JP2010038887A - 磁気センサおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体基板上に磁気増幅用として磁気センシングする領域上に厚く形成された磁性体を備えた磁気センサ及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の磁気センサは、半導体回路1上に絶縁膜4を介して設けられたTi又はTi系材料からなる第1の金属層8と、この第1の金属層8上に設けられたCu又はCu系材料からなる第2金属層9と、この第2の金属層9上に設けられた磁気増幅機能を有する磁性体11とを備えている。また、半導体回路1には、外部接続端子パッド2が設けられている。また、この外部接続端子パッド2上には、Ti又はTi系材料からなるAu下地金属層5が設けられている。また、このAu下地金属層5上には、Au又はAu系材料からなるAu接続金属膜7が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の磁気センサは、半導体回路1上に絶縁膜4を介して設けられたTi又はTi系材料からなる第1の金属層8と、この第1の金属層8上に設けられたCu又はCu系材料からなる第2金属層9と、この第2の金属層9上に設けられた磁気増幅機能を有する磁性体11とを備えている。また、半導体回路1には、外部接続端子パッド2が設けられている。また、この外部接続端子パッド2上には、Ti又はTi系材料からなるAu下地金属層5が設けられている。また、このAu下地金属層5上には、Au又はAu系材料からなるAu接続金属膜7が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、磁気センサおよびその製造方法に関し、より詳細には、半導体基板上に磁気増幅用として磁気センシングする領域上に厚く形成された磁性体を備えた磁気センサおよびその製造方法に関する。
従来、磁気センサとして半導体基板に作成され、さらに、磁気センシング領域上に磁気増幅用として磁性体を形成することが知られている。特に、従来技術として、特許文献1に記載されているように、磁気センサの出力特性の向上させるために、磁性体を形成する前にこの磁性体の直下にTi系材料とAu系材料を形成されたものがある。
そして、外部接続パッドの形成方法について、文献特許1には、半導体基板上に外部接続端子パッドとしてAl系材料でパッド形成され、Alパッド上部に磁性体直下の材料として、Ti又はTiW等のTi系材料を用いている。磁性体の形成後は、電気接合をとるために、Ti材料をドライエッチング又はウエットエッチングにより除去し、パッド部を再度露出させる構造をとっている。
図15は、従来の磁気センサを説明するための構成図である。この従来の磁気センサは、半導体回路21上に絶縁膜24を介して設けられたTi又はTi系材料からなる第1の金属層28と、この第1の金属層28上に設けられたCu又はCu系材料からなる第2金属層29と、この第2の金属層29上に設けられた磁気増幅機能を有する磁性体31とを備えている。また、半導体回路21上には、外部接続端子パッドのAlパッド22が設けられ、その上には、AuワイヤーやAuバンプ32が設けられている。
上述した従来技術では、外部接続端子パッドのAlパッド22にAuワイヤーやAuバンプ32を形成している。この図14に示すように、Alパッド22とその上のTi系材料とは反応しやすくAl−Ti系の反応層が形成され、Al表面が荒れる可能性があり、Au−Al接合間の接合強度向上した、より強固な接合構造が求められていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、半導体基板上に磁気増幅用として磁気センシングする領域上に厚く形成された磁性体を備え、かつ、安定した外部接続端子を有する磁気センサ及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、半導体回路上に絶縁膜を介して設けられたTi又はTi系材料からなる第1の金属層と、該第1の金属層上に設けられたCu又はCu系材料からなる第2金属層と、該第2の金属層上に設けられた磁気増幅機能を有する磁性体とを備えた磁気センサにおいて、前記半導体回路に設けられた外部接続端子パッドと、該外部接続端子パッド上に設けられたTi又はTi系材料からなるAu下地金属層と、該Au下地金属層上に設けられたAu又はAu系材料からなるAu接続金属膜とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記Au接続金属膜の厚みが、0.01〜20μmであることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記Au下地金属層の厚みが、0.2〜2μmであることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の発明において、前記第1金属層の厚みが、0.1〜1μmであることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記第2金属層の厚みが、0.1〜10μmであることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、半導体回路上に絶縁膜を介して設けられたTi又はTi系材料からなる第1の金属層と、該第1の金属層上に設けられたCu又はCu系材料からなる第2金属層と、該第2の金属層上に設けられた磁気増幅機能を有する磁性体とを備えた磁気センサの製造方法において、前記半導体回路に外部接続端子パッドを形成する工程と、前記外部接続端子パッド上にTi又はTi系材料からなるAu下地金属層を形成する工程と、前記Au下地金属層Au又はAu系材料からなるAu接続金属膜を形成する工程とを有することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記Au接続金属膜の厚みが、0.01〜20μmであることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の発明において、前記Au下地金属層の厚みが、0.2〜2μmであることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項6,7又は8に記載の発明において、前記第1金属層の厚みが、0.1〜1μmであることを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項6乃至9のいずれかに記載の発明において、前記第2金属層の厚みが、0.1〜10μmであることを特徴とする。
本発明によれば、半導体回路上に絶縁膜を介して設けられたTi又はTi系材料からなる第1の金属層と、この第1の金属層上に設けられたCu又はCu系材料からなる第2金属層と、この第2の金属層上に設けられた磁気増幅機能を有する磁性体とを備えた磁気センサにおいて、半導体回路に設けられた外部接続端子パッドと、この外部接続端子パッド上に設けられたTi又はTi系材料からなるAu下地金属層と、このAu下地金属層上に設けられたAu又はAu系材料からなるAu接続金属膜とを備えたので、半導体基板上に磁気増幅用として磁気センシングする領域上に厚く形成された磁性体を備え、かつ、安定した外部接続端子を有する磁気センサ及びその製造方法を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る磁気センサを説明するための構成図で、図中符号1は半導体回路、2は外部接続端子パッド、3はホール素子、4は絶縁層、5はAu下地金属層、6がレジストパターン、7はAu接続金属膜、8は第1金属層、9は第2金属層、11は磁性体を示している。
図1は、本発明に係る磁気センサを説明するための構成図で、図中符号1は半導体回路、2は外部接続端子パッド、3はホール素子、4は絶縁層、5はAu下地金属層、6がレジストパターン、7はAu接続金属膜、8は第1金属層、9は第2金属層、11は磁性体を示している。
本発明の磁気センサは、半導体回路1上に絶縁膜4を介して設けられたTi又はTi系材料からなる第1の金属層8と、この第1の金属層8上に設けられたCu又はCu系材料からなる第2金属層9と、この第2の金属層9上に設けられた磁気増幅機能を有する磁性体11とを備えている。
また、半導体回路1には、外部接続端子パッド2が設けられている。また、この外部接続端子パッド2上には、Ti又はTi系材料からなるAu下地金属層5が設けられている。また、このAu下地金属層5上には、Au又はAu系材料からなるAu接続金属膜7が設けられている。
Au接続金属膜7の厚みは、0.01〜20μmであることが望ましい。また、Au下地金属層5の厚みは、0.2〜2μmであることが望ましい。また、第1金属層8の厚みは、0.1〜1μmであることが望ましい。また、第2金属層9の厚みは、0.1〜10μmであることが望ましい。
図2乃至図14は、図1に示した本発明の磁気センサの製造方法を説明するための工程図である。
まず、図2において、半導体回路1には、電気接合を有するための外部接続端子パッドが形成されている。また、この半導体回路1には、半導体に埋め込み形成されたホール素子3が形成されている。外部接続端子パッド2は、Al系の材料が一般的であるである。半導体回路1上には絶縁層4が形成されており、外部接続端子パッド2上には絶縁層4は形成せず露出させている。
