JPH09110135A - 固形物の螺旋搬送装置 - Google Patents

固形物の螺旋搬送装置

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Publication number
JPH09110135A
JPH09110135A JP26506795A JP26506795A JPH09110135A JP H09110135 A JPH09110135 A JP H09110135A JP 26506795 A JP26506795 A JP 26506795A JP 26506795 A JP26506795 A JP 26506795A JP H09110135 A JPH09110135 A JP H09110135A
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JP
Japan
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central shaft
cylindrical body
spiral
spiral blade
shaft body
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Withdrawn
Application number
JP26506795A
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English (en)
Inventor
Shuji Morimoto
修司 盛本
Junichi Kikuta
潤一 菊田
Takeichiro Sogo
武一郎 十河
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UNIE METAL KK
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
UNIE METAL KK
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形物の搬送過程における流動化を促進する
とともに、吸湿を防止し、搬送空間内の粉塵等の排除や
メンテナンス時の洗浄・乾燥を効率よく実施できる、固
形物の螺旋搬送装置を提供する。 【解決手段】 一端部に投入部(6)を有する円筒体(2)
と、円筒体(2)の中心軸心(3)に沿って配設した中心軸
体(4)と、中心軸体(4)の周囲に配置した螺旋羽根(5)
とから構成する。中心軸体(4)の周面と円筒体(2)の内
面との間に搬送空間(11)を形成し、螺旋羽根(5)の片面
に搬送面(12)を形成する。中心軸体(4)内に形成した送
気通路(15)の一端を圧力気体供給源(16)に連通連結す
る。搬送空間(11)に臨ませて配設した噴出口(17)を送気
通路(15)に連通連結し、圧力気体供給源(16)からの加圧
気体(18)を噴出口(17)から搬送空間(11)へ噴出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒体の内部に配
設した螺旋羽根の搬送面に沿って、錠剤やカプセル、顆
粒、粉末等の固形物を効率よく搬送するための螺旋搬送
装置に関し、詳しくは、固形物の搬送過程における流動
化を促進するとともに吸湿を防止し、搬送空間に混入し
ている粉塵等の排除やメンテナンス時における洗浄・乾
燥を効率よく実施できる装置に関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、粒状や粉末等の固形物は製造工
程等において、各工程間を水平方向や上下方向に搬送さ
れる。この場合、特に錠剤やカプセル等の医薬品の搬送
にあっては、搬送過程での損傷や異物の混入等を防ぎ、
厳格な品質水準を維持する必要から、格別の配慮が必要
である。
【0003】
【従来の技術】従来、固形物の運搬・輸送する装置とし
ては、例えばバケット式搬送機やベルトコンベア式輸送
機等の機械的搬送装置がある。しかし、これら従来の装
置では分解や組立が容易でなく簡単にメンテナンスでき
ないうえ、クローズド化できずに異物を混入する虞れ
や、搬送過程で衝撃等の外力を受けて固形物を損傷する
虞れがある等の問題があり、特に医薬品の搬送に上記の
機械的搬送装置を採用することは容易ではなかった。
【0004】これらの問題を解決するものとして、本出
願人は先に、例えば特願平6−211100号や特願平
7−194587号などで、錠剤等の固形物を損傷する
ことなく効率よく搬送でき、装置全体をクローズド化し
て、組立状態でのいわゆるインライン洗浄が可能なう
え、部品点数を極めて少なくして装置の分解や組立を簡
単に行うことができ、メンテナンスの容易な搬送装置を
提供している。
【0005】この搬送装置は、例えば図7に示すよう
に、一端部に投入部(51)を有する円筒体(52)と、この円
筒体(52)の中心軸心(53)に沿って配設した中心軸体(54)
と、この中心軸体(54)の周囲に配置した螺旋羽根(55)と
からなり、上記中心軸体(54)の周面と円筒体(52)の内面
との間に搬送空間(56)を形成するとともに、上記螺旋羽
根(55)の片面に搬送面(57)を形成して、上記投入部(51)
から搬送空間(56)へ投入された固形物(58)を、この搬送
面(57)に沿って円筒体(52)の他端部側へ搬送可能に構成
したものである。
【0006】上記螺旋羽根(55)は、図7に示すように、
固形物(58)を上方から下方へ垂直に搬送する場合は回転
させる必要がなく、固形物(58)は中心軸体(54)の周囲を
螺旋状に旋回しながら搬送される。一方、固形物(58)を
水平方向や上方へ搬送する場合は、円筒体(52)の中心軸
心(53)を搬送方向に配置して、この中心軸心(53)回りに
螺旋羽根(55)を回転させてあり、これにより固形物(58)
は中心軸体(54)に沿って移動し搬送される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の螺旋搬送装置(5
0)にあっては、搬送過程で固形物(58)が互いの相対位置
をあまり変えずに一体となって搬送されるので、衝撃な
どの外力を受けずに効率よく搬送できるうえ、搬送空間
(56)を円筒体(52)で覆うことからクローズド化が容易で
インライン洗浄が可能であり、しかも、部品点数が極め
て少ないので装置の分解や組立等のメンテナンスを容易
に行える利点があるが、次のような問題点があった。
【0008】螺旋羽根(55)の片面に形成した搬送面(5
7)上を固形物(58)が移動していくため、搬送速度が高く
なるなどして摩擦力が過大になると固形物(58)の表面を
損傷する虞れがある。 固形物(58)が粉体などの場合には、いわゆるブリッジ
現象を生じて搬送空間(56)を閉塞する虞れがある。 搬送空間(56)が円筒体(52)で覆われているため、搬送
される固形物(58)の周囲の気体流動が少ないことから、
搬送空間(56)内の湿度が高まって固形物(58)が吸湿し易
く、固形物(58)の表面の艶がなくなったり変形したりす
る虞れがあり、例えば、糖衣錠では湿度が80%に達す
ると錠剤表面が溶解したり、艶がなくなる等して、外観
不良を招くことがある。 固形物(58)の周囲の気体流動が少ないことから、固形
物(58)間に混入した粉塵などの排除が容易ではない。 搬送面(57)を螺旋羽根(55)の片面に形成してあるた
め、中心軸体(54)側に奥まった部分を有するが、この奥
まった部分には洗浄液や乾燥空気等を流通させにくいこ
とから、この奥まった中心軸体(54)側部分の洗浄や乾燥
が容易でない。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解消して、
固形物の搬送過程における流動化を促進するとともに吸
湿を防止し、搬送空間に混入している粉塵等の排除やメ
ンテナンス時における洗浄・乾燥を効率よく実施でき
る、固形物の螺旋搬送装置を提供することを技術的課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、固形物の螺旋搬送装置を次のように構成し
たものである。即ち、本発明の実施の形態を示す図1〜
図7に基づき説明すると、本発明1は、一端部に投入部
(6)を有する円筒体(2)と、この円筒体(2)の中心軸心
(3)に沿って配設した中心軸体(4)と、この中心軸体
(4)の周囲に配置した螺旋羽根(5)とからなり、上記中
心軸体(4)の周面と円筒体(2)の内面との間に搬送空間
(11)を形成するとともに、上記螺旋羽根(5)の片面に搬
送面(12)を形成して、上記投入部(6)から搬送空間(11)
へ投入された固形物(13)を、この搬送面(12)に沿って円
筒体(2)の他端部側へ搬送可能に構成し、上記中心軸体
(4)内で上記中心軸心(3)方向に送気通路(15)を形成し
て、この送気通路(15)の一端を圧力気体供給源(16)に連
通連結し、上記搬送空間(11)に臨ませて複数の噴出口(1
7)を配設するとともに、この噴出口(17)を上記送気通路
(15)に連通連結して、上記圧力気体供給源(16)からの加
圧気体(18)をこの噴出口(17)を経て上記搬送空間(11)へ
噴出可能に構成したことを特徴とするものである。
【0011】本発明2は、本発明1において、噴出口(1
7)を中心軸体(4)の周面に配設したものである。
【0012】本発明3は、本発明1又は2において、中
心軸体(4)を直列状に連結した複数の軸部材(21)から構
成し、互いに隣接する各軸部材(21)の連結部(20)に噴出
口(17)を形成したものである。
【0013】本発明4は、本発明1から3のいずれかに
おいて、円筒体(2)を上下方向に配置して、この円筒体
(2)の上端部に投入部(6)を設けるとともに下端部に排
出部(8)を設け、この円筒体(2)内に中心軸体(4)と螺
旋羽根(5)とを回転不能に固定したものである。
【0014】本発明5は、本発明1から3のいずれかに
おいて、上下方向に配置した円筒体(2)の上端部に投入
部(6)を設け、この円筒体(2)の周面に、螺旋羽根(5)
の搬送面(12)の上方でかつ螺旋羽根(5)に沿って螺旋状
の排出部(8)を形成し、この円筒体(2)内に中心軸体
(4)と螺旋羽根(5)とを回転不能に固定したものであ
る。
【0015】本発明6は、本発明1から3のいずれかに
おいて、円筒体(2)の一端部に投入部(6)を、他端部に
排出部(8)を設け、螺旋羽根(5)を中心軸体(4)の周面
に突設し、この中心軸体(4)に回転駆動手段(26)を連動
連結して、中心軸体(4)と螺旋羽根(5)とを円筒体(2)
の中心軸心(3)回りに回転可能に構成したものである。
【0016】ここで、圧力気体供給源(16)とは、コンプ
レッサーや加圧気体(18)を収容したガスボンベ等をい
い、また、加圧気体(18)としては空気や窒素ガス、炭酸
ガスなど、固形物に影響を与えないガスを用いることが
できるが、湿気の少ないものが望ましい。また、複数の
噴出口(17)は、搬送空間(11)の全長に亘り適当に分散し
て配置されるが、例えば搬送空間(11)の上流側部分や下
流側部分などに集中させて配置してもよく、また全長に
亘って等間隔に配置してもよい。
【作用】
【0017】噴出口(17)から搬送空間(11)へ噴出された
加圧気体(18)は、固形物(13)の周囲や搬送面(12)との間
に流れ込むので、固形物(13)の受ける摩擦力が低減さ
れ、固形物(13)の流動性が高まる。そして、固形物(13)
の周囲にあった湿度の高い気体や粉塵がこの加圧気体(1
8)により追い出され、搬送空間(11)から排除される。
【0018】この螺旋搬送装置を洗浄する際に、搬送空
間(11)内に洗浄液を入れて噴出口から加圧気体(18)を噴
出させると、加圧気体(18)が泡状となっていわゆるバブ
リング現象を発生し、搬送空間(11)内に洗浄液の乱流を
生じて中心軸体(4)の周面や螺旋羽根(5)の表面等から
付着物の剥離を促進させる。また、洗浄液を排除したの
ち、噴出口(17)から乾燥した加圧気体(18)を噴出するこ
とにより、湿度の高い気体が搬送空間(11)から追い出さ
れ、中心軸体(4)の周面や螺旋羽根(5)の表面等が短時
間で乾燥する。
【0019】なお、この噴出口(17)は、搬送空間(11)に
臨ませて配設してあればよく、螺旋羽根(5)の搬送面(1
2)や中心軸体(4)との接続部分に設けてもよいが、中心
軸体(4)の周面に配設した場合には、噴出口(17)と送気
通路(15)との連通加工が容易なうえ、螺旋羽根(5)の奥
まった部分へ加圧気体(18)を容易に供給することができ
る。
【0020】また、中心軸体(4)を、直列状に連結した
複数の軸部材(21)から構成し、互いに隣接する各軸部材
(21)の連結部(20)に噴出口(17)を形成した場合には、各
軸部材(21)の連結部(20)から遠心方向に加圧気体(18)が
噴出し、この連結部(20)へ侵入しようとする粉末状の固
形物(13)や粉塵などが吹きとばされる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて述べる。図1から図3は、下方へ固形物であ
る錠剤を搬送する場合に適した、本発明の第1実施形態
を示し、図1は錠剤の螺旋搬送装置の一部破断正面図、
図2は投入部周辺の断面図、図3は図1のA部を拡大し
た一部破断図である。
【0022】図1に示すように、この螺旋搬送装置(1)
は上下方向に配置された円筒体(2)と、この円筒体(2)
の中心軸心(3)に沿って配設した中心軸体(4)と、この
中心軸体(4)の周面から一体に突設した螺旋羽根(5)と
からなり、上記円筒体(2)の上端部に投入部(6)を設け
てホッパー(7)を付設し、下端部に排出部(8)を設けて
次工程に連通する排出管(9)を連結してある。また、図
2に示すように、上記中心軸体(4)と螺旋羽根(5)は、
上端部の固定ピン(10)を円筒体(2)の上端に係脱可能に
係止させて、円筒体(2)内に回転不能に固定してある。
【0023】上記中心軸体(4)の周面と円筒体(2)の内
面との間には螺旋状の搬送空間(11)が形成され、上記螺
旋羽根(5)の上面に搬送面(12)が形成されており、上記
投入部(6)から搬送空間(11)へ投入された錠剤(13)は、
この搬送面(12)に沿って円筒体(2)の下端部側へ螺旋状
に滑り落ち、排出部(8)から排出管(9)を経て次工程へ
と排出される。なお、符号(14)は排出部(8)から落下し
た錠剤(13)に加わる衝撃を吸収するための緩衝材を示
す。
【0024】上記中心軸体(4)内には、円筒体(2)の中
心軸心(3)に沿って送気通路(15)を形成してあり、この
送気通路(15)の上端を圧力気体供給源であるコンプレッ
サー(16)に連通連結してある。一方、中心軸体(4)の周
面には、上記中心軸心(3)から遠心方向に、且つ上記搬
送空間(11)に臨ませて複数の噴出口(17)を配設してあ
り、この噴出口(17)を上記送気通路(15)に連通連結し
て、上記コンプレッサー(16)からの低湿度の加圧空気(1
8)をこの噴出口(17)を経て上記搬送空間(11)へ噴出可能
に構成してある。
【0025】噴出口(17)から搬送空間(11)へ噴出された
加圧空気(18)は、錠剤(13)の周囲や搬送面(12)との間に
流れ込んで、錠剤(13)の受ける摩擦力を低減し、錠剤(1
3)の流動性を高める。このとき、加圧空気(18)を低温に
して搬送時の摩擦により発生する熱を奪うと摩擦熱によ
る錠剤の損傷を防止でき、一層好ましい。
【0026】また、上記加圧空気(18)は錠剤(13)の周囲
にあった湿度の高い気体や粉塵を追い出すので、錠剤(1
3)の周囲の湿度を低減して錠剤(13)表面の艶の消失や変
形等の発生を防ぐことができるうえ、錠剤(13)間に混入
している粉塵等を追い出して錠剤(13)から容易に分離す
ることができる。加圧空気(18)により追い出された湿度
の高い空気や粉塵は、投入部(6)や必要に応じて設けら
れる排気口(19)から搬送空間(11)外へ排除される。
【0027】図1に示すように、上記円筒体(2)と中心
軸体(4)と螺旋羽根(5)とは、連結部(20)で直列状に連
結したそれぞれ複数の部材からなる。即ち、図3に示す
ように、上記中心軸体(4)は直列状に連結した複数の軸
部材(21)からなり、この軸部材(21)の連結部(20)に円環
状の噴出口(17)が形成されている。この円環状の噴出口
(17)から噴出される加圧空気(18)により、この連結部(2
0)に侵入しようとする粉塵等が排除される。
【0028】上記螺旋搬送装置(1)を分解することな
く、いわゆるインライン洗浄する場合には、上記円筒体
(2)内に洗浄液を満たし、噴出口(17)から加圧空気(18)
を噴出させる。これにより、加圧空気(18)が泡状となっ
て、いわゆるバブリング現象を発生し、搬送空間(11)内
の洗浄液に乱流を生じて中心軸体(4)の周面や螺旋羽根
(5)の表面から付着物を剥離させ、容易に洗浄すること
ができる。このとき、螺旋羽根(5)を中心軸心(3)回り
に回転させると、螺旋羽根(5)の先端縁と円筒体(2)内
面との対向位置がずれ、円筒体(2)の内面を隈無く洗浄
することができる。
【0029】洗浄が終了すると円筒体(2)の内部から洗
浄液を排出し、噴出口(17)から乾燥した加圧空気(18)を
噴出して湿度の高い空気を搬送空間(11)から追い出し、
中心軸体(4)の周面や螺旋羽根(5)の表面、円筒体(2)
の内面等を乾燥する。この場合、図1に示すようにコン
プレッサー(16)からの加圧空気(18)をヒータなどの加熱
装置(22)により加温しておくと、一層迅速に装置を乾燥
することができる。
【0030】図4は、フロービン等の錠剤貯蔵容器内に
錠剤を投入する場合に適した、本発明の第2実施形態を
示す、螺旋搬送装置の一部破断正面図である。この第2
実施形態では、螺旋搬送装置(1)は貯蔵容器(23)の上端
開口部(24)に付設してあり、上下方向に配置された円筒
体(2)と、この円筒体(2)の中心軸心(3)に沿って配設
した中心軸体(4)と、この中心軸体(4)の周面から一体
に突設した螺旋羽根(5)とからなる。
【0031】上記中心軸体(4)と螺旋羽根(5)は、前記
第1実施形態と同様、円筒体(2)内に回転不能に固定し
てある。また、上記円筒体(2)の上端部には投入部(6)
を設けてホッパー(7)を取り付けてある。一方、円筒体
(2)の周面には、螺旋羽根(5)の搬送面(12)の上方でか
つ螺旋羽根(5)に沿って螺旋状の排出部(8)を形成して
ある。符号(25)は、螺旋状の排出部(8)の開口幅を所定
寸法に維持するための固定片を示し、円筒体(2)周面の
3カ所に付設してある。
【0032】投入部(6)から投入された錠剤(13)は、搬
送面(12)上を螺旋状に搬送されながら衝撃を受けること
なく落下し、貯蔵容器(23)の下部に到着して排出部(8)
から排出される。そして、貯蔵容器(23)内に排出された
錠剤(13)により排出部(8)が下方から塞がれると、搬送
面(12)上を次々と搬送される錠剤(13)は円筒体(2)内に
溜まり、排出部(8)のうち未だ塞がれていない部分の下
端側部分から溢れるように排出される。
【0033】上記中心軸体(4)内には、前記第1実施形
態と同様に、円筒体(2)の中心軸心(3)に沿って送気通
路(15)を形成し、この送気通路(15)の上端を圧力気体供
給源であるコンプレッサー(16)に連通連結してあり、中
心軸体(4)の周面に複数の噴出口(17)を搬送空間(11)に
臨ませて配設し、この噴出口(17)を上記送気通路(15)に
連通連結してある。
【0034】噴出口(17)から搬送空間(11)へ噴出された
加圧空気(18)は、錠剤(13)の周囲や搬送面(12)との間に
流れ込み、前記第1実施形態の場合と同様に作用する。
この加圧空気(18)により追い出された湿度の高い空気や
粉塵は、投入部(6)から上方へ排出され、或いは螺旋状
の排出部(8)から、貯蔵容器(23)上端に必要に応じて付
設された排気口(19)を経て外部へ排出される。なお、こ
の螺旋搬送装置(1)は、上記貯蔵容器(23)等の密閉容器
に付設した状態で円筒体(2)内に洗浄液を導入し、噴出
口(17)から乾燥した加圧空気(18)を噴出することにより
洗浄され乾燥される。
【0035】図5及び図6は、上方へ錠剤を搬送する場
合に適した、本発明の第3実施形態を示し、図5は錠剤
の螺旋搬送装置の一部破断側面図、図6は図5のB部を
拡大した縦断面図である。
【0036】図5に示すように、この第3実施形態の螺
旋搬送装置(1)は、中心軸心(3)を傾斜させて配置した
円筒体(2)と、この円筒体(2)の中心軸心(3)に沿って
配設した中心軸体(4)と、この中心軸体(4)の周面から
一体に突設した螺旋羽根(5)とからなり、円筒体(2)の
下端部に投入部(6)を、上端部に排出部(8)を設けてあ
る。なお、この第3実施形態では円筒体(2)の中心軸心
(3)を斜め上方へ傾斜させてあるが、固形物の搬送方向
に対応させて、中心軸心を水平方向に配置し、或いは斜
め下方に傾斜させて配置してもよい。
【0037】上記中心軸体(4)の上端には回転駆動手段
(26)を連動連結してあり、中心軸体(4)と螺旋羽根(5)
を円筒体(2)の中心軸心(3)回りに回転させて、投入部
(6)から搬送空間(11)内へ投入された錠剤を排出部(8)
へ搬送し、排出管(9)から次工程へと排出するように構
成してある。
【0038】上記円筒体(2)の下端部には洗浄液導入口
(27)を設けてあり、送液ポンプ(28)を介して洗浄液タン
ク(29)を連通連結してある。また、円筒体(2)の上端部
には洗浄液排出口(30)を設けてある。上記洗浄液排出口
(30)には給気管(31)を介して送風機(32)を連結してあ
り、一方、洗浄液導入口(27)には集塵装置(33)を具備す
る排気管(34)を連通連結してある。この送風機(32)から
の送風により、円筒体(2)内に上端側から下端側に向け
て空気流が生じるが、この空気流は螺旋羽根(5)の周囲
や錠剤の存在しない部分など、抵抗の少ない部分を流れ
易い。
【0039】図6に示すように、上記中心軸体(4)内に
は、前記第1実施形態と同様、円筒体(2)の中心軸心
(3)に沿って送気通路(15)を形成してあり、中心軸体
(4)の周面に複数の噴出口(17)を搬送空間(11)に臨ませ
て配設し、この噴出口(17)を上記送気通路(15)に連通連
結してある。上記送気通路(15)の下端には、図5に示す
ように、圧力気体供給源(16)を連通連結してあり、噴出
口(17)から搬送空間(11)へ噴出された加圧気体(18)は、
錠剤(13)の周囲や搬送面(12)との間に流れ込み、前記第
1実施形態の場合と同様に作用する。なお、加圧気体(1
8)により追い出された湿度の高い空気や粉塵は、前記送
風機(32)による空気流に乗って排気管(34)から外部へ排
出される。
【0040】上記螺旋搬送装置(1)の洗浄・乾燥は、前
記第1実施例と同様、搬送空間(11)内に洗浄液を導入
し、噴出口(17)から乾燥した加圧気体(18)を噴出するこ
とにより行われる。このとき、上記螺旋羽根(5)を回転
駆動手段(26)で回転させることにより、円筒体(2)内に
旋回流を発生させて、一層効率よく洗浄し乾燥すること
ができる。
【0041】なお、円筒体(2)と中心軸体(4)と螺旋羽
根(5)とを複数の部材から構成する場合については、上
記第1実施形態に限らず、他の実施形態の場合にも適用
することができる。また、上記実施の形態はいずれも錠
剤の搬送に適用する場合について説明したが、本発明の
装置は他の固形物の搬送にも適用できることはいうまで
もない。さらに、上記実施の形態ではいずれも噴出口を
中心軸体の周面に形成したが、この噴出口は螺旋羽根に
形成してもよく、その個数や配設間隔については搬送効
率等を考慮して自由に設定できることは前記したとおり
である。
【0042】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され作用する
ことから、次の効果を奏する。
【0043】(イ) 噴出口から搬送空間へ噴出された加
圧気体は、固形物の周囲や搬送面との間に流れ込むの
で、固形物の流動性が高まり、搬送空間を閉塞するブリ
ッジ現象の発生を防止できるうえ、固形物が受ける摩擦
力を低減でき、固形物を損傷することなく効率よく搬送
することができる。
【0044】(ロ)噴出口から搬送空間へ噴出された加圧
気体により、固形物の周囲にあった湿度の高い気体が追
い出され、搬送空間から排除される。この結果、固形物
の周囲の湿度を低減でき、吸湿による固形物表面の艶の
消失や変形等の発生を防ぐことができる。
【0045】(ハ)噴出口から搬送空間へ噴出された加圧
気体により、固形物間に混入している粉塵等を追い出す
ことができ、固形物から容易に分離することができる。
【0046】(ニ)螺旋搬送装置を洗浄する際に、洗浄液
内で噴出口から加圧気体を噴出させると、加圧気体が泡
状となってバブリング現象を発生し、洗浄液の乱流を生
じて中心軸体の周面や螺旋羽根の表面等から付着物を剥
離できるので、装置を容易に洗浄することができる。
【0047】(ホ)装置を洗浄した後の乾燥処理におい
て、噴出口から乾燥した加圧気体を噴出することによ
り、湿度の高い気体が搬送空間から追い出されるので、
中心軸体の周面や螺旋羽根の表面等を短時間で乾燥する
ことができる。
【0048】(ヘ)噴出口を中心軸体の周面に配設した場
合には、噴出口と送気通路との連通加工が容易なうえ、
螺旋羽根の奥まった部分へ加圧気体を供給できるので、
この奥まった中心軸体側部分の洗浄や乾燥を容易に行う
ことができる。
【0049】(ト)中心軸体を直列状に連結した複数の軸
部材から構成し、互いに隣接する各軸部材の連結部に噴
出口を形成した場合には、各軸部材の連結部から遠心方
向に加圧気体を噴出してこの連結部へ侵入しようとする
粉末状の固形物や粉塵を吹きとばすことができるので、
これら粉塵等の侵入による不具合の発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す、固形物の螺旋搬
送装置の一部破断正面図である。
【図2】第1実施形態の投入部周辺の断面図である。
【図3】図1のA部拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す、螺旋搬送装置の
一部破断正面図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す、螺旋搬送装置の
一部破断側面図である。
【図6】図5のB部を拡大した縦断面図である。
【図7】従来技術を示す、図2相当図である。
【符号の説明】
1…螺旋搬送装置、 2…円筒体、 3…中心軸心、 4…中心軸体、 5…螺旋羽根、 6…投入部、 8…排出部、 11…搬送空間、 12…搬送面、 13…固形物(錠剤)、 15…送気通路、 16…圧力気体供給源(コンプレッサー)、 17…噴出口、 18…加圧気体(加圧空気)、 20…連結部、 21…軸部材、 26…回転駆動手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に投入部(6)を有する円筒体(2)
    と、この円筒体(2)の中心軸心(3)に沿って配設した中
    心軸体(4)と、この中心軸体(4)の周囲に配置した螺旋
    羽根(5)とからなり、 上記中心軸体(4)の周面と円筒体(2)の内面との間に搬
    送空間(11)を形成するとともに、上記螺旋羽根(5)の片
    面に搬送面(12)を形成して、上記投入部(6)から搬送空
    間(11)へ投入された固形物(13)を、この搬送面(12)に沿
    って円筒体(2)の他端部側へ搬送可能に構成し、 上記中心軸体(4)内で上記中心軸心(3)方向に送気通路
    (15)を形成して、この送気通路(15)の一端を圧力気体供
    給源(16)に連通連結し、 上記搬送空間(11)に臨ませて複数の噴出口(17)を配設す
    るとともに、この噴出口(17)を上記送気通路(15)に連通
    連結して、上記圧力気体供給源(16)からの加圧気体(18)
    をこの噴出口(17)を経て上記搬送空間(11)へ噴出可能に
    構成したことを特徴とする、固形物の螺旋搬送装置。
  2. 【請求項2】 噴出口(17)を中心軸体(4)の周面に配設
    した、請求項1に記載の固形物の螺旋搬送装置。
  3. 【請求項3】 中心軸体(4)を直列状に連結した複数の
    軸部材(21)から構成し、互いに隣接する各軸部材(21)の
    連結部(20)に噴出口(17)を形成した、請求項1または請
    求項2に記載の固形物の螺旋搬送装置。
  4. 【請求項4】 円筒体(2)を上下方向に配置して、この
    円筒体(2)の上端部に投入部(6)を設けるとともに下端
    部に排出部(8)を設け、この円筒体(2)内に中心軸体
    (4)と螺旋羽根(5)とを回転不能に固定した、請求項1
    から請求項3のいずれか1項に記載の固形物の螺旋搬送
    装置。
  5. 【請求項5】 上下方向に配置した円筒体(2)の上端部
    に投入部(6)を設け、この円筒体(2)の周面に、螺旋羽
    根(5)の搬送面(12)の上方でかつ螺旋羽根(5)に沿って
    螺旋状の排出部(8)を形成し、この円筒体(2)内に中心
    軸体(4)と螺旋羽根(5)とを回転不能に固定した、請求
    項1から請求項3のいずれか1項に記載の固形物の螺旋
    搬送装置。
  6. 【請求項6】 円筒体(2)の一端部に投入部(6)を、他
    端部に排出部(8)を設け、螺旋羽根(5)を中心軸体(4)
    の周面に突設し、この中心軸体(4)に回転駆動手段(26)
    を連動連結して、中心軸体(4)と螺旋羽根(5)とを円筒
    体(2)の中心軸心(3)回りに回転可能に構成した、請求
    項1から請求項3のいずれか1項に記載の固形物の螺旋
    搬送装置。
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