JPH09110364A - ロック機構を備えたブロック吊り具 - Google Patents

ロック機構を備えたブロック吊り具

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JPH09110364A
JPH09110364A JP29750895A JP29750895A JPH09110364A JP H09110364 A JPH09110364 A JP H09110364A JP 29750895 A JP29750895 A JP 29750895A JP 29750895 A JP29750895 A JP 29750895A JP H09110364 A JPH09110364 A JP H09110364A
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block
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hook
locking mechanism
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Yasuo Kawachi
保雄 河内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成の装置で、ブロックを一定の当接
・押圧力で、損傷させることなく保持できるロック機構
を備えたブロック吊り具を提供する。 【解決手段】 ブロックに当接・押圧する左右一対の当
接部を有する保持部材と、該保持部材のブロックへの当
接・押圧による保持とブロックからの取外しを可能とす
る保持部材係止機構と、該保持部材係止機構の作動を許
容・阻止するロック機構とを備えた構成よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロック機構を備え
たブロック吊り具に係り、より詳細には、ブロック、U
字溝ブロック等を吊り上げて運搬・移動する際のブロッ
クの外れを防ぐロック機構を備えたブロック吊り具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、U字溝ブロック吊り具としては、
本願発明者が提案した(実開平4−16779号参照)
等が知られている。このU字溝ブロック吊り具は、支持
部材の下部に横軸を配し、該横軸に上リンクと下リンク
とを折れ線状に配してなる左右一対の前脚部と左右一対
の後脚部とを有するU字溝保持部材の上記上リンクを該
各脚部の内角部が対向するように軸支し、かつ該前後脚
部の下リンクのそれぞれの下端隅部に上記U字溝の内曲
面と面当接する曲面当接部を設けると共に、該左右一対
のそれぞれの脚部の下リンクの下端部間を前側横軸と後
側横軸で軸支して該前後脚部の曲面当接部間を拡狭でき
るように形成している。そして、前側横軸と後側横軸と
の間をその開脚幅を規制する連結棒で軸支すると共に、
該連結棒と上記支持部材との間に、上記両曲面当接部間
の拡狭を許容するU字溝保持部材係止機構を配してい
る。U字溝ブロックを吊り上げる際、該曲曲面当接部間
の拡がりを許容し、該U字溝ブロックを外す際、該両曲
面当接部間の拡がり阻止状態にできるようにしている。
【0003】また、外側から挟んで保持するブロック用
吊り具が知られている。この形のブロック用吊り具は、
一対の支軸部材の一端に、中央部の支点軸で軸支してX
字形状に重合した挟持杆の一端部をそれぞれ軸支し、他
端を逆V字形状に連結して支軸部材と挟持杆とで菱形の
パンタグラフ形状に形成し、X字形状の挟持杆の下端部
材に物品挟持部材を備えたパンタグラフ機構を複数個本
体ビームに軸支した保持部材を形成し、この保持部材を
本体ビームに中空のシャフトを介して連結すると共に、
保持部材係止機構を介在させて構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のU字溝ブロック吊り具では、内側より曲面当接部の拡
