JPH09110960A - 硬質ポリウレタンフォームの製造法 - Google Patents

硬質ポリウレタンフォームの製造法

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JPH09110960A
JPH09110960A JP7297582A JP29758295A JPH09110960A JP H09110960 A JPH09110960 A JP H09110960A JP 7297582 A JP7297582 A JP 7297582A JP 29758295 A JP29758295 A JP 29758295A JP H09110960 A JPH09110960 A JP H09110960A
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康 熊谷
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一 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規制フロンであるトリクロロモノフルオロメ
タン(CFC−11)を使用せずに、水を発泡剤に用い
ても独立気泡率が低く連通性に優れ、収縮のない寸法安
定性に優れた硬質ポリウレタンフォームを得る。 【解決手段】 数平均分子量1500〜7000、平均
官能基数2〜4の高分子ポリエーテルポリオールと、数
平均分子量200〜1000、平均官能基数2〜8の低
分子量ポリオールとの特定比率からなるポリオール成分
と、特定組成の整泡剤とを組み合わせて用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬質ポリウレタンフ
ォームの製造法に関する。さらに詳しくは、連通性に優
れた水発泡硬質ポリウレタンフォームの製造法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の硬質ポリウレタンフォームは、発
泡剤としてトリクロロモノフルオロメタン(CFC−1
1)を使用しているため、寸法安定性や断熱性に優れ、
冷蔵庫、冷凍庫、建築用などの断熱材として広く使用さ
れている。しかしながら近年、地球のオゾン層保護のた
め、ハロゲン化炭化水素発泡剤などの規制が開始され
た。この規制対象にCFC−11が含まれており、硬質
ポリウレタンフォームの発泡剤は、オゾン破壊係数の小
さい水素元素含有ハロゲン化炭化水素に移行しつつあ
る。ところが、新しく使われるこれらの発泡剤も、オゾ
ンを破壊することから,高度な断熱性を必要としない場
合には、発泡剤に水が使われている。しかし、水を発泡
剤とする独立気泡の硬質ポリウレタンフォームは経時的
な収縮が大きいという問題がある。その改善策としてポ
リウレタンフォームの気泡を連通化する方法がある。水
を発泡剤として用いる場合の連通性を高める方法として
は、高分子量のポリエーテルポリオール、低分子量のア
ミン系ポリオールおよび低分子量のポリエーテルジオー
ルを併用する方法(例えば特開平6−25375号公
報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法は金型内で充填量を増やした場合の連通性は十分で
ない。本発明の目的は、水を発泡剤として硬質ポリウレ
タンフォームを製造するにあたり、充填量を増やした場
合でも高度な連通性が得られる硬質ポリウレタンフォー
ムの製造法を提供することにある。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、水を発泡
剤として用いて、高度な連通性が得られる硬質ポリウレ
タンフォームを製造する方法について鋭意検討を重ねた
結果、高分子量のポリエーテルポリオールと低分子量の
ポリオールとの組合せからなるポリオールを用い、かつ
特定の整泡剤を併用することにより、上記の問題点を解
決することを見出し、本発明に到達した。すなわち本発
明は、ポリオール(A)とポリイソシアネート(B)と
を、水からなる発泡剤(C)および整泡剤(D)の存在
下で反応させて硬質ポリウレタンフォームを製造する方
法において、(A)として、数平均分子量1,500〜
7,000、かつ平均官能基数2〜4のポリエーテルポ
リオール(a1)と、数平均分子量200〜1,00
0、かつ平均官能基数2〜8のポリオール(a2)とか
らなり、(a1):(a2)の重量比が(5〜40):
(95〜60)であるポリオールを用い、(D)として
分子内にポリシロキサンセグメントとポリオキシアルキ
レンセグメントとを有する線状構造のブロック共重合体
を用いることを特徴とする硬質ポリウレタンフォームの
製造法である。
【0005】本発明で用いられるポリオール(A)を構
成する高分子量のポリエーテルポリオール(a1)は、
多価アルコール、ビスフェノール類、脂肪族アミン、芳
香族アミンなどの活性水素化合物にアルキレンオキサイ
ドを付加した化合物が挙げられる。
【0006】上記多価アルコールの具体例としては、例
えば2価のアルコール(エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、シクロヘキシレングリコールなど)、3価の
アルコール(グリセリン、トリメチロールプロパンな
ど)および4価のアルコール(ペンタエリスリトール、
ジグリセリン、メチルグルコシドなど)が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、グリセリンおよびペンタ
エリスリートルである。
【0007】上記ビスフェノール類の具体例としては、
例えばビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェ
ノールS、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、2,
2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロ
プロパン等が挙げられる。これらのうち好ましいもの
は、ビスフェノールAおよびビスフェノールFである。
【0008】上記脂肪族アミンの具体例としては、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、エチレンジアミンなどが挙げられる。これら
のうち好ましいものはトリエタノールアミンおよびエチ
レンジアミンである。
【0009】上記芳香族アミンの具体例としては、2,
4−または2,6−トルエンジアミン(TDA)、1,
2−,1,3−または1,4−フェニレンジアミン、ア
ミノ基のオルト位に置換基を有するジアミンたとえばジ
エチルトルエンジアミン、1,2−,1,3−または
1,4−キシリレンジアミン、2,4’−または4,
4’−ジアミノジフェニルメタン(MDA)、ナフチレ
ン−1,5−ジアミン、または3,3’−ジクロロ−
4,4’−ジアミノジフェニルメタンなどが挙げられ
る。これらのうち好ましいものはTDAおよびMDAで
ある。
【0010】これらの活性水素化合物に付加するアルキ
レンオキサイドとしては、エチレンオキサイド(以下E
Oと略記)、プロピレンオキサイド(以下POと略
記)、1,2−、2,3−もしくは1,4−ブチレンオ
キサイドおよびこれらの2種以上の併用(ブロックおよ
び/またはランダム付加)が挙げられる。これらのうち
好ましくは、POとEOとの併用である。
【0011】(a1)の数平均分子量は通常1,500
〜7,000、好ましくは、2,000〜6,000で
ある。数平均分子量が1,500未満ではポリウレタン
フォームの連通性が低下し、収縮しやすく、7,000
を超えるとポリウレタンフォームの物理的強度が低下
し、低密度ポリウレタンフォームにしたときに必要な強
度が得られにくい。
【0012】(a1)の官能基数は2〜4であることが
好ましい。官能基数が2未満ではポリウレタンフォーム
の物理的強度が低下し、低密度ポリウレタンフォームに
したときに必要な強度が得られにくく、4を超えるとポ
リオールの粘度が高くなり、ポリイソシアネートとの混
合性が悪くなる。
【0013】(a1)のポリオキシアルキレン鎖中のオ
キシエチレン含有量は通常40〜90重量%、好ましく
は50〜80重量%である。オキシエチレン含有量が4
0重量%未満の場合は、ポリウレタンフォームの連通性
が低下し、収縮しやすく、90重量%を超えるとポリウ
レタンフォームの物理的強度が低下し、低密度ポリウレ
タンフォームにしたときに必要な強度が得られにくい。
また、(a1)中の1級水酸基は全水酸基の通常30%
以下、好ましくは20%以下である。1級水酸基が30
%を越える場合は、得られたポリウレタンフォームの強
度が低下する。
【0014】(A)を構成する低分子量のポリオール
(a2)としては、(a1)の場合と同様の、多価アル
コール、脂肪族アミン、芳香族アミンなどの活性水素化
合物にアルキレンオキサイドを付加した化合物、ポリエ
ステルポリオールなどが挙げられる。
【0015】上記多価アルコールの具体例としては、
(a1)の項で例示した2価のアルコール、3価のアル
コールおよび4価のアルコールのほかに5価以上のアル
コール(ソルビトール、ショ糖など)が挙げられる。こ
れらのうち好ましいものは、ペンタエリスリトールおよ
びソルビト−ルである。脂肪族アミンおよび芳香族アミ
ンとしては、(a1)の項で例示したアミン類が挙げら
れる。
【0016】これらの活性水素化合物に付加するアルキ
レンオキサイドとしては、EO,PO、1,2−、2,
3−もしくは1,4−ブチレンオキサイドおよびこれら
の2種以上の併用(ブロックおよび/またはランダム付
加)が挙げられる。これらのうち好ましくは、PO、E
Oおよびこれらの併用である。
【0017】(a2)に使用できるポリエステルポリオ
ールとしては、ポリカルボン酸とポリオールからの縮合
ポリエステルポリオールが挙げられる。該ポリカルボン
酸としては、アジピン酸、無水フタル酸、テレフタル
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸などが挙げられ
る。これらのうち好ましいものは無水フタル酸およびテ
レフタル酸である。ポリオールとしては、前記多価アル
コールの項で例示した1分子中のヒドロキシル基が2〜
8個のものが挙げられる。これらのうち好ましものはエ
チレングリコール、1,4−ブタンジオールおよびジエ
チレングリコールである。ポリエステルポリオールの具
体例としては、ポリ(エチレングリコール)テレフタレ
ート、ポリ(1,4−ブタンジオールテレフタレー
ト)、ポリ(ジエチレングリコール)テレフタレートな
どが挙げられる。これらのうち好ましいものはポリ(エ
チレングリコール)テレフタレートである。
【0018】また(a2)には、前述したもの以外に、
ヒドロキシル基を2個以上有するオリゴマー類も含まれ
る。該オリゴマー類としては、ポリマーポリオール、ポ
リカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオ
ールなどが挙げられる。
【0019】(a2)の数平均分子量は、通常200〜
1,000、好ましくは300〜1,000である。
数平均分子量が200未満では、ポリウレタンフォーム
の連通性が低下し、収縮しやすく、1000を超える
と、ポリウレタンフォームの物理的強度が低下し、低密
度ポリウレタンフォームにしたときに必要な強度が得ら
れにくい。
【0020】(a2)の平均官能基数は通常2〜8、好
ましくは3〜8である。平均官能基数が2未満ではポリ
ウレタンフォームの物理的強度が低下し、低密度ポリウ
レタンフォームにしたときに必要な強度が得られにく
く、8を超えるとポリオールの粘度が高くなり、ポリイ
ソシアネートとの混合性が悪くなる。
【0021】ポリオール(A)中の(a1):(a2)
の重量比は、通常(5〜40):(95〜60)、好ま
しくは(10〜30):(90〜70)である。(a
1)の比率が5未満ではポリウレタンフォームの連通性
が低下し、収縮しやすく、40を超えると、ポリウレタ
ンフォームの物理的強度が低下し、低密度ポリウレタン
フォームにしたときに必要な強度が得られにくい。
【0022】本発明において使用するポリイソシアネー
ト(B)としては、従来から硬質ポリウレタンフォーム
に使用されているものが使用できる。このようなポリイ
ソシアネートとしては、芳香族ポリイソシアネート、脂
肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、
およびこれらの変性物(例えば、カルボジイミド変性、
アロファネート変性、ウレア変性、ビューレット変性、
イソシアヌレート変性、オキサゾリドン変性など)、イ
ソシアネート基末端プレポリマーなどが挙げられる。
【0023】芳香族ポリイソシアネートの具体例として
は1,3−および1,4−フェニレンジイソシアネー
ト、2,4−および/または2,6−トリレンジイソシ
シアネート(TDI)、粗製TDI、ジフェニルメタン
−2,4’−および/または4,4’−ジイソシアネー
ト(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネ−
ト(粗製MDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネ
ート、トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイ
ソシアネートなどが挙げられる。脂肪族イソシアネート
の具体例としては、イソホロンジイソシアネート、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロ
ヘキシルジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネートなどが挙げられる。脂環
式ポリイソシアネートの具体例としては、キシリレンジ
イソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ートなどが挙げられる。変性ポリイソシアネートの具体
例としては、カルボジイミド変性MDI、ショ糖変性T
DI、ひまし油変性MDIなどが挙げられる。これらの
うちで好ましいものはMDI、粗製MDI、およびショ
糖変性TDIである。
【0024】ポリオール(A)とポリイソシアネート
(B)の比率は種々変えることができるが、イソシアネ
ート指数[(A)からなるポリオール成分の活性水素基
1当量あたりの(B)のイソシアネート基の当量数×1
00]は通常50〜150、好ましくは60〜130で
ある。イソシアネート指数が50未満では得られたポリ
ウレタンフォームの強度が低下し、150を越えると連
通性が低下し、収縮しやすくなる。
【0025】本発明における発泡剤(C)としては、水
を全ポリオールに対して通常4〜12重量%、好ましく
は5〜10重量%使用する。必要により低沸点炭化水
素、ハロゲン化炭化水素等を併用してもよい。
【0026】本発明における整泡剤(D)としては、ポ
リシロキサンセグメントとポリオキシアルキレンセグメ
ントとが、繰り返し結合してなる線状構造のブロック共
重合体を主成分とするもの[例えば、日本ユニカ−
(株)製の「SZ−1923」および「SZ−193
2」]が挙げられる。
【0027】本発明において、ポリウレタン反応に通常
使用される触媒、例えばアミン系触媒[トリエチレンジ
アミン、テトラエチルヘキサメチレンジアミン、ジメチ
ルシクロヘキシルアミン、N−エチルモルホリン、ジメ
チルエタノールアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,
4,0)ウンデセン−7など]、金属触媒(オクチル酸
第1スズ、ジブチルチンジラウレート、オクチル酸鉛な
ど)を使用することができる。触媒の量は、反応混合物
の合計重量に対して、通常0.001〜5重量%であ
る。
【0028】更に必要により、着色剤(染料、顔料)、
可塑剤、充填剤、難燃剤、老化防止剤、抗酸化剤などの
公知の添加剤を使用することができる。
【0029】本発明の方法を用いた硬質ポリウレタンフ
ォームの製造方法の一例を示せば、下記の如くである。
まず、(A)、(C)、(D)および必要により触媒、
その他の添加剤等を所定量混合する。次いでポリウレタ
ン発泡機を使用して、この混合物とポリイソシアネート
成分とを一定の比率で連続的に急速混合する。得られた
混合液をモールドに注入する。硬化後脱型し、硬質ポリ
ウレタンフォームを得る。
【0030】本発明の方法で得られる連通硬質ポリウレ
タンフォームは高強度であり、特に寸法安定性に優れて
いるため、建築用等の断熱材として広く利用できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明をさら
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。実施例中の「部」は重量部を示す。
【0032】実施例および比較例に使用した原料の組成
は次の通りである。 ポリオ−ルA: トリメチロールプロパンにPOとEO
を付加したポリオール OH価=34、分子量=5000、PO/EO=30/
70 全水酸基中の1級水酸基20% ポリオ−ルB: グリセリンにPOとEOを付加したポ
リオール OH価=34、分子量=5000、PO/EO=10/
90 全水酸基中の1級水酸基30% ポリオ−ルC: プロピレングリコールにPOとEOを
付加したポリオール OH価=56、分子量=2000、PO/EO=50/
50 全水酸基中の1級水酸基10% ポリオ−ルD: グリセリンにPOを付加したポリオー
ル OH価=560、分子量=300 ポリオ−ルE: ペンタエリスリトールにPOを付加し
たポリオール OH価=400、分子量=560 ポリオ−ルF: ショ糖にPOを付加したポリオール OH価=450、分子量=1000 「ファイロ−ルPCF」:リン系難燃剤(化成アクゾ社
製) 「SZ−1923」 :ポリジメチルシロキサンセグ
メントとポリオキシエチレンオキシプロピレンセグメン
トとが繰り返し結合してなる線状構造を有する化合物
(整泡剤、日本ユニカ−社製) 「L−5420」 :ポリジメチルシロキサン骨格
の側鎖にポリオキシエチレン鎖を懸吊状に有する化合物
(整泡剤、日本ユニカ−社製) 「DABCO33LV」:アミン系触媒(三共エアプロ
ダクツ社製) 「ミリオネ−トMR−200」:粗製MDI( 日本ポ
リウレタン工業社製)
【0033】
【実施例】
実施例1 ポリオールA10部、ポリオールD90部、「ファイロ
ールPCF」10部、水8部、「SZ−1923」2部
および「DABCO33LV」2部を配合して、25℃
に温調し、この中に25℃に温調した「ミリオネートM
R−200」267部(イソシアネート指数100)を
加え、ホモディスパー(特殊機化製攪拌機)3000r
pmで10秒攪拌後、40℃に温調したモールド[10
×100×5(高さ)cm]にこの混合液を125g注
入した。15分後に脱型し、モ−ルドに未充填部のある
硬質ポリウレタンフォームを得た。このモールドフリー
のフォームの密度を測定し、この密度の1.2倍となる
ようにモ−ルドへの注入量を計算で求め、上記と同じ配
合割合の混合液を注入し、15分後に脱型して硬質ポリ
ウレタンフォームを得た。得られたフォームの物性測定
結果を表1に示す。
【0034】実施例2〜5、比較例1〜3 実施例1の方法に準じて、表1の配合量に従い硬質ポリ
ウレタンフォームを製造した。これらの物性測定結果を
表1に示す。
【0035】フォームの物性等の測定方法は下記のとお
りである。 圧縮強度 :JIS K 7220に従った。 独立気泡率:ASTM D−2856−70に従った。 寸法変化率:脱型1日後、フォーム中央部分から5×5
×5(cm)のサンプルを切り出し、サンプルの高さ方
向の寸法[L2(cm)]を測定した。このサンプルを
23℃の恒温槽に60日放置後、再度寸法[L2(c
m)]を測定し、下記計算式により、高さ方向の寸法変
化率を求めた。 寸法変化率(%)=(L1−L2)×100/L1
【0036】
【表1】
【0037】表1から明らかなように、実施例1〜5の
硬質ポリウレタンフォームは比較例1〜3のものに比べ
て独立気泡率が低く、寸法変化がない。
【0038】
【発明の効果】本発明の硬質ポリウレタンフォーム製造
法を用いることにより、オゾン層を破壊するフロン等の
発泡剤を使用することなく、水のみを発泡剤に用いても
連通性に優れた収縮のないフォームが得られる。上記効
果を奏することから、本発明により得られる硬質ポリウ
レタンフォームは、壁、ドア等の断熱材や充填材として
極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越中 正之 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオール(A)とポリイソシアネート
    (B)とを、水からなる発泡剤(C)および整泡剤
    (D)の存在下で反応させて硬質ポリウレタンフォーム
    を製造する方法において、(A)として、数平均分子量
    1,500〜7,000、かつ平均官能基数2〜4のポ
    リエーテルポリオール(a1)と、数平均分子量200
    〜1,000、かつ平均官能基数2〜8のポリオール
    (a2)とからなり、(a1):(a2)の重量比が
    (5〜40):(95〜60)であるポリオールを用
    い、(D)として分子内にポリシロキサンセグメントと
    ポリオキシアルキレンセグメントとを有する線状構造の
    ブロック共重合体を用いることを特徴とする硬質ポリウ
    レタンフォームの製造法。
  2. 【請求項2】 (a1)のポリオキシアルキレン鎖中
    の、オキシエチレン含有量が40〜90重量%であり、
    かつ1級水酸基が全水酸基の30%以下である請求項1
    記載の製造法。
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