JPH09112031A - 鉄筋コンクリ−ト構造物の壁用型枠組立工法 - Google Patents
鉄筋コンクリ−ト構造物の壁用型枠組立工法Info
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- JPH09112031A JPH09112031A JP29620595A JP29620595A JPH09112031A JP H09112031 A JPH09112031 A JP H09112031A JP 29620595 A JP29620595 A JP 29620595A JP 29620595 A JP29620595 A JP 29620595A JP H09112031 A JPH09112031 A JP H09112031A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 壁用型枠組立作業を標準化して簡略化すると
共に一連の作業を素人や女性が一人で行っても安全で且
つ迅速に出来るコンクリ−ト構造物の壁用型枠組立工法
を提供することを目的とする。 【解決手段】 予め工場で組立てられた立設可能な組立
鉄筋1及び取付穴51が所定数だけ予め穿設された型枠板
5を用い、先ず組立鉄筋1を壁位置に建て込み、該組立
鉄筋1の所定位置にセパレ−タ−2を順次掛止させ、そ
のセパレ−タ−2の両端或いは先端に設けた当接片21の
ネジ穴に植込みボルト3の一端を螺合して突出させ、且
つ前記組立鉄筋1の両面に型枠板5を配置させると共に
該型枠板5の取付穴51に、前記植込みボルト3を挿入
し、その先端に押え部材4を螺合させると共に型枠板5
の表面を押圧して組立てる工法と成す。
共に一連の作業を素人や女性が一人で行っても安全で且
つ迅速に出来るコンクリ−ト構造物の壁用型枠組立工法
を提供することを目的とする。 【解決手段】 予め工場で組立てられた立設可能な組立
鉄筋1及び取付穴51が所定数だけ予め穿設された型枠板
5を用い、先ず組立鉄筋1を壁位置に建て込み、該組立
鉄筋1の所定位置にセパレ−タ−2を順次掛止させ、そ
のセパレ−タ−2の両端或いは先端に設けた当接片21の
ネジ穴に植込みボルト3の一端を螺合して突出させ、且
つ前記組立鉄筋1の両面に型枠板5を配置させると共に
該型枠板5の取付穴51に、前記植込みボルト3を挿入
し、その先端に押え部材4を螺合させると共に型枠板5
の表面を押圧して組立てる工法と成す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄筋コンクリ−ト構
造物の壁用型枠組立工法に関する。
造物の壁用型枠組立工法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の壁用型枠組立工法によって
組立てられた型枠を示す図である。この組立工法は、先
ず始めに鉄筋を壁位置に一本ずつ入れて結束することに
より、その鉄筋が金網状に形成され固定していた。また
セパレ−タ−(2')とベニヤ板などの型枠板(5)を
用いて組立てる場合、先ず組立てられた鉄筋の両面にス
ペ−サ−(8)を取付けると共に前記鉄筋の片面に型枠
板(5)を立て、その取付穴(51)にセパレ−タ−
(2')の一端を通し、その型枠板(5)の表面からパ
イプ材などの横端太(6)と縦端太(7)が緊結金具
(9)を介して取付けられることにより、前記型枠板
(5)を固定していた。その後、組立てられて金網状に
形成された鉄筋の他面には、予め作業者によって立てら
れた型枠板(5)の取付穴(51)にセパレ−タ−
(2')の他端を順次通すと共に上記同様にその型枠板
(5)の表面から前記横端太(6)と縦端太(7)を緊
結金具(9)で取付け固定させる組立工法であった。
組立てられた型枠を示す図である。この組立工法は、先
ず始めに鉄筋を壁位置に一本ずつ入れて結束することに
より、その鉄筋が金網状に形成され固定していた。また
セパレ−タ−(2')とベニヤ板などの型枠板(5)を
用いて組立てる場合、先ず組立てられた鉄筋の両面にス