がりを許容して、張り出す(当接・押圧)力でU字溝ブ
ロックの内曲面で保持する構成である。保持部材係止機
構があるとはいえ、衝突や急激な停止などにより衝撃が
ブロック保持部材に加わると、曲面当接部が拡狭しよう
とする。拡がろうとすると張り出す力が強くなり、U字
溝ブロックの角部の内側に応力が集中し、割れて落ちる
おそれがあった。また、逆に曲面当接部が狭まると、逆
に張り出す力が弱くなり、滑って落ちるおそれがあっ
た。
【0005】また、ブロックを外側から挟む形式のブロ
ック吊り具では、クレーンやブロックが何処かに当たっ
たり、急速上昇・下降によりブロックに衝撃が加わり、
挟む力(当接・押圧する力)が強くなる場合はブロック
が割れるおそれがあり、挟む力が弱くなると、ブロック
が滑り落ちるおそれがあった。特に、障害が有って見え
ない場所を移動させる場合には、注意してクレーンを操
作しても障害に当たって、ブロックを落下させる事故が
起こり易かった。
【0006】そこで、本発明者はこのような問題に鑑
み、種々ブロック吊り具について研究し、ロック機構を
設けた吊り具とし、ブロックを保持した後、ロック機構
を作動することにより、物品保持部材に衝撃が加わり当
接・押圧する力が変わろうとしても、それを阻止して、
均一の力で保持できることを究明した。
【0007】本発明は、上述した問題に対処して創案し
たものであって、その目的とする処は、簡単な構成の装
置で、ブロックを一定の当接・押圧力で、損傷させるこ
となく保持できるロック機構を備えたブロック吊り具を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するための手段としての本発明のロック機構を備えたブ
ロック吊り具は、ブロックに当接・押圧する左右一対の
当接部を有する保持部材と、該保持部材のブロックへの
当接・押圧による保持とブロックからの取外しを可能と
する保持部材係止機構と、該保持部材係止機構の作動を
許容・阻止するロック機構とを備えたブロック吊り具で
あって、上記保持部材係止機構が、筒体内部に配置され
ていて、上部にフックを備え、下部に連結棒と直接又は
間接的に揺動自在に取着した揺動自在レバーと、吊り具
脚部の着地の際、該揺動自在レバーが上動して上記フッ
ク上端部と当接して上下動を規制するフック当接部と、
該フック当接部の下部に設けられ、上記吊り具を吊り上
げる際に、上記揺動自在レバーが上動して上記フックと
係合する係合部とより形成されてなり、上記ロック機構
が、上記保持部材係止機構の揺動自在レバーを軸支する
ように連結棒の間に設けられ、多数の凹凸が形成された
鋸歯係合部と、該鋸歯係合部に噛合、解除する係止部が
形成された回動可能の係止部材と、該係止部材を鋸歯係
合部との噛合位置と噛合を解く解除位置に回動させるレ
バーとからなることを特徴とする。
【0009】また、請求項2のロック機構を備えたブロ
ック吊り具は、上記保持部材が、U字溝ブロックのU字
溝にU字溝保持部材を挿入、当接して保持するように、
吊り部材を4箇所で掛ける支持部を4箇所設けた前後一
対の連結板間に横部材を架設し、該連結板に上リンクの
一端を回動可能に軸支し交叉させて下リンクと連結し、
かつ両リンクを折れ線状に配してなる左右一対の前脚部
と左右一対の後脚部とを有し、該前後脚部の下リンクの
それぞれの下端隅部に上記U字溝の内局面と面当接する
局面当接部を設けると共に、該左右一対のそれぞれの脚
部の下リンクの下端部間を前側横軸と後側横軸で軸支し
て該前後脚部の局面当接部間を拡狭できるように形成
し、また該前側横軸と後側横軸との間をその開脚幅を規
制する連結棒で軸支すると共に、該連結棒と上記支持部
材との間に、上記両局面当接部間の拡狭を許容するU字
溝保持部材係止機構を配し、上記U字溝ブロックを吊り
上げる際、該両局面当接部間の拡がりを許容し、また該
U字溝ブロックを外す際、該両局面当接部間の拡がり阻
止状態にできるようにし、上記保持部材係止機構を横部
