JPH07283390A - オーミック電極 - Google Patents
オーミック電極Info
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- JPH07283390A JPH07283390A JP6066238A JP6623894A JPH07283390A JP H07283390 A JPH07283390 A JP H07283390A JP 6066238 A JP6066238 A JP 6066238A JP 6623894 A JP6623894 A JP 6623894A JP H07283390 A JPH07283390 A JP H07283390A
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Landscapes
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- Hall/Mr Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 基板(3)、該基板(3)上に形成されたI
nAsとの格子定数の違いが±5%以内でありSbを含
む化合物半導体よりなる第一化合物半導体層(4a)、
該第一化合物半導体層の上に形成されたInAs層(4
b)、及び該InAs層の上に形成されたInAsとの
格子定数の違いが±5%以内でありSbを含む化合物半
導体よりなる第二化合物半導体層(4c)で構成される
半導体薄膜上に設けられる電極であって、前記第二化合
物半導体層(4c)上に、Ti,Pt,Mo,Cr,N
b,Pd,Ta,V,Wよりなる間隙金属層(1)、及
び該間隙金属層の上にAu層(2)を有することを特徴
とするオーミック電極。 【効果】 電極の過剰な拡散、ボーリング・アップや電
極のはがれ等が発生しない。
nAsとの格子定数の違いが±5%以内でありSbを含
む化合物半導体よりなる第一化合物半導体層(4a)、
該第一化合物半導体層の上に形成されたInAs層(4
b)、及び該InAs層の上に形成されたInAsとの
格子定数の違いが±5%以内でありSbを含む化合物半
導体よりなる第二化合物半導体層(4c)で構成される
半導体薄膜上に設けられる電極であって、前記第二化合
物半導体層(4c)上に、Ti,Pt,Mo,Cr,N
b,Pd,Ta,V,Wよりなる間隙金属層(1)、及
び該間隙金属層の上にAu層(2)を有することを特徴
とするオーミック電極。 【効果】 電極の過剰な拡散、ボーリング・アップや電
極のはがれ等が発生しない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Sbを含む化合物半導
体を用いたホ−ル素子やFET等を形成する際に用いら
れるオーミック電極に関するものである。
体を用いたホ−ル素子やFET等を形成する際に用いら
れるオーミック電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】InAsはきわめて高い電子移動度を持
つ材料であり、高感度磁気センサー等への応用が期待さ
れているが、InAsに格子整合する半絶縁性基板が存
在しないため、高い電子移動度を実際のデバイスに応用
することは難しかった。その解決法の一つとして、In
Asとの格子定数の違いが±5%以内の格子定数を持
ち、かつInAsより大きいバンドギャップエネルギー
を持つAlx Ga 1-x Asy Sb1-y からなる高抵抗の
第一化合物半導体層を基板上に成長させ、該第一化合物
半導体層の上にInAs層を成長させ、さらに、該In
As層の上に、InAsとの格子定数の違いが±5%以
内でありかつInAsより大きいバンドギャップエネル
ギーを持つAlx Ga1-x Asy Sb1-y からなる高抵
抗の第二化合物半導体層を基板上に成長させると、高い
電子移動度を実現できることが確認されている。
つ材料であり、高感度磁気センサー等への応用が期待さ
れているが、InAsに格子整合する半絶縁性基板が存
在しないため、高い電子移動度を実際のデバイスに応用
することは難しかった。その解決法の一つとして、In
Asとの格子定数の違いが±5%以内の格子定数を持
ち、かつInAsより大きいバンドギャップエネルギー
を持つAlx Ga 1-x Asy Sb1-y からなる高抵抗の
第一化合物半導体層を基板上に成長させ、該第一化合物
半導体層の上にInAs層を成長させ、さらに、該In
As層の上に、InAsとの格子定数の違いが±5%以
内でありかつInAsより大きいバンドギャップエネル
ギーを持つAlx Ga1-x Asy Sb1-y からなる高抵
抗の第二化合物半導体層を基板上に成長させると、高い
電子移動度を実現できることが確認されている。
【0003】しかしながら、このような薄膜構造に適し
た、信頼性のあるオーミック電極を再現性良く得ること
が難しいという問題があった。このような構造の薄膜に
オーミック電極を形成する方法には、該第二化合物半導
体層のみをエッチングすることによって露出させたIn
As層上に、電極金属を蒸着してオーミック接触を取る
ノンアロイ法と、該第二化合物半導体層上に蒸着した電
極金属成分をアニール処理によって該半導体薄膜中に拡
散させオーミック接触を取るアロイ法がある。
た、信頼性のあるオーミック電極を再現性良く得ること
が難しいという問題があった。このような構造の薄膜に
オーミック電極を形成する方法には、該第二化合物半導
体層のみをエッチングすることによって露出させたIn
As層上に、電極金属を蒸着してオーミック接触を取る
ノンアロイ法と、該第二化合物半導体層上に蒸着した電
極金属成分をアニール処理によって該半導体薄膜中に拡
散させオーミック接触を取るアロイ法がある。
【0004】このうちノンアロイ法では、該第二化合物
半導体層のみを再現性良くエッチングすることが難し
く、該第二化合物半導体層のエッチング残さが生じた
り、あるいは該InAs層までもエッチングしてしまっ
たり、あるいは該InAs層にダメージを与えたりし
て、該InAs層の高い電子移動度を保ったまま再現性
良くオーミック電極を形成することは難しかった。一
方、アロイ法を用いた場合も、従来から知られている融
点が356℃であるAuGe(Au:Ge=88:1
2)を用いたAuGe/Ni/Au等を電極金属として
用いると、アニールにより、電極金属成分が半導体薄膜
へ過剰に拡散したり、電極金属のボーリング・アップが
発生したり、さらには電極金属自体の半導体薄膜からの
はがれが発生したりして、信頼性のある電極を形成する
ことができなかった。
半導体層のみを再現性良くエッチングすることが難し
く、該第二化合物半導体層のエッチング残さが生じた
り、あるいは該InAs層までもエッチングしてしまっ
たり、あるいは該InAs層にダメージを与えたりし
て、該InAs層の高い電子移動度を保ったまま再現性
良くオーミック電極を形成することは難しかった。一
方、アロイ法を用いた場合も、従来から知られている融
点が356℃であるAuGe(Au:Ge=88:1
2)を用いたAuGe/Ni/Au等を電極金属として
用いると、アニールにより、電極金属成分が半導体薄膜
へ過剰に拡散したり、電極金属のボーリング・アップが
発生したり、さらには電極金属自体の半導体薄膜からの
はがれが発生したりして、信頼性のある電極を形成する
ことができなかった。
【0005】このように、従来の電極材料や方法で該I
nAs層の高い電子移動度を保ったまま信頼性のあるオ
ーミック電極を再現性良く形成することは難しかった。
nAs層の高い電子移動度を保ったまま信頼性のあるオ
ーミック電極を再現性良く形成することは難しかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Sbを含む
化合物半導体を用いたホール素子やFET等を形成する
際に、条件設定の困難なエッチングを使用せず、また、
アニールによる電極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、
ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはがれ等を発生
させず、該InAs層の高い電子移動度を素子特性に十
分反映させることのできる信頼性のあるオーミック電極
を再現性良く形成することを目的とする。
化合物半導体を用いたホール素子やFET等を形成する
際に、条件設定の困難なエッチングを使用せず、また、
アニールによる電極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、
ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはがれ等を発生
させず、該InAs層の高い電子移動度を素子特性に十
分反映させることのできる信頼性のあるオーミック電極
を再現性良く形成することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
を解決するため、アロイ法によるオーミック電極の形成
に適した電極金属の探索に取り組んだ。その結果、該第
二化合物半導体層上に、特定金属層および該層の上にA
u層を形成した電極構造をとることによって、アニール
処理を行っても、電極金属の半導体薄膜への過剰な拡
散、ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはがれ等が
発生せず、信頼性のあるオーミック電極を再現性良く形
成できることを見いだし、本発明を完成した。
を解決するため、アロイ法によるオーミック電極の形成
に適した電極金属の探索に取り組んだ。その結果、該第
二化合物半導体層上に、特定金属層および該層の上にA
u層を形成した電極構造をとることによって、アニール
処理を行っても、電極金属の半導体薄膜への過剰な拡
散、ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはがれ等が
発生せず、信頼性のあるオーミック電極を再現性良く形
成できることを見いだし、本発明を完成した。
【0008】即ち本発明は、基板(3)、該基板(3)
上に形成されたInAsとの格子定数の違いが±5%以
内でありSbを含む化合物半導体よりなる第一化合物半
導体層(4a)、該第一化合物半導体層の上に形成され
たInAs層(4b)、及び該InAs層の上に形成さ
れたInAsとの格子定数の違いが±5%以内でありS
bを含む化合物半導体よりなる第二化合物半導体層(4
c)で構成される半導体薄膜上に設けられる電極であっ
て、前記第二化合物半導体層(4c)上に、Ti,P
t,Mo,Cr,Nb,Pd,Ta,V,Wよりなる間
隙金属層(1)、及び該間隙金属層の上にAu層(2)
を有することを特徴とするオーミック電極である。
上に形成されたInAsとの格子定数の違いが±5%以
内でありSbを含む化合物半導体よりなる第一化合物半
導体層(4a)、該第一化合物半導体層の上に形成され
たInAs層(4b)、及び該InAs層の上に形成さ
れたInAsとの格子定数の違いが±5%以内でありS
bを含む化合物半導体よりなる第二化合物半導体層(4
c)で構成される半導体薄膜上に設けられる電極であっ
て、前記第二化合物半導体層(4c)上に、Ti,P
t,Mo,Cr,Nb,Pd,Ta,V,Wよりなる間
隙金属層(1)、及び該間隙金属層の上にAu層(2)
を有することを特徴とするオーミック電極である。
【0009】以下、本発明を更に詳細に説明する。図1
は、本発明による半導体薄膜上に形成されたオーミック
電極の一例を示しており、断面を模式的に示したもので
ある。図1に於いて、1は間隙金属層、2はAu層を示
している。3は半導体薄膜を成長させた基板、4は半導
体薄膜、4aは第一化合物半導体層、4bはInAs
層、4cは第二化合物半導体層を示している。5は半導
体の表面を保護するために必要に応じて形成された絶縁
物からなるパッシベーション層を示す。
は、本発明による半導体薄膜上に形成されたオーミック
電極の一例を示しており、断面を模式的に示したもので
ある。図1に於いて、1は間隙金属層、2はAu層を示
している。3は半導体薄膜を成長させた基板、4は半導
体薄膜、4aは第一化合物半導体層、4bはInAs
層、4cは第二化合物半導体層を示している。5は半導
体の表面を保護するために必要に応じて形成された絶縁
物からなるパッシベーション層を示す。
【0010】本発明でいう半導体薄膜は、第一化合物半
導体層、InAs層、第二化合物半導体層が順に積層さ
れることによって形成されている。前記第一化合物半導
体層、および第二化合物半導体層は、二層の間に積層さ
れたInAsとの格子定数の違いが±5%以内、好まし
くは±2%以内であり、Sbを含む化合物半導体でなく
てはならない。好ましい材料としては、GaSb,Al
Sb,AlX1Ga1-X1Sb,(0≦x1≦1)、GaA
sy1Sb1-y1(0≦y1≦0.768),AlAsy2S
b1-y2(0≦y2≦0.793),Alx2Ga1-x2As
y3Sb1-y3〔0≦x2≦1,0≦y3≦(0.768+
0.025×x2)〕が好ましい材料である。特に好ま
しい材料は、GaSb,AlSb,AlX1Ga1-X1S
b,(0≦x1≦1)、GaAsy1Sb1-y1(0≦y1
≦0.359)、AlAsy2Sb1-y2(0≦y2≦0.
415)、Alx2Ga1-x2Asy3Sb1-y3〔0≦x2≦
1,0≦y3≦(0.359+0.056×x2)〕で
ある。
導体層、InAs層、第二化合物半導体層が順に積層さ
れることによって形成されている。前記第一化合物半導
体層、および第二化合物半導体層は、二層の間に積層さ
れたInAsとの格子定数の違いが±5%以内、好まし
くは±2%以内であり、Sbを含む化合物半導体でなく
てはならない。好ましい材料としては、GaSb,Al
Sb,AlX1Ga1-X1Sb,(0≦x1≦1)、GaA
sy1Sb1-y1(0≦y1≦0.768),AlAsy2S
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y3Sb1-y3〔0≦x2≦1,0≦y3≦(0.768+
0.025×x2)〕が好ましい材料である。特に好ま
しい材料は、GaSb,AlSb,AlX1Ga1-X1S
b,(0≦x1≦1)、GaAsy1Sb1-y1(0≦y1
≦0.359)、AlAsy2Sb1-y2(0≦y2≦0.
415)、Alx2Ga1-x2Asy3Sb1-y3〔0≦x2≦
1,0≦y3≦(0.359+0.056×x2)〕で
ある。
【0011】また、第一及び第二化合物半導体層は、こ
れらの化合物半導体の数種類からなる多層を形成してい
てもよい。また、第一及び第二化合物半導体層は、同じ
材料であっても、相異なる材料であっても良い。さら
に、第二化合物半導体層と間隙金属層との間には、電極
を形成するのに支障とならない程度の薄い層があっても
良い。
れらの化合物半導体の数種類からなる多層を形成してい
てもよい。また、第一及び第二化合物半導体層は、同じ
材料であっても、相異なる材料であっても良い。さら
に、第二化合物半導体層と間隙金属層との間には、電極
を形成するのに支障とならない程度の薄い層があっても
良い。
【0012】第一化合物半導体層の厚みd4a、0.1
μm≦d4a≦10μmであり、好ましくは0.2μm
≦d4a≦5μmの範囲である。第二化合物半導体層の
厚みd4cは、通常第一化合物半導体層の厚みに準ずる
が、好ましい範囲としては、1μm以下、より好ましく
は、0.5μm以下、さらに好ましくは5nm以上0.
1μm以下である。
μm≦d4a≦10μmであり、好ましくは0.2μm
≦d4a≦5μmの範囲である。第二化合物半導体層の
厚みd4cは、通常第一化合物半導体層の厚みに準ずる
が、好ましい範囲としては、1μm以下、より好ましく
は、0.5μm以下、さらに好ましくは5nm以上0.
1μm以下である。
【0013】本発明のInAs層の厚みd4bは、1.
4μm以下であり、好ましくは0.5μm以下、より好
ましくは5nm以上0.1μm以下である。また、本発
明に用いられる基板は、一般に単結晶を成長できるもの
であれば何でもよいが、GaAs、InPの単結晶の半
絶縁基板、Si単結晶基板等は、好ましい例である。
4μm以下であり、好ましくは0.5μm以下、より好
ましくは5nm以上0.1μm以下である。また、本発
明に用いられる基板は、一般に単結晶を成長できるもの
であれば何でもよいが、GaAs、InPの単結晶の半
絶縁基板、Si単結晶基板等は、好ましい例である。
【0014】上記の半導体薄膜を形成する工程は、一般
に薄膜の単結晶を成長させることができる工程であれば
何でもよく、例として分子線エピタキシー(MBE)法
や、MOMBE法、MOVPE法、ALE法等は特に好
ましい方法である。本発明においては、上記半導体薄膜
にさらに間隙金属層、及びAu層を積層する。
に薄膜の単結晶を成長させることができる工程であれば
何でもよく、例として分子線エピタキシー(MBE)法
や、MOMBE法、MOVPE法、ALE法等は特に好
ましい方法である。本発明においては、上記半導体薄膜
にさらに間隙金属層、及びAu層を積層する。
【0015】第一金属層1は、Ti,Pt,Mo,C
r,Nb,Pd,Ta,V,Wのうちのいずれか一種又
は二種以上を選択する。表1に、これらの金属の融点お
よび線膨張率を示した。前記の金属種であると、Auの
融点(1063℃)より高い融点をもつと同時に、基板
を構成する半導体の線膨張率に近い線膨張率を有するの
で、電極金属と半導体薄膜反応の過剰な反応によるボー
リング・アップ、電極金属の半導体薄膜への過剰な拡散
がそれぞれ抑制され、アニール後の電極金属の半導体薄
膜からのはがれも生じない。また、上記の金属種のう
ち、特に好ましいのは、Ti,Pt,Cr,Pdであ
る。
r,Nb,Pd,Ta,V,Wのうちのいずれか一種又
は二種以上を選択する。表1に、これらの金属の融点お
よび線膨張率を示した。前記の金属種であると、Auの
融点(1063℃)より高い融点をもつと同時に、基板
を構成する半導体の線膨張率に近い線膨張率を有するの
で、電極金属と半導体薄膜反応の過剰な反応によるボー
リング・アップ、電極金属の半導体薄膜への過剰な拡散
がそれぞれ抑制され、アニール後の電極金属の半導体薄
膜からのはがれも生じない。また、上記の金属種のう
ち、特に好ましいのは、Ti,Pt,Cr,Pdであ
る。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】また、間隙金属層1の材料はこれらの金属
を二つ以上成分として用いた合金でもよい。また、これ
らの金属、合金の数種類からなる多層を形成してもよ
い。間隙金属層1の膜厚d1は、1nm≦d1≦10μ
mであると良く、好ましくは5nm≦d1≦5μm、よ
り好ましくは10nm≦d1≦1μmである。本発明に
於けるAu層2の膜厚d2は1nm≦d2≦10μmで
あり、好ましくは5nm≦d2≦5μm、より好ましく
は10nm≦d2≦1μmである。
を二つ以上成分として用いた合金でもよい。また、これ
らの金属、合金の数種類からなる多層を形成してもよ
い。間隙金属層1の膜厚d1は、1nm≦d1≦10μ
mであると良く、好ましくは5nm≦d1≦5μm、よ
り好ましくは10nm≦d1≦1μmである。本発明に
於けるAu層2の膜厚d2は1nm≦d2≦10μmで
あり、好ましくは5nm≦d2≦5μm、より好ましく
は10nm≦d2≦1μmである。
【0019】上記の半導体薄膜上に、間隙金属層1を形
成する工程、Au層2を形成する工程は、一般に薄膜を
形成できる工程なら何でもよいが、電子線あるいは抵抗
加熱による真空蒸着法、スパッタ法などが好ましい方法
として挙げられる。更に、電極を所望の形状に加工する
が、その工程は、電極金属を基板全面に蒸着後レジスト
を塗布し、フォトリソグラフィ法等によりレジストを電
極パターンに形成した後、イオンミリング法等によるエ
ッチング等により所望の形状に加工する方法や、リフト
オフ法等が用いられる。また、リフトオフ法としては、
SiN,SiO2 等のパッシベーション層をプラズマC
VD法等により基板全面に形成した後、レジストを塗布
しレジストを電極パターンに形成して、RIE法等によ
り窓開けを行った後、電極金属を蒸着してリフトオフを
行う、スペーサーリフトオフ法も良く用いられる。前記
のいずれの方法においても本発明の効果は十分に発揮さ
れる。
成する工程、Au層2を形成する工程は、一般に薄膜を
形成できる工程なら何でもよいが、電子線あるいは抵抗
加熱による真空蒸着法、スパッタ法などが好ましい方法
として挙げられる。更に、電極を所望の形状に加工する
が、その工程は、電極金属を基板全面に蒸着後レジスト
を塗布し、フォトリソグラフィ法等によりレジストを電
極パターンに形成した後、イオンミリング法等によるエ
ッチング等により所望の形状に加工する方法や、リフト
オフ法等が用いられる。また、リフトオフ法としては、
SiN,SiO2 等のパッシベーション層をプラズマC
VD法等により基板全面に形成した後、レジストを塗布
しレジストを電極パターンに形成して、RIE法等によ
り窓開けを行った後、電極金属を蒸着してリフトオフを
行う、スペーサーリフトオフ法も良く用いられる。前記
のいずれの方法においても本発明の効果は十分に発揮さ
れる。
【0020】更に、電極金属を所望の膜厚に蒸着し所望
の形状に加工した後のアニールは、温度は200℃から
1000℃までのどの値でもよく、好ましくは300℃
から500℃であり、また、アニール時間は5秒から5
時間までどの値でもよく、好ましくは10秒から10分
である。また、アニールは、不活性ガス中で行い、窒
素、アルゴン、ヘリウム等の雰囲気下でのアニールは好
ましい。
の形状に加工した後のアニールは、温度は200℃から
1000℃までのどの値でもよく、好ましくは300℃
から500℃であり、また、アニール時間は5秒から5
時間までどの値でもよく、好ましくは10秒から10分
である。また、アニールは、不活性ガス中で行い、窒
素、アルゴン、ヘリウム等の雰囲気下でのアニールは好
ましい。
【0021】尚、これらの金属の積層は、必ずしも全て
が第二化合物半導体層上にある必要はなく、エッチング
等により露出した他の層(基板でも良い)と接していて
も構わない。
が第二化合物半導体層上にある必要はなく、エッチング
等により露出した他の層(基板でも良い)と接していて
も構わない。
【0022】
【実施例】以下に本発明を実施例により述べるが、本発
明はこれらの例のみに限定されるものではない。
明はこれらの例のみに限定されるものではない。
【0023】
【実施例1】直径2インチのGaAs基板の表面にMB
E法により、第一化合物半導体層として、ノンドープの
Al0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を600nm成長さ
せた。次にノンドープのInAsを15nm成長させ
た。次に第二化合物半導体層として、ノンドープのAl
0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を35nm成長させた。
更にノンドープのGaAs0.08Sb0.92を10nm成長
させ、半導体用薄膜を得た。この薄膜の電子移動度の値
は20500cm2 /Vs、シート抵抗値は370Ω/
□、電子濃度は5.47×1017cm-3であった。
E法により、第一化合物半導体層として、ノンドープの
Al0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を600nm成長さ
せた。次にノンドープのInAsを15nm成長させ
た。次に第二化合物半導体層として、ノンドープのAl
0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を35nm成長させた。
更にノンドープのGaAs0.08Sb0.92を10nm成長
させ、半導体用薄膜を得た。この薄膜の電子移動度の値
は20500cm2 /Vs、シート抵抗値は370Ω/
□、電子濃度は5.47×1017cm-3であった。
【0024】次に、この薄膜を用いてホール素子を作製
した。まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成さ
れた半導体薄膜上に感磁部となる部分を形成するための
レジストパターンを形成した。引き続いて、イオンミリ
ング法により不要部分をエッチングした後、レジストを
除去した。次に、ウエハ全面にプラズマCVD法によ
り、0.4μmのSiN膜を形成した。該SiN膜上に
フォトリソグラフィー法により、電極となる部分が開口
部となっているレジストパターンを形成した。次に反応
性イオンエッチングを使って、電極の形成される部分の
SiNをエッチングし、GaAsSb層を露出させた。
した。まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成さ
れた半導体薄膜上に感磁部となる部分を形成するための
レジストパターンを形成した。引き続いて、イオンミリ
ング法により不要部分をエッチングした後、レジストを
除去した。次に、ウエハ全面にプラズマCVD法によ
り、0.4μmのSiN膜を形成した。該SiN膜上に
フォトリソグラフィー法により、電極となる部分が開口
部となっているレジストパターンを形成した。次に反応
性イオンエッチングを使って、電極の形成される部分の
SiNをエッチングし、GaAsSb層を露出させた。
【0025】そして真空蒸着法により、Ti層を100
nm、続いて、Au層を300nm蒸着し、スペーサー
リフトオフ法により、ホール素子の電極パターンを形成
した。そして、アニール炉を用いて、窒素雰囲気中で3
00℃、1分のアニールを行い、電極を形成した。な
お、アニール後において、電極金属の半導体薄膜への過
剰な拡散、ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはが
れ等は全く認められなかった。
nm、続いて、Au層を300nm蒸着し、スペーサー
リフトオフ法により、ホール素子の電極パターンを形成
した。そして、アニール炉を用いて、窒素雰囲気中で3
00℃、1分のアニールを行い、電極を形成した。な
お、アニール後において、電極金属の半導体薄膜への過
剰な拡散、ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはが
れ等は全く認められなかった。
【0026】こうして、2インチのウエハ上に多数のホ
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
【0027】こうして試作したホール素子の特性は、ホ
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で283mVであり、入力抵抗
は768Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で283mVであり、入力抵抗
は768Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
【0028】
【比較例1】実施例1で作製した薄膜を用いてホール素
子の作製を試みた。実施例1と同様の方法で、電極とな
る部分が開口部となっているレジストパターンを形成し
た後、電極の形成される部分のGaAsSb層を露出さ
せた。そして真空蒸着法により、AuGe層を250n
m、Ni層を100nm、続いて、Au層を300nm
蒸着し、スペーサーリフトオフ法により、ホール素子の
電極パターンを形成した。そして、アニール炉を用い
て、窒素雰囲気中で300℃、1分のアニールを行った
が、基板上の全ての素子において、電極金属の半導体薄
膜への過剰な拡散、ボーリング・アップが激しく発生し
たため、良好な電極を形成できなかった。
子の作製を試みた。実施例1と同様の方法で、電極とな
る部分が開口部となっているレジストパターンを形成し
た後、電極の形成される部分のGaAsSb層を露出さ
せた。そして真空蒸着法により、AuGe層を250n
m、Ni層を100nm、続いて、Au層を300nm
蒸着し、スペーサーリフトオフ法により、ホール素子の
電極パターンを形成した。そして、アニール炉を用い
て、窒素雰囲気中で300℃、1分のアニールを行った
が、基板上の全ての素子において、電極金属の半導体薄
膜への過剰な拡散、ボーリング・アップが激しく発生し
たため、良好な電極を形成できなかった。
【0029】
【実施例2】直径2インチのGaAs基板の表面にMB
E法により、第一化合物半導体層として、ノンドープの
GaAs0.08Sb0.92を600nm成長させた。次にノ
ンドープのInAsを15nm成長させた。さらに第二
化合物半導体層として、ノンドープのGaAs0.08Sb
0.92を20nm成長させることにより、半導体用薄膜を
得た。このInAs薄膜の電子移動度の値は20000
cm2 /Vs、シート抵抗値は130Ω/□、電子濃度
は1.60×1018cm-3であった。
E法により、第一化合物半導体層として、ノンドープの
GaAs0.08Sb0.92を600nm成長させた。次にノ
ンドープのInAsを15nm成長させた。さらに第二
化合物半導体層として、ノンドープのGaAs0.08Sb
0.92を20nm成長させることにより、半導体用薄膜を
得た。このInAs薄膜の電子移動度の値は20000
cm2 /Vs、シート抵抗値は130Ω/□、電子濃度
は1.60×1018cm-3であった。
【0030】この薄膜を用いてホール素子を作製した。
まず、フォトリソグラフィー法を用いて、GaAs基板
上に形成された積層薄膜上に感磁部となる部分を形成す
るためのレジストパターンを形成した。引き続いて、イ
オンミリング法により不要部分をエッチングした後、レ
ジストを除去した。次に、ウエハ全面にプラズマCVD
法により、0.4μmのSiN膜を形成した。該層上に
フォトリソグラフィー法により、電極となる部分が開口
部となっているレジストパターンを形成した。次に反応
性イオンエッチングを使って、電極の形成される部分の
SiNをエッチングし、GaAsSb層を露出させた。
まず、フォトリソグラフィー法を用いて、GaAs基板
上に形成された積層薄膜上に感磁部となる部分を形成す
るためのレジストパターンを形成した。引き続いて、イ
オンミリング法により不要部分をエッチングした後、レ
ジストを除去した。次に、ウエハ全面にプラズマCVD
法により、0.4μmのSiN膜を形成した。該層上に
フォトリソグラフィー法により、電極となる部分が開口
部となっているレジストパターンを形成した。次に反応
性イオンエッチングを使って、電極の形成される部分の
SiNをエッチングし、GaAsSb層を露出させた。
【0031】そして真空蒸着法により、Ti層を100
nm、Au層を300nm連続蒸着し、スペーサーリフ
トオフ法により、ホール素子の電極パターンを得た。そ
して、アニール炉で、窒素雰囲気中で300℃、1分の
アニールを行い、電極を形成した。なお、アニール後に
おいて、電極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、ボーリ
ング・アップ、半導体薄膜からのはがれ等は全く認めら
れなかった。
nm、Au層を300nm連続蒸着し、スペーサーリフ
トオフ法により、ホール素子の電極パターンを得た。そ
して、アニール炉で、窒素雰囲気中で300℃、1分の
アニールを行い、電極を形成した。なお、アニール後に
おいて、電極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、ボーリ
ング・アップ、半導体薄膜からのはがれ等は全く認めら
れなかった。
【0032】こうして、2インチのウエハ上に多数のホ
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
【0033】こうして試作したホール素子の特性は、ホ
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で275mVであり、入力抵抗
は308Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で275mVであり、入力抵抗
は308Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
【0034】
【比較例2】実施例2で作製した薄膜を用いてホール素
子の作製を試みた。実施例2と同様の方法で、電極とな
る部分が開口部となっているレジストパターンを形成し
た後、電極の形成される部分のGaAsSb層を露出さ
せた。そして真空蒸着法により、AuGe層を250n
m、Ni層を100nm、続いて、Au層を300nm
蒸着し、スペーサーリフトオフ法により、ホール素子の
電極パターンを得た。そして、アニール炉で、窒素雰囲
気中で300℃、1分のアニールを行ったが、基板上の
全ての素子において、電極金属の半導体薄膜への過剰な
拡散、ボーリング・アップが発生したため、良好な電極
を形成することはできなかった。
子の作製を試みた。実施例2と同様の方法で、電極とな
る部分が開口部となっているレジストパターンを形成し
た後、電極の形成される部分のGaAsSb層を露出さ
せた。そして真空蒸着法により、AuGe層を250n
m、Ni層を100nm、続いて、Au層を300nm
蒸着し、スペーサーリフトオフ法により、ホール素子の
電極パターンを得た。そして、アニール炉で、窒素雰囲
気中で300℃、1分のアニールを行ったが、基板上の
全ての素子において、電極金属の半導体薄膜への過剰な
拡散、ボーリング・アップが発生したため、良好な電極
を形成することはできなかった。
【0035】
【実施例3】直径2インチのGaAs基板の表面にMB
E法により、第一化合物半導体層として、ノンドープの
Al0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を600nm成長さ
せた。次にノンドープのInAsを15nm成長させ
た。次に第二化合物半導体層としてノンドープのAl
0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を35nm成長させ、続
いてノンドープのGaAs0.08Sb0.92を10nm成長
させることにより、半導体用薄膜を得た。この薄膜の電
子移動度の値は20500cm2 /Vs、シート抵抗値
は370Ω/□、電子濃度は5.47×1017cm-3で
あった。
E法により、第一化合物半導体層として、ノンドープの
Al0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を600nm成長さ
せた。次にノンドープのInAsを15nm成長させ
た。次に第二化合物半導体層としてノンドープのAl
0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を35nm成長させ、続
いてノンドープのGaAs0.08Sb0.92を10nm成長
させることにより、半導体用薄膜を得た。この薄膜の電
子移動度の値は20500cm2 /Vs、シート抵抗値
は370Ω/□、電子濃度は5.47×1017cm-3で
あった。
【0036】この薄膜を用いてホール素子を作製した。
まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成された半
導体薄膜上に感磁部となる部分を形成するためのレジス
トパターンを形成した。引き続いて、イオンミリング法
により不要部分をエッチングした後、レジストを除去し
た。次に、ウエハ全面にプラズマCVD法により、0.
4μmのSiN膜を形成した。該SiN膜上にフォトリ
ソグラフィー法により、電極となる部分が開口部となっ
ているレジストパターンを形成した。次に反応性イオン
エッチングを使って、電極の形成される部分のSiNを
エッチングし、GaAsSb層を露出させた。
まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成された半
導体薄膜上に感磁部となる部分を形成するためのレジス
トパターンを形成した。引き続いて、イオンミリング法
により不要部分をエッチングした後、レジストを除去し
た。次に、ウエハ全面にプラズマCVD法により、0.
4μmのSiN膜を形成した。該SiN膜上にフォトリ
ソグラフィー法により、電極となる部分が開口部となっ
ているレジストパターンを形成した。次に反応性イオン
エッチングを使って、電極の形成される部分のSiNを
エッチングし、GaAsSb層を露出させた。
【0037】そして真空蒸着法により、Pt層を100
nm、続いて、Au層を300nm蒸着し、スペーサー
リフトオフ法により、ホール素子の電極パターンを形成
した。そして、アニール炉を用いて、窒素雰囲気中で3
00℃、1分のアニールを行い、電極を形成した。な
お、アニール後において、電極金属の半導体薄膜への過
剰な拡散、ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはが
れ等は全く認められなかった。
nm、続いて、Au層を300nm蒸着し、スペーサー
リフトオフ法により、ホール素子の電極パターンを形成
した。そして、アニール炉を用いて、窒素雰囲気中で3
00℃、1分のアニールを行い、電極を形成した。な
お、アニール後において、電極金属の半導体薄膜への過
剰な拡散、ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはが
れ等は全く認められなかった。
【0038】こうして、2インチのウエハ上に多数のホ
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
【0039】こうして試作したホール素子の特性は、ホ
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で279mVであり、入力抵抗
は776Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で279mVであり、入力抵抗
は776Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
【0040】
【実施例4】直径2インチのGaAs基板の表面にMB
E法により、第一化合物半導体層として、ノンドープの
Al0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を600nm成長さ
せた。次にノンドープのInAsを15nm成長させ
た。さらに第二化合物半導体層として、ノンドープのA
l0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を35nm成長させ、
続いてノンドープのGaAs0.08Sb0.92を10nm成
長させることにより半導体用薄膜を得た。この薄膜の電
子移動度の値は20500cm2 /Vs、シート抵抗値
は370Ω/□、電子濃度は5.47×1017cm-3で
あった。
E法により、第一化合物半導体層として、ノンドープの
Al0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を600nm成長さ
せた。次にノンドープのInAsを15nm成長させ
た。さらに第二化合物半導体層として、ノンドープのA
l0.5 Ga0.5 As0.12Sb0.88を35nm成長させ、
続いてノンドープのGaAs0.08Sb0.92を10nm成
長させることにより半導体用薄膜を得た。この薄膜の電
子移動度の値は20500cm2 /Vs、シート抵抗値
は370Ω/□、電子濃度は5.47×1017cm-3で
あった。
【0041】この薄膜を用いてホール素子を作製した。
まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成された半
導体薄膜上に感磁部となる部分を形成するためのレジス
トパターンを形成した。引き続いて、イオンミリング法
により不要部分をエッチングした後、レジストを除去し
た。次に、ウエハ全面にプラズマCVD法により、0.
4μmのSiN膜を形成した。該SiN膜上にフォトリ
ソグラフィー法により、電極となる部分が開口部となっ
ているレジストパターンを形成した。次に反応性イオン
エッチングを使って、電極の形成される部分のSiNを
エッチングし、GaAsSb層を露出させた。
まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成された半
導体薄膜上に感磁部となる部分を形成するためのレジス
トパターンを形成した。引き続いて、イオンミリング法
により不要部分をエッチングした後、レジストを除去し
た。次に、ウエハ全面にプラズマCVD法により、0.
4μmのSiN膜を形成した。該SiN膜上にフォトリ
ソグラフィー法により、電極となる部分が開口部となっ
ているレジストパターンを形成した。次に反応性イオン
エッチングを使って、電極の形成される部分のSiNを
エッチングし、GaAsSb層を露出させた。
【0042】そして真空蒸着法により、Cr層を100
nm、続いて、Au層を300nm蒸着し、スペーサー
リフトオフ法により、ホール素子の電極パターンを形成
した。そして、アニール炉を用いて、窒素雰囲気中で3
00℃、1分のアニールを行い、電極を形成した。な
お、アニール後において、電極金属の半導体薄膜への過
剰な拡散、ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはが
れ等は全く認められなかった。
nm、続いて、Au層を300nm蒸着し、スペーサー
リフトオフ法により、ホール素子の電極パターンを形成
した。そして、アニール炉を用いて、窒素雰囲気中で3
00℃、1分のアニールを行い、電極を形成した。な
お、アニール後において、電極金属の半導体薄膜への過
剰な拡散、ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはが
れ等は全く認められなかった。
【0043】こうして、2インチのウエハ上に多数のホ
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
【0044】こうして試作したホール素子の特性は、ホ
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で260mVであり、入力抵抗
は788Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で260mVであり、入力抵抗
は788Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
【0045】
【実施例5】直径2インチのGaAs基板の表面にMB
E法により、第一化合物半導体層として、ノンドープの
Al0.65Ga0.35As0.14Sb0.86を600nm成長さ
せた。次にノンドープのInAsを15nm成長させ
た。さらにノンドープのAl0. 65Ga0.35As0.14Sb
0.86を35nm成長させ、続いてノンドープのGaAs
0.08Sb0.92を10nm成長させることにより、半導体
用薄膜を得た。この薄膜の電子移動度の値は21500
cm2 /Vs、シート抵抗値は373Ω/□、電子濃度
は5.20×1017cm-3であった。
E法により、第一化合物半導体層として、ノンドープの
Al0.65Ga0.35As0.14Sb0.86を600nm成長さ
せた。次にノンドープのInAsを15nm成長させ
た。さらにノンドープのAl0. 65Ga0.35As0.14Sb
0.86を35nm成長させ、続いてノンドープのGaAs
0.08Sb0.92を10nm成長させることにより、半導体
用薄膜を得た。この薄膜の電子移動度の値は21500
cm2 /Vs、シート抵抗値は373Ω/□、電子濃度
は5.20×1017cm-3であった。
【0046】この薄膜を用いてホール素子を作製した。
まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成された半
導体薄膜上に感磁部となる部分を形成するためのレジス
トパターンを形成した。引き続いて、イオンミリング法
により不要部分をエッチングした後、レジストを除去し
た。次に、ウエハ全面にプラズマCVD法により、0.
4μmのSiN膜を形成した。該SiN膜上にフォトリ
ソグラフィー法により、電極となる部分が開口部となっ
ているレジストパターンを形成した。次に反応性イオン
エッチングを使って、電極の形成される部分のSiNを
エッチングし、GaAsSb層を露出させた。
まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成された半
導体薄膜上に感磁部となる部分を形成するためのレジス
トパターンを形成した。引き続いて、イオンミリング法
により不要部分をエッチングした後、レジストを除去し
た。次に、ウエハ全面にプラズマCVD法により、0.
4μmのSiN膜を形成した。該SiN膜上にフォトリ
ソグラフィー法により、電極となる部分が開口部となっ
ているレジストパターンを形成した。次に反応性イオン
エッチングを使って、電極の形成される部分のSiNを
エッチングし、GaAsSb層を露出させた。
【0047】そして真空蒸着法により、Ti層を100
nm、続いて、Pt層を50nm、続いて、Au層を3
00nm蒸着し、スペーサーリフトオフ法により、ホー
ル素子の電極パターンを形成した。そして、アニール炉
を用いて、窒素雰囲気中で300℃、1分のアニールを
行い、電極を形成した。なお、アニール後において、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、ボーリング・アッ
プ、半導体薄膜からのはがれ等は全く認められなかっ
た。
nm、続いて、Pt層を50nm、続いて、Au層を3
00nm蒸着し、スペーサーリフトオフ法により、ホー
ル素子の電極パターンを形成した。そして、アニール炉
を用いて、窒素雰囲気中で300℃、1分のアニールを
行い、電極を形成した。なお、アニール後において、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、ボーリング・アッ
プ、半導体薄膜からのはがれ等は全く認められなかっ
た。
【0048】こうして、2インチのウエハ上に多数のホ
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
【0049】こうして試作したホール素子の特性は、ホ
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で287mVであり、入力抵抗
は758Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で287mVであり、入力抵抗
は758Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
【0050】
【実施例6】直径2インチのGaAs基板の表面にMB
E法により、第一化合物半導体層としてノンドープのA
l0.65Ga0.35As0.14Sb0.86を600nm成長させ
た。次にノンドープのInAsを15nm成長させた。
さらにノンドープのAl0.65Ga0.35As0.14Sb0.86
を35nm成長させ、続いてノンドープのGaAs0. 08
Sb0.92を10nm成長させることにより、半導体用薄
膜を得た。この薄膜の電子移動度の値は21500cm
2 /Vs、シート抵抗値は373Ω/□、電子濃度は
5.20×1017cm-3であった。
E法により、第一化合物半導体層としてノンドープのA
l0.65Ga0.35As0.14Sb0.86を600nm成長させ
た。次にノンドープのInAsを15nm成長させた。
さらにノンドープのAl0.65Ga0.35As0.14Sb0.86
を35nm成長させ、続いてノンドープのGaAs0. 08
Sb0.92を10nm成長させることにより、半導体用薄
膜を得た。この薄膜の電子移動度の値は21500cm
2 /Vs、シート抵抗値は373Ω/□、電子濃度は
5.20×1017cm-3であった。
【0051】この薄膜を用いてホール素子を作製した。
まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成された半
導体薄膜上に感磁部となる部分を形成するためのレジス
トパターンを形成した。引き続いて、イオンミリング法
により不要部分をエッチングした後、レジストを除去し
た。次に、ウエハ全面にプラズマCVD法により、0.
4μmのSiN膜を形成した。該SiN膜上にフォトリ
ソグラフィー法により、電極となる部分が開口部となっ
ているレジストパターンを形成した。次に反応性イオン
エッチングを使って、電極の形成される部分のSiNを
エッチングし、GaAsSb層を露出させた。
まず、フォトリソグラフィー法を用いて、形成された半
導体薄膜上に感磁部となる部分を形成するためのレジス
トパターンを形成した。引き続いて、イオンミリング法
により不要部分をエッチングした後、レジストを除去し
た。次に、ウエハ全面にプラズマCVD法により、0.
4μmのSiN膜を形成した。該SiN膜上にフォトリ
ソグラフィー法により、電極となる部分が開口部となっ
ているレジストパターンを形成した。次に反応性イオン
エッチングを使って、電極の形成される部分のSiNを
エッチングし、GaAsSb層を露出させた。
【0052】そして真空蒸着法により、Pd層を100
nm、続いて、Au層を300nm蒸着し、スペーサー
リフトオフ法により、ホール素子の電極パターンを形成
した。そして、アニール炉を用いて、窒素雰囲気中で3
00℃、1分のアニールを行い、電極を形成した。な
お、アニール後において、電極金属の半導体薄膜への過
剰な拡散、ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはが
れ等は全く認められなかった。
nm、続いて、Au層を300nm蒸着し、スペーサー
リフトオフ法により、ホール素子の電極パターンを形成
した。そして、アニール炉を用いて、窒素雰囲気中で3
00℃、1分のアニールを行い、電極を形成した。な
お、アニール後において、電極金属の半導体薄膜への過
剰な拡散、ボーリング・アップ、半導体薄膜からのはが
れ等は全く認められなかった。
【0053】こうして、2インチのウエハ上に多数のホ
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
ール素子を製作した。次に、ダイシングソーにより個々
のホール素子に切断した。この製作したホール素子のチ
ップサイズは0.36mm×0.36mmであった。こ
のホール素子チップを、ダイボンドし、ワイヤーボンド
し、ついで、トランスファーモールドを行い、エポキシ
樹脂によるモールドされたホール素子を製作した。
【0054】こうして試作したホール素子の特性は、ホ
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で255mVであり、入力抵抗
は793Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
−ル出力電圧は、定格入力電圧6Vに於いて、500G
の磁束密度を持つ磁界中で255mVであり、入力抵抗
は793Ωであった。この値は、薄膜の電子移動度を十
分反映した値である。また、ホール素子を121℃、2
気圧、湿度100%の中に30時間放置したところ、電
極金属の半導体薄膜への過剰な拡散、半導体薄膜からの
はがれ等は全く認められず、その前後の特性の変化率は
ホール出力電圧、入力抵抗値はすべて0.5%以内であ
った。この様に本発明のオーミック電極の信頼性は極め
て高く、さらに、再現性良く良好な素子特性が得られる
ことがわかった。
【0055】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明のオーミック
電極は、Sbを含む化合物半導体を用いたホ−ル素子や
FET等を形成する際に従来見られていた、電極の過剰
な拡散、ボーリング・アップや電極のはがれ等は発生せ
ず、信頼性、再現性とも極めて高い。即ち、本発明のオ
ーミック電極は、Sbを含む化合物半導体をホ−ル素子
やFET等様々な素子へ応用するために、実用性の大な
る電極であり、産業上の有効性は計り知れない。
電極は、Sbを含む化合物半導体を用いたホ−ル素子や
FET等を形成する際に従来見られていた、電極の過剰
な拡散、ボーリング・アップや電極のはがれ等は発生せ
ず、信頼性、再現性とも極めて高い。即ち、本発明のオ
ーミック電極は、Sbを含む化合物半導体をホ−ル素子
やFET等様々な素子へ応用するために、実用性の大な
る電極であり、産業上の有効性は計り知れない。
【図1】本発明のオーミック電極の基本となる実施例と
して、半導体薄膜上に電極金属を蒸着した断面図であ
る。
して、半導体薄膜上に電極金属を蒸着した断面図であ
る。
1 間隙金属層 2 Au層 3 半導体薄膜を成長させた基板 4 半導体薄膜 4a 第一化合物半導体層 4b InAs層 4c 第二化合物半導体層 5 絶縁物からなるパッシベーション層 d1 間隙金属層の厚み d2 Au層の厚み d4a 第一化合物半導体層の厚み d4b InAs層の厚み d4c 第二化合物半導体層の厚み
Claims (1)
- 【請求項1】 基板(3)、該基板(3)上に形成され
たInAsとの格子定数の違いが±5%以内でありSb
を含む化合物半導体よりなる第一化合物半導体層(4
a)、該第一化合物半導体層の上に形成されたInAs
層(4b)、及び該InAs層の上に形成されたInA
sとの格子定数の違いが±5%以内でありSbを含む化
合物半導体よりなる第二化合物半導体層(4c)で構成
される半導体薄膜上に設けられる電極であって、 前記第二化合物半導体層(4c)上に、Ti,Pt,M
o,Cr,Nb,Pd,Ta,V,Wよりなる間隙金属
層(1)、及び該間隙金属層の上にAu層(2)を有す
ることを特徴とするオーミック電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6066238A JPH07283390A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | オーミック電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6066238A JPH07283390A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | オーミック電極 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07283390A true JPH07283390A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13310087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6066238A Withdrawn JPH07283390A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | オーミック電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07283390A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003061025A1 (en) * | 2002-01-15 | 2003-07-24 | Asahi Kasei Electronics Co., Ltd. | Compound semiconductor multilayer structure, hall device, and hall device manufacturing method |
US7372119B2 (en) | 2001-10-01 | 2008-05-13 | Asahi Kasei Microsystems Co., Ltd. | Cross-shaped Hall device having extensions with slits |
JP2008186858A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | 化合物半導体積層体 |
US7843190B2 (en) | 2005-12-16 | 2010-11-30 | Asahi Kasei Emd Corporation | Position detection apparatus |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6066238A patent/JPH07283390A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7372119B2 (en) | 2001-10-01 | 2008-05-13 | Asahi Kasei Microsystems Co., Ltd. | Cross-shaped Hall device having extensions with slits |
WO2003061025A1 (en) * | 2002-01-15 | 2003-07-24 | Asahi Kasei Electronics Co., Ltd. | Compound semiconductor multilayer structure, hall device, and hall device manufacturing method |
US7388268B2 (en) | 2002-01-15 | 2008-06-17 | Asahi Kasei Electronics Co., Ltd. | Compound semiconductor multilayer structure, hall device, and hall device manufacturing method |
US7843190B2 (en) | 2005-12-16 | 2010-11-30 | Asahi Kasei Emd Corporation | Position detection apparatus |
JP2008186858A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | 化合物半導体積層体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |