JP2595958Y2 - 羽根車 - Google Patents
羽根車Info
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- JP2595958Y2 JP2595958Y2 JP1993069977U JP6997793U JP2595958Y2 JP 2595958 Y2 JP2595958 Y2 JP 2595958Y2 JP 1993069977 U JP1993069977 U JP 1993069977U JP 6997793 U JP6997793 U JP 6997793U JP 2595958 Y2 JP2595958 Y2 JP 2595958Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- blade
- mounting plate
- blade mounting
- cut groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
等に用いられる羽根車に関する。
翼ファンが用いられている。この多翼ファンの羽根車
は、図9及び図10に一部を示すように、図示しない回
転軸に取付けられる金属製の円形の羽根取付板1と、こ
の羽根取付板1に対応する外径を有するリング状の端板
2とを図で上下に平行に配置すると共に、前記羽根取付
板1の外周部と前記端板2との間に掛渡すように、上下
方向に延び幅方向に緩やかな湾曲状をなす多数枚の羽根
板3を取付けて構成されている。
端板2に対する前記羽根板3の従来の取付構造を示して
いる。即ち、前記羽根取付板1及び端板2の外周部に
は、夫々切込み溝1a及び2aが打抜きにより形成され
ており、一方、前記羽根板3の側辺部には、前記切込み
溝1a,2aに対応するように切欠部3a,3aが形成
されている。そして、羽根板3は、前記切欠部3a,3
aが前記切込み溝1a,2aの奥側部分に相互に嵌まり
合うようにして切込み溝1a,2aに差込まれ、この状
態で、羽根取付板1及び端板2の外周端部(切込み溝1
a,2aの開放端部分)がローラにより加圧されて内周
側にかしめられることにより、羽根取付板1及び端板2
に固着されるようになっている。
な羽根車にあっては、切込み溝1a,2aの幅寸法が羽
根板3の厚み寸法に比べて大きくならざるを得ないの
で、切込み溝1a,2aの開放端部分をかしめても、切
込み溝1a,2aの内縁部と羽根板3との間に隙間が生
じてしまう事情がある。このため、上記従来の構成で
は、切込み溝1a,2a内において羽根板3のがたつき
が生じやすく、いわゆるびびり音が発生しやすいという
問題点があった。また、羽根取付板1及び端板2の外周
端部を外周側からかしめる構成のため、組立て作業性が
さほど良いものではなかった。
あ、その目的は、羽根板を羽根取付板にがたつきなく固
定することができ、しかも、組立て作業性の向上を図る
ことができる羽根車を提供するにある。
み溝を有する羽根取付板に、その切込み溝の内縁部の内
方に突出すると共に該切込み溝の長さ寸法よりも小さい
長さ寸法を有する固定部を一体に形成すると共に、羽根
板を、前記固定部が前記羽根取付板から起こされた状態
で前記切込み溝に差込んだ後、平打ち加工によって前記
固定部をかしめることにより、羽根取付板に固定するよ
うに構成したところに特徴を有する。
込み溝の内方に突出する固定部により、切込み溝の幅を
狭めるようにしてかしめ固定されるので、切込み溝の幅
寸法が羽根板の厚み寸法に対して大きい事情があって
も、羽根板をがたつきなく固定することができるように
なる。また、この場合、平打ち加工によってかしめが行
われるので、作業性が良好となる。このとき、固定部
は、切込み溝の長さよりも短く構成されているので、平
打ち加工時において、切込み溝の長さ方向に、固定部を
構成する材料のうち余剰となる部分の逃げる空間が確保
されるようになり、ばりの発生や変形等の少ない平坦な
仕上り状態を得ることができる。
に適用した第1の実施例について、図1乃至図3を参照
して説明する。まず、図3は本実施例に係る羽根車11
の全体構成を示しており、ここで、羽根車11は、金属
製の円板状をなす羽根取付板12と、この羽根取付板1
2の外周部に下部寄り途中部位が固着された多数枚の羽
根板13と、これら多数枚の羽根板13の上端部を相互
に連結支持するリング状の端板14とを備えて構成され
ている。また、図示はしないが、前記羽根取付板12の
中心部には回転軸に連結されるボス部が設けられてい
る。
対する取付構造について、図1及び図2も参照して詳述
する。前記羽根取付板12の外周部には、前記羽根板1
3が差込まれる多数本の切込み溝15が、径方向に対し
て傾斜し且つ湾曲するように延びて形成されている。
込み溝15の一方の内側縁部から該切込み溝15内に突
出するような固定部16が、いわゆる切起こしにより一
体に形成されている。また、この固定部16は、切込み
溝15の切込み長さ方向全体に形成されるのではなく、
部分的につまり切込み溝15の長さ寸法よりも小さい長
さ寸法で形成されている。この固定部16は、前記切込
み溝15を打抜く際に固定部16に対応する部分が残さ
