JPH09301488A - ライニング容器の施工方法 - Google Patents
ライニング容器の施工方法Info
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- JPH09301488A JPH09301488A JP8113469A JP11346996A JPH09301488A JP H09301488 A JPH09301488 A JP H09301488A JP 8113469 A JP8113469 A JP 8113469A JP 11346996 A JP11346996 A JP 11346996A JP H09301488 A JPH09301488 A JP H09301488A
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Abstract
ライニング容器の施工方法を提供する。 【解決手段】槽本体を形成するコンクリート製躯体内に
埋め込んだ裏当金上にライニング用鋼板を設置し溶接し
てライニング容器を構成する。裏当金27を裏当金設定用
パネル用形枠に分割単位の形で取り付け、裏当金27に設
けたねじ穴26を利用してコンクリートパネル3と裏当金
27をボルト25で締結した後、コンクリート7の打設を行
う。コンクリート7の硬化後、ボルト25を取り外してコ
ンクリートパネル3を撤去し、つぎに裏当金27にライニ
ング用鋼板を設置し、この鋼板の合わせ目を溶接する。
裏当金27の下面には樋31が取り付けられ、裏当金27の両
側面と樋31の内側面との間に二本の漏洩検出溝32が形成
されている。樋31の下面にはナット30が溶接され、この
ナット30にスタッド28がねじ込まれている。
Description
ラントあるいは一般化学プラントに多用されているライ
ニング容器の施工方法に関する。
ラント等にあってはオーステナイト系ステンレス鋼等の
金属ライニングを施したライニング容器が使用されてい
る。原子力発電プラントを例にとって言えば、放射性廃
棄物を貯留する容器として上記ライニング容器が使用さ
れており、放射性廃棄物を大量に安全にこのライニング
容器内に貯留することにより放射能の減衰を図るもので
ある。
ることから、復水貯蔵用のライニング容器に採用されて
いる。ところで、原子力発電所はスケールメリットを求
めて大容量化が図られている。一方、耐震設計上の問題
から建屋の大きさには制限がある。この相矛盾する要求
に最大限応えるものが容積効率のよいライニング容器で
ある。
の貯蔵容器として使用する場合には、安全性と経済性が
要求される。安全性は当然であるが、経済性も、単なる
建設費の問題ではなく、遠い将来のプラント廃棄処理を
考慮してデコミッションを含めたライフサイクルの経済
性が求められている。
ニング鋼板をコンクリート工事の後に溶接する後張り工
法と、ライニング鋼板をコンクリート工事前に設定する
先張り工法があり、それぞれのメリットを生かすべく構
造と施工方法の工夫がなされている。先張り工法はライ
ニング用鋼板が建設工事現場で、雨水に曝されるため、
後張り工法が主に採用されており、その工法も種々考案
されている。
は至ってない。その問題とは、より高い安全性を設ける
課題のほかに、建設工事とライニング容器施工の総合工
期短縮,使用資材の減少化,施工時の作業安全化などで
あり、改善すべきところが多々ある。
容器の施工方法の第1の例を説明する。図7は従来の第
1の例におけるコンクリート製躯体の打設時の状態であ
り、図8は図7の状態からライニング用鋼板8、8を裏
当金1に設置してその合わせ目を溶接9した後の状態を
示し、図9はライニング容器を設置する建屋内の施工方
法を説明するための概略図で、図10は裏当金に設けた漏
洩検出溝の配置状態を示す上面図である。
なっており、この裏当金1の上面には図10に示したよう
に二本の細長い底面が半円形状の漏洩検出溝2が形成さ
れている。この裏当金1はコンクリートパネル3の下面
に当接され、第1のフックボルト4と第2のフックボル
ト5を介してナット6を締め付けることによりコンクリ
ートパネル3に取り付けられる。
クリート7の硬化後にコンクリートパネル3を取り除
く。なお、等辺山形鋼に二本の漏洩検出溝2を形成して
所定の寸法に切断する工程は工場で行い、裏当金1をコ
ンクリートパネル3に第1および第2のフックボルト
4,5で取り付ける工程は現地により行う。この後の工
程は全て現地で行われる。
にライニング用鋼板8を設置し、その合わせ目、つまり
継ぎ目を溶接9により取り付けている。なお、ライニン
グ用鋼板8を設置するに際してはあらかじめ裏当金1の
上面より突出する第1および第2のフックボルト4,5
の突出部分は裏当金1の上面に面一となるように切断さ
れる。
の例の施工方法を工程順に詳しく説明すれば、まず、図
7に示すコンクリートパネル3と裏当金1の取り付けで
あるが、単にナット6の締め込みでできるものではな
く、コンクリートパネル3は通常幅2m程度長さ4mか
ら5m程度の大きさがある。
場(以下、現地と云う)内の平面作業場でコンクリート
パネル3の片面に取付位置を罫書き、その後、図9に示
すように両面作業足場12に揚重機10で移動立設固定して
から、裏当金1を一本ずつコンクリート打設圧で移動し
ないように多数の第1および第2のフックボルト4,5
とナット6で固定する。
重機10を使用して裏当金1を吊り込む状態を示してい
る。図9中符号11は現地作業者で、12,13は足場、14は
セパレータ、15はライニング容器建設建屋である。
いて安定であるが、裏当金1は揚重機10で吊り上げた状
態で作業を行うため、危険な高所作業となる。また、コ
ンクリートパネル3の両面の作業者11同士は足場12に乗
っており、しかも互いに見えないため、危険な上に、作
業能率がきわめて低下するのである。
クリートパネル3を多数ライニング容器建設建屋15内の
所定の位置に吊り込む。コンクリート打設硬化後はコン
クリートパネル3を取り外す。取り外しはナット6を緩
めてからコンクリートパネル3をはがす。
1および第2のフックボルト4,5が突き出したまま残
ってしまうので、図8に示すように突き出し部を切断し
て除去する必要がある。この除去はコンクリート7面か
ら僅かでも出っ張りのないように行わなければならない
ので、容易な作業ではなく、しかもコンクリート7も一
緒にはつり取ってしまうことになる。
負荷は大きいものとなっている。この作業は漏洩検出溝
2がコンクリート7で埋まらないように強く固定しなけ
ればならない関係上減らすことはできない。
の必要よりも、一過性のコンクリート打設圧に耐えるよ
うに施工することは作業工数上メリットのないことを認
めざるを得ない。
に設置し、その合わせ目の溶接準備をする。これらのラ
イニング用鋼板8の端面は図8に示したように必ず二本
の漏洩検出溝2の間に位置しなければならない。ところ
が、ライニング用鋼板8を溶接前に合わせてみると、漏
洩検出溝2間に収まらずはみ出してしまう部分がしばし
ば生じるのである。
上がり寸法にライニング用鋼板8の切断寸法を決定する
方法を採っているため、工程の遅延をまねいている。は
み出し部分を多くないように作業者が努力しても、コン
クリートパネル3を単位に切断した裏当金1の溝2同士
は一致しない不都合さがある。
ても、大型のコンクリートパネルに縦横に走る裏当金1
の位置を二本の漏洩検出溝2の間に抑える精度を出すの
は難しい。まして、漏洩検出溝2は数mmの幅しかないの
で最大5mの水平の裏当金同士を大型のコンクリートパ
ネル3に取り付けたままの状態で溝2を合わせるために
多大の労力を費やしても難しいのである。
突出部を切断したのち、直ぐにライニング用鋼板8を溶
接することはできない。そこで、裏当金1の位置精度測
定を全面、即ち4壁面と底部に対して行う。この現地の
測定値に基づいて工場では、ライニング用鋼板8の切断
図を一枚毎に書き、取付位置の照合番号を確認して鋼板
8の端面切断を行うのである。
態をその都度確認しては補修接続の溶接と手作業で仕上
げを行うのである。この時裏当金1同士のT形接続部の
漏洩検出溝2の導通加工も行う。導通加工の状態を図10
に示す。
洩検出溝2の導通状態を上面図で示している。導通加工
は漏洩検出溝2を端面から延長するとともに、ブリッジ
板16の取付溶接を行う。ブリッジ板16はライニング用鋼
板8の溶接9がT形に走るため漏洩検出溝2の上に裏当
金1を溶接で取り付け、ライニング用鋼板8の溶接がで
きるように橋かけの状態にするためである。
め、ここで裏当金1とライニング用鋼板8の間には隙間
ができてしまい、溶接9の品質を低下させる。この図か
ら、漏洩検出溝2の延長と端面合わせと延長は現地グラ
インダー加工によるほか適当な方法がなく、そのT形接
続部の数はライニング用鋼板8の角の数だけあり労務負
荷の大きい作業が発生する。
了してはじめてライニング用鋼板8の溶接準備ができた
ことになる。施工手順をみると、揚重機10の旋回半径内
の場所の制限や両面作業等と作業負荷が現地工場ともに
大きく手順も複雑で非能率であることが分かる。裏当金
1の所定位置への設定に多くの工数を使用し、一部工程
の待ちが発生する等、改善を求められている工法であっ
た。
漏洩検出溝2が非常に狭いことが分かる。等辺山形鋼の
厚さ内に漏洩検出溝2を形成する必要があるから、その
溝2の断面積には制限ができ、大きくすることはできな
い。
等辺山形鋼が必要となり、裏当金1の物量が増加してし
まう。漏洩検出溝2は実際寸法として3mm位の深さで形
成されているのである。
あれば簡単に閉塞しやすく機能劣化しやすい。漏洩検出
溝2の総延長は溶接9の長さの2倍であることから、ど
こかに狭あい部ができると考えるのが自然で、全長にわ
たって狭あい部をなくすことはできない。原子力発電プ
ラントのような信頼性と安全性が厳しく求められるとこ
ろでは、改良する必要がある。
の第2の例を図11から図13を参照し説明する。図11にお
いて、I形鋼17の上面中央部に平板状裏当金18を溶接
し、この裏当金18の両端部に正方形状漏洩検出溝19を形
成するようにして裏当金18と同様の強度と厚さを有する
帯鋼20を溶接して取り付ける。そして、この裏当金18お
よび帯鋼20をコンクリートパネル3の下面にボルト21に
より固定している。
3をボルト21とともに取り外し、図12に示すように裏当
金18および帯鋼20上にライニング用鋼板8を設置してそ
の合わせ目を溶接するが、その前にあらかじめボルト21
を取り外したねじ穴に短小の埋めねじ22をねじ込む必要
がある。
クリートパネル3を組んで据え付け単位に構成したブロ
ック24を現地組立した状態を示している。この例では、
裏当金18は矩形断面の条材を用いてI形鋼17に溶接して
剛性を高めている。漏洩検出溝19はコンクリートパネル
3を取り付けるための帯鋼20の一側面と裏当金18の両側
面を利用して構成した溝となっている。
8の漏洩検出溝2よりも十分な断面積を確保している
が、これを構成溝とするため、断面構成部材が4本必要
となっており、従来の第1の例より後退したものとなっ
ている。なお、基準断面とはライニング用鋼板8の溶接
線を溶接線と直角に切断した断面で、溶接部断面を指し
ている。
溶接線長さにわたってこの基準断面を溶接構成すると6
倍の溶接線長を施工することになり、単純に溶接量が多
いだけでなく、物量の大幅な増加と断面剛性の増加は平
面度を確保するための歪取りという作業を新たに発生さ
せる。
幾つかのパターンに分類したブロック24を製作するが、
しかしながら、このブロック24に構成する場合にも溶接
と歪取り作業が発生する。断面積が大きいだけに剛性が
高く歪取りはプレス機による大がかりなものとなってい
る。
数で作業量が多い。図13を参照すればこのネジ加工と溶
接と歪取りの作業負荷がどんなに大きいかが分かる。工
場製作が完了したブロック24は現地で組み立てる。現地
組立は厳密にライニング容器の寸法を出して自立させ
る。
ルト穴を罫書き穴加工の後再び合わせてボルト21で締め
付ける。このとき裏当金18は剛立しているためコンクリ
ートパネル3となじまず、どうしても裏当金18とコンク
リートパネル3との間に隙間ができる。
ートパネル3を撤去して埋めねじ22をねじ込んでライニ
ング用鋼板8を溶接しようとすると裏当金18はコンクリ
ート7によって薄く被われていて溶接できない。従っ
て、溶接前作業として裏当金18の表面は全長にわたって
コンクリート除去を行う。
おり、作業負荷が大きいだけではなく労働衛生上もよく
ない。このように従来の技術は、工場製造過程,現地建
設工程をよく見ると多々改良の余地を残しており、経済
性と安全性にすぐれたライニング容器の施工方法の開発
が必要とされている。
では揚重機10を使用する高所作業で危険性を伴い作業能
率が低下する。また、フックボルト4,5の突き出し部
を除去する作業の負荷が大きくなる。さらに裏当金1に
形成した漏洩検出溝2の導通作業の負荷が大きいなどの
課題がある。
例よりも後退したものとなっている。また、ボルト21の
ねじ穴加工の作業量が多い。さらにコンクリートパネル
のブロック化に伴う溶接と歪取り作業の負荷が大きく、
コンクリートパネル3の撤去後に埋めねじ22をねじ込み
溶接作業の負荷が大きくなるなどの課題がある。本発明
は上記課題を解決するためになされたもので、工程の短
縮を図り安全で経済的にすぐれたライニング容器の施工
方法を提供することを目的とする。
するコンクリート製躯体内に前記コンクリート表面と面
一に表出して埋め込まれた裏当金を有し、この裏当金に
ライニング用鋼板を設置して、前記ライニング用鋼板の
合わせ目を溶接してなるライニング容器において、前記
裏当金にボルト用穴を設けるとともに、前記裏当金を裏
当金設定用形枠に分割単位の形で取り付け、前記ボルト
用穴を通してコンクリートパネルと前記裏当金をボルト
で締結した後、コンクリート打設を行い、前記コンクリ
ートの硬化後、前記ボルトを取り外して前記コンクリー
トパネルの撤去し、ついで前記裏当金に前記ライニング
用鋼板を設置して溶接することを特徴とする。
性がコンクリートパネル以下であって、裏当金の配置は
ライニング用鋼板の溶接線の形を矩形に分割し、剛性を
コンクリートパネル以下である形鋼からなる裏当金設定
用形枠に分割単位であらかじめ工場で取り付けておき、
現地で単位分割した裏当金設定用形枠を設定してライニ
ング用鋼板を溶接してライニング容器を構成することを
特徴とする。さらに、本発明は前記裏当金に一体的に樋
を取り付け、この樋の内面と前記裏当金の両側面との間
に二本の漏洩検出溝を形成したことを特徴とする。
ライニング容器の施工方法の第1の実施の形態を説明す
る。図1および図2において図7から図13と同一部分に
は同一符号を付している。
面には中央部にコンクリートパネル3の上方からボルト
25をねじ込むためのねじ穴26を有する裏当金27がボルト
25により締め付け固定されている。ねじ穴26には下方側
からスタッド28のねじ部29の先端がナット30を通してね
じ込まれている。
て取り付けられた樋31の下面に溶接で固定されている。
樋31は薄い金属板で形成され、裏当金27に一体的に取り
付けられている。樋31の中央部にはスタッド28の挿入孔
が形成され、上端面は裏当金27の上端面と面一に形成さ
れ、樋31内にはその内側面と裏当金27の両側面との間に
二本の漏洩検出溝32が形成されている。樋31の下面には
棒状リブ33が溶接により接続している。
断面を示している。すなわち、裏当金27と漏洩検出溝32
を構成するための樋31はスタッド28のねじ部29が貫通
し、溶接されて一体となっている。裏当金27の中央には
ボルト穴26が形成され、このボルト穴26に合わせてナッ
ト30が溶接取り付けされる。このナット30にねじ込んで
コンクリートパネル3をボルト25で取り付けている。リ
ブ33は裏当金27に樋31を通して溶接取り付けされてい
る。
成時の基準断面で、裏当金27のねじ穴26には棒状裏当金
34がはめ込まれている。すなわち、図1の状態におい
て、ボルト25を取り外してコンクリートパネル3を撤去
した後、ねじ穴26内に棒状裏当金34を埋め込み裏当金27
と樋31の上面にライニング用鋼板8を溶接9した状態を
示している。
27を取り付ける前の状態で,樋31および漏洩検出溝32を
有する裏当金37を取り付けた裏当金設定用形枠35を現地
組立した状態である。すなわち、図1に示したような裏
当金27の溶接線パターンの一部を基準断面で作り、裏当
金27を裏当金設定用形枠35に載せて溶接取り付けした全
体図を示している。図3(b)は図3(a)の側面図で
ある。
定用形枠35には枠補強部材36がたすき掛けにより設けら
れ、また締結ボルト用穴37が設けられている。なお、裏
当金27を裏当金設定用形枠35に取り付ける工程は工場で
行われ、それ以後の工程は現地で行われる。
槽本体を形成するコンクリート製躯体38内に現地組立し
てライニング容器の一壁を構成した図で、仮設サポート
や鉄筋等を透視したものである。図5は図4の状態から
裏当金設定用形枠35を撤去した後、ライニング用鋼板8
を溶接してライニング容器を完成させたライニング容器
の一壁面を示している。
ート打設工程を考慮したのもで、工場であらかじめ裏当
金27を取り付けておき、現地ではこの裏当金設定用形枠
35を組み立てることによってライニング容器壁面の裏当
金27を設定する。
を長手方向に対して直角に分割して取り付けるように、
あらかじめ工場で裏当金27を配置する裏当金設定用形枠
35を分割単位の形で分割を行っておき、現地でこの分割
された裏当金設定用形枠35をボルト,ナットで組み立て
ることによってライニング容器壁面を構成する裏当金27
の位置決めを行う。
クリートパネル3を取り付けた後、コンクリート7を打
設し、コンクリートパネル3を撤去し、図2に示すよう
にねじ穴26を埋め込み、ライニング用鋼板8を溶接9し
て、ライニング容器を完成する。
る。第1の実施の形態における図1に示す仮設時基準断
面で裏当金27と一体化された樋31は板ばねの機能を持っ
てコンクリートパネル3に密着してコンクリート7の漏
洩検出溝32への流入を阻止している。裏当金27を貫通し
てコンクリートパネル3を取り付けている。ボルト25は
ナット30と強固に締め付けられていて、コンクリート7
の微少流入があっても溶接実施面となる裏当金27の中央
部に隙間を生じないように働き表面の清浄を守ってい
る。
形鋼で構成された単純な矩形の軽量フレームでそれ自体
とそれに載せた基準断面の溶接線パターンと合成された
剛性で寸法形状を保つようになっている。現地組立をボ
ルトナット締結で行うための締結ボルト用穴37が組立時
接合部に適数明けてある。現地組立時は、据え付け場所
に持ち込んで順次ボルトナットで締結する。
クリートパネル3と仮合わせ罫書きでコンクリートパネ
ル3に締結ボルト用穴37を開けてから締結する。コンク
リート7を打設,硬化後コンクリートパネル3を撤去す
れば清浄な裏当金27の面が表出してくる。裏当金27には
ボルト25のねじ穴26が残っているので、ここに棒状裏当
金34を挿入して溶接準備が完了する。ライニング用鋼板
8を溶接してライニング容器が完成する。
心でコンクリートパネル3を取り付けるので、溶接対象
面にコンクリート7の流入がなく、また基準断面の断面
積が従来より小さく剛性はリブ33の大きさで自由適性に
設定できる。
さい剛性として、コンクリートパネル3とのなじみを改
良できるので、コンクリートの流入はより厳しく防止で
きるから溶接前の手入れ仕上げが不必要となる。
みで済むため、半分の個数で取付ができ、資材,作業負
荷とも半分でよい。また、従来の工法のようなコンクリ
ート面から突出しているフックボルトの切断は不必要と
なり、したがって、半数のボルトを外すのみでよい。
効果を有するので、コンクリートパネル3との密着性が
よく漏洩検出溝32へのコンクリート流入がきわめて少な
くなる。また、裏当金27の面仕上げや樋31内のコンクリ
ート除去作業なしで裏当金27のねじ穴26に棒状裏当金34
を挿入するだけですぐ溶接が実施できる。
不連続が生じるため、溶接には本来適さないものであ
る。従来、裏当金の中央は一切加工を行わず均一な連続
面としているが、従来の施工方法でコンクリートパネル
3を取付する各種の手段は裏当金をはさんで二列配置さ
れているのはこの理由による。
って不衛生な粉塵作業がなくなり工程の短縮も計られ、
また樋31の深さを裏当金27の全厚さだけ取れ、しかも幅
は形鋼寸法による制限を受けないので、漏洩検出機能を
大きく向上させることができる。
金設定用形枠35に溶接したので、屋外の作業場所でコン
クリートパネル3の分割に合わせて取り付ける必要がな
く、作業単位の裏当金設定用形枠35をボルト締結するだ
けで組み立てできる。
ので、吊り込み重量を大きく軽減でき、この裏当金設定
用形枠35は厳密な精度で工場製作できるので、裏当金27
の端面は厳密に一致できる。コンクリート7の硬化後、
裏当金27の両端面の漏洩検出溝32の導通化のためグライ
ンダーと溶接作業は行う必要はない。
じめ精度よく加工できるため、コンクリート硬化後に行
っている漏洩検出溝32の導通化は現地で行う必要がな
く、工場で加工しておくことにより現地組立するだけで
よいことになる。
容器の施工方法の第2の実施の形態を説明する。図6
中、図1と同一部分には同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。本実施の形態が第1の実施の形態と
異なる部分は図1に示す縦断面が皿状で一体形の樋31の
代りに図6に示す二分割形樋38を設けるとともに図1に
示すナット30およびリブ33を削除したことにある。
じ穴26はボルト25がねじ込まれ、裏当金27の下面にスタ
ッド28が接続する。二分割形樋38は漏洩検出溝32を形成
するようにして裏当金27の両側に設置されている。第1
の実施の形態では剛性を適宜増加させるためのリブ33を
設けていたが、本実施の形態では省略することにより部
材断面の減少をはかることができる。なお、コンクリー
トパネル3を撤去した後のねじ穴26には図示してないが
棒状裏当金をねじ込みで挿入する。
設定用形枠35と裏当金27の剛性はコンクリートパネル3
よりも小さい。漏洩検出溝32を構成する樋31は薄い金属
板の成形品であらかじめ裏当金27と一体に溶接しておく
こともできる。薄い金属はコンクリート7への埋め込み
に必要なスタッド28とともに裏当金27に溶接しておくこ
ともできる。
さ方向に二列配置し、中央部に配置しないこともでき、
また裏当金27の長さ方向中央に一列配置し、ライニング
用鋼板8の溶接前に異種金属を充填して溶接時に溶融金
属組成を調整することもできる。また裏当金設定用形枠
35にあらかじめ裏当金27を取り付けて、現地でこの形枠
35を組み立てることによってライニング容器壁面の裏当
金を設定するにあたり、この形枠35の剛性はコンクリー
トパネル3より大きくすることが望ましい。
ンクリートパネルを取り付けるので、溶接対象面にコン
クリートの流入がない。また、基準断面の断面積が従来
より小さく、剛性はリブの大きさで自由適性に設定でき
るので、コンクリートパネルより小さい剛性として、コ
ンクリートパネルとのなじみを改良できる。よって、コ
ンクリート流入はより厳しく防止できるから溶接前の手
入れ仕上げが不必要となる。
むため、半分の個数で取付ができ、資材,作業負荷とも
半分で済む。したがって、従来工法のようなコンクリー
ト面から突出しているフックボルトの切断を不必要と
し、かつ半数のボルトを外すのみでよい。
を有するので、コンクリートパネルとの密着性がよく漏
洩検出溝へのコンクリート流入がきわめて少なくなる。 (4) 裏当金の面仕上げや樋内のコンクリート除去作業な
しで裏当金の穴に棒状裏当金を挿入するだけですぐ溶接
が実施できる。コンクリート除去作業がなくなることに
よって不衛生な粉塵作業がなくなり、工程の短縮も計ら
れる。
上に幅は制限なしに広げられるので漏洩検出機能を大き
く向上させることができる。 (6) 溶接線パターンを基準断面で成形して裏当金設定用
形枠に溶接したので、屋外の作業場所でコンクリートパ
ネルの分割に合わせて取り付ける必要がなく、作業単位
の裏当金設定用形枠をボルト締結するだけで組立でき
る。
むので、吊り込み重量を大きく軽減できる。裏当金設定
用形枠は厳密な精度で工場製作できるので、裏当金の端
面は厳正に一致するからコンクリート硬化後、裏当金の
端面に形成した漏洩検出溝の導通化のためグラインダー
と溶接作業を行わなくてもよい。
分も工場であらかじめ加工しておくことができるため、
従来コンクリート硬化後に加工していた導通化を現地で
行う必要がなく、工場で加工しておき現地組立するだけ
でよい。
度を測定しないでもライニング用鋼板の製造ができるの
で設計製造工程への圧迫がない。この測定は現地の大壁
面を測定することで非常に難しい上下作業となっている
もので、ライニング用鋼板の寸法決定と製造を待たせて
行っていたが、本発明によって待ち工程なしで、事前に
鋼板の加工が可能となり、プラント建設工程が合理化で
きる。
り、個々の効果を総合して建設工程を大幅に短縮できる
ため、プラント建設費を低減し安全衛生上よい作業手順
で安全なライニング容器を建設することができる。ま
た、埋め込み材料を低減したため、資材の減少のみでな
く、遠い将来の処分処理もしやすいものとなる。
の実施の形態を説明するための仮設時の状態を一部側面
で示す縦断面図。
成時の状態を一部側面で示す縦断面図。
を基準断面で作り、裏当金設定用形枠に載せて溶接した
全体図、(b)は(a)の側面図。
たライニング容器の壁面を一部透視して示す平面図。
ライニング容器の壁面を示す平面図。
の実施の形態を説明するための仮設時の状態を一部側面
で示す縦断面図。
説明するためのコンクリート製躯体打設時の状態を一部
側面で示す縦断面図。
を一部側面で示す縦断面図。
吊り込む施工状態を概略的に示す立面図。
を示す上面図。
を説明するための仮設時の状態を一部側面で示す縦断面
図。
態を示す縦断面図。
地組立した状態を示す平面図。
ンクリートパネル、4…第1のフックボルト、5…第2
のフックボルト、6…ナット、7…コンクリート、8…
ライニング用鋼板、9…溶接、10…揚重機、11…作業
者、12,13…足場、14…セパレータ、15…ライニング容
器建設建屋、16…ブリッジ板、17…I形鋼、18…平板状
裏当金、19…正方形状漏洩検出溝、20…帯鋼、21…ボル
ト、22…埋めねじ、23…剛枠、24…ブロック、25…ボル
ト、26…ねじ穴、27…裏当金、28…スタッド、29…ねじ
部、30…ナット、31…樋、32…漏洩検出溝、33…リブ、
34…棒状裏当金、35…裏当金設定用形枠、36…枠補強部
材、37…締結ボルト用穴、38…二分割形樋。
Claims (11)
- 【請求項1】 槽本体を形成するコンクリート製躯体内
に前記コンクリート表面と面一に表出して埋め込まれた
裏当金を有し、この裏当金にライニング用鋼板を設置し
て、前記ライニング鋼板の合わせ目を溶接するライニン
グ容器の施工方法において、前記裏当金にボルト用穴を
設けるとともに、前記裏当金を裏当金設定用形枠に分割
単位の形で取り付け、前記ボルト用穴を通してコンクリ
ートパネルと前記裏当金をボルトで締結した後、コンク
リート打設を行い、前記コンクリートの硬化後、前記ボ
ルトを取り外して前記コンクリートパネルを撤去し、つ
いで前記裏当金に前記ライニング用鋼板を設置して溶接
することを特徴とするライニング容器の施工方法。 - 【請求項2】 前記ボルト用穴を前記裏当金の中央部に
配置し、前記裏当金設定用形枠の撤去を行った後、前記
裏当金のボルト用穴を前記裏当金と同材質の金属を埋め
込み、つぎに前記裏当金に前記ライニング用鋼板を溶接
することを特徴とする請求項1記載のライニング容器の
施工方法。 - 【請求項3】 前記裏当金のボルト用穴にねじを設け、
前記コンクリートパネル側から前記コンクリートパネル
への前記裏当金を固定することを特徴とする請求項1記
載のライニング容器の施工方法。 - 【請求項4】 前記裏当金設定用形枠にあらかじめ前記
裏当金を取り付けた後、前記裏当金設定用形枠を現地で
組み立て前記ライニング容器壁面の裏当金を設定するこ
とを特徴とする請求項1記載のライニング容器の施工方
法。 - 【請求項5】 前記裏当金を長手方向に対して直角に分
割して前記裏当金設定用形枠に取り付けて裏当金配置の
形枠単位分割を行った後、現地で前記裏当金設定用形枠
を組み立て前記ライニング容器壁面の裏当金を設定する
ことを特徴とする請求項1記載のライニング容器の施工
方法。 - 【請求項6】 前記裏当金設定用形枠と前記裏当金の剛
性は前記コンクリートパネルよりも小さいことを特徴と
する請求項1記載のライニング容器の施工方法。 - 【請求項7】 前記裏当金に一体的に樋を取り付けて、
この樋と前記裏当金との間に漏洩検出溝を形成したこと
を特徴とする請求項1記載のライニング容器の施工方
法。 - 【請求項8】 前記樋はコンクリートへの埋め込みに必
要なスタッドとともに前記裏当金に溶接されていること
を特徴とする請求項1記載のライニング容器の施工方
法。 - 【請求項9】 前記裏当金の長さ方向に穴を2列配置
し、中央部には穴を設けないことを特徴とする請求項1
記載のライニング容器の施工方法。 - 【請求項10】 前記裏当金の長さ方向中央部に穴を1
列配置し前記ライニング用鋼板を溶接前に異種金属を前
記穴に充填して溶接時に溶融金属組成を調整することを
特徴とする請求項1記載のライニング容器の施工方法。 - 【請求項11】 前記裏当金設定用形枠の剛性は前記コ
ンクリートパネルよりも大きいことを特徴とする請求項
1記載のライニング容器の施工方法。
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JP (1) | JP3340910B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-05-08 JP JP11346996A patent/JP3340910B2/ja not_active Expired - Fee Related
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