JP2016103533A - ホールセンサ及びホールセンサの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部磁場を検出するホールセンサを提供する。【解決手段】基板と、基板上に配置された複数の電極と、複数の電極と電気的に接続する感磁部とを備えるホール素子と、ホール素子の周囲に配置された複数のリード端子と、複数の電極の各電極と複数のリード端子の各リード端子とをそれぞれ電気的に接続する複数の導線とを備え、複数の電極は、第1の電極を含み、記複数の導線は、第1の電極と電気的に接続する第1の導線を含み、基板の縁と第1の電極との距離をL1、第1の導線の直径をD1、としたときに、L1<D1を満たすホールセンサを提供する。【選択図】図11D

Description

本発明は、ホールセンサ及びホールセンサの製造方法に関する。
従来、外部磁場を検出するホール素子を用いたホールセンサが知られている。半導体ウエハ上に形成されたホール素子は、ダイシングにより個片化されて、ホール素子の周囲に配置されたリードフレーム及びホール素子の電極とリードフレームを電気的に接続するワイヤと共にモールド樹脂でモールドされる。(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2000−252545号公報
しかしながら、ダイシング工程では、ホール素子の基板の縁にクラックが発生する。その後のモールド工程でモールド樹脂を流す際、ワイヤがモールド樹脂で流されて、クラックにワイヤが入りこむ。従来のホールセンサの製造工程では、クラックにワイヤが入り込み、ワイヤが断線する問題が生じる。
図12は、クラックにワイヤが入り込んだ状態を示した模式図である。図12の(a)は、ホールセンサの側面断面図を示し、図12の(b)は、図12の(a)のX−X'断面で切断したホールセンサの上面断面図を示す。
従来のホールセンサでは、コンタクト電極513付近まで基板511にクラックが生じる。発生したクラックの深さがワイヤ530の直径よりも大きい場合があり、ワイヤ530がクラックの中に入り込んでしまう。また、特に近年は、ホールセンサの薄型化のため、ワイヤトップを低くすることが求められている。更に、ホールセンサの小型化のため、ホール素子とホール素子の周囲に配置されたリードフレームとの距離を短くすることが求められている。ワイヤトップが低い、又は、ホール素子とリードフレームとの距離が短いと、ワイヤ530と基板511との距離が短くなり、ワイヤ530が基板511のクラックに入り込む可能性が特に高くなる。
本発明の第1の態様においては、基板と、基板上に配置された複数の電極と、複数の電極と電気的に接続する感磁部とを備えるホール素子と、ホール素子の周囲に配置された複数のリード端子と、複数の電極の各電極と複数のリード端子の各リード端子とをそれぞれ電気的に接続する複数の導線とを備え、複数の電極は、第1の電極を含み、記複数の導線は、第1の電極と電気的に接続する第1の導線を含み、基板の縁と第1の電極との距離をL1、第1の導線の直径をD1、としたときに、L1<D1を満たすホールセンサを提供する。
本発明の第2の態様においては、半導体ウエハに、第1の電極を含む複数の電極と、複数の電極と接続する感磁部とを備えるホール素子を複数形成する工程と、半導体ウエハをダイシングして、複数のホール素子を個片化する段階と、ホール素子の周囲に複数のリード端子を配置する段階と、複数の電極の各電極と複数のリード端子の各リード端子とを、第1の導線を含む複数の導線によりそれぞれ電気的に接続する段階とを備え、接続する段階において、基板の縁と第1の電極との距離をL1、第1の導線の直径をD1、としたときに、L1<D1となるホールセンサの製造方法を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
ホール素子10の断面図の一例を示す。 ホール素子10の平面図の一例を示す。 ダイシング前のホール素子10の一例を示す。 ダイシング後のホール素子10を示す。 ホールセンサ100の平面図及び断面図の一例を示す。 ダイシング後のホール素子10の一例を示す。 導線30の直径D1の決定方法を説明するための図である。 モールド工程時の導線30の状態を示す模式図である。 ホール素子10の製造工程の一例を示す。 実施形態2に係るホール素子10の構造を示す。 リード端子20のテープ貼付け工程の一例を示す。 絶縁ペースト40の塗布工程の一例を示す。 ダイボンディング工程の一例を示す。 ワイヤボンディング工程の一例を示す。 モールド工程の一例を示す。 裏面テープ60剥がし工程の一例を示す。 クラックにワイヤが入り込んだ状態を示した模式図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(実施形態1)
図1は、ホール素子10の断面図の一例を示す。ホール素子10は、基板11、感磁部12、コンタクト電極13、絶縁膜14及び電極パッド15を備える。ホール素子10は、外部磁場を検出して、その大きさに比例した信号を出力する磁気変換素子である。
基板11は、半導体プロセスで一般的に使用される材料を用いて形成される。本例の基板11は、半絶縁性のガリウムヒ素(GaAs)基板である。基板11は、GaAsに限らず、シリコン(Si)基板等であってよい。本例の基板11は、エッチングにより形成されたメサ部16を有する。
感磁部12は、基板11のメサ部16に形成された低抵抗層である。例えば、感磁部12は、基板11に不純物をインプラントすることにより形成される。
コンタクト電極13は、基板11上に形成され、感磁部12に電気的に接続される。コンタクト電極13の材料は、感磁部12との接触抵抗が小さくなるように、基板11の材料に応じて適宜選択される。
絶縁膜14は、基板11及びコンタクト電極13上に形成される。絶縁膜14は、感磁部12から電流が漏れ出るのを防止する。また、絶縁膜14は、基板11及びコンタクト電極13を、外部からの物理的なダメージから保護する。
電極パッド15は、コンタクト電極13及び絶縁膜14上に形成される。電極パッド15は、ワイヤボンディング時の物理的なダメージによる影響を低減し、ホール素子10の信頼性を向上する。但し、電極パッド15を形成せずに、コンタクト電極13に直接ワイヤボンディングしてもよい。なお、本例のコンタクト電極13及び電極パッド15は、互いに同一のパターンで形成されるが、異なるパターンで形成されてもよい。
図2は、ホール素子10の平面図の一例を示す。本例の電極パッド15は、第1から第4の電極パッド151〜154を有する。また、コンタクト電極13は、第1から第4の電極パッド151〜154に対応して、第1から第4のコンタクト電極131〜134を有する。
本例の感磁部12は、平面視で十字(クロス)型である。クロスの4つの先端部には、第1から第4の電極パッド151〜154がそれぞれ接続される。第1から第4の電極パッド151〜154は、第1の電極パッド151と第3の電極パッド153とを結ぶ仮想直線と、第2の電極パッド152と第4の電極パッド154とを結ぶ仮想直線とが交差する位置に配置される。
第1の電極パッド151及び第3の電極パッド153は、平面視で、感磁部12を挟んで互いに対向するように配置される。第1の電極パッド151及び第3の電極パッド153は、ホール素子10に電流を流すための入力端子として機能する。ホール素子10は、流れる電流と基板11に垂直に入力された磁場に応じてホール電圧を生じる。
第2の電極パッド152及び第4の電極パッド154は、平面視で、感磁部12を挟んで互いに対向し、かつ、ホール素子10に流れる電流と直交する方向で向かい合うように配置される。第2の電極パッド152及び第4の電極パッド154は、ホール電圧を出力する出力端子として機能する。
図3は、ダイシング前のホール素子10の一例を示す。ダイシング前のホール素子10は、半導体ウエハ1上に集積して形成される。図3は、半導体ウエハ1の表面の一部を示している。例えば、ホール素子10は、ダイシングしやすいように格子状に並んで配置される。ホール素子10は、半導体ウエハ1をダイシングすることにより個片化される。ホール素子10同士の間隔は、ダイシングの条件等に応じて決定される。ホール素子10同士の間隔は小さければ小さい程、ホール素子10の製造コストを低減できる。しかし、ホール素子10同士の間隔が小さすぎると、ダイシング時にホール素子10が破損し、歩留りが低下してしまう。
図4は、ダイシング後のホール素子10を示す。半導体ウエハ1をダイシングすると基板11の縁にクラックが発生する。即ち、ホール素子10の端部は、ダイシングで焼失してしまう。
図5は、ホールセンサ100の平面図及び断面図の一例を示す。ホールセンサ100は、ホール素子10、リード端子20、導線30、絶縁ペースト40及び封止部材50を備える。
リード端子20は、ホール素子10の周囲に配置される。本例のリード端子20は、第1のリード端子21、第2のリード端子22、第3のリード端子23及び第4のリード端子24を有する。第1から第4のリード端子21〜24は、第1から第4のコンタクト電極131〜134にそれぞれ対応し、ホール素子10の四隅近傍に配置される。なお、リード端子20は、銅(Cu)等の配線用の金属で形成される。また、リード端子20の表面は、電気的接続の観点からAgめっきが施されていてもよい。
導線30は、ホール素子10が有するコンタクト電極13と、リード端子20をそれぞれ電気的に接続する。本例の導線30は、第1の導線31、第2の導線32、第3の導線33及び第4の導線34を有する。第1から第4の導線31〜34は、第1から第4のコンタクト電極131〜134と第1から第4のリード端子21〜24とをそれぞれ接続する。例えば、導線30は、金(Au)で形成されたワイヤである。
絶縁ペースト40は、ホール素子10の裏面を被覆する。ホール素子10の裏面とは、ホール素子10の感磁部12が形成された面と反対側の面を指す。絶縁ペースト40は、ホール素子10の裏面全体を覆うことにより、ホール素子10のリーク電流を低減する。例えば、絶縁ペースト40は、エポキシ系の熱硬化型樹脂と、フィラーのシリカ(SiO)とを含む。絶縁ペースト40の厚さは5μm以上が好ましい。
封止部材50は、ホール素子10と、リード端子20と、導線30とを覆って保護する。封止部材50は、リード端子20の全てを封止する必要がなく、少なくともリード端子20の表面側を封止すればよい。リード端子20の表面側とは、リード端子20に導線30が接続される側を指す。封止部材50は、リフロー時の高熱に耐えられる材料で形成される。例えば、封止部材50は、エポキシ系の熱硬化型樹脂からなるモールド樹脂である。
例えば、ホール素子10の大きさは、横幅及び縦幅が0.1〜0.3mmであり、高さが0.05〜0.3mmである。また、ホールセンサ100の大きさは、横幅が0.5mm〜2.0mmであり、縦幅が0.2mm〜1.5mmであり、高さが0.10mm〜0.80mmである。
図6は、ダイシング後のホール素子10の一例を示す。本例のホール素子10は、コンタクト電極13と基板11の縁との距離を制限することで、発生するクラックの深さを制限する。基板11の縁とは、コンタクト電極13に対応する基板11の辺において、クラックがない基板11の端部を指す。また、クラックの深さとは、基板11の縁からコンタクト電極13までの最短距離方向のクラックの大きさを指す。
距離L1は、基板11の縁と第1のコンタクト電極131との距離を指す。基板11の縁と第1のコンタクト電極131との距離は、ホール素子10が四角形である場合、基板11の2つの辺に応じて、距離L1及び距離L1の2つの距離をとり得る。ここで、距離L1及び距離L1の内、大きい方の距離を距離L1とする。なお、距離L1及び距離L1が同一になるように基板11をダイシングしてもよい。また、基板11とコンタクト電極13との形状に応じて、コンタクト電極13に対応する基板11の辺の数も異なる。しかし、基本的な考え方は、本例のように基板11の2つの辺との距離を考える場合と同様である。
本例のホール素子10は、基板11の縁の近くに第1のコンタクト電極131を配置する。クラックは、基板11の縁から発生し、第1のコンタクト電極131の端部で止まる。つまり、本例のホール素子10は、ダイシング時に距離L1以上の深さを有するクラックの発生を防止する。
また、基板11の側面には、ダイシングによって発生する欠陥によって、多数の電子がトラップされている。そのため、基板11の側面は電流が流れやすい状態になる。例えば、距離L1が0の場合、電源電極として機能する第1のコンタクト電極131とホール起電力を検出する第2のコンタクト電極132が基板11の縁にまであることになる。この場合、基板11の側面を介して第1のコンタクト電極131から第2のコンタクト電極132に電流経路が形成されることがあり、第2のコンタクト電極132にリーク電流が流れると第2のコンタクト電極132の電位が変動し、ホール起電力を正確に検出できなくなることがある。そのため、距離L1及び距離L1は、0より大きいことが好ましい。
さらに、距離L1及び距離L1の少なくとも1つが0の場合、第1のコンタクト電極131の一部が基板11の縁に配置されることとなる。この場合、第1のコンタクト電極131が基板11から剥がれやすくなる。このことからも、距離L1及び距離L1は、0より大きいことが好ましい。
以上の通り、距離L1及び距離L1は、より好ましくは0.5μm以上であり、更に好ましくは1μm以上であり、特に好ましくは2μm以上である。また、距離L1が大きいとホール素子10の大きさが大きくなり、ホールセンサ100全体の大きさが大きくなってしまうので、距離L1は30μm以下であることが好ましく、より好ましくは20μm以下であり、特に好ましくは10μm以下である。
また、距離L2と距離L2、距離L3と距離L3、距離L4と距離L4は、それぞれ、第2のコンタクト電極132、第3のコンタクト電極133、及び第4のコンタクト電極134に対応する。また、距離L2と距離L2、距離L3と距離L3、距離L4と距離L4それぞれの大きい方の距離を、距離L2、距離L3、及び距離L4とする。この場合、距離L2、距離L3、及び距離L4の範囲は、距離L1と同様に設定される。
図7は、導線30の直径D1の決定方法を説明するための図である。本実施形態において、導線30の直径D1は、距離L1の大きさを規定するために用いられる。
ここで、導線30とコンタクト電極13の接続点を点A、点Aから最短距離に位置する基板11の縁を点B、点Bと同一の高さにおける導線30の位置を点Cとする。本例において、高さとは、基板11の表面に垂直な方向を指す。また、点Aから点Bまでの距離を距離ABとし、点Aから距離ABだけ離れた導線30の位置を点B'とする。また、点A、点B'及び点Cは、それぞれ導線30の断面の中心を指す。導線30の直径D1は、点B'から点Cまでの導線30の直径の最大値とする。なお、導線30の断面形状が円形でない場合、導線30の断面を包含する最小の円の直径をD1とする。
直径D1は、大きさに特に限定は無く、一般的な大きさであればよい。ただし、導線30の直径D1が細いと断線しやすくなるので、D1の下限は例えば5μm以上が好ましく、8μm以上がより好ましく、10μm以上が特に好ましい。一方、導線30の直径が太すぎると導線30が重みで垂れて、基板11の縁に接触しやすくなるので、導線30が断線しやすくなる。よって、直径D1の上限は50μm以下が好ましく、25μm以下がより好ましく、20μm以下が特に好ましい。
図8は、モールド工程時の導線30の状態を示す模式図である。図8の(a)は、ホールセンサ100の側面断面図を示し、図8の(b)は、図8の(a)のX−X'断面で切断した上面断面図を示す。X−X'面は、基板11の表面である。本例のホールセンサ100では、距離L1を直径D1よりも小さく(L1<D1)する。これにより、クラックの深さは距離L1以下になるので、ワイヤがクラックに入り込みにくくなる。よって、ホールセンサ100は、導線30の断線を防止できる。なお、図8に記載のホールセンサ100は、導線30の半径(D1/2)が距離L1よりも大きい。この場合、クラックの深さは導線30の半径よりも小さくなるので、さらにワイヤがクラックに入り込みにくくなる。即ち、図8に記載のホールセンサ100は、導線30の断線を防止する効果がさらに高い。
また、第2の導線32、第3の導線33及び第4の導線34の直径をそれぞれ直径D2、直径D3、直径D4とする。直径D2、直径D3、直径D4の範囲は、直径D1と同様に設定される。
図9は、ホール素子10の製造工程の一例を示す。図9の(a)は、インプラント工程の一例を示す。本例では、半導体ウエハ1として半絶縁性のGaAs基板を用意する。そして、半導体ウエハ1にSi等の不純物をインプラントすることにより、感磁部12を形成する。
図9の(b)は、メサエッチング工程の一例を示す。本例では、形成するメサ部16の形状に合わせてレジストをパターニングし、半導体ウエハ1をエッチングすることによりメサ部16を形成する。例えば、等方性のエッチングにより台形型のメサ部16を形成する。
図9の(c)は、コンタクト電極13の形成工程の一例を示す。本例では、リフトオフ法を用いてコンタクト電極13を形成する。リフトオフ法では、コンタクト電極13の形状に合わせてレジストをパターニングした後に、コンタクト電極13を全面に形成し、コンタクト電極13の不要部分がリフトオフされる。これにより、コンタクト電極13は、感磁部12に電気的に接続されるように、メサ部16の端部に形成される。コンタクト電極13の形成は、リフトオフ法に限られず、エッチング法であってもよい。また、コンタクト電極13は、蒸着及びスパッタ等の半導体製造工程で一般的に用いられる方法で形成される。
図9の(d)は、絶縁膜14の形成工程の一例を示す。本例では、エッチング法を用いて絶縁膜14を形成する。エッチング法では、絶縁膜14を半導体ウエハ1の全面に形成する。その後、絶縁膜14の形状に合わせてレジストをパターニングし、絶縁膜14の不要部分をエッチングする。絶縁膜14の形成は、エッチング法に限られず、リフトオフ法であってもよい。また、絶縁膜14は、CVD法及びスパッタ法等の半導体製造工程で一般的に用いられる方法で形成される。
図9の(e)は、電極パッド15の形成工程の一例を示す。本例では、リフトオフ法を用いて電極パッド15を形成する。リフトオフ法では、電極パッド15の形状に合わせてレジストをパターニングした後に、電極パッド15を全面に形成する。電極パッド15は、不要部分がリフトオフされて、コンタクト電極13に電気的に接続されるように形成される。電極パッド15の形成は、リフトオフ法に限られず、エッチング法であってもよい。また、電極パッド15は、蒸着及びスパッタ等の半導体製造工程で一般的に用いられる方法で形成される。
図9の(f)は、半導体ウエハ1のダイシング工程の一例を示す。本例では、半導体ウエハ1上にコンタクト電極13が形成されていない領域をダイシングする。ダイシングされた半導体ウエハ1は基板11となる。ダイシングの条件は、基板11の縁からコンタクト電極13までの距離が予め定められた距離L1となるように設定される。距離L1は、ホール素子10のパターン間隔及びダイシングの条件によって変更できる。例えば、距離L1は、ホール素子10のパターン間隔の大きさに応じて調整できる。また、距離L1は、ダイシングの歯の粗さ、ダイシングの回転数、ダイシング速度等によって調整できる。
(実施形態2)
図10は、実施形態2に係るホール素子10の構造を示す。本例のホール素子10は、保護膜17をさらに備える点で実施形態1に係るホール素子10と異なる。
保護膜17は、基板11及び電極13上に形成される。より具体的には、保護膜17は、電極13の側面を覆い、且つ、基板11にも接する。例えば、保護膜17は、窒化ケイ素(SiN)で形成される。また、窒化ケイ素は、Siの組成を有してよい。
本実施形態に係るホール素子10において、保護膜17は、第1のコンタクト電極131の側面を覆い、且つ、基板11にも接するので、第1のコンタクト電極131が剥がれるのを防止できる。また、保護膜17は、基板11に接して形成されるので、クラックの発生を抑えることができる。なお、保護膜17は、第1のコンタクト電極131の側面だけではなく、全てのコンタクト電極13の側面に設けられることがより好ましい。
保護膜17は、絶縁膜14と同一の膜であっても、異なる膜であってもよい。但し、製造容易性の観点から、保護膜17は、絶縁膜14と同一であることが好ましい。この場合、保護膜17は、新たに工程を追加することなく絶縁膜14のパターニング形状を変更することにより形成できる。よって、本実施形態に係るホール素子10の製造工程は、図9に開示した実施形態1に係るホール素子10の製造工程と同一であってよい。
図11Aから図11Fは、ホールセンサ100の後工程の一例を示す。本明細書において、後工程とはホール素子10を個片化してから、ホールセンサ100にパッケージングするまでの工程を指す。ホールセンサ100は、複数のホールセンサ100が同時に作成され、パッケージング工程まで終了した後にダイシングされて個片化されてもよい。
図11Aは、リード端子20のテープ貼付け工程の一例を示す。本工程では、リード端子20の一面に裏面テープ60を貼付ける。また、初めからリード端子20に裏面テープ60が張付けられた製品を用いてもよい。裏面テープ60の一方の面には例えば絶縁性の粘着層が塗布される。粘着層の成分は、例えばシリコン樹脂がベースとなる。粘着層によって、裏面テープ60にリード端子20を貼付けし易くなる。なお、裏面テープ60としては、粘着性を有すると共に、耐熱性を有する樹脂製のテープが用いられることが好ましい。リード端子20は、例えばAu/Ni/Pdにより形成される。
図11Bは、絶縁ペースト40の塗布工程の一例を示す。絶縁ペースト40は、裏面テープ60の粘着層を有する面のうち、複数のリード端子20で囲まれた領域に塗布される。ここでは、完成後のホールセンサ100において、ホール素子10の裏面の一部が封止部材50から露出することがないように、絶縁ペースト40の塗布条件を調整する。例えば、絶縁ペースト40の塗布条件とは、塗布する範囲及び塗布する厚さ等である。
図11Cは、ダイボンディング工程の一例を示す。ダイボンディング工程では、裏面テープ60のうち、絶縁ペースト40が塗布された領域にホール素子10を載置する。ダイボンディング後にキュアと呼ばれる熱処理を行うことにより、絶縁ペースト40を硬化させる。
図11Dは、ワイヤボンディング工程の一例を示す。ワイヤボンディング工程では、電極パッド15とリード端子20とをワイヤを用いて電気的に接続する。4つの電極パッド15は、周囲に形成された4つのリード端子20のそれぞれに接続される。本例のワイヤは、18μm金線を用いて、小ボールでボンディングされる。また、本例のワイヤボンディング工程は、第1のボンド点が電極パッド15で、第2のボンド点がリード端子20となる正ボンドを用いて低ループで行われる。
図11Eは、モールド工程の一例を示す。モールド工程では、封止部材50が、ホール素子10、複数のリード端子20及び複数の導線30をそれぞれ封止する。例えば、モールド工程は、トランスファーモールド技術を用いて行われる。本例のホールセンサ100は、上型が0.13mmの薄モールドを用いてモールドされる。
図11Fは、テープ剥がし工程の一例を示す。テープ剥がし工程では、絶縁ペースト40及び封止部材50から裏面テープ60を剥離する。これにより、ホール素子10の裏面に絶縁ペースト40を残しつつ、絶縁ペースト40及び封止部材50から裏面テープ60を剥離する。テープ剥がし工程の次に、ホールセンサ100全体を熱処理するキュア工程を実施する。本例の製造工程では、ホールセンサ100の外装めっき無しで、パッケージのダイシングによりホールセンサ100が完成する。
以上の通り、ホールセンサ100は、第1の導線31の直径D1よりも小さな距離L1を有する。これにより、基板11の縁に生じるクラックの深さを、距離L1以下に制限できる。そのため、ホール素子10を有するホールセンサ100は、後工程において、導線30の断線を防止できる。また、ホールセンサ100は、ホール素子10の距離L1を変更するだけで、従来のホールセンサと同様の製造工程により製造できる。即ち、新たに製造工程を追加する必要がない。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1・・・半導体ウエハ、10・・・ホール素子、11・・・基板、12・・・感磁部、13・・・コンタクト電極、14・・・絶縁膜、15・・・電極パッド、16・・・メサ部、17・・・保護膜、20・・・リード端子、21・・・第1のリード端子、22・・・第2のリード端子、23・・・第3のリード端子、24・・・第4のリード端子、30・・・導線、31・・・第1の導線、32・・・第2の導線、33・・・第3の導線、34・・・第4の導線、40・・・絶縁ペースト、50・・・封止部材、60・・・裏面テープ、100・・・ホールセンサ、131・・・第1のコンタクト電極、132・・・第2のコンタクト電極、133・・・第3のコンタクト電極、134・・・第4のコンタクト電極、151・・・第1の電極パッド、152・・・第2の電極パッド、153・・・第3の電極パッド、154・・・第4の電極パッド、511・・・基板、513・・・コンタクト電極、530・・・ワイヤ

Claims (14)

  1. 基板と、前記基板上に配置された複数の電極と、前記複数の電極と電気的に接続する感磁部とを備えるホール素子と、
    前記ホール素子の周囲に配置された複数のリード端子と、
    前記複数の電極の各電極と前記複数のリード端子の各リード端子とをそれぞれ電気的に接続する複数の導線と
    を備え、
    前記複数の電極は、第1の電極を含み、
    記複数の導線は、前記第1の電極と電気的に接続する第1の導線を含み、
    前記基板の縁と前記第1の電極との距離をL1、前記第1の導線の直径をD1、としたときに、L1<D1を満たすホールセンサ。
  2. 前記L1は0より大きい請求項1に記載のホールセンサ。
  3. 前記L1は、0.5μm以上30μm以下である請求項1に記載のホールセンサ。
  4. 前記D1は、5μm以上50μm以下である請求項1から3のいずれか一項に記載のホールセンサ。
  5. 前記複数の電極は、第2から第4の電極を更に含み、
    前記複数の導線は、前記第2から第4の電極の各電極に電気的に接続する第2から第4の導線を更に含み、
    前記基板の縁と前記第2の電極との距離をL2、
    前記基板の縁と前記第3の電極との距離をL3、
    前記基板の縁と前記第4の電極との距離をL4、
    前記第2の導線の直径をD2、
    前記第3の導線の直径をD3、
    前記第3の導線の直径をD4、
    とした場合に、
    L2<D2、且つ、L3<D3、且つ、L4<D4を満たす請求項1から4のいずれか一項に記載のホールセンサ。
  6. 前記第1の電極は、前記第3の電極と対向する位置に配置され、
    前記第2の電極は、前記第4の電極と対向する位置に配置され、
    前記第1から第4の電極は、
    前記感磁部を平面視したときに、
    前記第1の電極と前記第3の電極とを結ぶ仮想直線と、前記第2の電極と前記第4の電極とを結ぶ仮想直線が交差する位置に配置される請求項5に記載のホールセンサ。
  7. 前記ホール素子と前記複数のリード端子と前記複数の導線を封止する封止部材を備える請求項1から6のいずれか一項に記載のホールセンサ。
  8. 前記第1の電極の側面の少なくとも一部を覆う保護膜を更に備える請求項1から7のいずれか一項に記載のホールセンサ。
  9. 前記保護膜は、前記第1の電極の側面及び前記基板に接する請求項8に記載のホールセンサ。
  10. 前記保護膜は、窒化ケイ素(SiN)である請求項8又は9に記載のホールセンサ。
  11. 前記第1の導線の半径は前記L1よりも大きい請求項1から10のいずれか一項に記載のホールセンサ。
  12. 前記基板の縁におけるクラックの深さが前記D1よりも小さい請求項1から11の何れか一項に記載のホールセンサ。
  13. 前記基板の縁におけるクラックの深さが前記第1の導線の半径よりも小さい請求項12に記載のホールセンサ。
  14. 半導体ウエハに、第1の電極を含む複数の電極と、複数の電極と接続する感磁部とを備えるホール素子を複数形成する工程と、
    前記半導体ウエハをダイシングして、複数の前記ホール素子を個片化する段階と、
    前記ホール素子の周囲に複数のリード端子を配置する段階と、
    前記複数の電極の各電極と前記複数のリード端子の各リード端子とを、第1の導線を含む複数の導線によりそれぞれ電気的に接続する段階と
    を備え、
    前記接続する段階において、
    基板の縁と第1の電極との距離をL1、第1の導線の直径をD1、としたときに、L1<D1となるホールセンサの製造方法。
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