JPH09111295A - 擬共沸溶剤組成物 - Google Patents
擬共沸溶剤組成物Info
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- JPH09111295A JPH09111295A JP27158395A JP27158395A JPH09111295A JP H09111295 A JPH09111295 A JP H09111295A JP 27158395 A JP27158395 A JP 27158395A JP 27158395 A JP27158395 A JP 27158395A JP H09111295 A JPH09111295 A JP H09111295A
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- etoh
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来のR113や1,1,1−トリクロロエタ
ンが有する優れた特性を保持しながらオゾン層へほとん
ど影響を与えない代替組成物を提供する。 【解決手段】ジクロロペンタフルオロプロパン30〜4
3重量%、trans−1,2−ジクロロエチレン53
〜65重量%、およびエタノール2〜5重量%を含む擬
共沸溶剤組成物。
ンが有する優れた特性を保持しながらオゾン層へほとん
ど影響を与えない代替組成物を提供する。 【解決手段】ジクロロペンタフルオロプロパン30〜4
3重量%、trans−1,2−ジクロロエチレン53
〜65重量%、およびエタノール2〜5重量%を含む擬
共沸溶剤組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板、I
C等の電子部品、精密機械部品、ガラス基板等のフラッ
クス洗浄、脱脂洗浄、水切り洗浄等に用いられる擬共沸
溶剤組成物に関する。
C等の電子部品、精密機械部品、ガラス基板等のフラッ
クス洗浄、脱脂洗浄、水切り洗浄等に用いられる擬共沸
溶剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】各種フラックス洗浄、脱脂洗浄等には、
不燃性、低毒性、安定性に優れる1,1,2−トリクロ
ロ−1,2,2−トリフルオロエタン(以下、R113
と略す)またはこのR113とこれに可溶な溶剤との混
合溶剤組成物や1,1,1−トリクロロエタン等が広く
使用されている。R113は、精密機械部品や金属、プ
ラスチック、エラストマー等の基材を侵さず、各種の汚
れを選択的に溶解する等の特徴を有するため、金属、プ
ラスチック、エラストマー等からなる各種電子部品、精
密機械部品、光学部品等の洗浄には最適であった。
不燃性、低毒性、安定性に優れる1,1,2−トリクロ
ロ−1,2,2−トリフルオロエタン(以下、R113
と略す)またはこのR113とこれに可溶な溶剤との混
合溶剤組成物や1,1,1−トリクロロエタン等が広く
使用されている。R113は、精密機械部品や金属、プ
ラスチック、エラストマー等の基材を侵さず、各種の汚
れを選択的に溶解する等の特徴を有するため、金属、プ
ラスチック、エラストマー等からなる各種電子部品、精
密機械部品、光学部品等の洗浄には最適であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来使用されていたR
113や1,1,1−トリクロロエタンは、種々の利点
を有するが、化学的にきわめて安定なため、対流圏内で
の寿命が長く、拡散して成層圏に達し、ここで紫外線に
より分解して塩素ラジカルを発生し、この塩素ラジカル
が成層圏オゾンと連鎖反応を起こし、オゾン層を破壊す
ることから、その生産および消費について規制が実施さ
れている。このため、従来のR113や1,1,1−ト
リクロロエタンに代わり、オゾン層を破壊しにくい代替
溶剤の探索が活発に行われている。
113や1,1,1−トリクロロエタンは、種々の利点
を有するが、化学的にきわめて安定なため、対流圏内で
の寿命が長く、拡散して成層圏に達し、ここで紫外線に
より分解して塩素ラジカルを発生し、この塩素ラジカル
が成層圏オゾンと連鎖反応を起こし、オゾン層を破壊す
ることから、その生産および消費について規制が実施さ
れている。このため、従来のR113や1,1,1−ト
リクロロエタンに代わり、オゾン層を破壊しにくい代替
溶剤の探索が活発に行われている。
【0004】米国特許第5116525号明細書には、
ジクロロペンタフルオロプロパン(以下、R225と略
す)と、trans−1,2−ジクロロエチレン(以
下、t−DEと略す)、メタノール、エタノール(以
下、EtOHと略す)、またはイソプロパノールとの共
沸組成物が示されている。
ジクロロペンタフルオロプロパン(以下、R225と略
す)と、trans−1,2−ジクロロエチレン(以
下、t−DEと略す)、メタノール、エタノール(以
下、EtOHと略す)、またはイソプロパノールとの共
沸組成物が示されている。
【0005】上記特許明細書には、EtOHを含む組成
については3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペ
ンタフルオロプロパン(以下、R225caと略す)5
0〜75重量%および1,3−ジクロロ−1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン(以下、R225cb
と略す)25〜50重量%からなるR225を47〜5
7重量%、好ましくは51.7重量%、t−DEを40
〜50重量%、好ましくは45.3重量%、およびEt
OHを1〜5重量%、好ましくは3重量%の割合で含み
760mmHgの大気圧において46.5℃の沸点を有
する共沸組成物が示されている。
については3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペ
ンタフルオロプロパン(以下、R225caと略す)5
0〜75重量%および1,3−ジクロロ−1,1,2,
2,3−ペンタフルオロプロパン(以下、R225cb
と略す)25〜50重量%からなるR225を47〜5
7重量%、好ましくは51.7重量%、t−DEを40
〜50重量%、好ましくは45.3重量%、およびEt
OHを1〜5重量%、好ましくは3重量%の割合で含み
760mmHgの大気圧において46.5℃の沸点を有
する共沸組成物が示されている。
【0006】しかし、上記共沸組成は正しい共沸組成で
はなく、上記組成では組成変化を生じることが本発明者
の検討により確認された。本発明の目的はR225、t
−DEおよびEtOHを含む正確な組成を有する擬共沸
溶剤組成物であって、R113や1,1,1−トリクロ
ロエタンが有する優れた特性を満足してオゾン層への影
響がきわめて小さい代替溶剤として使用でき、ほとんど
組成変化がない擬共沸溶剤組成物の提供を目的とする。
はなく、上記組成では組成変化を生じることが本発明者
の検討により確認された。本発明の目的はR225、t
−DEおよびEtOHを含む正確な組成を有する擬共沸
溶剤組成物であって、R113や1,1,1−トリクロ
ロエタンが有する優れた特性を満足してオゾン層への影
響がきわめて小さい代替溶剤として使用でき、ほとんど
組成変化がない擬共沸溶剤組成物の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)R22
5、(b)t−DEおよび(c)EtOHを含み、
(a)、(b)および(c)の合計に対する(a)、
(b)および(c)の割合がそれぞれ30〜43重量
%、53〜65重量%および2〜5重量%である擬共沸
溶剤組成物である。
5、(b)t−DEおよび(c)EtOHを含み、
(a)、(b)および(c)の合計に対する(a)、
(b)および(c)の割合がそれぞれ30〜43重量
%、53〜65重量%および2〜5重量%である擬共沸
溶剤組成物である。
【0008】本発明におけるR225とは、示性式C3
HCl2 F5 で表されるジクロロペンタフルオロプロパ
ンの1種または2種以上の混合物を意味する。R225
の好ましいものは、R225caおよび/またはR22
5cbである。特に好ましいR225は、R225ca
とR225cbとの混合物である。好ましい混合割合
は、R225ca/R225cb=1〜99重量%/1
〜99重量%であり、さらに好ましくはR225ca/
R225cb=40〜75重量%/25〜60重量%で
ある。
HCl2 F5 で表されるジクロロペンタフルオロプロパ
ンの1種または2種以上の混合物を意味する。R225
の好ましいものは、R225caおよび/またはR22
5cbである。特に好ましいR225は、R225ca
とR225cbとの混合物である。好ましい混合割合
は、R225ca/R225cb=1〜99重量%/1
〜99重量%であり、さらに好ましくはR225ca/
R225cb=40〜75重量%/25〜60重量%で
ある。
【0009】本発明の擬共沸溶剤組成物において、
(a)、(b)および(c)の合計に対する(a)、
(b)および(c)のより好ましい割合は、それぞれ4
0〜43重量%、53〜57重量%および2〜4重量%
である。さらに好ましい割合はそれぞれ41.6重量
%、55.1重量%、3.3重量%である。(a):
(b):(c)=41.6:55.1:3.3重量%で
ある組成物は、757mmHgの大気圧において沸点4
4.6℃である。