材に吊設して構成している。
【0010】また、請求項3のロック機構を備えたブロ
ック吊り具は、上記保持部材が、一対の支軸部材の一端
に、中央部の支点軸で軸支してX字形状に重合した挟持
杆の一端部をそれぞれ軸支し、他端を逆V字形状に連結
して支軸部材と挟持杆とで菱形のパンタグラフ形状に形
成し、X字形状の挟持杆の下端部材に物品当接部を備え
たパンタグラフ機構を複数個本体ビームに軸支して構成
している。
【0011】
【発明の効果】本発明の請求項1のロック機構を備えた
ブロック吊り具によれば、保持部材係止機構によってブ
ロックを均一な力で保持すると共に、衝撃が加わって保
持部材係止機構が作動しようとしても、この作動をロッ
ク機構で阻止するようにしているので、ブロック保持部
材がブロックを当接・押圧する力は一定であり、ブロッ
クを落下させたり破損させたりすることを軽減すること
ができ、吊り上げ作業を簡略化するという効果を有す
る。しかも、ロック機構は係止部材とレバーとからなる
構成であり、装置が簡単である。
【0012】また、請求項2のロック機構を備えたブロ
ック吊り具によれば、U字溝ブロックに使用すると、U
字溝ブロックの内部底曲面を内方向より外方向に当接・
押圧保持することで、該U字溝ブロックを均一な力で押
圧保持すると共に、面接触させるようにしているので、
保持部材がU字溝ブロックのU字溝内面に確実に保持さ
れ、U字溝ブロックを安定した状態で吊り上げられ、吊
り上げ作業を簡略化するという効果を有する。しかも、
吊り具に衝撃が加わってU字溝ブロックを押圧保持する
保持部材係止機構が作動しようとしても、ロック機構で
阻止し、均一な力で押圧保持するので、ブロック保持部
材がU字溝ブロックを当接・押圧する力は一定であり、
当接・押圧する力が変わらないから、U字溝ブロックを
落下させたり、U字溝ブロックの内部底曲面を破損させ
たりすることを軽減することができる。
【0013】また、請求項3のロック機構を備えたブロ
ック吊り具によれば、ブロックを外方向から挟持するよ
うに当接・押圧することで、ブロックを均一な力で確実
に押圧保持すると共に、ブロックを安定した状態で吊り
上げられ、吊り上げ作業を簡簡略化するという効果を有
する。しかも、吊り具に衝撃が加わってブロックを押圧
保持する保持部材係止機構が作動しようとしても、ロッ
ク機構で阻止し、均一な力で押圧保持するので、ブロッ
ク保持部材がブロックを当接・押圧する力は一定であ
り、当接・押圧する力が変わらないから、ブロックを落
下させたり、ブロックを破損させたりすることを軽減す
ることができるという効果を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を具体化した最良の実施形態について説明する。ここ
に、図1〜図7は本発明の一実施形態を示し、図1は本
発明に係るロック機構を備えたブロック吊り具の側面
図、図2は正面図、図3はは使用状態を説明するための
側面図、図4は連結棒部分の組み立て状態を説明するた
めの斜視図、図5はブロック吊り具の保持部材係止機構
を有する筒体部の断面図、図6はロック機構の断面図、
図7は保持部材係止機構の作用説明図である。
【0015】本実施形態のロック機構を備えたブロック
吊り具1は、側溝等のU字溝ブロックaを吊り上げるた
めの吊り具であって、概略すると、一対の連結板2,2
とこの連結板2,2間に架設した横部材3に固定され、
U字溝ブロックaのU字溝内部に内挿保持するU字溝保
持部材4と、このU字溝保持部材4の拡狭を許容する保
持部材係止機構5と、この保持部材係止機構5と連係す
るように設けられ、この作動を許容・阻止することによ
りU字溝保持部材4の拡狭の作動を許容または阻止する
ロック機構6より構成されている。
【0016】連結板2は、クレーン等の吊り具を上下動
等させる吊り上げ装置(図示せず)とワイヤーロープ、
チェーン等を接続する部分であって、左右一対の鋼製板
材から形成されている。両連結板2,2の間隔は横部材
3により所定の間隔に固定され、横部材3の中央部には
下方に延びて筒体51が固定され、保持部材係止機構5
に連結され、各連結板2の上方の隅部に吊り部21,2
1を設けてクレーン、リフト等で吊り上げるようにして
いる。このように4点で吊り上げると、安定して吊り上
げことができる。また、下方の隅部に軸支部22,22
を設け、この軸支部22でU字溝保持部材4を軸支する
ようにしている。
【0017】U字溝保持部材4は、前側脚部41と後側
脚部42との前後の脚を有している。そして、前側脚部
41は左右一対の上リンク43,43と下リンク44,
44とを有し、上リンク43,43と下リンク44,4
4とは、折れ線状(図1で”逆く”字状)に軸支・連結
されている。左右それぞれの、前、後側脚部の上リンク
43,43は互いにX字形状に配置され、その上端部が
連結板2の下方の隅部の軸支部22,22に遊動自在に
軸支されている。また、下リンク44,44の下端部で
前側横軸45によって連結されている。
【0018】図4に示すように、前側横軸45は中心棒
に筒体45aを装着して、筒体45aを下リンク44,
44で挟持固定できるようにしている。また、下リンク
44,44の下端隅部に、曲面で当接する当接部を形成
する曲板46が、その突出面が外方を向くように固定さ
れ、U字溝ブロックaの内部底隅局面bと面接触するよ
うに形成されている。また、後部脚部42は上述した前
側脚部41と同様に、折れ線状(図1で”く”字状)に
軸支・連結された上リンク43,43と下リンク44,
44とを有し、中心棒に筒体47aを装着した後側横軸
47で下リンク44,44間を接続して形成している。
ここで、前側横軸45は後側横軸47より広幅で、前側
脚部41が後側脚部42を挟持するように配されてい
る。また、前側横軸45を形成する筒体45aには、前
側横軸45と後側横軸47との間の開脚幅を規制する連
結棒48を装着するための装着孔45bを有し、後側横
軸47を形成する筒体47aには、装着孔47bを有し
ている。連結棒48はU字溝ブロックaの幅に調整でき
るようにした調整機構を備え、外調整機構は、ネジとナ
ットによる片方向あるいは両方向に拡大動をする機構
(ここでは、図4に示すようにタンバックルを用いてい
る。)によって形成されている。そして、連結棒48と
横部材3との間に保持部材係止機構5が配してある。
【0019】保持部材係止機構5は、両当接部(曲板)
46,46間の拡狭を許容し、両当接部46,46がU
字溝ブロックaの内底隅面に面当接した際、両当接部4
6,46間の拡がりを許容し、また非当接の際、両当接
部46,46間の拡がり阻止状態にできるようにした機
構である。図5に示すように、保持部材係止機構5は、
縦方向の筒体51の内部に配置されていて、上部にフッ
ク52を備え、下部に筒体51に対してスプリング53
を介して直接または間接的に揺動自在に取着した揺動自
在レバー54を備えた摺動体55と、前後脚部41,4
2の当接部を形成する曲板46,46が狭まった際、揺
動自在レバー54が上動してフック上端部と当接して上
動を規制するならい曲線を有するフック当接部56と、
フック当接部56の下部位に設けられ、フック52と係
合するフック係合部57と、フック係合部57の下部位
にあるフック誘導体58とより形成されている。
【0020】ここで、揺動自在レバー54は棒状体であ
って、スプリング53により、垂直状態に保持できるよ
うに配され、またフック当接部56は、筒体51の内部
上端に、下向きにならい曲線を有し、揺動自在レバー5
4のフック当接部56の上端部が当接誘導され、フック
係合部57と誘導係合されるように構成されている。ま
た、筒体51は上部で横板3に固着されていて、この筒
体51に嵌合して上下方向に摺動し、揺動自在レバー5
4を上下動させる摺動体55の下部には連結棒48と遊
動自在に装着する筒体59が設けられ、筒体59によっ
て連結棒48と接続されている。
【0021】筒体59と連結棒48とは、通常、ネジ止
め等によって固定されている。ここで、ならい曲線より
なるフック当接部56は、中央部分が下方向に突出する
波状の曲面によって形成され、該曲面に沿って揺動自在
レバー54のフック当接部56を当接移動・保持するよ
うに形成されている。また、フック係合部57は、フッ
ク当接部56の下部に配設され、上面側がフック52の
移動する方向に下傾斜すると共に、終端が上方向きの係
合端57aを有している。係合端57aは、フック当接
部56の中央突出部56aよりフック移動方向にずれた
位置に形成され、この係合端57aに係合・保持されて
いる状態の揺動自在レバー54が上動した際、そのフッ
ク52が再びフック当接部56の中央突出部56aによ
って形成される係合部56bに係合状態とならないよう
にしている。また、フック係合部57の下面は、フック
52を誘導するためにフック52の移動する方向に上傾
斜するように形成されている。また、フック誘導体58
は、筒体51の内壁面より中央方向に突出するフック誘
導面を備え、フック係合面57の斜下方部位に固定され
ている。揺動自在レバー54に軸支されて摺動体55が
筒体51内に嵌合され、摺動体55にロック機構6と係
合する鋸歯係合部60が形成されている。
【0022】ロック機構6は、図6に示すように、筒体
51に設置され、保持部材係止機構5の摺動体55に連
結され又は解除され、この摺動体55の摺動を阻止又は
許容する。このロック機構6は、本発明の最も大きな特
徴とするU字溝保持部材4の拡狭の作動を許容または阻
止する作用をする機構であり、保持部材係止機構5の鋸
歯係合部60と連結または解除する係止部材61と、該
係止部材61を連結する噛合位置と離脱する解除位置と
に維持するレバー62と、係止部材61を噛合位置に維
持するように付勢するバネ63とから構成している。係
止部材61は、筒体51の外側に固定されたブラケット
64に回動可能に軸支されると共に、端部でバネ63を
介してブラケット64に連結され、レバー62により回
動される。係止部材61のバネ62が連結されてない側
には係止歯65が摺動体55の鋸歯係合部60と噛合可
能に設けられ、係止歯65が鋸歯係合部60と噛合うこ
とにより連結され、噛合がなくなることにより解除され
る。また、バネ63が連結されている側には凹部66に
より阻止爪66a,開放爪66bが略90°離れて形成
されている。レバー62は、ブラケット64に回動可能
に軸支され、一端をハンドル部62aとし、他端を作動
端62bとしている。作動端62bは多角形に、係止部
材61の凹部66に遊嵌状に配置するように形成し、ハ
ンドル部62aを回動すると、作動端62bが阻止爪6
6aまたは開放爪66bを押して、係止部材61を回動
させ、係止歯65を鋸歯部60と歯合または歯合解除位
置に維持できるようにしている。
【0023】そして、本実施形態のU字溝ブロック吊り
具は、まず、ロック機構6のレバー62のハンドル部6
2aを下げ、係止部材61の開放爪66bを押して係止
部材61を係止歯65の鋸歯部60との噛合を解除して
解除位置に維持する。この状態で、支持部2をクレーン
等で連結した状態で、運搬・吊り上げ移動するU字溝ブ
ロックaのU字溝内部に、そのU字溝保持部材4を内挿
できるようにして下降・着地させると、U字溝保持部材
4上の上リンク、下リンクのリンク作用によって、下リ
ンクの下端部に固定されている両曲板間をU字溝保持部
材係止機構5を介して、曲板間が拡がり、曲面当接部を
形成する曲板をU字溝ブロックaの内部に挿入・着地す
ると、揺動自在レバー54が押し上げられて、フック係
合部57の係合端57aとの係合が解除され、フック当
接部56に当接し、かつスプリング53に逆らって、揺
動自在レバー54の先端のフック52が、フック当接部
56に沿って移動し、その端部(筒体51の壁面に接触
する位置)に位置する。
【0024】そして、再び、支持部材2をクレーン等に
よって引き上げると、揺動自在レバー54のフック52
