JPH09118154A - シートスライダの剥離防止構造 - Google Patents

シートスライダの剥離防止構造

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JPH09118154A
JPH09118154A JP7280390A JP28039095A JPH09118154A JP H09118154 A JPH09118154 A JP H09118154A JP 7280390 A JP7280390 A JP 7280390A JP 28039095 A JP28039095 A JP 28039095A JP H09118154 A JPH09118154 A JP H09118154A
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JP
Japan
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channel
peeling
seat
upper channel
engaged
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Pending
Application number
JP7280390A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Sugimoto
栄治 杉本
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Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の衝突等によりシートに大荷重が加わっ
た場合でも、アッパーチャネルがロワチャネルから剥離
しないようにすること。 【解決手段】 一対のアッパーチャネル8の少なくとも
一つに第一及び第二係合部8e,8dを上下方向に離間
して形成する一方、第一及び第二被係合部材18a及び
16a,18bを車体に固定し、車両衝突等によるアッ
パーチャネル8のロワチャネル10からの剥離を、第一
及び第二係合部8e,8dと、第一及び第二被係合部材
18a及び16a,18bとの当接により防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の衝突等によ
り車両用シートが急激な減加速度を受けた場合に、シー
トが摺動自在に取り付けられたシートスライダを構成す
る一対のアッパーチャネルの対応するロワチャネルから
の剥離を防止するようにしたシートスライダの剥離防止
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の衝突等によりシートベルトを介し
てシートに乗員の荷重が加わる所謂ベルトインシートの
場合、シートが載置されるアッパーチャネルの前後いず
れか一方にも衝突時上向きの力が加わり、アッパーチャ
ネルがロワチャネルから剥離しようとする。従来、かか
る事態を回避するため、アッパーチャネルに係合部を形
成する一方、車体に被係合部材を固定し、係合部の被係
合部材との当接によりアッパーチャネルのロワチャネル
からの剥離を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大荷重
に対しては上記係合部の被係合部材との当接だけでは対
抗できず、シートフレームが変形する場合もあった。
【0004】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、車両の衝突等により
シートに大荷重が加わった場合でも、アッパーチャネル
のロワチャネルからの剥離を防止することによりシート
フレームの変形をおさえることのできるシートスライダ
の剥離防止構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、車体に固
定された一対のロワチャネルと、該ロワチャネルに摺動
自在に取り付けられたアッパーチャネルとを有するシー
トスライダにおいて、車両衝突等による上記アッパーチ
ャネルの上記ロワチャネルからの剥離を、上記アッパー
チャネルの少なくとも一つに形成され上下方向に離間し
た第一及び第二係合部材と、車体に固定され上下方向に
離間した第一及び第二被係合部材との当接により防止し
たことを特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、上記アッ
パーチャネルに加えられた所定値以下の上方荷重に対し
ては上記第一係合部材と第一被係合部材との当接により
上記剥離を防止し、所定値以上の上方荷重に対しては、
さらに上記第二係合部材と第二被係合部材との当接によ
り上記剥離を防止するようにしたことを特徴とする。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明は、上記ア
ッパーチャネルの外壁に形成された下部爪片及びその上
方に形成された上部爪片で上記第一及び第二係合部材を
それぞれ構成する一方、車体に固定された略L字状断面
を有する第一剥離防止部材の内面に固着された第二剥離
防止部材の下端で上記第一被係合部材を構成し、上記第
一及び第二剥離防止部材の上端で上記第二被係合部材を
構成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明にかか
るシートスライダの剥離防止構造6を有する車両用三点
ベルトインシートのシートフレームを示しており、シー
トクッションフレーム2と、このシートクッションフレ
ーム2に揺動自在に取り付けられたシートバックフレー
ム4とから成る。
【0009】シートクッションフレーム2は、図2に示
されるようにアッパーチャネル8を有しており、このア
ッパーチャネル8は車体に固定されたロワチャネル10
に摺動自在に取り付けられ、アッパーチャネル8、ロワ
チャネル10等によりシートスライダは構成されてい
る。
【0010】アッパーチャネル8は、車両前後方向に延
びるとともに、略U字状断面を有し、一対の対向する側
壁8a,8bと底壁8cとを備えている。また、一対の
側壁8a,8bの内、外側壁8aには上下方向に所定距
離離間した一対の爪片8d,8eが形成されており、こ
の爪片8d,8eと外側壁8aとの間には上方に開口し
た凹部8f,8gが形成されている。アッパーチャネル
8はさらに、ロワチャネル10と摺動自在に係合する係
合部8hが底壁8cより垂下せしめられている。なお、
アッパーチャネル8は、例えばアルミニウム等の金属を
押し出し成形することにより製作される。
【0011】一方、車体に固定されたロワチャネル10
は、内部に空所を有する略矩形断面を有し、その上部壁
にはアッパーチャネル8の係合部8hが嵌入するスリッ
ト10aが形成されるとともに、内部空所上方の両隅に
は一対の樹脂製摺動部材12,12が取り付けられてい
る。また、内部空所の底部には、アッパーチャネル8の
係合部8hの底面と当接する複数のローラ14が回動自
在に設けられている。
【0012】ロワチャネル10の底面には、断面略L字
状の第一剥離防止部材16が固定されており、第一剥離
防止部材16の上端には逆U字状に折曲されたフック部
16aが形成されている。この第一剥離防止部材16の
内面には、第二剥離防止部材18が固着されており、そ
の下端は、水平方向内方に折曲され、さらに下方に折曲
された第一フック部18aを構成する一方、その上端
は、第一剥離防止部材16のフック部16aと同様逆U
字状に折曲された第二フック部18bを構成している。
なお、第二剥離防止部材18の第一フック部18aは、
アッパーチャネル8の凹部8gに所定距離離間した状態
で収容される一方、第一剥離防止部材16のフック部1
6aと第二剥離防止部材18の第二フック部18bは、
アッパーチャネル8の凹部8fに所定距離離間した状態
で収容されている。
【0013】上記構成からなる本発明にかかるシートス
ライダの剥離防止構造の作用を以下説明する。手動でシ
ートの前後位置を調節するようにしたシート装置では、
アッパーチャネル8はロワチャネル10に対し通常ロッ
クされており、電動でシートの前後位置を調節するよう
にした所謂パワーシートにおいては、アッパーチャネル
8はロワチャネル10に対し通常所定の位置で保持され
ている。シートの前後位置を調節する必要がある場合に
は、アッパーチャネル8のロワチャネル10に対するロ
ックを解除した後シートに前後方向の負荷を加えること
により、あるいは、駆動モータを作動させることによ
り、シートは前後方向に摺動し、所定位置でアッパーチ
ャネル8はロワチャネル10に再びロックあるいは保持
される。
【0014】車両走行中、アッパーチャネル8がロワチ
ャネル10にロックあるいは保持された状態で他の車両
等に衝突した場合、急激な負の加速度が車体に加わる。
その結果、アッパーチャネル8の後端側に上方の力が加
わることとなり、後端側が浮き上がりロワチャネル10
から剥離しようとするが、ある程度剥離すると、係合部
材として作用するアッパーチャネル8の下部爪片8e
が、被係合部材として作用する第二剥離防止部材18の
第一フック部18aと当接し、アッパーチャネル8の過
度の剥離が防止される。
【0015】また、アッパーチャネル8の下部爪片8e
と第二剥離防止部材18の第一フック部18aとの当接
で防止できない力がアッパーチャネル8の後端側に加わ
った場合には、係合部材として作用するアッパーチャネ
ル8の上部爪片8dが、被係合部材として作用する第一
剥離防止部材16のフック部16aと第二剥離防止部材
18の第二フック部18bと当接し、アッパーチャネル
8のさらなる剥離を防止する。
【0016】すなわち、軽い衝突時の荷重に対しては、
下部係合部8e,18aで対応し、それ以上の大荷重に
は上部係合部8d,16a,18bで対応するようにし
たものである。
【0017】なお、車両が後突を受けた場合には、車両
に急激な正の加速度が加わり、アッパーチャネル8の前
方端がロワチャネル10から剥離しようとするが、その
作用については同一であり、その説明は省略する。
