JP2010035591A - 過熱水蒸気殺菌装置 - Google Patents

過熱水蒸気殺菌装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010035591A
JP2010035591A JP2008198389A JP2008198389A JP2010035591A JP 2010035591 A JP2010035591 A JP 2010035591A JP 2008198389 A JP2008198389 A JP 2008198389A JP 2008198389 A JP2008198389 A JP 2008198389A JP 2010035591 A JP2010035591 A JP 2010035591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superheated steam
discharge
wind tunnel
particles
sterilizer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008198389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4836207B2 (ja
Inventor
Hisaharu Yagi
久晴 八木
Katsutsugu Morimoto
克嗣 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2008198389A priority Critical patent/JP4836207B2/ja
Publication of JP2010035591A publication Critical patent/JP2010035591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4836207B2 publication Critical patent/JP4836207B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

【課題】過熱水蒸気を含む空気を用い、放電により活性化された粒子を混合して噴出することにより、殺菌を行なうことを可能とする過熱水蒸気殺菌装置を提供することを目的とする。
【解決手段】超音波発生素子12の駆動により噴霧された水は、過熱水蒸気発生部Aに配設された蒸気発生用ヒータ14により摂氏約200度に過熱されて過熱水蒸気となる。過熱水蒸気は、放電素子15の近傍を通過する。放電素子15は高圧電源16から供給される交流電圧に接続された2電極およびそれらに挟まれたセラミックにより構成され、高圧電圧による放電により、過熱水蒸気中の分子を活性化し、反応性を有する粒子を生じさせる。粒子と過熱水蒸気とが混合されたガス18Gは、噴出開口11aから第1風洞11の外部へ噴出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電素子を用いて、空気中の気体分子を活性化し、得られた荷電粒子または活性物質(以下、荷電粒子および活性物質を総称して単に「粒子」と称する)を対象物へ照射することにより殺菌を行なう技術であって、効果的に殺菌を行なう殺菌装置に関する。
従来、健康改善や大気中の雑菌を排除するために、大気中にマイナスイオン或いはプラスイオンを発生させるイオン発生器が開発されている。これらのイオン発生器は、空気清浄器や、空気調和器(エアーコンディショナー)、掃除機等に搭載されている。
一方で、一般には病院などにおいて、様々な病原菌を除去するためには、アルコールなど様々な殺菌剤を用いた病原菌の除去や、煮沸消毒による除菌が行なわれている。下記特許文献1および特許文献2には、過熱水蒸気により殺菌を行なう装置が開示されている。しかし、この方法では、殺菌対象物の熱容量が大きい場合、表面で熱が失われてしまい、殺菌性能が低下するという問題があり、所定の効果を得るためには、装置の長時間の駆動が必要になる場合があった。
また、常圧加熱水蒸気とコロナ放電とを組み合わせた殺菌装置が特許文献3に開示されている。図5に概略構成を示す。この殺菌装置は、大気圧下で水蒸気を発生させて摂氏60度以上に加熱する水蒸気供給手段と、この加熱水蒸気を殺菌対象物に噴出させる送風部を備えている。より具体的には、水蒸気供給部1、送風部2、帯電部3、センサー部4、および制御部5を備えている。
帯電部3からは高圧電流によりコロナ放電が発生される。これにより水蒸気を帯電させ、殺菌対象物への付着が促進される。また、噴気が対象物へ到達した時に温度が摂氏60度以上になるように作動させている。以上の構成により、病原性大腸菌などを数秒から数十秒の短時間で死滅させることを可能としている。
また、類似の方法は、下記特許文献4でも示されており、放電電極へ微細な水滴を供給することによりイオン放出を行なう。
特開2004−069168号公報 特開2007−195956号公報 特開2001−187119号公報 特開2002−203657号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に示す過熱水蒸気のみを利用する殺菌装置では、殺菌に時間を要し、装置が大掛かりであるという問題がある。また、特許文献3に示す殺菌装置では、使用中に水蒸気が放電部に付着するため、気体分子を放電により活性な物質へ変換することが困難となり、放電の効率が低下するという問題がある。そのため、殺菌性能が著しく低下するという問題があった。また、特許文献4のイオン発生器では、放電電極が水に覆われると、放電効率が著しく低下するという問題があった。
したがって本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、過熱水蒸気を含む空気を用い、放電により活性化された粒子を混合して噴出することにより、殺菌を行なうことを可能とする過熱水蒸気殺菌装置を提供することを目的とする。
この発明に基づいた過熱水蒸気殺菌装置においては、放電により発生させた粒子を照射することで被処理物の殺菌処理を行なう、過熱水蒸気殺菌装置であって、上記粒子を生成する放電素子と、過熱水蒸気を発生する過熱水蒸気発生部と、上記放電素子および上記過熱水蒸気発生部を収納する第1風洞とを備え、上記粒子と上記過熱水蒸気とが混合された状態で上記第1風洞から被処理面へ噴出されることを特徴とする。
また、上記過熱水蒸気殺菌装置の他の形態として、上記粒子と上記過熱水蒸気とが混合された状態で上記第1風洞から被処理面へ噴出させるための送風装置を備えている。
また、上記過熱水蒸気殺菌装置の他の形態として、過熱水蒸気発生部を、上記放電素子に対して噴出方向の上流側へ配置し、上記放電素子近傍の蒸気が過熱水蒸気の状態で通過することを特徴としている。
また、上記過熱水蒸気殺菌装置の他の形態として、上記放電素子を収納する第2風洞を上記第1風洞に対して分離して設け、上記放電により発生された上記粒子を上記過熱水蒸気発生部で発生させた過熱水蒸気と混合して上記第2風洞から被処理面へ噴出させることを特徴としている。
また、上記過熱水蒸気殺菌装置の他の形態として、上記放電により発生された上記粒子と、上記過熱水蒸気が混合される箇所において、上記過熱水蒸気の過熱状態が保たれるように温度または送風量を設定することを特徴としている。
この発明に基づいた過熱水蒸気殺菌装置によれば、上記放電により発生させた活性な粒子が、過熱水蒸気発生部で発生した過熱水蒸気と結合し、相乗効果により高い殺菌性能を得ることができる。また、発生した水蒸気によって放電装置の機能が妨げられることがなく、安定して強力な殺菌効果を得ることができる。
この発明に基づいた過熱水蒸気殺菌装置の他の形態によれば、過熱水蒸気の発生を少なくする場合、すなわち噴出ガスの温度を下げる場合においても、送風機の働きにより良好な状態で、粒子を第1風洞から噴出させることが可能となる。
この発明に基づいた過熱水蒸気殺菌装置の他の形態によれば、上記放電素子で発生させた粒子が、過熱水蒸気を含む空気と混合され、上記粒子を水蒸気が囲むため、上記粒子が安定化して、消滅することなく遠方へ送ることが可能となる。
この発明に基づいた過熱水蒸気殺菌装置の他の形態によれば、放電部分と過熱水蒸気発生部分を分離した構成を採用することで、殺菌性能を確保しながら、放電部分が腐食することなく、長寿命の装置を実現することが可能となる。
この発明に基づいた過熱水蒸気殺菌装置の他の形態によれば、放電により発生した上記粒子と、上記過熱水蒸気が混合する箇所において、上記過熱水蒸気の過熱状態が保たれるように温度または送風量を設定することで、過熱水蒸気と粒子が良好に混合したまま噴出されることとなる。これにより、効果的な殺菌を行なうことが可能となる。
以下、本発明に基づいた各実施の形態における過熱水蒸気殺菌装置について図を参照して説明する。なお、各実施の形態の説明において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。また、各実施の形態においては、家庭用調理器を適用事例としているが、家庭用調理器そのものは特別なものではないのでその図示は省略し、過熱水蒸気殺菌装置を収容する筐体のみを図示するものとする。
また、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の構成を適宜組み合わせることは、当初から予定されている。
(実施の形態1)
図1および図2を参照して、本発明の実施の形態における過熱水蒸気殺菌装置の構成について説明する。なお、図1は、本実施の形態における過熱水蒸気殺菌装置100の概略構成を示す断面図であり、図2は、本実施の形態における他の形態の過熱水蒸気殺菌装置100Aの概略構成を示す断面図であり、図3は、本実施の形態における過熱水蒸気殺菌装置100,100Aの制御系統をブロック図で示したものである。
この過熱水蒸気殺菌装置100は、一端側に噴出開口11aを備える第1風洞11を有し、この第1風洞11の内部には、超音波発生素子12、貯水容器13、蒸気発生用ヒータ14、放電素子15、高圧電源16、および、温度検出装置17が配設されている。貯水容器13の内部には水18が蓄えられ、超音波発生素子12の駆動により水が噴霧される。
