JPH09119395A - 電動送風機 - Google Patents
電動送風機Info
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- JPH09119395A JPH09119395A JP27865295A JP27865295A JPH09119395A JP H09119395 A JPH09119395 A JP H09119395A JP 27865295 A JP27865295 A JP 27865295A JP 27865295 A JP27865295 A JP 27865295A JP H09119395 A JPH09119395 A JP H09119395A
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- JP
- Japan
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- caulking
- blade
- shroud
- electric blower
- projections
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Electric Suction Cleaners (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 かしめ作業が効率的に行えるとともに、シュ
ラウドとブレードとの固定を一層強固に行うことができ
る構造の電動送風機を提供する。 【解決手段】 後面シュラウド6と、この後面シュラウ
ド6の前側に所定の距離をおいて配置される前面シュラ
ウド8と、前後両側のシュラウド8,6間に配置される
ブレード9とを、前後両側の各々のシュラウド8,6に
形成した複数のかしめ孔13,17に、前記ブレード9
の前記シュラウドに当接する面上に形成した複数のかし
め突起14,18を各々嵌入してかしめて成るインペラ
ー2を備えた電動送風機1において、前記複数のかしめ
突起14…,18…に、前記嵌入後かしめ前の外れを生
じにくくする係止凸部14a,18aを形成した。
ラウドとブレードとの固定を一層強固に行うことができ
る構造の電動送風機を提供する。 【解決手段】 後面シュラウド6と、この後面シュラウ
ド6の前側に所定の距離をおいて配置される前面シュラ
ウド8と、前後両側のシュラウド8,6間に配置される
ブレード9とを、前後両側の各々のシュラウド8,6に
形成した複数のかしめ孔13,17に、前記ブレード9
の前記シュラウドに当接する面上に形成した複数のかし
め突起14,18を各々嵌入してかしめて成るインペラ
ー2を備えた電動送風機1において、前記複数のかしめ
突起14…,18…に、前記嵌入後かしめ前の外れを生
じにくくする係止凸部14a,18aを形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インペラーを備え
る電動送風機に関する。
る電動送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電機掃除機に使用されている電
動送風機は、図3の半断面図に示すように、モータ10
1と、このモータ101で駆動されるインペラー102
と、このインペラー102の外周囲に配置されたディフ
ューザ103と、インペラー102及びディフューザ1
03の前面及びディフューザ103の外周囲を覆うケー
シング104とを備えている。
動送風機は、図3の半断面図に示すように、モータ10
1と、このモータ101で駆動されるインペラー102
と、このインペラー102の外周囲に配置されたディフ
ューザ103と、インペラー102及びディフューザ1
03の前面及びディフューザ103の外周囲を覆うケー
シング104とを備えている。
【0003】インペラー102は、モータ101の前面
に突出させた回転軸105に固定される後面シュラウド
106と、これの前方に所定の距離をおいて配置され、
中央部に円形の入口107が形成された前面シュラウド
108と、前後両側のシュラウド108・106間に配
置される複数のブレード109とを有している。
に突出させた回転軸105に固定される後面シュラウド
106と、これの前方に所定の距離をおいて配置され、
中央部に円形の入口107が形成された前面シュラウド
108と、前後両側のシュラウド108・106間に配
置される複数のブレード109とを有している。
【0004】また、前記ケーシング104は、前記イン
ペラー102の前面及び外周囲を覆うとともに前面中央
部に円形に開口させた吸込口110を有し、その後端部
がモータ101のフレーム111に固定されている。
ペラー102の前面及び外周囲を覆うとともに前面中央
部に円形に開口させた吸込口110を有し、その後端部
がモータ101のフレーム111に固定されている。
【0005】インペラー102の前後両側シュラウド1
08・106及びブレード109はアルミニウム板等で
形成され、図4の平面図に示すように、前面シュラウド
108には、ブレード109の前縁を位置決めして固定
するために、所定の多数の位置にかしめ孔112が形成
されている。
08・106及びブレード109はアルミニウム板等で
形成され、図4の平面図に示すように、前面シュラウド
108には、ブレード109の前縁を位置決めして固定
するために、所定の多数の位置にかしめ孔112が形成
されている。
【0006】そして、図5のインペラー102の拡大断
面図に示すように、ブレード109の前縁の所定の間隔
をおいた複数箇所には、かしめ突起113が形成され、
各かしめ突起113を前面シュラウド108の対応する
かしめ孔112に挿入し、前側からかしめることによ
り、ブレード109の前縁部が前面シュラウド108に
固定されている。また、後面シュラウド106にも前面
シュラウド108と同様に多数のかしめ孔114が形成
され、ブレード109の後縁から突出させたかしめ突起
115を対応するかしめ孔114に挿入し、後側からか
しめることにより、ブレード109の後縁部が後面シュ
ラウド106に固定される(特公平6−63511号公
報参照)。
面図に示すように、ブレード109の前縁の所定の間隔
をおいた複数箇所には、かしめ突起113が形成され、
各かしめ突起113を前面シュラウド108の対応する
かしめ孔112に挿入し、前側からかしめることによ
り、ブレード109の前縁部が前面シュラウド108に
固定されている。また、後面シュラウド106にも前面
シュラウド108と同様に多数のかしめ孔114が形成
され、ブレード109の後縁から突出させたかしめ突起
115を対応するかしめ孔114に挿入し、後側からか
しめることにより、ブレード109の後縁部が後面シュ
ラウド106に固定される(特公平6−63511号公
報参照)。
【0007】また、前記後面シュラウド106の中心部
の前後両面には、補強ワッシャ117及び118が配設
され、更に、後側のワッシャ118には回転軸105に
外嵌されるブッシュ120が当接している。これら後面
シュラウド106,両ワッシャ117・118、及びブ
ッシュ120を回転軸105の前端部に外嵌し、回転軸
105の前端に螺合されたナット121を締め込むこと
により、前記後面シュラウド106が回転軸105に固
定される。
の前後両面には、補強ワッシャ117及び118が配設
され、更に、後側のワッシャ118には回転軸105に
外嵌されるブッシュ120が当接している。これら後面
シュラウド106,両ワッシャ117・118、及びブ
ッシュ120を回転軸105の前端部に外嵌し、回転軸
105の前端に螺合されたナット121を締め込むこと
により、前記後面シュラウド106が回転軸105に固
定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
前記インペラー102は、後面シュラウド106と前面
シュラウド108とブレード109とを、前後両側の各
々のシュラウド108,106に形成した複数のかしめ
孔112,114に、前記ブレード109に形成した複
数のかしめ突起113,115を各々嵌入してかしめて
成るため、前記嵌入作業後の未かしめ状態のインペラー
をかしめ作業台上に移送するとき等に、当該インペラー
がばらけてしまい、かしめ作業が効率的に行えないとい
う欠点を有していた。また、ばらける迄はいかなくて
も、がたつきによるずれが生じ易く、ずれた状態のまま
かしめられてしまうと、ブレードとシュラウドとの間に
すきまが生じて送風効率が低下するという欠点もある。
更に、シュラウドとブレードとのかしめによる固定を一
層強固にしたいという課題もある。
前記インペラー102は、後面シュラウド106と前面
シュラウド108とブレード109とを、前後両側の各
々のシュラウド108,106に形成した複数のかしめ
孔112,114に、前記ブレード109に形成した複
数のかしめ突起113,115を各々嵌入してかしめて
成るため、前記嵌入作業後の未かしめ状態のインペラー
をかしめ作業台上に移送するとき等に、当該インペラー
がばらけてしまい、かしめ作業が効率的に行えないとい
う欠点を有していた。また、ばらける迄はいかなくて
も、がたつきによるずれが生じ易く、ずれた状態のまま
かしめられてしまうと、ブレードとシュラウドとの間に
すきまが生じて送風効率が低下するという欠点もある。
更に、シュラウドとブレードとのかしめによる固定を一
層強固にしたいという課題もある。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑み、かしめ作業
が効率的に行えるとともに、シュラウドとブレードとの
固定を一層強固に行うことができる構造の電動送風機を
提供することを目的とする。
が効率的に行えるとともに、シュラウドとブレードとの
固定を一層強固に行うことができる構造の電動送風機を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電動送風機は、
後面シュラウドと、この後面シュラウドの前側に所定の
距離をおいて配置される前面シュラウドと、前後両側の
シュラウド間に配置されるブレードとを、前後両側の各
々のシュラウドに形成した複数のかしめ孔に、前記ブレ
ードの前記シュラウドに当接する面上に形成した複数の
かしめ突起を各々嵌入してかしめて成るインペラーを備
えた電動送風機において、前記複数のかしめ突起のうち
の少なくとも一つには、前記嵌入後かしめ前の外れを生
じにくくする係止凸部が形成されていることを特徴とす
る。
後面シュラウドと、この後面シュラウドの前側に所定の
距離をおいて配置される前面シュラウドと、前後両側の
シュラウド間に配置されるブレードとを、前後両側の各
々のシュラウドに形成した複数のかしめ孔に、前記ブレ
ードの前記シュラウドに当接する面上に形成した複数の
かしめ突起を各々嵌入してかしめて成るインペラーを備
えた電動送風機において、前記複数のかしめ突起のうち
の少なくとも一つには、前記嵌入後かしめ前の外れを生
じにくくする係止凸部が形成されていることを特徴とす
る。
【0011】これにより、シュラウドのかしめ孔とブレ
ードのかしめ突起との嵌入状態は、かしめが行われる前
であっても、前記かしめ突起に形成された係止凸部によ
って保持されることになり、かしめが行われる前にばら
けてしまうといった不具合を解消することができる。
ードのかしめ突起との嵌入状態は、かしめが行われる前
であっても、前記かしめ突起に形成された係止凸部によ
って保持されることになり、かしめが行われる前にばら
けてしまうといった不具合を解消することができる。
【0012】また、前記係止凸部がかしめ前の外れを生
じ難くすることでシュラウドとブレードとのがたつきも
ある程度生じ難くなるため、ブレードとシュラウドとの
間に隙間が生じた状態でかしめがなされるのを防止する
こともできる。従って、隙間の発生防止のために未かし
め状態のインペラーを押さえつけておく工程を無用にし
て電動送風機の生産性の向上を図ることも可能となる。
じ難くすることでシュラウドとブレードとのがたつきも
ある程度生じ難くなるため、ブレードとシュラウドとの
間に隙間が生じた状態でかしめがなされるのを防止する
こともできる。従って、隙間の発生防止のために未かし
め状態のインペラーを押さえつけておく工程を無用にし
て電動送風機の生産性の向上を図ることも可能となる。
【0013】更に、前記のかしめによる固定は、かしめ
突起を潰してこれをかしめ孔の大きさよりも大きく変形
させることであるから、前記係止凸部がその凸形状によ
って前記かしめ孔の大きさを元々上回っている分だけか
しめ強度を向上させることができる。
突起を潰してこれをかしめ孔の大きさよりも大きく変形
させることであるから、前記係止凸部がその凸形状によ
って前記かしめ孔の大きさを元々上回っている分だけか
しめ強度を向上させることができる。
【0014】かしめ突起を具備するブレードを例えば打
