JPH09110328A - エレベータ試験装置 - Google Patents

エレベータ試験装置

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JPH09110328A
JPH09110328A JP26742895A JP26742895A JPH09110328A JP H09110328 A JPH09110328 A JP H09110328A JP 26742895 A JP26742895 A JP 26742895A JP 26742895 A JP26742895 A JP 26742895A JP H09110328 A JPH09110328 A JP H09110328A
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guide
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elevator
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山 哲 志 越
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井 正 昭 平
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垣 薫 雄 中
Hideya Obara
原 英 也 小
Shigeru Takaishi
石 茂 高
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/04Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes
    • B66B7/046Rollers

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 かご枠の昇降速度や試験時間に制限を受ける
ことがない、高速エレベータの開発に適したエレベータ
試験装置を提供する。 【解決手段】 本発明のエレベータ試験装置は、かご枠
を吊り下げる架台と、かご枠に取り付けられたローラガ
イドの案内輪と対向するように架台に固定された、案内
輪を回転駆動する案内輪回転機構と、案内輪をガイドレ
ールの撓み方向に変位させる案内輪変位機構とを備え
る。そして、制御手段により案内輪の回転速度および変
位量を制御することにより、かご枠を実際に昇降させる
ことなく、かご枠の昇降をシミュレートした試験を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータ試験装置
に関し、より詳しくは、かご枠の昇降を案内するガイド
レールの撓みに起因してかご枠に生じる振動を、かご枠
を実際に昇降させることなく試験することができる試験
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図6を参照してエレベータの構造
を概説すると、建物1の内部に設けられた昇降路2の壁
面2a、2bには、垂直方向に延びる左右一対のガイド
レール3L、3Rが複数のブラケット4を介して取り付
けられている。また、昇降ロープ5により吊り下げられ
たかご枠6には、防振ゴムを介して乗りかご7が取付け
られている。
【0003】前記かご枠6の上下左右の4箇所には、ガ
イドレール3L(3R)に接触しながら転動する案内輪
8a、8b、8cをそれぞれ有するローラガイド8W、
8X、8Y、8Zが設けられている。前記案内輪8a、
8b、8cは、かご枠6に取り付けられた図示されない
懸架機構により回転自在に支持されるとともに、やはり
図示されないばね機構によりガイドレール3L(3R)
に押圧されている。そして、図7に示すように、前記案
内輪8a、8bはガイドレール3L(3R)を壁面2a
(2b)と平行な方向に挟んでいる。また、前記案内輪
8cは、壁面2a(2b)に対して垂直な方向からガイ
ドレール3L(3R)に接触するようにされている。
【0004】ところで、左右一対のガイドレール3L、
3Rには、加工時や保管時、運搬時などに発生する曲り
変形が生じている。また、ガイドレール3L、3Rを取
り付ける建物1の壁面2a、2bの波打ちや、ガイドレ
ール据付時の作業精度等により、左右一対のガイドレー
ル3L、3Rには、図7に示したように壁面2a(2
b)に対して垂直な方向の撓みδ、および壁面2a(2
b)に対して平行な方向の撓みεが生じることが避けら
れない。さらに、左右一対のガイドレール3L、3Rに
は、案内輪8a、8b、8cが押圧されることに起因す
る撓みも生じる。したがって、かご枠6が昇降する際に
は、左右一対のガイドレール3L、3Rの撓みによって
案内輪8a、8b、8cが強制変位させられるので、か
ご枠6には起振力が作用し、乗りかご7に不快な振動が
生じる。
【0005】一方、建築物の高層化に伴ってエレベータ
の昇降速度の一層の高速化が求められているが、左右一
対のガイドレール3L、3Rの撓みに起因して乗りかご
7に生じる振動が、昇降速度が増加するに連れて大きく
なる。これにより、エレベータを高速化する際には、乗
りかごに生じる振動を抑制した乗り心地の優れたエレベ
ータを開発する必要がある。そこで、従来は、昇降に伴
って乗りかごに生じる振動現象を把握したり、開発した
エレベータの振動性能を検証したりするために、昇降路
を有するエレベータ専用の実験建物を建築し、実際にか
ご枠を昇降させて試験を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
昇降速度が600m/分で、加速、減速時の加速度が
0.1Gの性能を有するエレベータを10秒間にわたっ
て定常速度で昇降させる振動試験を行うためには、20
2mの長さを有する昇降路が必要となる。すなわち、高
速エレベータを実際に昇降させて振動試験を行うために
は、非常に高層な実験建物が必要となり、建築に要する
費用が膨大なものとなる。また、仮にこのような実験建
物を建築することができたとしても、定常速度での昇降
時間はわずか10秒であり、振動現象をじっくり観察す
る時間的余裕がない。さらに、乗りかごに生じる振動も
実験建物に据え付けられたガイドレールの撓み具合に限
定され、ガイドレールの撓み具合を種々変更して様々な
振動試験を行うことができない。すなわち、実験建物を
建築し、乗りかごを実際に昇降させて振動試験を行う従
来のエレベータ試験装置では、乗りかごの昇降速度や実
験時間に制限があり、より一層高速なエレベータを開発
することができないという問題点がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、従来の技術が有
する問題点を解消し、乗りかごの昇降速度や実験時間に
制限を受けることがない、高速エレベータの開発に適し
たエレベータ試験装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のエレベータ試験
装置においては、試験を行うかご枠を架台に吊り下げ
る。そして、前記架台には、かご枠に設けられた案内輪
と対向するように案内輪変位機構と案内輪回転機構が固
定される。前記案内輪変位機構は、ガイドレールに代わ
って案内輪を受ける支持手段と、この支持手段をガイド
レールの撓み方向に変位させるアクチュエータとを有す
る。そして、制御手段がガイドレールの長手方向の複数
位置における撓み量に基づいてそれぞれ生成した複数の
変位指令を、順次前記アクチュエータに送出する。これ
により、案内輪が実際にガイドレールに転接しながら昇
降するときにガイドレールから受ける強制変位と同一の
変位を、案内輪に付与することができる。一方、前記案
内輪回転機構は、案内輪と同一面内で回転する複数のプ
ーリと、これらのプーリと案内輪との間に巻き回される
無端状のベルトを有する。そして、プーリをモータで駆
動してベルトを走行させることにより、かご枠が実際に
昇降する際と全く同様に案内輪を回転させることができ
る。すなわち、本発明のエレベータ試験装置によれば、
かご枠を実際に昇降させることなく、かご枠の昇降をシ
ミュレートした試験を実施することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるエレベータ試
験装置の一実施形態を、図1乃至図5を参照して詳細に
説明する。
【0010】図1に示したように、本実施形態のエレベ
ータ試験装置100は、試験対象のかご枠(図示せず)
を昇降ロープで吊り下げることができる架台10を備え
ている。そして、この架台10には、吊り下げられたか
ご枠の上下左右にそれぞれ取り付けられた各ローラガイ
ドと対向するように、合計4台の案内輪駆動ユニット2
0が固定されている。また、架台10から離れた位置に
は、これらの案内輪駆動ユニット20の作動を制御する
制御部70が設けられている。
【0011】前記架台10は、型鋼を組み合わせること
により製作されたもので、試験を行うかご枠を昇降ロー
プで吊り下げるとともに4台の案内輪駆動ユニット20
を固定するのに十分な強度と、振動試験に必要な十分な
剛性とを有している。
【0012】前記案内輪駆動ユニット20は、前記架台
10に吊り下げられたかご枠の上下左右にそれぞれ取り
付けられた4つのローラガイドに対向するように、それ
ぞれ前記架台10に着脱自在に固定される。そして、図
2および図3に示したように、個々の案内輪駆動ユニッ
ト20の枠体21には、基板22、23、24が固着さ
れている。そして、これらの基板には、各案内輪8a、
8b、8cをそれぞれ回転駆動する3組の案内輪回転機
構30と、各案内輪8a、8b、8cをそれぞれガイド
レールの撓み方向に変位させる、3組の案内輪変位機構
50が設けられている。
【0013】前記案内輪回転機構30は、図2乃至図4
に示したように、案内輪8aと同一面内で回転する3個
のプーリ31、32、33と、案内輪8bと同一面内で
回転する3個のプーリ34、35、36と、案内輪8c
と同一面内で回転する3個のプーリ37、38、39
の、合計3組のプーリを有している。また、これら3組
のプーリには、それぞれ無端状の駆動ベルト41、4
2、43が巻き回されている。そして、これらの駆動ベ
ルト41、42、43は、図4に示したように、ガイド
レールに代わって、各案内輪8a、8b、8cとそれぞ
れ接触している。また、駆動ベルト41、42、43
は、実際のガイドレールの材質と近い性質を持つスチー
ルベルトとされるとともに、その表面にはガイドレール
の表面状態に相当するヘアライン加工が施されて、各案
内輪8a、8b、8cと各駆動ベルト41、42、43
との間の摩擦係数が実際の値に近づけられている。
【0014】一方、3組のプーリの内、最も下側に位置
しているプーリ33、36、39は、それぞれタイミン
グベルトを介してベルト駆動モータ45、46(図示せ
ず)、47により回転駆動され、駆動ベルト41、4
2、43を駆動するようになっている。また、上下方向
中央のプーリ32、35、38には、それぞれベルトテ
ンション機構48が組み込まれ、駆動ベルト41、4
2、43の張力を調節している。さらに、最も上方に位
置するプーリ31、34、37の回転軸には、駆動ベル
ト41、42、43の走行速度および走行方向を検出す
る駆動ベルト速度センサ49がそれぞれ取付けられてい
る。
【0015】前記案内輪変位機構50は、図4に示した
ように駆動ベルト41、42、43が各案内輪8a、8
b、8cとそれぞれ接する部位において、ガイドレール
に代わって各案内輪8a、8b、8cを受ける、鋼板製
の支持部材(支持手段)51、52、53を有してい
る。そして、これらの支持部材51、52、53は、前
記基板22、23に取り付けられたリニアガイド55、
56、57によってそれぞれ本体部分51a、52a、
53aが支持され、図4中にそれぞれ矢印A、B、Cで
示したように、各案内輪8a、8b、8cの変位方向に
往復動可能とされている。なお、案内輪8a、8bと対
向するように配設されている支持部在51、52は、連
結部材58によって連結され、一体に往復動するように
されている。
【0016】一方、前記基板23に取り付けられたサー
ボモータ61のネジ軸62に螺合するボールネジナット
63には、ブラケット51bを介して支持部材51が接
続されている。また、前記基板22に取り付けられたサ
ーボモータ65のネジ軸66に螺合するボールネジナッ
ト67には、ブラケット53bを介して支持部材53が
接続されている。これにより、前記サーボモータ61を
正逆方向に回転させることにより、支持部材51、52
を矢印A(B)方向に一体に往復動させて、案内輪8
a、8bを変位させることができる。同様に、前記サー
ボモータ65を正逆方向に回転させることにより、ベル
ト支持部材53を矢印C方向に往復動させて、案内輪8
cを変位させることができる。すなわち、この案内輪変
位機構50は、ガイドレールに代わって案内輪8a、8
b、8cを受けて駆動ベルト41、42、43が撓むの
を防ぐとともに、図7中に示すδ方向およびε方向のガ
イドレールの撓みに相当する変位を、案内輪8a、8
b、8cに付与することができる。なお、支持部材5
1、52、53を変位させるアクチュエータとして、サ
ーボモータとボールねじとの組み合わせに替えて、油圧
若しくは空圧で作動するピストンを用いることができ
る。
【0017】一方、前記制御部70は、上述した案内輪
回転機構30および案内輪変位機構50の作動を制御す
るもので、図5に示したように、本実施形態のエレベー
タ試験装置100全体の運転を制御、監視するドライバ
インターフェイス部71と、すべての案内輪回転機構3
0の合計12個のベルト駆動モータを同時に駆動する1
台のインバータ72と、すべての案内輪変位機構50の
合計8個のサーボモータをそれぞれ制御する8台のサー
ボドライバ73、および装置の運転および運転状況のモ
ニターを行う操作卓74とを有している。さらに、前記
制御部70は、実物の建物に取り付けられたガイドレー
ルのたわみ測定データを記録するためのデータレコーダ
81と、測定データを波形変換する波形変換装置82
と、データをフロッピーに記録するフロッピーディスク
ドライブ83とを有する補助装置80と、正弦波やステ
ップ波などの電圧波形を出力できる、オシレータに代表
される外部波形出力装置85等を備えている。
【0018】前記ドライバインタフェイス部70は、そ
の構成の中心となるCPU75と、前記フロッピーディ
スクドライブ83から読み込んだデータを記憶する波形
メモリ76と、前記外部波形出力装置85から出力され
た変位波形信号を、前記CPU75に連続して直接取り
込むためのADコンバータ77と、駆動ベルト速度セン
サ49から受けた信号をCPU75に取り込むためのA
Dコンバータ78と、波形メモリデータをCPU75内
で演算処理した波形を、アナログ波形の形で装置外部に
出力するためのDAコンバータ79とを有している。
【0019】また、前記CPU75は、前記操作卓74
からの指令により、各種動作指令を与える各種指令制御
ソフトの他に、案内輪変位機構50の各サーボモータの
変位制御を行うためサーボループソフト、波形メモリ7
6に記憶したデータを演算するための各種演算プログラ
ム等を内蔵しているが、その作用については後述する。
【0020】次に、上述のように構成された本実施形態
のエレベータ試験装置100の作動について説明する。
【0021】まず、試験を行うエレベータのかご枠を、
昇降ロープを介して架台10に吊り下げる。そして、案