が、フック誘導体58に沿ってスプリング53の復帰力
によって摺動し(図7d参照)、揺動自在レバー54が
下動し、垂直状態を保持する(図7a参照)。そこで、
前後曲板46,46の間隔がリンク43,43、44,
44の作用によって広がる状態となっているので、U字
溝ブロックaの内部を外方向に、その重量によって圧迫
押圧され、U字溝ブロックaを押圧保持することにな
り、U字溝ブロックaを押圧した状態を保持し、U字溝
ブロックaが吊り上げ運搬・移動できるように作用する
(図3参照)。
【0025】ここで、ロック機構6のレバー62のハン
ドル部62aを上げ、係止部材61の阻止爪66aを押
して係止部材61を係止歯65と鋸歯係合部60とを噛
合して噛合係合位置に維持する。このロックが作動した
状態で、下リンク44,44でもって、U字溝保持部材
係止機構5を押しても、引いても摺動体55は上下移動
せず、U字溝ブロックaの内部を外方向に、圧迫押圧す
る変化も内方向に狭まる変化もなく、一定の力で押圧す
る。従って、U字溝ブロックaを下においても、吊り具
から解除することができない。
【0026】次に、所定位置にU字溝ブロックaを運搬
・移動させて吊り具から取り外すには、所定位置に下ろ
してから、ロック機構6のレバー62のハンドル部62
aを下げ、係止部材61の開放爪66bを押して係止部
材61を係止歯65と鋸歯部60との噛合を解除する位
置に変えて維持する。そして、吊り具を下げていくと、
下リンク44,44の作動でもって、その先端のフック
52がフック係合部57の下面に形成された傾斜面に沿
い、スプリング53に逆らって誘導され、更に筒体51
の内部上面に配置されているならい曲面よりなるフック
当接部55に当接する(図7b参照)そして、揺動自在
レバー54のフック52は、スプリング53の復帰力に
よって、フック当接部56のならい曲面に沿って移動
し、係合部56bに係合保持される。ここで、曲板4
6、46間の間隔の広がり許容状態が解除されると共に
広がり許容阻止状態となり、U字溝保持部材4との係合
が解かれ、U字溝ブロックaを取外して所定の吊り上げ
移動が完了できる。
【0027】そして、次のブロックaを吊り上げ移動す
る場合は、吊り具を、再度、吊り上げると、揺動自在レ
バー54が上動し、フック係合部57の上面に形成され
る傾斜面に沿って移動して、係合端57aで係合・保持
され(図7c参照)、ここで、ロック機構6のレバー6
2のハンドル部62aを上げ、係止部材61の阻止爪6
6aを押して係止部材61を係止歯65と鋸歯部60と
を噛合し、広がり許容阻止状態が保持されるようにす
る。
【0028】従って、本実施例のU字溝ブロック用吊り
具によれば、1個の吊り具によって、U字溝保持部材4
とU字溝ブロックaのU字溝内面に確実に保持されるこ
とにより、U字溝ブロックaを安定した状態で吊り上げ
られると共に、吊り上げ作業を簡略化し、かつU字溝の
破損を軽減できる。
【0029】なお、本考案は、上述した実施形態に限定
されるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で
変形実施できるものを含む。因みに、上述した実施形態
では、ロック機構を係止部材61を噛合位置に維持する
ように付勢するバネ63を有する構成としているが、例
えば、図8、図9に示すように、バネがない構成しても
よい。すなわち、図8に示すロック機構は、バネの有無
およびレバーの構造が上記図6のロック機構とは大きく
異なるのみで、その他は略同様であるので、上記図6の
ロック機構に相当する部分には同一符号を付して詳細な
説明を省略する。図8のレバー62は、その作動端に摺
動部67を設け、この摺動部67で係止部材61の阻止
爪66a,開放爪66bを作動し係止するようにしてい
る。
【0030】図9に示すロック機構は、バネが必須であ
ると共にレバーの構造が上記図6のロック機構とは大き
く相違し、その他は略同様であるので、上記図6のロッ
