JPH0911762A - プロペラシャフトのダイナミックダンパー構造 - Google Patents
プロペラシャフトのダイナミックダンパー構造Info
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- JPH0911762A JPH0911762A JP18227995A JP18227995A JPH0911762A JP H0911762 A JPH0911762 A JP H0911762A JP 18227995 A JP18227995 A JP 18227995A JP 18227995 A JP18227995 A JP 18227995A JP H0911762 A JPH0911762 A JP H0911762A
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Abstract
ってもダイナミックダンパーの圧入が容易であるととも
にバラツキを吸収して十分なスリップトルクが得られか
つダンパー特性に影響を与えないプロペラシャフトのダ
イナミックダンパー構造を供する。 【構成】 内燃機関側の駆動力を駆動輪側に伝達する円
筒状のプロペラシャフトの内部に取り付けられるダイナ
ミックダンパー構造において、前記プロペラシャフトの
内径より若干外径が小さい円筒状の外環部材11とその内
側に位置するインナーウェイト12とを連結弾性部材15で
連結した構造を有し、外環部材11の外周面に軸方向に指
向した帯状の膨出弾性部材16が周方向に亘って複数貼着
され、プロペラシャフトの内側に外環部材11を膨出弾性
部材16の変形を伴って圧入させたプロペラシャフトのダ
イナミックダンパー構造。
Description
部に配置されるダイナミックダンパーの構造に関する。
は、一般に変速機を経てプロペラシャフトにより後方の
駆動輪に伝達されるが、このプロペラシャフトの特性は
車両の振動に大きな影響を与えるため、プロペラシャフ
トの円筒内部にダイナミックダンパーを装着して振動特
性を改善した例が種々提案されている。
されたダイナミックダンパー01は、図5に示すように外
筒部(外環部材)02とその内側に設けられるウェイト部
(インナーウェイト)03と外筒部02内部にウェイト部03
を支持する制振部材(弾性部材)04とからなり、外筒部
02をプロペラシャフトの内部に圧入してダイナミックダ
ンパー01をプロペラシャフトに取り付ける。
状をなしており、これをプロペラシャフトに圧入して固
定しなければならないので、プロペラシャフトの内径公
差等のバラツキが大きいと圧入が困難となるため外筒部
02の外径とプロペラシャフトの内径を高精度に加工する
必要がある。そこで外筒部02の外周面は切削の精密加工
が要求され、一方プロペラシャフトは引抜管とする等し
て、圧入荷重精度(スリップトルク)を維持する必要が
あり、コストが非常に高いものとなってしまう。
示されたように、プロペラシャフトの内径より所定量大
きい外径を有する鋼板製の外筒部の一部を切り欠いて、
弾性変形により簡単に径を縮小できるようにし、プロペ
ラシャフトへの嵌入を容易にした例がある。
筒部および制振部材の弾性力によってプロペラシャフト
に固定される構造なので、プロペラシャフトと外筒部と
の間に十分なスリップトルクを確保することが困難で、
プロペラシャフトを急停止させたときなどプロペラシャ
フトに対しダイナミックダンパーがスリップして独自に
回転してしまい振動特性を悪化させるおそれがある。
ツキがあると、外筒部の圧入は容易であるが、益々スリ
ップトルクを確保するのが難しいとともに、ダンパー特
性に影響がでる。
その目的とする処は、プロペラシャフトに内径公差のバ
ラツキがあってもダイナミックダンパーの圧入が容易で
あるとともにバラツキを吸収して十分なスリップトルク
が得られかつダンパー特性に影響を与えないプロペラシ
ャフトのダイナミックダンパー構造を供する点にある。
成するために、本発明は、内燃機関側の駆動力を駆動輪
側に伝達する円筒状のプロペラシャフトの内部に取り付
けられるダイナミックダンパー構造において、前記プロ
ペラシャフトの内径より若干外径が小さい円筒状の外環
部材とその内側に位置するインナーウェイトとを連結弾
性部材で連結した構造を有し、前記外環部材の外周面に
軸方向に指向した帯状の膨出弾性部材が周方向に亘って
複数貼着され、前記プロペラシャフトの内側に前記外環
部材を前記膨出弾性部材の変形を伴って圧入させたプロ
ペラシャフトのダイナミックダンパー構造とした。
を取り付けるのに、外環部材に周方向に複数貼着された
膨出弾性部材を変形させて圧入するので、圧入作業が容
易であり、かつ圧入後はプロペラシャフトの内径公差の
バラツキを吸収して変形した膨出弾性部材がプロペラシ
ャフトの内面に圧着され、十分なスリップトルクを確保
することができるとともに、ダンパー特性を良好に維持
することができる。
外周面に貼着される内側円筒部から放射方向に複数条の
連結部が延出して前記外環部材の内周面に貼着された外
側円筒部に連結して一体に形成されたプロペラシャフト
のダイナミックダンパー構造とすることで、常にダンパ
ーとして特性が損なわれることなく十分な振動低減効果
を得ることができる。
部材とは、周方向に交互に配置されるプロペラシャフト
のダイナミックダンパー構造とすることで、圧入により
膨出弾性部材が受ける圧力が直接連結弾性部材の連結部
に作用することがなく連結部の本来持つダンパー機能を
十分発揮することができる。
前記外環部材の両端縁を内側に回り込み、前記外環部材
の内周面に貼着された連結弾性部材の外側円筒部と一体
に連続しているプロペラシャフトのダイナミックダンパ
ー構造とすることで、外環部材の外周面に貼着された膨
出弾性部材は連結弾性部材の外側円筒部と一体に連続し
ているので、外環部材のプロペラシャフトへの圧入時
に、膨出弾性部材が外環部材から剥離される不具合を回
避することができるとともに、弾性部材は全て一体に連
続しており製造も容易である。
施例について説明する。図1は車両の動力伝達機構の一
部を示しており、部分的に省略して第1プロペラシャフ
ト1と第2プロペラシャフト2の連結した状態を示して
いる。
ョイント3を介して内燃機関の出力側に連結され、第2
プロペラシャフト2はリング状のベアリングサポート5
に回転自在に支持された前部が第1プロペラシャフト1
とトリポード型の等速自在継手4によって連結され、第
2プロペラシャフト2の後端はクロスジョイント6を介
して次段の動力伝達部材に連結される。
シャフト1の内部にダイナミックダンパー10が装着され
ている。本ダイナミックダンパー10は、図2ないし図4
に図示するように円筒状の外環部材11とその内側に位置
する円筒状のインナーウェイト12と両者を連結しダンパ
ーとして制振作用をなす弾性部材たる連結ゴム部材15お
よび外環部材11の外周面に貼着される膨出ゴム部材16と
からなる。
SPCCからなり、外径58.9mm,幅長25mmの概ね偏平な
円筒状をなす。かかる外環部材11の内側に位置するイン
ナーウェイト12は、外径42.8mm,内径24.6mm,幅長33mm
の円筒状をなしている。
ーウェイト12を支持する連結ゴム部材15は、外環部材11
の内周面に貼着される薄肉の外側円筒部15aとインナー
ウェイト12の外周面に貼着される内側円筒部15bとを内
側円筒部15bから放射状に延出した5本の連結部15cが
連結した形状をしている。
ゴム部材16は、約2mm厚の軸方向の長さ30mmの帯状をな
し、該膨出ゴム部材16が5本軸方向に指向して、外環部
材11の外周面に等間隔に貼着されている。そして該膨出
ゴム部材16の両端部は、外環部材11の両端縁を内側に回
り込み、前記連結ゴム部材15の外環部材11の内周面に貼
着される外側円筒部15aと一体に連続している。
部材15の5本の連結部15cとは、図2に示すように周方
向に互い違いに配設されている。以上のように連結ゴム
部材15と膨出ゴム部材16とは連続して一体に形成され、
外環部材11とインナーウェイト12に加硫接着され、ダイ
ナミックダンパー10が構成される。
る第1プロペラシャフト1は内径が約60mmであり、外環
部材11自体の外径(58.9mm)より若干大きいが、膨出ゴ
ム部材16を加えた最大径(62.9mm)より小さい。したが
ってダイナミックダンパー10を第1プロペラシャフト1
に圧入する場合、膨出ゴム部材16が挟圧されて偏平に変
形されて嵌入され、所定位置に装着される。
11の両端縁を内側に回り込み連結ゴム部材15の外環部材
11の内周面に貼着される外側円筒部15aと一体に連続し
ているので、圧入に際して膨出ゴム部材16が第1プロペ
ラシャフト1の内周面により外環部材11から剥離される
ような不具合はない。
貼着された膨出ゴム部材16の変形によってダイナミック
ダンパー10が第1プロペラシャフト1に支障なく圧入さ
れるので、圧入作業が容易にできる。多少第1プロペラ
シャフト1の内径公差にバラツキがあっても圧入作業自
体に全く影響がない。
の変形により第1プロペラシャフト1の内径公差のバラ
ツキを吸収して外環部材11が圧入されるので、変形した
5か所の膨出ゴム部材16が第1プロペラシャフト1の内
周面に圧着され最適なスリップトルクを確保することが
できるとともに、ダンパー特性を良好に維持することが
できる。
は、5本の膨出ゴム部材16と周方向に交互に配置されて
いるので、圧入により膨出ゴム部材16の受ける圧力が直
接連結部15cに作用することがなく連結部15cが本来持
つダンパー機能を維持することができる。
トルクを維持して第1プロペラシャフト1に装着される
ので、第1プロペラシャフト1を急停止させたときでも
外環部材11がスリップすることなく連結ゴム部材15の5
本の連結部15cとインナーウェイト12が有効に振動を吸
収することができる。またプロペラシャフトおよび外環
部材11にそれ程高い加工精度が要求されず、製造コスト
を削減できる。
ックダンパーを取り付けるのに、外環部材に周方向に複
数貼着された膨出弾性部材を変形させて圧入するので、
圧入作業が容易であり、かつ圧入後はプロペラシャフト
の内径公差のバラツキを吸収して変形した膨出弾性部材
がプロペラシャフトの内面に圧着され、十分なスリップ
トルクを確保することができるとともに、ダンパー特性
を良好に維持することができる。
面に貼着される内側円筒部から放射方向に複数条の連結
部が延出して外環部材の内周面に貼着された外側円筒部
に連結して一体に形成された構造とすることで、常にダ
ンパーとして特性が損なわれることなく十分な振動低減
効果を得ることができる。
が、周方向に交互に配置される構造とすることで、圧入
により膨出弾性部材が受ける圧力が直接連結弾性部材の
連結部に作用することがなく連結部の本来持つダンパー
機能を十分発揮することができる。
外環部材の両端縁を内側に回り込み、前記外環部材の内
周面に貼着された連結弾性部材の外側円筒部と一体に連
続している構造とすることで、外環部材のプロペラシャ
フトへの圧入時に、膨出弾性部材が外環部材から剥離さ
れる不具合を回避することができるとともに、弾性部材
は全て一体に連続しており製造も容易である。
トによる動力伝達機構の一部を示した一部省略した側面
図である。
る。
ある。
ト、3…クロスジョイント、4…等速自在継手、5…ベ
アリングサポート、6…クロスジョイント、10…ダイナ
ミックダンパー、11…外環部材、12…インナーウェイ
ト、15…連結ゴム部材、16…膨出ゴム部材。
Claims (4)
- 【請求項1】 内燃機関側の駆動力を駆動輪側に伝達す
る円筒状のプロペラシャフトの内部に取り付けられるダ
イナミックダンパー構造において、 前記プロペラシャフトの内径より若干外径が小さい円筒
状の外環部材とその内側に位置するインナーウェイトと
を連結弾性部材で連結した構造を有し、 前記外環部材の外周面に軸方向に指向した帯状の膨出弾
性部材が周方向に亘って複数貼着され、 前記プロペラシャフトの内側に前記外環部材を前記膨出
弾性部材の変形を伴って圧入させたことを特徴とするプ
ロペラシャフトのダイナミックダンパー構造。 - 【請求項2】 前記連結弾性部材は、インナーウェイト
の外周面に貼着される内側円筒部から放射方向に複数条
の連結部が延出して前記外環部材の内周面に貼着された
外側円筒部に連結して一体に形成されたことを特徴とす
る請求項1記載のプロペラシャフトのダイナミックダン
パー構造。 - 【請求項3】 前記連結弾性部材の連結部と前記膨出弾
性部材とは、周方向に交互に配置されることを特徴とす
る請求項2記載のプロペラシャフトのダイナミックダン
パー構造。 - 【請求項4】 前記膨出弾性部材は、その軸方向両端部
が前記外環部材の両端縁を内側に回り込み、前記外環部
材の内周面に貼着された連結弾性部材の外側円筒部と一
体に連続していることを特徴とする請求項2または請求
項3記載のプロペラシャフトのダイナミックダンパー構
造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP18227995A JP3698217B2 (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | プロペラシャフトのダイナミックダンパー構造 |
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ID=16115499
Family Applications (1)
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JP18227995A Expired - Lifetime JP3698217B2 (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | プロペラシャフトのダイナミックダンパー構造 |
Country Status (1)
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-
1995
- 1995-06-27 JP JP18227995A patent/JP3698217B2/ja not_active Expired - Lifetime
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