ペ−サ−(8)を取付けると共に前記鉄筋の片面に型枠
板(5)を立て、その取付穴(51)にセパレ−タ−
(2')の一端を通し、その型枠板(5)の表面からパ
イプ材などの横端太(6)と縦端太(7)が緊結金具
(9)を介して取付けられることにより、前記型枠板
(5)を固定していた。その後、組立てられて金網状に
形成された鉄筋の他面には、予め作業者によって立てら
れた型枠板(5)の取付穴(51)にセパレ−タ−
(2')の他端を順次通すと共に上記同様にその型枠板
(5)の表面から前記横端太(6)と縦端太(7)を緊
結金具(9)で取付け固定させる組立工法であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記壁用
型枠組立工法は、建て込まれた鉄筋が不安定となり易
く、且つ組立てられた鉄筋の各寸法がバラバラであるた
め、金網状の鉄筋の両面に型枠板(5)を固定するため
のセパレ−タ−用取付穴(51)は、セパレ−タ−
(2')を取付ける毎に一個ずつドリルなどで穿設しな
ければならず、面倒で手間が掛かると共にこの時に熟練
技術がないと穴加工が支障なく行うことが出来なかっ
た。またセパレ−タ−(2')が取付けられて型枠板
(5)を固定する際、作業者はセパレ−タ−(2')の
両側に一人ずつ必要となり、且つ、他面の型枠板(5)
を取付けて固定させるには、熟練技術がないと取付穴
(51)にセパレ−タ−(2')を挿入することがなかな
か出来ないのが現状であった。又、前記横端太(6)や
縦端太(7)及び緊結金具(9)は重量があり、且つ多
数の部材数を使うため、現場内が煩雑になると共に型枠
組立作業に於いては、重量のあるそれらの部材を持ち上
げて配置させたり、組立てたりするので手間が多く掛か
り、且つ重労働であった。しかも前記横端太(6)や縦
端太(7)及び緊結金具(9)は各階へ持ち上げたり、
或いは他の現場へ移動する際に、クレ−ンや起重機など
の機械を用いるのでコスト高となり、尚且つ、この横端
太(6)や縦端太(7)及び緊結金具(9)を保管した
り、それを用いる場合も手間が掛かり重労働であると共
に手足を挾んだり、それらの部材が手足に落下して怪我
をし易く危険であった。更にコンクリ−ト打設後は、こ
の横端太(6)と縦端太(7)及び緊結金具(9)を外
して型枠解体しなければならず、この解体作業も重労働
であり、且つ危険が伴うと共に手間と熟練技術及び頑強
な身体がなければ一連の作業に従事出来ないのが現状で
あり、作業者の確保が大変である等の問題点があった。
型枠組立工法は、建て込まれた鉄筋が不安定となり易
く、且つ組立てられた鉄筋の各寸法がバラバラであるた
め、金網状の鉄筋の両面に型枠板(5)を固定するため
のセパレ−タ−用取付穴(51)は、セパレ−タ−
(2')を取付ける毎に一個ずつドリルなどで穿設しな
ければならず、面倒で手間が掛かると共にこの時に熟練
技術がないと穴加工が支障なく行うことが出来なかっ
た。またセパレ−タ−(2')が取付けられて型枠板
(5)を固定する際、作業者はセパレ−タ−(2')の
両側に一人ずつ必要となり、且つ、他面の型枠板(5)
を取付けて固定させるには、熟練技術がないと取付穴
(51)にセパレ−タ−(2')を挿入することがなかな
か出来ないのが現状であった。又、前記横端太(6)や
縦端太(7)及び緊結金具(9)は重量があり、且つ多
数の部材数を使うため、現場内が煩雑になると共に型枠
組立作業に於いては、重量のあるそれらの部材を持ち上
げて配置させたり、組立てたりするので手間が多く掛か
り、且つ重労働であった。しかも前記横端太(6)や縦
端太(7)及び緊結金具(9)は各階へ持ち上げたり、
或いは他の現場へ移動する際に、クレ−ンや起重機など
の機械を用いるのでコスト高となり、尚且つ、この横端
太(6)や縦端太(7)及び緊結金具(9)を保管した
り、それを用いる場合も手間が掛かり重労働であると共
に手足を挾んだり、それらの部材が手足に落下して怪我
をし易く危険であった。更にコンクリ−ト打設後は、こ
の横端太(6)と縦端太(7)及び緊結金具(9)を外
して型枠解体しなければならず、この解体作業も重労働
であり、且つ危険が伴うと共に手間と熟練技術及び頑強
な身体がなければ一連の作業に従事出来ないのが現状で
あり、作業者の確保が大変である等の問題点があった。
【0004】本発明は型枠組立作業を標準化して簡略化
すると共に一連の作業を素人や女性が一人で行っても安
全で且つ迅速に出来るコンクリ−ト構造物の壁用型枠組
立工法を提供することを目的とする。
すると共に一連の作業を素人や女性が一人で行っても安
全で且つ迅速に出来るコンクリ−ト構造物の壁用型枠組
立工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は成されたものであり、つまり、予め工場で
溶接して組込まれた寸法精度の良い立設可能な組立鉄筋
を用い、且つ型枠板には予め多数のセパレ−タ−用取付
穴を所定数だけ穿設したものを用いる。先ず組立鉄筋を
壁位置に建て込み、該組立鉄筋の所定位置にセパレ−タ
−を順次掛止させ、そのセパレ−タ−の両端或いは先端
に設けた当接片のネジ穴に所定数全部或いは一部の植込
みボルトの一端を螺合して突出させ、且つ前記組立鉄筋
の両面に型枠板を配置させると共に該型枠板に穿設した
多数の取付穴に、突出した前記植込みボルトを挿入しそ
の先端に押え部材を螺合するか或いはネジ穴に植込みボ
ルトと一体化した押え部材を螺合させ、且つ前記型枠板
の表面を押圧して組立てる工法と成す。又、前記型枠板
としてベニヤ板,プラスチック板,ポリスチレンホ−
ム,石膏ボ−ドなどを用いると良く、且つ前記押え部材
として円板状なプラスチック製の押え部と、その押え部
の中心に設けた貫通ネジ穴付きインサ−トとから成すも
のを用いると良い。更に前記押え部材と植込みボルトと
が一体化されたものを用いても良い。
めに本発明は成されたものであり、つまり、予め工場で
溶接して組込まれた寸法精度の良い立設可能な組立鉄筋
を用い、且つ型枠板には予め多数のセパレ−タ−用取付
穴を所定数だけ穿設したものを用いる。先ず組立鉄筋を
壁位置に建て込み、該組立鉄筋の所定位置にセパレ−タ
−を順次掛止させ、そのセパレ−タ−の両端或いは先端
に設けた当接片のネジ穴に所定数全部或いは一部の植込
みボルトの一端を螺合して突出させ、且つ前記組立鉄筋
の両面に型枠板を配置させると共に該型枠板に穿設した
多数の取付穴に、突出した前記植込みボルトを挿入しそ
の先端に押え部材を螺合するか或いはネジ穴に植込みボ
ルトと一体化した押え部材を螺合させ、且つ前記型枠板
の表面を押圧して組立てる工法と成す。又、前記型枠板
としてベニヤ板,プラスチック板,ポリスチレンホ−
ム,石膏ボ−ドなどを用いると良く、且つ前記押え部材
として円板状なプラスチック製の押え部と、その押え部
の中心に設けた貫通ネジ穴付きインサ−トとから成すも
のを用いると良い。更に前記押え部材と植込みボルトと
が一体化されたものを用いても良い。
【0006】尚、近年に於いては工場で規格量産した床
用の組立鉄筋が使用され始めているが、壁用の組立鉄筋
の商品は市販されていないのが現状である。本発明者は
床用の組立鉄筋メ−カ−と技術提携して壁用の組立鉄筋
が工場で規格量産されるものを製作し、それを用いて壁
用型枠組立てが出来る工法の開発に成功するに至ったの
である。
用の組立鉄筋が使用され始めているが、壁用の組立鉄筋
の商品は市販されていないのが現状である。本発明者は
床用の組立鉄筋メ−カ−と技術提携して壁用の組立鉄筋
が工場で規格量産されるものを製作し、それを用いて壁
用型枠組立てが出来る工法の開発に成功するに至ったの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の型枠組立工法で用
いる部品を図面に基づき説明する。(1)は工場で溶接
して組込まれ規格化された金網状の組立鉄筋であり、こ
れは立設可能に組込まれている。(2)は組立鉄筋
(1)の所定位置に順次掛止して多数取付けられる専用
のセパレ−タ−であり、該セパレ−タ−(2)の両端或
いは先端には当接片(21)を設け、該当接片(21)の中
央にはネジ穴(22)が穿設されている。この当接片(2
1)は従来のスペ−サ−の役目も兼ねる。尚、前記当接
片(21)は図2,図3に示すような先端に設けられたセ
パレ−タ−(2)と、図2に示すような両端に設けられ
たセパレ−タ−(2)とがあり、どちらか一方だけを使
用しても良い。(3)はネジ穴(22)に螺合して突出さ
せる植込みボルトである。尚、本発明で言う植込みボル
ト(3)は両端にネジを有した全てのボルトを指す。
(4)は円板状なプラスチック製の押え部(41)と、そ
の押え部(41)の中心に設けられたインサ−ト(42)と
から成す押え部材であり、該インサ−ト(42)には貫通
ネジ穴(43)を穿設させている。尚、前記押え部材
(4)は通称プラスチックパット或いは断熱パットと呼
ばれている市販品、例えば丸井産業株式会社製の型式K
PコンL−Oなどを用いる。又、前記押え部材(4)と
植込みボルト(3)を一体にさせたもの、つまり、イン
サ−ト(42)にボルトを用い、後述する型枠板(5)が
配置された後、表面からネジ穴(22)に螺合する場合に
用いる部材として製作しても良い。(5)は組立鉄筋
(1)の両面に配置させる型枠板であり、型枠板(5)
には取付穴(51)を予め工場や現場で所定数穿設したも
のを用いる。又、前記型枠板(5)としては、ベニヤ
板,プラスチック板,ポリスチレンホ−ム,石膏ボ−ド
を用いる。
いる部品を図面に基づき説明する。(1)は工場で溶接
して組込まれ規格化された金網状の組立鉄筋であり、こ
れは立設可能に組込まれている。(2)は組立鉄筋
(1)の所定位置に順次掛止して多数取付けられる専用
のセパレ−タ−であり、該セパレ−タ−(2)の両端或
いは先端には当接片(21)を設け、該当接片(21)の中
央にはネジ穴(22)が穿設されている。この当接片(2
1)は従来のスペ−サ−の役目も兼ねる。尚、前記当接
片(21)は図2,図3に示すような先端に設けられたセ
パレ−タ−(2)と、図2に示すような両端に設けられ
たセパレ−タ−(2)とがあり、どちらか一方だけを使
用しても良い。(3)はネジ穴(22)に螺合して突出さ
せる植込みボルトである。尚、本発明で言う植込みボル
ト(3)は両端にネジを有した全てのボルトを指す。
(4)は円板状なプラスチック製の押え部(41)と、そ
の押え部(41)の中心に設けられたインサ−ト(42)と
から成す押え部材であり、該インサ−ト(42)には貫通
ネジ穴(43)を穿設させている。尚、前記押え部材
(4)は通称プラスチックパット或いは断熱パットと呼
ばれている市販品、例えば丸井産業株式会社製の型式K
PコンL−Oなどを用いる。又、前記押え部材(4)と
植込みボルト(3)を一体にさせたもの、つまり、イン
サ−ト(42)にボルトを用い、後述する型枠板(5)が
配置された後、表面からネジ穴(22)に螺合する場合に
用いる部材として製作しても良い。(5)は組立鉄筋
(1)の両面に配置させる型枠板であり、型枠板(5)
には取付穴(51)を予め工場や現場で所定数穿設したも
のを用いる。又、前記型枠板(5)としては、ベニヤ
板,プラスチック板,ポリスチレンホ−ム,石膏ボ−ド
を用いる。
【0008】次に本発明の型枠組立工法を施工する場合
の実施形態について説明する。先ず予め工場で組込まれ
た組立鉄筋(1)を壁位置に建て込む。この建て込み作
業について説明すれば、予めスラブ或いは土間コンクリ
−ト中に挿し筋された図示しない部分又は組立鉄筋
(1)位置決め用の他の部材と、壁位置に立設して配置
させた組立鉄筋(1)の上下端とをそれぞれ結束して接
合すると共に、所定大きさの組立鉄筋(1)の横方向の
接合も隣合う横筋同士を接合させる。組立鉄筋(1)が
建て込まれた後、一人の作業者がセパレ−タ−(2)を
所定間隔で順次組立鉄筋(1)に掛止させて所定数の全
てのセパレ−タ−(2)をセットする。そしてセパレ−
タ−(2)両端或いは先端のネジ穴(22)に植込みボル
ト(3)を全部或いは所定数量螺合して突出させる。次
に組立鉄筋(1)の片面に型枠板(5)を作業者一人で
配置させると共に該型枠板(5)に穿設した多数の取付
穴(51)を、突出している植込みボルト(3)に嵌め込
む。更にその植込みボルト(3)の先端に押え部材
(4)を螺合させると、前記型枠板(5)の表面は円板
状なプラスチック製の押え部材(4)によって押圧され
固定するのである。次に組立鉄筋(1)の他面に型枠板
(5)を配置させると共に取付穴(51)を植込みボルト
(3)に嵌め込み、押え部材(4)を前記植込みボルト
(3)に螺合させることにより、他面の型枠板(5)が
押圧されて固定し、型枠組立作業が完了するのである。
尚、前記植込みボルト(3)をネジ穴(22)に所定数全
部螺合させず、型枠板(5)の位置決めが出来る四隅だ
けを螺合させ、後からネジ穴(22)に植込みボルト
(3)を螺合させるか、或いは押え部材(4)の中心に
ボルトが突設されたものを用いて螺合させる工法として
も良い。
の実施形態について説明する。先ず予め工場で組込まれ
た組立鉄筋(1)を壁位置に建て込む。この建て込み作
業について説明すれば、予めスラブ或いは土間コンクリ
−ト中に挿し筋された図示しない部分又は組立鉄筋
(1)位置決め用の他の部材と、壁位置に立設して配置
させた組立鉄筋(1)の上下端とをそれぞれ結束して接
合すると共に、所定大きさの組立鉄筋(1)の横方向の
接合も隣合う横筋同士を接合させる。組立鉄筋(1)が
建て込まれた後、一人の作業者がセパレ−タ−(2)を
所定間隔で順次組立鉄筋(1)に掛止させて所定数の全
てのセパレ−タ−(2)をセットする。そしてセパレ−
タ−(2)両端或いは先端のネジ穴(22)に植込みボル
ト(3)を全部或いは所定数量螺合して突出させる。次
に組立鉄筋(1)の片面に型枠板(5)を作業者一人で
配置させると共に該型枠板(5)に穿設した多数の取付
穴(51)を、突出している植込みボルト(3)に嵌め込
む。更にその植込みボルト(3)の先端に押え部材
(4)を螺合させると、前記型枠板(5)の表面は円板
状なプラスチック製の押え部材(4)によって押圧され
固定するのである。次に組立鉄筋(1)の他面に型枠板
(5)を配置させると共に取付穴(51)を植込みボルト
(3)に嵌め込み、押え部材(4)を前記植込みボルト
(3)に螺合させることにより、他面の型枠板(5)が
押圧されて固定し、型枠組立作業が完了するのである。
尚、前記植込みボルト(3)をネジ穴(22)に所定数全
部螺合させず、型枠板(5)の位置決めが出来る四隅だ
けを螺合させ、後からネジ穴(22)に植込みボルト
(3)を螺合させるか、或いは押え部材(4)の中心に
ボルトが突設されたものを用いて螺合させる工法として
も良い。
【0009】尚、組立鉄筋(1)を建て込む際、組立鉄
筋(1)が立設されるので、配置位置が正確に決まる。
又、組立鉄筋(1)の寸法が正確に組立てられているの
で、各型枠板(5)の取付穴(51)の位置も標準化出来
ると共にセパレ−タ−(2)の取付位置も予め決まるの
で、作業者は一人であっても型枠組立作業が行える。し
かも本発明の型枠組立工法を行えば、作業が標準化さ
れ、且つ従来の重量物である横端太(6)や縦端太
(7)及び緊結金具(9)が不要となり、型枠部材全体
が軽量化できるため、技術の未熟なアルバイトや力の弱
い女性であっても安全で迅速な型枠組立作業が行えるも
のとなる。更に型枠部材の管理が容易になる。
筋(1)が立設されるので、配置位置が正確に決まる。
又、組立鉄筋(1)の寸法が正確に組立てられているの
で、各型枠板(5)の取付穴(51)の位置も標準化出来
ると共にセパレ−タ−(2)の取付位置も予め決まるの
で、作業者は一人であっても型枠組立作業が行える。し
かも本発明の型枠組立工法を行えば、作業が標準化さ
れ、且つ従来の重量物である横端太(6)や縦端太
(7)及び緊結金具(9)が不要となり、型枠部材全体
が軽量化できるため、技術の未熟なアルバイトや力の弱
い女性であっても安全で迅速な型枠組立作業が行えるも
のとなる。更に型枠部材の管理が容易になる。
【0010】型枠組立作業が完了後、コンクリ−ト打設
を行う。コンクリ−トが固化された後、型枠を撤去す
る。この時は、型枠板(5)の表面に取付けた押え部材
(4)を素手で弛めながら全ての押え部材(4)を外
す。更に植込みボルト(3)も全て弛めて外し、回収す
ることが出来るのである。従って、型枠解体には従来の
ような重量物がないので女性であっても行うことが可能
となる。
を行う。コンクリ−トが固化された後、型枠を撤去す
る。この時は、型枠板(5)の表面に取付けた押え部材
(4)を素手で弛めながら全ての押え部材(4)を外
す。更に植込みボルト(3)も全て弛めて外し、回収す
ることが出来るのである。従って、型枠解体には従来の
ような重量物がないので女性であっても行うことが可能
となる。
【0011】次に本発明の実施形態に於ける型枠板
(5)として、コンクリ−ト合板の厚さ12mm,ポリス
チレンホ−ムの厚さ30mm,石膏ボ−ドの厚さ12.5m
mのものをそれぞれ用い、壁用型枠組立てを完了させ
る。そしてコンクリ−ト打設して、コンクリ−トの側圧
荷重による型枠板(5)の撓みや破裂等の目視による外
観検査を行う。またコンクリ−トの固化後、型枠を撤去
して壁の撓みを測定する。尚、この時の条件としては、
各型枠板(5)の間隔を185mmに確保し、直径が80
mmの円板状なプラスチック製の押え部材(4)を用い
る。又、その取付間隔は縦方向が200mm毎に、横方向
が150mm毎に型枠板(5)の表面から押え部材(4)
で押圧して固定させる。
(5)として、コンクリ−ト合板の厚さ12mm,ポリス
チレンホ−ムの厚さ30mm,石膏ボ−ドの厚さ12.5m
mのものをそれぞれ用い、壁用型枠組立てを完了させ
る。そしてコンクリ−ト打設して、コンクリ−トの側圧
荷重による型枠板(5)の撓みや破裂等の目視による外
観検査を行う。またコンクリ−トの固化後、型枠を撤去
して壁の撓みを測定する。尚、この時の条件としては、
各型枠板(5)の間隔を185mmに確保し、直径が80
mmの円板状なプラスチック製の押え部材(4)を用い
る。又、その取付間隔は縦方向が200mm毎に、横方向
が150mm毎に型枠板(5)の表面から押え部材(4)
で押圧して固定させる。
【0012】上記外観検査,撓みデ−タ−を測定した結
果を下記の表に示す。
果を下記の表に示す。
【0013】 型枠板の種類 (外観検査) 撓みデ−タ− 撓 み 破 裂 最大数値 mm/m コンクリ−ト合板 ナ シ ナ シ 1.0 ポリスチレンホ−ム ナ シ ナ シ 1.0 石膏ボ−ド 多少あり ナ シ 2.0
【0014】実験結果に於いて前記各型枠板(5)が破
裂することなく、且つ最大撓み量も規定の3.0mm以内
であり、堰板の役目を良好に果すことが確認された。
裂することなく、且つ最大撓み量も規定の3.0mm以内
であり、堰板の役目を良好に果すことが確認された。
【0015】
【発明の効果】本発明はこのように構成させたことによ
り、下記に記載する効果を有する。
り、下記に記載する効果を有する。
【0016】請求項1のように立設可能な組立鉄筋
(1)を壁位置に建て込み、その組立鉄筋(1)にセパ
レ−タ−(2)を掛止し、該セパレ−タ−(2)のネジ
穴(22)に植込みボルト(3)の所定数全部或いは一部
を螺合して突出させ、且つその植込みボルト(3)に型
枠板(5)の取付穴(51)を嵌め込んで取付けると共
に、突出した植込みボルト(3)の先端に押え部材
(4)を螺合させて型枠板(5)を固定し、型枠が組立
てられることにより、従来、熟練技術が必要であったセ
パレ−タ−(2')の穴挿入作業が簡単となると共に穴
加工が現場に於いて不要となる。また従来使用していた
重量物である横端太(6)や縦端太(7)及び緊結金具
(9)も不要となる。従って、技術が未熟なアルバイト
或いは頑強でない女性でも型枠の一連の作業を行うこと
ができ、必要な数の作業者だけ揃えれば、短時間に型枠
作業を安全且つ迅速に行うことが出来ると共に作業者の
確保が容易となる。更に型枠組立作業及び解体作業を簡
略化,標準化,使用部品点数の減少化,手間の大幅削
減,工期の短縮,現場経費の軽減等が可能となる。しか
も現場内が煩雑にならず、整理整頓も可能となるのであ
る。
(1)を壁位置に建て込み、その組立鉄筋(1)にセパ
レ−タ−(2)を掛止し、該セパレ−タ−(2)のネジ
穴(22)に植込みボルト(3)の所定数全部或いは一部
を螺合して突出させ、且つその植込みボルト(3)に型
枠板(5)の取付穴(51)を嵌め込んで取付けると共
に、突出した植込みボルト(3)の先端に押え部材
(4)を螺合させて型枠板(5)を固定し、型枠が組立
てられることにより、従来、熟練技術が必要であったセ
パレ−タ−(2')の穴挿入作業が簡単となると共に穴
加工が現場に於いて不要となる。また従来使用していた
重量物である横端太(6)や縦端太(7)及び緊結金具
(9)も不要となる。従って、技術が未熟なアルバイト
或いは頑強でない女性でも型枠の一連の作業を行うこと
ができ、必要な数の作業者だけ揃えれば、短時間に型枠
作業を安全且つ迅速に行うことが出来ると共に作業者の
確保が容易となる。更に型枠組立作業及び解体作業を簡
略化,標準化,使用部品点数の減少化,手間の大幅削
減,工期の短縮,現場経費の軽減等が可能となる。しか
も現場内が煩雑にならず、整理整頓も可能となるのであ
る。
【0017】請求項2のように型枠板(5)として、ベ
ニヤ板以外にプラスチック板を用いることにより、軽量
化,転用回数が大幅に増加可能なものとなる。またポリ
スチレンホ−ムや石膏ボ−ドを用いることにより、従来
のベニヤ板などの堰板が不要となり、一連の型枠作業が
より一層簡略化出来るものとなる。
ニヤ板以外にプラスチック板を用いることにより、軽量
化,転用回数が大幅に増加可能なものとなる。またポリ
スチレンホ−ムや石膏ボ−ドを用いることにより、従来
のベニヤ板などの堰板が不要となり、一連の型枠作業が
より一層簡略化出来るものとなる。
【0018】請求項3に示すように円板状なプラスチッ
ク製の押え部(41)と、その押え部(41)の中心に設け
られた貫通ネジ穴(43)付きインサ−ト(42)とから成
す押え部材(4)を用いることにより、接触面積が広く
なるので、安定した型枠板(5)の取付け固定が可能と
なり、且つ市販品を流用することが可能であるため、部
品の手配や購入価格が安価に管理できる。
ク製の押え部(41)と、その押え部(41)の中心に設け
られた貫通ネジ穴(43)付きインサ−ト(42)とから成
す押え部材(4)を用いることにより、接触面積が広く
なるので、安定した型枠板(5)の取付け固定が可能と
なり、且つ市販品を流用することが可能であるため、部
品の手配や購入価格が安価に管理できる。
【0019】請求項4に示すように押え部材(4)と植
込みボルト(3)を一体化させることにより、部品点数
が少なくなり、型枠作業が簡略化できる。
込みボルト(3)を一体化させることにより、部品点数
が少なくなり、型枠作業が簡略化できる。
【図1】本発明の実施形態の要部構造を示す説明図であ
る。
る。
【図2】本発明の実施形態の要部構造を示す断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施形態で用いる要部部品を示す説明
図である。
図である。
【図4】従来の実施形態の要部構造を示す断面図であ
る。
る。
1 組立鉄筋 2 セパレ−タ− 21 当接片 22 ネジ穴 3 植込みボルト 4 押え部材 41 押え部 42 インサ−ト 43 貫通ネジ穴 5 型枠板 51 取付穴
Claims (4)
- 【請求項1】 予め工場で溶接して組込まれた立設可能
な組立鉄筋(1)を壁位置に建て込み、その組立鉄筋
(1)には、両端或いは先端にネジ穴(22)付き当接片
(21)を有したセパレ−タ−(2)が所定位置に順次掛
止して多数取付けられ、前記ネジ穴(22)に植込みボル
ト(3)の所定数全部或いは一部を螺合して突出させ、
且つ前記組立鉄筋(1)の両面には型枠板(5)を配置
させると共に該型枠板(5)に穿設した多数の取付穴
(51)に、突出した前記植込みボルト(3)を挿入し、
その先端に押え部材(4)を螺合するか或いはネジ穴
(22)に植込みボルト(3)と一体化した押え部材
(4)を螺合させ、且つ前記型枠板(5)の表面を押圧
して組立てることを特徴とする鉄筋コンクリ−ト構造物
の壁用型枠組立工法。 - 【請求項2】 前記型枠板(5)として、ベニヤ板,プ
ラスチック板,ポリスチレンホ−ム,石膏ボ−ドの内の
一つを用いて成す請求項1記載の鉄筋コンクリ−ト構造
物の壁用型枠組立工法。 - 【請求項3】 前記押え部材(4)として、円板状なプ
ラスチック製の押え部(41)と、その押え部(41)の中
心に設けられた貫通ネジ穴(43)付きインサ−ト(42)
とから成すものを用いる請求項1記載の鉄筋コンクリ−
ト構造物の壁用型枠組立工法。 - 【請求項4】 前記押え部材(4)と前記植込みボルト
(3)とが一体化されたものを用いる請求項1記載の鉄
筋コンクリ−ト構造物の壁用型枠組立工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29620595A JPH09112031A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 鉄筋コンクリ−ト構造物の壁用型枠組立工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29620595A JPH09112031A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 鉄筋コンクリ−ト構造物の壁用型枠組立工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09112031A true JPH09112031A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17830540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29620595A Pending JPH09112031A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 鉄筋コンクリ−ト構造物の壁用型枠組立工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09112031A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102912979A (zh) * | 2012-11-15 | 2013-02-06 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 预制内灌砂浆pvc管用作梁侧模内支撑施工方法 |
WO2020004540A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | ダイセルファインケム株式会社 | 型枠ユニットおよびコンクリート構造物施工方法 |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP29620595A patent/JPH09112031A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102912979A (zh) * | 2012-11-15 | 2013-02-06 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 预制内灌砂浆pvc管用作梁侧模内支撑施工方法 |
WO2020004540A1 (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | ダイセルファインケム株式会社 | 型枠ユニットおよびコンクリート構造物施工方法 |
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