始し、所定の時間の経過ご
とに、浮遊細菌の濃度を測定した。一般生菌及び真菌の
濃度はドイツBiotest社製RCSエアサンプラーにより
40L/minの流量で4分間採取して測定している。
その結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1から明らかなように、空気清浄機の運
転を開始してから3時間後に、一般生菌の83%、真菌
の88%を除去することができる。従って、本実施形態
に係るイオン発生装置を備えた空気清浄機によると、極
めて良好に空気中の浮遊細菌の大部分を除去できる。ま
た、室内に放出されたイオンが落下して室内の空気の流
通経路外まで隅々に行き渡るため、浮遊細菌を効率良く
除去することができる。
【0038】また、従来の放電方式では、印加電圧が5
kV以上であるのに対し、イオン発生装置11に印加す
る交流電圧の実効値が1.1kV〜1.4kV程度で良
好な殺菌性能を得ることができる。これにより、機器の
安全性や信頼性が飛躍的に向上するとともに、電極間に
高電圧を印加する際に必要となる安全装置を省くことが
できる。従って、簡便な構造で安全性に優れたイオン発
生装置を備えた空気清浄機を低コストで得ることができ
る。
【0039】また、イオン発生装置11を空気清浄機の
送風経路内に配置することで、高圧となる印加電極22
が露出することなく手指等の接触の危険を回避して安全
性を向上させることができる。更に、イオン発生装置1
1を空気吹出し口15の近傍に配置することにより、空
気吹出し口15から送出される前のイオンの減少を抑制
し、効率良く殺菌することができる。
【0040】<第2実施形態>次に、第2実施形態につ
いて説明する。本実施形態は、前述の図1に示す第1実
施形態の空気清浄機と同様の構成から成り、イオン発生
装置の構造を変更したものである。図6は本実施形態の
イオン発生装置11を示す断面図である。イオン発生装
置11は円筒形の誘電体であるガラス管1の外周面に沿
って接地電極2が配され、ガラス管1の内周面に沿って
印加電極3が配されている。
【0041】本実施形態のガラス管1は、内径10m
m、厚さ1.3mm、長さ150mmのパイレックスか
ら成っている。接地電極2は線径0.23mm、目開き
数30メッシュ、長さ100mmのメッシュ状のSUS
304から成っている。印加電極3は、厚さ0.8m
m、長さ80mmの板状のSUS304から成ってい
る。
【0042】接地電極2と印加電極3との間には高周波
回路4が接続され、高周波回路4により印加電極3に交
流電圧が印加されるようになっている。印加電極3に交
流電圧を印加すると、第1実施形態と同様に、接地電極
2からプラズマ放電が起こりイオンが発生する。
【0043】図7は印加電極3に電圧を印加したときの
空気中のイオン濃度を測定した図である。縦軸はイオン
濃度(単位:個/cm3)を示し、横軸は印加する交流
電圧の実効値(単位:kV)を示している。高周波回路
4により、印加電極3には、周波数が22kHzで、実
効電圧を1.3kVから1.8kVに可変して印加して
いる。
【0044】イオン濃度の測定装置には上記と同様の空
気イオンカウンタを用い、イオン発生装置11の周面か
ら10cmの位置に該測定装置を設置している。イオン
発生装置11に対して測定装置と反対側には送風機を設
置し、風速3m/secで送風して測定を行っている。
【0045】イオン濃度を測定した結果、印加電極3に
電圧を印加しないときは、正イオン及び負イオンのイオ
ン濃度はそれぞれ約300個/cm3であった。印加す
る交流電圧を増加して1.52kV以上になると、イオ
ン発生装置11からの明らかなイオンの発生が確認され
た。そして、印加する電圧が1.6kVでそれぞれ約1
0,000個/cm3以上、1.8kVでそれぞれ約3
00,000個/cm3となり、印加する電圧の増加に
伴ってイオン濃度が上昇することが確認された。
【0046】図8は、イオン発生装置から放出されるイ
オンの濃度に対する空気中の浮遊細菌の残存率を示した
図である。縦軸は浮遊細菌の残存率(単位:%)を示
し、横軸はイオン濃度(単位:個/cm3)を示してい
