JPH09109724A - 車両発進警報装置 - Google Patents

車両発進警報装置

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JPH09109724A
JPH09109724A JP26851595A JP26851595A JPH09109724A JP H09109724 A JPH09109724 A JP H09109724A JP 26851595 A JP26851595 A JP 26851595A JP 26851595 A JP26851595 A JP 26851595A JP H09109724 A JPH09109724 A JP H09109724A
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vehicle
alarm
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warning
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JP26851595A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Shitaya
光生 下谷
Minoru Nishida
稔 西田
Toshihide Satake
敏英 佐竹
Makihito Seki
真規人 関
Tomoyuki Inoue
知之 井上
Kazuma Kaneko
和磨 金子
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に一定の発進警報を出力するのではなく、
運転者の感覚に合致し、心理的な不快感を抑制して最適
なタイミングで発進警報を出力する。 【解決手段】 前方車両発進検出装置20は、超音波測
距装置10によって前方車両が発進したことを検出す
る。警報出力判断装置33は前方車両の発進した時刻に
脇見検出装置51で運転者の状態を検出し、運転者が脇
見をしていない場合は発進警報出力を猶予し、脇見をし
ている場合は早めに発進警報を出力する。また、警報出
力判断装置は、後方車両の有無によって、警報を出力す
るまでの時間を変える。また、運転行動中に運転者の運
転行動を学習し、これに合わせて警報を出力するまでの
標準的な時間を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両発進警報装置
に関し、例えば前方車両が発進したり、信号が赤から青
に変化した場合に、車両運転者に発進を促す警報を出力
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は例えば実開平5−73586号
公報に示されるような従来の車両発進警報装置の構成を
示すブロック図である。図において、10は超音波パル
スを用いて前方車両までの距離を測定する超音波測距装
置、20は超音波測距装置10の出力結果から前方車両
の発進を検出する前方車両発進検出装置、30は運転者
に前方車両が発進したという警報を出力するかどうかを
判定する警報出力判断装置、31は運転者に発進警報を
与える音声警報手段、40は車輪速センサで構成され自
車の速度を検出する車速センサ、41は運転者のアクセ
ルの踏み込み状態を検出するアクセルセンサである。
【0003】以下、従来の車両発進警報装置の動作を説
明する。超音波測距装置10は、実開平5−73586
号公報に示されるような従来技術により超音波パルスを
前方に向けて送信し、前方車両から反射してくる反射波
を受信する。この超音波パルスを送信してから受信する
までの時間、または受信レベルによって、自車から前方
車両までの距離Lを計算する。前方車両発進検出装置2
0は、車速センサ40の信号を入力し、車速0であれば
自車は停車中であると判断する。そして、超音波測距装
置10から前方車両までの距離Lを入力して、前方車両
までの距離が5m以内のとき前方に停車車両有りと判断
し、「前方車両有り」の信号を警報出力判断装置30に
出力する。また、前方車両が無い場合や前方車両が5m
以上自車から離れている場合は、「前方車両無し」の信
号を警報出力判断装置30に出力する。さらに、前方車
両有りの場合には、前方車両が発進して自車との距離L
が5mを越えたときに、「前方車両発進検出」信号を警
報出力判断装置30に出力する。上記の前方車両の有り
/無しの信号や前方車両発進検出信号は、自車が発進し
たときにリセットされる。
【0004】図16は警報出力判断装置30の動作を示
すフローチャートである。ST10で車速センサ40の
信号を入力し、自車が停車中かどうかを判断する。自車
が停車中のときにはST11で前方車両発進検出装置2
0の信号を入力し、前方5m以内に前方車両有りかどう
か判定し、有りの場合はST12で前方車両発進検出信
号を待つ。前方車両発進検出装置20からの前方車両発
進信号を入力した後、ST20で一定時間、例えば2秒
間待つ。この後、ST30で自車が発進したかどうかを
判断する。車速センサ40で検出した車速が0Km/h
でかつ、アクセルセンサ41でアクセルペダルが踏まれ
ていないことを検出したときは「発進していない」と判
断し、それ以外の時は「発進した」と判断する。ST3
0で自車が発進していると判断した場合はST10に処
理を移行するが、自車が発進していない場合はST31
で音声警報手段31によって音声による警報を出力し、
運転者に発進を促す。
【0005】図17は前方車両発進検出信号と自車発進
検出信号の出力タイミングを示す説明図である。この従
来例では前方車両発進検出の時刻t0 後、2秒経っても
自車発進を検出できない場合、即ち t1 −t0 ≧ 2 (秒) t0 :前方車両発進検出時刻 t1 :自車発進検出時刻 であれば発進警報を出力する。この2秒というのは、前
方車両発進後から自車を発進するまでの常識的な時間と
して設定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両発進警報装
置は以上のように構成されていたので、運転者が前方を
見ていて前方車両の発進に気づいている場合でも、一定
時間経ったときに警報を出力する。このため、運転者に
不要な督促を受けたという不快な思いをさせるという問
題があった。これを防ぐために警報の出力タイミングを
一律に遅く設定すれば、運転者が脇見をしているときな
どに発進警報を聞いてもすぐには発進できず、結局後方
車両からクラクションを鳴らされることとなり発進警報
装置の目的を達成できないという問題があった。
【0007】また、従来装置は、どんな運転者にも同一
の出力タイミングで警報を鳴らすため、発進をのんびり
行う運転者には警報が早すぎるという感じを与えたり、
早めの発進を行う運転者には警報が遅いという感じを与
えるという問題があった。また、後方車両の有無に係わ
らず発進警報を鳴らすので、後方車両がなく急いで発進
する必要がない場合に、せかされたという感覚を運転者
が味わうことになるという問題があった。
【0008】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、運転者の感覚に合致し、心理的な
不快感を抑制して最適なタイミングで発進警報を出力で
きる車両発進警報装置を得るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
る車両発進警報装置は、車両の前方を監視する前方状態
監視手段、車両の状態を検出する車両状態検出手段、前
方状態監視手段と車両状態検出手段の出力を基に車両が
走行可能状態になったかどうかを判定する走行可能状態
判定手段、運転者の状態を検出する運転者状態検出手
段、走行可能状態判定手段と車両状態検出手段と運転者
状態検出手段の出力結果に基づき発進警報を出力するか
どうかを判断する警報出力判断手段、及び発進警報を出
力する警報出力手段を備えたものである。
【0010】また、本発明の第2の構成による車両発進
警報装置は、第1の構成における警報出力判断手段を、
運転者状態検出手段が運転者の脇見状態を検出した場合
には警報出力を促進し、前方注視状態を検出した場合に
は警報出力を猶予するように構成したものである。
【0011】また、本発明の第3の構成による車両発進
警報装置は、車両の前方を監視する前方状態監視手段、
車両の状態を検出する車両状態検出手段、前方状態監視
手段と車両状態検出手段の出力を基に車両が走行可能状
態になったかどうかを判定する走行可能状態判定手段、
車両の後方状態を監視する後方状態監視手段、後方状態
監視手段の出力信号を基に後方車両の有無または接近を
検出する後方車両検出手段、走行可能状態判定手段と車
両状態検出手段と後方車両検出手段の出力結果に基づき
発進警報を出力するかどうかを判断する警報出力判断手
段、及び発進警報を出力する警報出力手段を備えたもの
である。
【0012】また、本発明の第4の構成による車両発進
警報装置は、第3の構成における警報出力判断手段を、
後方車両検出手段で後方車両の存在を検知していない場
合には警報出力を猶予するように構成したものである。
【0013】また、本発明の第5の構成による車両発進
警報装置は、車両の前方を監視する前方状態監視手段、
車両の状態を検出する車両状態検出手段、前方状態監視
手段と車両状態検出手段の出力を基に車両が走行可能状
態になったかどうかを判定する走行可能状態判定手段、
前方状態監視手段と走行可能状態判定手段のうちの少な
くとも1つと車両状態検出手段の出力結果を基に運転者
の車両発進時の運転行動を学習すると共に運転行動の予
測を行う運転行動学習手段、走行可能状態判定手段と車
両状態検出手段と運転行動学習手段の出力結果に基づき
発進警報を出力するかどうかを判断する警報出力判断手
段、及び発進警報を出力する警報出力手段を備えたもの
である。
【0014】また、本発明の第6の構成による車両発進
警報装置は、第5の構成に加え、運転者の状態を検出す
る運転者状態検出手段を備え、運転行動学習手段は運転
者が異常運転状態のときには学習せず正常運転状態のと
きに学習するように構成したものである。
【0015】また、本発明の第7の構成による車両発進
警報装置は、第1の構成ないし第6の構成のいずれかに
おいて、前方車両の加速度を検出する加速度検出手段を
備え、警報出力判断手段を、前方車両の加速度に応じて
発進警報出力判断の時間を変化させるように構成したも
のである。
【0016】また、本発明の第8の構成による車両発進
警報装置は、第1の構成ないし第7の構成のいずれかに
おける前方状態監視手段を、前方車両との距離を検出す
るように構成したものである。
【0017】また、本発明の第9の構成による車両発進
警報装置は、第1の構成ないし第7の構成のいずれかに
おける前方状態監視手段を、前方の道路情報を受信する
ように構成したものである。
【0018】また、本発明の第10の構成による車両発
進警報装置は、第1の構成ないし第9の構成のいずれか
における警報出力手段を、運転者近傍に配置している車
載情報機器としたものである。
【0019】また、本発明の第11の構成による車両発
進警報装置は、第1の構成ないし第10の構成のいずれ
かにおいて、運転者が警報を認知したことを検出する警
報認知検出手段を備え、警報出力判断手段を、警報出力
信号を発信した後、車両の発進動作開始が検知されない
場合は再度警報出力信号を発信するように構成したもの
である。
【0020】また、本発明の第12の構成による車両発
進警報装置は、車両の発進を必要とする状態を検出して
発進警報を発信する警報発信手段、発進警報を抑制すべ
き状態を検出して発進警報を抑制する警報抑制手段、発
進警報を優先的に発信すべき状態を検出して発進警報を
優先的に発信する警報優先手段、発進警報を停止すべき
状態を検出して発進警報を停止する警報停止手段、並び
に警報発信手段,警報抑制手段,警報優先手段,及び警
報停止手段からの信号に応じて発進警報の発信を制御す
る警報制御手段を備えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の実施の形態1による車両発進警
報装置について説明する。図1は実施の形態1による車
両発進警報装置の構成を示すブロック図である。図にお
いて、10は超音波パルスによって前方車両までの距離
を測定する超音波測距装置、20は超音波測距装置10
の出力結果から前方車両の発進を検出する前方車両発進
検出装置、31は運転者に発進警報を与える音声警報手
段、33は運転者に前方車両発進警報を出力するかどう
かを判定する警報出力判断装置、40は車輪速センサで
構成され自車の速度を検出する車速センサ、41は運転
者のアクセルの踏み込み状態を検出するアクセルセン
サ、50はメータパネル上などに設置され運転者の顔面
付近を撮影するCCDカメラ、51はCCDカメラ50
が撮影した運転者の顔面画像から運転者の視線方向を検
出する脇見検出装置である。
【0022】ここで、超音波測距装置10は前方状態監
視手段を、車速センサ40,アクセルセンサ41は車両
状態検出手段を、前方車両発進検出装置20は走行可能
状態判定手段を、警報出力判断装置33は警報出力判断
手段を、音声警報手段31は警報出力手段を、CCDカ
メラ50、脇見検出装置51は運転者状態検出手段を構
成している。
【0023】以下、この実施の形態の動作について説明
する。超音波測距装置10は、超音波パルスを前方に向
けて送信し、前方車両から反射してくる反射波を受信す
る。この超音波パルスを送信してから受信するまでの時
間、または受信レベルによって、自車から前方車両まで
の距離Lを計算する。前方車両発進検出装置20は、車
速センサ40の信号を入力し、車速0であれば自車は停
車中であると判断する。そして、超音波測距装置10か
ら前方車両までの距離Lを入力して、前方車両までの距
離が5m以内のとき前方に停車車両有りと判断し、「前
方車両有り」の信号を警報出力判断装置33に出力す
る。また、前方車両が無い場合や前方車両が5m以上自
車から離れている場合は、「前方車両無し」の信号を警
報出力判断装置33に出力する。さらに、前方車両有り
の場合には、前方車両が発進して2m進むか自車との距
離Lが5mを越えたときに、「前方車両発進検出」信号
を警報出力判断装置33に出力する。上記の前方車両の
有り/無しの信号や前方車両発進検出信号は、自車が発
進したときにリセットされる。脇見検出装置51はCC
Dカメラ50の顔面画像から、例えば特開平7−967
68号公報に記述の方法により運転者の視線方向を検出
する。脇見検出装置51で検出した視線の時系列情報は
警報出力判断装置33に記憶される。
【0024】図2は警報出力判断装置33の動作を示す
フローチャートである。ST10で車速センサ40の信
号を入力し、自車が停車中かどうかを判断する。自車が
停車中のときにはST11で前方車両発進検出装置20
の信号を入力し、前方5m以内に前方車両有りかどうか
判定する。前方車両有りの場合はST12で前方車両発
進検出信号を待つ。前方車両が発進したとき、即ち前方
車両が発進して2m進むか自車との距離Lが5mを越え
たという前方車両発進検出信号を前方車両発進検出装置
20から入力し、ST40において運転者が脇見してい
るかどうか判断する。この時、脇見状態とは例えば視線
が前方正面から±20度以上にある状態をさすものとし
ている。そして脇見状態である場合は早めの警報が必要
と判断して、最小の発進警報時間Tmin =0秒として処
理をST30に移行し、自車が発進したかどうかを判断
する。車速が0Km/hでかつ、アクセルセンサ41で
アクセルペダルが踏まれていないことを検出したときは
「発進していない」と判断し、それ以外の時は「発進し
た」と判断する。ST30で自車が発進していると判断
した場合はST10に処理を移行するが、自車が発進し
ていない場合はST31で音声警報手段31によって音
声による警報を出力し、運転者に発進を促す。
【0025】ST40の判断で脇見していないと判断し
た場合、通常の警報出力と判断し、標準の発進警報時間
Tnormal=1.24秒としてST41に移行する。ST
41では前方車両が発進してからTnormal秒時間待ちを
した後、ST42で運転者が前方を向いているかどうか
を判断する。この判断で前方を見ていない場合は、ST
30,ST31に移行して警報を出力する。ST42の
判断で運転者の視線が前方正面から±20度以下の場合
は前方車両の発進に気づいていると考えられる。そこ
で、最大の発進警報時間Tmax =4秒としてST43に
処理を移行し、前方車両の発進後、Tmax 秒経っても発
進開始動作が行われない場合には、前方を見いてもぼん
やりしていると判断し処理をST30に移行して、発進
警報を出力する。
【0026】この発進警報は音声警報手段31として、
例えばブザーのような持続性のあるものを一定時間、例
えば2秒程度鳴らしてもよいし、チャイムのような一過
性のものを「ポン」と鳴るようにしてもよい。また、音
楽のメロディーなどでもよく、人に不快感を与えないよ
うなものが好ましい。また、自車が発進するまで警報を
鳴らし続けてもよいが、この場合は自車発進後警報を消
去する。
【0027】以下、この実施の形態における発進警報時
間の設定の根拠について説明する。運転時の判断・行動
時間は個人によりばらつきがあるが、「交通事故と人間
工学」コロナ社によると、事象を判断し行動するまでの
人間の反応時間TACT は、機敏な人で0.6秒(判断に
0.4秒,行動に0.2秒)、ゆっくりした人で1.5
秒(判断に1秒,行動に0.5秒)かかると記載されて
いる。前方車両が発進してから自車を発進させる(アク
セルペダルを踏む)までの行動に要する時間もほぼ同一
と考えられる。このため、この実施の形態において、標
準の警報出力判断における待ち時間は、平均的な人の反
応時間に警報猶予時間を加味した時間を設定している。
なお、前方車両発進検出装置20における前方車両発進
の検出信号の出力タイミングは、前方車両が停車位置か
ら2m進むか、自車から5m先まで進んだ場合とする。
従って、前方車両発進の検出信号を入力した時刻に、通
常の状態では、運転者はすでに事象を認知し、判断しよ
うとしているはずである。以下の説明では、前方車両が
停車位置から2m進んだ場合に前方車両発進の検出信号
を出力するものとする。
【0028】警報出力判断装置33において、前方車両
発進の検出信号を検知してから警報を出力するまでの時
間を設定する際、以下のことを考慮しており、これを図
3に基づいて説明する。前方車両が実際に発進してから
警報を出力するまでの時間をTALARM とすると、式1の
ように計算できる。 TALARM = TNOTICE + TACT + TMAR ・・・(1) TNOTICE:前方車両発進を運転者が認知できるまで、前
方車両が進むまでの時間(ここで、TNOTICEは前方車両
が停車位置から1m進んだ時間とする) TACT :運転者の反応時間 TMAR :警報猶予時間 前方車両発進検出装置20における前方車両発進の検出
では、前方車両が停車位置から1m進んだだけでは真に
発進したかどうかは不明なので、前方車両が停車位置か
ら2m進んだときに発進したと検知するものとしてい
る。前方車両が停車位置から発進して2m進むまでの時
間をTDETECTとすると、通常の状態で前方車両の発進を
検知してから発進警報を出力するまでの標準の発進警報
時間Tnormalは式2の様に計算することができる。 Tnormal = TALARM −TDETECT = TNOTICE+TACT +TMAR −TDETECT ・・・(2)
【0029】ここで、前方車両が10m先で時速30K
m/hとなる加速度3.5m/秒2で発進するとする
と、前方車両が一定距離まで進む時間は以下のようにな
る。 1m進むまでの時間 0.76秒 2m進むまでの時間 1.07秒 4m進むまでの時間 1.51秒 10m進むまでの時間 3.50秒 式2にTDETECT=1.07秒とTNOTICE=0.76秒を
代入すると、式3を導くことができる。 Tnormal = TACT +TMAR −0.31 ・・・(3) また、TACT は個人差があるので、機敏な人(0.6
秒)とゆっくりした人(1.5秒)の中間をとり1.0
5秒とする。TMAR は例えば0.5秒程度とする。この
数値を式3に代入すると、Tnormalが得られる。 Tnormal = 1.05+0.5−0.31=1.24 即ち、標準の発進警報時間としては、前方車両の発進を
検出後、1.24秒経っても自車が発進しない場合に、
発進警報を出力すればよいことになる。
【0030】また、運転者が前を見ていてる場合の発進
警報時間としてTmax (=4)秒経っても自車が発進し
ない場合に、発進警報を出力するようにしている。この
4秒間に前方車両は10m程度進むことになり、常識的
に警報を猶予できる最大の時間として設定した。
【0031】この実施の形態では、前方車両が発進して
から警報を出力するまでの時間を、通常の状態における
標準の発進警報時間Tnormal(=1.24)秒と、運転
者が脇見をしている場合の最小の発進警報時間Tmin
(=0)秒と、運転者が前方を見ている場合の最大の発
進警報時間Tmax (=4)秒との3種類用意し、状況に
応じて選択するようにしている。そして、運転者が脇見
をしているときには通常の状態の時よりも早く発進警報
を出力して発進を促し、運転者が前方を見ているときに
は通常の状態の時よりも警報出力を遅らせている。従っ
て、運転者の状態に応じて最適なタイミングで発進警報
を出力することができ、運転者に心理的な不快感を与え
ることを抑制でき、かつ、他の車両の迷惑にならないス
ムーズな運転に導くことができる。
【0032】なお、この実施の形態では、自車が完全に
停車した状態で発進警報を出力したが、渋滞中など超低
速の場合に前方車両との距離が離れたことを検出して発
進警報を出力するようにしてもよい。
【0033】また、この実施の形態では、運転者が脇見
しているときに最小の発進警報時間で発進警報を出力し
たが、脇見以外の運転者の状態に対応して発進警報出力
のタイミングを変えてもよい。例えば、運転者が眼を閉
じているときに最小の警報を出すように構成してもよ
い。即ち、発進警報の出力を標準の発進警報時間よりも
早めに発信した方がよい状態とは、運転者が自車の発進
可能状態になっていることに気がついていない場合が考
えられ、この運転者の状態を検出するものとして、他の
方法を用いてもよい。
【0034】また、この実施の形態では、車両前方の情
報を超音波測距装置により検知したが、レーザレーダや
画像センサなどで前方車両の情報を検知してもよい。
【0035】また、この実施の形態では、発進警報を出
力するかどうかの判断を、前方車両が発進してからTmi
n 秒後,Tnormal秒後,Tmax 秒後に行っており、それ
ぞれ固定の時間を設定して判断している。これに対し、
運転者が自由に設定できるようなスイッチを設けて判断
する時間を設定するように構成してもよい。具体的に
は、警報出力判断装置33に時間を設定し得る入力手段
を接続し、数種類の時間を選択できるように構成する。
運転者は設定されている時間で警報が出力されるといら
いらすると感じる場合や、もっと早く警報を出力してほ
しい場合などに、入力手段によって設定時間を変更す
る。このように構成すれば、運転者が変わったときや運
転者の状態に合わせて発進警報を出力できる。
【0036】また、この実施の形態では、運転者が前方
を見ているにもかかわらず、前方車両が発進後、Tmax
秒経って自車が発進しない場合は発進警報を出力してい
るが、運転者が前方を見ている場合には発進可能である
ことを認識しているとし、発進警報を出力しないように
してもよい。
【0037】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2による車両発進警報装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、34は運転者に前方車両発進警報を出
力するかどうかを判定する警報出力判断装置、70は超
音波パルスで後方車両までの距離を測定する後方用超音
波測距装置、71は後方用超音波測距装置70の出力結
果から後方車両の有無または接近を検出する後方車両接
近検出装置である。ここで、後方用超音波測距装置70
は後方状態監視手段を構成し、後方車両接近検出装置7
1は後方車両検出手段を構成している。
【0038】以下、この実施の形態の動作について説明
する。後方用超音波測距装置70は超音波測距装置10
と同様に動作し、後方車両までの距離を出力する。後方
車両接近検出装置71は後方用超音波測距装置70の信
号を受けとり、5m以内の後方停車車両または、10m
以内の接近する後方車両の有無を検出し、「後方車両有
り」の信号、または「後方車両無し」の信号を警報出力
判断装置34に出力する。
【0039】図5は警報出力判断装置34の動作を示す
フローチャートである。自車が停車しているときに前方
車両の発進を検出するまでの動作(ST10〜ST1
2)は実施の形態1における処理と同様である。ST5
0で前方車両が発進した後、標準の発進警報時間Tnorm
al(=1.24)秒になるまで時間待ちする。この後、
ST51において後方車両接近検出装置71の検出結果
で、後方に接近車両が存在する場合は、ST30,ST
31で自車が発進していない場合に発進警報を出力す
る。ST51において後方に接近車両が存在しない場合
は早く警報を出力しなくてもいいので、最大の発進警報
時間Tmax を設定し、前方車両発進後Tmax (=4)秒
になるまで時間待ちして、警報出力を遅らせる(ST5
2)。ただし、この時間待ちの間に後方車両接近検出装
置71によって後方に接近車両を検知した場合は、ST
30に処理を移行して直ちに発進警報を出力する。
【0040】この実施の形態では、前方車両が発進して
から警報を出力するまでの時間を、標準の発進警報時間
Tnormal(=1.24)秒と、後方車両が存在しない場
合の最大の発進警報時間Tmax (=4)秒とで可変にし
ている。そして、後方車両が存在しないときには通常の
状態の時よりも警報出力を遅らせている。このため、不
必要な警報を早く出して運転者に不快感を与えるのを防
止でき、かつ、他の車両の迷惑にならないスムーズな運
転に導くことができる。
【0041】なお、この実施の形態では、後方車両接近
検出装置71において後方接近車両の有無を後方10m
までの距離で判定したが、これに限るものではない。後
方車両の速度を検出して自車までの衝突予想時間を計算
し、この衝突時間で後方車両の接近を判定してもよい。
例えば、5秒後に衝突するような速度で接近してくる後
方車両が存在する場合に、「後方車両有り」の信号を警
報出力判断装置34に出力するように構成してもよい。
【0042】また、実施の形態1と実施の形態2を兼ね
備えた構成にしてもよい。この場合は、実施の形態1に
加えて、後方用超音波測距装置70と後方車両接近検出
装置71を設け、図2のフローチャートにおけるST4
3のTmax (=4)秒の時間待ちの間に、後方車両の接
近を検知した場合は、すぐに発進警報を出力するように
動作する。
【0043】実施の形態3.図6は本発明の実施の形態
3による車両発進警報装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、35は運転者に前方車両発進警報を出
力するかどうかを判定する警報出力判断装置、60は運
転者の発進行動を学習して発進予測信号を出力する発進
行動学習装置である。ここで、発進行動学習装置60は
運転行動学習手段に対応するものである。
【0044】以下、この実施の形態の動作について説明
する。発進行動学習装置60は、前方車両発進検出装置
20,車速センサ40,アクセルセンサ41の出力結果
に基づき、前方車両発進検出装置20が前方車両の発進
を検出してから運転者が発進行動を取るまでの時間を学
習するように動作する。図7は学習の結果を説明するグ
ラフである。ある人が、前方車両発進を検出してから自
車の発進行動を開始するまでの時間を、例えば20回記
憶し、自車発進時間の頻度割合p(t)を計算したのが
グラフの曲線Aである。横軸は前方車両発進を検出して
から自車の発進までの時間t(秒)、縦軸は頻度割合p
(%)を示し、p(t)は前方車両が発進してから、
(t−0.25)秒からt秒までの間に自車が発進した
頻度割合である。このグラフの人の例では、p(1.
0)が最も多く30%出現している。このとき、頻度累
積q(t)を式4の計算で求める。
【0045】
【数1】
【0046】式4で各時間に対する頻度累積q(t)を
求めたものを曲線Bで示す。このグラフからq(t)≧
QthとなるTest を求める。例えばここではQth=80
%と設定しており、Test は1.25秒となる。即ちこ
の運転者の場合、前方車両発進の後、標準的には80%
以上の確率で1.25秒以内に自車を発進させるように
行動するということが学習できた。そこで、発進行動学
習装置60は前方車両が発進した後、1.25秒経って
から発進行動予測信号を警報出力判断装置35に出力す
る。ただし、発進行動の学習は、過去20回の発進行動
の情報で常に更新されるものである。また、学習が不十
分であって20回未満の場合は、例えば初期値を、Tno
rmalからTMAR を減じた時間(0.74秒)として、発
進行動予測信号を警報出力判断装置35に出力する。
【0047】図8は警報出力判断装置35の動作を示す
フローチャートである。自車が停車しているときに前方
車両の発進を検出するまでの動作(ST10〜ST1
2)は実施の形態1における処理と同様である。ST6
0において発進行動学習装置60からの発進行動予測信
号を待ち、発進予測信号入力後さらに警報猶予時間TMA
R として0.5秒程度時間待ちする。時間待ち後、処理
をST30に移行し、自車が発進していなければ発進警
報を出力する。
【0048】以上のように、この実施の形態では、運転
者が通常の発進行動で発進しなかった場合、前方車両の
発進に気づいてない可能性が高いと判断し、発進警報を
出力する。運転者の通常の発進行動を運転中に学習する
ので、運転者それぞれの発進行動に対応して発進警報を
出力することができ、心理的な不快感を抑制できる。
【0049】ここで、発進行動学習装置60で学習する
発進行動は、前方車両が発進したのを検出してから発進
行動を開始するまでの時間であり、図3ではTACT −
(TDETECT−TNOTICE)、即ちTnormal − TMAR に
対応する。そこで実施の形態1に発進行動学習装置60
を設け、学習結果に警報猶予時間TMAR を加えて標準の
発進警報時間Tnormalを計算するようにすれば、この実
施の形態と同様、運転者それぞれの発進行動に対応して
発進警報を出力することができ、心理的な不快感を抑制
できる。
【0050】なお、この実施の形態では、前方車両発進
検出装置20が前方車両の発進を検出してから運転者が
発進行動を取るまでの時間を学習するように構成してい
るが、前方車両発進検出装置20の検出結果を用いる代
わりに、超音波測距装置10で検出した前方車両との距
離を用いてもよい。例えば、自車と前方車両との距離L
が5mになったときを検出し、これから運転者が発進行
動を取るまでの時間を学習するように構成する。この場
合も、学習した結果に警報猶予時間TMAR を加えて標準
の発進警報時間Tnormalを計算すればよい。
【0051】実施の形態4.図9は、本発明の実施の形
態4による車両発進警報装置の構成を示すブロック図で
ある。図において、36は運転者に前方車両発進警報を
出力するかどうかを判定する警報出力判断装置である。
この実施の形態の構成は、実施の形態3の構成に実施の
形態1のCCDカメラ50、脇見検出装置51が加わっ
たものである。
【0052】以下、実施の形態の動作について説明す
る。脇見検出装置51は実施の形態1と同様に運転者の
脇見状態を検出する。一方、発進行動学習装置60も実
施の形態3と同様に前方車両発進検出装置20が前方車
両が発進するのを検出してから運転者が発進行動を取る
までの時間を学習するように動作するが、この実施の形
態においては運転者が脇見をしていた場合の発進行動の
データは、正常な発進でないと見なして学習しないよう
に動作する。具体的には、発進行動学習装置60は脇見
検出装置51の出力結果を常に入力し、前方車両が発進
してから自車が発進するまでの間に例えば3秒以上の脇
見があった場合は、通常の発進でないと見なして、記憶
しないように動作する。これ以外の動作は実施の形態1
と同様で、前方車両発進時に運転者が脇見状態の時は、
最小の発進警報時間TMIN (=0)秒として早めに発進
警報を出力する。また、脇見していない時は、実施の形
態3と同様、発進行動予測信号を入力してから警報猶予
時間TMAR (=0.5)秒経っても自車が発進しない場
合に、発進警報を出力する。
【0053】以上のように、この実施の形態では、運転
者の状態を認識し、正常でない場合の発進行動を学習し
ないので、実施の形態3に比べて運転者の発進行動の学
習精度が向上でき、運転者それぞれの発進行動に対応し
て発進警報を出力することができ、心理的な不快感を抑
制できる。
【0054】実施の形態5.この実施の形態では、実施
の形態3または4の構成にICカードのような記憶手段
を加え、学習結果を記憶するようにしたものである。実
施の形態3または4の発進行動学習装置60に記憶手段
としてICカードの入出力装置を接続する。運転者は走
行前にICカードを挿入することにより、ICカードに
記憶している個人の学習結果を入力する。この後の警報
出力処理は、実施の形態3または4と同様であり、運転
中の発進行動を継続して学習する。また、運転終了後、
その運転中に学習した結果をICカードに出力し、学習
結果を更新する。運転者は常に最新の学習結果を記憶し
たICカードを保管する。
【0055】実施の形態3または4では運転を開始して
から学習が不十分な間、発進行動予測信号を固定値に設
定して警報を出力するが、この実施の形態では、運転開
始時でも最新の学習結果を入力するので、常に運転者そ
れぞれの発進行動に対応して発進警報を出力することが
でき、心理的な不快感を抑制できる。
【0056】なお、この実施の形態では、ICカードに
学習結果を記憶したが、記憶手段はこれに限るものでは
なく、例えば半導体メモリに数人分の学習結果を記憶
し、走行時にスイッチやパスワードなどで本人用の記憶
領域を選択できるように構成してもよい。この場合に
は、運転者がICカードなどを保管する必要がない。
【0057】実施の形態6.この実施の形態は、実施の
形態1の構成における超音測距装置10の代わりに、路
上発信設備からの情報を入力する手段を備える。この路
上発信設備は、例えば路車間通信用の路上局であるビー
コンなどで、進路方向の信号機の「青」「黄」「赤」の
情報を入力できるものとする。自車が信号待ちなどで先
頭に停車した場合は、前方車両がなく、前方車両との距
離、または前方車両の発進で自車が発進可能になったこ
とを検出できない。そこで、この実施の形態では、信号
機が「赤」から「青」に変わった場合に自車が発進可能
になったとし、運転者の脇見状態に応じて発進警報を出
力するように動作する。即ち、脇見をしていない場合は
信号機が「青」になった時刻から所要の時間後に発進警
報を出力する。また、脇見をしている場合には、最小の
発進警報時間TMIN (=0)秒とし、「青」になったら
直ちに発進警報を出力する。上記の所要時間としては、
運転者の反応時間TACT に警報猶予時間TMAR を加算し
たものでよい。
【0058】以上のように、この実施の形態では、信号
待ちの時で前方車両によって発進可能になった時を検出
できない場合でも、信号機の変化を検出して発進警報を
出力できる。
【0059】なお、この実施の形態では路上発進設備か
ら信号機の情報を入力したが、車両にカメラを装着して
画像処理により信号機の情報を検出してもよい。
【0060】また、この実施の形態では前方の信号機が
青になったときに自車が発進可能になったと認識してい
るが、横の信号が黄色になったときを検出して発進警報
を出力するように構成してもよい。この場合は、運転者
にとって予備警報を知らせることになる。
【0061】もちろん、実施の形態1の構成における超
音測距装置10と路上発信設備の両方を備え、前方車両
がある場合の自車の発進可能を超音測距装置10で検出
し、信号待ちの先頭で停車しているときの自車の発進可
能を路上発信設備で検出し、これに応じて発進警報を出
力するようにしてもよい。
【0062】また、自車が左折や右折などの方向指示器
を出している場合は、信号が変わったことを検出しても
前方に障害物がある場合はこれがなくなるまで発進警報
を出力しないようにしてもよい。この時、障害物がある
かどうかは実施の形態1における超音波測距装置10で
検出できる。
【0063】実施の形態7.図10は、実施の形態7に
よる車両発進警報装置の構成を示すブロック図である。
図において、37は運転者に前方車両発進警報を出力す
るかどうかを判定する警報出力判断装置、32は車載情
報機器で、例えばナビゲーション用の表示器である。
【0064】この実施の形態の動作は実施の形態1と同
様であるが、警報出力判断装置37は、発進警報を音声
警報手段31に出力するだけでなく、ナビゲーション用
の表示器32に表示中の画像に重ね合わせて、「発進で
きます」というような文字を一定時間、例えば2秒程度
表示する。この様に構成すれば、運転者がナビゲーショ
ン表示を見ていて前方車両の発進に気づかない場合に、
効果的に運転者に発進警報を知らせることができる。ま
た、この警報が出力されるまで運転者はナビゲーション
表示に集中することができる。また、この時表示されて
いるナビゲーション用の画像を消去して警報出力表示を
行ってもよい。また、常にナビゲーション用の表示器3
2に発進警報を表示する構成でもよいが、運転者がナビ
ゲーション用の表示器32を見ているときに、表示器3
2に発進警報を表示する構成でもよい。この場合、運転
者がナビゲーション用の表示器32を見ているというこ
とは、脇見検出装置51の視線方向で検出できる。ま
た、文字を表示するのは一定時間に限るものではなく、
表示した後、自車の発進や運転動作開始を検知して表示
文字を消去するようにしてもよい。
【0065】以上のように、運転者が発進の時間待ちの
時には車載情報機器を使用している可能性が高く、この
実施の形態では、運転者がその時使用している車載情報
機器に発進警報を出力するので、運転者に効果的に警報
を認識させることができ、スムーズな運転を促すことが
できる。
【0066】なお、この実施の形態ではナビゲーション
用の表示器32に発進警報を表示したが、発進警報の表
示はナビゲーション用の表示器32に限るものではな
く、例えばカーテレビに発進警報を表示してもよい。
【0067】実施の形態8.図11は、本発明の実施の
形態8による発進警報装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、38は運転者に前方車両発進警報を出
力するかどうかを判定する警報出力判断装置、80はナ
ビゲーション装置、81はナビゲーション装置80が操
作されたことを検出するナビゲーション操作検出装置で
ある。
【0068】以下、実施の形態の動作について説明す
る。実施の形態1では、最小の発進警報時間Tmin ,標
準の発進警報時間Tnormal,最大の発進警報時間Tmax
を設定できるようにし、警報出力判断装置33は、運転
者が脇見していた場合と脇見をしていない場合とで発進
警報時間を変化させて発進警報を出力するように動作し
た。これに対し、この実施の形態による警報出力判断装
置38は、ナビゲーション装置80が操作されているか
否かによって発進警報時間を変化させて発進警報を出力
するものである。ナビゲーション装置80が運転者など
によりキー操作されると、ナビゲーション操作検出装置
81はキー操作信号を警報出力判断装置38に出力す
る。警報出力判断装置38は、ナビゲーション操作検出
装置81からキー操作信号が出力されれば、「ナビゲー
ション装置を操作中である」と判断し、キー操作信号が
出力されなければ、「ナビゲーション装置を操作してい
ない」と判断する。そこで、前方車両が発進後、自車が
発進していない時に「ナビゲーション装置を操作中であ
る」場合には最小の発進警報時間Tmin (=0)秒後に
発進警報を出力し、「ナビゲーション装置を操作してい
ない」場合には標準の発進警報時間Tnormal(=1.2
4)秒後に発進警報を出力する。
【0069】以上のように、この実施の形態では、ナビ
ゲーション装置80を操作中であって、明らかに前方を
見ていない時には、早めに発進警報を出力する。このた
め、運転者の機器操作状態に応じて最適な出力タイミン
グで発進警報を発することができる。
【0070】なお、この実施の形態ではナビゲーション
装置を操作中であるか否かによって発進警報の出力タイ
ミングを変えたが、他の車載情報機器、例えば自動車電
話のような携帯情報端末操作時に発進警報を早めに出力
するように構成してもよい。さらに、ナビゲーション装
置80の操作を検出したときは、ナビゲーション装置8
0を注視していることが確実なので、実施の形態7と同
様、ナビゲーション装置80の表示器に発進警報を表示
してもよい。
【0071】実施の形態9.実施の形態1で記載したよ
うに、前方車両の発進加速度を一定と考え、常識的に加
速度を3.5m/秒2 として標準の発進警報時間Tnorm
al(=TALARM −TDETECT)を1.24秒と設定してい
る。このため、前方車両がもっと早い加速度で発進した
場合、この出力タイミングで警報を出力すると、自車が
発進するときには前方車両はずいぶん先に行ってしまっ
ており、発進警報が遅すぎるという感覚を与える。逆に
前方車両がゆっくりとした加速度で発進した場合、まだ
前方車両はそれほど離れていないことになり、発進警報
が早すぎてスムーズな発進ができず運転者がいらいらす
ることになる。そこで、この実施の形態では、前方車両
の加速度を計算して、発進警報時間を設定している。
【0072】図12は、本発明の実施の形態9による発
進警報装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、39は運転者に前方車両発進警報を出力するかどう
かを判定する警報出力判断装置、90は加速度計算装置
で、超音波測距装置10の出力をもとに加速度aを計算
する。加速度計算装置90で得られた加速度aからTNO
TICE、TDETECTを計算し、式2に代入する。運動方程式
は、距離S、時間t、加速度aとすると、 S=a・t2 /2 となり、これから、 t=(2S/a)1/2 ・・・(5) である。TNOTICEはS=1(m),TDETECTはS=2
(m)に対応するので、式5より、 TNOTICE=(2/a)1/2 TDETECT=(4/a)1/2 である。
【0073】よって、式2より発進検出後の標準の発進
警報時間Tnormalは、得られた前方車両の加速度aを用
いて、以下のように設定すればよい。 Tnormal= TALARM − TDETECT = TNOTICE + TACT + TMAR − TDETECT = (2/a)1/2 + 1.05 + 0.5 − (4/a)1/2 = (2/a)1/2 − (4/a)1/2 + 1.55
【0074】この実施の形態における動作は、実施の形
態1の発進警報時間Tnormal(=1.24)秒経ってか
らの判断を、上記の計算によって得られたTnormal
(秒)を用いて判断するように構成する。
【0075】この種の車両発進警報装置による発進警報
の出力を考慮した場合、発進警報の多くは標準の発進警
報時間Tnormalで動作する確率が高い。そこで、この発
進警報時間Tnormalをできるだけタイミングよく出力で
きるように設定することが好ましい。従って、この実施
の形態のように、前方車両の加速度aから、前方車両が
1m離れる時刻及び2m離れる時刻を知り、これを用い
て標準の発進警報を出力するまでの時間を設定すれば、
発進警報が早すぎたり遅すぎたりすることなく出力で
き、運転中の状態に適合した発進警報を出力できる。
【0076】実施の形態10.図13は、本発明の実施
の形態10による発進警報装置の構成を示すブロック図
である。図において、43は運転者に前方車両発進警報
を出力するかどうかを判定する警報出力判断装置、10
0は警報音認知検出装置であり、出力した発進警報を運
転者が認知したかどうかを検出する。この警報音認知検
出装置100は警報認知検出手段を構成している。発進
警報を出力するまでの動作は、実施の形態1と同様であ
る。発進警報を出力した後、警報音認知検出装置100
では、例えば以下の場合、運転者が警報音を認知したと
検出する。 (1) :脇見検出装置51で運転者の顔の向きが例えば1
0%程度変化したとき (2) :アクセルセンサ41が運転者のアクセルの踏み込
みを検出したとき (3) :ハンドル角センサでハンドルを動かしたことを検
出したとき (4) :ブレーキペダルセンサが運転者がブレーキを開放
したのを検出したとき
【0077】警報を出力した後、例えばTACT /2まで
に運転者が警報音を認知したと検出できない場合、再度
警報を出力する。この再出力は例えば3回まで有効とす
る。
【0078】以上のように、この実施の形態では、運転
者が何らかの理由で1回目の警報を聞き逃したような場
合でも、再度警報を出力するので、必ず発進警報を運転
者に気づかせるようにでき、信頼性の高い発進警報装置
が得られる。
【0079】なお、警報音認知検出装置100は上記の
(1) 〜(4) に限るのものではなく、例えば運転者が「オ
ーケー」などと返事をするのを検出して認知したとして
もよい。
【0080】実施の形態11.図14は、本発明の実施
の形態11による車両発進警報装置の構成を示すブロッ
ク図である。図において、110は車両の発進を必要と
する状態を検出して発進警報を発信する警報発信手段、
120は発進警報を抑制すべき状態を検出して発進警報
を抑制する警報抑制手段、130は発進警報を優先的に
発信すべき状態を検出して発進警報を優先的に発信する
警報優先手段、140は発進警報を停止すべき状態を検
出して発進警報を停止する警報停止手段、150は、警
報発信手段110,警報抑制手段120,警報優先手段
130,警報停止手段140からの信号に応じて発進警
報の発信を制御する警報制御手段である。
【0081】警報発信手段110は、自車が発進可能に
なったことを検知して、標準の発進警報時間Tnormalで
警報を発信するような信号を警報制御手段150に出力
する。自車が発進可能になったとは、例えば超音波パル
スによって前方車両までの距離を測定し、前方車両が発
進して2m進むか自車との距離Lが5mを越えたことを
検知した時刻や、路車間通信用の路上局であるビーコン
などの路上発進設備によって、進路方向の信号機の
「青」「黄」「赤」の情報を入力し、「赤」から「青」
に信号が変化したこと検知した時刻を意味する。標準の
発進警報時間Tnormalは、運転者が通常の運転状態であ
るとして、平均的な人間の反応時間を考慮して、1.2
4秒程度に設定している。ただし、信号切替のビーコン
信号に対しては、標準の発進警報時間Tnormalの代わり
に、運転者の反応時間TACT +警報猶予時間TMAR とす
ればよい。
【0082】また、警報抑制手段120は、抑制要求状
態を検出して警報発信手段110で発進要求するときの
標準の発進警報時間Tnormalを遅延したり、発進警報を
停止する抑制信号を発進警報制御手段150に出力す
る。その作用は、運転者に対して不要な不快感や焦燥感
を与えないようにするものである。抑制要求状態とは、
例えば運転者の視線を検出して前方を注視している場合
とか、後方車両がない場合や、ナビゲーション装置など
の車載情報機器を操作している場合である。運転者の視
線を検出して前方を注視している場合は、自車が発進可
能状態になったのに気がついていると考えられ、標準の
発進警報時間Tnormalで発進警報を出力する必要はな
く、常識的に警報を猶予できる最大の時間として、Tma
x (=4)秒まで猶予するか、警報の出力を停止する。
また、5m以内に停車しているか10m以内に接近して
くる後方車両の存在を検出し、後方車両がない場合はゆ
っくりと発進しても特に交通の流れに支障をきたす訳で
はないので、上記と同様、標準の発進警報時間Tnormal
で発進警報を出力する必要はなく、常識的に警報を猶予
できる最大の時間として、Tmax (=4)秒まで猶予す
るか、警報の出力を停止する。また、ナビゲーション装
置などの車載情報機器を操作している場合には、操作中
の車載情報機器に集中していると考えられるので、音声
警報手段31に警報を出力するよりも、操作している車
載情報機器に表示する方が効率よく発進警報を認知させ
ることができる。このため、車載情報機器のスイッチな
どを操作していることを電気信号によって検知した場合
は、警報発信手段110からの発進警報の発信信号を停
止し、その代わりに車載情報機器に表示する信号を出力
する。
【0083】また、警報優先手段130は、緊急性を有
する優先発信状態を検出し、警報抑制手段120の抑制
を受けずに無条件に警報出力を発信する信号を警報制御
手段150に出力する。即ち、標準の発進警報時間Tno
rmalよりも早く発進警報出力するように促進する。優先
発信状態とは、例えば運転者の視線を検出してナビゲー
ション装置などの車載情報機器や車外を脇見をしている
場合とか、後方車両が接近して存在している場合などで
ある。運転者の顔画像を撮像して画像処理などによって
運転者の視線を検出し、前方から±20度程度内でない
場合、ナビゲーション装置などの車載情報機器や車外を
脇見をしている可能性が高い。この場合、早めに発進を
促すことが必要であるとし、警報発信手段110に優先
して無条件に警報出力要求を行う。また、後方車両を超
音波パルスなどで検出し、10m以内に接近してきた後
方車両がある場合、自車が発進可能になってなるべく早
く発進するのが好ましく、優先的に警報出力要求を行
う。
【0084】また、警報停止手段140は、発進警報が
不必要である状態を検出し警報出力を無条件に停止す
る。警報不必要状態とは、自車が発進したのを検出した
場合とか、自車の走行を検出した場合や、運転者が前方
を注視している場合などである。自車の発進は、アクセ
ルセンサによって運転者がアクセルを踏み込むのを検出
したり、ハンドル角センサでハンドルの動きを検出した
り、ブレーキペダルセンサで運転者がブレーキを開放し
たのを検出することで発進操作を検出することにより、
検出できる。また、自車の走行は、車輪速を計測する車
速センサで検出できる。また、運転者が前方を注視して
いるのは、運転者の視線方向によって検出できる。これ
らような発進警報が不必要な状態になった場合に、無条
件に発進警報を停止する信号を警報制御手段150に出
力する。
【0085】そして、発進警報制御手段150は、警報
発進手段110,警報抑制手段120,警報優先手段1
30,及び警報停止手段140からの信号を入力し、そ
れぞれの信号に応じて音声警報手段31に警報を出力す
るかどうかの制御、及び警報出力を行うときの出力タイ
ミングを制御する。例えば、警報発信手段110から発
進警報を要求する信号が発信されると音声警報手段31
に警報を出力する。警報発信手段110からの発進警報
を要求する信号と共に、警報抑制手段120から発進警
報を抑制する信号が発信された場合には、抑制する信号
に従って音声警報手段31に警報を出力するのを猶予ま
たは停止する。また、警報優先手段130から警報信号
が発信されている場合は、警報発進手段110からの信
号に優先し、警報抑制手段120の抑制を受けずに、音
声警報手段31に警報を出力する。警報停止手段140
から信号が発信された場合には、警報発信手段110や
警報優先手段130からの信号によって音声警報手段3
1に出力されている警報を直ちに停止する。
【0086】このように、この実施の形態では、前方車
両、後方車両、運転者の状態、自車の状態をそれぞれ検
出し、その検出結果によって発進警報出力のタイミング
を制御しているので、警報出力のタイミングが早すぎた
り遅すぎたりせず、運転者の感覚に合致し、心理的な不
快感を抑制して最適なタイミングで発進警報を出力で
き、さらに交通の流れの中でスムーズな運転に導くこと
ができる。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の構成によ
る車両発進警報装置は、車両の前方を監視する前方状態
監視手段、車両の状態を検出する車両状態検出手段、前
方状態監視手段と車両状態検出手段の出力を基に車両が
走行可能状態になったかどうかを判定する走行可能状態
判定手段、運転者の状態を検出する運転者状態検出手
段、走行可能状態判定手段と車両状態検出手段と運転者
状態検出手段の出力結果に基づき発進警報を出力するか
どうかを判断する警報出力判断手段、及び発進警報を出
力する警報出力手段を備えたので、運転者の感覚に合致
し、心理的な不快感を抑制して最適なタイミングで発進
警報を出力できる車両発進警報装置が得られる。
【0088】また、本発明の第2の構成による車両発進
警報装置は、第1の構成における警報出力判断手段を、
運転者状態検出手段が運転者の脇見状態を検出した場合
には警報出力を促進し、前方注視状態を検出した場合に
は警報出力を猶予するように構成したことにより、運転
者の感覚に合致し、心理的な不快感を抑制して最適なタ
イミングで発進警報を出力できる車両発進警報装置が得
られる。
【0089】また、本発明の第3の構成による車両発進
警報装置は、車両の前方を監視する前方状態監視手段、
車両の状態を検出する車両状態検出手段、前方状態監視
手段と車両状態検出手段の出力を基に車両が走行可能状
態になったかどうかを判定する走行可能状態判定手段、
車両の後方状態を監視する後方状態監視手段、後方状態
監視手段の出力信号を基に後方車両の有無または接近を
検出する後方車両検出手段、走行可能状態判定手段と車
両状態検出手段と後方車両検出手段の出力結果に基づき
発進警報を出力するかどうかを判断する警報出力判断手
段、及び発進警報を出力する警報出力手段を備えたこと
により、後方車両の状態に対応して発進警報を与えるの
で不必要に早い発進警報を与えることがなく、運転者の
感覚に合致し、心理的な不快感を抑制して最適なタイミ
ングで発進警報を出力できる車両発進警報装置が得られ
る。
【0090】また、本発明の第4の構成による車両発進
警報装置は、第3の構成における警報出力判断手段を、
後方車両検出手段で後方車両の存在を検知していない場
合には警報出力を猶予するように構成したことにより、
後方車両の状態に対応して発進警報を与えるので不必要
に早い発進警報を与えることがなく、運転者の感覚に合
致し、心理的な不快感を抑制して最適なタイミングで発
進警報を出力できる車両発進警報装置が得られる。
【0091】また、本発明の第5の構成による車両発進
警報装置は、車両の前方を監視する前方状態監視手段、
車両の状態を検出する車両状態検出手段、前方状態監視
手段と車両状態検出手段の出力を基に車両が走行可能状
態になったかどうかを判定する走行可能状態判定手段、
前方状態監視手段と走行可能状態判定手段のうちの少な
くとも1つと車両状態検出手段の出力結果を基に運転者
の車両発進時の運転行動を学習すると共に運転行動の予
測を行う運転行動学習手段、走行可能状態判定手段と車
両状態検出手段と運転行動学習手段の出力結果に基づき
発進警報を出力するかどうかを判断する警報出力判断手
段、及び発進警報を出力する警報出力手段を備えたこと
により、運転者の通常の発進行動を学習し、これに適応
して発進警報を出力するので、運転者それぞれの感覚に
合致し、心理的な不快感を抑制して最適なタイミングで
発進警報を出力できる車両発進警報装置が得られる。
【0092】また、本発明の第6の構成による車両発進
警報装置は、第5の構成に加え、運転者の状態を検出す
る運転者状態検出手段を備え、運転行動学習手段を運転
者が異常運転状態のときには学習せず正常運転状態のと
きに学習するように構成したことにより、正常でない発
進行動は学習しないので、より運転者の感覚に合致し、
心理的な不快感を抑制して最適なタイミングで発進警報
を出力できる車両発進警報装置が得られる。
【0093】また、本発明の第7の構成による車両発進
警報装置は、第1の構成ないし第6の構成のいずれかに
おいて、前方車両の加速度を検出する加速度検出手段を
備え、警報出力判断手段を、前方車両の加速度に応じて
発進警報出力判断の時間を変化させるように構成したこ
とにより、運転中の状況に応じて発進警報を出力するの
で、さらに運転者の感覚に合致し、心理的な不快感を抑
制して最適なタイミングで発進警報を出力できる車両発
進警報装置が得られる。
【0094】また、本発明の第8の構成による車両発進
警報装置は、第1の構成ないし第7の構成のいずれかに
おける前方状態監視手段を、前方車両との距離を検出す
るように構成したことにより、運転者の感覚に合致し、
心理的な不快感を抑制して最適なタイミングで発進警報
を出力できる車両発進警報装置が得られる。
【0095】また、本発明の第9の構成による車両発進
警報装置は、第1の構成ないし第7の構成のいずれかに
おける前方状態監視手段を、前方の道路情報を受信する
ように構成したことにより、運転者の感覚に合致し、心
理的な不快感を抑制して最適なタイミングで発進警報を
出力できる車両発進警報装置が得られる。
【0096】また、本発明の第10の構成による車両発
進警報装置は、第1の構成ないし第9の構成のいずれか
における警報出力手段を、運転者近傍に配置している車
載情報機器としたことにより、車載情報機器を操作中の
場合に通常より早い発進警報を操作中の機器に出力でき
るので、運転者の感覚に合致し、心理的な不快感を抑制
して最適なタイミングで発進警報を出力できる車両発進
警報装置が得られる。
【0097】また、本発明の第11の構成による車両発
進警報装置は、第1の構成ないし第10の構成のいずれ
かにおいて、運転者が警報を認知したことを検出する警
報認知検出手段を備え、警報出力判断手段を、警報出力
信号を発信した後、車両の発進動作開始が検知されない
場合は再度警報出力信号を発信するように構成したこと
により、確実に運転者に発進警報を知らせることがで
き、信頼性の高い車両発進警報装置が得られる。
【0098】また、本発明の第12の構成による車両発
進警報装置では、車両の発進を必要とする状態を検出し
て発進警報を発信する警報発信手段、発進警報を抑制す
べき状態を検出して発進警報を抑制する警報抑制手段、
発進警報を優先的に発信すべき状態を検出して発進警報
を優先的に発信する警報優先手段、発進警報を停止すべ
き状態を検出して発進警報を停止する警報停止手段、並
びに警報発信手段,警報抑制手段,警報優先手段,及び
警報停止手段からの信号に応じて発進警報の発信を制御
する警報制御手段を備えたことにより、運転者の感覚に
合致し、心理的な不快感を抑制して最適なタイミングで
発進警報を出力できる車両発進警報装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による車両発進警報装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係る警報出力判断装置の動作
を示すフローチャートである。
【図3】 実施の形態1に係る発進警報時間を示す説明
図である。
【図4】 本発明の実施の形態2による車両発進警報装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】 実施の形態2に係る警報出力判断装置の動作
を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の実施の形態3による車両発進警報装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】 実施の形態3に係る発進行動の学習結果の一
例を示すグラフである。
【図8】 実施の形態3に係る警報出力判断装置の動作
を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の実施の形態4による車両発進警報装
置の構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態7による車両発進警報
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態8による車両発進警報
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態9による車両発進警報
装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の実施の形態10による車両発進警
報装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 本発明の実施の形態11による車両発進警
報装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 従来の車両発進警報装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図16】 従来装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図17】 従来装置の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 前方状態監視手段、20 走行可能状態判定手
段、31、32 警報出力手段、33,34,35,3
6,37,38,39,43 警報出力判断手段、4
0,41 車両状態検出手段、50,51 運転者状態
検出手段、60 運転行動学習手段、70 後方状態監
視手段、71 後方車両検出手段、80 車載情報機
器、90 加速度検出手段、100 警報認知検出手
段、110 警報発信手段、120 警報抑制手段、1
30 警報優先手段、140 警報停止手段、150
警報制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 真規人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 井上 知之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 金子 和磨 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前方を監視する前方状態監視手
    段、上記車両の状態を検出する車両状態検出手段、上記
    前方状態監視手段と上記車両状態検出手段の出力を基に
    上記車両が走行可能状態になったかどうかを判定する走
    行可能状態判定手段、運転者の状態を検出する運転者状
    態検出手段、上記走行可能状態判定手段と上記車両状態
    検出手段と上記運転者状態検出手段の出力結果に基づき
    発進警報を出力するかどうかを判断する警報出力判断手
    段、及び上記発進警報を出力する警報出力手段を備えた
    車両発進警報装置。
  2. 【請求項2】 警報出力判断手段は、運転者状態検出手
    段が運転者の脇見状態を検出した場合には警報出力を促
    進し、前方注視状態を検出した場合には警報出力を猶予
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の車両発
    進警報装置。
  3. 【請求項3】 車両の前方を監視する前方状態監視手
    段、上記車両の状態を検出する車両状態検出手段、上記
    前方状態監視手段と上記車両状態検出手段の出力を基に
    上記車両が走行可能状態になったかどうかを判定する走
    行可能状態判定手段、上記車両の後方状態を監視する後
    方状態監視手段、上記後方状態監視手段の出力信号を基
    に後方車両の有無または接近を検出する後方車両検出手
    段、上記走行可能状態判定手段と上記車両状態検出手段
    と上記後方車両検出手段の出力結果に基づき発進警報を
    出力するかどうかを判断する警報出力判断手段、及び上
    記発進警報を出力する警報出力手段を備えた車両発進警
    報装置。
  4. 【請求項4】 警報出力判断手段は、後方車両検出手段
    で後方車両の存在を検知していない場合には警報出力を
    猶予するようにしたことを特徴とする請求項3記載の車
    両発進警報装置。
  5. 【請求項5】 車両の前方を監視する前方状態監視手
    段、上記車両の状態を検出する車両状態検出手段、上記
    前方状態監視手段と上記車両状態検出手段の出力を基に
    上記車両が走行可能状態になったかどうかを判定する走
    行可能状態判定手段、上記前方状態監視手段と上記走行
    可能状態判定手段のうちの少なくとも1つと上記車両状
    態検出手段の出力結果を基に運転者の車両発進時の運転
    行動を学習すると共に運転行動の予測を行う運転行動学
    習手段、上記走行可能状態判定手段と上記車両状態検出
    手段と上記運転行動学習手段の出力結果に基づき発進警
    報を出力するかどうかを判断する警報出力判断手段、及
    び上記発進警報を出力する警報出力手段を備えた車両発
    進警報装置。
  6. 【請求項6】 運転者の状態を検出する運転者状態検出
    手段を備え、運転行動学習手段は上記運転者が異常運転
    状態のときには学習せず正常運転状態のときに学習する
    ことを特徴とする第5項記載の車両発進警報装置。
  7. 【請求項7】 前方車両の加速度を検出する加速度検出
    手段を備え、警報出力判断手段は、上記前方車両の加速
    度に応じて発進警報出力判断の時間を変化させるように
    したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれ
    かに記載の車両発進警報装置。
  8. 【請求項8】 前方状態監視手段は、前方車両との距離
    を検出するものであることを特徴とする請求項1ないし
    請求項7のいずれかに記載の車両発進警報装置。
  9. 【請求項9】 前方状態監視手段は、前方の道路情報を
    受信するものであることを特徴とする請求項1ないし請
    求項7のいずれかに記載の車両発進警報装置。
  10. 【請求項10】 警報出力手段は、運転者近傍に配置し
    ている車載情報機器であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項9のいずれかに記載の車両発進警報装置。
  11. 【請求項11】 運転者が警報を認知したことを検出す
    る警報認知検出手段を備え、警報出力判断手段は、警報
    出力信号を発信した後、車両の発進動作開始が検知され
    ない場合は再度警報出力信号を発信するようにしたこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記
    載の車両発進警報装置。
  12. 【請求項12】 車両の発進を必要とする状態を検出し
    て発進警報を発信する警報発信手段、発進警報を抑制す
    べき状態を検出して発進警報を抑制する警報抑制手段、
    発進警報を優先的に発信すべき状態を検出して発進警報
    を優先的に発信する警報優先手段、発進警報を停止すべ
    き状態を検出して発進警報を停止する警報停止手段、並
    びに上記警報発信手段,上記警報抑制手段,上記警報優
    先手段,及び上記警報停止手段からの信号に応じて上記
    発進警報の発信を制御する警報制御手段を備えた車両発
    進警報装置。
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