JPH09111260A - 無鉛ガソリン - Google Patents

無鉛ガソリン

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JPH09111260A
JPH09111260A JP29360995A JP29360995A JPH09111260A JP H09111260 A JPH09111260 A JP H09111260A JP 29360995 A JP29360995 A JP 29360995A JP 29360995 A JP29360995 A JP 29360995A JP H09111260 A JPH09111260 A JP H09111260A
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タカシ 金子
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Atsushi Akiyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車燃料油としての性能に優れ、排ガス中
の有害諸物質量を低減させた環境対応型無鉛ガソリンの
提供。 【構成】 リサーチ法オクタン価96以上、硫黄含有量
50ppm以下、50%留出温度75〜100℃、90
%留出温度110〜160℃、蒸留終点130〜210
℃、未洗実在ガム20mg/100ml以下および洗浄
実在ガム3mg/100ml以下、含酸素化合物含有量
が酸素原子換算で0〜2.7質量%以下、密度(15
℃)が0.73〜0.77g/cm3、総発熱量が40
000J/g以上、酸化安定度が480分以上、銅板腐
食が1であり、ベンゼン含有量、蒸気圧、芳香族分含有
量およびオレフィン分含有量の少なくとも一つが特定の
条件を満たす無鉛ガソリン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な無鉛ガソリ
ンに関し、詳しくは自動車の運転性能に優れ、さらに大
気汚染の少ない無鉛ガソリンに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車エンジンの高性能化に伴
い、ガソリンの品質は、自動車の運転性に大きく影響す
る。特に、オクタン価の高低は、自動車の運転性と密接
な関係があるため、市販ガソリンには軽質接触分解ガソ
リン、改質ガソリン、アルキレート、メチルターシャリ
ーブチルエーテル(MTBE)等の高オクタン価ガソリ
ン基材を配合したものが多い。一方、自動車排ガス中に
は環境汚染物質が含まれていることから、その低減化が
求められて来ており、排ガス中のNOx、CO、HCに
ついては、既にその規制が実施されている。最近ではこ
れらの汚染物質以外でも、人体に悪影響を及ぼす自動車
排ガス成分が注目され、特に、排ガス中のベンゼンにつ
いては、その発ガン性が検討されている。また、米国で
は走行中の排出ガスだけではなく、エンジン停止時にガ
ソリンが燃料タンクを含む燃料系統から蒸発して大気中
に放出される、いわゆるエバポエミッションに対しても
規制が導入されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況を鑑み、自動車ガソリンとして性能に優れるばかり
でなく、排ガスに含まれる各種の有害成分(NOx、C
O、HC、ベンゼン、オゾン生成能、エバポエミッショ
ン等)の量を低減させ得る環境対応型無鉛ガソリンを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
無鉛ガソリンは、下記の(1)〜(11)に示す条件を
悉く満足し、かつ、下記の(12)〜(14)に示す条
件の少なくとも1つを満たすものである。 (1)リサーチ法オクタン価が96以上 (2)硫黄含有量が50ppm以下 (3)50%留出温度が75〜100℃ (4)90%留出温度が110〜160℃ (5)蒸留終点が130〜210℃ (6)未洗実在ガムが20mg/100ml以下および
洗浄実在ガムが3mg/100ml (7)含酸素化合物含有量が酸素原子換算で0〜2.7
質量% (8)密度(15℃)が0.73〜0.77g/cm3 (9)総発熱量が40000J/g以上 (10)酸化安定度が480分以上 (11)銅板腐食(50℃、3h)が1 (12)ベンゼン含有量が0〜1容量% (13)蒸気圧が70kPa以下 (14)芳香族分が35容量%以下 (15)オレフィン分が0〜15容量%
【0005】以下本発明の無鉛ガソリンに課せられる諸
条件に関して詳述する。 (1) 本発明の無鉛ガソリンは、リサーチ法オクタン
価(RON)が96以上、好ましくは98以上、より好
ましくは99.5以上、最も好ましくは100以上であ
る。本発明の無鉛ガソリンにおいて、RONが96に満
たない場合は、耐ノッキング性が悪くなり好ましくな
い。本発明の無鉛ガソリンでは、RONが96以上であ
ると共に、モーター法オクタン価(MON)が86以
上、好ましくは87.5以上、最も好ましくは88以上
であることが望ましい。モーター法オクタン価が86に
満たない場合は、高速走行中のアンチノック性が劣るか
らである。ここで、リサーチ法オクタン価およびモ−タ
−法オクタン価とは、それぞれ、JIS K 2280
「オクタン価及びセタン価試験方法」により測定される
リサーチ法オクタン価およびモ−タ−法オクタン価を意
味する。 (2) 本発明の無鉛ガソリンは、硫黄分含有量がガソ
リン全量基準で、50ppm以下、好ましくは30pp
m以下、より好ましくは20ppm以下、最も好ましく
は10ppm以下であることが必要である。硫黄分含有
量が50ppmを越える場合、排出ガス処理触媒の性能
に悪影響を及ぼし、排出ガス中のNOx、CO、HCの
濃度が高くなる可能性があり、またベンゼンの排出量も
増加する可能性がある。ここで、硫黄分とは、JIS
K 2541「原油及び石油製品−硫黄分試験方法」に
より測定される硫黄分を意味している。本発明の無鉛ガ
ソリンは、また、JIS K 2254「石油製品−蒸
留試験方法」によって測定される蒸留性状が、 (3)50容量%留出温度(T50):75〜100℃ (4)90容量%留出温度(T90):110〜160
℃ (5)終点:130〜210℃ であることが必要である。T50の下限値は75℃、好
ましくは80℃であり、75℃に満たない場合は高温運
転性に不具合が生じる可能性がある。一方、T50の上
限値は100℃、好ましくは95℃、より好ましくは9
0℃であり、100℃を超える場合には、中低温運転性
に不具合が生じる可能性がある。T90の上限値は、1
60℃、好ましくは155℃、より好ましくは150
℃、最も好ましくは145℃であり、160℃を越える
場合は加速応答性に不具合が生じる、排出ガス中のHC
の量が多くなる、排出ガスのオゾン生成能が高くなる、
またベンゼン濃度が高くなるなどの可能性がある。また
T90の下限値は110℃である 蒸留終点の上限値は、210℃、好ましくは200℃、
より好ましくは190℃、最も好ましくは180℃であ
り、終点が210℃を越える場合は吸気弁および燃焼室
内にデポジットが増加する可能性があ理、またプラグの
くすぶりが起きやすくなる可能性がある。蒸留終点の下
限値は130℃である。 (6) 本発明の無鉛ガソリンは、JIS K 226
1「石油製品−自動車ガソリン及び航空燃料油−実在ガ
ム試験方法−噴射蒸発法」により測定した未洗実在ガム
が、20mg/100ml以下であって、洗浄実在ガム
が3mg/100ml以下、好ましくは1mg/100
ml以下であることが必要である。未洗実在ガムおよび
洗浄実在ガムが上記の値を超えた場合は、燃料導入系統
において析出物が生成したり、吸入弁が膠着する心配が
ある。 (7) 本発明の無鉛ガソリンにおいて、含酸素化合物
の含有量は無鉛ガソリン全量基準で酸素元素換算で0〜
2.7質量%、好ましくは0〜2.0質量%であること
が必要である。2.7質量%を越える場合は、無鉛ガソ
リンの燃費が悪化し、また排出ガス中のNOxが増加す
る可能性がある。ここで含酸素化合物とは、炭素数2〜
4のアルコール類、炭素数4〜8のエーテル類などを指
す。本発明の無鉛ガソリンに配合可能な含酸素化合物と
しては、エタノール、メチルターシャリーブチルエーテ
ル(MTBE)、エチルターシャリーブチルエーテル、
ターシャリーアミルメチルエーテル(TAME)、ター
シャリーアミルエチルエーテルなどがあり、なかでもM
TBE、TAMEが好ましく、最も好ましくはMTBE
である。なお、メタノールは排出ガス中のアルデヒド濃
度が高くなる可能性があり、腐食性もあるので好ましく
ない。 (8) 本発明の無鉛ガソリンの密度(15℃)は、
0.73〜0.77g/cm3であることが必要であ
る。密度の下限値は0.73g/cm3、好ましくは
0.735g/cm3であり、0.73g/cm3に満た
ない場合は燃費が悪化する可能性がある。一方、密度の
上限値は0.77g/cm3、好ましくは0.76g/
cm3であり、0.77g/cm3を超える場合は加速性
の悪化やプラグのくすぶりを生じる可能性がある。ここ
で、密度とは、JIS K 2249「原油及び石油製
品の密度試験方法並びに密度・質量・容量換算表」によ
り測定される密度を意味する。 (9) 本発明の無鉛ガソリンの、JIS K 227
9「原油及び石油製品−発熱量試験方法及び計算による
推定方法」により測定した総発熱量は、40000J/
g以上、好ましくは45000J/g以上であることが
必要である。 (10) 本発明の無鉛ガソリンの、JIS K 22
87「ガソリン酸化安定度試験方法(誘導期間法)」に
よって測定した酸化安定度は、480分以上、好ましく
は1440分以上であることが必要である。酸化安定度
が480分に満たない場合は、貯蔵中にガムが生成する
可能性がある。 (11) 本発明の無鉛ガソリンは、銅板腐食(50
℃、3h)が1、好ましくは1aであることが望まし
い。銅板腐食が1を越える場合は、燃料系統の導管が腐
食する可能性がある。ここで、銅板腐食とは、JIS
K 2513「石油製品−銅板腐食試験方法」(試験温
度50℃、試験時間3時間)に準拠して測定されるもの
である。
【0006】本発明の無鉛ガソリンは、上記した全11
条件をすべて満たすと共に、ベンゼン含有量に関する条
件(12)、蒸気圧に関する条件(13)、芳香族分含
有量に関する条件(14)およびオレフィン分含有量に
関する条件(15)の付加的4条件の少なくとも1つを
満たしている。もちろん、本発明の無鉛ガソリンは、
(1)〜(11)の条件に加えて、4つの付加的条件の
任意の2つまたは3つを満たしていて差し支えなく、4
条件すべてを満たしていても差し支えない。すなわち、
本発明の無鉛ガソリンには、次のように上記の条件を組
み合わせた各ガソリンが包含される。 (1)〜(11)+(12) (1)〜(11)+(13) (1)〜(11)+(14) (1)〜(11)+(15) (1)〜(11)+(12)+(13) (1)〜(11)+(12)+(14) (1)〜(11)+(12)+(15) (1)〜(11)+(13)+(14) (1)〜(11)+(13)+(15) (1)〜(11)+(14)+(15) (1)〜(11)+(12)+(13)+(14) (1)〜(11)+(12)+(13)+(15) (1)〜(11)+(12)+(14)+(15) (1)〜(11)+(13)+(14)+(15) (1)〜(11)+(12)+(13)+(14)+
(15) 以下に付加的4条件について詳述する。 (12)ベンゼン含有量に関する条件は、その量がガソ
リン全量基準で0〜1容量%、好ましくは0〜0.5容
量%であることである。ここで言うベンゼンの含有量
は、JIS K 2536「石油製品−炭化水素タイプ
試験方法」のガスクロマトグラフ法により測定される値
である。本発明の無鉛ガソリンにあっては、ベンゼン含
有量を0〜1容量%とすることによって、排出ガス中の
ベンゼン濃度を低く抑えることができる。 (13)蒸気圧に関する条件は、その値が70kPa以
下、好ましくは65kPa以下、より好ましくは60k
Pa以下、最も好ましくは55kPa以下であることで
ある。ここで、蒸気圧とは、JIS K 2258「原
油及び燃料油蒸気圧試験方法(リ−ド法)」により測定
される蒸気圧(リード蒸気圧(RVP))を意味する。
本発明の無鉛ガソリンでは、蒸気圧の値を70kPa以
下とすることによって、ベーパーロックによる運転性の
低下が抑止され、またエバポエミッションの量が抑えら
れる。 (14)芳香族分含有量に関する条件は、その量がガソ
リン全量基準で35容量%以下、好ましくは30容量%
以下、より好ましくは25容量%以下であることであ
る。ここで言う芳香族分含有量とは、JIS K 25
36で規定されている「石油製品−炭化水素タイプ試験
方法」の蛍光指示薬吸着法で測定される値を意味する。
本発明の無鉛ガソリンにあっては、芳香族分含有量を3
5容量%以下にすることによって、プラグのくすぶりを
低減させ、排出ガスのオゾン生成能を抑制し、排出ガス
中のベンゼン濃度を低減させるなどの効果を上げること
ができる。 (15)オレフィン分含有量に関する条件は、その量が
ガソリン全量基準で0〜15容量%、より好ましくは0
〜10容量%、さらに好ましくは0〜5容量%であるこ
とである。ここで、オレフィン分含有量は、JIS K
2536で規定されている「石油製品−炭化水素タイ
プ試験方法」の蛍光指示薬吸着法で測定される値であ
る。本発明の無鉛ガソリンでは、オレフィン分含有量を
0〜15容量%にすることによって、酸化安定性を損な
うことなく、排出ガス中のNOx濃度を低く抑えること
ができる。なお、本発明の無鉛ガソリンは、エチレン、
プロピレン等の低級オレフィンや炭素数8以上のオレフ
ィンを含有することもあるが、通常、本発明の無鉛ガソ
リンが含有するのは、炭素数4〜7のオレフィンであっ
て、具体的には例えば、1−ブテン、2−ブテン、イソ
ブテン、ペンテン(全ての異性体を含む)、ヘキセン
(全ての異性体を含む)、ヘプテン(全ての異性体を含
む)、シクロペンテン、メチルシクロペンテン(全ての
異性体を含む)、ジメチルシクロペンテン(全ての異性
体を含む)、シクロヘキセン、メチルシクロヘキセン
(全ての異性体を含む)等である。
【0007】本発明の無鉛ガソリンは、四エチル鉛など
のアルキル鉛化合物を実質的に含有しないガソリンであ
り、たとえ極微量の鉛化合物を含有する場合でも、その
含有量はJIS K 2255「ガソリン中の鉛分試験
方法」の適用区分下限値以下である。本発明の無鉛ガソ
リンは、上記した諸条件を満足することに加えて、当該
ガソリンを燃料とするエンジンの高い運転性能を保証す
る上で、下記の式(1) NDI=4E1+3E2+2E3−E4−4E5 (1) (式中、E1、E2、E3、E4、E5はそれぞれ、J
IS K 2254の蒸留試験によって得られる蒸留曲
線から求められる、70℃未満の留分量(容量%)、7
0〜100℃の留分量(容量%)、100〜130℃の
留分量(容量%)、130〜160℃の留分量(容量
%)、160℃以上の留分量(容量%)を表す。)で表
される運転性指標NDIが、200以上、好ましくは2
25以上であることが望ましい。そしてまた、本発明の
無鉛ガソリンは、以下のような蒸留性状を有することが
望ましい。 10容量%留出温度(T10):40〜60℃ 30容量%留出温度(T30):60〜80℃ 70容量%留出温度(T70):105〜130℃ なお、これらの値は前述したJIS K 2254によ
って測定された値を表す。さらに、本発明の無鉛ガソリ
ンは、灯油混入量が4容量%以下であることが望まし
い。ここで、灯油混入量とは無鉛ガソリン全量基準での
炭素数13〜14の炭化水素含有量(容量%)を表し、
この量は以下に示すガスクロマトグラフィー法により定
量して得られるものである。すなわち、カラムにはメチ
ルシリコンのキャピラリーカラム、キャリアガスにはヘ
リウムまたは窒素を、検出器には水素イオン化検出器
(FID)を用い、カラム長25〜50m、キャリアガ
ス流量0.5〜1.5ml/min、分割比1:50〜
1:250、注入口温度150〜250℃、初期カラム
温度−10〜10℃、終期カラム温度150〜250
℃、検出器温150〜250℃の条件で測定した値であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の無鉛ガソリンは任意の方
法で製造することができる。この際用いられるガソリン
基材としては、具体的には例えば、任意の性状を有す
る、原油を常圧蒸留して得られる軽質ナフサ;接触分解
法、水素化分解法などで得られる分解ガソリン;接触改
質法で得られる改質ガソリン;オレフィンの重合によっ
て得られる重合ガソリン;イソブタンなどの炭化水素に
低級オレフィンを付加(アルキル化)することによって
得られるアルキレート;軽質ナフサを異性化装置でイソ
パラフィンに転化して得られる異性化ガソリン;脱n−
パラフィン油;ブタン;芳香族炭化水素化合物;プロピ
レンを二量化し、続いてこれを水素化して得られるパラ
フィン留分などが挙げられる。典型的な配合例を示す
と、本発明の無鉛ガソリンは、例えば (1)改質ガソリン:0〜70容量% (2)改質ガソリンの軽質留分(沸点範囲:25〜12
0℃程度):0〜35容量% (3)改質ガソリンの重質留分(沸点範囲:110℃〜
200℃程度): 0〜45容量% (4)分解ガソリン:0〜50容量% (5)分解ガソリンの軽質留分(沸点範囲:25〜90
℃程度):0〜45容量% (6)アルキレート:0〜40容量% (7)プロピレンを二量化し、続いてこれを水素化して
得られるパラフィン留分:0〜30容量% (8)異性化ガソリン:0〜30容量% (9)MTBE:0〜15容量% (10)軽質ナフサ:0〜10容量% (11)ブタン:0〜10容量% を調合することによって得ることができる。この場合、
各調合基材の個々の配合量は、最終的に得られる無鉛ガ
ソリンが、本発明で規定する諸条件を満足するように、
上に示した範囲から選択されることはもちろんである。
また、本発明の無鉛ガソリンを製造するにあたって、ベ
ンゼンの含有量を低減させる場合、その低減方法は任意
であるが、特にベンゼンは改質ガソリン中に多く含まれ
ていることから、改質ガソリンの配合割合を少なくする
こと、および (1)改質ガソリンを蒸留してベンゼン留分を除去する (2)改質ガソリン中のベンゼンをスルホラン等の溶剤
を用いて抽出する (3)改質ガソリン中のベンゼンを他の化合物に転化す
る (A)ベンゼンを水素化しシクロヘキサン、メチルシク
ロペンタン等に転化する (B)ベンゼンおよび炭素数9以上の芳香族炭化水素化
合物とを反応させ、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ン等に転化する (C)ベンゼンを低級オレフィン(エチレン、プロピレ
ン等)または低級アルコール(メタノール、エタノール
等)を用いてアルキル化する (4)接触改質装置の原料として、炭素数6の炭化水素
化合物を蒸留して除去した脱硫重質ナフサを用いる (5)接触改質装置の運転条件を変更する などの方法によって、改質ガソリン中のベンゼン濃度を
低下させる処理を行い、これをガソリン基材として用い
ることなどが、好適なものとして挙げられる。本発明の
無鉛ガソリンは、コハク酸イミド、ポリアルキルアミ
ン、ポリエーテルアミンなどの清浄分散剤を添加するこ
とが望ましい。なお、これらの清浄分散剤は空気中30
0℃熱分解をした場合に、残分が無いものが好ましい。
また、本発明の無鉛ガソリンには、必要に応じて、その
他の公知の燃料油添加剤を添加することができる。この
様な添加剤としては、具体的には例えばフェノール系、
アミン系などの酸化防止剤;シッフ型化合物やチオアミ
ド型化合物などの金属不活性化剤;有機リン系化合物な
どの表面着火防止剤;多価アルコールおよびそのエーテ
ルなどの氷結防止剤;有機酸のアルカリ金属塩またはア
ルカリ土類金属塩、高級アルコール硫酸エステルなどの
助燃剤;アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性
剤、両性界面活性剤などの帯電防止剤;アゾ染料などの
着色剤;アルケニルコハク酸エステルなどのさび止め
剤;キリザニン、クマリンなどの識別剤;天然精油合成
香料などの着臭剤等が挙げられる。これらの添加剤は、
1種または2種以上を添加することができ、その合計添
加量はガソリン全量基準で0.1質量%以下とすること
が好ましい。
【0009】
【実施例】次に実施例および比較例により本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら
限定されるものではない。 実施例1〜5および比較例1〜4 まず、実施例、比較例で用いたガソリン基材の組成、性
状を表1に示す。
【表1】 表1に示した各ガソリン基材を、表2〜表3に示すよう
な配合割合で混合し、実施例、比較例の各試料油を調製
した。各試料油の組成、性状を表2〜表3に示す。な
お、比較例1のガソリンは、市販の一般的なガソリンに
該当する。これらの試料油を用いて、下記の運転性試験
を行った。結果を表2〜表3に示す。 [加速性試験]シャーシーダイナモ上で排気量2.0
L、燃料噴射方式の車両を30km/h一定で走行し、
スロットルを全開にして30km/h→100km/h
の所要時間を求めた。 [応答性試験]排気量2.0Lのエンジン単体を油水温
80℃、回転数1200rpmで運転し、吸気圧を−6
6.7kPaから−40kPaに急開したときのトルク
変化を測定した。スロットルを急開してからトルクが安
定するまでの時間を応答時間として求めた。
【表2】
【表3】 また、実施例、比較例の試料油を用いて、下記に示す方
法により排出ガス中のベンゼン濃度、排出ガスのオゾン
生成能、エバポエミッションの量、排出ガス中のNO
x、CO、HCの量を測定した。 [ベンゼン排出量]排気量2.0L、燃料噴射方式の車
両を用いて、TRIAS 23−4−1991「ガソリ
ン自動車アイドリングおよび10・15モード排出ガス
試験方法」に準拠して10・15モードの排気ガスを測
定した。採取した排出ガスを高沸点炭化水素用ガスクロ
マトグラフィーと低沸点炭化水素ガスクロマトグラフィ
ーを用いて炭化水素成分分析した。この結果よりベンゼ
ン排出量を求めた。結果を表4に示す。
【表4】 実施例 比較例 ベンゼン排出量(mg/km) 4.2 4.2 5.6 3.8 6.0 5.9 8.1 9.3 9.6 [排出ガスのオゾン生成能]排気量2.0L、燃料噴射
方式の車両を、TRIAS 23−4−1991「ガソ
リン自動車アイドリングおよび10.15モード排出ガ
ス試験方法」に準拠して10・15モードの排気ガスを
測定した。採取した排出ガスをガスクロマトグラフィー
を用いて各炭化水素化合物の成分分析を行った。この分
析結果より、SAE Paper 920325に記載
の方法に準拠して、すなわち各炭化水素化合物成分の個
々のオゾン生成能の値から、排出ガス全体のオゾン生成
能の指標であるOFT−MIR、OFT−MOR、SR
−MIR、SR−MORを求めた。結果を表5に示す。
【表5】 実施例 比較例 OFP MIR(mgO3/km) 123 122 105 130 212 263 250 OPF MOR(mgO3/km) 52 48 45 55 71 82 75 SR MIR(mgO3/MGNMOG) 2.1 2.1 2.1 2.1 2.7 3.1 2.5 SR MOR(mgO3/MGNMOG) 0.8 0.7 0.8 0.8 1.3 1.6 1.2 [エバポエミッション量]10・15モード(TRIA
S 23−4−1991)を3回運転し、燃料系大気開
口部に取り付けたトラップの重量変化を測定した。これ
により車両からの蒸発ガス量を測定した。結果を表6に
示す。
【表6】 実施例 比較例 エバポエミッション量 0.33 0.47 0.34 0.51 5.51 (g/TEST) [排出ガス中のNOx、CO、HC濃度の測定方法]排
気量2.0L、燃料噴射方式の車両を用いて、TRIA
S 23−4−1991「ガソリン自動車アイドリング
および10・15モード排出ガス試験方法」に準拠して
10・15モードの排気ガスを採取し、NOx、CO、
HCの量を測定した。結果を表7に示す。
【表7】 実施例 比較例 1 8 1 4 5 NOx(g/km) 0.117 0.119 0.122 0.150 0.111 0.132 CO (g/km) 0.425 0.487 0.501 0.515 0.520 0.405 HC (g/km) 0.106 0.103 0.111 0.123 0.112 0.102

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1)〜(11)の条件のすべて
    を満たし、 (1)リサーチ法オクタン価が96以上 (2)硫黄含有量が50ppm以下 (3)50%留出温度が75〜100℃ (4)90%留出温度が110〜160℃ (5)蒸留終点が130〜210℃ (6)未洗実在ガムが20mg/100ml以下および
    洗浄実在ガムが3mg/100ml以下 (7)含酸素化合物含有量が酸素原子換算で0〜2.7
    質量% (8)密度(15℃)が0.73〜0.77g/cm3 (9)総発熱量が40000J/g以上 (10)酸化安定度が480分以上 (11)銅板腐食(50℃、3h)が下 さらに、下記の(12)〜(15)のうち少なくとも1
    つの条件を満たす無鉛ガソリン。 (12)ベンゼン含有量が0〜1容量% (13)蒸気圧が70kPa以下 (14)芳香族分が35容量%以下 (15)オレフィン分が0〜15容量%
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