る。温度25℃、相対湿度42%の雰囲気で縦2.0
m、横2.5m、高さ2.7m(容積13.5m3)の
対象区域において、イオン発生装置11を用いてイオン
を空間中に送出し、風量4m3/minで送風して室内
の空気を攪拌した。
【0047】イオン濃度はイオン発生装置11のガラス
管1の周面から10cmの位置の測定値を示している。
浮遊細菌の残存率は、大腸菌をミスト状に濃度500〜
1500個/m3程度散布し、イオンを1時間送出した
時に空気中に残存する大腸菌数により検出した。大腸菌
数は、上記と同様のエアサンプラーにより40L/mi
nの流量で4分間採取して測定している。
【0048】同図によると、イオンを送出しない場合
(イオン濃度が約300個/cm3)に、1時間経過後
の自然減衰による浮遊細菌の残存率は63.5%(減少
率36.5%)である。大腸菌の初期濃度(例えば、5
00〜1500個/m3とする)には10%程度の測定
誤差がある。従って、浮遊細菌の残存率が53.5%
(減少率46.5%)以下である場合に殺菌効果がある
と考えてよい。
【0049】また、試験の精度を考慮すると、1時間経
過後の大腸菌の残存率は、イオンを送出しない場合に6
0%以上の条件が望ましい。これに基づいて、図8の測
定結果を見ると、イオン濃度が約10,000個/cm
3の時に殺菌効果が表れ、それ以上になると残存率が急
速に低下することが分かる。従って、イオン濃度を1
0,000個/cm3以上にすることにより、殺菌効果
を得ることができる。
【0050】また、図9はイオンの送出時間に対する浮
遊細菌の残存率の経時変化を示している。縦軸は浮遊細
菌の残存率(単位:%)を示し、横軸はイオン送出開始
後の経過時間(単位:時間)を示している。試験条件は
上記と同様であり、イオン発生装置11のガラス管1
(図6参照)の周面から10cmの位置のイオン濃度
が、300個/cm3(イオンを送出しない場合)、1
0,000個/cm3、300,000個/cm3の場合
について測定している。
【0051】これによると、イオン濃度が高い方が浮遊
細菌の残存率が低くなっており、図8の場合と同様の結
果が得られている。従って、上記したように、イオン発
生装置11により発生するイオン濃度を高くすることで
より高い殺菌効果を得ることができる。また、イオン濃
度を300,000個/cm3以上にすると、イオンの
送出後1時間で残存率を10%以下にすることができ、
より急速且つ効率良く殺菌を行うことができる。
【0052】<第3実施形態>図10は、第3実施形態
の空気清浄機を示す側面断面図である。本実施形態は、
前述の図1に示す第1実施形態の空気清浄機と同様の構
成から成り、イオン発生装置の構造を変更したものであ
る。説明の便宜上、図1と同一の部分には同一の符号を
付している。
【0053】図11は本実施形態のイオン発生装置11
aを示す断面図である。イオン発生装置11aは、平板
状の誘電体であるガラス板21aを挟んで金属のメッシ
ュから成る接地電極23aと印加電極22aが対向して
配設されている。本実施形態のガラス板21aは厚さ3
mmのパイレックス(登録商標)から成り、接地電極2
3a及び印加電極22aはメッシュ状のステンレス(S
US304)から成っている。また、接地電極23aを
接地電位として、印加電極22aには高周波回路4によ
り交流電圧を印加できるようになっている。
【0054】前述したように、印加電極22aに交流高
電圧を印加するとイオンが発生する。この時のイオンの
濃度を上記と同様の測定方法により測定した。印加する
交流電圧は、周波数を20kHz、実効値を3kVにし
ている。イオン濃度の測定装置には上記の空気イオンカ
ウンタを用い、イオン発生装置11aのガラス板21a
の表面から10mmの位置で移動度1cm2/Vsec以
上の小イオンについて検出した。その結果、約60,0
00〜70,000個/cm3の正イオンと負イオンが
同時に測定された。
【0055】このイオン発生装置11aを、前述の図1
0に示すように、空気清浄機の送風経路の空気吹出口1
5の上流側に設け、空気中の浮遊細菌に対する除去性能
を評価した。まず、縦2.0m、横2.5m、高さ2.
7m(容積13.5m3)の対象区域にこの空気清浄機
を設置し、予め培地上で培養した一般生菌と真菌を容器
内に散布する。そして、イオン発生装置11aを動作さ
せるとともに、空気清浄機の運転を開始し、所定の時間
の経過ごとに、浮遊細菌の濃度を測定した。一般生菌及
び真菌の濃度は上記と同じエアーサンプラーにより40
L/minの流量で4分間採取して測定している。その
結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】表2から明らかなように、空気清浄機の運
転を開始してから3時間後に、一般生菌は72%、真菌
は75%を除去することができる。従って、本実施形態
に係るイオン発生装置11aを備えた空気清浄機による
と、極めて良好に空気中の浮遊細菌の大部分を除去でき
ることが確認された。
【0058】また、誘電体(ガラス板21a)を平板状
に形成しているので、第1、第2実施形態のイオン発生
装置に比して接地電極23a及び印加電極22aの作成
及びメンテナンスを容易にすることができる。また、接
地電極23a及び印加電極22aと、誘電体との密着性
がよくなるため、イオン発生装置の信頼性を向上させる
ことができる。
【0059】<第4実施形態>図12は、第4実施形態
に係るイオン発生装置を備えた空気調和機の側面断面図
である。同図において、11は前述の図2に示す第1実
施形態と同一のイオン発生装置、42は空気吸込口、4
3は空気吸込口42の下流側に配設されたフィルタ、4
4は送風ファン、45は熱交換器、46は空気吹出口で
ある。
【0060】第1実施形態と同様に、イオン発生装置1
1を空気調和機の送風経路の空気吹出口46の上流側に
設け、空気中の浮遊細菌に対する除去性能を評価した。
まず、縦2.0m、横2.5m、高さ2.7m(容積1
3.5m3)の対象区域にこの空気調和機を設置し、予
め培地上で培養した一般生菌と真菌を容器内に散布し
た。そして、イオン発生装置11を動作させるととも
に、空気調和機の運転を開始し、所定の時間の経過ごと
に、浮遊細菌の濃度を測定した。一般生菌及び真菌の濃
度は上記と同一のエアーサンプラーで40L/minの
流量で4分間採取して測定している。その結果を表3に
示す。
【0061】
【表3】
【0062】表3から明らかなように、空気調和機の運
転を開始してから3時間後に、一般生菌は87%、真菌
は90%を除去することができる。従って、本実施形態
に係るイオン発生装置を備えた空気調和機によると、極
めて良好に空気中の浮遊細菌の大部分を除去できること
が確認された。また、図6に示す第2実施形態と同一の
イオン発生装置を用いても同様の効果を得ることができ
る。
【0063】<第5実施形態>図13は、第5実施形態
に係るイオン発生装置を備えた空気調和機の側面断面図
である。説明の便宜上、図12の第4実施形態と同一の
部分には同一の符号を付している。本実施形態は第4実
施形態の空気調和機のイオン発生装置11に替えて図1
1に示す第3実施形態と同一のイオン発生装置11aを
用いている。その他の点は第4実施形態と同一である。
【0064】第4実施形態と同様に、イオン発生装置1
1aを空気調和機の送風径路の空気吹出口46の上流側
に設け、空気中の浮遊細菌に対する除去性能を評価し
た。まず、縦2.0m、横2.5m、高さ2.7m(容
積13.5m3)の対象区域にこの空気調和機を設置
し、予め培地上で培養した一般生菌と真菌を容器内に散
布した。そして、イオン発生装置11を動作させるとと
もに、空気調和機の運転を開始し、所定の時間の経過ご
とに、浮遊細菌の濃度を測定した。一般生菌及び真菌の
濃度は上記と同一のエアーサンプラーで40L/min
の流量で4分間採取して測定している。その結果を表4
に示す。
【0065】
【表4】
【0066】表4から明らかなように、空気調和機の運
転を開始してから3時間後に、一般生菌は75%、真菌
は78%を除去することができる。従って、本実施形態
に係るイオン発生装置を備えた空気調和機によると、極
めて良好に空気中の浮遊細菌の大部分を除去できること
が確認された。
【0067】<第6の実施形態>第1〜第5実施形態に
示したイオン発生装置11、11aは、イオンを生成す
る際にオゾンも同時に発生する。このオゾンは不快な臭
気があるだけでなく、人体にも有害な物質である。従っ
て、快適に空間中の浮遊細菌を除去するためには、オゾ
ン発生量を極力抑えつつ、充分なイオンの発生量を確保
する必要がある。
【0068】本実施形態は、前述の図1に示す第1実施
形態の空気清浄機において、破線で示すように、オゾン
の濃度を検出するオゾンセンサ31をイオン発生装置1
1と空気吹出し口15との間に設置している。オゾンセ
ンサ31は空気吹出し口15から送出される空気中のオ
ゾンの濃度を検出し、制御部(不図示)にフィードバッ
クする。制御部により、イオン発生装置11に印加する
交流電圧の実効値及び送風ファン14の送風量が制御さ
れている。
【0069】図14(a)、(b)は、イオン発生装置
11から空気吹出し口15の方向の異なる距離にオゾン
濃度測定装置を設置してオゾンの濃度を測定した結果を
示す図である。縦軸はオゾン濃度(単位:ppm)を示
し、横軸はイオン発生装置11からの距離(単位:c
m)を示している。印加する交流電圧は周波数を15k
Hz、実効値を1.1kV(図14(a))及び1.4
kV(図14(b))にしている。また、送風ファン1
4の風量を0.8m3/minと4m3/minの場合に
ついて測定を行っている。
【0070】これらの図によると、イオン発生装置11
に印加する交流高電圧の実効値の低い方がオゾン濃度が
低く、送風ファン14の風量の大きい方がオゾン濃度が
低いことが見いだされる。従って、オゾンセンサ31
(図1参照)の検知結果に基づいて、イオン発生装置1
1に印加する交流電圧の実効値または送風機14の風量
を可変することにより、オゾン濃度を所望の値にするこ
とができる。
【0071】本実施形態では、オゾン濃度の基準値とし
て、産業衛生協会により定められた安全性の基準値であ
る0.1ppmを採用し、印加電圧及び風量を可変して
オゾン濃度を0.1ppm以下に維持するようになって
いる。これにより、人体に安全な空気清浄機を提供する
ことができる。
【0072】尚、本実施形態では、イオン発生装置を備
えた空気清浄機を用いてオゾン濃度の調整を行う場合に
ついて説明したが、前述の図12に示す空気調和機に対
しても同様にオゾンセンサを設けてイオン発生装置の印
加電圧または送風機の風量を制御することにより、オゾ
ン濃度を基準値以下に抑えながら、空気中の浮遊細菌を
除去できる。
【0073】また、第1〜第6実施形態において、空気
清浄機及び空気調和機について説明しているが、他の空
気調節装置であってもよい。本発明にいう空気調節装置
とは、空気の物性を変化させて所望の雰囲気状態を作り
出すものをいい、除湿機、加湿器、石油ファンヒータ
ー、ガスファンヒーター、セラミックファンヒーター、
冷蔵庫等が含まれる。これらの具体例に記載したものに
上記のイオン発生装置を備えた構成とすることにより、
同様の効果を得ることができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によると、正イオンと負イオンと
を放出して空気中に浮遊する浮遊細菌を殺菌することに
より、簡単かつ良好に空気中の浮遊細菌の大部分を除去
できる。また、室内や貯蔵室内に放出されたイオンが落
下して送出された空気の流通経路外まで隅々に行き渡る
ため、浮遊細菌を効率良く除去することができる。
【0075】また本発明によると、正イオンH+(H2O)
mまたは負イオンO2 -(H2O)nを用いるため、各イオン
を安定して供給でき、また正イオンと負イオンが反応す
ることにより活性種を容易に生成することができる。
【0076】また本発明によると、正イオン及び負イオ
ンの発生点から10cm離れた位置のイオン濃度をそれ
ぞれ10,000個/cm3以上にすることによって、
高い殺菌効果を得ることができる。
【0077】また本発明によると、誘電体を挟んで対向
する電極間に交流電圧を印加することにより容易に正イ
オンと負イオンを発生させることができる。また、印加
する交流電圧の実効値が1.1kV〜1.4kV程度で
殺菌に充分な正イオンと負イオンを発生させることがで
きる。これにより、機器の安全性や信頼性が飛躍的に向
上するとともに、電極間に高電圧を印加する際に必要と
なる安全装置を省くことができる。従って、簡便な構造
で安全性に優れたイオン発生装置を備えた空気清浄機を
低コストで得ることができる。
【0078】また本発明によると、誘電体を平板状にし
ているので、電極の作成及びメンテナンスを容易にする
ことができる。また、電極と誘電体との密着性が良くな
るため、イオン発生装置の信頼性を向上させることがで
きる。
【0079】また本発明によると、イオン発生装置を空
気調節機の送風経路内に配置することで、高圧となる電
極が露出することなく手指等の接触の危険を回避して安
全性を向上させることができる。
【0080】また本発明によると、イオン発生装置を空
気吹出し口の近傍に配置することにより、空気吹出し口
から送出される前のイオンの減少を抑制し、効率良く殺
菌することができる。
【0081】また本発明によると、イオン発生装置の近
傍に設けたオゾンセンサの検知結果に基づいてオゾンの
濃度が一定値以下になるように交流電圧の実効値または
空気の送出量を可変しているので、人体に安全な空気調
節機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の空気清浄機を示す
側面断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の空気清浄機のイオ
ン発生装置を示す側面断面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態の空気清浄機のイオ
ン発生装置から発生するイオンの濃度と距離との関係を
示す図である。
【図4】 正イオン及び負イオンの組成を示す図であ
る。
【図5】 正イオン及び負イオンによる殺菌の状態を
示す図である。
【図6】 本発明の第2実施形態の空気清浄機のイオ
ン発生装置を示す側面断面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態の空気清浄機のイオ
ン発生装置から発生するイオンの濃度と印加電圧との関
係を示す図である。
【図8】 本発明の第2実施形態の空気清浄機のイオ
ン発生装置から発生するイオンの濃度と浮遊細菌の残存
率との関係を示す図である。
【図9】 本発明の第2実施形態の空気清浄機のイオ
ン発生装置から発生するイオンの発生時間と浮遊細菌の
残存率との関係を示す図である。
【図10】 本発明の第3実施形態の空気清浄機を示す
側面断面図である。
【図11】 本発明の第3実施形態の空気清浄機のイオ
ン発生装置を示す側面断面図である。
【図12】 本発明の第4実施形態の空気調和機を示す
側面断面図である。
【図13】 本発明の第5実施形態の空気調和機を示す
側面断面図である。
【図14】 本発明の第5実施形態の空気調和機のイオ
ン発生装置により生成されるオゾン濃度と距離との関係
を示す図である。
【符号の説明】
1、21 ガラス管 2、23、23a 接地電極 3、22、22a 印加電極 11,11a イオン発生装置 12,42 空気吸込口 13,43 フィルタ 14,44 送風ファン 15,46 空気吹出口 21a ガラス板 31 オゾンセンサ 45 熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 昭雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA07 BB05 CC01 HH02 JJ01 KK02 LL02 MM40 QQ17

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正イオンと負イオンとを放出して空気中
    に浮遊する浮遊細菌を殺菌することを特徴とする殺菌方
    法。
  2. 【請求項2】 前記正イオンはH+(H2O)m(mは任意
    の自然数)から成ることを特徴とする請求項1に記載の
    殺菌方法。
  3. 【請求項3】 前記負イオンはO2 -(H2O)n(nは任意
    の自然数)から成ることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の殺菌方法。
  4. 【請求項4】 H+(H2O)m(mは任意の自然数)から
    成る正イオンと、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)か
    ら成る負イオンとを発生して、空気中に浮遊する浮遊細
    菌に付着させ、該H+(H2O)m及び該O2 -(H2O)nが反
    応して生成するH22または・OHにより前記浮遊細菌
    を殺菌することを特徴とする殺菌方法。
  5. 【請求項5】 前記正イオン及び前記負イオンの発生点
    から10cm離れた位置のそれぞれのイオン濃度を1
    0,000個/cm3以上にしたことを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれかに記載の殺菌方法。
  6. 【請求項6】 正イオンと負イオンとを発生して空気中
    に浮遊する浮遊細菌を殺菌することを特徴とするイオン
    発生装置。
  7. 【請求項7】 前記正イオンはH+(H2O)m(mは任意
    の自然数)から成ることを特徴とする請求項6に記載の
    イオン発生装置。
  8. 【請求項8】 前記負イオンはO2 -(H2O)n(nは任意
    の自然数)から成ることを特徴とする請求項6または請
    求項7に記載のイオン発生装置。
  9. 【請求項9】 H+(H2O)m(mは任意の自然数)から
    成る正イオンと、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)か
    ら成る負イオンとを発生して、空気中に浮遊する浮遊細
    菌に付着させ、該H+(H2O)m及び該O2 -(H2O)nが反
    応して生成するH22または・OHにより前記浮遊細菌
    を殺菌することを特徴とするイオン発生装置。
  10. 【請求項10】 誘電体を挟んで対向する電極間に交流
    電圧を印加することにより前記正イオンと前記負イオン
    とを発生したことを特徴とする請求項6〜請求項9のい
    ずれかに記載のイオン発生装置。
  11. 【請求項11】 前記交流電圧の実効値を1.1kV〜
    1.4kVにしたことを特徴とする請求項10に記載の
    イオン発生装置。
  12. 【請求項12】 前記誘電体は平板から成ることを特徴
    とする請求項10または請求項11に記載のイオン発生
    装置。
  13. 【請求項13】 前記正イオン及び前記負イオンの発生
    点から10cm離れた位置のそれぞれのイオン濃度を1
    0,000個/cm3以上にしたことを特徴とする請求
    項6〜請求項12のいずれかに記載のイオン発生装置。
  14. 【請求項14】 請求項6〜請求項13のいずれかに記
    載のイオン発生装置を備え、前記正イオンと前記負イオ
    ンとを空気中に送出することを特徴とする空気調節装
    置。
  15. 【請求項15】 空気の送風経路内に前記イオン発生装
    置を配置したことを特徴とする請求項14に記載の空気
    調節装置。
  16. 【請求項16】 前記送風経路の空気吹出口の内部近傍
    に前記イオン発生装置を配置したことを特徴とする請求
    項15に記載の空気調節装置。
  17. 【請求項17】 オゾンの濃度を検知するオゾンセンサ
    を前記イオン発生装置の近傍に設け、前記オゾンセンサ
    の検知結果に基づいてオゾンの濃度が一定値以下になる
    ように前記イオン発生装置に印加する交流電圧の実効値
    または空気の送出量の少なくとも一方を可変したことを
    特徴とする請求項14〜請求項16のいずれかに記載の
    空気調節装置。
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