ク機構に相当する部分には同一符号を付して詳細な説明
を省略する。この図9のレバー62は、その作動端に抽
出退杆68を軸支し、レバー62を回動して抽出退杆6
8を前後退させることにより、係止部材61の開放爪6
6bを回動する。すなわち、抽出退杆68を後退させる
と、開放爪66bとの接触が解かれ、ばね63の付勢力
により係止部材61が回動し、係止歯65と鋸歯部60
との噛合し、保持部材係止機構は作動させることができ
ず、ブロックへの押圧力が変わらない。逆に、レバー6
2を回動して抽出退杆68を前進させると、開放爪66
bを押してばね63の付勢力に逆らって係止部材61が
回動し、係止歯65と鋸歯部60との噛合を解除する位
置に係止歯65を変えて、その状態に維持する。この場
合は保持部材係止機構は作動させることができる。図9
中69はレバー62を回動可能に軸支するリンク杆であ
る。
【0031】また、上述したロック機構は、本発明にお
けるU字溝ブロック用吊り具の他に、図10に示すよう
なX字状吊り具等における各種吊り具におけるU字溝保
持部材係止機構と連結しても使用できる。図10に示す
X字状吊り具10は、一対の支軸部材11,11の一端
に、中央部の支点軸で軸支してX字形状に重合した挟持
杆12の一端部をそれぞれ軸支し、他端を逆V字形状に
連結して支軸部材12と挟持杆12とで菱形のパンタグ
ラフ形状に形成し、X字形状の挟持杆の下端部材に物品
挟持部材を備えたパンタグラフ機構を複数個本体ビーム
13に軸支した保持部材14を形成し、この保持部材1
4を本体ビーム13に中空のシャフト15を介して連結
すると共に、保持部材係止機構16をシャフト15に介
在させるとともに、ロック機構17を連結して構成して
いる。この例の保持部材14は、ブロックを挟持するよ
うにしている点で上記の例と異なるが、保持部材係止機
構16、ロック機構17等は同様に構成できるので、説
明を省略する。
【0032】その他、上述実施形態では、U字溝保持部
材を上リンクと下リンクとを折れ線状に配してなる左右
一対の前脚部と左右一対の後脚部とで形成したが、左右
方向に3個以上配置するような構成としてもよい。ま
た、U字溝保持部材係止機構は、他の構成でもって、そ
の機構を形成してもよいことは当然である、また、スプ
リングの他に、揺動自在レバーの重心を下部位に位置さ
せ垂直状態に復帰する形態等としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のU字溝ブロック用吊り
具を示す側面図である。
【図2】 正面図である。
【図3】 使用状態を説明するための側面図である。
【図4】 連結棒部分の組み立て状態を説明するための
斜視図である。
【図5】 保持部材係止機構を有する筒体部の断面図で
ある。
【図6】 ロック機構の作用説明図である。
【図7】 保持部材係止機構の作用説明図である。
【図8】 ロック機構の他の例を示す断面図である。
【図9】 ロック機構の他の例を示す断面図である。
【図10】ブロック吊り具の他の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,10・・・吊り具、2・・・支持部材、3・・・横
板部材、4・・・U字溝保持部材(保持部材)、5・・
・保持部材係止機構、6・・・ロック機構、21・・・
吊り部、22・・・軸支部、41・・・前側脚部、42
・・・後側脚部、43・・・左右一対の上リンク、44
・・・下リンク、45・・・前側横軸、45a・・・筒
体,46・・・曲板(当接部),47・・・後側横軸,
47a・・・筒体,48・・・連結棒,49・・・装着
孔、51・・・筒体、52・・・中心棒,52・・・フ
ック,53・・・スプリング,54・・・揺動自在レバ
ー,55・・・摺動体,56・・・フック当接部,56
a・・・中央突出部,56b・・・係合部、57・・・
フック係合部,57a・・・係合端,58・・・フック
誘導体,59・・・筒体、60・・・噛合部、61・・
・係止部材、62・・・レバー、62a・・・ハンドル
部、62b・・・,65・・・係止歯,66・・・凹
部,66a・・・阻止爪,66b・・・開放爪、a・・
・U字溝ブロック、b・・・U字溝ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロックに当接・押圧する左右一対の当
    接部を有する保持部材と、該保持部材のブロックへの当
    接・押圧による保持とブロックからの取外しを可能とす
    る保持部材係止機構と、該保持部材係止機構の作動を許
    容・阻止するロック機構とを備えたブロック吊り具であ
    って、 上記保持部材係止機構が、筒体内部に配置されていて、
    上部にフックを備え、下部に連結棒と直接又は間接的に
    揺動自在に取着した揺動自在レバーと、吊り具脚部の着
    地の際、該揺動自在レバーが上動して上記フック上端部
    と当接して上下動を規制するフック当接部と、該フック
    当接部の下部に設けられ、上記吊り具を吊り上げる際
    に、上記揺動自在レバーが上動して上記フックと係合す
    る係合部とより形成されてなり、 上記ロック機構が、上記保持部材係止機構の揺動自在レ
    バーを軸支するように連結棒の間に設けられ、多数の凹
    凸が形成された鋸歯係合部と、該鋸歯係合部に噛合、解
    除する係止部が形成された回動可能の係止部材と、該係
    止部材を鋸歯係合部との噛合位置と噛合を解く解除位置
    に回動させるレバーとからなることを特徴とするロック
    機構を備えたブロック吊り具。
  2. 【請求項2】 上記保持部材がU字溝ブロックのU字溝
    にU字溝保持部材を挿入、当接して保持するように、吊
    り部材を4箇所で掛ける支持部を4箇所設けた前後一対
    の連結板間に横部材を架設し、該連結板に上リンクの一
    端を回動可能に軸支し交叉させて下リンクと連結し、か
    つ両リンクを折れ線状に配してなる左右一対の前脚部と
    左右一対の後脚部とを有し、該前後脚部の下リンクのそ
    れぞれの下端隅部に上記U字溝の内局面と面当接する局
    面当接部を設けると共に、該左右一対のそれぞれの脚部
    の下リンクの下端部間を前側横軸と後側横軸で軸支して
    該前後脚部の局面当接部間を拡狭できるように形成し、
    また該前側横軸と後側横軸との間をその開脚幅を規制す
    る連結棒で軸支すると共に、該連結棒と上記支持部材と
    の間に、上記両局面当接部間の拡狭を許容するU字溝保
    持部材係止機構を配し、上記U字溝ブロックを吊り上げ
    る際、該両局面当接部間の拡がりを許容し、また該U字
    溝ブロックを外す際、該両局面当接部間の拡がり阻止状
    態にできるようにし、上記保持部材係止機構を横部材に
    吊設している請求項1に記載のロック機構を備えたブロ
    ック吊り具。
  3. 【請求項3】 上記保持部材が、一対の支軸部材の一端
    に、中央部の支点軸で軸支してX字形状に重合した挟持
    杆の一端部をそれぞれ軸支し、他端を逆V字形状に連結
    して支軸部材と挟持杆とで菱形のパンタグラフ形状に形
    成し、X字形状の挟持杆の下端部材に物品当接部を備え
    たパンタグラフ機構を複数個本体ビームに軸支してなる
    請求項1に記載のロック機構を備えたブロック吊り具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012109825A1 (zh) * 2011-02-15 2012-08-23 长沙中联重工科技发展股份有限公司 锁定装置、顶升机构、布料机以及顶升机构自动提升方法
CN112875501A (zh) * 2021-02-04 2021-06-01 山西省工业设备安装集团有限公司 一种建筑用钢结构件吊装夹具

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