JPH09107278A - ゼロクロスシュミット回路 - Google Patents

ゼロクロスシュミット回路

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JPH09107278A
JPH09107278A JP7262725A JP26272595A JPH09107278A JP H09107278 A JPH09107278 A JP H09107278A JP 7262725 A JP7262725 A JP 7262725A JP 26272595 A JP26272595 A JP 26272595A JP H09107278 A JPH09107278 A JP H09107278A
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signal
voltage
circuit
waveform shaping
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JP7262725A
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Makoto Nagasawa
誠 長澤
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力電圧に達しないような信号が入力された
場合でも、安定に波形整形動作を行うことができ、又、
回路を高集積化し易くすること。 【解決手段】 制御回路9はスイッチ5、6をオンオフ
することにより、コンパレータ7の負入力端子に入力さ
れる標準の基準電圧Mを入力信号100が上昇中に横切
った場合、前記基準電圧を電圧Mよりも低い電圧Lに所
定時間だけ変更し、前記した標準の基準電圧Mを入力信
号100が下降中に横切った場合、前記基準電圧を電圧
Mよりも高い電圧Hに所定時間だけ変更する制御を行う
ことにより、1個のコンパレータ7だけで、ゼロクロス
シュミット動作を行うことができ、又、入力信号100
の電圧レベルが低い場合に、制御回路9は前記基準電圧
を電圧Lと電圧Hの2レベルに変更して、コンパレータ
を一時的に通常のシュミット動作を行わせることによ
り、入力信号100を安定に波形整形することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力信号をスレッシ
ョールド電位でゼロクロスシュミット動作して波形整形
信号を得るゼロクロスシュミット回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のゼロクロスシュミット回路は図8
に示すような構成を有している。但し、この例はウィン
ドコンパレータを用いた回路例である。以下、この従来
例の動作について図9のタイミングチャートを用いて説
明する。
【0003】まず、入力信号100が図9(A)に示す
ような三角波の場合を例にとってゼロクロスシュミット
動作について説明する。入力された信号100は、抵抗
84、85、86、87により抵抗分圧して得られる電
圧レベルH、M、Lがそれぞれの負入力端子に入力され
ているコンパレータ81、82、83の正入力端子に入
力され、各コンパレータにより前記電圧レベルH、M、
Lと比較されることによって波形整形される。その結
果、コンパレータ81、82、83はそれぞれ図9
(B)、(C)、(D)に示すような波形整形信号CO
MP1、COMP2、COMP3を出力する。
【0004】波形整形信号COMP1はRSフリップフ
ロップ88のリセット端子Rに入力され、COMP2の
反転信号がRSフリップフロップ88のセット端子Sに
入力される。RSフリップフロップ88は信号COMP
1の立上がりでリセットされ、信号COMP2の立ち下
がりで、セットされて、図9(E)に示すような出力信
号Kを発生する。発生した信号Kはアンド回路91に入
力されると共に、RSフリップフロップ90のリセット
端子Rに入力される。
【0005】波形整形信号COMP2はRSフリップフ
ロップ89のセット端子Sに入力され、COMP3の反
転信号がRSフリップフロップ89のリセット端子Rに
入力される。RSフリップフロップ89は信号COMP
2の立上がりでセットされ、、信号COMP3の立ち下
がりで、リセットされて、図9(F)に示すような出力
信号Jを発生する。発生した信号Jはアンド回路92に
入力されると共、その反転信号がRSフリップフロップ
90のセット端子Sに入力される。
【0006】RSフリップフロップ90は出力信号Kの
立ち下がりでリセットされて、その出力信号Qを図9
(G)に示すようにローレベルとし、出力信号Jの立ち
下がりでセットされて、その出力信号Qを図9(G)に
示すようにハイレベルとし、この出力信号Qをアンド回
路92に出力する。この際、RSフリップフロップ90
は出力信号Qの極性反転信号を同時に発生して、これ
をアンド回路91に出力する。
【0007】アンド回路91は信号Kと出力信号の論
理積を取って、図9(I)に示すような結果信号Vを
得、この結果信号VをRSフリップフロップ93のリセ
ット端子Rに出力する。一方、アンド回路92は信号J
と出力信号Qの論理積を取って図9(H)に示すような
結果信号Uを得、この結果信号UをRSフリップフロッ
プ93のセット端子Sに出力する。これにより、RSフ
リップフロップ93は信号Uの立上がりでセットされ、
信号Vの立上がりで、リセットされて、図9(J)で示
すような波形整形信号200を入力信号100のゼロク
ロスシュミット信号として出力する。これにより、信号
200は電圧レベルMをゼロクロスシュミット電圧とし
た入力信号100の波形整形信号となる。
【0008】ところで、上記したゼロクロスシュミット
回路に図10(A)に示すような波形の入力信号100
が入力されて、この信号100の電圧レベルが図中31
で示すように電圧レベルM、Lより低くなった場合、R
Sフリップフロップ93から出力される出力信号200
は図10(G)で示した32、33の点において波形整
形されない状態が生じ、この波形整形信号200を使用
する図示されない機器が誤動作を起こすという不具合が
発生する。
【0009】このため、入力信号100が上記したM電
圧又はL電圧より低い場合等のように、通常の入力電圧
に達しないような電位の信号が1回入力されただけで
も、通常のシュミット回路のように正常な波形整形信号
が得られるゼロクロスシュミット回路の開発が要請され
ている。又、半導体集積回路に図8に示すような従来の
ゼロクロスシュミット回路を内蔵する場合、通常アナロ
グ回路の方がデジタル回路より集積度が低いため、3個
のコンパレータ81、82、83を内蔵すると集積度が
低くなってしまい、このような多数のコンパレータを必
要としない構成のゼロクロスシュミット回路の開発も要
請されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ゼロクロスシュミット回路では、通常の入力電圧に達し
ないような電位の信号が1回でも入力されると、波形整
形信号の信号波形が乱れ、安定な波形整形信号200を
得ることができないという不具合があった。又、回路を
半導体集積回路化する場合、通常アナログ回路の方がデ
ジタル回路より集積度が低いため、従来のような多数の
コンパレータを必要とするゼロクロスシュミット回路を
集積化すると、集積度は低くなってしまうという不具合
があった。
【0011】そこで本発明は上記のような課題に鑑み、
入力電圧に達しないような信号が入力された場合でも、
安定な波形整形動作を行うことができると共に、回路を
集積化した場合に、高集積化し易い回路構成のゼロクロ
スシュミット回路を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
信号をその電位が変更される基準電圧と比較して波形整
形信号を得る比較手段と、この比較手段に複数種類の電
圧の前記基準電圧を供給する基準電圧供給手段と、前記
入力信号が上昇中に前記標準の基準電圧の中の標準の基
準電圧Mを横切る第1の時点を検出すると共に、前記入
力信号が下降中に前記複数種類の基準電圧Mを横切る第
2の時点を検出する第1の検出手段と、この第1の検出
手段が前記第1の時点を検出すると、前記基準電圧供給
手段が供給する基準電圧を前記標準の基準電圧Mよりも
低い基準電圧Lに所定時間だけ変更し、同第1の検出手
段が前記第2の時点を検出すると、前記基準電圧供給手
段が供給する基準電圧を前記標準の基準電圧Mよりも高
い基準電圧Hに前記所定時間だけ変更する基準電圧変更
手段とを具備した構成を備えている。
【0013】請求項2の発明は、前記入力信号が下降中
に前記基準電圧変更手段により変更されていた基準電圧
Lを横切る第3の時点を検出する第2の検出手段を設
け、この第2の検出手段が前記第3の時点を検出する
と、前記基準電圧変更手段は前記基準電圧供給手段が供
給する基準電圧を基準電圧Hに前記所定時間だけ変更す
る構成を備えている。
【0014】請求項3の発明は、予め決められたモード
変更信号が入力されると、前記第1の検出手段は前記入
力信号が上昇中に前記基準電圧Mを横切る第4の時点を
検出すると共に、前記入力信号が下降中に前記基準電圧
Lを横切る第5の時点を検出し、前記基準電圧変更手段
は前記第2の検出手段が前記第4の時点を検出すると、
前記基準電圧供給手段が供給する前記基準電圧を基準電
圧Hから基準電圧Lに変更し、前記第1の検出手段が前
記第5の時点を検出すると、前記基準電圧供給手段が供
給する前記基準電圧を基準電圧Lから基準電圧Hに変更
する制御を行う構成を備えている。
【0015】請求項4の発明は、入力信号を基準電圧と
比較して波形整形信号を発生する比較回路と、電圧Mの
基準電圧を発生する電圧発生源と、この電圧発生源から
発生された電圧Mを分圧して電圧Mよりも低い電圧L又
は高い電圧Hを発生すると共に電圧Mそのものを発生す
る分圧回路と、前記比較回路により発生された波形整形
信号の立上がり又は立ち下がりから一定時間出力される
制御信号を発生する信号発生回路と、この信号発生回路
から発生された制御信号と前記比較回路から発生された
波形整形信号とに基づいて前記分圧回路から標準電圧
M、この電圧Mより高い電圧H、この電圧Mより低い電
圧Lのいずれか1つを発生させて前記比較回路で用いる
基準電圧とする制御回路とを具備した構成を備えてい
る。
【0016】請求項5の発明は、前記信号発生回路は、
前記波形整形信号の立ち上がり又は立ち下がりを検出す
る検出回路と、この検出回路が前記波形整形信号の立ち
上がりを検出した時点又は立ち下がりを検出した時点で
一定時間の計時を開始する計時回路と、前記検出回路が
前記波形整形信号の立ち上がりを検出した時点又は立ち
下がりを検出した時点でセットされ、前記計時回路が前
記一定時間の計時を終了した時点でリセットされて前記
制御信号を発生するフリップフロップ回路とを具備した
構成を備えている。
【0017】請求項6の発明は、前記制御回路は、前記
波形整形信号と前記制御信号の両者がハイレベルの期
間、前記分圧回路に前記電圧Lを発生させ、前記波形整
形信号がローレベルで前記制御信号がハイレベルの期
間、前記分圧回路に前記電圧Hを発生させ、前記波形整
形信号と前記制御信号との関係が前述した2状態以外の
期間、前記分圧回路に前記電圧Mを発生させる分圧制御
信号を作成する論理回路から成る構成を備えている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のゼロクロスシュミ
ット回路の一実施の形態を示したブロック図である。1
は基準電圧Mを発生する電圧源、2、3、4は基準電圧
Mを分圧する分圧抵抗、5、6は基準電圧Mの分圧比を
制御するスイッチ、7は入力信号100を波形整形して
波形整形信号200を出力するコンパレータ、8は波形
整形信号200の立上がりエッジからクロック信号CK
により一定時間幅tのパルスを加算してDMM信号を作
成するデジタルモノマルチ、9はスイッチ5、6のオン
オフを制御して、コンパレータ7に入力される比較基準
電圧を制御する制御回路である。
【0019】図2は図1に示したデジタルモノマルチ8
の詳細例を示した回路図である。デジタルモノマルチ
は、入力される波形整形信号200の立上がりエッジと
立ち下がりエッジを検出するエッジ検出回路を構成する
Dフリップフロップ21、22、反転回路27、アンド
回路28、29及びオア回路31と、クロック信号CK
をアップカウントするカウンタを構成するT型フリップ
フロップ23、24及び25と、このカウンタのカウン
タ値からRSフップフロップ32のリセット信号を作成
するアンド回路30及びDフリップフロップ26と、波
形整形信号200の立ち上がり又は立ち下がりエッジか
ら一定幅tのパルス信号を加えて作成するDMM信号を
発生するRSフップフロップ32とを有している。
【0020】図3は図1に示した制御回路9の詳細例を
示した回路図である。41は別途与えられる波形整形モ
ード切替信号300の極性を反転させる反転回路、42
は波形整形信号200の極性を反転させる反転回路、4
3はDMM信号と反転された波形整形モード切替信号3
00の論理和を取るオア回路、44は反転された波形整
形信号200とオア回路43の出力信号との論理積を取
って、スイッチ制御信号SWLを得るアンド回路、45
は波形整形信号200とオア回路43の出力信号との論
理積を取って、スイッチ制御信号SWHを得るアンド回
路である。
【0021】次に本実施の形態の動作について図4のタ
イミングチャートを用いて説明する。まず、図1に示し
た制御回路9にはハイレベルの波形整形モード制御信号
300が入力され、本回路はゼロクロスシュミット動作
を行うように設定されているものとする。コンパレータ
7に入力される入力信号100は例えば図4(A)に示
すような三角状の波形であり、この信号100と交差す
る破線で示した電位H、M、Lがコンパレータ7の負入
力端子に入力される比較基準電位である。
【0022】当初、制御回路9は制御信号SWH、SW
Lを図4(B)、(C)で示すようにローレベルとし
て、スイッチ5、6をオフとしている。このため、電圧
源1から発生される基準電圧Mは抵抗2を介して、コン
パレータ7の負入力端子に入力される。これにより、コ
ンパレータ7は入力信号100と前記M電圧を比較して
波形整形動作を行い、波形整形信号200を図4(E)
で示すようにハイレベルとして出力する。この波形整形
信号200はデジタルモノマルチ8及び制御回路9に入
力される。
【0023】ここで、上記したデジタルモノマルチ8の
詳細動作について図2の構成例及びその動作を示した図
5のタイミングチャートを参照して説明する。図5
(B)に示すような波形整形信号200が図2に示した
デジタルモノマルチ8に入力されると、Dフリップフロ
ップ21、22、反転回路27、アンド回路28、29
及びOR回路31により、図5(A)に示したようなク
ロック信号CKに同期してその立ち上がりエッジと立ち
下がりエッジが検出され、その検出タイミングで、図5
(C)に示すようなSET信号がオア回路31から発生
される。このSET信号はRSフィリップフロップ32
のセット端子Sに入力されてRSフィリップフロップ3
2をセットすると共に、T型フリップフロップ23、2
4、25により構成されるカウンタをリセットする。こ
れにより、RSフィリップフロップ32はSET信号の
立ち上がりで図5(E)で示すようにハイレベルのDM
M信号を出力する。
【0024】前記したカウンタは前記SET信号により
リセットされた後、クロック信号CKのカウントを行
い、そのカウント値が所定値(カウントを開始してから
t時間に相等)に達すると、アンド回路30の出力がハ
イレベルになって、Dフリップフロップ26のデータ端
子Dをハイレベルにする。このため、Dフリップフロッ
プ26はクロックCKの立上がりで動作し、そのQ端子
から図5(D)に示すようなRST信号をRSフィリッ
プフロップ32のリセット端子Rに出力する。
【0025】これにより、RSフィリップフロップ32
はリセットされ、図5(E)で示すようにDMM信号を
ローレベルにする。このような動作により、デジタルモ
ノマルチ8は波形整形信号200の立上がり、又は立ち
下がりからt時間ハイレベルになる図5(E)に示すよ
うなDMM信号を出力することになる。これは言い換え
れば、図5(B)に示した波形整形信号200の立ち上
がりエッジ又は立ち下がりエッジから一定幅tのパルス
信号を加算して作成された信号を出力するともいえる。
【0026】図1に戻って、デジタルモノマルチ8は入
力される波形整形信号200の立ち上がりエッジから一
定時間幅tのパルスを加算して作成したDMM信号をク
ロック信号CKに同期して発生し、発生したDMM信号
を制御回路9に出力する。制御回路9は入力された波形
整形信号200とDMM信号とが共にハイレベルの時
に、制御信号SWLを図4(C)に示すようにハイレベ
ルとしてスイッチ6に出力して、スイッチ6をオンさせ
る。これにより、電圧源1から発生するM電圧は抵抗
2、4で抵抗分圧され、図4(A)に示すようにL電圧
となってコンパレータ7の負入力端子に入力されるた
め、この時の比較基準電位は図4(A)に示すようにL
電位になる。
【0027】又、制御回路9はデジタルモノマルチ8か
ら入力されたDMM信号がローレベルになると、制御信
号SWLを図4(C)に示すようにローレベルにして、
スイッチ6をオフとする。その後、電圧源1から発生す
るM電圧は抵抗42を介してコンパレータ47の負入力
端子に入力され、比較基準電位は図4(A)に示すよう
にM電位に戻ることになる。これにより、コンパレータ
7は入力信号100と電圧源1から発生するM電圧を比
較して図4(E)に示すような波形整形信号200を出
力する。
【0028】次に、デジタルモノマルチ8は入力される
波形整形信号200の立ち上がりエッジと同様に、立ち
下がりエッジから一定時間幅tのパルスを加算して作成
したDMM信号をクロックCKに同期して発生する。発
生したDMM信号は制御回路9に入力される。制御回路
9は波形整形信号200がローレベルで且つDMM信号
がハイレベルの時、制御信号SWH信号を図4(B)に
示すようにハイレベルとして、スイッチ5をオンとす
る。これにより、電圧源1から発生するM電圧は抵抗
2、3で抵抗分圧されてH電圧となり、これがコンパレ
ータ7の負入力端子に入力され、この時の比較基準電位
は図4(A)に示すようにH電位になる。
【0029】この時、コンパレータ7は入力信号100
とH電圧を比較して図4(E)に示すような波形整形信
号200を出力する。その後、制御回路9は、デジタル
モノマルチ8から出力されたDMM信号が図4(D)に
示すようにローレベルになると、制御信号SWHをロー
レベルにしてスイッチ5をオフとし、再び電圧源1から
発生するM電圧を抵抗2を介してコンパレータ47に入
力して、比較基準電位を図4(A)に示すようにM電位
に戻す。以降は、上記動作の繰り返しで、入力信号10
0が比較基準電位Mを横切る度に、デジタルモノマルチ
8から出力されるDMM信号のハイレベル期間tだけ基
準電位をH又はLに変更する制御が行われる。
【0030】ここで、上記した制御回路9の詳細動作に
ついて図3の詳細構成例を参照して説明する。図1に示
した回路をゼロクロスシュミット方法で動作をさせる場
合、波形整形モード制御信号300はハイレベルになっ
て、反転回路41に入力されるため、オア回路43の一
方の端子は常にローレベルになる。したがって、オア回
路43の出力信号は他方の端子に入力されるDMM信号
がハイレベルになった時のみ、アンド回路44、45の
一方の端子をハイレベルとする。このため、波形整形信
号200が他方の端子にそのまま入力されているアンド
回路45から出力されるSWL信号は、前記DMM信号
と波形整形信号200の両方がハイレベルの期間のみ、
図4(C)に示すようにハイレベルになる。一方、反転
回路42を通して波形整形信号200の逆極性の信号が
他方の端子に入力されているアンド回路44から出力さ
れるSWH信号は、前記DMM信号がハイレベルで且つ
波形整形信号200がローレベルの期間のみ、図4
(B)に示すようにハイレベルになる。
【0031】次にゼロクロスシュミット動作時に入力信
号100が通常レベルよりも低いレベルになった場合の
動作について図6のタイミングチャートを用いて説明す
る。この場合も、図1に示した回路は図6(A)に示し
た91の時点まで、図4のタイミングチャートで示した
動作と同様な動作を行っている。その後、入力信号10
0の電圧レベルがコンパレータ7で用いる基準電圧Hま
で上昇せずに、図6(A)の91付近に示すようにL電
圧以下になってしまうと、コンパレータ7はL電圧以下
になった時点で波形整形信号200を図6(E)に示す
ようにローレベルにする。しかし、この時、デジタルモ
ノマルチ8は図6(E)で示した波形整形信号200の
立ち上がりエッジが入力された時点で立ち上がる図6
(D)に示したDDM信号を、前記波形整形信号200
の立ち下がりエッジから更にt時間幅のパルスを加算し
た信号として制御回路9に出力する。
【0032】これにより、制御回路9は、入力された前
記DMM信号と前記波形整形信号200とにより、SW
L信号を波形整形信号200の立ち上がりからハイレベ
ルとし、波形整形信号200の立ち下がりでローレベル
とし、続いてSWH信号を波形整形信号200の立ち下
がりから一定時間幅tだけハイレベルとする。これによ
り、コンパレータ7の負入力端子に入力される基準電圧
レベルは、SWL信号がハイレベルの期間、図9(A)
に示すようにL電圧になり、SWH信号がハイレベルの
期間、図9(A)に示すようにH電圧になる。即ち、こ
の場合、図6(A)に示した比較基準電位は電圧Lと電
圧Hだけをとって、図1に示した回路を通常のシュミッ
ト動作していることになる。これにより、コンパレータ
7は入力信号100が91で示したように低レベルにな
っても、波形整形動作を行うことができ、図6(E)に
示したような波形整形信号200を出力する。
【0033】次に、通常のシュミット方法で図1の回路
を動作をさせた場合について図7に示したタイミングチ
ャートを参照して説明する。この場合、波形整形モード
制御信号300はローレベルになって、制御回路9の図
3に示した反転回路41に入力されるため、図3に示し
たオア回路43の出力は常にハイレベルになっていて、
アンド回路44、45を常に導通状態にする。このた
め、アンド回路45からは波形整形信号200と同様な
極性の図7(C)に示すようなSWL信号が出力され
る。又、アンド回路44からは図7(B)に示すような
波形整形信号200と逆極性の信号であるSWH信号が
出力される。これにより、コンパレータ7の負入力端子
に入力される基準電圧はH電位とL電位を図7(A)に
示すように繰返し、コンパレータ7は入力信号100を
この基準電圧と比較して波形整形信号200を図7
(D)に示すように発生する。これにより、図1に示し
た回路は、通常シュミット幅の波形整形動作を行って安
定した波形整形信号200を得ることができる。
【0034】本実施の形態によれば、入力信号100が
上昇中に1個のコンパレータ7の標準の基準電圧Mを横
切ると、制御回路9によって前記基準電圧を前記電圧M
よりも低い基準電圧Lに一定時間tだけ変更し、入力信
号100が下降中にこのコンパレータ7の標準の基準電
圧Mを横切ると、前記基準電圧を前記電圧Mよりも高い
基準電圧Hに一定時間tだけ変更する制御を行うことに
より、1個のコンパレータ7により、入力信号100の
ゼロクロスシュミット動作による波形整形信号200を
得ることができ、高集積化しにくいコンパレータの数が
減った分、ゼロクロスシュミット回路を高集積化するこ
とができるようになる。
【0035】又、入力信号100の電圧レベルが通常よ
りも低い場合、制御回路9によって前記基準電圧をL又
はHだけに変更して、通常のシュミット動作に一時的に
切り換えて波形整形動作を行うため、このような場合に
も入力信号100を波形整形した波形整形信号200を
安定に出力することができ、この波形整形信号200を
入力する機器の誤動作等を無くすことができ、ゼロクロ
スシュミット回路の信頼性を高めることができる。
【0036】更に、制御回路9に供給している波形整形
モード制御信号300により、回路の動作をゼロクロス
シュミット動作又は通常のシュミット動作のいずれにも
容易に変更することができ、回路の使い勝手を向上させ
ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上記述した如く請求項1記載のゼロク
ロスシュミット回路によれば、比較手段を簡単化して高
集積化し易くすることができる。請求項2記載のゼロク
ロスシュミット回路によれば、ピーク電圧が通常よりも
低い低電圧レベルの信号が入力された場合でも、波形整
形動作を安定に行うことができる。請求項3記載のゼロ
クロスシュミット回路によれば、容易にゼロクロスシュ
ミット動作から通常のシュミット動作に相互に変更可能
とすることができる。請求項4乃至6いずれかに記載の
ゼロクロスシュミット回路によれば、入力電圧に達しな
いような信号が入力された場合でも、安定に波形整形動
作を行うことができ、又、回路を高集積化し易くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゼロクロスシュミット回路の一実施の
形態を示したブロック図。
【図2】図1に示したデジタルモノマルチの詳細例を示
した回路図。
【図3】図1に示した制御回路の詳細例を示した回路
図。
【図4】図1に示した回路の波形整形動作を説明するタ
イミングチャート。
【図5】図2に示したデジタルモノマルチの動作を説明
するタイミングチャート。
【図6】図1に示した回路に入力される入力信号の電圧
レベルが低い場合の波形整形動作を説明するタイミング
チャート。
【図7】図1に示した回路による通常のシュミット動作
を説明するタイミングチャート。
【図8】従来のゼロクロスシュミット回路の一例を示し
たブロック図。
【図9】図8に示した回路の波形整形動作を示したタイ
ミングチャート。
【図10】図8に示した回路に入力される入力信号の電
圧レベルが低い場合の波形整形動作を説明するタイミン
グチャート。
【符号の説明】 1…電圧源 2、3、4…抵抗 5、6…スイッチ 7…コンパレータ 8…デジタルモノマルチ 9…制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号をその電位が変更される基準電
    圧と比較して波形整形信号を得る比較手段と、 この比較手段に複数種類の電圧の前記基準電圧を供給す
    る基準電圧供給手段と、 前記入力信号が上昇中に前記複数種類の基準電圧の中の
    標準の基準電圧Mを横切る第1の時点を検出すると共
    に、前記入力信号が下降中に前記標準の基準電圧Mを横
    切る第2の時点を検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段が前記第1の時点を検出すると、前
    記基準電圧供給手段が供給する基準電圧を前記標準の基
    準電圧Mよりも低い基準電圧Lに所定時間だけ変更し、