次に、図3に示すように、半導体回路1の全体にTi又はTiWなどのTi系材料からなるAu下地金属層5をスパッタリング法又は真空蒸着法もしくは電解・無電解めっき法により形成する。Au下地金属層5は、外部接続端子パッド2とAu接続金属膜7(後述する)との拡散防止のバリア層として機能するため、厚みは0.2〜2umが望ましい。
次に、図4に示すように、外部接続端子パッド2上が空隙6aとなるようなレジストパターン6をAu下地金属層5上に形成する。空隙部6aの形状は、外部接続端子パッド2と同じもしくはそれより大きな形状が望ましい。
次に、図5に示すように、空隙部6aにAu又はAu系材料をスパッタリング法又は真空蒸着法もしくは電解・無電解めっき法によりAu接続金属膜7を形成する。このAu接続金属膜7の厚みは、0.01〜20umが望ましい。
次に、図6に示すように、レジストパターン6を除去する。その結果、Au接続金属膜7がAu下地金属層5上に残ることになる。
次に、図7に示すように、Au下地金属層5をドライエッチング又はウエットエッチングにより除去する。その際、Au接続金属膜7がエッチングされないことが重要である。
次に、図8に示すように、半導体回路1の全体にTi又はTiWなどのTi系材料からなる第1金属層8をスパッタリング法又は真空蒸着法により形成する。この第1金属層8の厚みは、0.1〜1umが望ましい。
次に、図9に示すように、第1金属層8上にCu又はCu系材料からなる第2金属層9をスパッタリング法又は真空蒸着法もしくはめっき法により形成する。この第2金属層9の厚みは、0.1〜10umが望ましい。
次に、図10に示すように、ホール素子3上が空隙10aとなるようなレジストパターン10を第2金属層9上に形成する。
次に、図11に示すように、第2金属層9上の空隙部10aに磁気増幅機能を有する磁性体11を電解めっきにより形成する。この磁性体11の膜厚は、1〜30umが望ましい。また、磁性体11は、Fe−NiやFe−Co系等の2元系材料やFe−Ni−BやFe−Ni−PやFe−Ni−Co系等の3元系合金材料で軟磁性材料が望ましい。
次に、図12に示すように、レジストパターン10を除去する。その結果、磁性体11が、第2金属層9上に残ることになる。
次に、図13に示すように、第2金属層9をドライエッチング又はウエットエッチングにより除去する。その際、磁性体11及び第1金属層8がエッチングされないことが重要である。
次に、図14に示すように、第1金属層8をドライエッチング又はウエットエッチングにより除去する。その際、磁性体11及びAu接続金属膜7がエッチングエッチングされないことが重要である。このようにして、図1に示すような本発明の磁気センサを実現することができる。
<実施例1>
本発明の実施例1として、半導体回路1の全体にスパッタリング法によりTiWを材料とするAu下地金属層5を3500Å形成した。その後、外部接続端子パッド2上が空隙部6aとなるようなレジストパターンをフォトレジストにより形成した。その後、Au接続金属膜7を、まず、スパッタリング法によりAuを1000Å形成し、さらに、電解めっきにより、Auを空隙部6aに5μm形成した。その後、レジストパターンを剥離液にて除去した。
本発明の実施例1として、半導体回路1の全体にスパッタリング法によりTiWを材料とするAu下地金属層5を3500Å形成した。その後、外部接続端子パッド2上が空隙部6aとなるようなレジストパターンをフォトレジストにより形成した。その後、Au接続金属膜7を、まず、スパッタリング法によりAuを1000Å形成し、さらに、電解めっきにより、Auを空隙部6aに5μm形成した。その後、レジストパターンを剥離液にて除去した。
その後、スパッタリング法によりTiWを材料とする第1金属層8を2000Å形成し、さらに、スパッタリング法によりCuを材料とする第2金属層9を6000Å形成した。その後、ホール素子3上が空隙部10aとなるようなレジストパターンをフォトレジストにより形成し、電解めっきによりNiFeを材料とする磁性体11を空隙部10aに10μm形成した。その後、レジストパターンを剥離液にて除去した。その後、ウエットエッチングにより第2金属層9を除去し、さらに、ウエットエッチングにより第1金属層8を除去した。
このようにして製造された実施例1と比較するために、Au下地金属膜5とAu接続金属膜7の形成工程を省いた同様の製造条件のウエハ(Au接続金属膜なしウエハ)を作製した。
Au接続金属膜ありのウエハ(実施例1)と、なしのウエハ上に金バンプを形成し、形成後のシェア強度の比較を行った。金バンプ形成条件・シェアテスト条件はどちらも同一条件と10箇所測定した。
表1は、本発明のAu金属接続膜と従来のAlパッドでのAuバンプ形成後のシェア強度の比較表で、Au接続金属膜が有る場合と、無い場合のウエハのシェア強度平均値の比較を示す表である。
Alパッド2上の金バンプは、シェア強度が25〜30gfに対し、Au接続金属膜7上のシェア強度は60gf以上を有しており、明らかにAu接続金属膜7で接合強度の向上が見られる。これは、Au接続金属膜7ではAlパッド2上のAl−Tiの反応層が生成しないため、Au−Auの良好な接合が形成されたためと推測される。この効果は、例えば、端子数の多いフリップチップ実装で、格段に接合強度が上がるためフリップチップ実装で必須であったアンダーフィル工程を省くことができる可能性がある。
1 半導体回路
2 外部接続端子パッド
3 ホール素子
4 絶縁層
5 Au下地金属層
6 レジストパターン
6a 空隙部
7 Au接続金属膜
8 第1金属層
9 第2金属層
10 レジストパターン
10a 空隙部
11 磁性体材料
12 電気接合部
2 外部接続端子パッド
3 ホール素子
4 絶縁層
5 Au下地金属層
6 レジストパターン
6a 空隙部
7 Au接続金属膜
8 第1金属層
9 第2金属層
10 レジストパターン
10a 空隙部
11 磁性体材料
12 電気接合部
Claims (10)
- 半導体回路上に絶縁膜を介して設けられたTi又はTi系材料からなる第1の金属層と、該第1の金属層上に設けられたCu又はCu系材料からなる第2金属層と、該第2の金属層上に設けられた磁気増幅機能を有する磁性体とを備えた磁気センサにおいて、
前記半導体回路に設けられた外部接続端子パッドと、
該外部接続端子パッド上に設けられたTi又はTi系材料からなるAu下地金属層と、
該Au下地金属層上に設けられたAu又はAu系材料からなるAu接続金属膜と
を備えたことを特徴とする磁気センサ。 - 前記Au接続金属膜の厚みが、0.01〜20μmであることを特徴とする請求項1に記載した磁気センサ。
- 前記Au下地金属層の厚みが、0.2〜2μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載した磁気センサ。
- 前記第1金属層の厚みが、0.1〜1μmであることを特徴とする請求項1,2又は3に記載した磁気センサ。
- 前記第2金属層の厚みが、0.1〜10μmであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した磁気センサ。
- 半導体回路上に絶縁膜を介して設けられたTi又はTi系材料からなる第1の金属層と、該第1の金属層上に設けられたCu又はCu系材料からなる第2金属層と、該第2の金属層上に設けられた磁気増幅機能を有する磁性体とを備えた磁気センサの製造方法において、
前記半導体回路に外部接続端子パッドを形成する工程と、
前記外部接続端子パッド上にTi又はTi系材料からなるAu下地金属層を形成する工程と、
前記Au下地金属層Au又はAu系材料からなるAu接続金属膜を形成する工程と
を有することを特徴とする磁気センサの製造方法。 - 前記Au接続金属膜の厚みが、0.01〜20μmであることを特徴とする請求項6に記載した磁気センサの製造方法。
- 前記Au下地金属層の厚みが、0.2〜2μmであることを特徴とする請求項6又は7に記載した磁気センサの製造方法。
- 前記第1金属層の厚みが、0.1〜1μmであることを特徴とする請求項6,7又は8に記載した磁気センサの製造方法。
- 前記第2金属層の厚みが、0.1〜10μmであることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載した磁気センサの製造方法。
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JP2012204808A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
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JPH08204250A (ja) * | 1995-01-20 | 1996-08-09 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 半導体装置 |
JPH09116207A (ja) * | 1995-10-18 | 1997-05-02 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ホール素子とその製造方法 |
JP2007108011A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | 磁気センサ及びその製造方法 |
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-
2008
- 2008-08-08 JP JP2008205834A patent/JP2010038887A/ja active Pending
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