内輪駆動ユニット20を、試験を行うかご枠の各ローラ
ガイドに対向するようにそれぞれ位置決めし、架台10
にボルトで固定する。次いで、案内輪回転機構30の各
駆動ベルトを、各ローラガイドの案内輪に巻き回す。そ
して、案内輪変位機構50の各サーボモータ61、65
を作動させて支持部材51、52、53を変位させ、各
案内輪駆動ユニット20の駆動ベルト41、42、43
を各ローラガイドの案内輪に押圧し、準備を完了する。
【0022】操作卓74を操作し、各案内輪駆動ユニッ
ト20にそれぞれ取り付けられた合計12個のベルト駆
動モータ45、46、47を回転させると、合計12本
の駆動ベルト41、42、43が駆動される。この時、
合計12個のベルト駆動モータ45、46、47は1台
のインバータ72により制御されているので、すべての
ベルト駆動モータ45、46、47は互いに等しい回転
速度で回転する。これにより、合計12本の駆動ベルト
41、42、43の駆動速度は全て等しくなるので、こ
れらの駆動ベルト41、42、43によって回転駆動さ
れる各ローラガイドのすべての案内輪8a、8b、8c
の回転速度もまた等しくなる。すなわち、本実施形態の
エレベータ試験装置100によれば、試験を行うかご枠
を実際に昇降させることなく、かご枠が実際に昇降する
時と全く同様に、すべての案内輪が等しい回転速度で回
転する状態をシミュレートすることができる。
【0023】次に、案内輪変位機構50の作動につい
て、図4を参照して説明する。前述したように、案内輪
変位機構50のサーボモータ61を正逆回転方向に回転
させることにより、各ローラガイドの案内輪8a、8b
に、図7中に示すε方向のガイドレールの撓みに相当す
る変位を付与することができる。同様に、案内輪変位機
構50のサーボモータ65を正逆回転方向に回転させる
ことにより、各ローラガイドの案内輪8cに、図7中に
示すδ方向のガイドレールの撓みに相当する変位を付与
することができる。すなわち、本実施形態のエレベータ
試験装置100によれば、試験を行うかご枠を実際に昇
降させることなく、かご枠が実際に昇降する時と全く同
様に、すべての案内輪がガイドレールの撓みによって強
制変位を受ける状態をシミュレートすることができる。
【0024】次に、前記制御部70の作動の説明に先だ
って、前記補助装置80について説明する。この補助装
置80は、前記制御部70が案内輪変位機構50の制御
に用いるガイドレールの撓みデータを提供するために使
用される。すなわち、エレベータのかご枠を実際の昇降
路において一定の速度Vs(m/秒)で昇降させなが
ら、ガイドレールの撓みを最上端から最下端まで連続的
に測定し、データレコーダ81にアナログデータとして
記録する。なお、左右一対のガイドレール3L,3Rの
それぞれについて、図7中に示すδ方向およびε方向の
両方の撓みを測定するので、データレコーダ81には合
計4チャンネルのデータが記録される。このように記録
されたアナログ信号は、波形変換装置82により、十分
短いサンプリングタイムΔS(秒)でサンプリングされ
てデジタル信号に変換された後、フロッピーディスクド
ライブ83中のデータフロッピーに格納される。そし
て、データフロッピーに格納された4チャンネルのデジ
タルデータは、制御部70内に読み込まれて波形メモリ
76に記憶される。
【0025】上述のように波形メモリ76にデジタル信
号として記憶されたガイドレールの撓み測定データは、
説明上、D(ch,i)の形で取り込まれるものとす
る。ここで、Dはガイドレールの撓み量である。添字と
してのchは、4チャンネルの測定データの内、どのチ
ャンネルのデータであるのかを示す1〜4の自然数であ
る。また、添字としてのiは、最上階から最下階へ向け
て、ガイドレールの長手方向に微少な測定距離ΔL
(m)ごとに測定した撓みデータの番号を示す1からN
maxまでの自然数である。ここで、i=1のデータは
ガイドレールの最上端における撓みデータを、またi=
Nmaxのデータはガイドレールの最下端における撓み
データを示す。なお、Nmaxの値は、ガイドレールの
全長と測定間隔ΔL(m)の値とによって決まる。
【0026】前記測定間隔ΔL(m)の値は、ガイドレ
ール撓み測定時のかご枠の昇降速度をVs(m/秒)と
し、かつΔS(秒)を波形データのAD変換時のサンプ
リング間隔時間とした時に、 ΔL(m)=Vs×ΔS (式 1) と表すことができる。また、以下の説明においては、一
本のガイドレールに係合する、かご枠の上下にそれぞれ
取り付けられた上下一対のローラガイド間の上下間隔を
L(m)、制御部70による案内輪変位機構50の制御
間隔をΔt(秒)とする。
【0027】次に、前記制御部70の作動について説明
すると、制御部70は、上述のように波形メモリ76に
記憶されたガイドレールの撓み測定データD(ch,
i)を読み出す。そして、読み出した撓み測定データD
(ch,i)に基づいて変位指令を生成し、案内輪変位
機構50の各サーボモータ61、65に送出する。例え
ば、かご枠6の上部および下部の左側に設けられたロー
ラガイド8W、8Yの案内輪8a、8bを変位させるサ
ーボモータ61にはi=1チャンネルの撓み測定データ
に基づいて生成した変位指令を送出する。また、ローラ
ガイド8W、8Yの案内輪8cを変位させるサーボモー
タ65には、i=2チャンネルの撓み測定データに基づ
いて生成した変位指令を送出する。同様に、かご枠6の
上部および下部の右側に設けられたローラガイド8X、
8Zの案内輪8a、8bを変位させるサーボモータ61
にはi=3チャンネル、また、ローラガイド8W、8Y
の案内輪8cを変位させるサーボモータ65には、i=
4チャンネルの撓み測定データに基づいてそれぞれ生成
した変位指令を送出する。
【0028】各サーボモータ61、65は、制御部70
から送出された変位指令に応じて各案内輪8a、8b、
8cを変位させる。この時、変位指令生成の基礎となっ
た撓み測定データD(ch,i)のiの値がi=1であ
る場合には、各案内輪8a、8b、8cは、ガイドレー
ル3L、3Rの最上端における撓みと等しい値だけ変位
させられる。そして、変位指令生成の基礎となった撓み
測定データD(ch,i)のiの値がi=2である場合
には、各案内輪8a、8b、8cは、ガイドレール3
L、3Rの最上端から下方に向かってΔL(m)下方の
位置における撓みと等しい値だけ変位させられる。すな
わち、制御部70は、i=nにおける撓み測定データD
(ch,i)を基礎として生成した変位指令を各サーボ
モータ61、65に送出することにより、ガイドレール
3L、3Rの最上端から(n−1)×ΔL(m)の位置
における撓みと等しい距離だけ各案内輪8a、8b、8
cを変位させることができる。
【0029】そして、制御部70が、i=1の撓み測定
データD(ch,i)に基づいて各案内輪8a、8b、
8cを変位させた後、i=2、i=3、i=4、………
…i=Nmaxの順で、撓み測定データD(ch,i)
に基づいて各案内輪8a、8b、8cを順次変位させれ
ば、各案内輪8a、8b、8cがガイドレール3L、3
Rの最上端から最下端にかけて実際に転接する際にガイ
ドレール3L、3Rによって強制変位させられて変位す
る状態と全く同様の変位量で、各案内輪8a、8b、8
cを変位させることができる。これとは反対に、制御部
70が、i=Nmax、i=Nmax−1、…………i
=2、i=1の順で、撓み測定データD(ch,i)に
基づいて各案内輪8a、8b、8cを順次変位させれ
ば、各案内輪8a、8b、8cがガイドレール3L、3
Rの最下端から最上端にかけて実際に転接する際にガイ
ドレール3L、3Rによって強制変位させられて変位す
る状態と全く同様の変位量で、各案内輪8a、8b、8
cを変位させることができる。すなわち、本実施形態の
エレベータ試験装置100においては、制御部70が波
形メモリ76から読み出す撓み測定データD(ch,
i)のiの値を様々に変化させることにより、各案内輪
8a、8b、8cを様々な条件で変位させることができ
る。
【0030】ところで、かご枠6の上部に設けられたロ
ーラガイド8Wの各案内輪と、かご枠6の下部に設けら
れたローラガイド8Xの各案内輪とは、共にガイドレー
ル3Lに転接するが、両者は上下方向に所定の間隔L
(m)を開けて離れている。これにより、かご枠6がガ
イドレール3Lに案内されて昇降する際には、ガイドレ
ール3Lのある特定部分の撓みに起因して上部ローラガ
イド8Wの各案内輪が強制変位を受ける時刻と、ガイド
レール3Lの同一部分の撓みに起因して下部ローラガイ
ド8Yの各案内輪が強制変位を受ける時刻との間にはず
れが生じる。そこで、本実施形態のエレベータ試験装置
100においては、かご枠6の実際の昇降をシミュレー
トした試験を行うために、上部ローラガイド8Wと下部
ローラガイド8Yに対応する案内輪変位機構50の各サ
ーボモータ61、65に、同時刻にそれぞれ送出する変
位指令を次のように異ならせている。
【0031】すなわち、制御部70は、上部ローラガイ
ド8Wに対応する案内輪変位機構50のサーボモータ6
1、65に送出する変位指令がi=nの撓み測定データ
D(ch,i)を基礎とするものである時には、同時刻
に下部ローラガイド8Yに対応する案内輪変位機構50
のサーボモータ61、65に送出する変位指令が基礎と
する撓み測定データD(ch,i)のiの値を、次式に
基づいて算出する。 i=n+Δn=n+L(m)/ΔL(m) (式 2) ここで、L(m)は上部ローラガイド8Wと下部ローラ
ガイド8Yとの間の上下方向の間隔寸法、また、ΔL
(m)は前述した(式1)により定まる測定間隔であ
る。
【0032】すなわち、本実施形態のエレベータ試験装
置100においては、上部ローラガイド8Wに対応する
案内輪変位機構50のサーボモータ61、65に送出す
る変位指令が基礎とする撓み測定データD(ch,i)
のiの値と、下部ローラガイド8Yに対応する案内輪変
位機構50のサーボモータ61、65に送出する変位指
令が基礎とする撓み測定データD(ch,i)のiの値
とを、上述した(式2)に基づいてずらせているので、
かご枠6の実際の昇降をシミュレートした試験を行うこ
とができる。なお、以上の説明においては、図6中に示
す左側のガイドレール3Lに転接する上部ローラガイド
8Wおよび下部ローラガイド8Yについて説明している
が、図6中に示す右側のガイドレール3Rに転接する上
部ローラガイド8Xおよび下部ローラガイド8Zについ
ても同様である。
【0033】一方、かご枠の実際の昇降を正確にシミュ
レートするためには、制御部70が案内輪変位機構の各
サーボモータ61、65に送出する変位指令の送出間隔
および各サーボモータ61、65の制御速度を、かご枠
6の昇降速度に応じて変化させる必要がある。しかしな
がら、かご枠6の昇降速度を大きくした場合には、各サ
ーボモータ61、65の作動が、制御部70から送出さ
れる変位指令に追従できなくなる。そこで、本実施形態
のエレベータ試験装置100においては、各サーボモー
タ61、65に送出する変位指令の基礎とする撓み測定
データD(ch,i)のiの値を、以下のように処理し
ている。
【0034】すなわち、サーボモータ61、65に最新
に送出した変位指令が基礎とした撓み測定データD(c
h,i)のiの値をi=nとした時、次にサーボモータ
61、65に送出する変位指令が基礎とする撓み測定デ
ータD(ch,i)のiの値を次式の値とする。 n ± V(m/sec)×Δt(sec)/ΔL(m) (式 3) ここで、V(m/sec)は前記駆動ベルト速度センサ
49が検出した測定データを前記A/Dコンバータ78
によって数値化処理した駆動ベルト走行速度、Δt(s
ec)はサーボモータ61、65に変位指令を送出する
間隔、ΔL(m)は前述した(式1)によって定まる
値、また±の符号は、かご枠が上昇する際に−、かご枠
が降下する際に+とする。なお、駆動ベルトの走行速度
V(m/sec)は、この演算を行うごとに駆動ベルト
速度センサ49から取り込み、駆動ベルトの走行速度を
試験中に任意に変化させた場合に対応できるようにす
る。
【0035】すなわち、本実施形態のエレベータ試験装
置100においては、サーボモータ61、65に送出す
る変位指令が基礎とする撓み測定データD(ch,i)
のiの値を、かご枠6の昇降速度に応じて飛び飛びとす
ることにより、サーボモータ61、65の制御速度を変
化させることなく、かご枠6の実際の昇降をシミュレー
トすることができる。
【0036】ところで、上述の(式3)によって算出さ
れる撓み測定データD(ch,i)のiの値は、駆動ベ
ルト走行速度V(m/sec)の大きさによっては、ガ
イドレールの最下端に対応するNmaxの値を大きく上
回ったり、負の値となったりする。そこで、本実施形態
のエレベータ試験装置100においては、(式3)によ
って算出された撓み測定データD(ch,i)のiの値
に応じて、以下のような処理を行っている。すなわち、
(式3)によって算出された撓み測定データD(ch,
i)のiの値をi=kとすると、 k>Nmaxの時: J=k−Nmax (式 4) k≦0の時: J=Nmax+k (式 5) と定められるJの値を、次にサーボモータ61、65に
送出する変位指令が基礎とする撓み測定データD(c
h,i)のiの値とする。
【0037】すなわち、(式4)若しくは(式5)で定
められるJの値を、次にサーボモータ61、65に送出
する変位指令が基礎とする撓み測定データD(ch,
i)のiの値とすることにより、i=1〜Nmaxとさ
れた有限個数の撓み測定データD(ch,i)を、繰り
返して使用することができる。これは、無限の長さを有
するガイドレールの撓み測定データD(ch,i)を得
たことと同じであるから、本実施形態のエレベータ試験
装置100においては、かご枠の昇降速度や試験時間に
制約を設けることなく、エレベータの試験を行うことが
できる。
【0038】以上の説明から明らかなように、本実施形
態のエレベータ試験装置100は、エレベータのかご枠
に取り付けたガイドローラの案内輪に、かご枠が実際に
昇降する際と全く同様な回転および変位を与えることが
できるから、エレベータのかご枠を実際に昇降させるこ
となく、かご枠の昇降をシミュレートした昇降試験を行
うことができる。これにより、従来は不可能であった非
常に高速な昇降速度での昇降試験を行うことができるば
かりでなく、従来は昇降路長によって左右されていた試
験時間の制約がなくなるので、昇降に伴ってかご枠に生
じる振動現象を長時間にわたって観測することもでき、
エレベータの性能を検証するのに十分な試験時間を取る
ことができる。さらに、様々なガイドレールのたわみパ
ターンでの試験を行うことができるとともに、試験時に
万が一異常事態が発生した場合には、試験を速やかに中
止することも可能である したがって、本実施形態のエレベータ試験装置によれ
ば、より一層高速な昇降速度を有するエレベータを開発
することができる。
【0039】以上、本発明による一実施形態のエレベー
タ試験装置について詳しく説明したが、本発明は上述し
た実施形態によって限定されるものではなく、種々の変
更が可能であることは言うまでもない。例えば、上述し
た実施形態においては、ローラガイドの各案内輪を回転
させながら変位させる構成となっているが、各案内輪を
回転させることなく、変位させるだけの構成としても良
いことはもちろんである。また、案内輪変位機構の支持
手段を回転ローラとしたり、案内輪変位機構が案内輪の
回転軸を直接変位させる構造としたりすることもでき
る。また、上述した実施形態においては、制御部が波形
メモリから読み込んだ撓みデータに基づいて変位指令を
生成し、案内輪変位機構のアクチュエータに送出するよ
うにされているが、ガイドレールの長手方向の各位置に
おける撓み量に相当する変位信号を発生する変位信号発
生手段を設けるとともに、この変位信号発生手段が発生
する変位信号に基づいて変位指令を生成し、順次前記ア
クチュエータに送出することとしても良い。また、試験
開始から試験終了までの間の駆動ベルトの駆動パターン
を設定する設定手段をさらに設け、この設定手段により
設定した駆動パターンに従って試験を行うこととしても
良い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のエレベータ試験装置は、エレベータのかご枠を実際に
昇降させることなく、かご枠の実際の昇降をシミュレー
トした試験を行うものであるから、従来は不可能であっ
た非常に高速での昇降試験や、昇降に伴って生じる振動
現象等の長時間にわたる観測を行うことができる。ま
た、本発明のエレベータ試験装置は、実際に試験建物を
建築する場合に比較して、はるかに安価に製造すること
ができる。これにより、より一層高速で高い信頼性を有
するエレベータを短期間に開発することができるばかり
でなく、開発コストを大幅に低減させることができると
いう、極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータ試験装置の全体斜視
図。
【図2】かご枠に支持された案内輪と案内輪回転機構の
駆動ベルトとの係合状態を示す斜視図。
【図3】案内輪回転機構と案内輪変位機構の斜視図
【図4】案内輪変位機構を示す水平断面図。
【図5】制御部の全体構成を示す説明図。
【図6】エレベータの構造の概略を示す正面図。
【図7】ガイドレールと案内輪との係合状態を示す水平
断面図。
【符号の説明】
1 実験建物 2 昇降路 4 ブラケット 3 ガイドレール 5 ロープ 6 かご枠 7 乗りかご 8 案内輪 10 架台 20 案内輪駆動ユニット 21 フレーム 22、23、24 支持板 30 案内輪回転機構 31〜39 プーリ 41、42、43 駆動ベルト 45、46、47 ベルト駆動モータ 48 ベルトテンショナー 49 駆動ベルト速度センサ 50 案内輪変位機構 51、52、53 案内輪支持部材 54 結合部材 55、56、57 リニアガイド 61、65 サーボモータ 62、66 ボールネジ軸 63、67 ボールネジナット 70 制御部 71 ドライバインターフェイス部 72 インバータ 73 サーボドライバ 74 操作卓 75 CPU 76 波形メモリ 77 外部波形取込み用ADコンバータ 78 ベルト速度変換用ADコンバータ 79 アクチュエータ変位出力用DAコンバータ 80 補助装置 81 データレコーダ 82 波形変換装置 83 フロッピーディスク 85 波形出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平 井 正 昭 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 中 垣 薫 雄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 小 原 英 也 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 高 石 茂 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイドレールに転接してかご枠の昇降を案
    内する案内輪を備えたエレベータの試験装置であって、
    前記かご枠を吊り下げる架台と、前記案内輪と対向する
    ように前記架台に固定された、前記案内輪を前記ガイド
    レールの撓み方向に変位させる案内輪変位機構と、この
    案内輪変位機構の作動を制御する制御手段とを備え、前
    記案内輪変位機構は、前記ガイドレールに代わって前記
    案内輪を受ける支持手段と、前記制御手段から送出され
    る変位指令に応じて前記支持手段を変位させるアクチュ
    エータとを有し、かつ前記制御手段が、前記ガイドレー
    ルの長手方向の複数位置における撓み量に基づいてそれ
    ぞれ生成した複数の変位指令を、順次前記アクチュエー
    タに送出することを特徴とするエレベータ試験装置。
  2. 【請求項2】前記案内輪と同一面内で回転する複数のプ
    ーリと、これらのプーリと前記案内輪との間で巻き回さ
    れた無端状のベルトと、前記プーリを回転駆動する駆動
    モータとを有する案内輪回転機構をさらに備えるととも
    に、前記制御手段が、前記かご枠の試験昇降速度に応じ
    て前記ベルトの走行速度および走行方向を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載のエレベータ試験装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段が、前記かご枠の上部および
    下部にそれぞれ設けられた上部案内輪と下部案内輪との
    間の上下間隔寸法と、前記ベルトの走行速度および走行
    方向とに応じて、前記上部案内輪を変位させるアクチュ
    エータに送出する変位指令と、前記下部案内輪を変位さ
    せるアクチュエータに送出する変位指令との間の時間位
    相差を制御することを特徴とする請求項2に記載のエレ
    ベータ試験装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段が、前記ベルトの走行速度に
    応じて、前記アクチュエータに順次送出する変位指令の
    時間間隔を制御することを特徴とする請求項2または3
    に記載のエレベータ試験装置。
  5. 【請求項5】ガイドレールの長手方向の位置と撓み量の
    関係を表すアナログ波形を発生する波形発生手段と、こ
    の波形発生手段が発生する前記アナログ波形をサンプリ
    ングしてデジタル信号に変換する波形変換手段と、この
    変換変換手段から得られた複数のデジタル信号を取り込
    んで記憶する記憶手段とをさらに備えるとともに、前記
    デジタル信号は、ガイドレールの長手方向の位置を表す
    位置番号と、その位置におけるガイドレールの撓み量を
    表す撓み値との組み合わせからなり、かつ前記制御手段
    が、前記記憶手段に記憶された前記デジタル信号を、前
    記位置番号の順に読み出すとともに、読み出した前記デ
    ジタル信号の撓み値に基づいて変位指令を生成し、前記
    アクチュエータに送出することを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載のエレベータ試験装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段が、前記上部案内輪と前記下
    部案内輪との間の上下間隔寸法および前記デジタル信号
    のサンプリング間隔に応じて、前記上部案内輪を変位さ
    せるアクチュエータに送出する変位指令を生成する前記
    デジタル信号の位置番号と、同時刻に前記下部案内輪を
    変位させるアクチュエータに送出する変位指令を生成す
    る前記デジタル信号の位置番号との間のずれを設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載のエレベータ試験装
    置。
  7. 【請求項7】前記制御手段が、前記記憶手段から読み出
    す前記デジタル信号の位置番号の間隔を、前記ベルトの
    走行速度および走行方向に応じて制御することを特徴と
    する請求項5または6に記載のエレベータ試験装置。
  8. 【請求項8】前記制御手段が、前記記憶手段に記憶され
    ている前記デジタル信号を反復して読み出し、アクチュ
    エータに送出する変位指令を反復して生成することを特
    徴とする請求項5から7のいずれかに記載のエレベータ
    試験装置。
  9. 【請求項9】前記記憶手段に記憶されている前記デジタ
    ル信号を外部に出力する出力手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項5から8のいずれかに記載のエレベー
    タ試験装置。
  10. 【請求項10】ガイドレールの長手方向の各位置におけ
    る撓み量に相当する変位信号を発生する変位信号発生手
    段をさらに備えるとともに、前記制御手段が、前記変位
    信号発生手段が発生する変位信号に基づいて生成した変
    位指令を順次前記アクチュエータに送出することを特徴
    とする請求項1から4のいずれかに記載のエレベータ試
    験装置。
  11. 【請求項11】試験開始から試験終了までの間の前記ベ
    ルトの駆動パターンを設定する設定手段をさらに備える
    とともに、前記制御手段が、前記設定手段により設定さ
    れた駆動パターンに従って前記ベルトの駆動を制御する
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の
    エレベータ試験装置。
  12. 【請求項12】前記アクチュエータが、駆動モータによ
    り回転駆動されるボールネジと、このボールネジに螺合
    し、かつ前記支持手段に固定されているボールネジナッ
    トとを有することを特徴とする請求項1に記載のエレベ
    ータ試験装置。
  13. 【請求項13】前記アクチュエータが、流体圧により作
    動する流体圧アクチュエータとされていることを特徴と
    する請求項12に記載のエレベータ試験装置。
  14. 【請求項14】前記ベルトがスチール製とされているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエレベータ試験装置。
  15. 【請求項15】前記ベルトの表面に、前記ガイドレール
    の表面状態に相当するヘアライン処理が施されているこ
    とを特徴とする請求項14に記載のエレベータ試験装
    置。
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