れ、その部分を羽根取付板12の板面から斜め上方に起
こした状態に形成されるようになっている。
2と同等の外径を有するリング状の金属板よりなり、そ
の外周部には、前記羽根取付板12と同様に、多数本の
切込み溝17が形成されていると共に、それら各切込み
溝17に対応して固定部18が一体に形成されている。
5の幅寸法よりも薄い金属板からなり、上下方向に長い
矩形状をなすと共に、幅方向に緩やかな湾曲状に構成さ
れている。そして、この羽根板13の両側辺部には、前
記羽根取付板12への取付部分に位置して切欠部13a
が形成されている。さらに、本実施例では、羽根板13
の板面中央部には、前記切欠部13aの直ぐ下部に位置
して、位置決め用突起19がいわゆる切起しにより一体
に形成されている。
板12への取付けは、次のようにして行われる。即ち、
まず、固定部16が起された状態とされている羽根取付
板12に対し(図1(a)参照)、その切込み溝15に
羽根板13の下部寄り途中部位を差込む。このとき、羽
根板13は、切込み溝15の奥側部分に切欠部13aが
相互に嵌まり合うように差込まれ、また、図1(b)に
示すように、位置決め用突起19が羽根取付板12の下
面に当接することにより、上下方向の位置決めがなされ
る。
ことにより、固定部16が下方つまり切込み溝15の内
方へ向けて該切込み溝15の幅を狭めるようにしてかし
められる。これにより、羽根板13は、かしめられた固
定部16の圧接力により羽根取付板12に固着されるの
である。また、平打ち加工時に、羽根板13の位置決め
用突起19も羽根板13の板面に沿う方向に戻されるよ
うになる。尚、詳しい説明は省略するが、羽根板13の
端板14に対する取付けも同様に行われる。
付板12に一体に設けられた固定部16により、切込み
溝15の幅を狭めるようにしてかしめ固定されるので、
切込み溝15の幅寸法が羽根板13の厚み寸法に対して
大きい事情があっても、羽根板13をがたつきなく固定
することができるようになる。この結果、従来のように
羽根板3のがたつきに起因してびびり音が発生する不具
合のあったものと異なり、羽根板13を羽根取付板12
にがたつきなく固定することができてびびり音の発生を
確実に防止することができる。
しめが行われるので、従来のような羽根取付板1の外周
端部を外周側からかしめる構成のものと比べて、かしめ
の作業が容易となり、組立て作業性を向上させることが
できるものである。さらには、固定部16は、切込み溝
15の長さよりも短く構成されているので、平打ち加工
(かしめ)時において、切込み溝15の長さ方向に、固
定部16を構成する材料のうち余剰となる部分の逃げる
空間が確保されるようになり、ばりの発生や変形等の少
ない羽根取付板12の平坦な仕上り状態を得ることがで
きるといったメリットも得ることができる。
ある。ここでは、羽根取付板21の切込み溝22には左
右両側の内側縁部に位置して固定部23,24が形成さ
れている。そのうち、固定部23は上方に起され、固定
部24は下方に起された形態とされている。また、端板
25にも同様に、切込み溝26の左右両側の内側縁部に
位置して固定部27,28が形成されている。尚、端板
25の固定部27,28は左右で起こし方向が前記固定
部23,24とは逆となっている。一方、羽根板29
は、この場合、上下に長い矩形板状をなしている。
28のかしめ(平打ち加工)には、平打ち型30が用い
られる。この平打ち型30は、中間型31、上可動型3
2及び下可動型33を備えて構成されている。
4(a)に示すように、羽根取付板21と端板25と
を、取付け位置よりも若干上下に広げた状態で、羽根板
29を切込み溝22及び切込み溝26に差込む。そし
て、この状態で、前記中間型31が羽根取付板21と端
板25との間に配置され、上可動型32が端板25の上
方に配置され、下可動型33が羽根取付板21の下方に
配置されるようにして、平打ち型30にセットする。
33を上昇させると同時に上可動型32を下降させるこ
とにより、固定部23,24及び27,28が平打ち加
工されてかしめられ、羽根板29は、羽根取付板21及
び端板25に同時に固定されるようになる。このような
平打ち型30を用いることにより、羽根取付板21及び
端板25におけるかしめ作業を同時に行うことができる
ものである。
示すものである。図8に示すように、本実施例に係る羽
根車41は、円板状をなす羽根取付板42と、この羽根
取付板42の外周部に下端部が固着された多数枚の羽根
板43と、これら多数枚の羽根板43の上端部を相互に
連結支持するリング状の端板44とを備えて構成されて
いる。また、前記羽根取付板42の中心部には回転軸が
連結されるボス部45が設けられている。
端板44の外径寸法よりも小さく構成されると共に、端
板44の内径寸法よりも小あるいは同等とされている。
従って、羽根取付板42及び端板44は1枚の板材から
得ることが可能となっている。また、これに伴い、前記
羽根板43は、下端部分が内側に折曲った形態のいわゆ
る段付き形状に形成されている。
羽根取付板42の外周部には、切込み溝46が形成され
ていると共に、その切込み溝46の両側の内側縁部に位
置して固定部47,47が一体に形成されている。この
場合、左右の固定部47,47は共に上方に起された形
態とされている。また、同様に、前記端板44の外周部
にも、切込み溝48及び固定部49,49が形成されて
いる。一方、前記羽根板43の上下の端部の両側辺部に
は、前記羽根取付板42への取付部分に位置して切欠部
43aが形成されている。
根板43を取付けるにあたっては、羽根板43の下端部
を、切込み溝46の奥側部分に切欠部43aが相互に嵌
まり合うように差込む。この後、羽根取付板42を平打
ち加工することにより、図7に示すように、固定部4
7,47が下方つまり切込み溝46の内方へ向けてかし
められ、羽根板43が固定されるのである。また、羽根
板43の端板44に対する取付けも同様にして行われ
る。
羽根板43を羽根取付板42にがたつきなく固定するこ
とができてびびり音の発生を確実に防止することがで
き、また、かしめの作業が容易となり、組立て作業性を
向上させることができるものである。さらに、本実施例
では、羽根取付板42のかしめ位置と、端板44のかし
め位置とが径方向にずれているので、平打ち加工を行う
際に、両部位に対する平打ち型の上下方向の干渉がなく
なり、組立て作業性をより一層良好とすることができる
ものである。
の羽根車によれば、切込み溝を有する羽根取付板に、そ
の切込み溝の内縁部の内方に突出すると共に該切込み溝
の長さ寸法よりも小さい長さ寸法を有する固定部を一体
に形成すると共に、羽根板を、前記固定部が前記羽根取
付板から起こされた状態で前記切込み溝に差込んだ後、
平打ち加工によって前記固定部をかしめることにより、
羽根取付板に固定するように構成したので、羽根板を羽
根取付板にがたつきなく固定することができ、しかも、
組立て作業性の向上を図ることができて仕上り状態も良
好となるという優れた実用的効果を奏するものである。
組付け作業手順を順に示す縦断正面図
図
工の様子を示す要部の縦断正面図
取付板、13,29,43は羽根板、13a,43aは
切欠部、44,25,44は端板、15,17,22,
26,46,48は切込み溝、16,18,23,2
4,27,28,47,49は固定部、30は平打ち型
を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 外周部に切込み溝を形成した羽根取付板
に、前記切込み溝の幅寸法よりもやや小さい厚み寸法の
羽根板を前記切込み溝に差込んで固着するようにしたも
のにおいて、 前記羽根取付板に、前記切込み溝の内縁部の内方に突出
すると共に該切込み溝の長さ寸法よりも小さい長さ寸法
を有する固定部を一体に形成すると共に、前記羽根板
は、前記固定部が前記羽根取付板から起こされた状態で
前記切込み溝に差込まれた後、平打ち加工によって前記
固定部がかしめられることにより、該羽根取付板に固定
されていることを特徴とする羽根車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993069977U JP2595958Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 羽根車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993069977U JP2595958Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 羽根車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742452U JPH0742452U (ja) | 1995-08-04 |
JP2595958Y2 true JP2595958Y2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=13418233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993069977U Expired - Lifetime JP2595958Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 羽根車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595958Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4590242B2 (ja) * | 2004-10-01 | 2010-12-01 | 日本フローセル製造株式会社 | 金属板に設けた穴に部品を締結する方法 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP1993069977U patent/JP2595958Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0742452U (ja) | 1995-08-04 |
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