【0018】また、図1は三点ベルトインシートのシー
トフレームを示したものであり、三点ベルトインシート
の場合、車両前方衝突時一対のアッパーチャネルの両方
とも対応するロワチャネルから剥離しようとするが、ベ
ルトアンカが車体に固定されたベルトインシートの場
合、片側のアッパーチャネルには剥離する力がほとんど
加わらないため、上記剥離防止構造は必ずしもシートの
両側に設ける必要はない。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、車両衝突
等によるアッパーチャネルのロワチャネルからの剥離
を、上記アッパーチャネルの少なくとも一つに形成され
上下方向に離間した第一及び第二係合部材と、車体に固
定され上下方向に離間した第一及び第二被係合部材との
当接により防止するとともに、衝突エネルギを吸収する
ようにしたので、シートフレームの変形を確実におさえ
ることができる。
【0020】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記アッパーチャネルに加えられた所定値以下の上方荷重
に対しては上記第一係合部材と第一被係合部材との当接
により上記剥離を防止し、所定値以上の上方荷重に対し
ては、さらに上記第二係合部材と第二被係合部材との当
接により上記剥離を防止するようにしたので、いかなる
大荷重にも対応できる。
【0021】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
上記アッパーチャネルの外壁に形成された下部爪片及び
その上方に形成された上部爪片で上記第一及び第二係合
部材をそれぞれ構成する一方、車体に固定された略L字
状断面を有する第一剥離防止部材の内面に固着された第
二剥離防止部材の下端で上記第一被係合部材を構成し、
上記第一及び第二剥離防止部材の上端で上記第二被係合
部材を構成するようにしたので、比較的簡単な構成でい
かなる大荷重にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるシートスライダの剥離防止構
造を有するシートフレームの斜視図である。
【図2】 図1における線II−IIに沿った断面図であ
る。
【符号の説明】
2 シートクッションフレーム 4 シートバックフレーム 6 剥離防止構造 8 アッパーチャネル 8a,8b 側壁 8c 底壁 8d、8e 爪片 10 ロワチャネル 16 第一剥離防止部材 16a フック部 18 第二剥離防止部材 18a 第一フック部 18b 第二フック部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定された一対のロワチャネル
    と、該ロワチャネルに摺動自在に取り付けられたアッパ
    ーチャネルとを有するシートスライダにおいて、 車両衝突等による上記アッパーチャネルの上記ロワチャ
    ネルからの剥離を、上記アッパーチャネルの少なくとも
    一つに形成され上下方向に離間した第一及び第二係合部
    材と、車体に固定され上下方向に離間した第一及び第二
    被係合部材との当接により防止したことを特徴とするシ
    ートスライダの剥離防止構造。
  2. 【請求項2】 上記アッパーチャネルに加えられた所定
    値以下の上方荷重に対しては上記第一係合部材と第一被
    係合部材との当接により上記剥離を防止し、所定値以上
    の上方荷重に対しては、さらに上記第二係合部材と第二
    被係合部材との当接により上記剥離を防止するようにし
    た請求項1に記載のシートスライダの剥離防止構造。
  3. 【請求項3】 上記アッパーチャネルの外壁に形成され
    た下部爪片及びその上方に形成された上部爪片で上記第
    一及び第二係合部材をそれぞれ構成する一方、車体に固
    定された略L字状断面を有する第一剥離防止部材の内面
    に固着された第二剥離防止部材の下端で上記第一被係合
    部材を構成し、上記第一及び第二剥離防止部材の上端で
    上記第二被係合部材を構成した請求項2に記載のシート
    スライダの剥離防止構造。
JP7280390A 1995-10-27 1995-10-27 シートスライダの剥離防止構造 Pending JPH09118154A (ja)

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JP (1) JPH09118154A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009067227A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Honda Motor Co Ltd 車両用スライドシート
JP2017019337A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

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