    同第1の検出手段が前記第2の時点を検出すると、前記
    基準電圧供給手段が供給する基準電圧を前記標準の基準
    電圧Mよりも高い基準電圧Hに前記所定時間だけ変更す
    る基準電圧変更手段とを具備したことを特徴とするゼロ
    クロスシュミット回路。
  2. 【請求項2】 前記入力信号が下降中に前記基準電圧変
    更手段により変更されていた基準電圧Lを横切る第3の
    時点を検出する第2の検出手段を設け、 この第2の検出手段が前記第3の時点を検出すると、前
    記基準電圧変更手段は前記基準電圧供給手段が供給する
    基準電圧を基準電圧Hに前記所定時間だけ変更すること
    を特徴とする請求項1記載のゼロクロスシュミット回
    路。
  3. 【請求項3】 予め決められたモード変更信号が入力さ
    れると、前記第1の検出手段は前記入力信号が上昇中に
    前記基準電圧Mを横切る第4の時点を検出すると共に、
    前記入力信号が下降中に前記基準電圧Lを横切る第5の
    時点を検出し、 前記基準電圧変更手段は前記第2の検出手段が前記第4
    の時点を検出すると、前記基準電圧供給手段が供給する
    前記基準電圧を基準電圧Hから基準電圧Lに変更し、前
    記第1の検出手段が前記第5の時点を検出すると、前記
    基準電圧供給手段が供給する前記基準電圧を基準電圧L
    から基準電圧Hに変更する制御を行うことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のゼロクロスシュミット回
    路。
  4. 【請求項4】 入力信号を基準電圧と比較して波形整形
    信号を発生する比較回路と、 電圧Mの基準電圧を発生する電圧発生源と、 この電圧発生源から発生された電圧Mを分圧して電圧M
    よりも低い電圧L又は高い電圧Hを発生すると共に電圧
    Mそのものを発生する分圧回路と、 前記比較回路により発生された波形整形信号の立上がり
    又は立ち下がりから一定時間出力される制御信号を発生
    する信号発生回路と、 この信号発生回路から発生された制御信号と前記比較回
    路から発生された波形整形信号とに基づいて前記分圧回
    路から標準電圧M、この電圧Mより高い電圧H、この電
    圧Mより低い電圧Lのいずれか1つを発生させて前記比
    較回路で用いる基準電圧とする制御回路とを具備したこ
    とを特徴とするゼロクロスシュミット回路。
  5. 【請求項5】 前記信号発生回路は、前記波形整形信号
    の立ち上がり又は立ち下がりを検出する検出回路と、こ
    の検出回路が前記波形整形信号の立ち上がりを検出した
    時点又は立ち下がりを検出した時点で一定時間の計時を
    開始する計時回路と、 前記検出回路が前記波形整形信号の立ち上がりを検出し
    た時点又は立ち下がりを検出した時点でセットされ、前
    記計時回路が前記一定時間の計時を終了した時点でリセ
    ットされて前記制御信号を発生するフリップフロップ回
    路とを具備したことを特徴とする請求項4記載のゼロク
    ロスシュミット回路。
  6. 【請求項6】 前記制御回路は、前記波形整形信号と前
    記制御信号の両者がハイレベルの期間、前記分圧回路に
    前記電圧Lを発生させ、前記波形整形信号がローレベル
    で前記制御信号がハイレベルの期間、前記分圧回路に前
    記電圧Hを発生させ、前記波形整形信号と前記制御信号
    との関係が前述した2状態以外の期間、前記分圧回路に
    前記電圧Mを発生させる分圧制御信号を作成する論理回
    路から成ることを特徴とする請求項4記載のゼロクロス
    シュミット回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011146862A (ja) * 2010-01-13 2011-07-28 Brother Industries Ltd ゼロクロス検出装置及び画像形成装置
JP2015070527A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 セイコーNpc株式会社 ヒステリシスコンパレータ回路
JP2020008509A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 アズビル株式会社 ゼロ点検出装置

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