ち抜き加工によって形成した後に上記かしめ突起部に係
止凸部を付設することも可能であるが、このようにする
よりも、前記係止凸部を前記かしめ突起と一体的に形成
する方が望ましい。即ち、ブレードを打ち抜き加工によ
って形成するときに、かしめ突起が係止凸部を有するよ
うに形成して生産効率を高めることができる。
ち抜き加工によって形成した後に上記かしめ突起部に係
止凸部を付設することも可能であるが、このようにする
よりも、前記係止凸部を前記かしめ突起と一体的に形成
する方が望ましい。即ち、ブレードを打ち抜き加工によ
って形成するときに、かしめ突起が係止凸部を有するよ
うに形成して生産効率を高めることができる。
【0015】かしめ突起は前記ブレードの延在方向に長
く形成されるともとに、最両端に位置しているかしめ突
起に、互いに離反する向きに突出する係止凸部が形成さ
れていてもよい。これによれば、最両端に位置している
かしめ突起のうちの一方のかしめ突起にかしめ孔を嵌入
してしまえば、他方のかしめ突起にかしめ孔を嵌入する
のを容易に行うことができるので作業効率が向上する。
く形成されるともとに、最両端に位置しているかしめ突
起に、互いに離反する向きに突出する係止凸部が形成さ
れていてもよい。これによれば、最両端に位置している
かしめ突起のうちの一方のかしめ突起にかしめ孔を嵌入
してしまえば、他方のかしめ突起にかしめ孔を嵌入する
のを容易に行うことができるので作業効率が向上する。
【0016】前述のごとく、かしめ突起をブレードの打
ち抜き加工時に一体的に形成する場合、かしめ突起をブ
レードの肉厚方向に突出するように形成することも可能
であるが、係止凸部を含めたかしめ突起の長さが前記か
しめ孔の長さよりも長くなるように形成し方が、ブレー
ドの肉厚を変化させない利点がある。
ち抜き加工時に一体的に形成する場合、かしめ突起をブ
レードの肉厚方向に突出するように形成することも可能
であるが、係止凸部を含めたかしめ突起の長さが前記か
しめ孔の長さよりも長くなるように形成し方が、ブレー
ドの肉厚を変化させない利点がある。
【0017】前記係止凸部が前記ブレードの前記の当接
する面上から当該面に対して鋭角を有するように傾斜し
て突出するように形成されていてもよい。これによれ
ば、係止凸部の傾斜突出部分と前記の当接する面とで鋭
角のテーパー状の空隙が形成され、このテーパー状の空
隙にシュラウドが挟み込まれるため、前記嵌入後のシュ
ラウドとブレードとのがたつきが防止され、ブレードと
シュラウドとの間の隙間の発生を抑制することができ
る。
する面上から当該面に対して鋭角を有するように傾斜し
て突出するように形成されていてもよい。これによれ
ば、係止凸部の傾斜突出部分と前記の当接する面とで鋭
角のテーパー状の空隙が形成され、このテーパー状の空
隙にシュラウドが挟み込まれるため、前記嵌入後のシュ
ラウドとブレードとのがたつきが防止され、ブレードと
シュラウドとの間の隙間の発生を抑制することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0019】図1は、この実施の形態における電動送風
機を示した半断面図である。この電動送風機は、モータ
1と、このモータ1で駆動されるインペラー2と、この
インペラー2の外周囲に配置されたディフューザ3と、
インペラー2及びディフューザ3の前面及びディフュー
ザ3の外周囲を覆うケーシング4とを備える。
機を示した半断面図である。この電動送風機は、モータ
1と、このモータ1で駆動されるインペラー2と、この
インペラー2の外周囲に配置されたディフューザ3と、
インペラー2及びディフューザ3の前面及びディフュー
ザ3の外周囲を覆うケーシング4とを備える。
【0020】インペラー2は、モータ1の前面に突出さ
せた回転軸5に固定される後面シュラウド6と、この前
側に所定の距離をおいて配置され、中央部に円形の入口
7が形成された前面シュラウド8と、前後両側のシュラ
ウド8,6間に配置される複数のブレード9とを有して
いる。
せた回転軸5に固定される後面シュラウド6と、この前
側に所定の距離をおいて配置され、中央部に円形の入口
7が形成された前面シュラウド8と、前後両側のシュラ
ウド8,6間に配置される複数のブレード9とを有して
いる。
【0021】前記ケーシング4の前面には、インペラー