(a)、(b)および(c)の合計に対する(a)、
(b)および(c)のより好ましい割合は、それぞれ4
0〜43重量%、53〜57重量%および2〜4重量%
である。さらに好ましい割合はそれぞれ41.6重量
%、55.1重量%、3.3重量%である。(a):
(b):(c)=41.6:55.1:3.3重量%で
ある組成物は、757mmHgの大気圧において沸点4
4.6℃である。
【0010】本発明において擬共沸組成とは、気相と液
相の組成の差が、R225で1%以内、t−DEで1%
以内、EtOHで0.5%以内の範囲に入り、757m
mHgの大気圧において沸点44.6±0.1℃の範囲
に入っている組成をいう。
相の組成の差が、R225で1%以内、t−DEで1%
以内、EtOHで0.5%以内の範囲に入り、757m
mHgの大気圧において沸点44.6±0.1℃の範囲
に入っている組成をいう。
【0011】本発明の擬共沸溶剤組成物は、本発明の目
的を阻害しない範囲で上記(a)、(b)および(c)
以外の化合物を含有していてもよい。
的を阻害しない範囲で上記(a)、(b)および(c)
以外の化合物を含有していてもよい。
【0012】主として溶解性を調整するために、例えば
以下に挙げる化合物の1種または2種以上を1〜50重
量%、好ましくは1〜30重量%、さらに好ましくは1
〜20重量%の範囲で本発明の組成物中へ配合できる。
以下に挙げる化合物の1種または2種以上を1〜50重
量%、好ましくは1〜30重量%、さらに好ましくは1
〜20重量%の範囲で本発明の組成物中へ配合できる。
【0013】n−ペンタン、2−メチルブタン、2,2
−ジメチルプロパン、n−ヘキサン、3−メチルペンタ
ン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタ
ン、n−ヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘ
キサン、2,3−ジメチルペンタン、2,4−ジメチル
ペンタン、n−オクタン、2,2,3−トリメチルペン
タン、2,2,4−トリメチルペンタン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシ
クロヘキサン等の炭化水素類。
−ジメチルプロパン、n−ヘキサン、3−メチルペンタ
ン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタ
ン、n−ヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘ
キサン、2,3−ジメチルペンタン、2,4−ジメチル
ペンタン、n−オクタン、2,2,3−トリメチルペン
タン、2,2,4−トリメチルペンタン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシ
クロヘキサン等の炭化水素類。
【0014】ジクロロメタン、cis−1,2−ジクロ
ロエチレン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレ
ン等の塩素化炭化水素類。2,2−ジクロロ−1,1,
1−トリフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1−フル
オロエタン等の塩素化フッ素化炭化水素類。ドデカフル
オロペンタン、テトラデカフルオロヘキサン、ヘキサデ
カフルオロヘプタン、オクタデカフルオロオクタン等の
完全フッ素化炭化水素類。
ロエチレン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレ
ン等の塩素化炭化水素類。2,2−ジクロロ−1,1,
1−トリフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1−フル
オロエタン等の塩素化フッ素化炭化水素類。ドデカフル
オロペンタン、テトラデカフルオロヘキサン、ヘキサデ
カフルオロヘプタン、オクタデカフルオロオクタン等の
完全フッ素化炭化水素類。
【0015】アセトン、メチルエチルケトン、メチルブ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類。ジ
エチルエーテル、メチルセロソルブ、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン等のエーテル類。
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類。ジ
エチルエーテル、メチルセロソルブ、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン等のエーテル類。
【0016】酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル等のエステル類。メタノール、1−プロパノ
ール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノ
ール、イソブタノール、t−ブタノール等のエタノール
以外のアルコール類。
酢酸ブチル等のエステル類。メタノール、1−プロパノ
ール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノ
ール、イソブタノール、t−ブタノール等のエタノール
以外のアルコール類。
【0017】主として安定性を高めるために、例えば以
下に挙げる化合物の1種または2種以上を0.001〜
10重量%、好ましくは0.001〜5重量%の範囲で
本発明の組成物中へ配合できる。
下に挙げる化合物の1種または2種以上を0.001〜
10重量%、好ましくは0.001〜5重量%の範囲で
本発明の組成物中へ配合できる。
【0018】ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロ
パン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物類。ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、i−プロピルアミン、n−ブ
チルアミン、i−ブチルアミン、ジイソプロピルアミン
等のアミン類。
パン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物類。ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、i−プロピルアミン、n−ブ
チルアミン、i−ブチルアミン、ジイソプロピルアミン
等のアミン類。
【0019】フェノール、o−クレゾール、m−クレゾ
ール、p−クレゾール、チモール、p−t−ブチルフェ
ノール、t−ブチルカテコール、カテコール、イソオイ
ゲノール、o−メトキシフェノール、ビスフェノール
A、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ベンジル、サリ
チル酸メチル、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル等のフェノール類。1、2―プロピレンオキシド、
1、2―ブチレンオキシド等のオキシド類。
ール、p−クレゾール、チモール、p−t−ブチルフェ
ノール、t−ブチルカテコール、カテコール、イソオイ
ゲノール、o−メトキシフェノール、ビスフェノール
A、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ベンジル、サリ
チル酸メチル、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル等のフェノール類。1、2―プロピレンオキシド、
1、2―ブチレンオキシド等のオキシド類。
【0020】2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフ
ェニル) ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル) −5−ク
ロロベンゾトリアゾール、1,2,3−ベンゾトリアゾ
ール、1−[(N,N−ビス−2−エチルヘキシル) ア
ミノメチル] ベンゾトリアゾール等のトリアゾール類。
ェニル) ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル) −5−ク
ロロベンゾトリアゾール、1,2,3−ベンゾトリアゾ
ール、1−[(N,N−ビス−2−エチルヘキシル) ア
ミノメチル] ベンゾトリアゾール等のトリアゾール類。
【0021】本発明の擬共沸溶剤組成物は、R225、
t−DEおよびEtOHを特定の割合で含み、擬共沸組
成であるため加熱してもほとんど組成変化がなく使用で
きる優れたものである。
t−DEおよびEtOHを特定の割合で含み、擬共沸組
成であるため加熱してもほとんど組成変化がなく使用で
きる優れたものである。
【0022】また、オゾン破壊係数も、従来のR113
が0.8であるのに対し、R225はR225caが
0.025、R225cbが0.033と、R113の
約25分の1であり、オゾン層へほとんど影響を与えな
いという利点を有する。
が0.8であるのに対し、R225はR225caが
0.025、R225cbが0.033と、R113の
約25分の1であり、オゾン層へほとんど影響を与えな
いという利点を有する。
【0023】さらに、本発明の擬共沸溶剤組成物は、従
来のR113系や1,1,1−トリクロロエタン系と同
程度の溶解力を有し、各種用途に好適に使用できる。こ
うした具体的な用途としては、グリース、油、フラック
ス、クリーム半田、ワックス、インキ等の除去剤、塗料
用溶剤、抽出剤等が挙げられる。また、ガラス、セラミ
ックス、プラスチック、ゴム、金属製各種物品等の洗浄
剤や塵埃除去剤等が挙げられる。特にプリント基板、ハ
イブリッドIC、電子・電気部品、電気機器、精密機
械、光学レンズ等の洗浄剤や塵埃除去剤等として好適で
ある。洗浄方法としては、手拭き、浸漬、スプレー、揺
動、超音波洗浄、蒸気洗浄またはこれらを組み合わせた
方法等を採用すればよい。
来のR113系や1,1,1−トリクロロエタン系と同
程度の溶解力を有し、各種用途に好適に使用できる。こ
うした具体的な用途としては、グリース、油、フラック
ス、クリーム半田、ワックス、インキ等の除去剤、塗料
用溶剤、抽出剤等が挙げられる。また、ガラス、セラミ
ックス、プラスチック、ゴム、金属製各種物品等の洗浄
剤や塵埃除去剤等が挙げられる。特にプリント基板、ハ
イブリッドIC、電子・電気部品、電気機器、精密機
械、光学レンズ等の洗浄剤や塵埃除去剤等として好適で
ある。洗浄方法としては、手拭き、浸漬、スプレー、揺
動、超音波洗浄、蒸気洗浄またはこれらを組み合わせた
方法等を採用すればよい。
【0024】
【実施例】以下の例1〜14は実施例、例15〜18は
比較例を示す。
比較例を示す。
【0025】[例1]種々の組成からなるR225、t
−DE、EtOHの溶剤組成物250ccをオスマー型
気液平衡蒸留装置に入れ、加熱して平衡状態に達した
後、気相と液相とを採取しガスクロマトグラフで分析し
た。その結果を表1に示す。これより、本発明の組成物
の擬共沸範囲はR225が30〜43重量%、t−DE
が53〜65重量%、EtOHが2〜5重量%である。
R225の41.6重量%、t−DEの55.1重量
%、およびEtOHの3.3重量%からなる組成物は沸
点が757mmHgの大気圧において44.6℃であ
る。
−DE、EtOHの溶剤組成物250ccをオスマー型
気液平衡蒸留装置に入れ、加熱して平衡状態に達した
後、気相と液相とを採取しガスクロマトグラフで分析し
た。その結果を表1に示す。これより、本発明の組成物
の擬共沸範囲はR225が30〜43重量%、t−DE
が53〜65重量%、EtOHが2〜5重量%である。
R225の41.6重量%、t−DEの55.1重量
%、およびEtOHの3.3重量%からなる組成物は沸
点が757mmHgの大気圧において44.6℃であ
る。
【0026】[例2]擬共沸組成を確認するため、R2
25が41.6重量%、t−DEが55.1重量%、E
tOHが3.3重量%からなる擬共沸溶剤組成物100
0gを蒸留フラスコに入れ、理論段数5段の精留塔に取
り付けた。次にその擬共沸溶剤組成物を加熱して2時間
全還流し、平衡状態に達した後、経時的に留分を採取し
ガスクロマトグラフで分析した。その結果を表2に示
す。
25が41.6重量%、t−DEが55.1重量%、E
tOHが3.3重量%からなる擬共沸溶剤組成物100
0gを蒸留フラスコに入れ、理論段数5段の精留塔に取
り付けた。次にその擬共沸溶剤組成物を加熱して2時間
全還流し、平衡状態に達した後、経時的に留分を採取し
ガスクロマトグラフで分析した。その結果を表2に示
す。
【0027】[例3]R225が30重量%、t−DE
が65重量%、EtOHが5重量%からなる溶剤組成物
20kgを小型単槽式洗浄機に入れ、1日あたり6時間
で3日間運転した。経時的に洗浄槽・水分離器各々から
サンプリングし、ガスクロマトグラフで分析した結果を
表3に示す。
が65重量%、EtOHが5重量%からなる溶剤組成物
20kgを小型単槽式洗浄機に入れ、1日あたり6時間
で3日間運転した。経時的に洗浄槽・水分離器各々から
サンプリングし、ガスクロマトグラフで分析した結果を
表3に示す。
【0028】[例4]R225が43重量%、t−DE
が53重量%、EtOHが4重量%からなる溶剤組成物
20kgを用いた他は例3と同様に行った。その結果を
表3に示す。
が53重量%、EtOHが4重量%からなる溶剤組成物
20kgを用いた他は例3と同様に行った。その結果を
表3に示す。
【0029】[例5]R225が40重量%、t−DE
が58重量%、EtOHが2重量%からなる溶剤組成物
20kgを用いた他は例3と同様に行った。その結果を
表3に示す。
が58重量%、EtOHが2重量%からなる溶剤組成物
20kgを用いた他は例3と同様に行った。その結果を
表3に示す。
【0030】[例6]R225が41.6重量%、t−
DEが55.1重量%、EtOHが3.3重量%からな
る溶剤組成物20kgを用いた他は例3と同様に行っ
た。その結果を表3に示す。
DEが55.1重量%、EtOHが3.3重量%からな
る溶剤組成物20kgを用いた他は例3と同様に行っ
た。その結果を表3に示す。
【0031】[例7〜14]表4の擬共沸溶剤組成物を
用いて機械油の洗浄試験を行った。すなわち、SUS−
304のテストピース(25mm×30mm×2mm)
を機械油(出光石油製ダフニーカットAS−40H)中
に浸漬後、表4の擬共沸溶剤組成物中に5分浸漬した。
機械油の除去度(◎:良好に除去可、△:微量残存、
×:かなり残存)を判定した結果を表4のA欄に示す。
用いて機械油の洗浄試験を行った。すなわち、SUS−
304のテストピース(25mm×30mm×2mm)
を機械油(出光石油製ダフニーカットAS−40H)中
に浸漬後、表4の擬共沸溶剤組成物中に5分浸漬した。
機械油の除去度(◎:良好に除去可、△:微量残存、
×:かなり残存)を判定した結果を表4のA欄に示す。
【0032】同様に、表4の擬共沸溶剤組成物を用いて
フラックスの洗浄試験を行った。すなわち、ガラスエポ
キシ製のプリント基板(50mm×100mm×1.6
mm)全面にフラックス(スピーディフラックスAGF
−J−I:アサヒ化学研究所製)を塗布し、260℃の
半田温度でウェーブソルダー機を用いて半田付け後、表
4の擬共沸溶剤組成物に3分間浸漬し洗浄を行った。フ
ラックスの除去度(◎:良好に除去可、△:微量残存、
×:かなり残存)を判定した結果を表4のB欄に示す。
フラックスの洗浄試験を行った。すなわち、ガラスエポ
キシ製のプリント基板(50mm×100mm×1.6
mm)全面にフラックス(スピーディフラックスAGF
−J−I:アサヒ化学研究所製)を塗布し、260℃の
半田温度でウェーブソルダー機を用いて半田付け後、表
4の擬共沸溶剤組成物に3分間浸漬し洗浄を行った。フ
ラックスの除去度(◎:良好に除去可、△:微量残存、
×:かなり残存)を判定した結果を表4のB欄に示す。
【0033】[例15]R225が47〜57重量%、
t−DEが40〜50重量%、EtOHが1〜5重量%
の範囲で、種々の組成からなるR225、t−DE、E
tOHの溶剤組成物250ccをオスマー型気液平衡蒸
留装置に入れ、加熱して平衡状態に達した後、気相と液
相とを採取しガスクロマトグラフで分析した。その結果
を表5に示す。
t−DEが40〜50重量%、EtOHが1〜5重量%
の範囲で、種々の組成からなるR225、t−DE、E
tOHの溶剤組成物250ccをオスマー型気液平衡蒸
留装置に入れ、加熱して平衡状態に達した後、気相と液
相とを採取しガスクロマトグラフで分析した。その結果
を表5に示す。
【0034】[例16]R225が51.7重量%、t
−DEが45.3重量%、EtOHが3.0重量%から
なる溶剤組成物1000gを蒸留フラスコに入れ、理論
段数5段の精留塔に取り付けた。次にその溶剤組成物を
加熱して2時間全還流し、平衡状態に達した後、経時的
に留分を採取しガスクロマトグラフで分析した。その結
果を表6に示す。
−DEが45.3重量%、EtOHが3.0重量%から
なる溶剤組成物1000gを蒸留フラスコに入れ、理論
段数5段の精留塔に取り付けた。次にその溶剤組成物を
加熱して2時間全還流し、平衡状態に達した後、経時的
に留分を採取しガスクロマトグラフで分析した。その結
果を表6に示す。
【0035】[例17]R225が47.0重量%、t
−DEが50.0重量%、EtOHが3.0重量%から
なる溶剤組成物20kgを用いた他は例3と同様に行っ
た。その結果を表7に示す。
−DEが50.0重量%、EtOHが3.0重量%から
なる溶剤組成物20kgを用いた他は例3と同様に行っ
た。その結果を表7に示す。
【0036】[例18]R225が57.0重量%、t
−DEが42.0重量%、EtOHが1.0重量%から
なる溶剤組成物20kgを用いた他は例3と同様に行っ
た。その結果を表7に示す。
−DEが42.0重量%、EtOHが1.0重量%から
なる溶剤組成物20kgを用いた他は例3と同様に行っ
た。その結果を表7に示す。
【0037】なお、表1〜7においてR225(ca:
cb)とはR225caとR225cbの混合物を示
す。また、重量%の括弧内の数字はR225に対するR
225caおよびR225cbそれぞれの割合(%)を
示す。
cb)とはR225caとR225cbの混合物を示
す。また、重量%の括弧内の数字はR225に対するR
225caおよびR225cbそれぞれの割合(%)を
示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】
【表7】
【0045】
【発明の効果】本発明の擬共沸溶剤組成物は従来のR1
13や1,1,1−トリクロロエタンが有している優れ
た特性を満足し、実質的に組成変化がなく使用でき、さ
らにオゾン層へほとんど影響を与えないなどの利点があ
る。
13や1,1,1−トリクロロエタンが有している優れ
た特性を満足し、実質的に組成変化がなく使用でき、さ
らにオゾン層へほとんど影響を与えないなどの利点があ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:30 7:26)
Claims (2)
- 【請求項1】(a)ジクロロペンタフルオロプロパン、
(b)trans−1,2−ジクロロエチレンおよび
(c)エタノールを含み、(a)、(b)および(c)
の合計に対する(a)、(b)および(c)の割合がそ
れぞれ30〜43重量%、53〜65重量%および2〜
5重量%である擬共沸溶剤組成物。 - 【請求項2】ジクロロペンタフルオロプロパンが3,3
−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロ
パン1〜99重量%および1,3−ジクロロ−1,1,
2,2,3−ペンタフルオロプロパン1〜99重量%か
らなる請求項1の擬共沸溶剤組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27158395A JPH09111295A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 擬共沸溶剤組成物 |
US08/696,192 US6395699B1 (en) | 1995-08-14 | 1996-08-13 | Method of removing grease, oil or flux from an article |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27158395A JPH09111295A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 擬共沸溶剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09111295A true JPH09111295A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17502108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27158395A Pending JPH09111295A (ja) | 1995-08-14 | 1995-10-19 | 擬共沸溶剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09111295A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000017301A1 (en) * | 1998-09-21 | 2000-03-30 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Non-flammable, high-solvency compositions comprising trans-1,2-dichloroethylene, solvent, and inerting agent |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP27158395A patent/JPH09111295A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000017301A1 (en) * | 1998-09-21 | 2000-03-30 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Non-flammable, high-solvency compositions comprising trans-1,2-dichloroethylene, solvent, and inerting agent |
US6852684B1 (en) | 1998-09-21 | 2005-02-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Non-flammable, high-solvency compositions comprising trans-1,2-dichloroethylene, solvent, and inerting agent |
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