JPH09105145A - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JPH09105145A
JPH09105145A JP27266996A JP27266996A JPH09105145A JP H09105145 A JPH09105145 A JP H09105145A JP 27266996 A JP27266996 A JP 27266996A JP 27266996 A JP27266996 A JP 27266996A JP H09105145 A JPH09105145 A JP H09105145A
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swivel
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Katsuhiko Yugawa
勝彦 湯川
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徳三 最田
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/02Travelling-gear, e.g. associated with slewing gears
    • E02F9/024Travelling-gear, e.g. associated with slewing gears with laterally or vertically adjustable wheels or tracks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回姿勢視認性を確保したうえで、旋回台を
旋回しても、旋回台の円弧状後端又は旋回台の全長が左
右クローラ走行装置の最外側端から突出せず、旋回台が
作業中に旋回する場合でも、クローラ走行装置を構造物
等へより近接でき、狭所作業性を向上できるようにす
る。 【解決手段】 左右クローラ走行装置2を有する走行機
台3に旋回台4を旋回自在に設け、この旋回台4の前部
に掘削作業装置1を設け、旋回台4に前向き姿勢時に前
後方向に沿う左右側縁部30L、30Rを形成しかつこ
の側縁部30L、30Rを左右クローラ走行装置2の最
外側端32L、32Rから左右外方に非突出状態とし、
旋回台4の後端31を旋回中心Zを略曲率中心とする円
弧状に形成しかつその半径を旋回中心Zからクローラ走
行装置2の最外側端32L、32Rまでの距離dmax
以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回台の後部の旋
回半径を小さくしたバックホウに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術のバックホウにおいては、左右
クローラ走行装置を有する走行機台に平面視略長方形の
旋回台を旋回自在に支持し、この旋回台の前部にスイン
グ支点を介して掘削作業装置のブームを連結し、その掘
削作業装置の後方の旋回台上に運転シートを配設し、旋
回台の後部にエンジンを搭載してあり、エンジンをエン
ジンボンネットで覆っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のバックホウで
は、近年、旋回台の後部の旋回半径を小さくすること
で、狭い場所での作業性を高めることが求められている
が、上述した一般的な旋回台構造においては、旋回台は
前向き姿勢時において、後部が左右クローラ走行装置の
後部よりも大きく突出しており、この旋回台を90度旋
回して横向き姿勢にすると、後部が左右クローラ走行装
置の左右最外側端よりも大きく突出するようになってい
る。
【0004】すなわち、旋回台は前後方向長さが長く、
旋回半径は左右クローラ走行装置の前後端及び左右外側
端よりも大きく突出する形状となっており、左右クロー
ラ走行装置と略同一幅の狭い所では、侵入しても構造物
等が障害になって旋回台が旋回し得ず、掘削作業をする
ことが困難になっている。本発明の目的は、旋回姿勢視
認性を確保したうえで、旋回台を旋回しても、旋回台の
円弧状後端又は旋回台の全長が左右クローラ走行装置の
最外側端から突出せず、旋回台が作業中に旋回する場合
でも、クローラ走行装置を構造物等へより近接でき、狭
所作業性を向上できるようにしたバックホウを提供する
ことである。
【0005】本発明の他の目的は、旋回姿勢視認性を確
保したうえで、旋回台を旋回しても、掘削作業装置のス
イング支点を含む旋回台の全長を左右クローラ走行装置
内に略収めて非突出状態にし、前後部が共に構造物等へ
より近接でき、狭所作業性を向上でき、安定性を良好に
できるようにしたバックホウを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、左右クローラ走行装置2
を有する走行機台3に旋回台4を旋回自在に設け、この
旋回台4の前部に掘削作業装置1を設け、旋回台4に前
向き姿勢時に前後方向に沿う左右側縁部30L、30R
を形成しかつこの側縁部30L、30Rを左右クローラ
走行装置2の最外側端32L、32Rから左右外方に非
突出状態とし、旋回台4の後端31を旋回中心Zを略曲
率中心とする円弧状に形成しかつその半径を旋回中心Z
からクローラ走行装置2の最外側端32L、32Rまで
の距離dmax以下に設定していることである。
【0007】これによって、旋回台4は左右側縁部30
L、30Rで姿勢を視認しながら旋回し、前向き姿勢か
ら旋回しても、旋回台4の後端31は左右クローラ走行
装置2の最外側端32L、32Rから突出することがな
く、左右クローラ走行装置2を構造物等へより近づけて
作業をする。本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、左右クローラ走行装置2を有する走行機台
3に旋回台4を旋回自在に設け、この旋回台4を平面視
において前向き姿勢時に前後方向に沿う左右側縁部30
L、30Rを有する略多角形状に形成し、旋回台4の前
部に掘削作業装置1を設け、旋回台4の後端31を旋回
中心Zを略曲率中心とする円弧状に形成しかつ90度旋
回した横向き姿勢時にクローラ走行装置2の最外側端3
2L、32Rより内側に位置させていることである。
【0008】これによって、旋回台4は左右側縁部30
L、30Rで姿勢を視認しながら旋回し、前向き姿勢か
ら90度旋回した横向き姿勢にしても、旋回台4の後端
31は左右クローラ走行装置2の最外側端32L、32
Rより内側に位置していて突出することがなく、左右ク
ローラ走行装置2を構造物等へより近づけて作業をす
る。
【0009】本発明における課題解決のための第3の具
体的手段は、左右クローラ走行装置2を有する走行機台
3に旋回台4を旋回自在に設け、この旋回台4を平面視
において前向き姿勢時に前後方向に沿う左右側縁部30
L、30Rを有する略多角形状に形成し、旋回台4の前
部にスイング支点Pを介して掘削作業装置1のブーム7
を設け、旋回台4の後端31を旋回中心Zを略曲率中心
とする円弧状に形成しかつ旋回台4のスイング支点Pか
ら円弧状後端31までの範囲を90度旋回した横向き姿
勢時に左右クローラ走行装置2の最外側端32L、32
R間の範囲内に略収めていることである。
【0010】これによって、旋回台4は左右側縁部30
L、30Rで姿勢を視認しながら旋回し、前向き姿勢か
ら90度旋回した横向き姿勢にしても、旋回台4のスイ
ング支点Pから後端31までの略全長は、左右クローラ
走行装置2の最外側端32L、32Rより内側に位置し
ていて突出することがなく、左右クローラ走行装置2を
構造物等へより近づけて作業をする。
【0011】本発明における課題解決のための第4の具
体的手段は、左右クローラ走行装置2を有する走行機台
3に旋回台4を旋回自在に設け、この旋回台4に前向き
姿勢時に前後方向に沿う左右側縁部30L、30Rを形
成しかつこの側縁部30L、30Rを前向き姿勢時に左
右クローラ走行装置2の最外側端32L、32Rから左
右外方に非突出状態とし、旋回台4の前部に左右側縁部
30L、30Rと略直交する方向の前面33を形成する
と共にその前面33に掘削作業装置1を設け、旋回台4
の後端31を旋回中心Zを略曲率中心とする円弧状に形
成し、左右側縁部30L、30Rと前面33との間の前
左右コーナ部34L、34Rに面取り面を形成し、旋回
中心Zから旋回台4の後端31及び前左右コーナ部34
L、34Rまでの距離を旋回中心Zからクローラ走行装
置2の最外側端32L、32Rまでの距離dmax以下
に設定していることである。
【0012】これによって、旋回台4は左右側縁部30
L、30Rで姿勢を視認しながら旋回し、前向き姿勢か
ら旋回しても、旋回台4の前面33、前左右コーナ部3
4L、34R及び後端31を含む全周囲は、左右クロー
ラ走行装置2の最外側端32L、32Rから突出するこ
とがなく、左右クローラ走行装置2を構造物等へより近
づけて作業をする。
【0013】本発明における課題解決のための第5の具
体的手段は、左右クローラ走行装置2を有する走行機台
3に旋回台4を旋回自在に設け、この旋回台4を平面視
において前向き姿勢時に前後方向に沿う左右側縁部30
L、30Rを有する略多角形状に形成し、旋回台4の前
部に掘削作業装置1を設け、旋回台4の前部と左右側縁
部30L、30Rとの間に前左右コーナ部34L、34
Rを形成し、旋回台4の後端31及び前左右コーナ部3
4L、34Rを旋回中心Zを略曲率中心とする略同一半
径の円弧状に形成しかつ360度の旋回範囲内でクロー
ラ走行装置2の最外側端32L、32Rより内側に位置
させていることである。
【0014】これによって、旋回台4は左右側縁部30
L、30Rで姿勢を視認しながら旋回し、360度旋回
しても、旋回台4の前面33、前左右コーナ部34L、
34R及び後端31を含む全周囲は、左右クローラ走行
装置2の最外側端32L、32Rより内側に位置してい
て突出することがなく、左右クローラ走行装置2を構造
物等へより近づけて作業をする。
【0015】本発明における課題解決のための第6の具
体的手段は、左右クローラ走行装置2を有する走行機台
3に旋回台4を旋回自在に設け、この旋回台4を平面視
において前向き姿勢時に前後方向に沿う左右側縁部30
L、30Rを有する略多角形状に形成し、旋回台4の前
部にスイング支点Pを介して掘削作業装置1のブーム7
を設け、旋回台4の前部と左右側縁部30L、30Rと
の間に前左右コーナ部34L、34Rを形成し、旋回台
4の後端31を旋回中心Zからクローラ走行装置2の最
外側端32L、32Rまでの距離dmaxより小さい半
径で旋回中心Zを略曲率中心とする円弧状に形成し、前
左右コーナ部34L、34R及びスイング支点Pを円弧
状後端31を通る仮想円35の範囲内に略収めているこ
とである。
【0016】これによって、旋回台4は左右側縁部30
L、30Rで姿勢を視認しながら旋回し、360度旋回
しても、旋回台4のスイング支点P、前左右コーナ部3
4L、34R及び後端31を含む全周囲は、円弧状後端
31を通る仮想円35の範囲内に位置し、左右クローラ
走行装置2の最外側端32L、32Rから突出すること
がなく、左右クローラ走行装置2を構造物等へより近づ
けて作業をする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図3において、超小型のバックホ
ウが示され、1は掘削作業装置、2はクローラ走行装
置、3は走行機台、4は旋回台、5は運転シート、6は
エンジンボンネットである。
【0018】掘削作業装置1は、旋回台4に上下支点P
で左右揺動可能なスイングブラケット10、このスイン
グブラケット10に枢支連結されたブーム7と、ブーム
7に枢支連結されたアーム8と、アーム8に枢支連結さ
れたバケット9とを備えて構成されている。尚、7cは
ブームシリンダ、8cはアームシリンダ、9cはバケッ
トシリンダをそれぞれ示している。
【0019】このバックホウでは、ブーム7を、基端側
の第1ブーム部分7Aと先端側の第2ブーム部分7Bと
を横軸心Xで連結した2分割構造に構成されている。ブ
ーム7は、先端にアーム8が装着された第2ブーム部分
7Bと、基端がスイングブラケット10に支持された第
1ブーム部分7Aとを横支点X回りで揺動自在に枢支連
結して構成してあるとともに、第1ブーム部分7Aと第
2ブーム部分7Bとに亘ってブーム中折れ用の挟角調節
シリンダ7kが装備されている。
【0020】又、スイングブラケット10と第1ブーム
部分7Aとの枢支連結点に、これら両者10、7Aの相
対角度を検出するポテンショメータ11を装備してあ
り、このポテンショメータ11の検出情報に基づいて挟
角調節シリンダ7kを伸縮駆動させるブーム挟角自動調
節手段Aが装備されている。図5に示すように、挟角調
節シリンダ7kの電磁制御弁12とポテンショメータ1
1とを制御装置13に接続することでブーム挟角自動調
節手段Aが構成されている。
【0021】ブーム挟角自動調節手段Aの作用は、図4
(ロ)に示すように、ブーム7がほぼ上下中間の高さ位
置にあり、バケット9が最も旋回台4から前方に遠ざか
った水平姿勢では、第1ブーム部分7Aと第2ブーム部
分7Bとの挟角θC が最も狭くなる。図4(イ)に示す
ブーム7が最も上昇した旋回姿勢での挟角θU と、図4
(ハ)に示すブーム7が最も下降した掘削姿勢との両姿
勢での挟角θD とがほぼ同じ角度であり、かつ、最も広
くなるよう、θC <θU ≒θD の関係が成り立つ状態に
設定されている。そして、上記挟角は滑らかに変化する
よう制御装置13が機能する。
【0022】従って、バケット9先端の移動軌跡を比べ
ると、同図に示すよう、従来の軌跡Jに対して、本発明
のブーム構造による移動軌跡Kは、その上下端部分は従
来移動軌跡Jと同じ位置でありながら、ブーム水平姿勢
部分を含む上下中間部においては旋回台4側に明らかに
寄ったものとなっているのが理解できる。図1、2に示
すように、左右のクローラ走行装置2、2は、その轍間
距離(トレッド)が所定範囲で変更可能に構成されてお
り、一方、旋回台4は、その後端形状が旋回中心Zを中
心とした円弧状に形成されるとともに、左右側面は直線
で互いに平行にカットされ、かつ、旋回軸心Zとの左右
方向距離を、旋回台後端の旋回半径よりも小なる値に設
定してある。
【0023】したがって、旋回台4は、掘削作業装置1
との重量バランスから、その後端が最大旋回半径となる
ように設定するものであるが、旋回台4の左右幅にはそ
のような制約がなく、その幅を最大旋回直径よりも狭く
することが可能で、走行時における通過可能範囲をより
大きく設定することができる。前記走行機台3は、図
6、7に示すように、旋回台4を旋回可能に支持する支
持基台15と、該支持基台15に対して左右方向に摺動
自在に備えた左右の車輪フレーム16とを有している。
【0024】車輪フレーム16には、油圧モータ17に
より駆動可能な駆動輪18、従動輪19及び転動輪20
が夫々支持されており、これら駆動輪18、従動輪19
及び転動輪20に無端状の履帯が巻掛られて左右クロー
ラ走行装置2、2が構成されている。車輪フレーム16
の左右方向内側面には、内方に向けて突出状に設けられ
た角パイプ等よりなる前後対の取付フレーム21を有し
ている。この取付フレーム21を、支持基台15に設け
た前後対の筒状のガイドフレーム15aに摺動自在に挿
通することで支持基台15に車輪フレーム16が支持さ
れている。
【0025】前記支持基台15には、ガイドフレーム1
5aの筒内部に向けて下方に突出状に係合突部22を設
けるとともに、前記取付フレーム21のそれぞれには係
合突部22が挿通、係合する左右方向に長い長孔状の被
係合部23を形成しており、該被係合部23が係合部2
2と係合することで、取付フレーム21のガイドフレー
ム15aに対しての摺動範囲、即ち、左右クローラ走行
装置2、2の支持基台15及び旋回台4に対する左右方
向の位置変更範囲を設定するようにしている。
【0026】前記走行機台3における車輪フレーム16
の内側面間には、油圧シリンダ等よりなる伸縮シリンダ
24を介設しており、この伸縮シリンダ24の伸縮によ
り、左右クローラ走行装置2、2の轍間距離を変更可能
としている。図2には、左右クローラ走行装置2、2の
轍間距離を最大とした場合を示しており、この際の旋回
中心Zから左右クローラ走行装置2、2の左右方向外側
端までの距離(=dmax )は、旋回台4における最大旋
回半径(=Rmax )に対して略対応、即ちやや広幅とな
っている。
【0027】従って、掘削作業中等において旋回台4を
旋回させた際には、左右クローラ走行装置2、2の轍間
距離(=dmax ×2)内で旋回可能となり、狭い作業地
等においても周囲のものと接触することがないようにし
ており、このような場合での旋回操作に気を煩わすこと
がないようにしている。また、旋回台4を横向きに旋回
させての左右クローラ走行装置2、2の側方での掘削作
業や側溝堀作業等においては、このように左右クローラ
走行装置2、2の轍間距離を最大とすることで、掘削作
業機側のクローラ走行装置と作業機車体の重心位置との
距離を大とすることができ、したがって、掘削作業機側
のクローラ走行装置を支点とした作業機車体側のモーメ
ントが大となって、その分掘削力を増大させ、掘削性を
向上できる。
【0028】図1には、左右クローラ走行装置2、2の
轍間距離を最小とした場合を示しており、この際の旋回
中心Zから左右クローラ走行装置2、2の左右方向外側
端までの距離(=dmin )は、旋回中心Zから旋回台4
の左右方向外側端部までの距離(=d' )に対して略対
応、即ちやや広幅となっている。従って、このように左
右クローラ走行装置2、2の轍間距離を最小とすること
で、狭い通路等の走行に適した状態となるとともに、ク
ローラ走行装置2、2が通過可能な通路幅においては旋
回台4は必ず通過可能となって車体全体が壁や塀等に接
触することなく通過できることとなり、このような通過
可否の判断を容易に行うことができる。
【0029】図8は本発明の第2の実施の形態を示して
おり、轍間距離(トレッド)を最少(=Dmin )に設定
した状態では、前方向きの旋回台4の全幅と左右クロー
ラ走行装置2、2の全幅とが等しく、すなわち、旋回中
心Zから左右クローラ走行装置2、2の左右方向外側端
までの距離(=dmin )が、旋回中心Zから旋回台4の
左右方向外側端部までの距離(=d' )に一致してい
る。
【0030】また、図9に示すように、轍間距離を最大
(=Dmax )に設定した状態では、旋回台4後端の最大
旋回直径(=最大旋回半径Rmax ×2)と左右クローラ
走行装置2、2の全幅とが等しく、すなわち、旋回中心
Zから左右クローラ走行装置2、2の左右方向外側端ま
での距離(=dmax )が、最大旋回半径(=Rmax )に
一致するように夫々寸法設定されている。
【0031】従って、上記第1の実施の形態と同様に、
例えば、非常に狭い路地を通って比較的広い掘削作業現
場へ向かうようなときに、上記構造が便利である。すな
わち、轍間距離を小(=Dmin )に設定して路地を通
り、現場では轍間距離を大(=Dmax )に設定して掘削
性の向上を図る、及び他物との接当のおそれなく旋回作
業できる、といった具合である。
【0032】本発明は、上記実施形態に限ることなく、
例えば、轍間距離を最小とした際の旋回中心から左右ク
ローラ走行装置の左右方向外側端部までの距離と、旋回
中心から旋回台の左右方向外側端部までの距離とを一致
させ、轍間距離を最大とした際の旋回中心から左右クロ
ーラ走行装置の左右方向外側端部までの距離を、最大旋
回半径に対して広幅とすることができる。
【0033】前記バックホウの上部構造及び上部構造と
轍間距離を最大とした際の左右クローラ走行装置2、2
との関係性を、図1、2及び図8、9に基づいてさらに
詳細に説明する。バックホウは、左右クローラ走行装置
2を有する走行機台3に旋回台4を旋回自在に設け、こ
の旋回台4の後部上にエンジンボンネット6を上方突出
配置し、旋回台4の前部の前面33にスイング支点Pを
介して掘削作業装置1のブーム7を設けている。
【0034】旋回台4には、前向き姿勢時(図1、8の
状態)に前後方向に沿う左右側縁部30L、30Rが形
成され、この側縁部30L、30Rは、左右クローラ走
行装置2を最大轍間距離(Dmax)状態(図1、8に
2点鎖線で示し、図2、9に実線で示す状態)とした際
の最外側端32L、32Rから左右外方に非突出状態と
されている。
【0035】旋回台4の後端31は旋回中心Zを略曲率
中心とする円弧状に形成され、その半径は旋回中心Zか
らクローラ走行装置2の最外側端32L、32Rまでの
距離dmax以下(小さい又は略同一)に設定されてい
る。従って、旋回台4の円弧状後端31は、旋回台4を
図2、9に示す90度旋回した横向き姿勢にした時、ク
ローラ走行装置2の最外側端32L、32Rより内側又
は同一位置に位置され、左右外方に突出することはな
い。
【0036】また、旋回台4のスイング支点Pも、クロ
ーラ走行装置2の最外側端32L、32Rから左右外方
に突出することはなく、スイング支点Pから円弧状後端
31までの範囲は、90度旋回した横向き姿勢時に左右
クローラ走行装置2の最外側端32L、32R間の範囲
内に略収められる。旋回台4は左右側縁部30L、30
Rと、これらと略直交する方向の前面33と、円弧状後
端31とを有し、平面視において略多角形状に形成さ
れ、旋回台4の前面33と左右側縁部30L、30Rと
の間には前左右コーナ部34L、34Rが形成され、こ
の前左右コーナ部34L、34Rは円弧状の面取り面と
なっている。
【0037】旋回台4の前左右コーナ部34L、34R
は、旋回中心Zを略曲率中心とする後端31と略同一半
径(距離dmaxより小さい又は略同一)の円弧状に形
成され、360度の旋回範囲内でクローラ走行装置2の
最外側端32L、32Rより内側又は同一位置に位置さ
れており、スイング支点Pとともに円弧状後端31を通
る仮想円35の範囲内に略収められている。
【0038】前記前向き姿勢時の旋回台4の左右側縁部
30L、30Rと左右クローラ走行装置2の最外側端3
2L、32Rとの間の左右クローラ走行装置5上には、
外側方向は勿論のこと、前後方向及び上方向に開放され
た左右空間36を有することになり、この左右空間36
は旋回台4の前上面のステップ面37と通じている。前
記エンジンボンネット6の左右両側面及び後面は、旋回
台4の左右側縁部30L、30R及び後端31と略面一
に形成され、このエンジンボンネット6の左右側面は前
向き姿勢時の旋回台4の左右側縁部30L、30Rの上
側で、左右クローラ走行装置2の最外側端32L、32
Rとの間の左右クローラ走行装置5上に前後方向及び上
方向に開放された空間36の上方部分を形成することに
なる。
【0039】エンジンボンネット6は旋回台4の略後半
分を覆い、その上には運転シート5が搭載され、この運
転シート5の前後方向中途部に旋回台4の左右側縁部3
0L、30R及びエンジンボンネット6の左右側面と円
弧状後端31との交点38が対応されている。前記ステ
ップ面37はエンジンボンネット6及び運転シート5よ
り前側に形成されている。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、第1に、
旋回台4は左右側縁部30L、30Rで旋回姿勢を視認
可能に維持したうえで、前向き姿勢から旋回しても、旋
回台4の後端31は左右クローラ走行装置2の最外側端
32L、32Rから突出することがなく、左右クローラ
走行装置2を構造物等へより近づけて作業をすることが
できる。
【0041】第2に、旋回台4は左右側縁部30L、3
0Rで旋回姿勢を視認可能に維持したうえで、前向き姿
勢から90度旋回した横向き姿勢にしても、旋回台4の
後端31は左右クローラ走行装置2の最外側端32L、
32Rより内側に位置していて突出することがなく、左
右クローラ走行装置2を構造物等へより近づけて作業を
することができる。
【0042】第3に、旋回台4は左右側縁部30L、3
0Rで旋回姿勢を視認可能に維持したうえで、前向き姿
勢から90度旋回した横向き姿勢にしても、旋回台4の
スイング支点Pから後端31までの略全長は、左右クロ
ーラ走行装置2の最外側端32L、32Rより内側に位
置していて突出することがなく、左右クローラ走行装置
2を構造物等へより近づけて作業をすることができる。
【0043】第4に、旋回台4は左右側縁部30L、3
0Rで旋回姿勢を視認可能に維持したうえで、前向き姿
勢から90度旋回した横向き姿勢にしても、旋回台4の
前面33、前左右コーナ部34L、34R及び後端31
を含む全周囲は、左右クローラ走行装置2の最外側端3
2L、32Rから突出することがなく、左右クローラ走
行装置2を構造物等へより近づけて作業をすることがで
きる。
【0044】第5に、旋回台4は左右側縁部30L、3
0Rで旋回姿勢を視認可能に維持したうえで、360度
旋回しても、旋回台4の前面33、前左右コーナ部34
L、34R及び後端31を含む全周囲は、左右クローラ
走行装置2の最外側端32L、32Rより内側に位置し
ていて突出することがなく、左右クローラ走行装置2を
構造物等へより近づけて作業をすることができる。
【0045】第6に、旋回台4は左右側縁部30L、3
0Rで旋回姿勢を視認可能に維持したうえで、360旋
回度しても、旋回台4のスイング支点P、前左右コーナ
部34L、34R及び後端31を含む全周囲は、円弧状
後端31を通る仮想円35の範囲内に位置し、左右クロ
ーラ走行装置2の最外側端32L、32Rから突出する
ことがなく、左右クローラ走行装置2を構造物等へより
近づけて作業をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す旋回台前向き
姿勢時の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す旋回台横向き
姿勢時の平面図である。
【図3】同バックホウ全体の側面図である。
【図4】バケット先端の移動軌跡を示す掘削作業装置の
作動図である。
【図5】ブーム挟角自動調節手段の説明図である。
【図6】走行機台を示す断面平面図であり、(a)は最
小轍間距離の状態、(b)は最大轍間距離の状態を示
す。
【図7】図6(a)のA−A矢示図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す旋回台前向き
姿勢時の平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す旋回台横向き
姿勢時の平面図である。
【符号の説明】
1 掘削作業装置 2 クローラ走行装置 3 走行機台 4 旋回台 5 運転シート 6 エンジンボンネット 7 ブーム 30 旋回台側縁部 31 旋回台後端 32 クローラ走行装置最外側端 33 前面 34 コーナ部 Z 旋回中心 P スイング支点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右クローラ走行装置(2)を有する走
    行機台(3)に旋回台(4)を旋回自在に設け、この旋
    回台(4)の前部に掘削作業装置(1)を設け、旋回台
    (4)に前向き姿勢時に前後方向に沿う左右側縁部(3
    0L、30R)を形成しかつこの側縁部(30L、30
    R)を左右クローラ走行装置(2)の最外側端(32
    L、32R))から左右外方に非突出状態とし、旋回台
    (4)の後端(31)を旋回中心(Z)を略曲率中心と
    する円弧状に形成しかつその半径を旋回中心(Z)から
    クローラ走行装置(2)の最外側端(32L、32R)
    までの距離(dmax)以下に設定していることを特徴
    とするバックホウ。
  2. 【請求項2】 左右クローラ走行装置(2)を有する走
    行機台(3)に旋回台(4)を旋回自在に設け、この旋
    回台(4)を平面視において前向き姿勢時に前後方向に
    沿う左右側縁部(30L、30R)を有する略多角形状
    に形成し、旋回台(4)の前部に掘削作業装置(1)を
    設け、旋回台(4)の後端(31)を旋回中心(Z)を
    略曲率中心とする円弧状に形成しかつ90度旋回した横
    向き姿勢時にクローラ走行装置(2)の最外側端(32
    L、32R)より内側に位置させていることを特徴とす
    るバックホウ。
  3. 【請求項3】 左右クローラ走行装置(2)を有する走
    行機台(3)に旋回台(4)を旋回自在に設け、この旋
    回台(4)を平面視において前向き姿勢時に前後方向に
    沿う左右側縁部(30L、30R)を有する略多角形状
    に形成し、旋回台(4)の前部にスイング支点(P)を
    介して掘削作業装置(1)のブーム(7)を設け、旋回
    台(4)の後端(31)を旋回中心(Z)を略曲率中心
    とする円弧状に形成しかつ旋回台(4)のスイング支点
    (P)から円弧状後端(31)までの範囲を90度旋回
    した横向き姿勢時に左右クローラ走行装置(2)の最外
    側端(32L、32R)間の範囲内に略収めていること
    を特徴とするバックホウ。
  4. 【請求項4】 左右クローラ走行装置(2)を有する走
    行機台(3)に旋回台(4)を旋回自在に設け、この旋
    回台(4)に前向き姿勢時に前後方向に沿う左右側縁部
    (30L、30R)を形成しかつこの側縁部(30L、
    30R)を前向き姿勢時に左右クローラ走行装置(2)
    の最外側端(32L、32R)から左右外方に非突出状
    態とし、旋回台(4)の前部に左右側縁部(30L、3
    0R)と略直交する方向の前面(33)を形成すると共
    にその前面(33)に掘削作業装置(1)を設け、旋回
    台(4)の後端(31)を旋回中心(Z)を略曲率中心
    とする円弧状に形成し、左右側縁部(30L、30R)
    と前面(33)との間の前左右コーナ部(34L、34
    R)に面取り面を形成し、旋回中心(Z)から旋回台
    (4)の後端(31)及び前左右コーナ部(34L、3
    4R)までの距離を旋回中心(Z)からクローラ走行装
    置(2)の最外側端(32L、32R)までの距離(d
    max)以下に設定していることを特徴とするバックホ
    ウ。
  5. 【請求項5】 左右クローラ走行装置(2)を有する走
    行機台(3)に旋回台(4)を旋回自在に設け、この旋
    回台(4)を平面視において前向き姿勢時に前後方向に
    沿う左右側縁部(30L、30R)を有する略多角形状
    に形成し、旋回台(4)の前部に掘削作業装置(1)を
    設け、旋回台(4)の前部と左右側縁部(30L、30
    R)との間に前左右コーナ部(34L、34R)を形成
    し、旋回台(4)の後端(31)及び前左右コーナ部
    (34L、34R)を旋回中心(Z)を略曲率中心とす
    る略同一半径の円弧状に形成しかつ360度の旋回範囲
    内でクローラ走行装置(2)の最外側端(32L、32
    R)より内側に位置させていることを特徴とするバック
    ホウ。
  6. 【請求項6】 左右クローラ走行装置(2)を有する走
    行機台(3)に旋回台(4)を旋回自在に設け、この旋
    回台(4)を平面視において前向き姿勢時に前後方向に
    沿う左右側縁部(30L、30R)を有する略多角形状
    に形成し、旋回台(4)の前部にスイング支点(P)を
    介して掘削作業装置(1)のブーム(7)を設け、旋回
    台(4)の前部と左右側縁部(30L、30R)との間
    に前左右コーナ部(34L、34R)を形成し、旋回台
    (4)の後端(31)を旋回中心(Z)からクローラ走
    行装置(2)の最外側端(32L、32R)までの距離
    (dmax)より小さい半径で旋回中心(Z)を略曲率
    中心とする円弧状に形成し、前左右コーナ部(34L、
    34R)及びスイング支点(P)を円弧状後端(31)
    を通る仮想円(35)の範囲内に略収めていることを特
    徴とするバックホウ。
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