2の入口7よりも小径の吸込口10が形成されている。
更に、ケーシング4は、その後端部がモータ1のフレー
ム11に外嵌することによってモータ1に固定されてい
る。また、ケーシング4は、その吸込口10の口縁19
が後方に折り曲げられており、ケーシング4と前面シュ
ラウド8の入口7の内周面との間の隙間が狭められてい
る。
2の入口7よりも小径の吸込口10が形成されている。
更に、ケーシング4は、その後端部がモータ1のフレー
ム11に外嵌することによってモータ1に固定されてい
る。また、ケーシング4は、その吸込口10の口縁19
が後方に折り曲げられており、ケーシング4と前面シュ
ラウド8の入口7の内周面との間の隙間が狭められてい
る。
【0022】前記の後面シュラウド6の中央部の前後両
面には、ワッシャ20,21が配設され、更に、後側の
ワッシャ21にはブッシュ23が当接され、これら後面
シュラウド6、ワッシャ20,21、及びブッシュ23
を回転軸5に外嵌し、回転軸5の前端に螺合されたナッ
ト24を締め込むことにより、インペラー2が回転軸5
に固定されている。
面には、ワッシャ20,21が配設され、更に、後側の
ワッシャ21にはブッシュ23が当接され、これら後面
シュラウド6、ワッシャ20,21、及びブッシュ23
を回転軸5に外嵌し、回転軸5の前端に螺合されたナッ
ト24を締め込むことにより、インペラー2が回転軸5
に固定されている。
【0023】前記インペラー2の前面シュラウドに8
は、図2の断面図に示すように、各ブレード9の前縁を
位置決めして固定するために、所定の多数の位置にそれ
ぞれかしめ孔13が形成されている。また、各ブレード
9の前縁(前面シュラウド8と当接する面)には、所定
の間隔をおいて、複数箇所にかしめ突起14が形成され
ており、各かしめ突起14をそれぞれ前面シュラウド8
の対応する各かしめ孔13に嵌入してある。そして、前
記の各かしめ突起14をかしめることにより、各ブレー
ド9の前縁が前面シュラウド8に固定される。
は、図2の断面図に示すように、各ブレード9の前縁を
位置決めして固定するために、所定の多数の位置にそれ
ぞれかしめ孔13が形成されている。また、各ブレード
9の前縁(前面シュラウド8と当接する面)には、所定
の間隔をおいて、複数箇所にかしめ突起14が形成され
ており、各かしめ突起14をそれぞれ前面シュラウド8
の対応する各かしめ孔13に嵌入してある。そして、前
記の各かしめ突起14をかしめることにより、各ブレー
ド9の前縁が前面シュラウド8に固定される。
【0024】また、後面シュラウド6にも、前面シュラ
ウド8と同様に多数のかしめ孔17が形成されている。
一方、各ブレード9の後縁(後面シュラウド6と当接す
る面)には、所定の間隔をおいて、複数箇所にかしめ突
起18が形成されており、各かしめ突起18をそれぞれ
後面シュラウド6の対応する各かしめ孔17に嵌入し、
前記の各かしめ突起18をかしめることにより、各ブレ
ード9の後縁が後面シュラウド6に固定される。
ウド8と同様に多数のかしめ孔17が形成されている。
一方、各ブレード9の後縁(後面シュラウド6と当接す
る面)には、所定の間隔をおいて、複数箇所にかしめ突
起18が形成されており、各かしめ突起18をそれぞれ
後面シュラウド6の対応する各かしめ孔17に嵌入し、
前記の各かしめ突起18をかしめることにより、各ブレ
ード9の後縁が後面シュラウド6に固定される。
【0025】前記の各かしめ突起14,18は前記ブレ
ード9の延在方向(C−D方向、図4も参照)に長く形
成されている。そして、最両端に位置しているかしめ突
起14・14,18・18には、前記嵌入後かしめ前の
外れを生じにくくするために、ブレード9の長手方向の
互いに離反する向きに突出する係止凸部14a,14
a,18a・18aが一体的に形成され、前記係止凸部
14a,18aを含めたかしめ突起14,18の長さは
前記かしめ孔13,17の長さよりも長くなっている。
そして、前記のかしめ突起14a,18aは、ブレード
9の前記シュラウド8,6に当接する面上から当該面に
対して鋭角を有するように傾斜して突出するように形成
されている。更に、係止凸部14a,18aの上部分は
かしめ孔13,17の嵌入が容易になるように角を落と
してある。一方、最両端に位置しているかしめ突起14
・14,18・18における互いに向き合う側は、それ
ぞれブレード9の前記の当接する面に対して略垂直に切
り立つようにしている。
ード9の延在方向(C−D方向、図4も参照)に長く形
成されている。そして、最両端に位置しているかしめ突
起14・14,18・18には、前記嵌入後かしめ前の
外れを生じにくくするために、ブレード9の長手方向の
互いに離反する向きに突出する係止凸部14a,14
a,18a・18aが一体的に形成され、前記係止凸部
14a,18aを含めたかしめ突起14,18の長さは
前記かしめ孔13,17の長さよりも長くなっている。
そして、前記のかしめ突起14a,18aは、ブレード
9の前記シュラウド8,6に当接する面上から当該面に
対して鋭角を有するように傾斜して突出するように形成
されている。更に、係止凸部14a,18aの上部分は
かしめ孔13,17の嵌入が容易になるように角を落と
してある。一方、最両端に位置しているかしめ突起14
・14,18・18における互いに向き合う側は、それ
ぞれブレード9の前記の当接する面に対して略垂直に切
り立つようにしている。
【0026】上記の構成によれば、シュラウド8,6の
かしめ孔13,17とブレード9のかしめ突起14,1
8との嵌入状態は、かしめが行われる前であっても、前
記かしめ突起14,18に形成された係止凸部14a,
18aによって保持されることになり、かしめが行われ
る前にばらけてしまうといった不具合を解消することが
できる。
かしめ孔13,17とブレード9のかしめ突起14,1
8との嵌入状態は、かしめが行われる前であっても、前
記かしめ突起14,18に形成された係止凸部14a,
18aによって保持されることになり、かしめが行われ
る前にばらけてしまうといった不具合を解消することが
できる。
【0027】また、前記係止凸部14a,18aがかし
め前の外れを生じ難くすることでシュラウドとブレード
とのがたつきもある程度生じ難くなるため、ブレード9
とシュラウド14,18との間に隙間が生じた状態でか
しめがなされるのを防止することもできる。従って、隙
間の発生防止のために未かしめ状態のインペラーを押さ
えつけておく工程を無くして生産性の向上を図ることも
可能となる。
め前の外れを生じ難くすることでシュラウドとブレード
とのがたつきもある程度生じ難くなるため、ブレード9
とシュラウド14,18との間に隙間が生じた状態でか
しめがなされるのを防止することもできる。従って、隙
間の発生防止のために未かしめ状態のインペラーを押さ
えつけておく工程を無くして生産性の向上を図ることも
可能となる。
【0028】更に、前記のかしめによる固定は、かしめ
突起14,18を潰してこれをかしめ孔13,17の大
きさよりも大きく変形させることであるから、前記係止
凸部14a,18aがその凸形状によって前記かしめ孔
13,17の大きさを元々上回っている分だけかしめ強
度を向上させることができる。
突起14,18を潰してこれをかしめ孔13,17の大
きさよりも大きく変形させることであるから、前記係止
凸部14a,18aがその凸形状によって前記かしめ孔
13,17の大きさを元々上回っている分だけかしめ強
度を向上させることができる。
【0029】かしめ突起14,18を具備するブレード
9を例えば打ち抜き加工によって形成した後に上記かし
め突起14,18に例えば溶接等によって係止凸部14
a,18aを付設することも可能であるが、このように
するよりも、この実施の形態のように、前記係止凸部1
4a,18aを前記かしめ突起14,18と一体的に形
成する方が望ましい。これによれば、ブレード9を打ち
抜き加工によって形成するときに、かしめ突起14,1
8と共に係止凸部14a,18aを同時に形成して生産
効率を高めることができる。
9を例えば打ち抜き加工によって形成した後に上記かし
め突起14,18に例えば溶接等によって係止凸部14
a,18aを付設することも可能であるが、このように
するよりも、この実施の形態のように、前記係止凸部1
4a,18aを前記かしめ突起14,18と一体的に形
成する方が望ましい。これによれば、ブレード9を打ち
抜き加工によって形成するときに、かしめ突起14,1
8と共に係止凸部14a,18aを同時に形成して生産
効率を高めることができる。
【0030】また、この実施の形態では、前記かしめ突
起14p,18は前記ブレードの延在方向に長く形成さ
れるともとに、最両端に位置しているかしめ突起に互い
に離反する向きに突出する係止凸部14a,18aが形
成されているので、最両端に位置しているかしめ突起1
4・14,18・18のうちの一方のかしめ突起14,
18にかしめ孔13,17を嵌入してしまえば、他方の
かしめ突起14,18にかしめ孔を嵌入するのを容易に
行うことができるので作業効率が向上する。
起14p,18は前記ブレードの延在方向に長く形成さ
れるともとに、最両端に位置しているかしめ突起に互い
に離反する向きに突出する係止凸部14a,18aが形
成されているので、最両端に位置しているかしめ突起1
4・14,18・18のうちの一方のかしめ突起14,
18にかしめ孔13,17を嵌入してしまえば、他方の
かしめ突起14,18にかしめ孔を嵌入するのを容易に
行うことができるので作業効率が向上する。
【0031】更に、係止凸部14a,18aを、ブレー
ド9の厚み方向に突出する係止凸部とすることも可能で
あるが、この実施の形態では、前記係止凸部14a、1
8aを含めたかしめ突起14,18の長さが前記かしめ
孔13,17の長さよりも長くしているので、ブレード
9を打ち抜き加工によって形成するときに、かしめ突起
14,18とともに係止凸部14a,18aを同時に形
成することが容易に行える。
ド9の厚み方向に突出する係止凸部とすることも可能で
あるが、この実施の形態では、前記係止凸部14a、1
8aを含めたかしめ突起14,18の長さが前記かしめ
孔13,17の長さよりも長くしているので、ブレード
9を打ち抜き加工によって形成するときに、かしめ突起
14,18とともに係止凸部14a,18aを同時に形
成することが容易に行える。
【0032】また、この実施の形態では、係止凸部14
a,18aは、ブレード9の前記の当接する面上から当
該面に対して鋭角を有するように傾斜して突出するよう
に形成されているので、前記傾斜状の部分と前記当接す
る面とでテーパー状の空隙が形成され、このテーパー状
の空隙にシュラウド8,6が挟み込まれるため、前記嵌
入後のシュラウド8又はシュラウド6とブレード9との
がたつきを無くし、ブレード9とシュラウド8,6との
間に隙間が生じた状態でかしめがなされるのを確実に防
止することができる。
a,18aは、ブレード9の前記の当接する面上から当
該面に対して鋭角を有するように傾斜して突出するよう
に形成されているので、前記傾斜状の部分と前記当接す
る面とでテーパー状の空隙が形成され、このテーパー状
の空隙にシュラウド8,6が挟み込まれるため、前記嵌
入後のシュラウド8又はシュラウド6とブレード9との
がたつきを無くし、ブレード9とシュラウド8,6との
間に隙間が生じた状態でかしめがなされるのを確実に防
止することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、かし
め作業が効率的に行えるとともに、シュラウドとブレー
ドとの固定を一層強固に行うことができるなどの優れた
諸効果を奏する。
め作業が効率的に行えるとともに、シュラウドとブレー
ドとの固定を一層強固に行うことができるなどの優れた
諸効果を奏する。
【図1】本発明の第1の実施の形態の電動送風機を示す
半断面図である。
半断面図である。
【図2】同図(a)は図1のインペラーの断面図であ
り、同図(b)は同図(a)のA矢示部の拡大図であ
り、同図(c)は同図(a)のB矢示部の拡大図であ
る。
り、同図(b)は同図(a)のA矢示部の拡大図であ
り、同図(c)は同図(a)のB矢示部の拡大図であ
る。
【図3】従来の電動送風機を示す半断面図である。
【図4】図3のインペラーの平面図である。
【図5】同図(a)は図3のインペラーの断面図であ
り、同図(b)は同図(a)のA矢示部の拡大図であ
り、同図(c)は同図(a)のB矢示部の拡大図であ
る。
り、同図(b)は同図(a)のA矢示部の拡大図であ
り、同図(c)は同図(a)のB矢示部の拡大図であ
る。
1 電動送風機 2 インペラー 6 後面シュラウド 8 前面シュラウド 9 ブレード 13 かしめ孔 14 かしめ突起 14a係止凸部 17 かしめ孔 18 かしめ突起 18a係止凸部
Claims (5)
- 【請求項1】 後面シュラウドと、この後面シュラウド
の前側に所定の距離をおいて配置される前面シュラウド
と、前後両側のシュラウド間に配置されるブレードと
を、前後両側の各々のシュラウドに形成した複数のかし
め孔に、前記ブレードの前記シュラウドに当接する面上
に形成した複数のかしめ突起を各々嵌入してかしめて成
るインペラーを備えた電動送風機において、 前記複数のかしめ突起のうちの少なくとも一つには、前
記嵌入後かしめ前の外れを生じにくくする係止凸部が形
成されていることを特徴とする電動送風機。 - 【請求項2】 前記係止凸部は、前記かしめ突起と一体
的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
電動送風機。 - 【請求項3】 前記のかしめ突起は前記ブレードの延在
方向に長く形成されるともとに、最両端に位置している
かしめ突起に、互いに離反する向きに突出する係止凸部
が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載の電動送風機。 - 【請求項4】 前記係止凸部を含めたかしめ突起の長さ
が前記かしめ孔の長さよりも長くなっていることを特徴
とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電動送
風機。 - 【請求項5】 前記係止凸部が前記ブレードの前記の当
接する面上から当該面に対して鋭角を有するように傾斜
して突出するように形成されていることを特徴とする請
求項4に記載の電動送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27865295A JPH09119395A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 電動送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27865295A JPH09119395A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 電動送風機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09119395A true JPH09119395A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17600273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27865295A Pending JPH09119395A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 電動送風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09119395A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001090582A1 (en) * | 2000-05-19 | 2001-11-29 | Davey Products Pty Ltd | Impeller assembly |
CN109434393A (zh) * | 2018-12-22 | 2019-03-08 | 江苏佳风风机科技有限公司 | 一种用于输送粉末原料的风机及其制作方法 |
-
1995
- 1995-10-26 JP JP27865295A patent/JPH09119395A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001090582A1 (en) * | 2000-05-19 | 2001-11-29 | Davey Products Pty Ltd | Impeller assembly |
CN109434393A (zh) * | 2018-12-22 | 2019-03-08 | 江苏佳风风机科技有限公司 | 一种用于输送粉末原料的风机及其制作方法 |
CN109434393B (zh) * | 2018-12-22 | 2023-08-22 | 江苏佳风风机科技有限公司 | 一种用于输送粉末原料的风机及其制作方法 |
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