JP3093495B2 - 3−5族化合物半導体電界効果トランジスタ - Google Patents
3−5族化合物半導体電界効果トランジスタInfo
- Publication number
- JP3093495B2 JP3093495B2 JP04317006A JP31700692A JP3093495B2 JP 3093495 B2 JP3093495 B2 JP 3093495B2 JP 04317006 A JP04317006 A JP 04317006A JP 31700692 A JP31700692 A JP 31700692A JP 3093495 B2 JP3093495 B2 JP 3093495B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gaas
- group
- effect transistor
- field effect
- compound semiconductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性金属からなるショ
ットキ障壁ゲート電極を用いた3−5族化合物半導体電
界効果トランジスタに関するものである。
ットキ障壁ゲート電極を用いた3−5族化合物半導体電
界効果トランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaAsMESFETの高性能化、高信
頼性化の要請に応えて、ゲート電極金属が従来のアルミ
ニウムに代ってWSi(タングステンシリサイド)をは
じめとする耐熱性・耐薬品性金属(またはその合金)が
用いられるようになってきた。特にWSiはCF4 やS
F6 などのガスを用いて異方性エッチングできるので微
細加工に適している。
頼性化の要請に応えて、ゲート電極金属が従来のアルミ
ニウムに代ってWSi(タングステンシリサイド)をは
じめとする耐熱性・耐薬品性金属(またはその合金)が
用いられるようになってきた。特にWSiはCF4 やS
F6 などのガスを用いて異方性エッチングできるので微
細加工に適している。
【0003】従来のGaAsMESFETの製造方法に
ついて、図5(a)〜(e)を参照して説明する。
ついて、図5(a)〜(e)を参照して説明する。
【0004】はじめに図5(a)に示すように、半絶縁
性GaAs基板1にMBE(分子線エピタキシャル成
長)法により、ノンドープGaAsバッファ層2、N型
GaAsチャネル層3およびN+ 型GaAsオーミック
層5を順次成長する。
性GaAs基板1にMBE(分子線エピタキシャル成
長)法により、ノンドープGaAsバッファ層2、N型
GaAsチャネル層3およびN+ 型GaAsオーミック
層5を順次成長する。
【0005】つぎに図5(b)に示すように、レジスト
(図示せず)をマスクとしてゲート予定領域のN+ 型G
aAsオーミック層5をエッチングしてリセスを形成し
たのちレジストを除去する。
(図示せず)をマスクとしてゲート予定領域のN+ 型G
aAsオーミック層5をエッチングしてリセスを形成し
たのちレジストを除去する。
【0006】つぎに図5(c)に示すように、酸化シリ
コン膜6を堆積してからレジスト(図示せず)をマスク
としてRIE(反応性イオンエッチング)によりリセス
上の酸化シリコン膜6をエッチングしたのちレジストを
除去する。
コン膜6を堆積してからレジスト(図示せず)をマスク
としてRIE(反応性イオンエッチング)によりリセス
上の酸化シリコン膜6をエッチングしたのちレジストを
除去する。
【0007】つぎに図5(d)に示すように、400〜
500℃のアルゴンガス雰囲気でRIEによる表面損傷
をアニール(回復)する。つぎにショットキ障壁を形成
するための耐熱性金属の合金として厚さ100nmのタ
ングステンシリサイド7を堆積する。
500℃のアルゴンガス雰囲気でRIEによる表面損傷
をアニール(回復)する。つぎにショットキ障壁を形成
するための耐熱性金属の合金として厚さ100nmのタ
ングステンシリサイド7を堆積する。
【0008】つぎに図5(e)に示すように、レジスト
(図示せず)をマスクとして金めっきにより厚い金10
を形成したのちレジストを除去する。つぎに金10をマ
スクとしてRIEによりタングステンシリサイド7をエ
ッチングしたのち、酸化シリコン膜6をエッチングす
る。つぎにレジスト(図示せず)をマスクとしてAu−
Ge/Ni(金−ゲルマニウム/Ni)を蒸着したのち
レジストと共に不要のAu−Ge/Niを除去して、A
u−Ge/Niからなるソース電極8およびドレイン電
極9を形成する(リフトオフ法)。最後に熱処理によっ
てAu−Ge/Niをアロイして素子部が完成する。
(図示せず)をマスクとして金めっきにより厚い金10
を形成したのちレジストを除去する。つぎに金10をマ
スクとしてRIEによりタングステンシリサイド7をエ
ッチングしたのち、酸化シリコン膜6をエッチングす
る。つぎにレジスト(図示せず)をマスクとしてAu−
Ge/Ni(金−ゲルマニウム/Ni)を蒸着したのち
レジストと共に不要のAu−Ge/Niを除去して、A
u−Ge/Niからなるソース電極8およびドレイン電
極9を形成する(リフトオフ法)。最後に熱処理によっ
てAu−Ge/Niをアロイして素子部が完成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】GaAsMESFET
の製造工程において、RIE(反応性イオンエッチン
グ)によって表面損傷が誘起される。表面損傷をアニー
ルするため300〜500℃のアルゴン雰囲気で熱処理
するが、完全に回復することはできない。
の製造工程において、RIE(反応性イオンエッチン
グ)によって表面損傷が誘起される。表面損傷をアニー
ルするため300〜500℃のアルゴン雰囲気で熱処理
するが、完全に回復することはできない。
【0010】また酸化シリコン膜をエッチングしてゲー
トを開口したのち、スパッタ法により耐熱性金属(また
はその合金)を堆積するときにも表面損傷が誘起され
る。
トを開口したのち、スパッタ法により耐熱性金属(また
はその合金)を堆積するときにも表面損傷が誘起され
る。
【0011】この表面損傷によって高出力GaAsME
SFETにおいて動作点のドレイン電流Idsが増大す
る。そのためRF入力待ち状態での消費電力が増大する
という問題がある。
SFETにおいて動作点のドレイン電流Idsが増大す
る。そのためRF入力待ち状態での消費電力が増大する
という問題がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の3−5族化合物
半導体電界効果トランジスタは、反応性イオンエッチン
グによりマスクに開けた開口部にゲート電極を形成する
3−5族化合物半導体電界効果トランジスタにおいて、
半導体基板の一主面に形成されたチャネル層の上に、イ
ンジウムがドープされた厚さ15〜100nmの3−5
族化合物半導体層を積層し、そこに設けたリセスを介し
て、耐熱性金属からなるゲート電極が形成されたもので
ある。
半導体電界効果トランジスタは、反応性イオンエッチン
グによりマスクに開けた開口部にゲート電極を形成する
3−5族化合物半導体電界効果トランジスタにおいて、
半導体基板の一主面に形成されたチャネル層の上に、イ
ンジウムがドープされた厚さ15〜100nmの3−5
族化合物半導体層を積層し、そこに設けたリセスを介し
て、耐熱性金属からなるゲート電極が形成されたもので
ある。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例について、図1を参照して
工程順に説明する。
工程順に説明する。
【0014】半絶縁性GaAs基板1にMBE法によ
り、ノンドープGaAsバッファ層2、N型GaAsチ
ャネル層3、インジウムが1×1019〜1×1021cm
-3ドープされた厚さ15〜100nmのGaAs層4お
よびN+ 型GaAsオーミック層5が順次成長されてい
る。
り、ノンドープGaAsバッファ層2、N型GaAsチ
ャネル層3、インジウムが1×1019〜1×1021cm
-3ドープされた厚さ15〜100nmのGaAs層4お
よびN+ 型GaAsオーミック層5が順次成長されてい
る。
【0015】そのあと図5(b)〜(e)に示す従来例
と同様の工程を経て図1の断面図に示すGaAsMES
FETを形成した。
と同様の工程を経て図1の断面図に示すGaAsMES
FETを形成した。
【0016】このようにして作成した高出力GaAsM
ESFETの特性を図4(a)および(b)に、従来例
の特性を図4(c)および(d)に示す。本実施例では
従来例に比べて入力電流に対する出力電力および出力電
流の履歴特性が大幅に改善されて振れが小さくなったこ
とがわかる。
ESFETの特性を図4(a)および(b)に、従来例
の特性を図4(c)および(d)に示す。本実施例では
従来例に比べて入力電流に対する出力電力および出力電
流の履歴特性が大幅に改善されて振れが小さくなったこ
とがわかる。
【0017】つぎにインジウムドープ層の厚さを10〜
100nmの範囲で変化させて作成したGaAsMES
FETのドレイン電流変動率ΔIds/Idsを図2に示
す。
100nmの範囲で変化させて作成したGaAsMES
FETのドレイン電流変動率ΔIds/Idsを図2に示
す。
【0018】ここで初期のIdsと、飽和出力動作をさせ
て不可逆変化したあとのIdsとの差をΔIdsとする。
て不可逆変化したあとのIdsとの差をΔIdsとする。
【0019】厚さ15nm以上でインジウムドープ層の
効果が現われることがわかる。インジウム濃度はLEC
法によるGaAs結晶成長に用いられている1×1019
〜1×1021cm-3に設定した。
効果が現われることがわかる。インジウム濃度はLEC
法によるGaAs結晶成長に用いられている1×1019
〜1×1021cm-3に設定した。
【0020】また、図3にInドープGaAsの厚さと
gm との関係を示す。InドープGaAsの厚さが10
0nmを超えるとgm が低下し始めることがわかる。
gm との関係を示す。InドープGaAsの厚さが10
0nmを超えるとgm が低下し始めることがわかる。
【0021】GaAsにインジウムをドープして結晶硬
化させることにより、RIE法で酸化シリコン膜をエッ
チングする工程において発生する結晶欠陥密度を著しく
低減することができる。結晶欠陥に起因するIdsの変動
を回避することができた。
化させることにより、RIE法で酸化シリコン膜をエッ
チングする工程において発生する結晶欠陥密度を著しく
低減することができる。結晶欠陥に起因するIdsの変動
を回避することができた。
【0022】本実施例ではショットキ障壁を形成するゲ
ート電極としてタングステンシリサイドを用いたが、こ
のタングステンシリサイドの代りに窒化タングステンを
用いることもできる。
ート電極としてタングステンシリサイドを用いたが、こ
のタングステンシリサイドの代りに窒化タングステンを
用いることもできる。
【0023】半導体層もGaAsに限定されることな
く、GaAlAs層などと組み合せたヘテロ接合や、さ
らにInP基板を用いた化合物半導体電界効果トランジ
スタに適用しても同様の効果を得ることができる。
く、GaAlAs層などと組み合せたヘテロ接合や、さ
らにInP基板を用いた化合物半導体電界効果トランジ
スタに適用しても同様の効果を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】チャネル層とゲート電極との間にインジ
ウムドープ層を挿入することにより、高周波測定時のI
ds変動のない動作特性の安定したマイクロ波用電界効果
トランジスタを得ることができる。
ウムドープ層を挿入することにより、高周波測定時のI
ds変動のない動作特性の安定したマイクロ波用電界効果
トランジスタを得ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】インジウムドープGaAs層の厚さに対する出
力電流の関係を示すグラフである。
力電流の関係を示すグラフである。
【図3】インジウムドープGaAs層の厚さとgm との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図4】(a)は本発明の一実施例のGaAsMESF
ETの入力電力に対する出力電力の関係を示すグラフで
ある。(b)は本発明の一実施例のGaAsMESFE
Tの入力電力に対する出力電流の関係を示すグラフであ
る。(c)は従来のGaAsMESFETの入力電力に
対する出力電力の関係を示すグラフである。(d)は従
来のGaAsMESFETの入力電力に対する出力電流
の関係を示すグラフである。
ETの入力電力に対する出力電力の関係を示すグラフで
ある。(b)は本発明の一実施例のGaAsMESFE
Tの入力電力に対する出力電流の関係を示すグラフであ
る。(c)は従来のGaAsMESFETの入力電力に
対する出力電力の関係を示すグラフである。(d)は従
来のGaAsMESFETの入力電力に対する出力電流
の関係を示すグラフである。
【図5】従来のGaAsMESFETを工程順に示す断
面図である。
面図である。
1 半絶縁性GaAs基板 2 ノンドープGaAsバッファ層 3 N型GaAsチャネル層 4 InドープGaAs層 5 N+ 型GaAsオーミック層 6 酸化シリコン膜 7 タングステンシリサイド 8 ソース電極 9 ドレイン電極 10 金
Claims (1)
- 【請求項1】 反応性イオンエッチングによりマスクに
開けた開口部にゲート電極を形成する3−5族化合物半
導体電界効果トランジスタにおいて、半導体基板の一主
面に形成されたチャネル層の上に、インジウムがドープ
された厚さ15〜100nmの3−5族化合物半導体層
を積層し、そこに設けたリセスを介して、耐熱性金属か
らなるゲート電極が形成された3−5族化合物半導体電
界効果トランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04317006A JP3093495B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 3−5族化合物半導体電界効果トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04317006A JP3093495B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 3−5族化合物半導体電界効果トランジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06163605A JPH06163605A (ja) | 1994-06-10 |
JP3093495B2 true JP3093495B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=18083364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04317006A Expired - Fee Related JP3093495B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 3−5族化合物半導体電界効果トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3093495B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4308277B2 (ja) | 2007-02-07 | 2009-08-05 | ユーディナデバイス株式会社 | 電界効果トランジスタの製造方法 |
-
1992
- 1992-11-26 JP JP04317006A patent/JP3093495B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06163605A (ja) | 1994-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3716906B2 (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JP3233207B2 (ja) | 電界効果トランジスタの製造方法 | |
JP3147036B2 (ja) | 化合物半導体装置及びその製造方法 | |
JPH06342811A (ja) | 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 | |
JP2001102565A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JPH0613411A (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
JPH0653241A (ja) | 電界効果トランジスタの製造方法 | |
JP3093495B2 (ja) | 3−5族化合物半導体電界効果トランジスタ | |
JPH06204253A (ja) | 電界効果半導体装置 | |
JP2001110818A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP3180501B2 (ja) | オーミック電極の形成方法 | |
JP3164150B2 (ja) | 電界効果型トランジスタの製造方法 | |
JPH05129345A (ja) | マイクロ波集積回路の製造方法 | |
JPH0831846A (ja) | 高耐圧fetを作製する方法 | |
KR100261461B1 (ko) | 비대칭 리쎄스 구조를 갖는 화합물반도체 소자의 제조 방법 | |
JP3214425B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2844995B2 (ja) | 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 | |
JP3438100B2 (ja) | 半導体集積回路装置の製造方法 | |
JP3520625B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP3077653B2 (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
JPH05275464A (ja) | 化合物半導体集積回路装置の製造方法 | |
JP2001267554A (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
JP3055244B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPH04336432A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JP2890885B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990608 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |