JP2001102565A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JP2001102565A JP2001102565A JP27400399A JP27400399A JP2001102565A JP 2001102565 A JP2001102565 A JP 2001102565A JP 27400399 A JP27400399 A JP 27400399A JP 27400399 A JP27400399 A JP 27400399A JP 2001102565 A JP2001102565 A JP 2001102565A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、窒化ガリウム系材料を用い
た電界効果トランジスタの製造方法を簡略化することで
ある。 【解決手段】 窒化ガリウム系半導体層と、前記窒化ガ
リウム系半導体層とショットキー接合しているショット
キー電極18と、前記窒化ガリウム系半導体層に選択的
に形成され、結晶欠陥を有する結晶欠陥層25と、前記
結晶欠陥層を介して、前記窒化ガリウム系半導体層とオ
ーミック接合しているオーミック電極16,17を有
し、前記ショットキー電極と前記オーミック電極は同一
の金属であることを特徴とする半導体装置。
た電界効果トランジスタの製造方法を簡略化することで
ある。 【解決手段】 窒化ガリウム系半導体層と、前記窒化ガ
リウム系半導体層とショットキー接合しているショット
キー電極18と、前記窒化ガリウム系半導体層に選択的
に形成され、結晶欠陥を有する結晶欠陥層25と、前記
結晶欠陥層を介して、前記窒化ガリウム系半導体層とオ
ーミック接合しているオーミック電極16,17を有
し、前記ショットキー電極と前記オーミック電極は同一
の金属であることを特徴とする半導体装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界効果トランジス
タの電極に関し、特に、窒化ガリウム系半導体を材料とし
て用いた電界効果トランジスタの電極に関する。
タの電極に関し、特に、窒化ガリウム系半導体を材料とし
て用いた電界効果トランジスタの電極に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化ガリウム系材料を用いた電界効果ト
ランジスタは、高出力かつ高周波で動作する素子として
期待され、MESFET,MISFET,HEMTなど
が提案されている(特開平10−261614)。窒化
ガリウム系半導体材料は、そのバンドギャップの大きさ
から砒化ガリウム系材料で用いている電極材料とは異な
る構造が要求される。一般に窒化ガリウム系半導体材料
で用いられるオーミック電極材料、例えば、Ti(下
層)/Al(上層)の積層構造では、窒化ガリウム系半
導体とオーミックコンタクトを形成する為に、900℃
という高温のアニール処理を行い、TiAl合金を形成
している(Z. Fan et. al, Appl. Phys. Lett. Vol.68,
No.12, p.1672, 1996)。しかし、高温アニール工程の再
現および信頼性の低さも含め、高温プロセスが他の工程
に影響を与える事も十分考えられ、高温アニール工程の
必要がないオーミック電極の構造および工程の改善が求
められている。
ランジスタは、高出力かつ高周波で動作する素子として
期待され、MESFET,MISFET,HEMTなど
が提案されている(特開平10−261614)。窒化
ガリウム系半導体材料は、そのバンドギャップの大きさ
から砒化ガリウム系材料で用いている電極材料とは異な
る構造が要求される。一般に窒化ガリウム系半導体材料
で用いられるオーミック電極材料、例えば、Ti(下
層)/Al(上層)の積層構造では、窒化ガリウム系半
導体とオーミックコンタクトを形成する為に、900℃
という高温のアニール処理を行い、TiAl合金を形成
している(Z. Fan et. al, Appl. Phys. Lett. Vol.68,
No.12, p.1672, 1996)。しかし、高温アニール工程の再
現および信頼性の低さも含め、高温プロセスが他の工程
に影響を与える事も十分考えられ、高温アニール工程の
必要がないオーミック電極の構造および工程の改善が求
められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は,窒化
ガリウム系材料を用いた電界効果トランジスタの製造方
法を簡略化することである。
ガリウム系材料を用いた電界効果トランジスタの製造方
法を簡略化することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、窒化
ガリウム系半導体層と、前記窒化ガリウム系半導体層と
ショットキー接合しているショットキー電極と、前記窒
化ガリウム系半導体層に選択的に形成され、結晶欠陥を
有する結晶欠陥層と、前記結晶欠陥層を介して、前記窒
化ガリウム系半導体層とオーミック接合しているオーミ
ック電極を有し、前記ショットキー電極と前記オーミッ
ク電極は同一の金属であることを特徴とする半導体装置
である。
ガリウム系半導体層と、前記窒化ガリウム系半導体層と
ショットキー接合しているショットキー電極と、前記窒
化ガリウム系半導体層に選択的に形成され、結晶欠陥を
有する結晶欠陥層と、前記結晶欠陥層を介して、前記窒
化ガリウム系半導体層とオーミック接合しているオーミ
ック電極を有し、前記ショットキー電極と前記オーミッ
ク電極は同一の金属であることを特徴とする半導体装置
である。
【0005】本願第2の発明は、前記結晶欠陥層には前
記金属が混入していることを特徴とする本願第1の発明
に記載の半導体装置である。
記金属が混入していることを特徴とする本願第1の発明
に記載の半導体装置である。
【0006】本願第3の発明は、前記金属がニッケルで
あることを特徴とする本願第1の発明に記載の半導体装
置である。
あることを特徴とする本願第1の発明に記載の半導体装
置である。
【0007】本願第4の発明は、窒化ガリウム系半導体
層に結晶欠陥を有する結晶欠陥層を選択的に形成する結
晶欠陥層形成工程と、前記窒化ガリウム系半導体層に所
望の金属を接触させる第1接触工程と、前記結晶欠陥層
に前記金属と同じ金属を接触させる第2接触工程を備え
ることを特徴とする半導体装置の製造方法である。
層に結晶欠陥を有する結晶欠陥層を選択的に形成する結
晶欠陥層形成工程と、前記窒化ガリウム系半導体層に所
望の金属を接触させる第1接触工程と、前記結晶欠陥層
に前記金属と同じ金属を接触させる第2接触工程を備え
ることを特徴とする半導体装置の製造方法である。
【0008】本願第5の発明は、前記第1及び第2接触
工程を同時に行うことを特徴とする本願第4の発明に記
載の半導体装置の製造方法である。
工程を同時に行うことを特徴とする本願第4の発明に記
載の半導体装置の製造方法である。
【0009】本願第6の発明は、前記結晶欠陥層形成工
程とは、前記窒化ガリウム系半導体層にドライエッチン
グをすることにより、結晶欠陥を有する結晶欠陥層を形
成することを特徴とする本願第4の発明に記載の半導体
装置の製造方法である。
程とは、前記窒化ガリウム系半導体層にドライエッチン
グをすることにより、結晶欠陥を有する結晶欠陥層を形
成することを特徴とする本願第4の発明に記載の半導体
装置の製造方法である。
【0010】本願第7の発明は、前記第1及び第2接触
工程後に、前記窒化ガリウム系半導体層を250℃以上
350℃以下の温度でアニールする工程を備えることを
特徴とする本願第4の発明に記載の半導体装置の製造方
法である。
工程後に、前記窒化ガリウム系半導体層を250℃以上
350℃以下の温度でアニールする工程を備えることを
特徴とする本願第4の発明に記載の半導体装置の製造方
法である。
【0011】本発明によれば、オーミック電極を形成す
る窒化ガリウム系オーミックコンタクト層表面のみに塩
素系ガスとアルゴン等の不活性ガスを用いたドライエッ
チング処理を行い、オーミック電極とショットキーゲー
ト電極を同時に、同一の金属膜あるいは金属の多層膜構
造で形成する事で、プロセスを簡略化し再現性に優れた
電界効果トランジスタを作製することができる。
る窒化ガリウム系オーミックコンタクト層表面のみに塩
素系ガスとアルゴン等の不活性ガスを用いたドライエッ
チング処理を行い、オーミック電極とショットキーゲー
ト電極を同時に、同一の金属膜あるいは金属の多層膜構
造で形成する事で、プロセスを簡略化し再現性に優れた
電界効果トランジスタを作製することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、オーミック電極とショ
ットキー電極を同時に、かつ同一の金属によって形成す
る窒化ガリウム系電界効果トランジスタに関する。オー
ミック電極と接触する半導体表面のみを塩素系ガスおよ
びアルゴン等の不活性ガスを用いたドライエッチング処
理を行い、予めオーミック電極材料を蒸着させる半導体
表面の自然酸化膜、吸着物質(例えば,カーボン
(C))及び吸着分子を除去し、かつドライエッチング
工程において生成する結晶欠陥があることにより電極材
料の金属と半導体表面の界面反応が促進される事で、シ
ョットキー電極として用いる金属と同一の材料を用いて
オーミック電極を形成する。この特徴により、工程の短
縮が可能となり、しかも、通常別々に行われるオーミッ
ク電極プロセスとゲート電極形成プロセスを同時に行う
ので、プロセス・ミス発生の確率を減らすことができ、
再現性に優れた窒化ガリウム系電界効果トランジスタの
製造が可能となる。
ットキー電極を同時に、かつ同一の金属によって形成す
る窒化ガリウム系電界効果トランジスタに関する。オー
ミック電極と接触する半導体表面のみを塩素系ガスおよ
びアルゴン等の不活性ガスを用いたドライエッチング処
理を行い、予めオーミック電極材料を蒸着させる半導体
表面の自然酸化膜、吸着物質(例えば,カーボン
(C))及び吸着分子を除去し、かつドライエッチング
工程において生成する結晶欠陥があることにより電極材
料の金属と半導体表面の界面反応が促進される事で、シ
ョットキー電極として用いる金属と同一の材料を用いて
オーミック電極を形成する。この特徴により、工程の短
縮が可能となり、しかも、通常別々に行われるオーミッ
ク電極プロセスとゲート電極形成プロセスを同時に行う
ので、プロセス・ミス発生の確率を減らすことができ、
再現性に優れた窒化ガリウム系電界効果トランジスタの
製造が可能となる。
【0013】図1〜11は、本発明の実施形態に係る電
界効果トランジスタ(FET)の製造方法を示す概略工
程図である。
界効果トランジスタ(FET)の製造方法を示す概略工
程図である。
【0014】まず、図1に示すように、MBE(分子線
エピタキシャル)装置あるいはMOCVD(有機金属気
相成長)装置等をもちいて、サファイア基板1上にi−
GaNバッファ層2、i−GaNチャネル層3、i−A
lxGa1−xNスペーサ層4(0<x<0.5)、n
−AlxGa1−xN電子供給層5(0<x<0.
5)、i−AlxGa1−xNショットキーコンタクト
層6(0<x<0.5)を順に成長させる。
エピタキシャル)装置あるいはMOCVD(有機金属気
相成長)装置等をもちいて、サファイア基板1上にi−
GaNバッファ層2、i−GaNチャネル層3、i−A
lxGa1−xNスペーサ層4(0<x<0.5)、n
−AlxGa1−xN電子供給層5(0<x<0.
5)、i−AlxGa1−xNショットキーコンタクト
層6(0<x<0.5)を順に成長させる。
【0015】次に、図2,3に示すように、基板全面に
熱CVD法等でSiO2膜7を堆積させた後、PEP
(Photo Engraving Process)工程を経てレジスト8を
用いて弗化アンモニウム等でウェットエッチングを行
い、FET作製領域上のSiO 2マスク7を形成する。
続いて、レジスト7をアセトン等で除去した後、塩素系
ガスおよびアルゴン等の不活性ガスを用いた例えばEC
R(Electron CyclotronResonance)−RIE(Reactiv
e Ion Etching ;反応性イオンエッチング)により素子
分離を行う(図3の矢印9)。
熱CVD法等でSiO2膜7を堆積させた後、PEP
(Photo Engraving Process)工程を経てレジスト8を
用いて弗化アンモニウム等でウェットエッチングを行
い、FET作製領域上のSiO 2マスク7を形成する。
続いて、レジスト7をアセトン等で除去した後、塩素系
ガスおよびアルゴン等の不活性ガスを用いた例えばEC
R(Electron CyclotronResonance)−RIE(Reactiv
e Ion Etching ;反応性イオンエッチング)により素子
分離を行う(図3の矢印9)。
【0016】次に、素子分離工程でマスクとして用いた
SiO2膜7を弗化アンモニウム等で除去し、図4に示
すように、基板全面に熱CVD法等でSiO2膜10を
堆積させた後、PEP工程を経てレジスト11をマスク
として、図5に示すように、弗化アンモニウム等でオー
ミック電極形成領域上のSiO2膜を除去しi−Alx
Ga1−xNショットキーコンタクト層6を開口し、ド
ライエッチング用のSiO2マスク10aを形成する。
SiO2膜7を弗化アンモニウム等で除去し、図4に示
すように、基板全面に熱CVD法等でSiO2膜10を
堆積させた後、PEP工程を経てレジスト11をマスク
として、図5に示すように、弗化アンモニウム等でオー
ミック電極形成領域上のSiO2膜を除去しi−Alx
Ga1−xNショットキーコンタクト層6を開口し、ド
ライエッチング用のSiO2マスク10aを形成する。
【0017】続いて、レジスト11をアセトン等で除去
し、図6に示すように、SiO2マスク10aを用い塩
素系ガス(Cl2)及び不活性ガス(Ar)を用い、加
速電圧300V、圧力4.5×10−4TorrでEC
R−RIEにより、オーミック電極形成領域の半導体
(電子供給層5)表面を薄く(表面から深さ100Å)
エッチングするエッチング処理12を行う。このエッチ
ング処理12のエッチング深さは、基板最表面のi−A
lxGa1−xNショットキーコンタクト層6を除去
し、n−AlxGa1−xN電子供給層5まで開口させ
る。電子供給層5には、RIEエッチング反応により生
じた結晶欠陥を有する結晶欠陥層25が形成される。
し、図6に示すように、SiO2マスク10aを用い塩
素系ガス(Cl2)及び不活性ガス(Ar)を用い、加
速電圧300V、圧力4.5×10−4TorrでEC
R−RIEにより、オーミック電極形成領域の半導体
(電子供給層5)表面を薄く(表面から深さ100Å)
エッチングするエッチング処理12を行う。このエッチ
ング処理12のエッチング深さは、基板最表面のi−A
lxGa1−xNショットキーコンタクト層6を除去
し、n−AlxGa1−xN電子供給層5まで開口させ
る。電子供給層5には、RIEエッチング反応により生
じた結晶欠陥を有する結晶欠陥層25が形成される。
【0018】次に、オーミック電極形成領域の半導体表
面のエッチング処理12工程で用いたSiO2マスク1
0aを弗化アンモニウム等で除去し、図7に示すように
基板全面に熱CVD法等でSiO2膜13を堆積させ
る。続いて、図8に示すようにPEP工程を経てレジス
ト14をマスクとして用い、図9に示すように、弗化ア
ンモニウム等でオーミック電極形成領域、およびショッ
トキー電極形成領域上のSiO2膜13を除去し開口す
る。
面のエッチング処理12工程で用いたSiO2マスク1
0aを弗化アンモニウム等で除去し、図7に示すように
基板全面に熱CVD法等でSiO2膜13を堆積させ
る。続いて、図8に示すようにPEP工程を経てレジス
ト14をマスクとして用い、図9に示すように、弗化ア
ンモニウム等でオーミック電極形成領域、およびショッ
トキー電極形成領域上のSiO2膜13を除去し開口す
る。
【0019】続いて、図10に示すように、電子ビーム
蒸着装置を用いて同時に同一の金属多層膜を蒸着する。
例えば、Ni層(下層)、Au層(上層)を順次積層す
る。次に、図11に示すようにリフトオフ工程を行い、
オーミックソース電極16、オーミックドレイン電極1
7、ショットキーゲート電極18を同時に形成し、続い
てアニール処理を行う。結晶欠陥層25があることによ
って、電極材料の金属との界面反応が促進されること
で、通常ショットキー電極材料として用いられるNiを
用いてオーミック電極を形成できる。
蒸着装置を用いて同時に同一の金属多層膜を蒸着する。
例えば、Ni層(下層)、Au層(上層)を順次積層す
る。次に、図11に示すようにリフトオフ工程を行い、
オーミックソース電極16、オーミックドレイン電極1
7、ショットキーゲート電極18を同時に形成し、続い
てアニール処理を行う。結晶欠陥層25があることによ
って、電極材料の金属との界面反応が促進されること
で、通常ショットキー電極材料として用いられるNiを
用いてオーミック電極を形成できる。
【0020】オーミック電極とショットキー電極を同一
の金属で形成することから、アニール(熱処理)温度は
両電極のアニール温度依存性の最良ポイントで行う必要
がある。このアニール温度は250℃以上350以下が
好ましい。250℃未満だとショットキー電極の方が劣
化しやすく、350℃を超えるとオーミック電極の方が
劣化しやすくなるからである。
の金属で形成することから、アニール(熱処理)温度は
両電極のアニール温度依存性の最良ポイントで行う必要
がある。このアニール温度は250℃以上350以下が
好ましい。250℃未満だとショットキー電極の方が劣
化しやすく、350℃を超えるとオーミック電極の方が
劣化しやすくなるからである。
【0021】図13に、塩素系ガスおよびアルゴン等の
不活性ガスを用いたドライエッチング処理を行った窒化
ガリウム系半導体表面へNi/Au積層構造の電極を形
成し、TLM(Transmission Line Method)パターンを
用いてオーミック電極に関する電流電圧特性を評価した
結果を示す。この場合、未アニールの試料(n−Alx
Ga1−xN電子供給層5とNi/Au電極の積層構
造)20で良好なオーミック特性を示し、アニール温度
を350℃に設定した試料21においても良好なオーミ
ック特性を示す。しかし、アニール温度が500℃を超
えるとオーミック特性の劣化が見られるようになり、6
00℃にてアニール処理した試料22では、オーミック
特性を示さなくなりショットキー特性を示すようにな
る。
不活性ガスを用いたドライエッチング処理を行った窒化
ガリウム系半導体表面へNi/Au積層構造の電極を形
成し、TLM(Transmission Line Method)パターンを
用いてオーミック電極に関する電流電圧特性を評価した
結果を示す。この場合、未アニールの試料(n−Alx
Ga1−xN電子供給層5とNi/Au電極の積層構
造)20で良好なオーミック特性を示し、アニール温度
を350℃に設定した試料21においても良好なオーミ
ック特性を示す。しかし、アニール温度が500℃を超
えるとオーミック特性の劣化が見られるようになり、6
00℃にてアニール処理した試料22では、オーミック
特性を示さなくなりショットキー特性を示すようにな
る。
【0022】次に、図14にドライエッチング処理を行
わず、Ni/Au積層構造のショットキー電極を形成
し、ショットキーダイオード・パターンにて評価した結
果を示す。未アニールの試料23においてもショットキ
ー特性を示すが、アニール温度を350℃に設定した試
料24においては、ショットキー障壁高さ、および理想
因子n値とも改善が見られる。この改善傾向は450℃
までのアニール条件で見られるが、500℃以上のアニ
ール処理ではショットキー障壁高さ、および理想因子n
値とも劣化が見られる。
わず、Ni/Au積層構造のショットキー電極を形成
し、ショットキーダイオード・パターンにて評価した結
果を示す。未アニールの試料23においてもショットキ
ー特性を示すが、アニール温度を350℃に設定した試
料24においては、ショットキー障壁高さ、および理想
因子n値とも改善が見られる。この改善傾向は450℃
までのアニール条件で見られるが、500℃以上のアニ
ール処理ではショットキー障壁高さ、および理想因子n
値とも劣化が見られる。
【0023】よって、オーミックソース・ドレイン電極
およびショットキーゲート電極にNi/Au積層構造を
用いる場合、アニール処理は、500℃以下で行う必要
がある。本実施形態では一例としてNi/Au積層電極
について記述したが、これに限定されるものではなく、
例えば、Niの代わりにPt等の同一の金属でオーミッ
ク電極とショットキー電極を形成できるものであれば良
い。
およびショットキーゲート電極にNi/Au積層構造を
用いる場合、アニール処理は、500℃以下で行う必要
がある。本実施形態では一例としてNi/Au積層電極
について記述したが、これに限定されるものではなく、
例えば、Niの代わりにPt等の同一の金属でオーミッ
ク電極とショットキー電極を形成できるものであれば良
い。
【0024】また、電界効果トランジスタ構造について
も、上記プレーナ型HEMT構造に限定するものでな
く、オーミックコンタクト層としてn型GaN層19を
設けたリセス型HEMT構造(図12)でも良い。また
AlGaN/GaN系HEMT構造に限定するものでは
なく、AlGaN/GaN系逆HEMT構造、AlGa
N/GaN系Doped−Channel型ヘテロ接合
FET、AlGaN/GaN系MESFET等も含まれ
る。
も、上記プレーナ型HEMT構造に限定するものでな
く、オーミックコンタクト層としてn型GaN層19を
設けたリセス型HEMT構造(図12)でも良い。また
AlGaN/GaN系HEMT構造に限定するものでは
なく、AlGaN/GaN系逆HEMT構造、AlGa
N/GaN系Doped−Channel型ヘテロ接合
FET、AlGaN/GaN系MESFET等も含まれ
る。
【0025】上述したように、本発明によれば、窒化ガ
リウム半導体層と接するオーミック電極と、窒化ガリウ
ム半導体層と接するショットキーゲート電極を同一の金
属膜あるいは同一の多層金属膜で形成することができ、
電界効果トランジスタの製造方法を簡略化できる。ま
た、一般に窒化ガリウム系半導体材料で用いられるオー
ミック電極材料を用いなくて良いため、高温(900℃
ぐらい)のアニール処理を行わなくてすみ、再現性及び
信頼性に優れた製造方法を提供できる。
リウム半導体層と接するオーミック電極と、窒化ガリウ
ム半導体層と接するショットキーゲート電極を同一の金
属膜あるいは同一の多層金属膜で形成することができ、
電界効果トランジスタの製造方法を簡略化できる。ま
た、一般に窒化ガリウム系半導体材料で用いられるオー
ミック電極材料を用いなくて良いため、高温(900℃
ぐらい)のアニール処理を行わなくてすみ、再現性及び
信頼性に優れた製造方法を提供できる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、窒化ガリウム系材料を
用いた電界効果トランジスタの製造方法を簡略化するこ
とができる。
用いた電界効果トランジスタの製造方法を簡略化するこ
とができる。
【図1】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジス
タの概略工程図。
タの概略工程図。
【図2】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジス
タの概略工程図。
タの概略工程図。
【図3】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジス
タの概略工程図。
タの概略工程図。
【図4】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジス
タの概略工程図。
タの概略工程図。
【図5】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジス
タの概略工程図。
タの概略工程図。
【図6】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジス
タの概略工程図。
タの概略工程図。
【図7】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジス
タの概略工程図。
タの概略工程図。
【図8】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジス
タの概略工程図。
タの概略工程図。
【図9】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジス
タの概略工程図。
タの概略工程図。
【図10】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジ
スタの概略工程図。
スタの概略工程図。
【図11】 本発明の実施形態に係る電界効果トランジ
スタの概略工程図。
スタの概略工程図。
【図12】 本発明の実施形態の変形例に係る電界効果
トランジスタの概略断面図。
トランジスタの概略断面図。
【図13】 本発明の実施形態のオーミック電極の電流
電圧特性を示す説明図
電圧特性を示す説明図
【図14】 本発明の実施形態のショットキー電極の電
流電圧特性を示す説明図
流電圧特性を示す説明図
1 サファイア基板 2 i−GaNバッファ層 3 i−GaNチャネル層 4 i−AlxGa1−xNスペーサ層 5 n−AlxGa1−xN電子供給層 6 i−AlxGa1−xNショットキーコンタクト
層 7 SiO2膜 8 レジスト 9 素子分離用のドライエッチング工程 10 SiO2膜 10a SiO2マスク 11 レジスト 12 オーミック電極形成領域用のドライエッチング
工程 13 SiO2膜 14 レジスト 15 蒸着した金属膜あるいは多層金属膜 16 ソース電極 17 ドレイン電極 18 ショットキーゲート電極 19 n型GaN層 20 オーミック電極に関する未アニールの試料の電
流電圧特性 21 オーミック電極に関するアニール温度350℃
の試料の電流電圧特性 22 オーミック電極に関するアニール温度600℃
の試料の電流電圧特性 23 ショットキー電極に関する未アニールの試料の
電流電圧特性 24 ショットキー電極に関するアニール温度350
℃の試料の電流電圧特性 25 結晶欠陥層
層 7 SiO2膜 8 レジスト 9 素子分離用のドライエッチング工程 10 SiO2膜 10a SiO2マスク 11 レジスト 12 オーミック電極形成領域用のドライエッチング
工程 13 SiO2膜 14 レジスト 15 蒸着した金属膜あるいは多層金属膜 16 ソース電極 17 ドレイン電極 18 ショットキーゲート電極 19 n型GaN層 20 オーミック電極に関する未アニールの試料の電
流電圧特性 21 オーミック電極に関するアニール温度350℃
の試料の電流電圧特性 22 オーミック電極に関するアニール温度600℃
の試料の電流電圧特性 23 ショットキー電極に関する未アニールの試料の
電流電圧特性 24 ショットキー電極に関するアニール温度350
℃の試料の電流電圧特性 25 結晶欠陥層
Claims (7)
- 【請求項1】 窒化ガリウム系半導体層と、 前記窒化ガリウム系半導体層とショットキー接合してい
るショットキー電極と、 前記窒化ガリウム系半導体層に選択的に形成され、結晶
欠陥を有する結晶欠陥層と、 前記結晶欠陥層を介して、前記窒化ガリウム系半導体層
とオーミック接合しているオーミック電極を有し、 前記ショットキー電極と前記オーミック電極は同一の金
属であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記結晶欠陥層には前記金属が混入して
いることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記金属がニッケルであることを特徴と
する請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項4】 窒化ガリウム系半導体層に結晶欠陥を有
する結晶欠陥層を選択的に形成する結晶欠陥層形成工程
と、 前記窒化ガリウム系半導体層に所望の金属を接触させる
第1接触工程と、 前記結晶欠陥層に前記金属と同じ金属を接触させる第2
接触工程を備えることを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項5】 前記第1及び第2接触工程を同時に行う
ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項6】 前記結晶欠陥層形成工程とは、前記窒化
ガリウム系半導体層にドライエッチングをすることによ
り、結晶欠陥を有する結晶欠陥層を形成することを特徴
とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記第1及び第2接触工程後に、前記窒
化ガリウム系半導体層を250℃以上350℃以下の温
度でアニールする工程を備えることを特徴とする請求項
4記載の半導体装置の製造方法。
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