超音波発生素子12、貯水容器13、蒸気発生用ヒータ14、放電素子15、および温度検出装置17は、噴霧された水の流れ方向の上流側から下流側(噴出開口11a)に沿って配置されている。超音波発生素子12、貯水容器13、および、蒸気発生用ヒータ14により、過熱水蒸気を発生させる過熱水蒸気発生部Aが構成される。
図3を参照して、この過熱水蒸気殺菌装置100の制御系統は、制御装置1Aを有し、この制御装置1Aにより、過熱水蒸気発生部Aの超音波発生素子12の電力量制御、過熱水蒸気発生部Aの蒸気発生用ヒータ14の通電量制御、および、放電素子15の高圧電源16のON−OFF制御が、予め定められたプログラムに基づいて実行される。
また、温度検出装置17については、その検出結果に基づき、前述の物理量を制御し規定の運転を行なう。また、送風ファン19(図2参照)が設置された場合は、その通電量制御もしくは回転数制御による送風量制御が行なわれる。なお、温度検出装置17および制御装置1Aは、本過熱水蒸気殺菌装置100が搭載される家庭用調理器等の調理温度の設定と制御を行なう装置を兼ねることも可能である。
再び、図1を参照して、超音波発生素子12の駆動により噴霧された水は、過熱水蒸気発生部Aに配設された蒸気発生用ヒータ14により摂氏約200度に過熱されて過熱水蒸気となる。過熱水蒸気は、放電素子15の近傍を通過する。放電素子15は高圧電源16から供給される交流電圧に接続された2電極およびそれらに挟まれたセラミックにより構成され、高圧電圧による放電により、過熱水蒸気中の分子を活性化し、反応性を有する粒子を生じさせる。粒子と過熱水蒸気とが混合されたガス18Gは、噴出開口11aから第1風洞11の外部へ噴出される。なお、放電素子15は、図1の形態に限られず、針状電極型や平板電極型など、どのような方式のものでもかまわない。
噴出開口11aから外部へ噴出されたガス18Gは、装置の外部に存在する殺菌対象物である例えば皿D1へ衝突させられ、この皿D1へは熱風と上記活性化された空気とが照射される。なお、図1においては、第1風洞11の形状として、超音波発生素子12および貯水容器13の上方に蒸気発生用ヒータ14を配置することで、水から水蒸気への急激な体積膨張だけで、送風装置を用いることなく、ガス18Gを噴出開口11aから外部へ噴出させることが可能である。なお、図2に示すように、蒸気発生用ヒータ14の背面側に送風ファン19を備える、過熱水蒸気殺菌装置100Aの採用も可能である。
ここで、放電素子15の設置部を、過熱水蒸気が通過する際に放電部に結露することがないように、過熱水蒸気の過熱水蒸気状態を保つことが重要である。結露を生じると、(i)噴出ガス温度が低下する、(ii)放電部より送出された正負イオンが結露水に吸収される、などの現象により殺菌効果が減少するからである。また、水滴が対象被処理物に滴下するなどで2次的な汚染を招く恐れがあるからである。そのために、風洞を断熱する、風洞を短くする、または、風洞の出口近傍に過熱水蒸気発生部および放電部を設置するなどの工夫が必要である。
また、過熱状態を確保するために温度検出装置17を設けて、蒸気発生用ヒータ14の通電量を制御し、過熱水蒸気温度の最適化を図ること、超音波発生素子12の電力を制御して水の噴霧量を増減して過熱水蒸気量を制御することは、本実施の形態における効果を確実にする上で好ましい。
この過熱水蒸気殺菌装置100において、放電電極近傍で生成するプラズマにより、下記のイオンが生成される。正または負に荷電した粒子としては、H(HO)m(mは任意の自然数)で表す正イオン、O (HO)n(nは任意の自然数)で表す負イオンを中心として、その他のプラズマ、ラジカル等が挙げられる。
放電条件により様々に電離作用が起きるため、粒子はこれらに限定されるものではない。このような構成によれば、過熱水蒸気に含まれた上記活性なガスが送風され、殺菌対象物に付着して殺菌が行われる。特に、上記の正イオンと負イオンとの効果が著しい。また、両者の共存でその効果がさらに著しいため、これらの生成比率を高めるように条件を最適化することが好ましいといえる。
また、放電により、正および負のイオンを放出することで、正または負のイオンが偏在することで起こる第1風洞11内における電荷の偏りがなくなるため、空間における電界発生が抑制され、上記荷電粒子が壁面の電界効果により不必要な方向に移動することに起因する衝突および減少を抑制でき、ひいては上記正および負イオンの消滅を抑制するため、効果的に殺菌を行なうことができる。
(実施の形態2)
次に、図4を参照して、実施の形態2における過熱水蒸気殺菌装置200について説明する。なお、図4は、本実施の形態における過熱水蒸気殺菌装置200の概略構成を示す図である。本実施の形態における過熱水蒸気殺菌装置200は、超音波発生素子12、貯水容器13、蒸気発生用ヒータ14、および温度検出装置17を備える第1風洞21と、放電素子15、高圧電源16、および送風ファン19を備える第2風洞22と、を有している。
送風ファン19から送風された空気は、第2風洞22内で放電素子15近傍を通過し、放電素子により発生したプラズマにより活性化される。第2風洞22で発生した粒子を含む空気は、過熱水蒸気発生部Aにおいて貯水容器13から噴霧された水を蒸気発生用ヒータ14により摂氏約250度に過熱することによって生成された過熱水蒸気と、第1風洞21と第2風洞22との合流点Pで混合される。
また、上記の過熱水蒸気が噴出する際に結露することがないように、過熱水蒸気の過熱水蒸気状態を保つことが重要である。そのためには、(i)過熱水蒸気発生部Aから第1風洞21の風洞出口21aまでの断熱をする、(ii)過熱水蒸気発生部Aから風洞出口21aまでを短くする、(iii)風洞出口21a近傍に過熱水蒸気発生部Aおよび合流点Pを設ける、または(iv)粒子と過熱水蒸気とが混合されたガス18Gを第1風洞21に循環させるなどの工夫が必要である。
また、第2風洞22に外気を導入する場合は、過熱蒸気との混合ガスが摂氏100度以下にならないように送風量を規制するなど工夫が必要である。本実施の形態においては、外気導入を考慮して当初の過熱水蒸気温度を摂氏約250度に設定し、実施の形態1の摂氏200度よりも高い温度設定としている。
また、(i)過熱状態を確保するために温度検出装置17を設けて蒸気発生用ヒータ14の通電量を制御し過熱水蒸気温度を安定させる、(ii)超音波発生素子12の電力を制御して噴霧量を増減し過熱水蒸気量を制御する、ことは本発明の効果を確実にする上で好ましいといえる。
粒子と過熱水蒸気との混合部において、放電素子から供給されたイオンやラジカルは、過熱水蒸気中の水分子に囲まれ、粒子となる。
その一例として下記が挙げられる。
正イオン: H + m HO → H(HO)m (mは整数)
負イオン: O + n HO → O (HO)n (nは整数)
上記の過程を経て装置から噴出した粒子を含む過熱水蒸気はこのあと、上記粒子は被処理対象物D1へ付着する。そして、これらの粒子は付着物上で凝縮し、上記活性な粒子が反応する。
その一例として、下記が挙げられる。
(HO)m + O (HO)n → 3・OH + (HO)m+n−1
この ・OHはヒドロキシラジカルであり、微生物やウイルスに反応してそれらの細胞膜を破壊するなどして機能を停止させる働きをするため、付着した微生物を除去することができる。
(実施例)
本実施の形態における過熱水蒸気殺菌装置200を用いて生成した粒子と過熱水蒸気とが混合されたガス18Gを、サルモネラ菌を付着させた食事用の皿D1へ照射した。なお、風洞出口21aから10cm離れた位置に皿を配置した。
まず、比較試験のため、放電を行なわず、過熱水蒸気のみを送風した試験を行なった。試験開始時に熱風の温度は対象物近傍で摂氏80度に低下したが、その後、連続して送風をした結果、3分後には摂氏200度に上昇した。
この試験では、初期に付着させたサルモネラ菌は総数1000CFU(colony forming unit:コロニー形成単位)であったが、3分間の処理後には菌数は23CFUであった。この残存した菌は、皿D1の熱容量の影響で、皿D1の温度が上がらず、十分な殺菌ができなかったものと考えられる。
一方、過熱水蒸気と、放電を同時に行った試験では、初期に付着させたサルモネラ菌は総数1000CFUであったが、3分の処理後には菌は検出されず、殺菌効果が著しく高まっていることが確認された。
Figure 2010035591
以上、上記各実施の形態における過熱水蒸気殺菌装置によれば、従来から使用されていた蒸気(過熱水蒸気ではない)による殺菌装置では充分に殺菌できない場合においても、放電により発生したイオンおよびその他の活性種を併用することにより充分な殺菌効果を発揮することができる。
また、放電部分に過熱水蒸気を供給することで放電部を常に乾燥した状態に保ち、その機能低下を起こさずに、上記のイオンおよびその他の活性種を発生させることができると共に、過熱水蒸気との相乗効果により大きな殺菌効果が発揮できる。
以上、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態においては一般的な家庭用調理器を念頭において説明したが、このような設定で発明を実施することは、放電部、過熱水蒸気発生部を小型化することを要求し、結果として多くの機器に搭載可能な大きさとなった。たとえば、理髪店や病院施設などで使用される代表的な殺菌装置であるオートクレーブなどへの適用が可能となる。上記の説明から理解されるように、従来はオートクレーブなどで時間を掛けて行っていた器具の消毒殺菌などをより短時間で確実に行なうことが可能になる。従って、殺菌を必要とする装置への適用が可能となる。
実施の形態1における過熱水蒸気殺菌装置の概略構成を示す断面図である。 実施の形態1の他の形態における過熱水蒸気殺菌装置の概略構成を示す断面図である。 実施の形態1における過熱水蒸気殺菌装置の制御系統を示すブロック図である。 実施の形態2における過熱水蒸気殺菌装置の概略構成を示す断面図である。 背景技術における殺菌装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1A 制御装置、11,21 第1風洞、11a 噴出開口、12 超音波発生素子、13 貯水容器、14 蒸気発生用ヒータ、15 放電素子、16 高圧電源、17 温度検出装置、18 水、18G ガス、19 送風ファン、22 第2風洞、100,100A,200 過熱水蒸気殺菌装置、A 過熱水蒸気発生部、D1 皿。

Claims (5)

  1. 放電により発生させた粒子を照射することで被処理物の殺菌処理を行なう、過熱水蒸気殺菌装置であって、
    前記粒子を生成する放電素子と、
    過熱水蒸気を発生する過熱水蒸気発生部と、
    前記放電素子および前記過熱水蒸気発生部を収納する第1風洞とを備え、
    前記粒子と前記過熱水蒸気とが混合された状態で前記第1風洞第1風洞から噴出されることを特徴とする、過熱水蒸気殺菌装置。
  2. 前記粒子と前記過熱水蒸気とが混合された状態で上記第1風洞から噴出させるための送風装置を備える、請求項1に記載の過熱水蒸気殺菌装置。
  3. 前記第1風洞において、前記過熱水蒸気発生部を、前記放電素子に対して噴出方向の上流側へ配置し、前記放電素子近傍の蒸気が過熱水蒸気の状態で通過することを特徴とする、請求項1または2に記載の過熱水蒸気殺菌装置。
  4. 前記放電素子を収納する第2風洞を前記第1風洞に対して分離して設け、前記放電により発生された前記粒子を前記過熱水蒸気発生部で発生させた過熱水蒸気と混合して前記第1風洞から噴出させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の過熱水蒸気殺菌装置。
  5. 前記粒子と前記過熱水蒸気とが混合される箇所において、前記過熱水蒸気の過熱状態が保たれるように、温度または送風量を設定することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の過熱水蒸気殺菌装置。
JP2008198389A 2008-07-31 2008-07-31 過熱水蒸気殺菌装置 Expired - Fee Related JP4836207B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008198389A JP4836207B2 (ja) 2008-07-31 2008-07-31 過熱水蒸気殺菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008198389A JP4836207B2 (ja) 2008-07-31 2008-07-31 過熱水蒸気殺菌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010035591A true JP2010035591A (ja) 2010-02-18
JP4836207B2 JP4836207B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=42008759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008198389A Expired - Fee Related JP4836207B2 (ja) 2008-07-31 2008-07-31 過熱水蒸気殺菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4836207B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102777888A (zh) * 2011-05-11 2012-11-14 姜胜国 过热蒸汽发生器以及过热蒸汽的制造方法
WO2017110502A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 サントリーホールディングス株式会社 殺菌システム、及び、殺菌方法
JP2020115938A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 シャープ株式会社 除菌液散布装置及びそれを備えた浴室環境調整装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001187119A (ja) * 2000-01-04 2001-07-10 Yoshihiko Takeoka 常圧加熱水蒸気による殺菌装置
JP2002095731A (ja) * 2000-05-18 2002-04-02 Sharp Corp 殺菌方法、イオン発生装置及び空気調節装置
JP2004089260A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Sharp Corp ウイルスの感染率を低下させる方法、病原性細菌および/または芽胞形成菌を殺菌する方法およびそれらの方法を実行する装置
JP2006075358A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Sharp Corp 殺菌方法および殺菌装置
JP2008261547A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Kosumo Kenkyusho:Kk 過熱水蒸気発生装置及び用途
WO2009148000A1 (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 有限会社ニューネイチャー 活性水蒸気発生装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001187119A (ja) * 2000-01-04 2001-07-10 Yoshihiko Takeoka 常圧加熱水蒸気による殺菌装置
JP2002095731A (ja) * 2000-05-18 2002-04-02 Sharp Corp 殺菌方法、イオン発生装置及び空気調節装置
JP2004089260A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Sharp Corp ウイルスの感染率を低下させる方法、病原性細菌および/または芽胞形成菌を殺菌する方法およびそれらの方法を実行する装置
JP2006075358A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Sharp Corp 殺菌方法および殺菌装置
JP2008261547A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Kosumo Kenkyusho:Kk 過熱水蒸気発生装置及び用途
WO2009148000A1 (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 有限会社ニューネイチャー 活性水蒸気発生装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102777888A (zh) * 2011-05-11 2012-11-14 姜胜国 过热蒸汽发生器以及过热蒸汽的制造方法
WO2017110502A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 サントリーホールディングス株式会社 殺菌システム、及び、殺菌方法
JP2020115938A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 シャープ株式会社 除菌液散布装置及びそれを備えた浴室環境調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4836207B2 (ja) 2011-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2411058B1 (en) Air decontamination device
KR101008815B1 (ko) 액처리장치, 공기조화장치, 및 가습기
KR101873689B1 (ko) 플라즈마를 이용한 소독용 캐비넷
US20160151530A1 (en) Sanitization Device Using Electrical Discharge
US20130330229A1 (en) Plasma system for air sterilization
JP2014167913A (ja) 生体膜の処理のためのシステムおよび方法
CN104225638A (zh) 一种低于80℃的等离子体雾化灭菌装置
JP4796281B2 (ja) 熱風プラズマ発生装置及び熱風プラズマの手乾燥殺菌装置及び密閉式熱風プラズマ乾燥殺菌装置及び循環式熱風プラズマ消毒殺菌装置
JP6704448B2 (ja) 殺菌装置
KR20200079911A (ko) 고효율 플라즈마, uv 및 촉매를 이용한 공기 살균 탈취기
JP4836207B2 (ja) 過熱水蒸気殺菌装置
KR101924620B1 (ko) 에어 블로어를 장착한 과산화수소연무발생장치
JP5834336B2 (ja) 食品装置を冷却するための装置及び方法
JP2005192822A (ja) 浄化方法と浄化装置
KR101924625B1 (ko) 과산화수소 분해 정촉매 필터 부착 스크러버의 제어 장치를 장착한 과산화수소연무발생장치
JP4075869B2 (ja) 浄化装置
JP2013031827A (ja) 活性種発生装置、空気清浄装置、汚水浄化装置、及びスチームクリーナ
KR102490581B1 (ko) 기체,액체,유체 처리용 방전기능이 내장된 양자에너지 발생장치
KR20170118660A (ko) 플라즈마 가습기
JP2004357888A (ja) プラズマ滅菌装置及びプラズマ滅菌方法
JP2005168534A (ja) 浄化方法および浄化装置
JP2004000606A (ja) 殺菌方法、イオン発生装置及び空気調節装置
JP4075868B2 (ja) 浄化装置
WO2007023547A1 (ja) 低温乾式殺菌方法および装置
JP2005164176A (ja) 浄化方法および浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110922

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4836207

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees