JPH09116207A - ホール素子とその製造方法 - Google Patents

ホール素子とその製造方法

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JPH09116207A
JPH09116207A JP7269706A JP26970695A JPH09116207A JP H09116207 A JPH09116207 A JP H09116207A JP 7269706 A JP7269706 A JP 7269706A JP 26970695 A JP26970695 A JP 26970695A JP H09116207 A JPH09116207 A JP H09116207A
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正吾 村松
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伸司 三矢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成されたInx Ga1-x Asy
1-y (0.3≦x≦1,0≦y≦1)との格子定数の
違いが±5%以内であり、Sbを含む化合物半導体より
なる第一化合物半導体層、および該第一化合物半導体層
上に形成されたInx Ga1-x Asy Sb1-y (0.3
≦x≦1,0≦y≦1)層で構成される半導体薄膜を加
工して作られるホール素子の信頼性の向上。 【解決手段】 半導体薄膜はホール素子の入力抵抗部お
よび出力抵抗部以外はすべて除去され、電極はTi、P
t、Mo、Cr、Nb、Pd、Ta、V、Wのうち少な
くとも一つよりなる第一金属層、および該第一金属層の
上に第二金属層を有し、ワイヤボンディング部が基板の
上で、ホール素子の表面は少なくとも入力抵抗部および
出力抵抗部はすべて保護膜で隙間無く覆われていること
を特徴とするホール素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Sbを含む化合物半導
体を用いたホ−ル素子とその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体による電界効果トランジス
タやホール素子等の磁気センサは、化合物半導体の高い
電子移動度を利用したデバイスである。しかし、InA
sは能動層として十分な電子移動度を持った化合物半導
体であるが、適当な基板と格子整合がとれず化合物半導
体の特性を十分生かすことができなかった。
【0003】ところが、特開平6−77556号による
と、InAsとの格子定数の違いが±5%以内の格子定
数を持ち、かつInAsより大きいバンドギャップエネ
ルギーを持つAlx1Ga1-x1Asy1Sb1-y1からなる高
抵抗の第一化合物半導体層を基板上に成長させ、該第一
化合物半導体層の上にInAs層を成長させ、さらに、
該InAs層の上に、InAsとの格子定数の違いが±
5%以内でありかつInAsより大きいバンドギャップ
エネルギーを持つAlx1Ga1-x1Asy1Sb1- y1からな
る高抵抗の第二化合物半導体層を成長させると、InA
s層を能動層として高い電子移動度を実現できることが
確認されている。
【0004】また、デバイスの温度特性を改善するた
め、バンドギャップを広げる目的でGaを導入したIn
x Ga1-x Asに対しても、Alx1Ga1-x1Asy1Sb
1-y1は同様の効果を発揮し、高い電子移動度が実現でき
る。さらに、さらなる高電子移動度の実現のため、In
x Ga1-x AsにSbを導入したInx Ga1-x Asy
Sb1-y に対しても、Alx1Ga1-x1Asy1Sb1- y1
同様の効果を発揮し、これらの物質の高い電子移動度の
デバイスへの応用が期待されている。
【0005】しかしながら、Alx1Ga1-x1Asy1Sb
1-y1は、GaAsなどと比較すると酸化に対してきわめ
て弱く、Alx1Ga1-x1Asy1Sb1-y1層を含む半導体
薄膜を用いた半導体デバイスは、十分な信頼性を得るこ
とが難しいという問題があった。例えば、基板上に成長
させたInAsとの格子定数の違いが±5%以内の格子
定数を持ち、かつInAsより大きいバンドギャップエ
ネルギーを持つAlx1Ga1-x1Asy1Sb1-y1からなる
高抵抗の第一化合物半導体層と、該第一化合物半導体層
の上に成長させたInAs層と、該InAs層の上に、
InAsとの格子定数の違いが±5%以内でありかつI
nAsより大きいバンドギャップエネルギーを持つAl
x1Ga1-x1Asy1Sb1-y1からなる高抵抗の第二化合物
半導体層からなる半導体薄膜を、半導体デバイス(例え
ばホール素子)に加工する場合、メサエッチングを該半
導体薄膜の途中まで行い、SiN保護膜を形成した後、
電極形成部のSiN保護膜をエッチングし、電極をリフ
トオフ法により形成した構造のホール素子では、信頼性
確認のための加速試験において、素子特性が30%以上
変動する素子が多数発生し、実際の使用に耐えうるだけ
の信頼性を保証するには至らなかった。
【0006】また、素子組立工程のうち、ワイヤーボン
ディングにおいて、電極金属の剥離が多く発生し、生産
性においても問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Sbを含む
化合物半導体を用いてホール素子を形成する際に、形成
されたホール素子に、家電など通常の用途のみでなく、
高温などの使用が考えられる特殊用途にも対応できる十
分な信頼性を持たせるとともに、十分な生産性も保証
し、さらに、半導体薄膜の能動薄膜の特性をホール素子
特性に十分反映させることができることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、Sbを含む
化合物半導体を用いてホール素子を形成する際の、ホー
ル素子の最適構造の探索に取り組んだ。その結果、Sb
を含む半導体薄膜をホール素子形成に必要な部分(入力
抵抗部および出力抵抗部)以外は全て基板まで除去し、
ホール素子電極の材料は特定金属によって構成され、ワ
イヤボンディング部が基板の上に形成され、更にホール
素子表面の少なくとも入力抵抗部および出力抵抗部全体
を保護膜で隙間無く覆う構造にする事によって、初めて
十分な信頼性とともに十分な生産性を持つホール素子が
得られることを見いだし、本発明に至った。
【0009】つまり、Sbを含んだ化合物半導体層(A
lGaAsSb層等)は、Sbを含むことによって、G
aAs層等と較べて酸化し易く、その為に弱くなり、一
般的な信頼性レベルが低下することを見いだした。更
に、信頼性上、電極材料が適正な材料に限定されるこ
と、保護膜の位置、構造が限定されることを見いだし、
本発明に至った。
【0010】本発明のホール素子の構造は、電極構造は
半導体薄膜の上面のコンタクト部より基板上のボンディ
ング部まで特定金属により構成され、さらに少なくとも
入力抵抗部および出力抵抗部すべてを保護膜で隙間無く
完全に覆う構造となっている。即ち本発明は、基板と、
該基板上に形成された高抵抗のSbを含む化合物半導体
よりなる第一化合物半導体層と、前記第一化合物半導体
層上に形成されたIn x Ga1-x Asy Sb1-y (0.
3≦x≦1,0≦y≦1)よりなる能動層としての半導
体層と、からなる半導体薄膜をパターン形成したパター
ン部を備え、前記第一化合物半導体層はバルクInx
1-x Asy Sb1-y (0.3≦x≦1,0≦y≦1)
に対して格子定数の違いが±5%以内であるホール素子
において、前記半導体薄膜は前記パターン部としての入
力抵抗部および出力抵抗部以外はすべて除去され、電極
はTi、Pt、Mo、Cr、Nb、Pd、Ta、V、W
のうち少なくとも一つよりなる第一金属層と、該第一金
属層の上のAu、Alのうち少なくとも一つよりなる第
二金属層とを有し、ワイヤボンディング部は基板の上に
直接形成され、ホール素子の表面は少なくとも前記入力
抵抗部および出力抵抗部をすべて保護膜で隙間無く覆わ
れていることを特徴とするホール素子である。
【0011】さらに、前記半導体薄膜が、前記第一化合
物半導体層と、前記能動層としての半導体層と、該半導
体層の上に形成された高抵抗のSbを含んだ第二化合物
半導体層を備え、該第二化合物半導体層は前記能動層と
しての半導体層に対して格子定数の違いが±5%以内で
ある半導体薄膜であることを特徴とする請求項1記載の
ホール素子である。
【0012】更に、基板と、該基板上に形成された高抵
抗のSbを含む化合物半導体よりなる第一化合物半導体
層と、前記第一化合物半導体層上に形成されたInx
1- x Asy Sb1-y (0.3≦x≦1,0≦y≦1)
よりなる能動層としての半導体層と、からなる半導体薄
膜をパターン形成したパターン部を備え、前記第一化合
物半導体層はバルクInx Ga1-x Asy Sb
1-y (0.3≦x≦1,0≦y≦1)に対して格子定数
の違いが±5%以内であるホール素子の製造方法におい
て、前記半導体薄膜を前記パターン部としての入力抵抗
部および出力抵抗部以外をすべて除去し、電極をTi、
Pt、Mo、Cr、Nb、Pd、Ta、V、Wのうち少
なくとも一つよりなる第一金属層と該第一金属層の上の
Au、Alのうち少なくとも一つよりなる第二金属層と
で形成し、ワイヤーボンディング部分を基板の上に形成
し、ホール素子の表面の少なくとも前記入力抵抗部およ
び出力抵抗部のすべてを保護膜で隙間無く覆うことを特
徴とするホール素子の製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。まず、本発明のホール素子の構造について説明す
る。図1は、本発明のホール素子の構造の一例を示して
おり、断面を模式的に示したものである。図1に於い
て、1は電極、1bは第一金属層、1aは第二金属層、
2は保護膜を示している。3は基板、4は半導体薄膜、
4aは第一化合物半導体層、4bはInx Ga1- x As
y Sb1-y 層、4cは第二化合物半導体層を示してい
る。
【0014】本発明でいう半導体薄膜は、第一化合物半
導体層、能動層としてのInx Ga 1-x Asy Sb1-y
層、第二化合物半導体層が基板の上に順に積層されるこ
とによって形成されているが、第二化合物半導体層が無
い場合も含む。前記第一化合物半導体層は、バルクIn
x Ga1-x Asy Sb1-y (0.3≦x≦1,0≦y≦
1)との格子定数の違いが±5%以内、より好ましくは
±2%以内である化合物半導体である。なぜなら、第一
化合物半導体層がバルクInxGa1-x Asy Sb1-y
と格子定数の違いが±5%以内であれば、第一化合物半
導体層の上に形成される能動層としてのInx Ga1-x
Asy Sb1-y 層は、バルクのInx Ga1-x Asy
1-y の物性値に近い高い電子移動度の膜となることが
できる。
【0015】第一化合物半導体層の具体的な材料として
は、GaSb,AlSb,Ala1Ga1-a1Sb,GaA
b1Sb1-b1,AlAsb2Sb1-b2,Ala2Ga1-a2
b3Sb1-b3などが挙げられる。上記の材料の具体的な
組成は、能動層としてのIn x Ga1-x Asy Sb1-y
層がInAsで構成されている場合(x=1、y=1)
には、材料としては、Alx1Ga1-x1Asy1Sb
1-y1(0≦x1≦1,0≦y1≦0.771+0.03
3×x1)などが挙げられ、より好ましい材料として
は、Alx1Ga1-x1Asy1Sb1-y1(0≦x1≦1,0
≦y1≦0.359+0.061×x1)などが挙げら
れる。また、能動層としてのInx Ga1-x As y Sb
1-y 層がIn0.6 Ga0.4 Asで構成されている場合
(x=0.6、y=1)には、材料としては、Alx2
1-x2Asy2Sb1-y2(0≦x2≦1,0≦y2≦1)
などが挙げられ、より好ましい材料としては、Alx2
1-x2Asy2Sb1-y2(0≦x2≦1,0.183+
0.074×x2≦y2≦0.718+0.036×x
2)などが挙げられる。また、能動層としてのInx
1-x Asy Sb1-y 層がInAs0.5 Sb0.5 で構成
されている場合(x=1、y=0.5)には、材料とし
ては、Alx3Ga1-x3Asy3Sb1-y3(0≦x3≦1,
0≦y3≦0.317+0.065×x3)などが挙げ
られる。
【0016】さらに、第一化合物半導体層は、上記の化
合物半導体の数種類からなる多層を形成してもよい。第
一化合物半導体層の厚みは、0.1μm以上、10μm
以下であり、好ましくは0.2μm以上、5μm以下の
範囲である。なお、材料の物性値(格子定数等)は、薄
膜状態と単結晶状態とで異なる場合があり、本願で言う
バルクとは材料の状態が薄膜に対して単結晶単体におけ
る状態を意味する。
【0017】第二化合物半導体層は、能動層の上に形成
することによって、新たな効果を生じる。つまり、能動
層を第一化合物半導体層と第二化合物半導体層で挟んだ
サンドイッチ構造にすることによって、量子井戸構造と
なり能動層のキャリアが増加し、しかも高い電子移動度
となることが期待できる。第二化合物半導体層は、能動
層としての半導体層に対して格子定数の違いが±5%以
内である化合物半導体よりなる。材料は第一化合物半導
体層の材料に準じ、第一化合物半導体層と同様に多層を
形成してもよい。
【0018】第二化合物半導体層の厚みは、通常第一化
合物半導体層の厚みに準ずるが、好ましい範囲として
は、1μm以下、より好ましくは、0.5μm以下、さ
らに好ましくは5nm以上0.1μm以下である。な
お、本発明における第二化合物半導体層は、必要のない
場合には形成されない。
【0019】本発明の能動層としてのInx Ga1-x
y Sb1-y 層の厚みは、1.4μm以下であり、好ま
しくは0.5μm以下、より好ましくは5nm以上0.
1μm以下である。能動層としてのInx Ga1-x As
y Sb1-y 層は、抵抗率は6.2×10-6Ω・cmから
1.5×10-1Ω・cmであり、第一化合物半導体層ま
たは第二化合物半導体層は、能動層としてのInx Ga
1-x Asy Sb1-y 層の約10倍以上高抵抗、好ましく
は約100倍以上高抵抗、より好ましくは約1000倍
以上高抵抗であり、能動層としてのInx Ga1-x As
y Sb1-y 層と第一化合物半導体層または第二化合物半
導体層は機能的に全く異なっている。よって第一化合物
半導体層または第二化合物半導体層と、能動層としての
Inx Ga1-x AsySb1-y 層とが組成上同一であっ
ても、相対的に高抵抗層としての第一化合物半導体層ま
たは第二化合物半導体層と、導電層としてのInx Ga
1-x Asy Sb 1-y 層は機能的に異なる。
【0020】また、本発明に用いられる基板は、一般に
単結晶を成長できるものであれば何でもよいが、GaA
s、InPの単結晶の半絶縁基板、Si単結晶基板等
は、好ましい例である。次に、本発明のホール素子の製
造方法について説明する。前述の基板の上に半導体薄膜
を形成する工程は、一般に薄膜の単結晶を成長させるこ
とができる工程であれば何でもよく、例として分子線エ
ピタキシー(MBE)法や、ガスソースMBE法、有機
金属化学気相成長(MOCVD)法、原子層エピタキシ
ー(ALE)法等は特に好ましい方法である。
【0021】基板の上に半導体薄膜を形成後、通常のフ
ォトリソグラフィー法によって半導体薄膜にメサパター
ンを形成し、メサエッチングを基板が露出するまで行
う。基板までメサエッチングを行うことにより、酸化に
よって激しく劣化するSbを含む化合物半導体を、ホー
ル素子形成に必要な部分、つまり入力抵抗部および出力
抵抗部以外は、全て取り去ることができると同時に、電
極のワイヤーボンディング部を半導体薄膜上でなく、基
板上に形成することが可能となる。
【0022】メサパターンの形成方法としては、一般
に、半導体薄膜上にパターンを形成できる方法なら何で
もよく、該半導体薄膜上にレジストを塗布し、フォトリ
ソグラフィ法等によりレジストをメサパターンに形成す
る方法等があげられる。メサパターン形成後のエッチン
グの方法としては、イオンミリングなどを用いたドライ
エッチング法や、クエン酸、リン酸、硫酸などからなる
酸系のエッチャントを用いたウエットエッチング法など
があげられる。
【0023】本発明のポイントの一つは、少なくとも第
一化合物半導体層と能動層とよりなる半導体薄膜が限定
された部分以外すべて除去されることである。つまり、
半導体薄膜が残る部分は、ホール素子のパターン部分の
中の入力抵抗部分と出力抵抗部分のみである。電極は、
エッチング終了後の半導体薄膜上および基板上に連続し
た金属層により形成される。
【0024】電極は、第一金属層1b、及び該第一金属
層の上に第二金属層1aを有する構造のオーミック電極
である。第一金属層1bは、Ti,Pt,Mo,Cr,
Nb,Pd,Ta,V,Wのうち一種または二種以上の
金属により構成される。これらの金属の融点は、すべて
第二金属層1aより高く(Auの融点:1063℃、A
lの融点:660℃)、また線膨張率は4.5×10-6
-1から10.6×10-6-1であり、基板及び半導体
薄膜を構成する材料と近い値を有している。(これらの
半導体の線膨張率は、例えば、GaAsの線膨張率は
5.7×10-6-1、AlSbは4.9×10-6-1
GaSbは6.3×10-6-1、InAsは5.2×1
-6-1である。) これらの性質より、電極金属と半導体薄膜の過剰な反応
が十分に抑制されるので、十分な信頼性を有するオーミ
ック電極が形成できると同時に、熱処理をする場合にお
いても、電極金属のはがれも生じない。
【0025】第一金属層1bの材料はこれらの金属を二
つ以上成分として用いた合金でもよい。また、これらの
金属、合金の数種類からなる多層を形成してもよい。第
一金属層1bの膜厚は、1nm以上、10μm以下であ
ると良く、好ましくは5nm以上、5μm以下、より好
ましくは10nm以上、1μm以下である。本発明に於
ける第二金属層1aの膜厚は、1nm以上、10μm以
下であり、好ましくは5nm以上、5μm以下、より好
ましくは10nm以上、1μm以下である。
【0026】また、電極1の厚みは、1nm以上、15
μm以下であり、好ましくは5nm以上、8μm以下、
より好ましくは10nm以上、2μm以下である。上記
の半導体薄膜上に、電極を形成する工程は、一般に薄膜
を形成できる工程なら何でもよいが、電子線あるいは抵
抗加熱による真空蒸着法、スパッタ法などが好ましい方
法として挙げられる。
【0027】更に、電極を所望の形状に加工するが、そ
の工程は、電極金属を基板全面に蒸着後レジストを塗布
し、フォトリソグラフィ法等によりレジストを電極パタ
ーンに形成した後、イオンミリング法等によるエッチン
グ等により所望の形状に加工する方法や、リフトオフ法
等が用いられる。また、電極金属を所望の膜厚に蒸着し
所望の形状に加工した後に、必要に応じ熱処理により電
極と半導体薄膜の接触を取っても良いが、その温度は2
00℃から1000℃までのどの値でもよく、好ましく
は300℃から500℃であり、また、熱処理時間は5
秒から5時間までどの値でもよく、好ましくは10秒か
ら30分である。また、熱処理は不活性ガス中で行い、
窒素、アルゴン、ヘリウム等の雰囲気下での熱処理は好
ましい。
【0028】また、リフトオフ法により電極を形成する
場合には、レジストにより電極パターンを形成した後、
第二化合物半導体層をエッチングしInx Ga1-x As
y Sb1-y 層を露出させた後、電極金属を蒸着し、In
x Ga1-x Asy Sb1-y 層と電極のコンタクトを直接
取る方法も用いられる。本発明においては、ホール素子
表面全面に保護膜2を形成し、ダイシング、ワイヤーボ
ンディングに必要な部分の保護膜をエッチングするが、
この方法により、少なくとも入力抵抗部および出力抵抗
部を保護膜で隙間無く完全に覆うことができる。
【0029】保護膜の材料としては、絶縁物であれば何
でもよいが、SiN、SiO2 などが好ましい。保護膜
の形成方法としては、薄膜を形成する方法であれば何で
もよいが、プラズマCVD法、電子線あるいは抵抗加熱
による真空蒸着法、スパッタ法などが好ましい方法とし
て挙げられる。
【0030】また、保護膜の厚みは、0.01μm以
上、20μm以下であり、好ましくは0.1μm以上、
1μm以下の範囲である。また、保護膜のエッチング方
法としては、フォトリソグラフィ法等によりレジストを
エッチングするパターンに形成した後、反応性イオンエ
ッチング(RIE)法、イオンミリング法等により、エ
ッチングする方法などが挙げられる。
【0031】以下に本発明を実施例により具体的に述べ
るが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではな
い。
【0032】
【実施例1】基板としての直径2インチのGaAs基板
の表面にMBE法により、第一化合物半導体層としての
ノンドープのAl0.65Ga0.35As0.14Sb0.86を60
0nm成長させた。この第一化合物半導体層の抵抗率は
1×105 Ω・cm以上である。
【0033】次に能動層としてのノンドープのInAs
層を15nm成長させた。この能動層の抵抗率は6×1
-4Ω・cmであった。次に第二化合物半導体層として
のノンドープのAl0.65Ga0.35As0.14Sb 0.86を3
5nm成長させた。次に積層した第二化合物半導体層と
してのノンドープのGaAs0.08Sb0.92を5nm成長
させた。この第二化合物半導体層の抵抗率は能動層の抵
抗率より十分(10倍以上)大きい値である。
【0034】この時の、半導体薄膜の電子移動度の値は
20500cm2 /Vs、シート抵抗値は370Ω、電
子濃度は5.47×1017cm-3であった。この半導体
薄膜を用いてホール素子を作製した。まず、フォトリソ
グラフィー法を用いて、形成された半導体薄膜上に入力
抵抗部および出力抵抗部となる部分を形成するためのレ
ジストパターンを形成した。引き続いて、イオンミリン
グ法によりメサエッチングをGaAs基板まで行い、不
要部分をエッチングした後、レジストを除去した。次
に、フォトリソグラフィー法により電極パターンを形成
した後、真空蒸着法により、Ti層を100nm、続い
て、Au層を300nm蒸着し、リフトオフ法により、
電極パターンを形成し、熱処理炉を用いて、窒素雰囲気
中で300℃、1分の熱処理を行い電極のTi層と第二
化合物半導体のノンドープのAl0.65Ga0.35As0.14
Sb0.86とは合金状態になってInAsとオーミックコ
ンタクトの電極を形成した。
【0035】そして、ホール素子全面にプラズマCVD
法により、0.4μmのSiN膜を形成した。該SiN
膜上にフォトリソグラフィー法により、ワイヤーボンデ
ィングする部分およびダイシング部分が開口部となって
いるレジストパターンを形成し、反応性イオンエッチン
グを使って、以上の部分のSiNをエッチングし、電極
およびGaAs基板を露出させた。
【0036】こうして、2インチのウエハ上に多数のホ
ール素子を製作した。図1に製作したホール素子の断面
形状を示す。次に、ダイシングソーにより個々のホール
素子に切断した。この製作したホール素子のチップサイ
ズは0.36mm×0.36mmであった。このホール
素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンドし、つい
で、トランスファーモールドを行い、エポキシ樹脂によ
るモールドされたホール素子を製作した。
【0037】なお、ホール素子製作の工程において、電
極剥離などの不良はワイヤボンディング時発生しなかっ
た。こうして作製したホール素子を、 、85℃、湿度85%の中に1mAの入力電流を流し
て1000時間 、70℃の中に6.5Vの入力電圧をかけて1000
時間 、120℃の中に4.5Vの入力電圧をかけて100
0時間 、150℃の中に1000時間 、121℃、2気圧、湿度100%の中に100時間 の環境下に置いたところ、その前後の特性の変化率はホ
ール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であっ
た。この様に本発明のホール素子は、極めて高い信頼性
を持っていると同時に、十分な生産性を実現できるもの
である。
【0038】また、このホール素子の特性は、ホ−ル出
力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500Gの磁束
密度を持つ磁界中で283mV、入力抵抗は768Ωで
あり、半導体薄膜の特性を十分反映した素子特性であ
る。
【0039】
【実施例2】実施例2は、実施例1に対して電極のコン
タクトの方法を変えた例である。直径2インチのGaA
s基板の表面にMBE法により、ノンドープのAl0.65
Ga 0.35As0.14Sb0.86を600nm成長させた。次
にノンドープのInAsを15nm成長させた。次にノ
ンドープのAl0.65Ga0.35As0.14Sb0.86を35n
m成長させた。次にノンドープのGaAs0.08Sb0.92
を5nm成長させた。この薄膜の電子移動度の値は20
500cm2 /Vs、シート抵抗値は370Ω、電子濃
度は5.47×1017cm-3であった。つまり、実施例
1と同一の半導体薄膜を使用した。
【0040】この半導体薄膜を用いてホール素子を作製
した。まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成さ
れた半導体薄膜上に入力抵抗部および出力抵抗部となる
部分を形成するためのレジストパターンを形成した。引
き続いて、イオンミリング法によりメサエッチングをG
aAs基板まで行い、不要部分をエッチングした後、レ
ジストを除去した。次に、フォトリソグラフィー法によ
り電極パターンを形成した後、クエン酸系エッチャント
を用いてGaAsSb層、上部のAlGaAsSb層を
エッチングし、InAs層を露出させた。
【0041】そして、真空蒸着法により、Ti層を10
0nm、続いて、Au層を300nm蒸着し、リフトオ
フ法により、電極を形成した。つまり、実施例1に比べ
て電極を直接能動層のInAsへ熱処理無しでオーミッ
クコンタクトをとった。そして、ホール素子全面にプラ
ズマCVD法により、0.4μmのSiN膜を形成し
た。該SiN膜上にフォトリソグラフィー法により、ワ
イヤーボンディングする部分およびダイシング部分が開
口部となっているレジストパターンを形成し、反応性イ
オンエッチングを使って、以上の部分のSiNをエッチ
ングし、電極およびGaAs基板を露出させた。
【0042】こうして、2インチのウエハ上に多数のホ
ール素子を製作した。図2に製作したホール素子の断面
図を示す。次に、ダイシングソーにより個々のホール素
子に切断した。この製作したホール素子のチップサイズ
は0.36mm×0.36mmであった。このホール素
子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンドし、つい
で、トランスファーモールドを行い、エポキシ樹脂によ
るモールドされたホール素子を製作した。
【0043】なお、ホール素子製作の工程において、ワ
イヤボンディング時、電極剥離などの不良は発生しなか
った。こうして作製したホール素子を、実施例1で示し
たの環境下に置いたところ、その前後の特性
の変化率はホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5
%以内であった。この様に本発明のホール素子は、極め
て高い信頼性を持っていると同時に、十分な生産性を実
現できるものである。
【0044】また、このホール素子の特性は、ホ−ル出
力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500Gの磁束
密度を持つ磁界中で283mV、入力抵抗は768Ωで
あり、薄膜の特性を十分反映した素子特性である。
【0045】
【比較例1】実施例1で作製した半導体薄膜を用いてホ
ール素子を作製した。まず、フォトリソグラフィー法を
用いて、GaAs基板上に形成された半導体薄膜上に入
力抵抗部および出力抵抗部となる部分を形成するための
レジストパターンを形成した。引き続いて、イオンミリ
ング法により半導体薄膜途中(第一化合物半導体層の途
中)までメサエッチングした後、レジストを除去した。
【0046】次に、ホール素子全面にプラズマCVD法
により、0.4μmのSiN膜を形成した。該膜上にフ
ォトリソグラフィー法により、電極となる部分が開口部
となっているレジストパターンを形成した。次に反応性
イオンエッチングを使って、電極の形成される部分のS
iNをエッチングし、さらに、クエン酸系エッチャント
を用いてGaAsSb層、上部のAlGaAsSb層を
エッチングし、InAs層を露出させた。
【0047】そして真空蒸着法により、AuGe層を2
50nm、Ni層を100nm、続いて、Au層を30
0nm蒸着し、リフトオフ法により電極を形成した。こ
うして、2インチのウエハ上に多数のホール素子を製作
した。製作したホール素子の断面図を図3に示す。そし
て、ダイシング工程以降、実施例1と同様の工程でモー
ルドされたホール素子を製作した。
【0048】なお、ホール素子製作の工程において、特
に、ワイヤーボンド時に、電極剥離などの不良が多数発
生した。こうして作製したホール素子を、実施例1で示
したの環境下に置くことを試みたところ、
においては200時間で、においては15時間
で、ホール出力電圧、入力抵抗値は30%以上の変化率
を示した。このように、本構造のホール素子は、信頼性
が極めて悪いと同時に、十分な生産性も保証できない。
【0049】つまり、比較例1は、実施例1および実施
例2と比較して、半導体薄膜は基板まで除去されておら
ず電極のボンディング部が基板の上に形成されておら
ず、電極の第一金属がTi等の特定金属でなく、更に、
保護膜がホール素子の表面を隙間無く覆っておらず、保
護膜は電極の所で分離しており保護膜と電極の間に隙間
が生じている構造となっている為に信頼性が悪くなって
いる。
【0050】
【比較例2】実施例1で作製した半導体薄膜を用いてホ
ール素子を作製した。まず、フォトリソグラフィー法を
用いて、GaAs基板上に形成された半導体薄膜上に入
力抵抗部および出力抵抗部となる部分を形成するための
レジストパターンを形成した。引き続いて、イオンミリ
ング法により半導体薄膜途中(第一化合物半導体層の途
中)までメサエッチングした後、レジストを除去した。
【0051】次に、ホール素子全面にプラズマCVD法
により、0.4μmのSiN膜を形成した。該膜上にフ
ォトリソグラフィー法により、電極となる部分が開口部
となっているレジストパターンを形成した。次に反応性
イオンエッチングを使って、電極の形成される部分のS
iNをエッチングした。そして真空蒸着法により、Ti
層を100nm、続いて、Au層を300nm蒸着し、
リフトオフ法により、電極パターンを形成し、熱処理炉
を用いて、窒素雰囲気中で300℃、1分の熱処理を行
い、電極を形成した。
【0052】こうして、2インチのウエハ上に多数のホ
ール素子を製作した。製作したホール素子の断面図を図
4に示す。そして、ダイシング工程以降、実施例1と同
様の工程でモールドされたホール素子を製作した。な
お、ホール素子製作の工程において、特に、ワイヤーボ
ンド時に、電極剥離などの不良が多数発生した。
【0053】こうして作製したホール素子を、実施例1
で示したの環境下に多数置くことを試みたと
ころ、の通電試験において、200時間で、ホー
ル出力電圧、入力抵抗値が30%以上の変化率を示す素
子が多数見られた。このように、本構造のホール素子で
は、十分な信頼性は得られないと同時に、十分な生産性
も保証できない。
【0054】つまり、比較例2は、実施例1および実施
例2と比べると半導体薄膜は基板まで除去されておらず
電極のボンディング部が基板の上に形成されておらず、
更に、保護膜がホール素子の表面を隙間無く覆っておら
ず、保護膜は電極の所で分離しており保護膜と電極の間
に隙間が生じている構造となっている為に信頼性が悪く
なっている。
【0055】
【比較例3】実施例1で作製した半導体薄膜を用いてホ
ール素子を作製した。まず、フォトリソグラフィー法を
用いて、形成された半導体薄膜上に入力抵抗部および出
力抵抗部となる部分を形成するためのレジストパターン
を形成した。引き続いて、イオンミリング法によりメサ
エッチングをGaAs基板まで行い、不要部分をエッチ
ングした後、レジストを除去した。次に、フォトリソグ
ラフィー法により電極パターンを形成した後、クエン酸
系エッチャントを用いて、電極形成部にあるGaAsS
b層、上部のAlGaAsSb層をエッチングし、In
As層を露出させた。
【0056】そして真空蒸着法により、AuGe層を2
50nm、Ni層を100nm、続いて、Au層を30
0nm蒸着し、リフトオフ法により電極を形成した。そ
して、ウエハ全面にプラズマCVD法により、0.4μ
mのSiN膜を形成した。該SiN膜上にフォトリソグ
ラフィー法により、ワイヤーボンディングする部分およ
びダイシング部分が開口部となっているレジストパター
ンを形成し、反応性イオンエッチングを使って、以上の
部分のSiNをエッチングし、電極およびGaAs基板
を露出させた。
【0057】こうして、2インチのウエハ上に多数のホ
ール素子を製作した。製作したホール素子の断面図を図
5に示す。そして、ダイシング工程以降、実施例1と同
様の工程でモールドされたホール素子を製作した。な
お、ホール素子製作の工程において、電極剥離などの不
良は、発生しなかった。
【0058】こうして作製したホール素子を、実施例1
で示したの環境下に置くことを試みたとこ
ろ、においては500時間で、においては3
0時間で、ホール出力電圧、入力抵抗値は30%以上の
変化率を示した。このように、本構造のホール素子は、
生産性は保証できるが、信頼性は極めて悪い。比較例3
は、実施例1と同じように半導体薄膜は基板まで除去し
ボンディング部が基板の上に形成されている為に、ボン
ディング時に電極剥離は発生していない。しかも、保護
膜でホール素子の表面を隙間無く覆っている構造も全く
実施例1と同様である。しかしながら、電極の第一金属
が融点の低いAuGe材料で実施例1の融点の高いTi
材料と異なっている為に信頼性が悪くなっている。
【0059】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明のホール素子
は、劣化が激しく進むSbを含む化合物半導体を含む半
導体薄膜を用いたホ−ル素子において、極めて高い信頼
性を保証できると同時に、高い生産性も保証できるホー
ル素子であり、実用性の大なるデバイスで、産業上の有
効性は計り知れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホール素子断面図である。
【図2】本発明の他の実施例のホール素子の断面図であ
る。
【図3】比較例1のホール素子の断面図である。
【図4】比較例2のホール素子の断面図である。
【図5】比較例3のホール素子の断面図である。
【符号の説明】
1 電極金属 1a 第二金属層 1b 第一金属層 2 保護膜 3 半導体薄膜を成長させた基板 4 半導体薄膜 4a 第一化合物半導体層 4b 能動層としてのInx Ga1-x Asy Sb1-y
層 4c 第二化合物半導体層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板上に形成された高抵抗の
    Sbを含む化合物半導体よりなる第一化合物半導体層
    と、前記第一化合物半導体層上に形成されたInx Ga
    1-x Asy Sb1-y (0.3≦x≦1,0≦y≦1)よ
    りなる能動層としての半導体層と、からなる半導体薄膜
    をパターン形成したパターン部を備え、前記第一化合物
    半導体層はバルクInx Ga1-x Asy Sb1-y (0.
    3≦x≦1,0≦y≦1)に対して格子定数の違いが±
    5%以内であるホール素子において、前記半導体薄膜は
    前記パターン部としての入力抵抗部および出力抵抗部以
    外はすべて除去され、電極はTi、Pt、Mo、Cr、
    Nb、Pd、Ta、V、Wのうち少なくとも一つよりな
    る第一金属層と該第一金属層の上のAu、Alのうち少
    なくとも一つよりなる第二金属層とを有し、ワイヤボン
    ディング部は基板の上に直接形成され、ホール素子の表
    面は少なくとも前記入力抵抗部および出力抵抗部をすべ
    て保護膜で隙間無く覆われていることを特徴とするホー
    ル素子。
  2. 【請求項2】 前記半導体薄膜が、前記第一化合物半導
    体層と、前記能動層としての半導体層と、該半導体層の
    上に形成された高抵抗のSbを含んだ第二化合物半導体
    層を備え、該第二化合物半導体層は前記能動層としての
    半導体層に対して格子定数の違いが±5%以内である半
    導体薄膜であることを特徴とする請求項1記載のホール
    素子。
  3. 【請求項3】 基板と、該基板上に形成された高抵抗の
    Sbを含む化合物半導体よりなる第一化合物半導体層
    と、前記第一化合物半導体層上に形成されたInx Ga
    1-x Asy Sb1-y (0.3≦x≦1,0≦y≦1)よ
    りなる能動層としての半導体層と、からなる半導体薄膜
    をパターン形成したパターン部を備え、前記第一化合物
    半導体層はバルクInx Ga1-x Asy Sb1-y (0.
    3≦x≦1,0≦y≦1)に対して格子定数の違いが±
    5%以内であるホール素子の製造方法において、前記半
    導体薄膜を前記パターン部としての入力抵抗部および出
    力抵抗部以外をすべて除去し、電極をTi、Pt、M
    o、Cr、Nb、Pd、Ta、V、Wのうち少なくとも
    一つよりなる第一金属層と該第一金属層の上のAu、A
    lのうち少なくとも一つよりなる第二金属層とで形成
    し、ワイヤーボンディング部分を基板の上に形成し、ホ
    ール素子の表面の少なくとも前記入力抵抗部および出力
    抵抗部のすべてを保護膜で隙間無く覆うことを特徴とす
    るホール素子の製造方法。
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