JP2006016591A - 高性能ガソリン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リサーチ法オクタン価が96以上、硫黄含有量が10質量ppm以下、芳香族分が55容量%以下、オレフィン分が30容量%以下、ベンゼン含有量が1容量%以下、炭素数7のイソパラフィン分が1.5容量%以上である高性能ガソリンである。
【選択図】 なし
Description
この種のガソリンとしては、例えば、排気ガス中のSOxの増加を防止するとともに、有害物質を除去する三元触媒の活性を維持するためにガソリン中の硫黄分を極度に低減し、また、排気ガス中のベンゼンの発生を抑制するためにガソリン中のベンゼンを低減するなどによって環境汚染を低減し、さらにその上で、ガソリンの蒸留性状を制御することによって運転性能も改良する提案が多くなされた(例えば、特許文献1〜4参照)。
したがって、ガソリン中のベンゼン留分を除去して環境汚染を低減するとともに、運転性能を確実に向上し、また、ガソリンを増産するためなどの種々の悪条件であっても高い運転性能を確保できる技術の開発が望まれている。
1.以下の(1)〜(6)の条件を満たす高性能ガソリン、
(1)リサーチ法オクタン価が96以上
(2)硫黄含有量が10質量ppm以下
(3)芳香族分が55容量%以下
(4)オレフィン分が30容量%以下
(5)ベンゼン含有量が1容量%以下
(6)炭素数7のイソパラフィン分が1.5容量%以上
2.芳香族分が50容量%以下である前記1に記載の高性能ガソリン、
3.炭素数7のイソパラフィン分が2.0容量%以上である前記1又は2に記載の高性能ガソリン、
4.ベンゼンの沸点を含む30℃以上にわたる沸点範囲の留分を蒸留により除去した接触改質ガソリンをガソリン基材として用いた前記1〜3のいずれかに記載の高性能ガソリン、
5.(7)70%留出温度が110〜145℃、(8)90%留出温度が130〜190℃である前記1〜4のいずれかに記載の高性能ガソリン、
を提供するものである。
(1)本発明の高性能ガソリンは、リサーチ法オクタン価(RON)が96以上、好ましくは98以上、より好ましくは99以上である。RONが96未満では、ノッキングを生ずる恐れがあるなど運転性能が低下してしまう場合がある。一方、RONの上限値については特に制限はないが、通常およそ102である。なお、このリサーチ法オクタン価は、JIS K 2280により測定した値である。
なお、ベンゼン含有量は、JIS K 2536「石油製品成分試験方法」のガスクロマトグラフィーによる全成分試験方法によって測定した値である。
上記の炭素数7のイソパラフィンの具体例としては、例えば、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、2,2−ジメチルペンタン、2,3−ジメチルペンタン、2,4−ジメチルペンタン、2,2,3−トリメチルブタン、2−エチルペンタン、3−エチルペンタンなどが挙げられる。また、メチルシクロヘキサン、1,1−ジメチルシクロペンタン、1,2−ジメチルシクロペンタン、1,3−ジメチルシクロペンタン、エチルシクロペンタンなどのシクロ環にアルキル基が置換したアルキル基置換シクロ化合物も含まれる。
なお、炭素数7のイソパラフィン分は、JIS K 2536「石油製品成分試験方法」のガスクロによる全成分試験方法によって測定した値である。
また、リード蒸気圧(RVP)が44〜93kPaであることが好ましい。RVPが44kPa以上であると、十分な低温始動性が得られ、RVPが93kPa以下であると、排気ガス中の炭化水素が増加することがなく、またベーパロック現象により運転性能の低下をまねくことがない。
上記改質ガソリン中のベンゼン低減方法としては、通常改質ガソリンからベンゼン留分を蒸留によって取り除く方法が用いられるが、その他の方法、例えばベンゼン留分を溶剤で抽出して取り除く方法、ベンゼンと低級オレフィンや低級アルコールを用いてアルキル化する方法などによっても得ることができる。
(I)脱ベンゼン改質ガソリン(PGPZ) 0〜90容量%
(II)分解ガソリン(FG) 0〜50容量%
(III)軽質分解ガソリン(LFG) 0〜50容量%
(IV)アルキレート(ALK) 0〜40容量%
(V)軽質ナフサ(DLN) 0〜20容量%
(VI)ブタン 0〜10容量%
(VII)炭素数7のイソパラフィン類(C7IP) 0〜20容量%
(VIII)トルエン 0〜40容量%
(IX)混合キシレン(C8MIX) 0〜40容量%
(X)炭素数9の芳香族留分(C9A) 0〜20容量%
(XI)炭素数10の芳香族留分(C10A) 0〜20容量%
(XII)含酸素化合物 0〜30容量%
を上記(1)〜(6)の条件を満たすように調製すればよい。
また、炭素数7のイソパラフィン分の含有量を高める観点から、(ii)の分解ガソリン、及び(iii)の軽質分解ガソリンについては、少なくともいずれかは配合することが好ましい。
〔ガソリンの性状〕
・リサーチ法オクタン価
JIS K 2280に準拠して測定した。
・硫黄分
JIS K 2541の微量電量滴定酸化法によって測定した。
・芳香族分、オレフィン分
JIS K 2536に準拠して測定した。
・ベンゼン、炭素数7のイソパラフィン分
これらについては、JIS K 2536「石油製品成分試験方法」ガスクロマトグラフィーによる全成分試験方法により測定した。
・蒸留性状
JIS K 2541により測定した。
運転性能の評価方法
排気量660ccで燃料供給システムがキャブレターである車両を用いて、シャーシダイナモメーターにて加速性を測定した。
加速性の測定は、外気温(室温)20℃の雰囲気で以下のようにして行った。
(i)車両の冷却水の水温及び油温を20℃に冷却した後、エンジンを始動し、次いで、アクセル開度50%で、エンジン回転数をアイドリングから3000rpmまで上げる操作を、水温が55℃になるまで繰り返した。水温が55℃になったときの、アイドリングから3000rpmに達するまでの時間を測定し、これを加速時間Aとした。
(ii)暖気運転し、水温、油温が80℃になった後、アクセル開度50%で加速運転を行い、エンジン回転数がアイドリングから3000rpmに達するまでの時間を測定し、これを加速時間Bとした。
(iii)上記(i)(ii)の測定値を用いて、下記の計算から加速時間増加割合(%)を求め、運転性能を評価した。加速時間増加割合が小さい方が運転性能が優れていることを示す。
加速時間増加割合(%)= 〔(A−B)/B〕×100
第1表に示したA1〜E1の基材を用いて、第2表に示す割合で混合してガソリン組成物を調製し、その性状・組成及び性能を第2表に示す。
第1表に示したA1,B1、及び第3表に示したC2〜E4の基材を用いて、第4表に示す割合で混合してガソリン組成物を調製し、その性状・組成及び性能を第4表に示す。
Claims (5)
- 以下の(1)〜(6)の条件を満たす高性能ガソリン。
(1)リサーチ法オクタン価が96以上
(2)硫黄含有量が10質量ppm以下
(3)芳香族分が55容量%以下
(4)オレフィン分が30容量%以下
(5)ベンゼン含有量が1容量%以下
(6)炭素数7のイソパラフィン分が1.5容量%以上 - 芳香族分が50容量%以下である請求項1に記載の高性能ガソリン。
- 炭素数7のイソパラフィン分が2.0容量%以上である請求項1又は2に記載の高性能ガソリン。
- ベンゼンの沸点を含む30℃以上にわたる沸点範囲の留分を蒸留により除去した接触改質ガソリンをガソリン基材として用いた請求項1〜3のいずれかに記載の高性能ガソリン。
- (7)70%留出温度が110〜145℃、(8)90%留出温度が130〜190℃である請求項1〜4のいずれかに記載の高性能ガソリン。
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